講師紹介
《化学科》
守部 淳一 先生
守部先生からのメッセージ
化学科を担当している守部です。
化学とは物質の構成や性質、変化などについて探求していく科目です。
医学部入試では理科の中でほとんどの受験生は選択し、好き嫌いに関わらず学習していますが、どうせやるなら好奇心や意欲が旺盛になるような方法で臨んでください。
一番大切なことは入門編に当たる元素や原子について、確実な概念を修得することです。
物質が原子から出来ているという考えは、18~19世紀のヨーロッパの化学者たちが確立したのです。
イギリスのドルトンやフランスのプルースト、イタリアのアボガドロなど18~19世紀の化学者たちが原子や分子の実体をとらえたわけでもなく、ましてや現在の高度な電子顕微鏡を用いても原子や分子の実体を確認することは出来ません。
実体が見えない原子や分子から物質が出来ていることが200年以上前の化学者たちによって立証されていたのです。
高度な顕微鏡を用いなくても物質を構成するミクロの世界が見えたことになるのです。
このように化学の基礎法則の歴史的な流れを理解した上で、今現在存在が確かめられている約120種の元素の元素記号のうち、半分の60種くらいを元素名とともに周期表に従って憶えていくわけです。
皆さんも化学に対して、好奇心旺盛に学んで合格を掴み取りましょう。