病気・負傷・発達障害や身体の不調を抱える受験生は、「通常の出願手続き」を済ませただけで安心してはいけません。「大学入学共通テストの配慮申請」と、「各大学の医学部個別試験における事前相談・申請」は全く別の窓口・スケジュールで動いています。共通テストの通常申請(10月2日)を過ぎていても、出願後の事故・症状悪化の救済申請枠(12月〜1月)があり、私立・国公立医学部の個別申請はまさに11月〜1月が本番です。自己判断で諦めず、今日中に入試課へ相談してください。
- ❶ 申請先の完全分離:共通テスト(大学入試センター)の許可が、各大学の個別試験に自動適用されることはない。
- ❷ 出願後の事故・発病枠の活用:出願後の骨折・急性疾患・症状悪化は12月10日〜1月12日に救済申請が可能。
- ❸ 大学別締切の早期確認:東京科学大学のように点字・代筆は11月下旬、別室等は1月中旬など内容別締切に注意。
- ❹ 日常生活用具でも申出必須:補聴器・松葉杖・車椅子・持病薬の持ち込みも事前申請を怠ると当日使用不可に。
医学部受験の指導をしていると、持病(重度のアトピーや気管支喘息、起立性調節障害、パニック症状、発達特性)や直前の怪我などで、「試験中に薬や水分を補給したい」「別室で受験したい」「照明や座席の配慮をしてほしい」と深刻に悩んでいる生徒や保護者様からご相談を受けることが本当に多いんだ。
だが、『もう10月の共通テスト出願が終わってしまったから、配慮申請も締め切られて手遅れなんじゃないか…』と諦めてしまっているご家庭があまりにも多い。
Yuiさん、医学部入試における「受験上の配慮」の最新ルールと、今からでも間に合う手続き手順を分かりやすく解説してもらえますか?
承知いたしました、ニックニ先生!絶対に自己判断で諦めてはいけません。
受験生が最も勘違いしやすいポイントは、『共通テストの配慮申請と、志望大学の個別試験の配慮申請をひとまとめに混同してしまうこと』です。
共通テストの通常申請は10月2日で締め切られましたが、直前の怪我や症状悪化に対する『出願後の配慮申請(12月10日〜1月12日)』という正式な救済ルートが存在します。
さらに、私立医学部や国公立の個別学力検査・面接における配慮は、各大学が11月〜1月に出願とは別の独自締切を設定して受け付けています。今すぐ正しい手順を踏めば、十分に間に合います!
1.最初に「どの試験の配慮か」を明確に切り分ける
「受験上の配慮」という言葉だけで一つの手続きだと思い込むと、申請先を取り違えて手遅れになります。共通テストを実施する「大学入試センター」と、医学部の個別試験を実施する「各大学」は全くの別組織です。
🏛️ 試験ごとの申請窓口と必須確認事項
| 試験の種類 | 主な申請先窓口 | 実務で確認・提出すべき事項 |
|---|---|---|
| 大学入学共通テスト | 大学入試センター | 配慮申請書・医師の診断書・状況報告書、郵送期限、審査結果通知の確認。 |
| 私立・国公立の個別試験 | 各志望大学の入試広報課 | 事前相談書の提出要否、大学独自様式、提出期限、面談や会場下見の有無。 |
| 出願後の事故・症状悪化 | センターおよび各大学 | 事故・発症後直ちに電話相談、緊急用診断書と追加申請書類の提出。 |
特に医学部受験生が最も注意すべきなのは、『共通テストで認められた配慮が、大学の二次試験(学科・小論・面接)に自動適用されることは100%ない』という点です!
共通テストで別室受験や時間延長の許可通知書をもらっていても、志望大学の入試課に個別に申請していなければ、大学側の試験室は一般の受験生と全く同じ環境に配置されてしまいます。
受ける大学ごとに、募集要項の『受験上の配慮・事前相談』のページを必ず確認し、大学ごとに書類を出す必要があります!
2.2027年度共通テストの公式ルールと「出願後の救済枠」
大学入試センターの実施要項では、視覚・聴覚・肢体不自由・病弱・発達障害などに対し、点字・拡大文字、試験時間延長、別室設定、パソコン利用、リスニング免除、持病薬・医療機器の持込などの配慮例が細かく規定されています。
📋 共通テストにおける状況別の申請タイミング
| 受験生の現在の状況 | 2027年度の公式日程・扱い | 今すぐ行うべき実務アクション |
|---|---|---|
| 出願時(10/2前)に申請済み | 通常申請枠(審査中または通知済み) | 審査結果通知書を受け取り、許可された配慮内容と試験場を確認。 |
| 出願後に負傷・発病・症状悪化 | 12月10日〜2027年1月12日 17時 | 事態発生後、準備が整い次第直ちに大学入試センター事業統括部へ相談。 |
| 必要書類の準備が不安 | 申請書・診断書・状況報告書の3点必須 | 最新年度の所定様式をダウンロードし、医師・高校に即座に発行依頼。 |
大学入試センターのQ&Aでは、必須書類として「受験上の配慮申請書」「医師の診断書」「学校の状況報告書」の3点が指定されており、過去年度の古い様式は受理されません。必ず令和9年度(2027年度)の公式最新様式を取得し、医療機関に記載を依頼してください。
3.大学別の医学部入試は「内容ごとに締切が異なる」
各大学の医学部個別試験では、共通テストよりもさらに独自性の高い事前相談ルールが敷かれています。
配慮内容によって申請締切が2段階に分かれる
東京科学大学の2027年度一般選抜募集要項では、事前相談を常時受け付ける一方、書類提出の最終期限が配慮内容によって明確に分かれています:
・点字解答または代筆解答:2026年11月27日(金)必着
・それ以外の配慮(別室・時間延長等):2027年1月20日(水)必着
試験室の特設や監督者の配置に時間を要するため、期限を過ぎると原則として申請を受け付けられない旨が明記されています。
『配慮を申請すると、大学側に面倒な受験生だと思われて面接で不利になるんじゃないか…』と不安で言い出せない親御さんや生徒さんがたくさんいらっしゃいます。
でも、絶対にそんなことはありません!✨
文部科学省のガイドラインでも、受験上の配慮の申請によって合否判定で不利益な扱いをすることは固く禁じられています。
大学側も、当日に急に体調が悪化して倒れてしまうより、事前に状況を把握して万全の態勢でお迎えできる方が遥かに安心なのです。
『自分の持てる力を100%発揮するための正当な権利』ですから、堂々と胸を張って相談してくださいね!
4.48時間で作る「受験上の配慮・実務確認表(ひな型)」
配慮が必要な全志望校について、以下の6つの項目を一覧化した管理シートを作成します。
📊 志望校別・受験上の配慮トラッキングシート
| 大学名・選抜方式 | 希望する配慮内容 | 申請窓口・連絡先 | 提出書類 | 申請締切日 | 相談日・審査状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大学入学共通テスト | 別室受験・薬の持込 | 大学入試センター | 申請書・診断書・状況報告書 | 1/12(出願後枠) | 相談済・診断書依頼中 |
| 東京科学大(一般前期) | 試験室座席配慮・照明 | 学務部入試課 | 事前相談書・医師診断書 | 1/20 必着 | 10/28 電話相談予定 |
| 〇〇私立医大(一般) | 持参クッション・松葉杖 | 入試広報課 | 大学指定様式(WebDL) | 出願締切2週間前 | 要項確認中 |
医学部受験は極度のプレッシャーがかかるから、普段は軽い持病であっても、試験当日の張り詰めた空気の中で急激に悪化することがあるんだ。
『もし発作が起きたらどうしよう』という不安を抱えたまま受けるのと、『大学側に事情を伝えてあり、別室や薬の持込が許可されている』という安心感の中で受けるのとでは、答案用紙に向かう集中力が雲泥の差になる。
本人と保護者様、そして学校と主治医の先生がスクラムを組んで、11月のうちに万全の防護壁を築いておこう!
🗓️ 今日から48時間で行う配慮申請の5大実務
-
1
希望する配慮内容(試験室・解答方法・時間延長・持参物)を具体的に箇条書きにする
「体調が不安」ではなく「薬の服用許可」「座席を出入口近くに指定」など具体化。 -
2
各志望大学の公式募集要項PDFで「受験上の配慮」「事前相談」の項目を検索する
申請期限・提出書類・独自様式のダウンロードリンクを特定。 -
3
各大学の入試課へ電話またはメールで事前相談を行い、担当者名を記録する
受験区分と希望内容を伝え、提出すべき書類と締切を直接照合。 -
4
高校の担任・進路指導の先生へ「状況報告書・調査書」の作成を依頼する
高校で受けている定期テストでの配慮実績を記載してもらうよう手配。 -
5
主治医の医療機関へ「大学所定様式の診断書」の作成見込み日数を確認する
診断書発行に2〜3週間かかるケースが多いため、即座に受診予約を確保。
5.医学部受験上の配慮「よくある質問」
自動的に引き継がれることは絶対にありません。共通テストは大学入試センター、個別試験は各大学が個別に審査・決定します。共通テストの配慮審査結果通知書を添えて、志望大学の入試課へ所定の期限内に事前相談・申請手続きを行う必要があります。
諦める必要はありません。出願後の不慮の事故・負傷や急性発病、既存症状の急激な悪化については、大学入試センターで12月10日〜1月12日に「出願後の配慮申請」が受け付けられます。また各私立・国公立大学の個別試験の申請期限は11月〜1月にかけて設定されているため、早急に各窓口へ相談してください。
必要です。東京科学大学をはじめ多くの大学では、試験室の座席配置、音響配慮、スロープや介助者の手配が必要となるため、日常使用の補助具であっても出願前の事前申し出が義務付けられています。当日トラブルを防ぐため必ず事前に連絡してください。
体調や環境の不安を取り除き、実力を100%発揮する。
医学部受験は、学力と同じくらい「万全の状態で試験を受けられる環境」が合否を左右します。
TMPS医学館では、指導統括の新国大輔先生が生徒様一人ひとりの心身の状況に寄り添い、出願戦略から受験環境の調整まで親身にサポートします。
📚 公的参考資料・出典
・文部科学省・大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」:https://www.mext.go.jp/content/20260928-mxt_daigakuc02-000052178_5-8.pdf
・大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト受験上の配慮Q&A」:https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r9/r9_hairyo_qa.html
・大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト受験案内」:https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=2164&f=abm00017496.pdf&n=R9%E5%8F%97%E9%A8%93%E6%A1%88%E5%86%85.pdf
・東京科学大学「令和9(2027)年度一般選抜(前期日程)学生募集要項」:https://admissions.isct.ac.jp/plugins/cms/component_download_file.php?type=1&pageId=3088&contentsId=&contentsDataId=&prevId=&key=2c267bc83d484dc5370621fb9ed717d7.pdf&fileName=r9-guidelines-zenki
※申請期限・必要書類・配慮内容は更新される場合があります。出願前には必ず志望大学および大学入試センターの最新公式情報をご確認ください。