📌 このページの使い方
- 過去問集をお持ちの方:本番と同じ50分(理科2科目で100分)で解き、答え一覧で採点してから解説へ
- お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
- 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を50分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる
※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。解答番号(1〜25)は、本番のマークシートとの対応を示すためのものです。※ 知識で決まる問題(年代・色・保存法・製法・放射線の性質など)と、図を読んで決めた箇所は、スクリプトでは確かめられないため「要確認」を付けています。
⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)
LINEで誤りを連絡
SUMMARY
3分で分かる 2026年度の北里大の化学
- ✅ 全5大問・解答番号は1〜25。すべて「①から始まる選択肢から1つだけ選ぶ」マーク式で、2つ以上マークすると誤りです。「正しいものを2つ選べ」の問題も、答えは「a,b」のような組合せを1つ選ぶ形です。理科は2科目で100分。
- ✅ 第Ⅰ問は8問の小問集合。化学史・量計算・コロイド・化学平衡・試薬の保存・気体発生装置・有機の知識・不斉炭素と、範囲が広く、知識問題が6問を占めます。
- ✅ 第Ⅱ問は放射線と同位体。用語の真偽、α壊変後の陽子数・中性子数、そしてウランの半減期から「何回分の半減期か」と「45.6億年前の存在比」を求める計算です。
- ✅ 第Ⅲ問は過酸化水素の分解速度。発生した酸素の体積から分解量を出し、表から平均速度を求め、グラフの形と、アレニウスプロットの傾きから活性化エネルギーを読み取ります。
- ✅ 第Ⅳ問は錯イオン。[Fe(CN)₆]⁴⁻の性質、錯塩に硝酸銀を加えたときの沈殿の量、正八面体の立体異性体の数え上げ、そして金属イオンとアンモニア水・硫化水素の反応です。
- ✅ 第Ⅴ問は繊維。ビニロン・ナイロン6・絹・ポリビニルアルコールの製法を答えたあと、PETの酸素の質量パーセントとベンゼン環の数を計算します。
- ✅ 差がつくのは「知識の取りこぼし」と「計算の一本道」。知識問題は消去法で時間をかけすぎず、第Ⅱ問(3)・第Ⅲ問・第Ⅴ問(4)の計算は落とさないのが勝ち筋です。

Yuiちゃん
全部マークなのに、50分で足りるでしょうか…。

Sora先生
25問を50分だから、1問あたり2分が目安。知識問題は1分で決めて、計算問題に3〜4分を回すイメージだよ。

Yuiちゃん
「2つ選べ」の問題で、片方しか分からないときは?

Sora先生
それが組合せ問題の強みなんだ。選択肢は「a,b」「a,c」…と並んでいるから、確実に正しい(誤り)の文を1つ決めれば、候補が4つに減るよ。
STRATEGY MAP
50分の立ち回りマップ
本番は理科2科目で100分。化学は50分を目安にします。時間はTMPSの目安です。
図A 50分の使い方(TMPS作成)
🧭 おすすめの解く順番
第Ⅰ問 → 第Ⅱ問 → 第Ⅲ問 → 第Ⅳ問 → 第Ⅴ問(見直しは各大問の最後の1分)
第Ⅲ問の計算(問1〜4)と第Ⅱ問(3)の半減期の計算は、時間さえかければ必ず答えが出ます。知識問題で迷って時間を使い切らないよう、第Ⅰ問は12分で区切りましょう。理科2科目の合計で時間を調整してください。
ANSWERS
本番の答え一覧(採点用)
解説を読む前の採点用です。計算問題はpythonで再計算し、不斉炭素と立体異性体は列挙で確かめています(結果は下の注記)。
第Ⅰ問(解答番号 1〜8)
1:⑩2:③3:⑨4:③5:⑤6:⑥7:⑩8:⑥
第Ⅲ問(13〜16)
13:④14:①15:④16:⑤
第Ⅳ問(17〜20)
17:⑨18:⑥19:③20:⑨
第Ⅴ問(21〜25)
21:④22:⑤23:④24:⑥25:③
⚠️ 要確認(スクリプトでは確かめられない箇所):第Ⅰ問(1)(3)(5)(6)(7)の年代・用語・保存法・装置の図読み・有機の記述、第Ⅱ問(1)の放射線の性質、第Ⅲ問(3)(4)のグラフの読み取り(目盛りの読み)、第Ⅳ問 問1(1)・問2の性質・形と色、第Ⅴ問(1)〜(3)の繊維の知識。これらは教科書の知識と図の読み取りで決めたもので、機械による検算はしていません。
※ 検算:計算問題(第Ⅰ問(2)(4)、第Ⅱ問(3)、第Ⅲ問(1)(2)(4)、第Ⅴ問(4))はpythonで有効数字・単位まで再計算し、不斉炭素の数(第Ⅰ問(8))はRDKit、正八面体形の立体異性体の数(第Ⅳ問(3))は回転群による数え上げで確かめました。結果は全て一致しています。
採点したら → 30秒の得点診断へ
第Ⅰ問 / 目標:12分(問1〜問8、解答番号 1〜8)
第Ⅰ問 小問集合 ── 知識は消去法、計算と不斉炭素は確実に
8つの独立した小問が並びます。1問あたり1〜2分が目安。知識問題で迷ったら深追いせず、計算(問2・問4)と構造(問8)に時間を回しましょう。
現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第Ⅰ問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標12分(知識6問を5分、問2・問4の計算を5分、見直し2分)。問2・4・8は必ず取る。
⚠️ 損切り・警戒ライン問3・問6・問7のように「2つ選べ」で2つ目が決まらなければ、確実な1つだけで候補を絞り、残りは消去法で2分以内に決めて先へ。
💡 初手の思考トリガー問2は反応式の係数比、問4は分圧を全圧×モル分率で書く、問8は4つの異なる基が付いた炭素を探す。
問1化学史の年代順(解答番号1)
📝 どういう問題か?原子・分子の存在をめぐる法則・仮説を、発表者(アボガドロ・ゲーリュサック・ドルトン・ラボアジエ)と結びつけて、年代順に並べる知識問題。
- 解答番号1:「分子説」「気体反応の法則」「原子説」「質量保存の法則」の4つを、発表された年が古い順に並べた組合せを選ぶ(①〜⑩の10通り)
並べる軸は「物質は何でできているか」の理解の進み方です。質量保存の法則(ラボアジエ、1774年)→ 原子説(ドルトン、1803年)→ 気体反応の法則(ゲーリュサック、1808年)→ 分子説(アボガドロ、1811年)の順。
記号にすると d → c → b → a で、番号は<strong>⑩</strong>。

Sora先生
年号は覚えなくていいよ。「質量保存(物が減らない)→原子説(物は原子でできている)→気体の反応の法則(気体は簡単な整数比)→分子説(それを説明するための分子)」とストーリーで覚えよう。
⚠️ 年代は知識で決まるため、機械での検算はできません。ストーリーで並べた結果、選択肢に該当が1つだけあることだけ確かめています 要確認
問2ビタミンCの添加量(解答番号2)
📝 どういう問題か?半反応式をつないで、ビタミンCと酸素の物質量の比を出す計算。
- 解答番号2:清涼飲料水500 mLに溶けている酸素と過不足なく反応するビタミンCの質量[mg]に、もっとも近い値を選ぶ(①〜⑩)
- 2つの半反応式(ビタミンC→酸化型+2H⁺+2e⁻、O₂+4H⁺+4e⁻→2H₂O)、酸素の溶解度(mg/L)、分子量が与えられる
ビタミンCは電子を2個、酸素は4個受け取るので、$\mathrm{O_2}$ 1 molと反応するビタミンCは<strong>2 mol</strong>です。
$$n(\mathrm{O_2})=\frac{9.00\ \mathrm{mg/L}\times0.500\ \mathrm{L}}{32.0\ \mathrm{g/mol}}=0.1406\ \mathrm{mmol}$$
$$m(\text{ビタミンC})=2\times0.1406\ \mathrm{mmol}\times176\ \mathrm{g/mol}=49.5\ \mathrm{mg}$$
⚠️ 「2倍」を忘れると24.8 mg(②)、体積を1 Lのままだと99.0 mg(④)が出ます。選択肢の並びが2倍刻みなのは、この取り違えを狙ったものです。
問3コロイドの記述(解答番号3)
📝 どういう問題か?ろ紙・ゾルとゲル・分散媒と分散質・凝析と塩析・チンダル現象について、1文ずつ○✕を付ける知識問題。
- 解答番号3:コロイドに関する5つの文a〜eから、正しいものを2つ選ぶ(組合せ①〜⑩)
○になるのは、<strong>c(分散媒が空気、分散質が水の「雲」)</strong>と<strong>e(横から強い光を当てると光の通路が見える=チンダル現象)</strong>。
✕の理由:aはコロイド粒子は<strong>ろ紙を通過できる</strong>(半透膜は通れない)。bは流動性のあるものは<strong>ゾル</strong>で、ゲルは流動性を失って固まったもの。dは少量の電解質で沈殿するのは<strong>疎水コロイド(凝析)</strong>で、親水コロイドを多量の電解質で沈殿させるのは塩析。
→ c,e で<strong>⑨</strong>。
⚠️ 「凝析」と「塩析」、「ゾル」と「ゲル」は入れ替えて誤文を作る定番です。語の中身(疎水=少量の電解質、親水=多量の電解質)をセットで覚えましょう 要確認
問4圧平衡定数とモル分率(解答番号4)
📝 どういう問題か?分圧=全圧×モル分率で $K_p$ の式を書き、モル分率の2次方程式を解く。固体のCは式に入らない。
- 解答番号4:C(固)+CO₂(気)⇄ 2CO(気)の平衡で、$K_p=2.0\times10^{4}$ Pa、全圧 $2.4\times10^{5}$ Pa のとき、気体中のCOのモル分率を選ぶ(5通り)
COのモル分率を $x$ とすると、$\mathrm{CO_2}$ は $1-x$。固体のCは分圧をもたないので、$K_p$ には気体だけを書きます。
$$K_p=\frac{P_{\mathrm{CO}}^{\,2}}{P_{\mathrm{CO_2}}}=\frac{(xP)^2}{(1-x)P}=\frac{x^2P}{1-x}$$
$$\frac{x^2}{1-x}=\frac{2.0\times10^{4}}{2.4\times10^{5}}=\frac{1}{12}\ \Rightarrow\ 12x^2+x-1=0\ \Rightarrow\ (4x-1)(3x+1)=0\ \Rightarrow\ x=0.25$$
⚠️ 分母に $P$ が1つ残る点を忘れないこと。$K_p=x^2P^2/((1-x)P)$ を約分しないと、$P^2$ のまま計算してしまいます。
問5ガラスびんに保存できない試薬と水中保存の試薬(解答番号5)
📝 どういう問題か?濃硝酸・フッ化水素酸・酢酸と、赤リン・黄リン・リチウムの性質を知っているかを問う知識問題。
- 解答番号5:ガラスびんでは保存できない試薬と水中に保存する試薬を、この順に正しく並べた組合せを選ぶ(①〜⑨)
ガラス(主成分は二酸化ケイ素 $\mathrm{SiO_2}$)を侵すのは<strong>フッ化水素酸</strong>。$\mathrm{SiO_2}+6\mathrm{HF}\to\mathrm{H_2SiF_6}+2\mathrm{H_2O}$ なので、ポリエチレン容器で保存します。
水中に保存するのは、空気中で自然発火する<strong>黄リン</strong>(赤リンは空気中で安定)。リチウムは水と反応するので水中には入れず、石油中に保存します。
→ フッ化水素酸,黄リン で<strong>⑤</strong>。
⚠️ 「保存法」は理由とセットで覚えるもの。ナトリウム・リチウムは石油中、黄リンは水中、濃硝酸は褐色びん、フッ化水素酸はポリエチレン容器です 要確認
問6キップの装置で硫化水素をつくる(解答番号6)
📝 どういう問題か?図を見て、固体・酸を入れる口と、活栓の開閉で反応が進む・止まるしくみを判断する。
- 解答番号6:硫化鉄(II)に希硫酸を反応させて硫化水素を得るキップの装置(球A・B・C、栓D・E・F、活栓G)について、5つの文a〜eのうち誤っているものを2つ選ぶ(組合せ①〜⑩)
キップの装置のしくみは、<strong>活栓を閉じると発生した気体の圧力が酸を押し下げ、酸が固体から離れて反応が止まる</strong>というものです。
・固体(硫化鉄(II))は、中央の球の横の口(F)から入れる。(aは正しい)
・酸は、上の球Aの上の口から注ぐ。下の口Eは酸を抜くための口で、「Eをはずし、Cに入れる」は誤り。(<strong>bが誤り</strong>)
・活栓を開いて反応が進んでいるとき、酸は中央の球Bまで上がって固体に触れている。(cは正しい)
・活栓を閉じて反応が止まるとき、気体の圧力で酸が押し下げられ、<strong>上の球Aに押し上げられて入る</strong>。「Aに入ることはない」は誤り。(<strong>dが誤り</strong>)
・D・E・Fのどれかが緩んでいると、気体が漏れて圧力がかからず、開閉で制御できない。(eは正しい)
→ 誤りは b,d で<strong>⑥</strong>。
⚠️ この問題は装置の図を読んで決める問題です。文章だけで装置の形を想像すると逆になりやすいので、「酸は上から、固体は横から、反応が止まると酸が上の球に戻る」を、実際の図で確かめましょう 要確認
問7有機化合物の記述(解答番号7)
📝 どういう問題か?工業的製法や性質を、1文ずつ○✕で判定する知識問題。
- 解答番号7:クロロベンゼンの合成・クメン法・フェノールの酸性・マルトースの加水分解・セッケン水と塩化カルシウムの5つの文から、正しいものを2つ選ぶ(組合せ①〜⑩)
○:d(マルトース1分子を加水分解すると、<strong>グルコース2分子</strong>)、e(セッケン水にCaCl₂水溶液を加えると、水に溶けにくいカルシウム塩の<strong>沈殿</strong>ができる)。
✕の理由:aは紫外線を当てて塩素を反応させると<strong>付加反応</strong>が起こり、クロロベンゼンはFeを触媒にした<strong>置換反応</strong>でつくる。bのクメン法で得られるのは<strong>フェノールとアセトン</strong>(アセトアルデヒドではない)。cフェノールは炭酸より<strong>弱い酸</strong>。
→ d,e で<strong>⑩</strong>。
⚠️ 「アセトアルデヒド」と「アセトン」の取り違えはクメン法の定番の引っかけです 要確認
問8不斉炭素原子をもつもの(解答番号8)
📝 どういう問題か?4つの異なる原子・原子団が結合した炭素を、構造式から探す。
- 解答番号8:プロパン・2-ブタノール・グリシン・乳酸・アセトンの5つから、分子内に不斉炭素原子をもつもの2つを選ぶ(組合せ①〜⑩)
不斉炭素は<strong>4つの異なる基が付いた炭素</strong>です。
2-ブタノールは2位の炭素に H・OH・CH₃・C₂H₅ がつくので不斉炭素あり。乳酸は2位の炭素に H・OH・CH₃・COOH がつくので不斉炭素あり。グリシンは中心の炭素に H が2つ付くので不斉炭素なし。プロパンとアセトンにも4つの異なる基をもつ炭素はありません。
→ 2-ブタノールと乳酸(b,d)で<strong>⑥</strong>。
⚠️ 不斉炭素の数はRDKitで構造式から確かめ、b・dの2つだけであることを確認しています。
Sora先生の総整理表
第Ⅰ問:8問の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|
| 問1 | 化学史 | 質量保存→原子説→気体反応の法則→分子説のストーリー |
| 問2 | 半反応式の量計算 | ビタミンC 2 mol + O₂ 1 mol。溶解度×体積÷分子量 |
| 問3 | コロイド | ろ紙は通る/ゾルとゲル/疎水は凝析・親水は塩析 |
| 問4 | 圧平衡定数 | $K_p=x^2P/(1-x)$ → $12x^2+x-1=0$ |
| 問5 | 試薬の保存 | フッ化水素酸はガラスを侵す/黄リンは水中 |
| 問6 | 装置の図読み | 酸は上から・固体は横から/止めると酸が上の球へ |
| 問7 | 有機の知識 | クメン法はフェノールとアセトン/マルトース→グルコース2分子 |
| 問8 | 不斉炭素 | 4つの異なる基が付いた炭素を探す |
TMPSコーチング診断
🩺【自己診断】第Ⅰ問で手が止まった人への処方箋
- 問1年が出てこない → 質量保存→原子説→気体反応→分子説のストーリーで並べる
- 問2答えが2倍・半分になる → 係数比を確認。ビタミンC 2 mol に対して O₂ 1 mol
- 問33つ目が決まらない → c,e が確実なら⑨。b・dの「ゾル/ゲル」「凝析/塩析」の入れ替えに注意
- 問42次方程式が解けない → $x^2/(1-x)=1/12$。$12x^2+x-1=0$ を因数分解
- 問6装置が想像できない → 活栓を閉じると気体の圧力で酸が押し下げられる、を軸にa〜eを確認
- 問8不斉炭素が見つからない → 4つの異なる基を、各炭素ごとに書き出す
第Ⅱ問 / 目標:8分(問1〜問3、解答番号 9〜12)
第Ⅱ問 放射線と同位体 ── 半減期は「何回分か」に直す
同位体・放射線の性質、α壊変、ウランの半減期の3問。最後の問3は「経過時間 ÷ 半減期」で半減期の回数に直すことが全てです。
現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第Ⅱ問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標8分(問1・2で3分、問3の(1)(2)で5分)。問2と問3は必ず取る。
⚠️ 損切り・警戒ライン問1の知識で迷ったら、確実に誤りの文(b)を1つ決めて、あとは消去法で。時間を使うのは計算の問3。
💡 初手の思考トリガー問3の最初の一手は「45.6億年 ÷ 半減期」を計算して、半減期が何回分かを出すこと。
問1同位体と放射線の記述(解答番号9)
📝 どういう問題か?1文ずつ○✕を付ける知識問題。誤文を選ぶ点に注意。
- 解答番号9:同位体の性質、安定な同位体、β線の透過力、放射線の医療利用、大気中の ¹⁴C の割合について述べた5つの文から、誤っているものを2つ選ぶ(組合せ①〜⑩)
正しい文:a(同位体は化学的性質がほぼ同じ)、d(放射線は細胞や遺伝子に作用し、がん治療に使われる)、e(大気中の ¹⁴C の割合は、宇宙線による生成と壊変がつり合ってほぼ一定)。
誤り:<strong>b</strong>は「自然界の全ての元素に安定な同位体がある」としているが、テクネチウムやプロメチウムなど、<strong>安定な同位体が存在しない元素もある</strong>。<strong>c</strong>はβ線が木板やアルミニウム板を透過するとしているが、β線は<strong>アルミニウムなどの薄い金属板で止まる</strong>(γ線が鉛や厚い鉄板で止まる)。
→ b,c で<strong>⑤</strong>。
⚠️ 透過力は α線(紙で止まる)< β線(薄い金属板で止まる)< γ線(鉛・厚い鉄で止まる)の順。cの「アルミニウム板を透過する」は、この順を知っていれば誤りと分かります 要確認
問2α壊変後の陽子数と中性子数(解答番号10)
📝 どういう問題か?α線は ⁴He の原子核であることから、質量数と原子番号の変化を考える。
- 解答番号10:ウラン ²³⁸U が1回α壊変してトリウムに変わった後の、トリウムの原子核の陽子の数と中性子の数の組合せ(この順)を選ぶ(①〜⑩)
$${}^{238}_{92}\mathrm{U}\ \to\ {}^{234}_{90}\mathrm{Th}+{}^{4}_{2}\mathrm{He}$$
質量数が4、原子番号が2減るので、トリウムは質量数234、原子番号90。陽子の数は90、中性子の数は $234-90=144$。→ <strong>③</strong>(90,144)。
⚠️ 「陽子の数と中性子の数のこの順」の指定に注意。選択肢には144,90と順を入れ替えたものが並んでいます。
問3ウランの半減期と地球の年齢(解答番号11・12)
📝 どういう問題か?半減期の回数 $n$ を出し、$2^n$ 倍だけ過去は多かった、と逆算する。
- 解答番号11((1)):地球が誕生してから現在までの45.6億年は、²³⁵U と ²³⁸U の半減期のそれぞれ何回分か(もっとも近い値の組合せ、①〜⑩)。半減期は 0.70×10⁹年と 4.5×10⁹年
- 解答番号12((2)):現在の存在比が ²³⁵U=0.72%、²³⁸U=99.28%のとき、45.6億年前の ²³⁵U の存在比[%]にもっとも近い値を選ぶ(①〜⑩)。√2=1.41を使う
$$n_{235}=\frac{45.6\times10^{8}}{0.70\times10^{9}}=6.5,\qquad n_{238}=\frac{45.6\times10^{8}}{4.5\times10^{9}}=1.0$$
→ 6.5と1.0の組合せで<strong>③</strong>。
(2) 半減期を $n$ 回経ると $(1/2)^n$ になるので、45.6億年前の量は現在の $2^n$ 倍です。²³⁵U は $2^{6.5}=2^6\times\sqrt2=64\times1.41=90.2$ 倍、²³⁸U は $2^{1.0}=2$ 倍。
$$\text{比}\ \ ^{235}\mathrm{U}:{}^{238}\mathrm{U}=0.72\times90.2:99.28\times2=65.0:198.6$$
$$\text{存在比}(^{235}\mathrm{U})=\frac{65.0}{65.0+198.6}\times100=24.7\ \%\ \approx\ 25\ \%$$
→ <strong>③</strong>(25)。

Yuiちゃん
(2)で、現在の存在比をそのまま「割合」として使っていいんですか?

Sora先生
原子数の比そのものだから大丈夫。0.72と99.28は「原子数の比」で、百分率のまま、比として$2^n$倍していいんだよ。最後に全体で割って割合に戻すだけ。
⚠️ (2)は$\sqrt2=1.41$をヒントにするため、$2^{6.5}$ が出てくることを予想して(1)を計算しましょう。(1)の答え6.5が(2)の入口になっています。
Sora先生の総整理表
第Ⅱ問:3問の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|
| 問1 | 知識 | bは安定同位体のない元素(Tc・Pm)、cはβ線はアルミ板で止まる |
| 問2 | α壊変 | 質量数−4、原子番号−2。陽子数・中性子数の順に注意 |
| 問3(1) | 半減期の回数 | 経過時間 ÷ 半減期 = 6.5回と1.0回 |
| 問3(2) | 過去の存在比 | 現在の量 × $2^n$ で戻し、全体で割る |
TMPSコーチング診断
🩺【自己診断】第Ⅱ問で手が止まった人への処方箋
- 問1誤文が決まらない → 「全ての元素に安定同位体」は言い過ぎ、で b を先に決める
- 問2数が合わない → α壊変で質量数が4、原子番号が2減る。中性子数=質量数−陽子数
- 問3(1)回数が出ない → 45.6億年 ÷ 半減期。0.70×10⁹と4.5×10⁹の単位を揃える
- 問3(2)25にならない → 235Uを $2^{6.5}$ 倍、238Uを2倍して、全体に占める割合を出す
第Ⅲ問 / 目標:11分(問1〜問4、解答番号 13〜16)
第Ⅲ問 反応速度 ── 表の数字を「速度」に直し、グラフの傾きから Eₐ を読む
過酸化水素の分解で、酸素の体積から分解量を出し、濃度の表から平均速度を求め、速度の時間変化のグラフを選び、最後にアレニウスの式から活性化エネルギーを読み取ります。
現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第Ⅲ問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標11分(問1に3分、問2に2分、問3に1分、問4に4分、見直し1分)。4問とも計算・読み取りで、全問取れる大問。
⚠️ 損切り・警戒ライン問4のグラフの目盛りの読みは、2点を決めて傾きを出すところで時間がかかる。読む点は「端の2点」だけにして、迷ったら先に問1〜3を終わらせる。
💡 初手の思考トリガー最初の一手は単位を揃えること。問1は mL→L と秒、問2は濃度の差を時間で割る。
問1発生した酸素の体積から分解量を求める(解答番号13)
📝 どういう問題か?気体の状態方程式で酸素の物質量を出し、反応式の係数比(2:1)で過酸化水素に直す。
- 解答番号13:0.80 mol/L の過酸化水素水20 mLに触媒を加え、300 K、1.0×10⁵ Pa で60秒間に酸素が30 mL発生した。このとき分解した過酸化水素の物質量[mol]にもっとも近い値を選ぶ(5通り)。気体定数は 8.3×10³ Pa・L/(K・mol)
$$n(\mathrm{O_2})=\frac{PV}{RT}=\frac{1.0\times10^{5}\times0.030}{8.3\times10^{3}\times300}=1.2\times10^{-3}\ \mathrm{mol}$$
$$2\mathrm{H_2O_2}\to2\mathrm{H_2O}+\mathrm{O_2}\ \Rightarrow\ n(\mathrm{H_2O_2})=2\times1.2\times10^{-3}=2.4\times10^{-3}\ \mathrm{mol}$$
用意した過酸化水素は $0.80\times0.020=1.6\times10^{-2}$ mol なので、$2.4\times10^{-3}$ mol は一部が分解した量として矛盾しません。→ <strong>④</strong>。
⚠️ 体積の単位は L に直してから代入します(30 mL=0.030 L)。過酸化水素と酸素の係数比(2:1)を忘れると、1.2×10⁻³(②)を選んでしまいます。
問2最初の60秒間の平均の反応速度(解答番号14)
📝 どういう問題か?表の最初の2行から、濃度の差を時間で割る。
- 解答番号14:未反応の過酸化水素のモル濃度が、0秒で1.0 mol/L、60秒で0.79 mol/L(以降 120, 180, 240, 300秒で 0.63, 0.50, 0.40, 0.32)と変化する表が与えられる。最初の60秒間の濃度変化 Δ[H₂O₂] と平均の反応速度にもっとも近い値を選ぶ(5通り)
$$\Delta[\mathrm{H_2O_2}]=0.79-1.0=-0.21\ \mathrm{mol/L}$$
$$v=-\frac{\Delta[\mathrm{H_2O_2}]}{\Delta t}=\frac{0.21}{60}=3.5\times10^{-3}\ \mathrm{mol/(L\cdot s)}$$
⚠️ 速度の符号に注意。濃度は減るので $\Delta[\mathrm{H_2O_2}]$ は負ですが、反応速度は正の値で表します(式の頭にマイナスがあるため)。
問3平均の反応速度の時間変化のグラフ(解答番号15)
📝 どういう問題か?5区間の速度を求めて、減り方(直線的か、だんだん緩やかになるか)を見分ける。
- 解答番号15:表の全区間(60秒ごと)について、平均の反応速度を計算して、反応時間に対する変化の傾向を表したグラフを5つの候補(直線の右下がり・右上がり・水平、下に凸の減少、上に凸の増加)から選ぶ
各区間の平均速度は、$\Delta[\mathrm{H_2O_2}]/60$ より(単位 mol/(L・s))
$$3.5,\ 2.7,\ 2.2,\ 1.7,\ 1.3\ (\times10^{-3})$$
速度は<strong>だんだん小さくなり</strong>、その減り方もしだいに緩やか(速度の差が 0.8, 0.5, 0.5, 0.3 と小さくなる)。右下がりで<strong>下に凸の曲線</strong>が適当で、④です。反応が進むと反応物の濃度が下がり、速度が小さくなる、という一般的な傾向に合っています。
⚠️ 「濃度が一定の割合で減る」わけではない点がポイント。①(直線で減る)と④を迷ったら、速度の差が小さくなっていくかを見ます。選択肢のグラフは図を読む部分なので、答えを決める前に自分の目で確かめましょう 要確認
問4アレニウスプロットから活性化エネルギーを求める(解答番号16)
📝 どういう問題か?アレニウスの式の対数を取った形の、傾き = $-E_a/R$ を使う。
- 解答番号16:$v=k[\mathrm{H_2O_2}]$ の速度定数 $k$ と絶対温度 $T$ の関係(アレニウスの式)から、$\log_e k$ を $1/T$ に対してプロットしたグラフ(右下がりの直線)の傾きを読み取り、活性化エネルギー $E_a$ を選ぶ(5通り)。$R=8.3$ J/(K・mol)
$$\log_e k=-\frac{E_a}{R}\cdot\frac1T+\log_e A\ \Rightarrow\ \text{傾き}=-\frac{E_a}{R}$$
図B アレニウスプロットの読み方(TMPS作成・本番の数値を読み取った例)
本番のグラフは、$1/T$(×10³)が 3.03 から 3.30 の間で、$\log_e k$ が 1 から −2 まで直線的に下がります。傾きは
$$\text{傾き}=\frac{-2-1}{(3.30-3.03)\times10^{-3}}=-1.1\times10^{4}\ \mathrm{K}$$
$$E_a=1.11\times10^{4}\times8.3=9.2\times10^{4}\ \mathrm{J/mol}$$
→ <strong>⑤</strong>(9.2×10⁴ J/mol)。

Sora先生
横軸の差 $3.30-3.03=0.27$ には $\times10^{-3}$ が付くから、$0.27\times10^{-3}$ で割るんだ。ここを落とすと $E_a$ が1000倍ずれて、選択肢の $9.2\times10$ と $9.2\times10^4$ を見分けられなくなる。先に「$E_a$ は10⁴〜10⁵ J/mol 程度」と見当をつけておくと、ミスに気づけるよ。
⚠️ グラフの端の2点の目盛りは、図を読む作業です。$1/T$ の読みが3.03と3.30からずれても、傾きは10%程度しか変わらず、選択肢は約50%ずつ離れているので答えは変わりません 要確認
Sora先生の総整理表
第Ⅲ問:4問の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|
| 問1 | 気体の量→分解量 | $n=PV/RT$ → 係数比2:1で過酸化水素に直す |
| 問2 | 平均速度 | 濃度の差 ÷ 時間。符号に注意 |
| 問3 | 速度の時間変化 | 各区間の速度を並べる。減り方が緩やかになる |
| 問4 | アレニウスの式 | 傾き = $-E_a/R$。$\times10^3$ を忘れない |
TMPSコーチング診断
🩺【自己診断】第Ⅲ問で手が止まった人への処方箋
- 問1答えが半分になる → 過酸化水素は酸素の2倍。mL を L に直したかを確認
- 問24.8や290が出る → 単位(mol/(L・s))。濃度差0.21を60で割る
- 問3グラフが選べない → 5区間の速度を計算して、差が小さくなっていくかを見る
- 問4傾きが出せない → 端の2点を読み、$\times10^{3}$ を付けて計算。$R$ をかける
第Ⅳ問 / 目標:10分(問1(1)〜(3)・問2、解答番号 17〜20)
第Ⅳ問 錯イオン ── 名称・沈殿・異性体の数え上げ
正八面体形の錯イオンについて、[Fe(CN)₆]⁴⁻の性質、錯塩と硝酸銀の反応、立体異性体の数、Ag⁺・Cu²⁺・Zn²⁺とアンモニア水・硫化水素の反応を問います。
現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第Ⅳ問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標10分(問1(1)3分、(2)2分、(3)3分、問2が2分)。(2)の沈殿の量と(3)の数え上げは必ず取る。
⚠️ 損切り・警戒ライン(1)は4つの文のうち2つが決まれば組合せが絞れる。a(名称)とc(色)で迷ったら、確実に正しそうなb・dから決める。
💡 初手の思考トリガー(3)は配位子の位置を図に描いて、同じものが向かい合うかで分類する。頭の中だけで数えると取りこぼします。
問1(1)錯イオンA [Fe(CN)₆]⁴⁻ の記述(解答番号17)
📝 どういう問題か?名称の付け方、錯イオンと鉄イオンの沈殿の色、質量パーセントの計算を組み合わせて判定する。
- 解答番号17:Fe²⁺に6個のCN⁻が配位した錯イオンAについて、4つの文a〜d(名称・Fe²⁺水溶液への加入・FeCl₃水溶液への加入・Fe³⁺に置き換えたときのKの質量パーセント)から、正しいものを選ぶ(①〜⑩:「aのみ」「a,b」…)
・<strong>a(名称)</strong>:陰イオンの錯イオンは「〜酸イオン」と読むので、正しくは「ヘキサシアニド鉄(II)<strong>酸</strong>イオン」。文は「酸」が抜けていて<strong>誤り</strong>。
・<strong>b</strong>:Fe²⁺(淡緑色の水溶液)に [Fe(CN)₆]⁴⁻ を加えると、青白色の沈殿が生じる。<strong>正しい</strong>。
・<strong>c</strong>:FeCl₃の黄褐色の水溶液に [Fe(CN)₆]⁴⁻ を加えると、<strong>濃青色の沈殿</strong>(ベルリンブルー)が生じる。「暗褐色の沈殿」は誤り。
・<strong>d</strong>:K₄[Fe(CN)₆] から K₃[Fe(CN)₆] に変わると、Kの数が4個から3個に減るので質量パーセントは減る。計算で確かめる。
$$\mathrm{K_4[Fe(CN)_6]}:\ \frac{4\times39.1}{4\times39.1+55.8+6\times26.0}=42.5\%$$
$$\mathrm{K_3[Fe(CN)_6]}:\ \frac{3\times39.1}{3\times39.1+55.8+6\times26.0}=35.6\%$$
42.5% → 35.6%と減るので、<strong>dは正しい</strong>。→ b,d で<strong>⑨</strong>。
⚠️ dの質量パーセントは計算で確認済みです。a・b・c(名称、青白色の沈殿、ベルリンブルーの色)は知識で決めたため、機械での検算はできません 要確認
問1(2)錯塩に硝酸銀を加えたときの沈殿の量(解答番号18)
📝 どういう問題か?配位数6から、配位子になるCl⁻の数を出し、電離する外側のCl⁻の数を数える。
- 解答番号18:組成式 CoCl₃・4NH₃、CoCl₃・5NH₃、CoCl₃・6NH₃ の錯塩について、水に溶かして十分な量の硝酸銀水溶液を加えたとき、錯塩1 molあたりに生じる沈殿の物質量が多い順に並べたものを選ぶ(6通り)。配位子のCl⁻は電離せず、AgNO₃とは反応しない
配位数は6なので、NH₃が足りない分はCl⁻が配位して6個にそろえます。電離するのは、錯イオンの外側にあるCl⁻だけです。
Sora先生の総整理表
錯塩 = 錯イオン + 外側のCl⁻
| 錯塩 | 錯イオン | 外側のCl⁻ | AgClの沈殿 |
|---|
| CoCl₃・4NH₃ (a) | [Co(NH₃)₄Cl₂]⁺ | 1個 | 1 mol |
| CoCl₃・5NH₃ (b) | [Co(NH₃)₅Cl]²⁺ | 2個 | 2 mol |
| CoCl₃・6NH₃ (c) | [Co(NH₃)₆]³⁺ | 3個 | 3 mol |
多い順は c > b > a で<strong>⑥</strong>。
⚠️ 「配位子のCl⁻は沈殿しない」という注意書きが、そのまま解法のヒントです。式の中の3個のCl⁻のうち、何個が外に出るかを数えるだけです。
問1(3)立体異性体の数(解答番号19)
📝 どういう問題か?同じ配位子が向かい合う(trans)かどうかで、異なる配置を数え上げる。
- 解答番号19:正八面体形で中心がCo³⁺の錯イオンの6個の配位子が、Cl⁻ 1個・NH₃ 3個・H₂O 2個であるとき、立体異性体は全部で何種類かを選ぶ(①〜⑩:1〜10)
H₂O 2個の位置関係で場合分けします。(W=H₂O、N=NH₃)
図C Co に Cl 1個・NH₃ 3個・H₂O 2個の配置(TMPS作成)
① W 2個が向かい合う(残りのうちClはNと向かい合う)。② W 2個が隣り合い、ClがWと向かい合う。③ W 2個が隣り合い、ClがNと向かい合う。
この3つはどれも鏡に映した像と重ね合わせられる(鏡像異性体をもたない)ので、全部で<strong>3種類</strong>。→ <strong>③</strong>。
TMPSのスクリプトでも、正八面体の24通りの回転で重なる配置を同じものとして数え上げ、3種類になることを確認しました(鏡像を区別しても区別しなくても3)。
⚠️ 「W 2個が隣り合う」場合に、Clの向かい合う相手がWかNかの2通りを数え落とさないこと。図を描いて、各配位子の向かい側に何があるかを書くのが安全です。
問2Ag⁺・Cu²⁺・Zn²⁺とアンモニア水・硫化水素(解答番号20)
📝 どういう問題か?錯イオンの形と、酸性条件での硫化物の沈殿のしやすさを知識から答える。
- 解答番号20:Ag⁺・Cu²⁺・Zn²⁺のどれか1つだけを含む水溶液a〜cがある。アンモニア水を過剰に加えたとき正四面体形の錯イオンを生じるのはどれか、またその水溶液にpH=1.0の強酸性で硫化水素を通したときの沈殿の有無・色を、あわせて選ぶ(9通り)
過剰のアンモニア水で生じる錯イオンは、Ag⁺ が [Ag(NH₃)₂]⁺(直線形)、Cu²⁺ が [Cu(NH₃)₄]²⁺(正方形)、Zn²⁺ が <strong>[Zn(NH₃)₄]²⁺(正四面体形)</strong>。したがって該当するのは<strong>c(Zn²⁺)</strong>です。
酸性(pH=1)では、硫化物イオンの濃度が小さいので、<strong>溶解度の小さい硫化物だけ</strong>が沈殿します。CuS(黒)やAg₂S(黒)は沈殿しますが、<strong>ZnS(白)は酸性では沈殿しません</strong>。
→ c、沈殿は生じない で<strong>⑨</strong>。
⚠️ 「酸性条件」のヒントを見落とすと、ZnSの白色沈殿(③)を選んでしまいます。pH=1ではZnSは溶ける、が分かれ目です 要確認
Sora先生の総整理表
第Ⅳ問:4問の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|
| 問1(1) | 錯イオンの性質 | 名称は「〜酸イオン」/FeCl₃+[Fe(CN)₆]⁴⁻ はベルリンブルー/K%は計算 |
| 問1(2) | 沈殿の量 | 外側のCl⁻の数=電離する数。c > b > a |
| 問1(3) | 立体異性体 | 向かい合う位置を図に描く。3種類 |
| 問2 | 錯イオンの形と硫化物 | Zn²⁺は正四面体、酸性ではZnSは沈殿しない |
TMPSコーチング診断
🩺【自己診断】第Ⅳ問で手が止まった人への処方箋
- 問1(1)a〜cが決まらない → dは質量パーセントの計算で決まる。bとdから確実に絞る
- 問1(2)沈殿の数が合わない → 配位数6から外側のCl⁻を数える。a:1,b:2,c:3
- 問1(3)異性体の数が合わない → W2個が向かい合うか、隣り合うか。隣り合う場合はClの向かい側がWかN
- 問2答えが出ない → 「正四面体=Zn」「pH 1 で ZnS は沈殿しない」の2つを覚える
第Ⅴ問 / 目標:9分(問1〜問4、解答番号 21〜25)
第Ⅴ問 繊維 ── 知識は5択以内、最後の計算で取り切る
日本で開発された合成繊維(ビニロン・ナイロン6)、絹の主成分、ポリビニルアルコールの製法を答えたあと、PETの計算を行います。
現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第Ⅴ問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標9分(問1〜3で4分、問4で5分)。問4の計算(繰り返し単位の式量)は取り切る。
⚠️ 損切り・警戒ライン問1〜3の知識で1つ迷っても、問4の計算に5分を残すこと。問1の2つの空欄は、合成繊維の名称と原料の対応で決まる。
💡 初手の思考トリガー最初の一手は問題文の穴埋めを読んで、「アセタール化」と「開環重合」の2語から、ビニロンとナイロン6を決める。
問1空欄21・22に入る高分子(解答番号21・22)
📝 どういう問題か?原料と反応の名前から、繊維を特定する知識問題。
- 解答番号21・22:日本で開発された高分子について、ポリビニルアルコールをアセタール化してつくられる繊維(21)と、ε-カプロラクタムの開環重合で得られる繊維(22)を、6つの候補(アセテート・アクリル・ビスコースレーヨン・ビニロン・ナイロン6・ナイロン66)からそれぞれ選ぶ
・21:ポリビニルアルコールをホルムアルデヒドでアセタール化してできる繊維は<strong>ビニロン</strong>(④)。
・22:ε-カプロラクタム(環状のアミド)を開環重合させるとポリアミドの<strong>ナイロン6</strong>(⑤)。
(ナイロン66は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の縮合重合でできる。)
⚠️ ナイロン6は開環重合、ナイロン66は縮合重合と、重合の種類で区別できます 要確認
問2絹糸の主成分(解答番号23)
📝 どういう問題か?動物繊維の主成分となるタンパク質の名称を問う知識問題。
- 解答番号23:下線部(絹糸)の主成分を、セルロース・ケラチン・カゼイン・フィブロイン・アミロペクチン・デキストリンから選ぶ
絹の主成分はタンパク質の<strong>フィブロイン</strong>(④)。(ケラチンは羊毛・毛髪の主成分、カゼインは牛乳のタンパク質、セルロースは植物繊維。)
⚠️ 絹=フィブロイン、羊毛=ケラチン、は2語セットで覚えます 要確認
問3ビニロンの原料の製造方法(解答番号24)
📝 どういう問題か?ビニルアルコールは不安定で存在しないため、別の物質を経由してつくる、という知識を使う。
- 解答番号24:下線部(ポリビニルアルコール)の製造方法を、6つの選択肢(付加重合・縮合重合・共重合・付加縮合・ポリ塩化ビニルのアルカリ処理・ポリ酢酸ビニルの加水分解)から選ぶ
ビニルアルコールそのものは不安定でアセトアルデヒドに変わってしまうため、直接重合させることはできません。そこで、<strong>酢酸ビニルを付加重合させてポリ酢酸ビニルをつくり、これを加水分解(けん化)して</strong>ポリビニルアルコールを得ます。→ <strong>⑥</strong>。
⚠️ 「ビニルアルコールの付加重合(①)」は存在しない反応なので、一番の引っかけです。「ビニルアルコールは不安定」という事実を覚えておきましょう 要確認
問4PET の酸素の質量パーセントとベンゼン環の数(解答番号25)
📝 どういう問題か?繰り返し単位の式量を出し、単位1つあたりの酸素原子数とベンゼン環の数から計算する。
- 解答番号25:ポリエチレンテレフタラート(PET)384 gについて、含まれる酸素の質量パーセント[%]とベンゼン環の数のもっとも近い値の組合せ(この順)を選ぶ(9通り)。分子量はエチレングリコール62、テレフタル酸166、アボガドロ定数は 6.0×10²³/mol、末端構造は考えない
PETの繰り返し単位は、テレフタル酸とエチレングリコールの縮合重合で水2分子が取れた形です。
$$M=166+62-2\times18=192\ \ (\mathrm{C_{10}H_8O_4})$$
1単位に酸素原子が4個、ベンゼン環が1個含まれます。384 g は $384/192=2.0$ mol の繰り返し単位です。
$$\text{酸素の質量パーセント}=\frac{4\times16}{192}\times100=33.3\ \%\approx33\ \%$$
$$\text{ベンゼン環の数}=2.0\times6.0\times10^{23}=1.2\times10^{24}\ \text{個}$$
→ 33,1.2×10²⁴ で<strong>③</strong>。
⚠️ 繰り返し単位の式量は「2つの分子量の和から、水2分子(36)を引く」が基本。水を引かずに $166+62=228$ で割ると、酸素の質量パーセントが42%(選択肢⑦〜⑨)になってしまいます。
Sora先生の総整理表
第Ⅴ問:4問の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|
| 問1 | 繊維の名称 | PVAのアセタール化=ビニロン/ε-カプロラクタムの開環重合=ナイロン6 |
| 問2 | 天然繊維 | 絹=フィブロイン/羊毛=ケラチン |
| 問3 | 製法 | ビニルアルコールは不安定 → ポリ酢酸ビニルを加水分解 |
| 問4 | 高分子の計算 | 繰り返し単位の式量192。酸素33%、ベンゼン環は2 mol分 |
TMPSコーチング診断
🩺【自己診断】第Ⅴ問で手が止まった人への処方箋
- 問12つの名称が出ない → 「アセタール化=ビニロン」「開環重合=ナイロン6」を先に決める
- 問2主成分が迷う → 絹は動物性のタンパク質。ケラチンは羊毛
- 問3製法が選べない → ビニルアルコールは存在しない。酢酸ビニル→ポリ酢酸ビニル→加水分解
- 問438%になる → 繰り返し単位は水2分子を引いた192。酸素4個×16÷192
TMPS ORIGINAL
北里大2026型 そっくり類題セット
(全5大問・解答解説つき)
2026年度の本番と同じ5大問・同じ解答番号の数(1〜25)で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。計算を一本道で解く力と、知識問題を消去法で素早く決める力の練習に使ってください。
試験時間の目安 50分(理科2科目で100分)小問集合・放射線・反応速度・錯イオン・繊維
📄 本番形式の問題冊子PDFをダウンロード(全7ページ)
印刷して本番と同じように50分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。
※ 北里大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。
類題 第Ⅰ問 小問集合
- 必要であれば,次の値を用いよ。気体は,指示がなければ理想気体として扱ってよい。
- 原子量:H=1.0,C=12.0,N=14.0,O=16.0,Fe=56.0
- 気体定数:$R=8.3\times10^{3}\ \mathrm{Pa\cdot L/(K\cdot mol)}=8.3\ \mathrm{J/(K\cdot mol)}$,アボガドロ定数:$6.0\times10^{23}\ \mathrm{/mol}$
- $\log_{10}2=0.30,\ \log_{10}3=0.48$。各問の答えは,①から始まる選択肢の中から1つだけ選ぶ(1問に2つ以上答えると誤り)。
次の問1〜問8に答えよ。答えは各問の①から始まる選択肢の中から選べ。
問1 次の法則・仮説とその発表者について,発表年が古い順に並んでいるものはどれか。(解答番号 1)
a ボイルの法則 b ヘスの法則 c ファラデーの電気分解の法則 d メンデレーエフの周期律
① a,b,c,d② a,c,b,d③ a,c,d,b④ a,d,b,c⑤ b,a,c,d⑥ b,c,a,d⑦ c,a,b,d⑧ c,b,a,d⑨ d,a,b,c⑩ d,c,b,a
問2 果汁飲料には酸化防止のために硫酸鉄(II) $\mathrm{FeSO_{4}}$(式量152)を加えることがある。次の反応で,飲料1杯分(250 mL)に溶けている酸素 $\mathrm{O_{2}}$ を過不足なく反応させるのに必要な $\mathrm{FeSO_{4}}$ の質量[mg]にもっとも近い値を選べ。ただし,酸素の溶解度は8.0 mg/L,酸素の分子量は32.0とする。(解答番号 2)
4$\mathrm{Fe^{2+}}$ + $\mathrm{O_{2}}$ + 4$\mathrm{H^{+}}$ → 4$\mathrm{Fe^{3+}}$ + 2$\mathrm{H_{2}O}$
① 4.8② 9.5③ 19④ 38⑤ 76⑥ 152⑦ 304⑧ 608
問3 希薄溶液の性質に関する次の記述のうち,正しいものを2つ選べ。(解答番号 3)
a 溶液の沸点は,純溶媒の沸点より高くなる。
b 質量モル濃度が同じとき,塩化ナトリウム水溶液の凝固点降下度は,グルコース水溶液のそれより小さい。
c 希薄溶液の浸透圧は,絶対温度に比例する。
d 純水と水溶液を半透膜で仕切ると,水は水溶液側から純水側へ移動する。
e 凝固点降下度は,溶質の種類で決まり,溶質粒子の数には関係しない。
① a,b② a,c③ a,d④ a,e⑤ b,c⑥ b,d⑦ b,e⑧ c,d⑨ c,e⑩ d,e
問4 密閉容器に四酸化二窒素 $\mathrm{N_{2}O_{4}}$(気体)を入れると,次の平衡状態に達した。ある温度で圧平衡定数 $K_p$ が $4.0\times10^{4}$ Pa,気体の全圧が $1.5\times10^{5}$ Pa のとき,気体中の二酸化窒素 $\mathrm{NO_{2}}$ のモル分率はいくらか。(解答番号 4)
$\mathrm{N_{2}O_{4}}$(気) $\rightleftarrows$ 2$\mathrm{NO_{2}}$(気)
① 0.20② 0.25③ 0.33④ 0.40⑤ 0.50
問5 石油中に保存する試薬と,褐色びんに保存する試薬の組合せを,この順に正しく表したものはどれか。(解答番号 5)
① 黄リン,塩酸② 黄リン,濃硝酸③ 黄リン,食塩水④ ナトリウム,塩酸⑤ ナトリウム,濃硝酸⑥ ナトリウム,食塩水⑦ 水銀,塩酸⑧ 水銀,濃硝酸⑨ 水銀,食塩水
問6 実験室で塩素を発生させ,集める操作について述べた次の文のうち,誤っているものを2つ選べ。(解答番号 6)
a 発生した気体を,まず濃硫酸,次に水の入った洗気びんに通す。
b 酸化マンガン(IV)に濃塩酸を加えて加熱して発生させる。
c 下方置換で捕集する。
d 水に溶けにくいので,水上置換で捕集できる。
e 発生する気体は空気より重い。
① a,b② a,c③ a,d④ a,e⑤ b,c⑥ b,d⑦ b,e⑧ c,d⑨ c,e⑩ d,e
問7 有機化合物に関する次の記述から,正しいものを2つ選べ。(解答番号 7)
a エタノールに濃硫酸を加えて130〜140℃に加熱すると,ジエチルエーテルが生じる。
b 酢酸カルシウムを乾留すると,アセトアルデヒドが生じる。
c 2-プロパノールを酸化すると,プロピオンアルデヒドが生じる。
d エタノールにヨウ素と水酸化ナトリウム水溶液を加えて温めると,黄色の沈殿が生じる。
e ホルムアルデヒドは,銀鏡反応を示さない。
① a,b② a,c③ a,d④ a,e⑤ b,c⑥ b,d⑦ b,e⑧ c,d⑨ c,e⑩ d,e
問8 次の有機化合物の中から,分子内に不斉炭素原子をもつものを2つ選べ。(解答番号 8)
a 1-ブタノール b 3-メチル-2-ブタノール c アラニン d ジエチルエーテル e 酢酸
① a,b② a,c③ a,d④ a,e⑤ b,c⑥ b,d⑦ b,e⑧ c,d⑨ c,e⑩ d,e
▶ 第Ⅰ問 の答えと解説を見る
第Ⅰ問 小問集合 の答えと解説
問1②
- 発表年は,ボイルの法則が1662年,ファラデーの電気分解の法則が1833年,ヘスの法則が1840年,周期律が1869年。古い順に a,c,b,d。
問2④
- 溶けている酸素は $8.0\times0.250=2.0$ mg $=2.0/32.0=6.25\times10^{-2}$ mmol。
- 反応式より $\mathrm{Fe^{2+}}$ は酸素の4倍で $0.25$ mmol。質量は $0.25\times152=38$ mg。
問3②
- a 正しい(沸点上昇)。b 電離して粒子数が増える塩化ナトリウムの方が凝固点降下度は大きいので誤り。c 正しい($\Pi=cRT$)。
- d 水は薄い側(純水)から濃い側(水溶液)へ移動するので誤り。e 凝固点降下度は溶質粒子の数(質量モル濃度)で決まるので誤り。→ a,c。
問4④
- $\mathrm{NO_{2}}$ のモル分率を $x$ とすると $K_p=\dfrac{(xP)^2}{(1-x)P}=\dfrac{x^2P}{1-x}$。
- $\dfrac{x^2}{1-x}=\dfrac{4.0\times10^{4}}{1.5\times10^{5}}=\dfrac{4}{15}$ より $15x^2+4x-4=0$,$(5x-2)(3x+2)=0$ なので $x=0.40$。
問5⑤
- 石油中に保存するのは空気中の酸素や水と反応するナトリウム(黄リンは水中,水銀は密栓して保存)。
- 褐色びんに保存するのは,光で分解する濃硝酸。→ ナトリウム,濃硝酸。
問6③
- a 塩化水素を除く水を先に,水分を除く濃硫酸を後に通すので,順序が逆で誤り。b 正しい。c 空気より重いので下方置換で正しい。
- d 塩素は水に溶けるので水上置換には向かず,誤り。e 正しい(分子量71)。→ a,d。
問7③
- a 正しい(分子間脱水)。b 酢酸カルシウムの乾留で生じるのはアセトンで誤り。c 2-プロパノールの酸化で生じるのはアセトンで誤り。
- d 正しい(ヨードホルム反応)。e ホルムアルデヒドは還元性があり銀鏡反応を示すので誤り。→ a,d。
問8⑤
- b は2位の炭素に,H・OH・CH₃・イソプロピル基の4つが付くので不斉炭素。c はα炭素に,H・NH₂・COOH・CH₃が付くので不斉炭素。
- a,d,e には,4つの異なる基が付いた炭素がない。→ b,c。
類題 第Ⅱ問 放射線・同位体
放射線と放射性同位体に関する次の問1〜問3に答えよ。答えは各問の①から始まる選択肢の中から選べ。
問1 次の記述のうちから,誤っているものを2つ選べ。(解答番号 9)
a 放射性同位体の半減期は,温度や圧力に関係なく一定である。
b γ線は電磁波で,透過力はα線よりも大きい。
c α線の正体はヘリウムの原子核で,紙1枚で止めることができる。
d 同位体どうしは,陽子の数が異なり,中性子の数が等しい。
e 原子番号が83より大きい元素にも,安定な同位体が存在する。
① a,b② a,c③ a,d④ a,e⑤ b,c⑥ b,d⑦ b,e⑧ c,d⑨ c,e⑩ d,e
問2 放射性同位体であるラジウム ${}^{226}_{88}\mathrm{Ra}$ は,1回のα壊変によりラドンに変わる。この壊変後,ラドンの原子核における陽子の数と中性子の数の組合せを,この順に正しく表したものはどれか。(解答番号 10)
① 88,134② 88,222③ 84,138④ 84,222⑤ 86,222⑥ 86,136⑦ 222,86⑧ 136,86⑨ 138,84⑩ 134,88
年代測定には,半減期をもつ放射性同位体が利用される。炭素の放射性同位体 ${}^{14}_{6}\mathrm{C}$ の半減期は $5.7\times10^{3}$ 年である。次の(1),(2)の問いに答えよ。
問3(1) ある木製遺物に含まれる ${}^{14}\mathrm{C}$ の割合は,大気中のそれの $\dfrac{1}{8}$ であった。この木が伐採されたのは何年前か。もっとも近い値を選べ。(解答番号 11)
① $5.7\times10^{3}$② $1.1\times10^{4}$③ $1.7\times10^{4}$④ $2.3\times10^{4}$⑤ $2.9\times10^{4}$⑥ $4.6\times10^{4}$
問3(2) 別の木片に含まれる ${}^{14}\mathrm{C}$ の割合は,大気中のそれの30%であった。この木片は何年前のものか。もっとも近い値を選べ。ただし,大気中の ${}^{14}\mathrm{C}$ の割合は一定であったとする。(解答番号 12)
① $3.0\times10^{3}$② $5.7\times10^{3}$③ $7.0\times10^{3}$④ $8.5\times10^{3}$⑤ $1.0\times10^{4}$⑥ $1.2\times10^{4}$
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第Ⅱ問 放射線・同位体 の答えと解説
問1⑩
- a,b,c は正しい。d 同位体は陽子の数が同じで中性子の数が異なる原子なので誤り。e 原子番号83(ビスマス)より大きい元素には安定な同位体がないので誤り。→ d,e。
問2⑥
- α線は ${}^{4}_{2}\mathrm{He}$ の原子核。α壊変で質量数が4,原子番号が2減る。ラドンは質量数 $226-4=222$,原子番号 $88-2=86$。
- 陽子86個,中性子は $222-86=136$ 個。
問3(1)③
- $\dfrac{1}{8}=\left(\dfrac{1}{2}\right)^3$ なので,半減期3回分。$3\times5.7\times10^{3}=1.71\times10^{4}$ 年。
問3(2)⑤
- 半減期 $n$ 回分として $\left(\dfrac12\right)^n=0.30$。両辺の常用対数をとり $-0.30\,n=\log_{10}3-1=0.48-1=-0.52$ より $n=1.73$。
- $1.73\times5.7\times10^{3}=9.9\times10^{3}\approx1.0\times10^{4}$ 年。
類題 第Ⅲ問 反応速度
過酸化水素の分解反応速度に関する次の文章を読み,問1〜問4に答えよ。答えは各問の①から始まる選択肢の中から選べ。なお,気体は理想気体としてふるまうものとする。
過酸化水素水に塩化鉄(III)水溶液を触媒として加え,発生した酸素を捕集して分解の速さを調べた。化学反応の速さは,単位時間あたりの反応物の減少量で表され,時刻 $t_1$ から $t_2$ の間の平均の反応速度は $v=-\dfrac{\Delta[\mathrm{H_2O_2}]}{\Delta t}$ である。
問1 0.50 mol/L の過酸化水素水40 mLに触媒を加えて300 Kに保ったところ,$1.0\times10^{5}$ Pa のもとで,60秒間に36 mLの酸素が発生した。このとき分解した過酸化水素の物質量[mol]にもっとも近い値を選べ。酸素の水への溶解と水の蒸気圧は無視できるものとする。(解答番号 13)
① $7.2\times10^{-4}$② $1.4\times10^{-3}$③ $2.9\times10^{-3}$④ $5.8\times10^{-3}$⑤ $1.2\times10^{-2}$
問2 0.80 mol/L の過酸化水素水に触媒を加えて293 Kに保ち,60秒ごとに未反応の過酸化水素のモル濃度を求めたところ,次の結果が得られた。最初の60秒間の平均の反応速度[mol/(L・s)]にもっとも近い値を選べ。(解答番号 14)
反応時間[s]:0,60,120,180,240,300
未反応の $\mathrm{H_{2}O_{2}}$ [mol/L]:0.80,0.64,0.51,0.41,0.33,0.26
① $1.6\times10^{-1}$② $2.7\times10^{-3}$③ $1.2\times10^{-2}$④ 9.6⑤ $1.7\times10^{2}$
問3 問2の表について,60秒ごとの平均の反応速度 $v$ と,その間の過酸化水素の平均のモル濃度 $[\mathrm{H_2O_2}]$ の関係を表したグラフとして,もっとも適当なものはどれか(反応速度は濃度に比例するものとする)。(解答番号 15)
図 問3のグラフの候補(TMPS作成)
① 右下がりの直線② 原点を通る右上がりの直線③ 切片が正の右上がりの直線④ 横軸に平行な直線⑤ 上に凸の右上がりの曲線
問4 $v=k[\mathrm{H_2O_2}]$ の反応速度定数 $k$ と絶対温度 $T$ には $\log_{e}k=-\dfrac{E_a}{R}\dfrac{1}{T}+\log_{e}A$ の関係がある。この分解反応について,$\log_{e}k$ と $\dfrac{1}{T}$ のグラフをかくと図の結果となった。活性化エネルギー $E_a$[J/mol]にもっとも近い値を選べ。ただし,気体定数は8.3 J/(K・mol)とする。(解答番号 16)
図 アレニウスプロット(TMPS作成)
① $1.5\times10^{4}$② $6.2\times10^{4}$③ $1.2\times10^{5}$④ $1.2\times10^{2}$⑤ $2.5\times10^{5}$
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第Ⅲ問 反応速度 の答えと解説
問1③
- 酸素の物質量は $n=\dfrac{PV}{RT}=\dfrac{1.0\times10^{5}\times0.036}{8.3\times10^{3}\times300}=1.45\times10^{-3}$ mol。
- $2\mathrm{H_2O_2}\to2\mathrm{H_2O}+\mathrm{O_2}$ より過酸化水素は2倍の $2.9\times10^{-3}$ mol。
問2②
- $\Delta[\mathrm{H_2O_2}]=0.64-0.80=-0.16$ mol/L。$v=\dfrac{0.16}{60}=2.7\times10^{-3}$ mol/(L・s)。
問3②
- 問2の表の平均速度は,平均濃度が0.72,0.575,0.46,0.37,0.295 mol/L のとき,$2.7\times10^{-3}$,$2.2\times10^{-3}$,$1.7\times10^{-3}$,$1.3\times10^{-3}$,$1.2\times10^{-3}$ と,濃度に比例して小さくなる。
- $v=k[\mathrm{H_2O_2}]$ は原点を通る直線なので,図の②。
問4③
- グラフの傾きは $\dfrac{-2.5-2}{(3.35-3.05)\times10^{-3}}=-1.5\times10^{4}$ K。傾き $=-E_a/R$ より $E_a=1.5\times10^{4}\times8.3=1.2\times10^{5}$ J/mol。
類題 第Ⅳ問 錯イオン
錯イオンに関する次の問1,問2に答えよ。答えは各問の①から始まる選択肢の中から選べ。
錯イオンの中心金属イオンに配位子が配位結合してできる。配位子が6個の錯イオンは,6個の配位子が中心金属イオンを原点とする3つの座標軸上の正負の方向に等距離にある正八面体形構造をとる。錯イオンAは,$\mathrm{Fe^{3+}}$ に6個の $\mathrm{CN^{-}}$ が配位したものである。次の(1)〜(3)に答えよ。
問1(1) 錯イオンAに関する次の記述のうちから,正しいものを選べ。(解答番号 17)
a 錯イオンAの名称は,ヘキサシアニド鉄(III)酸イオンである。
b 硫酸鉄(II)の淡緑色の水溶液に,錯イオンAを加えると,濃青色の沈殿が生じる。
c 塩化鉄(III)の黄褐色の水溶液に,錯イオンAを加えると,濃青色の沈殿が生じる。
d 錯イオンAの中心金属イオンを $\mathrm{Fe^{3+}}$ から $\mathrm{Fe^{2+}}$ に置き換えると,カリウムイオンと錯塩を形成したときに含まれるカリウム原子の質量パーセントが減少する。
① aのみ② bのみ③ cのみ④ dのみ⑤ a,b⑥ a,c⑦ a,d⑧ b,c⑨ b,d⑩ c,d
問1(2) 次の組成式a〜cで表される錯塩は,いずれも水に溶けると中心金属イオンが $\mathrm{Co^{3+}}$ で配位数6の錯イオンを生じる。錯塩に含まれる $\mathrm{NH_{3}}$ はいずれも $\mathrm{Co^{3+}}$ の配位子であり,$\mathrm{Co^{3+}}$ の配位子である $\mathrm{Cl^{-}}$ は電離せず硝酸銀水溶液とは反応しない。錯塩a〜cの各水溶液に十分な量の硝酸銀水溶液を加えたとき,溶解している錯塩1 molあたりに生じる沈殿の物質量が,多くなる順に並べたものはどれか。(解答番号 18)
a $\mathrm{CoCl_{3}}$·5$\mathrm{NH_{3}}$ b $\mathrm{CoCl_{3}}$·3$\mathrm{NH_{3}}$ c $\mathrm{CoCl_{3}}$·6$\mathrm{NH_{3}}$
① a > b > c② a > c > b③ b > a > c④ b > c > a⑤ c > a > b⑥ c > b > a
問1(3) 正八面体形構造をとり,中心金属イオンが $\mathrm{Co^{3+}}$ の錯イオンの6個の配位子が,$\mathrm{Cl^{-}}$ 2個,$\mathrm{NH_{3}}$ 2個,$\mathrm{H_{2}O}$ 2個である場合,この錯イオンには,全部で何種類の立体異性体が存在するか。(解答番号 19)
① 1② 2③ 3④ 4⑤ 5⑥ 6⑦ 7⑧ 8⑨ 9⑩ 10
問2 陽イオンとして $\mathrm{Ag^+}$,$\mathrm{Cu^{2+}}$,$\mathrm{Zn^{2+}}$ のいずれかのみを含む水溶液a〜cがある。各々の水溶液にアンモニア水を過剰に加えると,直線形の錯イオンを生じるものはどれか。また,該当する水溶液と硫化水素をpH=1.0の強酸性条件下で反応させた場合の,沈殿生成の有無や,その沈殿の色は何か。正しいものが順に並んでいるものを選べ。(解答番号 20)
a $\mathrm{Ag^+}$ を含む水溶液 b $\mathrm{Cu^{2+}}$ を含む水溶液 c $\mathrm{Zn^{2+}}$ を含む水溶液
① a,白色沈殿が生じる。② b,白色沈殿が生じる。③ c,白色沈殿が生じる。④ a,黒色沈殿が生じる。⑤ b,黒色沈殿が生じる。⑥ c,黒色沈殿が生じる。⑦ a,沈殿は生じない。⑧ b,沈殿は生じない。⑨ c,沈殿は生じない。
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第Ⅳ問 錯イオン の答えと解説
問1(1)⑤
- a 陰イオンの錯イオンは「〜酸イオン」と読み,中心金属の酸化数を(III)と付けるので正しい。
- b 鉄(II)イオンと $[\mathrm{Fe(CN)_6}]^{3-}$ からは濃青色の沈殿(ターンブルブルー)。正しい。
- c 鉄(III)イオンと $[\mathrm{Fe(CN)_6}]^{3-}$ では沈殿せず,暗褐色の溶液になるので誤り。
- d $\mathrm{K_3[Fe(CN)_6]}$(約35.6%)から $\mathrm{K_4[Fe(CN)_6]}$(約42.5%)になるのでKの質量パーセントは増加する。「減少」は誤り。→ a,b。
問1(2)⑤
- 配位数6から,各錯塩の錯イオンは a $[\mathrm{Co(NH_3)_5Cl}]^{2+}$(外の $\mathrm{Cl^{-}}$ 2個),b $[\mathrm{Co(NH_3)_3Cl_3}]$(0個),c $[\mathrm{Co(NH_3)_6}]^{3+}$(3個)。
- 塩化銀の沈殿は a 2 mol,b 0 mol,c 3 mol。→ c > a > b。
問1(3)⑥
- 同じ配位子が互いに向かい合う(trans)かどうかで数える。3種の配位子がすべて trans の1種類,ちょうど1組だけ trans の3種類,どの組も trans でない(すべて cis)の1種類で,幾何異性体は5種類。
- このうち,すべて cis の1種類だけは鏡像異性体(左右の手の関係)が存在し,2種類に分かれる。合計 $1+3+2=6$ 種類。
問2④
- 過剰のアンモニア水で $[\mathrm{Ag(NH_3)_2}]^{+}$(直線形)を生じるのは $\mathrm{Ag^+}$(a)。($\mathrm{Cu^{2+}}$ は正方形,$\mathrm{Zn^{2+}}$ は正四面体。)
- 強酸性でも硫化銀 $\mathrm{Ag_{2}S}$ は溶解度が非常に小さく,黒色沈殿が生じる。→ a,黒色沈殿。
類題 第Ⅴ問 繊維
繊維に関する次の文章を読み,問1〜問4に答えよ。答えは各問の①から始まる選択肢の中から選べ。
天然繊維のうち,(a)羊毛 は動物の体毛からとれる繊維で,保温性に優れる。合成繊維の開発も進み,ポリアクリロニトリルを主成分とする 21 や,ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の縮合重合でつくられる 22 が実用化された。また,セルロースから得られる (b)ビスコースレーヨン は,再生繊維とよばれる。
問1 文中の 21 および 22 に当てはまる高分子を,それぞれ選べ。(解答番号 21・22)
① アセテート② アクリル③ ビスコースレーヨン④ ビニロン⑤ ナイロン6⑥ ナイロン66
問2 文中の下線部(a)の主成分はどれか。(解答番号 23)
① セルロース② ケラチン③ カゼイン④ フィブロイン⑤ アミロペクチン⑥ デキストリン
問3 文中の下線部(b)の製造方法はどれか。(解答番号 24)
① セルロースを無水酢酸で処理する。② セルロースを水酸化ナトリウムと二硫化炭素で処理してコロイド溶液とし,希硫酸中に押し出す。③ アクリロニトリルを付加重合させる。④ $\varepsilon$-カプロラクタムを開環重合させる。⑤ テレフタル酸とエチレングリコールを縮合重合させる。⑥ メラミンとホルムアルデヒドを付加縮合させる。
問4 ナイロン66を452 g つくったとき,この高分子に含まれる窒素の質量パーセント[%],およびアミド結合の数はいくらか。もっとも近い値が順に並んでいるものを選べ。なお,ナイロン66の繰り返し単位の式量は226,窒素の原子量は14.0とし,高分子の末端構造は考えないものとする。(解答番号 25)
① 12,$1.2\times10^{24}$② 12,$2.4\times10^{24}$③ 12,$4.8\times10^{24}$④ 14,$1.2\times10^{24}$⑤ 14,$2.4\times10^{24}$⑥ 14,$4.8\times10^{24}$⑦ 25,$1.2\times10^{24}$⑧ 25,$2.4\times10^{24}$⑨ 25,$4.8\times10^{24}$
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第Ⅴ問 繊維 の答えと解説
問1②⑥
- ポリアクリロニトリルが主成分の繊維はアクリル(②)。ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の縮合重合でできるのはナイロン66(⑥)。
問2②
- 羊毛(動物の体毛)の主成分はタンパク質のケラチン(②)。フィブロインは絹の主成分。
問3②
- ビスコースレーヨンは,セルロースを水酸化ナトリウムと二硫化炭素で処理してビスコース(コロイド溶液)とし,希硫酸中に押し出して再生する(②)。①はアセテートの製法。
問4②
- 繰り返し単位 $\mathrm{C_{12}H_{22}N_2O_2}$(式量226)に N が2個。窒素の質量パーセントは $\dfrac{28.0}{226}\times100=12.4\approx12$%。
- 452 g は繰り返し単位 $452/226=2.0$ mol。アミド結合は1単位あたり2個なので $4.0$ mol,$4.0\times6.0\times10^{23}=2.4\times10^{24}$ 個。
※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、題材・数値・符号を変えて作っています(例:第Ⅱ問はウラン→ラジウムと炭素14、第Ⅲ問は数値と図の読み取りの形を変え、第Ⅳ問は鉄(III)・配位子の組合せ・直線形の錯イオンに変えています)。計算は数値で、不斉炭素と立体異性体は列挙でスクリプトにより確かめてあります。知識で決まる設問は「要確認」の扱いです。
CHECK
30秒 得点診断
本番の過去問、またはそっくり類題セットを50分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。
FOR PARENTS
保護者の方へ:北里大の化学で知っておきたい3つのこと
① 「広く」「きちんと」の両方が必要
理論・無機・有機・高分子と範囲が広く、知識問題の比重も大きい試験です。各分野の基本の計算と性質を、取りこぼさず押さえる準備が得点に直結します。
② 計算は「一本道」で落とさない
半減期・反応速度・アレニウスの式・高分子の式量など、式を立てれば必ず答えが出る問題が並びます。単位と有効数字を確かめる習慣が効きます。
③ 秋からは「答案を見てもらう」
理科2科目で100分という配分は、独学では直しにくい部分です。どこで時間を失ったか、第三者の目で見ると最短で伸びます。
FAQ
よくある質問
Q. 北里大学 医学部の化学2026年度は、どの順番で解くのがよいですか?
TMPSのおすすめは、第Ⅰ問の小問集合を12分、第Ⅱ問(放射線・同位体)を8分、第Ⅲ問(反応速度)を11分、第Ⅳ問(錯イオン)を10分、第Ⅴ問(繊維)を9分の合計50分です。本番は理科2科目で100分なので、化学は1科目あたり50分が目安になります。時間配分は受験生の実力で変わるため、あくまでTMPSの目安です。
Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?
分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答番号の形をTMPSの言葉で説明しています。
Q. 計算の答えは、どうやって確かめていますか?
本番の計算問題は、pythonで有効数字・単位まで再計算し、不斉炭素の数はRDKit、錯イオンの立体異性体の数は正八面体の回転で重なるものを数え上げるスクリプトで、独立に確かめています。ただし、用語や性質の真偽(色・製法・保存法・放射線の性質など)と、図を読んで決めた箇所はスクリプトでは確かめられないため、「要確認」と明記しています。
Q. そっくり類題セットとは何ですか?
2026年度と同じ5大問・同じ解答番号の数(1〜25)で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。入試問題そのものではありません。
Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?
公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。
安心安全・継続更新システム
問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。
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