TMPS英語道場川崎医科大学 医学部 英語
🔥 2025年度 過去問解説一般選抜・地域枠選抜【専願】試験時間80分・配点100点

川崎医科大学 医学部 英語
2025年度 全問完全解説(試案)

一般選抜・地域枠選抜【専願】の英語全40問(大問I〜III・マークシート4択形式)を徹底分析。文法・語彙・イディオム18題から、ダニエル・カーネマンの行動心理学長文、シェーン・パリッシュの意思決定論まで、解答プロセスをステップごとに詳しく解説します。

解説:Mio先生・ニックニ先生(TMPS医学館) 📥 そっくり類題セット(PDF)をダウンロード
📌 ご利用にあたって(このページの使い方):本ページの解答・解説はTMPS医学館が独自に検討・作成した試案であり、大学や出版社の公式見解ではありません。入試問題の本文は掲載せず、各設問の条件・着眼点・解答番号との対応をTMPSの言葉で解説しています。語彙・語法や文脈判断で複数解釈の余地がある箇所には ⚠ 要確認 を付しています。
🛡️ 誤り・お気づきの点のご連絡窓口(安全策カード):解説内容や解答番号に疑問点・誤植などを発見された場合は、すぐに確認のうえ修正いたします。TMPS医学館 公式LINE(https://lin.ee/rySzcDh)よりお気軽にご連絡ください。

📊 川崎医科大学 英語 全体総評・時間配分ガイド

大問I(問1〜問18 / 解答番号①〜⑱)文法・語法・語彙・熟語目安:18〜20分
大問II(問19〜問31 / 解答番号⑲〜㉛)長文読解(認知心理学)目安:35分
大問III(問32〜問40 / 解答番号㉜〜㊵)長文読解(意思決定論)目安:25分

試験時間80分・配点100点に対し、全40問がすべて4択マーク式(ⓐ〜ⓓ)で出題されています。大問Iは標準的かつ急所を突く文法・語法・イディオム18題、大問IIはダニエル・カーネマンの名著から連想・プライミング効果・観念運動効果を扱う科学論説文(13題)、大問IIIはシェーン・パリッシュの著書から次期CEO候補の葛藤を通して「自分の正しさへの固執」を手放す重要性を説くエッセイ(9題)です。

Yuiちゃん
Yuiちゃん受験生

Mio先生、ニックニ先生!川崎医科大学の英語は80分で40問すべてマーク式なんですね。長文のテーマも心理学や意思決定のお話で読みごたえがありますが、どういう順番とペースで解くのが良いですか?

ニックニ先生
ニックニ先生戦略コーチ

いい質問ですね、Yuiちゃん。戦略の柱は「大問Iの18問を1問1分以内(計18分前後)で確実に処理し、残り60分以上を大問II・IIIの長文2本に投資すること」です。大問II・IIIは設問がパラグラフ順にならんでいるため、1パラグラフ読むごとに該当する設問を処理していけば迷いませんよ。

✅ 全40問 解答番号・記号一覧(試案)

設問(解答番号) 解答 設問(解答番号) 解答 設問(解答番号) 解答 設問(解答番号) 解答
問1 ( ① )ⓐ問11 ( ⑪ )ⓑ問21 ( ㉑ )ⓒ問31 ( ㉛ )ⓐ
問2 ( ② )ⓒ問12 ( ⑫ )ⓓ問22 ( ㉒ )ⓓ問32 ( ㉜ )ⓒ
問3 ( ③ )ⓓ問13 ( ⑬ )ⓒ問23 ( ㉓ )ⓑ問33 ( ㉝ )ⓐ
問4 ( ④ )ⓑ問14 ( ⑭ )ⓐ問24 ( ㉔ )ⓐ問34 ( ㉞ )ⓓ
問5 ( ⑤ )ⓒ問15 ( ⑮ )ⓓ問25 ( ㉕ )ⓑ問35 ( ㉟ )ⓑ
問6 ( ⑥ )ⓓ問16 ( ⑯ )ⓐ問26 ( ㉖ )ⓑ問36 ( ㊱ )ⓐ
問7 ( ⑦ )ⓓ問17 ( ⑰ )ⓐ問27 ( ㉗ )ⓒ問37 ( ㊲ )ⓒ
問8 ( ⑧ )ⓒ問18 ( ⑱ )ⓒ問28 ( ㉘ )ⓓ問38 ( ㊳ )ⓐ
問9 ( ⑨ )ⓑ問19 ( ⑲ )ⓓ問29 ( ㉙ )ⓑ問39 ( ㊴ )ⓑ
問10 ( ⑩ )ⓒ問20 ( ⑳ )ⓑ問30 ( ㉚ )ⓐ問40 ( ㊵ )ⓓ

大問 I:短文・対話文の空所補充(問1〜問18)

文法・語法・語彙・イディオム(解答番号 ①〜⑱)
Mio先生
Mio先生英語コーチ

大問Iは問1〜問18の空欄(①)〜(⑱)に最も適当なものをⓐ〜ⓓから1つずつ選ぶ形式です。時制・代名詞・動名詞・関係形容詞・仮定法現在・助動詞+完了形・否定の倒置といった頻出の文法事項と、医療・日常生活の語彙やイディオムがバランスよく並んでいます。1問ずつ根拠を明確にしていきましょう。

問1 期限を表す前置詞(解答番号 ①)

新しい計画の手伝いを頼むAが「どのくらいで戻れるか」と尋ね、Bが「正午までに戻る、戻り次第すぐ手伝う」と答える対話文で、空欄( ① )に入る前置詞をⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

「正午までに(戻るという動作が完了する期限)」を表すには期限の前置詞 By を用います。動作や状態の継続を表す Until(「正午までずっと〜し続ける」)との使い分けがポイントです。

解答試案
( ① ):ⓐ By

問2 条件・備えの副詞節における時制(解答番号 ②)

「嵐の間に停電する場合に備えて、懐中電灯を必ず用意しておきなさい」という文で、接続詞表現 In case に続く空欄( ② )の動詞の形をⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

In case S + V(「SがVする場合に備えて」)は条件・ 대비を表す副詞節を導くため、未来の事態であっても現在形を用います。主語が単数名詞(the power)なので三人称単数現在形の goes out が正解です。

解答試案
( ② ):ⓒ goes out

問3 比較構文における名詞の反復を避ける代名詞(解答番号 ③)

「小規模企業が直面する困難は、大企業の困難と同じくらい深刻である」という同等比較の文で、後ろから前置詞句(of major corporations)で修飾される代名詞を空欄( ③ )に補う問題。

比較表現で前に出た名詞の繰り返しを避け、かつ後ろに前置詞句(of ...)を伴って特定化する場合は指示代名詞 that(単数)または those(複数)を使います。ここでは複数形の名詞(The difficulties)を受けているため those を選びます。

解答試案
( ③ ):ⓓ those

問4 「訪問する」を表す動詞のコロケーション(解答番号 ④)

結婚記念日を祝うために今週末に祖父母を訪問する予定だと述べる文で、目的語「a visit to 〜」と結びつく動詞を空欄( ④ )に選ぶ問題。

「〜を訪問する」を表す定番イディオムは pay a visit to 〜 です(visit 〜 と同意)。名詞 visit と結びつく動詞として pay を押さえておきましょう。

解答試案
( ④ ):ⓑ pay

問5 動詞 recommend の語法(解答番号 ⑤)

「あの新しく出版された本を読むことを勧めますか」と尋ねる疑問文で、動詞 recommend の直後の空欄( ⑤ )に入る準動詞の形をⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

動詞 recommend は直後に「〜すること」という行為を目的語にとる場合、不定詞(to do)ではなく動名詞(doing)をとります。直後に目的語(that newly published book)が続いているため、能動態の動名詞 reading が適切です。

解答試案
( ⑤ ):ⓒ reading

問6 同格のthat節を伴う名詞の選択(解答番号 ⑥)

「この薬が胃の調子を悪くするという強い(高い)可能性がある」という医療場面の文で、空欄( ⑥ )に入る名詞をⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

後ろに同格の that節(「この薬が胃を荒らすだろうということ」)を伴い、形容詞 strong と結びついて「〜という高い可能性がある」を表すのは possibility です(capability=能力、equality=平等、reliability=信頼性)。

解答試案
( ⑥ ):ⓓ possibility

問7 話題・分野を導入する群前置詞(解答番号 ⑦)

「料理のこととなると、彼女は皆が好む料理を作る達人だ」という文で、動名詞 cooking の前に置く群前置詞を空欄( ⑦ )に選ぶ問題。

「〜のこととなると・〜に関しては」と得意分野や話題を提示する表現は When it comes to 〜(ここでの to は前置詞)です。他の選択肢(Apart from=〜は別として・〜に加えて、On behalf of=〜を代表して、In place of=〜の代わりに)は主節の内容と噛み合いません。

解答試案
( ⑦ ):ⓓ When it comes to

問8 関係形容詞 what を用いた慣用表現(解答番号 ⑧)

「彼女は車を買うために、アルバイトで稼いだわずかなお金をなんとかすべて貯めた」という文で、little money she earned... の前に置く語を空欄( ⑧ )に選ぶ問題。

what little + 名詞 + S + V で「少ないながらもSがVするだけのすべての〜(わずかな〜のすべて)」を表す関係形容詞 what の重要構文です。

解答試案
( ⑧ ):ⓒ what

問9 「〜に誇りを持つ」のイディオム(解答番号 ⑨)

「マイクは自分の仕事に誇りを持っており、常に完璧を目指して懸命に働く」という文で、takes pride( ⑨ )his job の空欄に入る前置詞を選ぶ問題。

「〜に誇りを持つ」は take pride in 〜(= be proud of 〜)と表します。proud のときは of、名詞 pride を使う take pride のときは in になる点を混同しないようにしましょう。

解答試案
( ⑨ ):ⓑ in

問10 否定の継続と倒置を導く接続詞(解答番号 ⑩)

「その作家の最新作は批評家に好評ではなく、読者の間でも人気がなかった」という文で、後半の倒置形(was it popular...)を導く接続詞を空欄( ⑩ )に選ぶ問題。

前の否定文を受けて「〜もまた…ない」と続け、直後に疑問文語順の倒置(was it ...)を引き起こす等位接続詞は nor です。

解答試案
( ⑩ ):ⓒ nor

問11 「連続して」を表すイディオム(解答番号 ⑪)

「今日、スマートフォンの充電が3回連続で切れたなんて信じられない」という対話文で、three times in( ⑪ )に入る語句を選ぶ問題。

in a row で「一列に並んで」転じて「連続して(続けて)」という意味になります。three times in a row(3回連続で)は日常会話でも頻出の表現です。

解答試案
( ⑪ ):ⓑ a row

問12 「気づかれないままになる」の補語表現(解答番号 ⑫)

「インフルエンザは急速に重症化することがあるので、初期段階を見過ごしたままにしてはいけない」という文で、let the early stages of influenza go( ⑫ )に入る語を選ぶ問題。

第2文型をつくる動詞 go + 過去分詞(主に否定の接頭辞 un- のついた過去分詞)で「〜されないままになる・〜の状態で放置される」を表します。「初期段階が気づかれないままになる」なので受動の意味をもつ unnoticed が正解です。

解答試案
( ⑫ ):ⓓ unnoticed

問13 文脈に合う形容詞の語彙選択(解答番号 ⑬)

「彼女は食事を抜いたりストレスの症状を無視したりして、しばしば自身の健康に無頓着だった(健康管理を怠っていた)」という文で、空欄( ⑬ )に入る形容詞を選ぶ問題。

後半の分詞構文「食事を抜き、ストレス症状を無視して」という具体例から、健康に対して注意を払っていないことを表す negligent(be negligent of 〜:〜に無頓着である・〜を怠る)が選ばれます(protective=保護する、mindful=心に留める は逆の意味)。

解答試案
( ⑬ ):ⓒ negligent

問14 提案を表す動詞のthat節内の仮定法現在(解答番号 ⑭)

「困っている学生に、もっと早く課題に取りかかり始めるよう提案した」という文で、suggested ... that he( ⑭ )working... の空欄に入る動詞の形を選ぶ問題。

提案・要求・主張などを表す動詞(suggest, recommend, insist, demand など)の目的語となる that節内では、主節の時制にかかわらず (should) + 動詞の原形(仮定法現在)を用います。したがって原形の start が正解です。

解答試案
( ⑭ ):ⓐ start

問15 予想と正反対の結果をつなぐ論理表現(解答番号 ⑮)

「長引く不況のせいで業績が悪化すると予想していた。それどころか(それとは逆に)、今年の売上高は倍増した」という2文をつなぐ接続表現を空欄( ⑮ )に選ぶ問題。

前文の予想(「悪化するだろう」)を真っ向から否定し、「それどころか/それとは正反対に」と逆の事実(売上倍増)を述べる際には On the contrary を用います(That is to say=すなわち、In addition=さらに、As such=そのようなものとして)。

解答試案
( ⑮ ):ⓓ On the contrary

問16 「本題に入る・仕事に取りかかる」の句動詞(解答番号 ⑯)

「もうおしゃべりで十分時間を無駄にしたね」「そうだね、本題(仕事)に取りかかろう」という対話文で、Let's( ⑯ )to business の空欄に入る語句を選ぶ問題。

get down to business で「本題に入る・真剣に仕事に取りかかる」を表す重要イディオムです。

解答試案
( ⑯ ):ⓐ get down

問17 過去の行為に対する後悔・非難の助動詞表現(解答番号 ⑰)

「彼は彼女にプレゼントのことを話すべきではなかったのに。彼女を驚かせる計画を台無しにしてしまった」という文で、空欄( ⑰ )told her... に入る助動詞表現を選ぶ問題。

第2文で「サプライズ計画を台無しにした」とあるため、実際にはプレゼントのことを話してしまったことがわかります。過去の事実に対して「〜すべきではなかったのに(実際はしてしまった)」と非難・後悔を表すのは shouldn't have + 過去分詞 です。

解答試案
( ⑰ ):ⓐ shouldn't have

問18 「場の緊張をほぐす」を表すイディオム(解答番号 ⑱)

「彼女は場の緊張をほぐすために面白い話をし、そのおかげで会議の出席者全員がリラックスできた」という文で、空欄( ⑱ )に入る慣用句を選ぶ問題。

初対面や会議の冒頭などで「緊張した空気を和らげる・座を打ち解けさせる」は break the ice と表現します(hit the books=猛勉強する、tie the knot=結婚する、pull the strings=陰で糸を引く)。

解答試案
( ⑱ ):ⓒ break the ice

大問 II:連想のメカニズムとプライミング効果(問19〜問31)

長文読解・全13問(解答番号 ⑲〜㉛)
Mio先生
Mio先生英語コーチ

大問IIの出典は、ノーベル経済学賞受賞者ダニエル・カーネマンの名著『ファスト&スロー(Thinking, Fast and Slow)』です。ある言葉を見聞きすることで関連語が思い浮かびやすくなる「プライミング効果(priming effect)」から始まり、老人を連想させる単語に触れた若者の歩行速度が無意識に遅くなる「フロリダ効果(観念運動効果:ideomotor effect)」、さらに逆に「ゆっくり歩かされると老人関連の単語に素早く反応する」という双方向の連関までが鮮やかに論じられています。

Yuiちゃん
Yuiちゃん受験生

「EAT」を見た後だと「SO_P」を「SOUP」と埋めやすくて、「WASH」を見た後だと「SOAP」と埋めやすくなるという具体例がとても分かりやすいですね!実験の手順や結果もパラグラフごとに整理しながら読み進めれば正確に解けそうです。

問19 1980年代以前の単語連想の研究方法(解答番号 ⑲)

第1パラグラフの内容に基づき、1980年代より前に単語の連想を調べるために一般的に使われていた方法はどれかをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

第1パラグラフ前半で、数十年前(1980年代でのブレークスルー以前)までは「ある単語(例:DAY)を聞いたときに最初に心に浮かぶ単語は何か」を多くの人に尋ね、回答の頻度を集計(tally)するのが唯一の方法だったと述べられています。したがって「特定の単語から何を連想するかを人々に尋ねること」を述べた ⓓ が正解です。

解答試案
( ⑲ ):ⓓ(特定の単語が何を思い起こさせるかを人々に尋ねる方法)

問20 文脈に応じた名詞の空所補充(解答番号 ⑳)

第1パラグラフ後半で、直前に EAT を見聞きしていれば SO_P を SOAP ではなく SOUP と完成させやすくなり、もし直前に WASH を見ていれば「その( ⑳ )が起こるだろう」と述べる箇所の空欄補充問題。

EAT を見た場合は SOUP になるのに対し、WASH(洗う)を見た場合は逆に SOAP(石鹸)と埋めやすくなります。したがって「逆のこと」を意味する opposite(ⓑ)が適切です。

解答試案
( ⑳ ):ⓑ opposite

問21 EATの観念が心にあるときに起こること(解答番号 ㉑)

第2パラグラフの内容に基づき、人々の頭の中に EAT という概念があるときに何が起こるかをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

第2パラグラフ冒頭で、EAT という考えが心にあると(意識しているかどうかにかかわらず)、ささやき声で話されたりぼやけた文字で提示されたりしても通常より素早く SOUP という語を認識でき、さらにフォークや空腹など食べ物に関連する多くの概念もプライミングされると説明されています。よって「聞き取りにくかったり気づきにくかったりしても、食べ物に関連する言葉を捉えやすくなる」という ⓒ が一致します。

解答試案
( ㉑ ):ⓒ(聞き取りにくい・見分けにくい状態でも食物関連の語を認識しやすくなる)

問22 比喩表現下線部 these ripples が指す内容(解答番号 ㉒)

第2パラグラフ末尾の下線部 these ripples(これらのさざ波)が何を指しているかをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

直前の文で「池の上のさざ波(ripples on a pond)のように、活性化(activation)は関連する概念の広大なネットワークの小領域へと広がっていく」と比喩的に説明されています。つまり「心のある領域で生じた観念が、関連する観念の間へと広がっていくこと」を表す ⓓ が正解です。

解答試案
( ㉒ ):ⓓ(心の特定の部分で形成された観念が関連する観念へと波及していくこと)

問23 バルフらの実験の最初に課された作業(解答番号 ㉓)

第3パラグラフで、心理学者ジョン・バルフらが実験の最初にニューヨーク大学の学生たちに求めた作業は何かをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

第3パラグラフ中盤で、5つの単語のセットから4語の文を組み立てる(assemble four-word sentences from a set of five words)よう学生に求めたと記されています。「5つの単語のうち4つを使って文を作ること」を述べた ⓑ が正解です。

解答試案
( ㉓ ):ⓑ(5語の中から4語を使って文を組み立てること)

問24 バルフの実験が実際に測定していた対象(解答番号 ㉔)

第3パラグラフ後半に基づき、バルフの実験で本来の焦点となっていた測定項目は何かをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

文作りの課題を終えた参加者は廊下の先にある別の部屋へ行くよう指示され、「その短い歩行こそが実験の本題であり、研究者は廊下の端から端まで移動するのにかかった時間を気づかれないように計測した」とあります。したがって「ある場所へ移動するのに費やされた時間」を指す ⓐ が正解です。

解答試案
( ㉔ ):ⓐ(特定の場所へ移動するのにかかった時間)

問25 高齢者に関連する語で文を作った参加者に観察された現象(解答番号 ㉕)

第3パラグラフ末尾に基づき、高齢者を連想させる単語を使って文を作成した参加者たちに何が観察されたかをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

高齢者をテーマとする語(Florida, forgetful, bald, gray, wrinkle)から文を作った若者たちは、他の参加者よりも廊下を歩く速度が有意に遅かった(walked down the hallway significantly more slowly)と述べられています。「次の部屋へ行くのに時間をかけてゆっくり移動した」と言い換えている ⓑ が正解です。

解答試案
( ㉕ ):ⓑ(次の部屋へ移動するのに時間をかけた=ゆっくり歩いた)

問26 「フロリダ効果」の特徴に関する内容一致(解答番号 ㉖)

第4パラグラフに基づき、「フロリダ効果(Florida effect)」について正しく述べているものをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

第4パラグラフで、フロリダ効果は①単語が「老い」の思考をプライミングし、②その思考が「ゆっくり歩く」という行動をプライミングする2段階からなり、すべて無意識のうちに起こる(観念が行動に影響を及ぼす観念運動効果である)と説明されています。したがって「概念(concept)が行動(conduct)に与える影響に関わるものである」という ⓑ が正解です(ⓐやⓓは「意識的」「完全に自覚する」としている点が本文と逆です)。

解答試案
( ㉖ ):ⓑ(概念が行動に及ぼす影響に関する現象である)

問27 実験後の質問に対する参加者たちの反応(解答番号 ㉗)

第4パラグラフ中盤に基づき、実験後に質問を受けた参加者たちがどのような反応を示したかをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

事後の聞き取りでは、単語に共通のテーマがあったことに気づいた学生は一人もおらず、全員が「最初の実験のあとにとった行動が、目にした単語の影響を受けたはずがない」と主張したとあります。よって「見た単語とその後の自身の行動との間に何の関係も認めなかった」とする ⓒ が正解です。

解答試案
( ㉗ ):ⓒ(目にした単語とその後の行動との関連性にまったく気づいていなかった)

問28 例外条件を導く接続詞の空所補充(解答番号 ㉘)

第4パラグラフ末尾で、「この段落を読んだ読者もプライミングされており、椅子から立ち上がるのがいつもより少し遅くなるはずだ――( ㉘ )あなたがたまたま高齢者を嫌っている場合は別で、その場合は逆に少し速くなるかもしれない」という文の空欄( ㉘ )に入る接続詞を選ぶ問題。

「〜でない限り(もし〜なら話は別だが)」という例外条件を導く接続詞 unless(ⓓ)が入ります。

解答試案
( ㉘ ):ⓓ unless

問29 逆方向の実験を表す比喩表現の補充(解答番号 ㉙)

第5パラグラフ冒頭で、「観念運動のつながりは逆方向にも働く。ドイツの大学で行われた研究は、バルフらがニューヨークで行った初期の実験の( ㉙ )であった」と述べる箇所の空欄補充問題。

バルフの実験が「老いの概念 → ゆっくり歩く行動」だったのに対し、ドイツの実験は「ゆっくり歩く行動 → 老いの概念の認識促進」という正反対(逆向き)のプロセスを辿っています。このように左右・前後が反転した対称的な関係を表す表現は mirror image(鏡像・裏返しのもの)です。

解答試案
( ㉙ ):ⓑ mirror image

問30 ドイツの大学での実験内容(解答番号 ㉚)

第5パラグラフに基づき、ドイツの大学の実験で参加者が求められた行動はどれかをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

本文では「通常のペースの約3分の1にあたる、1分間に30歩という速度で5分間部屋の周りを歩くよう求められた」とあります。「通常の約3分の1(約33%)」を「通常の歩行速度を約30%程度にまで落とすこと」と言い換えている ⓐ が正解です(ⓒは「1分間に30歩」ではなく「5分以内に30歩」となっているため誤り)。

解答試案
( ㉚ ):ⓐ(通常の歩行速度を約30%程度にまで落として歩くこと)

問31 相互的なプライミング効果のまとめ(解答番号 ㉛)

第5パラグラフ最終文で、「老いについて考えるようプライミングされれば老人のように振る舞う傾向が生じ、老人のように振る舞うことは老いの( ㉛ )だろう」と締めくくる空欄補充問題。

思考が行動を促し、逆に行動が思考を強めるという双方向(Reciprocal)のプライミング効果をまとめている一文です。後ろに of old age が続くため、「(老いという)思考を強化する」という意味の reinforce the thought(ⓐ)が文脈・語法ともに合致します。

解答試案
( ㉛ ):ⓐ reinforce the thought

大問 III:意思決定におけるエゴの克服(問32〜問40)

長文読解・全9問(解答番号 ㉜〜㊵)
ニックニ先生
ニックニ先生戦略コーチ

大問IIIの出典はシェーン・パリッシュの『Clear Thinking』です。次期CEOの座を競う女性が、自分の複雑な解決策よりもライバルのシンプルで低コスト・低リスクな解決策の方が客観的に優れていると気づきながらも、プライドが邪魔をして認められずにいました。筆者が自身の苦い経験を語り、「誰が正しいか(who's right / 手柄)」ではなく「何が正しいか(what's right / 結果)」に集中するよう促したことで、彼女はエゴを捨ててライバル案を支持し、結果として取締役会から次期CEOに選ばれるというストーリーです。

問32 慣用表現 pick my brain の文脈上の意味(解答番号 ㉜)

第1パラグラフ末尾で、講演後に空港へ急ぐ筆者に対し、聴衆の女性が「道中で下線部 pick my brain させてくれるなら運転手の車で空港まで送る」と申し出た場面で、この表現の意味をⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

pick someone's brain(s) は「(専門知識や経験のある人から)知恵を借りる・助言を求める」という慣用表現です。実際に第2パラグラフで彼女は直面している難題について筆者に相談しているため、「筆者からアドバイスを求めること」を表す ⓒ が正解です。

解答試案
( ㉜ ):ⓒ To seek advice from the writer

問33 女性が提案していた解決策の特徴(解答番号 ㉝)

第2パラグラフの内容に基づき、女性が自ら提案していた解決策について正しい記述をⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

第2パラグラフで、彼女自身の提案は「問題を解決できそうではあったが、複雑で実行上のリスクに満ちていた(complicated and full of execution risk)」のに対し、ライバルの代替案は「よりシンプルで低コスト、かつリスクも小さかった」と対比されています。したがって「精巧(複雑)であり、実行上の大きなリスクがあった」と述べる ⓐ が正解です。

解答試案
( ㉝ ):ⓐ It was elaborate and had significant operation risk.

問34 文脈に合う動詞の空所補充(解答番号 ㉞)

第3パラグラフ末尾で、「彼女は自分の解決策が最善ではないと自分で分かっていることを図らずも明らかにしてしまっただけだった。ただそれを( ㉞ )たくなかったのだ」という文の空欄に入る動詞を選ぶ問題。

心の中では自分の案がベストではないと気づいているものの、プライドからその事実を「認める(admit)」ことができなかったという文脈です。

解答試案
( ㉞ ):ⓓ admit

問35 筆者が女性を助けるためにとったアプローチ(解答番号 ㉟)

第4〜第6パラグラフに基づき、筆者がどのようにして女性を助けようとしたかをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

筆者は「私自身もかつては同じように感じていた」と切り出し、一番良いアイデアが自分の案でなければ自分には価値がないと思い込んでいた過去の柔軟性を欠いた考え方と、会社を経営し始めてからその誤りに気づき姿勢を改めた経験を語っています。よって「かつて自分が頑固だった過去と、どのように自分を正したかを彼女に話して聞かせた」という ⓑ が正解です。

解答試案
( ㉟ ):ⓑ He told her about his past of being inflexible and how he corrected himself.

問36 下線部 I had my identity wrapped up in being right の意味(解答番号 ㊱)

第5パラグラフ末尾の下線部「自分のアイデンティティが『自分が正しいこと』にすっかり縛られていた」が意味する内容をⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

直前の文で「最良のアイデアが自分のアイデアでなければ自分は無価値であり、誰からも価値や洞察力があるとは見なされず、何も貢献していないことになると思っていた」と説明されています。すなわち「彼の自己価値(self-worth)が、自分が正しいかどうかに完全に依存していた」ことを表す ⓐ が正解です。

解答試案
( ㊱ ):ⓐ His self-worth was fully dependent on being right.

問37 強調構文 It wasn't until ... that ... の語句整序(解答番号 ㊲)

第6パラグラフ冒頭の語句整序問題。It wasn't に続く7つの語句ブロックを並べ替えて「自分がビジネスを経営し始めて初めて、自分がいかに間違っていたかに気づいた」という文を完成させるとき、3番目(X)と6番目(Y)に入る語句の組合せを選ぶ問題。

「〜して初めて…した」を表す強調構文 It wasn't until A that B を組み立てます。
・1番目:until
・2番目:I began
・3番目(X):running(begin running a business「事業の経営を始める」)
・4番目:a business
・5番目:that(強調構文の that)
・6番目(Y):I realized
・7番目:how wrong(直後の I'd been につながり「自分がいかに間違っていたか」)
したがって(X)= running、(Y)= I realized の組合せである ⓒ が正解です。

解答試案
( ㊲ ):ⓒ (X) running / (Y) I realized

問38 対比構造(手柄 vs 結果)の空所補充(解答番号 ㊳)

第6パラグラフ末尾で、「誰が正しいか(who's right)ではなく何が正しいか(what's right)に集中するようになり、( ㊳-A )を得ることなど気にせず、( ㊳-B )を得ることを重視した」と述べる対比の空欄補充問題。

自分の案が採用されて「手柄・功績(credit)」を自分のものにすることにはこだわらず、会社にとってより良い「結果・成果(results)」を出すことに心を砕いたという対比です。よって(A)credit、(B)results の ⓐ が正解です。

解答試案
( ㊳ ):ⓐ (A) credit / (B) results

問39 慣用表現 a tough pill to swallow が指す内容(解答番号 ㊴)

最終パラグラフで、後日CEOに就任した女性からの電話にある下線部 a tough pill to swallow(呑み込みにくい苦い薬=受け入れがたい辛いこと)が彼女にとって何を指していたかをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

直後に「しかし私は最終的にライバルの解決策を支持することにし、それが決め手となって形勢が私に有利に傾いた」と続いています。プライドを抑えて「最終的に競争相手のアイデアを支持したこと」を指す ⓑ が正解です。

解答試案
( ㊴ ):ⓑ Ultimately backing her opponent's ideas

問40 取締役会が彼女を次期CEOにふさわしいと判断した理由(解答番号 ㊵)

最終パラグラフ末尾に基づき、なぜ会社(取締役会)は彼女こそがCEOにふさわしい人物だと判断したのかをⓐ〜ⓓから選ぶ問題。

最終文で、取締役会は「たとえ同じポストを争うライバルを支持することになっても、彼女が自分のエゴを脇に置き、会社にとって最善のことを実行できる」と見て適任者だと確信したと述べられています。「自分のプライドよりも会社の利益の方が重要であることを態度で示したから」とまとめた ⓓ が正解です。

解答試案
( ㊵ ):ⓓ She demonstrated that the company's interests were more important than her pride.

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