大問 I:短文・対話文の空所補充(問1〜問18)
大問Iは問1〜問18の空欄(①)〜(⑱)に最も適当なものをⓐ〜ⓓから1つずつ選ぶ形式です。時制・代名詞・動名詞・関係形容詞・仮定法現在・助動詞+完了形・否定の倒置といった頻出の文法事項と、医療・日常生活の語彙やイディオムがバランスよく並んでいます。1問ずつ根拠を明確にしていきましょう。
問1 期限を表す前置詞(解答番号 ①)
「正午までに(戻るという動作が完了する期限)」を表すには期限の前置詞 By を用います。動作や状態の継続を表す Until(「正午までずっと〜し続ける」)との使い分けがポイントです。
問2 条件・備えの副詞節における時制(解答番号 ②)
In case S + V(「SがVする場合に備えて」)は条件・ 대비を表す副詞節を導くため、未来の事態であっても現在形を用います。主語が単数名詞(the power)なので三人称単数現在形の goes out が正解です。
問3 比較構文における名詞の反復を避ける代名詞(解答番号 ③)
比較表現で前に出た名詞の繰り返しを避け、かつ後ろに前置詞句(of ...)を伴って特定化する場合は指示代名詞 that(単数)または those(複数)を使います。ここでは複数形の名詞(The difficulties)を受けているため those を選びます。
問4 「訪問する」を表す動詞のコロケーション(解答番号 ④)
「〜を訪問する」を表す定番イディオムは pay a visit to 〜 です(visit 〜 と同意)。名詞 visit と結びつく動詞として pay を押さえておきましょう。
問5 動詞 recommend の語法(解答番号 ⑤)
動詞 recommend は直後に「〜すること」という行為を目的語にとる場合、不定詞(to do)ではなく動名詞(doing)をとります。直後に目的語(that newly published book)が続いているため、能動態の動名詞 reading が適切です。
問6 同格のthat節を伴う名詞の選択(解答番号 ⑥)
後ろに同格の that節(「この薬が胃を荒らすだろうということ」)を伴い、形容詞 strong と結びついて「〜という高い可能性がある」を表すのは possibility です(capability=能力、equality=平等、reliability=信頼性)。
問7 話題・分野を導入する群前置詞(解答番号 ⑦)
「〜のこととなると・〜に関しては」と得意分野や話題を提示する表現は When it comes to 〜(ここでの to は前置詞)です。他の選択肢(Apart from=〜は別として・〜に加えて、On behalf of=〜を代表して、In place of=〜の代わりに)は主節の内容と噛み合いません。
問8 関係形容詞 what を用いた慣用表現(解答番号 ⑧)
what little + 名詞 + S + V で「少ないながらもSがVするだけのすべての〜(わずかな〜のすべて)」を表す関係形容詞 what の重要構文です。
問9 「〜に誇りを持つ」のイディオム(解答番号 ⑨)
「〜に誇りを持つ」は take pride in 〜(= be proud of 〜)と表します。proud のときは of、名詞 pride を使う take pride のときは in になる点を混同しないようにしましょう。
問10 否定の継続と倒置を導く接続詞(解答番号 ⑩)
前の否定文を受けて「〜もまた…ない」と続け、直後に疑問文語順の倒置(was it ...)を引き起こす等位接続詞は nor です。
問11 「連続して」を表すイディオム(解答番号 ⑪)
in a row で「一列に並んで」転じて「連続して(続けて)」という意味になります。three times in a row(3回連続で)は日常会話でも頻出の表現です。
問12 「気づかれないままになる」の補語表現(解答番号 ⑫)
第2文型をつくる動詞 go + 過去分詞(主に否定の接頭辞 un- のついた過去分詞)で「〜されないままになる・〜の状態で放置される」を表します。「初期段階が気づかれないままになる」なので受動の意味をもつ unnoticed が正解です。
問13 文脈に合う形容詞の語彙選択(解答番号 ⑬)
後半の分詞構文「食事を抜き、ストレス症状を無視して」という具体例から、健康に対して注意を払っていないことを表す negligent(be negligent of 〜:〜に無頓着である・〜を怠る)が選ばれます(protective=保護する、mindful=心に留める は逆の意味)。
問14 提案を表す動詞のthat節内の仮定法現在(解答番号 ⑭)
提案・要求・主張などを表す動詞(suggest, recommend, insist, demand など)の目的語となる that節内では、主節の時制にかかわらず (should) + 動詞の原形(仮定法現在)を用います。したがって原形の start が正解です。
問15 予想と正反対の結果をつなぐ論理表現(解答番号 ⑮)
前文の予想(「悪化するだろう」)を真っ向から否定し、「それどころか/それとは正反対に」と逆の事実(売上倍増)を述べる際には On the contrary を用います(That is to say=すなわち、In addition=さらに、As such=そのようなものとして)。
問16 「本題に入る・仕事に取りかかる」の句動詞(解答番号 ⑯)
get down to business で「本題に入る・真剣に仕事に取りかかる」を表す重要イディオムです。
問17 過去の行為に対する後悔・非難の助動詞表現(解答番号 ⑰)
第2文で「サプライズ計画を台無しにした」とあるため、実際にはプレゼントのことを話してしまったことがわかります。過去の事実に対して「〜すべきではなかったのに(実際はしてしまった)」と非難・後悔を表すのは shouldn't have + 過去分詞 です。
問18 「場の緊張をほぐす」を表すイディオム(解答番号 ⑱)
初対面や会議の冒頭などで「緊張した空気を和らげる・座を打ち解けさせる」は break the ice と表現します(hit the books=猛勉強する、tie the knot=結婚する、pull the strings=陰で糸を引く)。