① 1回の操作で取り除かれる確率。Aから $a$、Bから $b$ を取り出す組は全部で $3\times3=9$ 通り。差の絶対値が1になるのは次の4通りです。
📌 このページの使い方
- 過去問集をお持ちの方:本番と同じ90分で解き、答え一覧で採点してから解説へ
- お持ちでない方:各大問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
- 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を90分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる
※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。第1問の空欄の記号(ア・イ)は、本番の解答欄との対応を示すためのものです。※ 第2問〜第4問は「求めよ」の問題で、解答欄が答えだけか途中も書くかは、過去問集の指示で確かめてください(要確認)。
⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)
LINEで誤りを連絡3分で分かる 2026年度の慈恵医大の数学
- ✅ 全4大問・試験時間90分・配点100点。第1問だけ空欄(ア・イ)に数値を入れる形で、第2問以降は「求めよ」の問題です(解答欄の形式は過去問集で要確認)。
- ✅ 第1問は確率の操作。2つの袋から1個ずつ取り出し、数の差が1なら取り除く操作の繰り返し。2回後・3回後に「ちょうど何個残るか」の確率を答えます。
- ✅ 第2問は極限と面積。$e^{-nx}+x-1$ のグラフと $x$ 軸で囲まれる面積 $S_n$ の極限。交点の値は求まらないので、文字でおいて関係式で処理します。
- ✅ 第3問は gcd を使う数列。先頭から書き出して規則を見抜き、$\cos$ が最大になる条件(比が偶数)を整数の性質で解きます。
- ✅ 第4問は空間図形の体積。動く線分が通ってできる曲面と、その下の立体の体積。「Q の座標 → 曲面の式 → 変数変換して積分」の順に進みます。
- ✅ 差がつくのは「最初の気づき」と「文字で処理する力」。第3問の規則の見抜き、第2問の $\beta$ の扱い、第4問の変数変換は、型を知っているかで差がつきます。


90分の立ち回りマップ
時間はTMPSの目安です。解く順番と「粘りどころ」をセットで覚えておきましょう。
本番の答え一覧(採点用)
解説を読む前の採点用です。すべての答えを、厳密計算・全探索・数値計算のスクリプトで独立に確かめています(結果は下の注記)。
第1問(確率)
第2問(極限と面積)
第3問(数列と整数)
第4問(空間図形の体積)
※ 検算:第1問は全状態の厳密計算(分数)、第2問は $n=10,100,1000,10000$ の数値積分と面積の公式の一致、第3問は $p=3,5,7,\cdots,37$ の全探索(最大 $n<12p$ の範囲)、第4問は記号計算の厳密積分と数値積分の両方で、すべて一致しました。
採点したら → 30秒の得点診断へ第1問 確率の操作 ── 「状態が変わる」ところで確率を切り替える
取り除くと袋の中身が変わり、次の操作の確率も変わります。どこで状態が変わるかを押さえれば、足し算と掛け算だけで終わります。
袋AとBに、それぞれ1・2・3の数字が書かれた玉が1個ずつ入っている。各回、両方の袋から玉を1個ずつ取り出し、数の差の絶対値が1なら2個とも取り除き、そうでなければ袋に戻す。これを繰り返したときの、残りの個数の確率を答える。
- ア:2回目の操作を終えたとき、各袋にちょうど1個ずつ玉が残っている確率
- イ:3回目の操作を終えたとき、各袋にちょうど2個ずつ玉が残っている確率
② 取り除いたあとの確率。1回取り除くと、各袋に2個ずつになります。どの状態になっても、$2\times2=4$ 通りの組のうち差が1になるのは2通りです(4つの状態すべてで確かめました)。
たとえば最初に $(1,2)$ を取り除くと A$=\{2,3\}$,B$=\{1,3\}$。差が1になるのは $(2,1)$ と $(2,3)$ の2通りなので、取り除かれる確率は $\dfrac12$、取り除かれない確率も $\dfrac12$。
③ ア(2回で各1個ずつ)。これは「2回続けて取り除く」ことです。
④ イ(3回で各2個ずつ)。各袋に2個ずつ残るのは、3回のうちちょうど1回だけ取り除かれたとき。取り除かれる回で場合分けします(取り除く前は取り除かれない確率が $\frac59$、取り除いた後は $\frac12$)。

第1問:確率の操作の型
| 場面 | 確率 | 理由 |
|---|---|---|
| 最初の1回(各袋3個) | $\dfrac49$ | 9通り中、差が1の組が4通り |
| 取り除いた後(各袋2個) | $\dfrac12$ | 4通り中、差が1の組が2通り(どの状態でも同じ) |
| ちょうど1回だけ取り除く | 順序で3通りを足す | 除去の前は $\frac59$,後は $\frac12$ |
🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋
- ア確率が合わない → 「2回続けて取り除く」と言い換えて、1回目と2回目の確率の積にする
- イ数え漏れが出る → 「ちょうど1回」は、何回目に起こるかで場合分け(3通り)
- 全般確率が途中で変わる問題 → 状態(各袋の個数)を書き出して、状態ごとに確率を決める
第2問 面積の極限 ── 求まらない交点は「文字でおいて関係式で消す」
曲線と $x$ 軸の交点のひとつは求まりません。それでも極限は出ます。値が求まらないものは文字でおくのが、この大問の型です。
2以上の自然数 $n$ に対して $f_n(x)=e^{-nx}+x-1$ とする。曲線 $y=f_n(x)$ と $x$ 軸で囲まれた部分の面積 $S_n$ を考え、$n\to\infty$ のときの $S_n$ の極限を求める。
- 答えは極限値(1つの値)
① グラフの形を決める。$f_n(0)=e^0+0-1=0$ なので、曲線は原点を通ります。微分すると
$f_n$ は $x<x_0$ で減少、$x>x_0$ で増加。$f_n(0)=0$ で、$0<x_0$ だから、$0<x\le x_0$ では $f_n(x)<0$。さらに $f_n(1)=e^{-n}>0$ なので、$x_0<\beta<1$ に $f_n(\beta)=0$ となる $\beta$ がただ1つあります。また $x<0$ では $f_n(x)>0$ です。
したがって、曲線と $x$ 軸で囲まれるのは $0\le x\le\beta$ の部分で、その区間では $f_n(x)\le0$(曲線は $x$ 軸の下)。
② 面積を式にする。$x$ 軸の下側なので、符号を反転して積分します。
③ 関係式で $\beta$ だけの式にする。$f_n(\beta)=0$ より $e^{-n\beta}=1-\beta$。代入すると、
④ $\beta\to1$ を示す。$\beta>x_0$ だから $e^{-n\beta}<e^{-nx_0}=\dfrac1n$。よって $1-\beta=e^{-n\beta}$ から
⑤ 極限。

第2問:極限と面積の型
| 段階 | やること | 着眼点 |
|---|---|---|
| ① 増減 | $f_n(0)=0$ と極小点で、囲まれる区間 $0\le x\le\beta$ を決める | $f_n(1)>0$ から $\beta<1$ を確認 |
| ② 面積 | $x$ 軸の下側は $-\int f_n$ | 原始関数は $-\frac{e^{-nx}}{n}+\frac{x^2}{2}-x$ |
| ③ 整理 | $e^{-n\beta}=1-\beta$ で指数を消す | $S_n=\beta-\frac{\beta^2}{2}-\frac{\beta}{n}$ |
| ④ 極限 | $0<1-\beta<\frac1n$ ではさみうち | $\beta\to1$ から $\frac12$ |
🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋
- ①囲まれる範囲が分からない → $f_n(0)=0$ と、極小点の位置・符号をグラフで確認する
- ②面積の符号が逆 → 曲線が $x$ 軸の下にあるときは、積分の前にマイナスをつける
- ③$\beta$ が消えない → $f_n(\beta)=0$ を $e^{-n\beta}=1-\beta$ の形にして、積分の結果に代入
- ④極限が厳密に言えない → $\beta$ を不等式ではさむ($\beta>x_0$ を使う)
第3問 gcdの漸化式 ── まず書き出して「2段階」の規則を見抜く
漸化式の中に最大公約数が入っています。先頭の項を書き出すと、項が $p$ に達する前と後で、増え方が変わることが見えます。
3以上の素数 $p$ に対して、$a_1=1$,$a_{n+1}=a_n+\gcd(p,a_n)$ で数列を定める。比 $\dfrac{a_{n+p}}{a_n}$ を使った $\cos\left(\dfrac{a_{n+p}}{a_n}\pi\right)$ が最大になるような $n$ を、すべて求める。
- 答えは $n$ のすべての値($p$ を使って表す)
① 書き出して規則を見つける。$p=5$ なら、$a_1=1$ から1ずつ増えて、5に達してから5ずつ増えます。
一般の $p$ でも同じです。$a_k<p$ のあいだは、$p$ が素数なので $\gcd(p,a_k)=1$ で、$a_{k+1}=a_k+1$。$a_p=p$ になると $\gcd(p,a_p)=p$ なので、そこからは $p$ ずつ増えます。
② $\cos$ が最大になる条件。$\cos\theta\le1$ で、$\cos(r\pi)=1$ となるのは $r$ が偶数のときです。そこで、$\dfrac{a_{n+p}}{a_n}$ が偶数になる $n$ を探します(見つかれば、それが最大値1です)。
③ $1\le n\le p$ のとき。$a_n=n$,$a_{n+p}=p(n+1)$($n+p\ge p$ なので)。
これが整数になるのは、$n$ が $p$ の約数のとき。$p$ は素数なので $n=1$ または $n=p$。$n=1$ のとき $2p$(偶数)、$n=p$ のとき $p+1$($p$ が奇数なので偶数)。どちらも条件を満たします。
④ $n>p$ のとき。$m=n-p+1\ (\ge2)$ とおくと、$a_n=pm$,$a_{n+p}=p(n+1)=p(m+p)$。
整数になるのは $m$ が $p$ の約数のとき。$m\ge2$ なので $m=p$(このとき比は $2$、偶数)。$m=p$ は $n=2p-1$ です。
⑤ まとめ。$\cos$ が最大値1をとるのは、次の3つの $n$ です。

第3問:gcdの数列の型
| 段階 | やること | 着眼点 |
|---|---|---|
| ① 規則 | 先頭を書き出す | $p$ に達する前は $+1$、達した後は $+p$ |
| ② 一般形 | $n\le p$ と $n\ge p$ で式を分ける | $a_n=n$,$a_n=p(n-p+1)$ |
| ③ 条件 | $\cos(r\pi)=1\iff r$ は偶数 | 比 $r$ を $p+\frac pn$,$1+\frac pm$ の形に |
| ④ 整数条件 | 約数で絞る | $p$ は素数なので約数は $1$ と $p$ だけ |
🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋
- ①規則が見えない → $p=5$ で $a_1,a_2,\cdots$ を10項くらい書き出す
- ②$a_n$ の一般形が合わない → $a_p=p$ を境に、$+1$ と $+p$ のどちらかを確認
- ③cos の条件が分からない → $\cos\pi=-1$,$\cos2\pi=1$ から、「偶数のとき1、奇数のとき−1」と覚える
- ④整数条件が絞れない → $\frac pn$ が整数 ⇒ $n$ は $p$ の約数 ⇒ 素数なので $1$ か $p$
第4問 動く線分が作る立体 ── 「座標 → 曲面の式 → 変数変換」の3段
線分が動いてできる図形は、平面ではなく曲面です。式にして、その下の体積を二重積分で求めます。
空間に原点Oと、A$(2,0,0)$,B$(0,2,0)$,C$(0,0,2)$,D$(1,1,0)$,E$(0,0,1)$ がある。OA上の点P$(p,0,0)$ を動かし、平面PDEと直線BCの交点をQとする。$p$ を $0$ から $2$ まで動かすときに線分PQが通る図形をSとし、Sと平面 $x=0$,平面 $z=0$ で囲まれた立体をKとする。Kのうち $x\le2y$ を満たす部分の体積を求める。
- 答えは体積(1つの値)
① Q の座標を求める。平面PDEを $x+(p-1)y+pz=p$ とおくと、P$(p,0,0)$,D$(1,1,0)$,E$(0,0,1)$ のすべてが式を満たします(Pは $p=p$、Dは $1+(p-1)=p$、Eは $p=p$)。直線BCは $x=0,\ y+z=2$ なので、代入して
よって Q$=(0,\ p,\ 2-p)$。$p=0$ のとき平面は $x-y=0$ で、Q$=$C$(0,0,2)$ となり、式と一致します。
② 曲面 $S$ の式を作る。線分PQ上の点を、$0\le s\le1$ を使って表します。
$x+y=p$,$s=\dfrac{y}{x+y}$ なので、$z=(2-x-y)\cdot\dfrac{y}{x+y}$。すなわち曲面 $S$ は
③ 立体 $K$ の形。底面は三角形 $T=\{x\ge0,\ y\ge0,\ x+y\le2\}$(平面 $z=0$ 上のOAB)。$x=0$ では $z=2-y$(平面 $x=0$ 上の三角形OBC)、$y=0$ と $x+y=2$ では $z=0$ なので、Kは「$T$ の上で、$0\le z\le\dfrac{y(2-x-y)}{x+y}$ の部分」です。
④ 変数変換して積分する。$(x,y)=(p(1-s),\ ps)$ とおくと、$T$ は $0\le p\le2,\ 0\le s\le1$ にうつります。ヤコビアンは
条件 $x\le2y$ は $1-s\le2s$、すなわち $s\ge\dfrac13$。高さは $z=(2-p)s$ なので、
(参考:$K$ 全体の体積は $\dfrac12\times\dfrac43=\dfrac23$ で、条件を満たす部分は全体の $\dfrac{16}{27}\div\dfrac23=\dfrac89$。厳密積分と数値積分の両方で確かめています。)

第4問:動く線分と体積の型
| 段階 | やること | 着眼点 |
|---|---|---|
| ① 座標 | Q を $p$ で表す | 平面を $x+(p-1)y+pz=p$ と置けば、D・E・P すべて代入で確認できる |
| ② 曲面 | 線分上の点を $s$ で表す | $x+y=p$,$s=\frac{y}{x+y}$ で $z$ の式に |
| ③ 立体 | 底面 $T$ と高さ $z$ で $K$ を表す | 境界($x=0$,$y=0$,$x+y=2$)で高さを確認 |
| ④ 積分 | $(x,y)\to(p,s)$ に変換 | ヤコビアンは $p$。条件 $x\le2y$ は $s\ge\frac13$ |
🩺【自己診断】第4問で手が止まった人への処方箋
- ①Q が出ない → 平面の式を $x+(p-1)y+pz=p$ とおいて、BC上の $x=0,y+z=2$ を代入
- ②曲面の式が出ない → 線分上の点を $(p(1-s),ps,(2-p)s)$ と置き、$p=x+y$,$s=\frac{y}{x+y}$ を代入
- ③立体の形が分からない → 底面の三角形と、各辺での高さ($z=2-y$,$0$,$0$)を確認
- ④積分が重い → $(x,y)\to(p,s)$ に変換すると、積が $s\times p(2-p)$ に分かれて簡単になる
慈恵医大2026型 そっくり類題セット
(全4大問・解答解説つき)
2026年度の本番と同じ4大問・同じ型で、数値と設定を変えたTMPSオリジナル問題です。状態で確率が変わる操作、求まらない値を文字でおく処理、書き出しで規則を見抜く力、動く線分と体積を一通り練習できます。
印刷して本番と同じように90分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。
※ 東京慈恵会医科大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。
次の ア,イ にあてはまる適切な数値を解答欄に記入せよ。
袋 A,B から玉を1個ずつ取り出し,取り出した2個の玉に書かれた数の差の絶対値が $2$ であるときはそれらの玉を取り除き,そうでないときはもとの袋に戻す。この操作を繰り返し行う。
このとき,
2回目の操作を終えたとき,袋の中に玉がちょうど2個ずつ残っている確率は ア,
3回目の操作を終えたとき,袋の中に玉がちょうど3個ずつ残っている確率は イ
である。
▶ 第1問 の答えと解説を見る
第1問 の答えと解説
- 1回の操作で取り除かれるのは,$(A,B)=(1,3),(3,1),(2,4),(4,2)$ の4通りで,全体 $16$ 通りのうち $\dfrac{4}{16}=\dfrac14$。
- 最初の除去のあとは,各袋に3個ずつ。どの4つの状態になっても,9通りの組のうち差が $2$ になるのは3通り(たとえば A$=\{2,3,4\}$,B$=\{1,2,4\}$ なら $(2,4),(3,1),(4,2)$)なので,除去される確率は $\dfrac13$,除去されない確率は $\dfrac23$。
- (ア)2回で各2個ずつ残る=2回とも除去:$\dfrac14\times\dfrac13=\dfrac1{12}$。
- (イ)3回で各3個ずつ残る=3回のうちちょうど1回だけ除去。除去が1回目・2回目・3回目の3通りを足す:$\dfrac14\left(\dfrac23\right)^2+\dfrac34\cdot\dfrac14\cdot\dfrac23+\left(\dfrac34\right)^2\cdot\dfrac14=\dfrac19+\dfrac18+\dfrac9{64}=\dfrac{217}{576}$。
▶ 第2問 の答えと解説を見る
第2問 の答えと解説
- $f_n'(x)=2-ne^{-nx}$ は $x_0=\dfrac{\log(n/2)}{n}>0$ で $0$ になり,$x<x_0$ で負,$x>x_0$ で正。よって $f_n$ は $x_0$ で最小。
- $f_n(0)=0$ なので $0<x<x_0$ では $f_n(x)<0$。$f_n\left(\dfrac12\right)=e^{-n/2}>0$ だから,$x_0<\beta<\dfrac12$ に $f_n(\beta)=0$ となる $\beta$ がただ1つあり,曲線と $x$ 軸で囲まれるのは $0\le x\le\beta$ の部分(この区間で $f_n\le0$)。
- $S_n=-\displaystyle\int_0^{\beta}f_n(x)\,dx=-\left[-\dfrac{e^{-nx}}{n}+x^2-x\right]_0^{\beta}=\dfrac{e^{-n\beta}}{n}-\beta^2+\beta-\dfrac1n$。
- $f_n(\beta)=0$ より $e^{-n\beta}=1-2\beta$。代入して $S_n=\dfrac{1-2\beta}{n}-\beta^2+\beta-\dfrac1n=\beta-\beta^2-\dfrac{2\beta}{n}$。
- $\beta>x_0$ より $1-2\beta=e^{-n\beta}<e^{-nx_0}=\dfrac2n$。よって $\dfrac12-\dfrac1n<\beta<\dfrac12$ で,はさみうちより $\beta\to\dfrac12$。
- したがって $\displaystyle\lim_{n\to\infty}S_n=\dfrac12-\dfrac14-0=\dfrac14$。
$b_1=2,\quad b_{n+1}=b_n+\gcd(p,\,b_n)\quad(n=1,2,3,\cdots)$
をみたすとき,$\cos\left(\dfrac{b_{n+p}}{b_n}\pi\right)$ を最大にする $n$ をすべて求めよ。ただし,$p$ と $b_n$ の最大公約数を $\gcd(p,\,b_n)$ で表す。
▶ 第3問 の答えと解説を見る
第3問 の答えと解説
- $b_k<p$ のあいだは $\gcd(p,\,b_k)=1$($p$ は素数)なので $b_{k+1}=b_k+1$。$b_1=2$ から $b_k=k+1\ (1\le k\le p-1)$,特に $b_{p-1}=p$。
- $b_n$ が $p$ の倍数になってからは $\gcd=p$ なので $b_{n+1}=b_n+p$。よって $n\ge p-1$ で $b_n=p\,(n-p+2)$。
- $\cos\theta\le1$ で,等号は $\dfrac{b_{n+p}}{b_n}$ が偶数のとき。以下,これが成り立つ $n$ を探す。
- (i) $1\le n\le p-1$:$b_n=n+1,\ b_{n+p}=p(n+2)$ より $\dfrac{b_{n+p}}{b_n}=p+\dfrac{p}{n+1}$。整数になるには $n+1$ が $p$ の約数,$n+1\ge2$ なので $n+1=p$。このとき $p+1$ は偶数でOK。$n=p-1$。
- (ii) $n\ge p$:$m=n-p+2\ (\ge2)$ とおくと $b_n=pm,\ b_{n+p}=p(m+p)$ で $\dfrac{b_{n+p}}{b_n}=1+\dfrac pm$。整数になるには $m=p$,このとき $2$ は偶数でOK。$n=2p-2$。
- よって最大値 $1$ をとるのは $n=p-1,\ 2p-2$。
図形 $S$,平面 $x=0$,平面 $z=0$ で囲まれた部分からなる立体を $K$ とするとき,$K$ のうち $x\le3y$ をみたす部分の体積を求めよ。
▶ 第4問 の答えと解説を見る
第4問 の答えと解説
- 平面 PDE を $\dfrac xp+by+\dfrac z2=1$ とおき($p\ne0$),D を通ることから $b=\dfrac{p-2}{2p}$。$x=0,\ z=4-y$ を代入して $by+\dfrac{4-y}{2}=1$ を解くと $y=p$。よって Q$=(0,\ p,\ 4-p)$($p=0$ でも Q$=$C で成り立つ)。
- 線分 PQ 上の点は $(x,y,z)=(p(1-s),\ ps,\ (4-p)s)\ (0\le s\le1)$。$p=x+y,\ s=\dfrac{y}{x+y}$ なので,$S$ は $z=\dfrac{y(4-x-y)}{x+y}$。
- $K$ は,三角形 $\{x\ge0,\ y\ge0,\ x+y\le4\}$ の上で $0\le z\le\dfrac{y(4-x-y)}{x+y}$ の部分($x=0$ では $z\le4-y$ で三角形 OBC,$y=0$ では $z=0$)。
- $(x,y)=(p(1-s),\ ps)$ と変数変換すると $dx\,dy=p\,dp\,ds$。$x\le3y\iff 1-s\le3s\iff s\ge\dfrac14$。
- $V=\displaystyle\int_{1/4}^{1}\!\int_0^4 (4-p)s\cdot p\,dp\,ds=\int_{1/4}^1 s\,ds\cdot\int_0^4(4p-p^2)\,dp=\dfrac{15}{32}\times\dfrac{32}{3}=5$。
※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、数値・設定・条件を変えて作っています(第1問は4個の玉で差が2、第2問は $e^{-nx}+2x-1$、第3問は $b_1=2$ から始まる数列、第4問は座標を2倍にして条件を $x\le3y$ に変更)。全問の答えは、スクリプトで厳密計算・全探索・数値計算により確かめています。
30秒 得点診断
本番の過去問、またはそっくり類題セットを90分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。
保護者の方へ:慈恵医大の数学で知っておきたい3つのこと
よくある質問
Q. 東京慈恵会医科大学 医学部の数学2026年度は、どの順番で解くのがよいですか?
TMPSのおすすめは、第1問(確率)15分、第2問(極限と面積)15分、第3問(数列と整数)25分、第4問(空間図形の体積)25分、見直し10分です。第1・2問は取り切り、第3・4問は「最初の気づき」に早く着けるかが勝負です。
Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?
分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各大問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるかをTMPSの言葉で説明しています。
Q. 第2問〜第4問は、途中の式も書く必要がありますか?
第1問は空欄(ア・イ)に数値を入れる形です。第2問以降は「求めよ」とだけ書かれた問題で、解答欄が答えだけか、途中も書く形かは、過去問集の指示や解答用紙で確かめてください(要確認)。このページでは、どちらでも対応できるよう、途中式を省略せずに解説しています。
Q. そっくり類題セットとは何ですか?
2026年度と同じ4大問の構成(確率の操作・極限と面積・gcd数列・空間図形の体積)で、数値・設定・条件を変えたTMPSオリジナル問題です。本文・設問はすべて新しく作ったもので、全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。
Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?
公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。
問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。
受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。
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