表1の「主な構成元素」の欄を並べると、次の組成になる。
📌 このページの使い方
- 過去問集をお持ちの方:本番と同じ時間で解き、答え一覧で採点してから解説へ
- お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
- 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を解き、初見でも同じ考え方ができるか確かめる
※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。選択肢の番号は本番のマークシートとの対応を示すためのものです。※ 記述の大問は、答案の一例を載せています(公式の模範解答ではありません)。
⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)
LINEで誤りを連絡3分で分かる 2026年度の順天堂大の生物
- ✅ 2科目で120分(生物は1科目分)。大問Ⅰはマーク式(第1問〜第3問、解答番号は合計63個)、大問Ⅱは記述式(免疫)です。
- ✅ 第1問は生体物質(解答番号1〜20)。表から有機物と元素を読み取る問題、アミノ酸、核酸の糖。表を見て元素を決める読み取りが中心で、知識を表と結びつけます。
- ✅ 第2問は脳・神経(解答番号1〜24)。脳の縦断面の図から部位を答える問題と、シナプスの興奮性・抑制性を条件から決める推論が出ます。
- ✅ 第3問は植物の配偶子形成(解答番号1〜19)。空欄補充と、細胞あたりのDNA量のグラフから、分裂の時期・細胞数を決めます。
- ✅ 大問Ⅱは免疫(記述式)。空欄補充、表の誤り訂正、80字・100字の論述、ワクチン接種後の抗体量のグラフ選択まで。
生物 60分の立ち回りマップ
2科目120分を生物60分・もう1科目60分として配分した場合のTMPSの目安です。
本番の答え一覧(採点用)
解説を読む前の採点用です。数字は解答番号、記号は選択肢の番号です。第1問の元素の割り当て、シナプスの推論、DNA量・細胞数などは、論理と数値で確かめています。
大問Ⅰ 第1問(解答番号1〜20)
大問Ⅰ 第2問(解答番号1〜24)
大問Ⅰ 第3問(解答番号1〜19)
大問Ⅱ 免疫(記述式。答案の一例)
※ 検算:表の元素から物質が一意に決まること、海水のNa/Cl比、シナプスの興奮性・抑制性の場合分け、DNA量の推移、細胞数(A→D 8個、F 16個)、論述の字数を、スクリプトで確かめました。知識問題は根拠を解説に書いています。
採点したら → 30秒の得点診断へ第1問 生体をつくる物質 ── 表から元素を読み取る
表の「組成」から物質と元素を決める問題が中心です。知識の問題も含まれるので、迷う所は飛ばして8分で終わらせるのが目標です。
問1(1) (解答番号1〜5)表1から、有機物A〜Eを決める
表1は、人体に含まれる水と有機物 A〜E の重量の割合(A 70%、B 18%、C 5%、D 2%、E 1%)と、それを構成する主な元素(ア〜キの記号)を示している。元素の記号の並びから、A〜E に当てはまる物質を決める。
- A〜Eに最も適当な物質を、①核酸 ②脂質 ③炭水化物 ④タンパク質 ⑤水 から一つずつ選ぶ(解答番号1〜5)
表1の読み方(元素の組合せ)
| 主な元素 | 決め手 | |
|---|---|---|
| A | ア・イ | 2つだけ → 水(H、O) |
| B | ア・イ・ウ・エ・キ | 5つで、最後のキが入る → タンパク質(S を含む) |
| C | ア・イ・ウ・カ | 窒素(エ)がなく、リン(カ)を含む → 脂質(リン脂質) |
| D | ア・イ・ウ | 3つだけ(C、H、O)→ 炭水化物 |
| E | ア・イ・ウ・エ・カ | 窒素(エ)とリン(カ)を含む → 核酸 |
ポイント:核酸は C、H、O、N、P(塩基の N、リン酸の P)。タンパク質は C、H、O、N に、メチオニンやシステインの S を含む。リン脂質は P をもつが N は(この表では)含めない。炭水化物は C、H、O だけ。
問1(2) (解答番号6〜16)表2から、元素ア〜サを決める
表2は、人体と海水に含まれる主な元素の原子の数の割合(%)。人体の列は、ア 63、イ 25.6、ウ 9.5、エ 1.4、オ 0.24、カ 0.2、キ 0.049、ク 0.041、ケ 0.032、コ 0.027、サ 0.013。注として「ク〜コのイオンを細胞内外で比較すると、クとコは細胞外に、ケは細胞内に多く分布する」。
- ア〜サに最も適当な元素を、①〜⑪(C、Ca、Cl、H、K、Mg、N、Na、O、P、S)から一つずつ選ぶ(解答番号6〜16)
上位の元素:人体の原子の数の割合は H(63)> O(25.6)> C(9.5)> N(1.4)の順(水が多いので、H が O より多い)。よってア H、イ O、ウ C、エ N。
次の元素:オ(0.24)は骨の成分の Ca、カ(0.2)は核酸・ATP・リン脂質の P、キ(0.049)はタンパク質に含まれる S(表1でキが B だけにあることとも合う)。
イオン:注から、ケは細胞内に多い K。クとコは細胞外に多い Na$^+$ と Cl$^-$ のどちらか。海水の列が決め手になる。海水中では Cl の方が Na より物質量が少し多く(Na/Cl ≒ 0.86)、表の海水の値は ク 0.289、コ 0.337 で、比 0.289/0.337 ≒ 0.86。よってク=Na、コ=Cl。残るサ(0.013)は Mg。
問2 (解答番号17・18)アミノ酸
(1)の選択肢は ①グルタミン酸 ②システイン ③ヒスチジン ④プロリン ⑤トリプトファン。(2)の選択肢は ①アスパラギン酸 ②ヒスチジン ③メチオニン ④システイン ⑤トリプトファン。
- (1) タンパク質のジスルフィド結合(S–S結合)は、どのアミノ酸の側鎖の間で形成されるか。①〜⑤から一つ選ぶ(解答番号17)
- (2) 硫黄を含むアミノ酸として最も適当なものを、①〜⑤から二つ選ぶ(解答番号18。同一の欄に2つマークする)
(1) ジスルフィド結合は、2つのシステインのチオール基(–SH)が酸化されてできる –S–S– 結合。
(2) 硫黄を含むアミノ酸は、メチオニン(–S–CH$_3$)とシステイン(–SH)の2つ。
問3 (解答番号19・20)核酸を構成する糖
DNA の糖はデオキシリボース、RNA の糖はリボース。(2)の選択肢には、「DNAもRNAも糖に構造的な違いはない」「DNAは六単糖、RNAは五単糖」「DNAの糖はATPの糖と異なるが、RNAの糖はATPの糖と同じ」「糖にNを含む」「2番目の炭素にDNAではOH、RNAではHが結合」が並ぶ。
- (1) 塩基は、糖の何番目の炭素に結合しているか。①1番目〜⑤5番目から選ぶ(解答番号19)
- (2) 核酸を構成する糖の構造について、最も適当なものを①〜⑤から選ぶ(解答番号20)
(1) 塩基は糖の1番目の炭素、リン酸は5番目の炭素に結合している。
(2) ATP の糖はリボース。RNA の糖もリボースなので同じ構造。DNA の糖はデオキシリボースで、2番目の炭素に OH がなく H がついている(デオキシ=酸素がない)。したがって、
- ①:違いはある ✕
- ②:どちらも五単糖(六単糖ではない)✕
- ③:DNA の糖(デオキシリボース)は ATP の糖(リボース)と異なり、RNA の糖は同じ ○
- ④:糖に N は含まれない(N は塩基)✕
- ⑤:2番目の炭素は、DNA では H、RNA では OH(逆になっている)✕
第1問:生体物質の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1(1) | 元素の組合せ | N の有無・P の有無・S の有無で、タンパク質・脂質・核酸を分ける |
| 問1(2) | 元素の割り当て | 多い順(H>O>C>N)、骨の Ca、核酸の P、細胞内外のイオン |
| 問2 | アミノ酸 | S を含むのはメチオニンとシステイン、S–S 結合はシステイン |
| 問3 | 核酸の糖 | 塩基は1番目、リン酸は5番目、DNA は2番目が H |
🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋
- 問1(1)決まらない → 「列の数」で水(2列)、「N がなく P がある」で脂質、「N と P がある」で核酸に分ける
- 問1(2)イオンが決まらない → K は「細胞内に多い」、Na と Cl は「細胞外に多い」。残りは海水の数値で比べる
- 問2硫黄を含むアミノ酸が出ない → 「システイン(S–S 結合)と、メチオニン」とセットで覚える
- 問3糖の違いが分からない → 「デオキシ=酸素がない(OH → H)」と、ATP の糖はリボースをセットで覚える
第2問 脳・神経とシナプス ── 図の部位と、条件からの推論
24個の解答番号のうち、脳の図から決める問題が19個(1〜19)、シナプスの推論が5個(20〜24)。図の部位を先に確定すると、残りは短い。
問1(1) (解答番号1〜5)脳の部位とはたらき
図1は脳の縦断面(左が前)。大脳の外側にA(前)、B(上)、C(後ろ)、小脳にD、間脳の内側にE、下垂体のつけ根にF、脳幹の上から順にG・H・I、脊髄にJの矢印がついている。
- (ア)〜(オ)のはたらきをする箇所を、図1のA〜Jのうち(①〜⑩)から一つずつ選ぶ(解答番号1〜5)。(ア)姿勢を保つ (イ)視覚情報が集まる (ウ)大脳へ向かう感覚神経の中継点 (エ)随意運動の中枢 (オ)からだの平衡を保つ
図1の読み方(TMPSの読み取り)
| 記号 | 部位 | 記号 | 部位 |
|---|---|---|---|
| A | 大脳(前頭葉) | F | 視床下部(下垂体のつけ根) |
| B | 大脳(頭頂葉) | G | 中脳 |
| C | 大脳(後頭葉) | H | 橋 |
| D | 小脳(後ろ下) | I | 延髄 |
| E | 視床(間脳) | J | 脊髄 |
- (ア) 姿勢を保つ → 中脳(G)(姿勢の保持、眼球運動、瞳孔反射の中枢)
- (イ) 視覚情報が集まる → 後頭葉(C)(視覚野)
- (ウ) 大脳へ向かう感覚神経の中継点 → 視床(E)
- (エ) 随意運動の中枢 → 前頭葉(A)(運動野)
- (オ) からだの平衡 → 小脳(D)
問1(2) (解答番号6〜19)感覚情報と反応(中枢と、末梢神経が出る箇所)
7つの反応:(イ)血糖濃度↑でインスリン分泌 (ロ)血糖濃度↓でグルカゴン分泌 (ハ)血中CO$_2$↑で心拍数増加 (ニ)血中CO$_2$↓で心拍数減少 (ホ)皮膚の寒冷刺激で心拍数増加 (ヘ)皮膚の温熱刺激で心拍数減少 (ト)強い光で瞳孔収縮。
- (イ)〜(ト)の7つの反応について、a=感覚情報を受容して効果器に指令を出す中枢、b=その指令を効果器に伝える末梢神経が中枢から出ていく箇所を、図1のA〜Jから一つずつ選ぶ(解答番号6〜19。同じ選択肢を何度選んでもよい)
決め方:(a)中枢は反応の種類で決まる。血糖・体温の調節は視床下部(F)、血液のCO$_2$(呼吸・心拍)は延髄(I)、瞳孔反射は中脳(G)。(b)末梢神経が出る箇所は、交感神経は脊髄(J)から、副交感神経(迷走神経など)は延髄(I)や中脳(G)から出る。
7つの反応の対応表
| 反応 | a 中枢 | b 出る箇所 | 神経 |
|---|---|---|---|
| (イ) 血糖↑ → インスリン | 視床下部 F(⑥) | 延髄 I(⑨) | 副交感(迷走神経) |
| (ロ) 血糖↓ → グルカゴン | 視床下部 F(⑥) | 脊髄 J(⑩) | 交感 |
| (ハ) CO$_2$↑ → 心拍↑ | 延髄 I(⑨) | 脊髄 J(⑩) | 交感 |
| (ニ) CO$_2$↓ → 心拍↓ | 延髄 I(⑨) | 延髄 I(⑨) | 副交感(迷走神経) |
| (ホ) 寒冷刺激 → 心拍↑ | 視床下部 F(⑥) | 脊髄 J(⑩) | 交感 |
| (ヘ) 温熱刺激 → 心拍↓ | 視床下部 F(⑥) | 延髄 I(⑨) | 副交感(迷走神経) |
| (ト) 強い光 → 瞳孔収縮 | 中脳 G(⑦) | 中脳 G(⑦) | 副交感(動眼神経) |
問2 (解答番号20〜24)シナプス前細胞の興奮性・抑制性を決める
図2のア〜エは、1個のシナプス後細胞に入力する4つの回路。ア:a が1個、イ:b が1個、ウ:b が2個、エ:b が2個と a が1個。図3は電位変化で、X=わずかに上がるが閾値未満、Y=下がる、Z=閾値を超えて活動電位が出る。「二つのタイプでは X」と条件がつき、シナプス前細胞の興奮は1回ですべて同時。
- (1) 図2のア〜エの4つの神経回路について、シナプス後細胞が示す電位変化を、図3のX、Y、Zから選ぶ(解答番号20〜23。同じものを何度選んでもよい)
- (2) 興奮性シナプスを形成するシナプス前細胞は a、b のどちらか(解答番号24)
考え方:a と b のどちらが興奮性かで場合分けし、興奮性を +1、抑制性を −1 として合計する(閾値は +1 より大きく +2 以下と読む)。合計が負なら Y、正で閾値未満なら X、閾値以上なら Z。
場合分け(TMPSの読み取り:図2の回路)
| 回路 | a が興奮性のとき | b が興奮性のとき |
|---|---|---|
| ア:a | +1 → X | −1 → Y |
| イ:b | −1 → Y | +1 → X |
| ウ:b、b | −2 → Y | +2 → Z |
| エ:b、b、a | −2+1=−1 → Y | +2−1=+1 → X |
| X の数 | 1 つ(条件に合わない) | 2 つ(条件に合う) |
「二つのタイプで X」を満たすのはb が興奮性(a は抑制性)のとき。よって、ア Y、イ X、ウ Z、エ X。
第2問:脳・神経の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1(1) | 部位のはたらき | 中脳=姿勢・瞳孔、後頭葉=視覚、視床=感覚の中継、前頭葉=随意運動、小脳=平衡 |
| 問1(2) | 中枢と末梢神経 | 視床下部=血糖・体温、延髄=呼吸・心拍、中脳=瞳孔。交感=脊髄、副交感=延髄・中脳 |
| 問2 | シナプスの推論 | 興奮性 +1・抑制性 −1 で合計し、「X が2つ」の条件から決める |
🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋
- 問1(1)部位が決まらない → 図にA〜Jの名前を書き込み、「機能 → 部位」のペアを一つずつ確かめる
- 問1(2)14個が重い → 先に「a 中枢」の7個を決め、b は「交感=J、副交感=I か G」で機械的に決める
- 問2電位変化が決まらない → 興奮性を +1、抑制性を −1 として、回路ごとに合計を書く
第3問 植物の配偶子形成 ── 空欄補充とDNA量のグラフ
問1の空欄補充(11個)は知識。問2は、DNA量のグラフから時期と細胞数を決める問題(8個)。
問1 (解答番号1〜11)被子植物の雄性配偶子の形成(空欄A〜K)
「A の中では、B が C 分裂を行って D ができる。D の細胞はそれぞれ E になる。E の細胞は、細胞質の少ない F と細胞質の多い G に分裂した後、F が G の中に取りこまれて、成熟した E となる。E が H につくと I をのばす。I の中で F はさらに J 分裂して K となる」という文章の空欄補充。
- 空欄A〜Kに入る語を、①花粉 ②花粉管 ③花粉管細胞 ④花粉四分子 ⑤花粉母細胞 ⑥反足細胞 ⑦雄原細胞 ⑧極核 ⑨精細胞 ⑩体細胞 ⑪減数 ⑫胚珠 ⑬葯 ⑭柱頭 から一つずつ選ぶ(解答番号1〜11)
流れ(雄性配偶子の形成)
- A 葯の中で、B 花粉母細胞(2n)がC 減数分裂を行い、D 花粉四分子(n)ができる
- D の細胞はそれぞれE 花粉になる
- 花粉は、細胞質の少ないF 雄原細胞と、細胞質の多いG 花粉管細胞に分かれ、F が G の中に取り込まれて成熟する
- 花粉がH 柱頭につくとI 花粉管をのばし、その中で F がJ 体細胞分裂して 2 個のK 精細胞(n)になる
問2 (解答番号12〜19)DNA量のグラフから読み取る
ある被子植物の雄性配偶子が形成される過程を追って、1つの細胞あたりの DNA 量(相対値)を測った図。縦軸は 1〜4。A から始まって 2 → 4 に増え(a)、b〜e の分裂で 2 に(B)、また 2 → 4 に増え(f)、g〜j と k〜n の分裂で 2(C)→ 1(D)、その後 1 → 2 → 1(E)、1 → 2 → 1(F)と続く。b〜e、g〜n は分裂の各期。
- (1) 図の f の区間に含まれる細胞周期の進行 (2) 乗換えが起こる時期 (3) 二価染色体が赤道面に並ぶ時期 (4) 核相が 2n から n になる時期 (5) D、F で観察した核がどの細胞のものか (6) Aの段階の1個の細胞から、D・Fの段階の細胞が何個できるか(解答番号12〜19)
グラフの読み方(TMPSの読み取り)
- a:間期(G$_1$ → S → G$_2$)で DNA 量が 2 → 4
- b〜e:体細胞分裂(前・中・後・終)。終期のあと DNA 量は 2 に戻る(B)
- f:2 → 4(間期)
- g〜j:減数第一分裂(g 前期、h 中期、i 後期、j 終期)。DNA 量 4 のまま、終了で 2 に(C)
- k〜n:減数第二分裂。終了で 1 に(D)=花粉四分子
- D → E:1 → 2 → 1(花粉の体細胞分裂型の分裂:雄原細胞と花粉管細胞ができる)
- E → F:1 → 2 → 1(雄原細胞の分裂:精細胞2個ができる)
(1) fは DNA 量が 2 から 4 に増える所(S 期)を含む間期で、分裂は含まない。細胞周期の順は G$_1$ → S → G$_2$。
(2) 乗換えは、減数第一分裂の前期(相同染色体が対合して二価染色体をつくる時期)に起こる → g。(3) 二価染色体が赤道面に並ぶのは第一分裂の中期 → h。
(4) 核相が 2n から nになるのは、減数第一分裂の終了時(相同染色体が分かれて、染色体数が半分になる)。グラフでは DNA 量が 4 → 2 に下がる C。(D の 2 → 1 は、染色分体が分かれる第二分裂で、核相はすでに n。)
(5) Dは減数第二分裂の終了直後で、n の細胞が 4 個できた状態の花粉四分子。Fは雄原細胞が体細胞分裂して精細胞になった直後なので精細胞(E は雄原細胞と花粉管細胞)。
(6) 細胞数:A は 1 個。b〜e の体細胞分裂で B は2 個。それぞれが減数分裂(g〜n)で 4 個ずつ → D は $2\times4=$ 8 個。D の各細胞が雄原細胞をつくり、雄原細胞が分裂して精細胞 2 個 → F は $8\times2=$ 16 個。
第3問:配偶子形成の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1 | 空欄補充 | 葯 → 花粉母細胞 → 減数分裂 → 花粉四分子 → 花粉 → 雄原細胞・花粉管細胞 → 精細胞 |
| 問2(1)〜(4) | 時期の判定 | 倍になる=S期、半分=分裂終了、核相が n になる=減数第一分裂の終了 |
| 問2(5) | 細胞の同定 | D=花粉四分子、E=雄原細胞・花粉管細胞、F=精細胞 |
| 問2(6) | 細胞数 | 体細胞分裂 ×2 → 減数分裂 ×4 → 雄原細胞の分裂 ×2 |
🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋
- 問1語が出ない → 「葯 → 花粉母細胞 → 花粉四分子 → 花粉 → 花粉管」の一本道を順に書き、空欄に当てはめる
- 問2(1)〜(4)時期が決まらない → グラフに「S期(増加)」「分裂(減少)」を書き込み、4 → 2 が2回続く所(第一→第二)を探す
- 問2(6)個数が合わない → 「何が何個になったか」を1段階ずつ書く(1 → 2 → 8 → 16)
大問Ⅱ 免疫(記述式) ── 3点で字数に収める
語句→表の訂正→3つの論述+グラフ。論述は「どの細胞が・何をするので・どうなる」の3点をメモしてから書く。
問1空欄ア〜カ(語句)
免疫は自然免疫と適応(獲得)免疫に大きく分けられる。自然免疫では、白血球の約60%を占める ア や、大型の食細胞である イ や ウ などがはたらく。イ には、血管から組織に移動した単球から分化したものもある。ウ は適応免疫の活性化に重要。自然免疫ではたらくリンパ球である エ は、病原体が感染した細胞を死滅させて排除する。適応免疫ではたらくリンパ球には、オ や、形質細胞に分化して抗体を産生する カ がある。
- 空欄ア〜カに入る語句を答える
ア:白血球の約60%を占める → 好中球。イ:大型の食細胞で、単球から分化したものもある → マクロファージ。ウ:適応免疫の活性化に重要な食細胞 → 樹状細胞(抗原提示を行う)。
エ:自然免疫ではたらき、感染した細胞を排除するリンパ球 → NK細胞(ナチュラルキラー細胞)。オ:適応免疫ではたらくリンパ球で、カ(形質細胞に分化して抗体を産生)と対になるもの → T細胞。カ → B細胞。
問2自然免疫と適応免疫の違い(表の誤り訂正)
表1は4行(病原体などの異物の認識の様式/存在する生物/病原体侵入後の応答の速さ/過去の感染の効果)×2列。書かれている内容は、「認識の様式:自然免疫=特定の病原体に存在する特定の特徴を認識、適応免疫=病原体に広く存在する特徴を幅広く認識」「存在する生物:どちらも脊椎動物にだけ存在する」「応答の速さ:自然免疫=遅れて、適応免疫=ただちに」「過去の感染の効果:どちらも過去に感染した病原体に対して効果的にはたらく」。
- 表1の「自然免疫」「適応(獲得)免疫」の欄の記述のうち、誤りを含む欄の記述を直し、誤りのない欄には丸(○)を記入する
表の訂正(答案例)
| 行 | 自然免疫 | 適応(獲得)免疫 |
|---|---|---|
| 認識の様式 | 病原体に広く存在する特徴を幅広く認識する。 | 特定の病原体に存在する特定の特徴を認識する。 |
| 存在する生物 | 脊椎動物に限らず、無脊椎動物や植物などに広く存在する。 | ○ |
| 応答の速さ | 病原体の侵入後、ただちに応答する。 | 病原体の侵入後、遅れて応答する。 |
| 過去の感染の効果 | 過去に感染した病原体に対する記憶はなく、効果は変わらない。 | ○ |
ポイント:認識と応答の速さは、2つの欄の内容が入れ替わっている。存在する生物は、自然免疫は無脊椎動物や植物にもあり、適応免疫は脊椎動物だけ。過去の感染の効果は、免疫記憶がある適応免疫だけが「効果的」。
問3抗原提示と、リンパ球の活性化
下線部(自然免疫ではたらく細胞)に関連して、病原体などの異物を取り込んだ ウ が、適応免疫に関わるリンパ球を活性化する仕組みについて。
- (1) 病原体の情報を、適応免疫に関わるリンパ球に伝えることを何と呼ぶか
- (2) ウ(樹状細胞)が情報を伝える場所(体のどこか)
- (3) ウによって異物の情報を伝えられるリンパ球は何か
(1) 取り込んだ病原体を分解し、その断片を細胞表面に出して T 細胞に伝えることを抗原提示という。
(2) 樹状細胞は、組織で病原体を取り込んだあと、リンパ管を通ってリンパ節に移動し、そこで T 細胞に情報を伝える。
(3) 抗原提示を受けて活性化するのはT細胞(ナイーブ T 細胞 → ヘルパー T 細胞、キラー T 細胞)。ここではヘルパーT細胞と答えると、問4の理由とつながる。
問4HIV感染と適応免疫の機能低下(80字以内)
字数制限のある論述。
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は特定の種類のリンパ球に感染するが、HIVが感染しない種類のリンパ球の機能にも影響し、適応免疫全体の機能低下につながる。その理由を80字以内で説明する(HIVが感染するリンパ球と、感染しないリンパ球の違いが分かるように)
3点:①HIV はヘルパーT細胞に感染して破壊する。②ヘルパーT細胞は B 細胞やキラー T 細胞の活性化を助ける司令塔。③そのため、感染していない B 細胞(抗体産生)やキラー T 細胞も活性化できず、機能が低下する。
答案例(73字):HIVはヘルパーT細胞に感染して破壊する。ヘルパーT細胞は、B細胞やキラーT細胞を活性化するため、感染しないB細胞やキラーT細胞も機能が低下する。
問5予防接種と抗体(グラフ選択と論述)
Vウイルスに感染したことがない一卵性の三つ子(人物1〜3)が、0日目にVウイルスに対するワクチンV1を接種。人物1は40日目に受けるはずだった2回目を忘れた。人物2は40日目に同じV1を接種。人物3は40日目に、Vウイルスに対する別のワクチンV2を接種。図1の抗体量(縦軸は対数)の変化:(A) 小さな山のあと40日目以降にはるかに大きな山、(B) 0日目と40日目以降に同じくらいの山が二つ、(C) 小さな山が一つだけ。
- (1) 人物1、2、3の「Vウイルスに対する全ての抗体量」のグラフを、図1の(A)〜(C)から選ぶ
- (2) (A)のグラフの大小二つの山の応答の名称
- (3) (A)の40日目以降の急速で大量の抗体産生に必要な適応免疫の仕組み(100字以内)
- (4) 縦軸が「ワクチンV1に用いた抗原に対する抗体の量」のとき、人物1、2、3のグラフを(A)〜(C)から選ぶ
(1) 人物1は1回だけなので(C)。人物2は同じ抗原への2回目で、記憶細胞がはたらくので(A)。人物3は別のワクチン(別の抗原を含む)への一次応答が新たに起こり、同じくらいの山が重なるので(B)。
(2) 小さい山は一次応答、大きい山は二次応答。
(3) 3点:①1回目の接種で活性化したB細胞の一部が、記憶細胞として残る。②同じ抗原が再び入ると、記憶細胞がすばやく増殖し、形質細胞に分化する。③多量の抗体を短時間でつくる。
答案例(81字):1回目の接種で活性化したB細胞の一部が記憶細胞として残り、同じ抗原が再び侵入すると、記憶細胞がすばやく増殖して形質細胞に分化し、多量の抗体を短時間で産生するから。
(4) 縦軸を「V1の抗原に対する抗体」だけにすると、人物1は1回だけで(C)、人物2は2回目もV1なので(A)、人物3は2回目が別のワクチンV2(別の抗原)で、V1の抗原に対する抗体は増えず(C)。
大問Ⅱ:免疫の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1 | 語句 | 好中球・マクロファージ・樹状細胞(食細胞)、NK細胞(自然)、T細胞・B細胞(適応) |
| 問2 | 表の誤り訂正 | 認識の様式と応答の速さは入れ替わり、存在する生物と過去の感染の効果にも誤り |
| 問3 | 抗原提示 | 樹状細胞 → リンパ節 → T細胞 |
| 問4 | 論述(80字) | HIV → ヘルパーT細胞 → B細胞・キラーT細胞の活性化が低下 |
| 問5 | ワクチンと記憶 | 二次応答 = 記憶細胞。別の抗原は、新しい一次応答 |
🩺【自己診断】大問Ⅱで手が止まった人への処方箋
- 問1語句が出ない → 「食細胞(好中球・マクロファージ・樹状細胞)/リンパ球(NK・T・B)」の2グループで整理する
- 問2誤りが見つからない → 8つの欄を1つずつ「自然免疫の特徴か、適応免疫の特徴か」で判定する
- 問4字数に収まらない → 「HIV → ヘルパーT細胞」「ヘルパーT細胞 → B細胞・キラーT細胞の活性化」の2文だけにする
- 問5グラフが選べない → 「同じ抗原の2回目=大きな二次応答、別の抗原=新しい一次応答」で決める
順天堂大2026型 そっくり類題セット
(全4大問・解答解説つき)
2026年度の本番と同じ構成(生体物質、脳・神経とシナプス、配偶子形成、免疫の記述)で、題材と数値を変えたTMPSオリジナル問題です。表や条件から決める力と、字数に合わせて書く力の練習に使ってください。
印刷して本番と同じように50分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。
※ 順天堂大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。
生体内の物質に関する以下の各問い(問1〜3)に答えよ。〔解答番号 1 〜 10〕
A 70 H, O
B 15 C, H, O, N, S
C 13 C, H, O, P
D 1.5 C, H, O, N, P
E 0.5 C, H, O
① 核酸 ② 脂質 ③ 炭水化物
④ タンパク質 ⑤ 水
① C ② H ③ N
④ O ⑤ P ⑥ S
① C ② H ③ N
④ O ⑤ P ⑥ S
① H ② OH ③ CH$_3$
④ COOH ⑤ NH$_2$
① DNA ② RNA ③ グルコース
④ デキストリン ⑤ グリコーゲン
① 1番目 ② 2番目 ③ 3番目
④ 4番目 ⑤ 5番目
▶ 大問Ⅰ 第1問(生体をつくる物質) の答えと解説を見る
大問Ⅰ 第1問(生体をつくる物質) の答えと解説
- A は H と O だけなので水。B は S を含むのでタンパク質(システイン・メチオニンの S)。D は N と P を含むので核酸(塩基の N、リン酸の P)。
- C は N を含まず P を含むので脂質(リン脂質のリン酸)。E は C, H, O だけなので炭水化物。
- タンパク質は S をもつアミノ酸(システイン、メチオニン)を含むが、核酸には S がない。
- 核酸のヌクレオチドはリン酸を含むので P がある。タンパク質には P は含まれない。
- RNA の糖はリボース。2 番目の炭素に OH が結合している。DNA のデオキシリボースではここが H(酸素を失った糖)。
- ATP はアデノシン三リン酸で、糖はリボース。RNA の糖もリボースなので同じ。DNA はデオキシリボース、グルコース・デキストリン・グリコーゲンはグルコース系。
- 塩基は 1 番目の炭素、リン酸は 5 番目の炭素に結合している(隣のヌクレオチドとは、3 番目の炭素の OH とのあいだでリン酸ジエステル結合をつくる)。
ヒトの脳および神経に関する以下の各問い(問1、2)に答えよ。〔解答番号 1 〜 15〕
(ア) 体温調節の中枢 (イ) 眼球運動・瞳孔反射の中枢 (ウ) 運動の協調やからだの平衡の調節 (エ) 呼吸運動や心臓拍動の調節
① 大脳皮質の前頭葉 ② 大脳皮質の後頭葉 ③ 小脳
④ 中脳 ⑤ 視床 ⑥ 視床下部
⑦ 延髄 ⑧ 脊髄
(カ) 血圧が上昇した場合、心拍数の減少を促す。 a 5 b 6
(キ) 暗い場所に入った場合、瞳孔の拡大を促す。 a 7 b 8
(ク) 皮膚から寒冷刺激が伝えられた場合、立毛筋の収縮を促す。 a 9 b 10
① 大脳 ② 視床下部 ③ 中脳
④ 小脳 ⑤ 延髄 ⑥ 脊髄
ア:a が 1 個 イ:a が 2 個 ウ:b が 2 個 エ:a が 2 個と b が 1 個
シナプス前細胞の興奮が伝達されたときのシナプス後細胞の電位変化を、X(静止電位より少し高くなるが、閾値には達しない)、Y(静止電位より低くなる)、Z(閾値を超えて活動電位が生じる)のいずれかで表す。興奮性シナプス 1 個による電位の上昇量と、抑制性シナプス 1 個による電位の低下量は同じ大きさで、閾値は上昇量の 1.5 倍とし、電位変化は足し合わされるものとする。シナプス前細胞の興奮は 1 回で、すべて同時に起こったものとし、4 つのタイプのうち 2 つが X を示した。
① X ② Y ③ Z
① a ② b
▶ 大問Ⅰ 第2問(脳・神経とシナプス) の答えと解説を見る
大問Ⅰ 第2問(脳・神経とシナプス) の答えと解説
- (ア)体温調節の中枢は間脳の視床下部。(イ)眼球の運動・瞳孔の大きさを変える反射の中枢は中脳。(ウ)運動の協調や平衡は小脳。(エ)呼吸・心臓の拍動は延髄が調節する。
- (カ) 血圧の上昇は延髄が受け取り(心臓の中枢)、副交感神経(迷走神経)が延髄から出て心拍数を減らす。a・b ともに延髄。
- (キ) 暗所での瞳孔拡大は中脳が中枢で、交感神経が脊髄(胸髄)から出て瞳孔を広げる。a は中脳、b は脊髄。
- (ク) 寒冷刺激による立毛筋の収縮は、体温調節中枢の視床下部が中枢で、交感神経が脊髄から出て立毛筋を収縮させる。a は視床下部、b は脊髄。
- a と b のどちらが興奮性かで場合分けする(興奮性を +1、抑制性を −1 として合計する)。
- a が興奮性なら:ア+1、イ+2、ウ −2、エ+2−1=+1。閾値は 1.5 なので、ア X、イ Z、ウ Y、エ X。X が 2 つで条件に合う。
- b が興奮性なら:ア −1、イ −2、ウ+2、エ −2+1=−1。ア Y、イ Y、ウ Z、エ Y で、X が 1 つもなく条件に合わない。
- (1)の場合分けから、a が興奮性(b は抑制性)。
動物の精子形成に関する以下の各問い(問1、2)に答えよ。〔解答番号 1 〜 10〕
精巣の中では、 A が B 分裂を繰り返して増える。その一部は成長して C になる。 C は D 分裂の第一分裂を行って 2 個の E になり、 E はさらに分裂して、全体で 4 個の F ができる。 F は変形して精子となる。
空欄の記号と解答番号の対応は A 1、B 2、C 3、D 4、E 5、F 6 である。
① 精原細胞 ② 一次精母細胞 ③ 二次精母細胞
④ 精細胞 ⑤ 体細胞 ⑥ 減数
⑦ 精子 ⑧ 始原生殖細胞
① 1 ② 2 ③ 4 ④ 8 ⑤ 16 ⑥ 32
① 1 ② 2 ③ 4 ④ 8 ⑤ 16 ⑥ 32
① 1 ② 2 ③ 4 ④ 8 ⑤ 16 ⑥ 32
① 1 ② 2 ③ 4 ④ 8 ⑤ 16 ⑥ 32
▶ 大問Ⅰ 第3問(精子の形成) の答えと解説を見る
大問Ⅰ 第3問(精子の形成) の答えと解説
- A は精原細胞(始原生殖細胞から分化した、2n の細胞)で、体細胞分裂で増える。成長した一次精母細胞が減数分裂の第一分裂を行い、2 個の二次精母細胞に。第二分裂で、全体で 4 個の精細胞に。精細胞が変形して精子となる。
- 2n = 8 なので、相同染色体の対は 4 組。二価染色体は 4 本。
- 第一分裂で染色体数が n = 4 に半減している。第二分裂中期には 4 本の染色体(各 2 本の染色分体)が並ぶ。
- 体細胞分裂 3 回で $2^3=8$ 個の一次精母細胞。それぞれから 4 個の精細胞ができるので $8\times4=32$ 個。
- G$_1$ 期の 2 → S 期のあとの一次精母細胞で 4 → 第一分裂で二次精母細胞は 2 → 第二分裂で精細胞は 1。二次精母細胞は 2。
免疫に関する次の文を読み、以下の各問い(問1〜4)に答えよ。解答は記述式解答用紙に記入せよ。字数制限のあるものは、1 マスにつき 1 文字ずつ記入せよ(句読点やアルファベット、記号なども 1 文字として扱う)。
一方、感染した細胞はキラー T 細胞によって直接排除される(細胞性免疫)。
表 体液性免疫と細胞性免疫
行 1 直接はたらくもの 体液性免疫:抗体 / 細胞性免疫:キラー T 細胞
行 2 主に排除する対象 体液性免疫:細胞外の病原体や毒素 / 細胞性免疫:細胞外の毒素
行 3 臓器移植の拒絶反応 体液性免疫:主な原因である / 細胞性免疫:主な原因である
行 4 免疫記憶 体液性免疫:記憶 B 細胞ができる / 細胞性免疫:記憶細胞はできない
P:0 日目にワクチン W1 を接種。30 日目に受けるはずだった 2 回目は忘れた。
Q:0 日目にワクチン W1 を接種。30 日目にも同じワクチン W1 を接種。
R:0 日目にワクチン W1 を接種。30 日目に W に対する別のワクチン W2(W1 とは別の抗原を含む)を接種。
病原体 W に対する全ての抗体の量の変化は、(A)〜(C) のいずれかである。(A) 0 日目の後に小さな山が一つ、30 日目の後にそれよりもはるかに大きな山が一つ。(B) 0 日目の後と 30 日目の後に、ほぼ同じ大きさの山が一つずつ。(C) 0 日目の後に小さな山が一つだけ。
(1) P、Q、R の抗体量の変化を表すグラフとして最も適当なものを、(A)〜(C) のうちから一つずつ選べ。同じものを何度選んでもよい。
(2) (A) のグラフの 30 日目以降に見られる大きな山の応答の名称を答えよ。
(3) 縦軸を「ワクチン W1 に用いた抗原に対する抗体の量」としたとき、P、Q、R に当てはまるグラフを、(A)〜(C) のうちから一つずつ選べ。同じものを何度選んでもよい。
▶ 大問Ⅱ 免疫(記述式) の答えと解説を見る
大問Ⅱ 免疫(記述式) の答えと解説
- ア:白血球の約 60 % は好中球。イ:大型の食細胞でマクロファージ(単球から分化)。ウ:抗原を提示して T 細胞を活性化する樹状細胞。エ:B 細胞を活性化するのはヘルパー T 細胞。オ:抗体を産生するのは形質細胞(B 細胞が分化)。
- 行 1:抗体は体液性免疫、キラー T 細胞は細胞性免疫の直接のはたらき手で、どちらも正しい。
- 行 2:細胞性免疫の標的は、病原体に感染した細胞や、移植された細胞、がん細胞など。細胞外の毒素は、抗体(体液性免疫)が中和する。
- 行 3:拒絶反応は主にキラー T 細胞(細胞性免疫)による。体液性免疫の寄与は小さい。
- 行 4:細胞性免疫でも記憶 T 細胞ができる。
- ポイントは 3 つ。①一次応答で記憶細胞(記憶 B 細胞)が残ること。②同じ抗原で速やかに増殖・分化すること。③その結果、速く多量の抗体ができること。
- (1) P は 1 回だけの接種なので (C)。Q は同じ抗原の 2 回目で記憶細胞がはたらくので (A)。R は W2 に含まれる別の抗原に対する一次応答が新たに起こり、W1 への抗体の山と同じくらいの山が重なるので (B)。
- (2) 同じ抗原の再侵入に対する応答なので二次応答。
- (3) W1 の抗原に対する抗体だけを見ると、P は 1 回目だけで (C)、Q は 2 回目も W1 なので (A)、R は 2 回目が W2(別の抗原)なので W1 の抗原に対する抗体は増えず (C)。
※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、題材・数値・問われ方を変えて作っています(元素の組成から物質を決める問い、脳の部位と反射、動物の精子形成、体液性免疫と細胞性免疫の違いなど)。図は載せていないので、必要なら自分で図を描いて解いてください。選択肢の正解は、論理・数値でそれぞれ確かめてあります。
30秒 得点診断
本番の過去問、またはそっくり類題セットを解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。
保護者の方へ:順天堂大の生物で知っておきたい3つのこと
よくある質問
Q. 順天堂大学 医学部の生物2026年度は、どの順番で解くのがよいですか?
TMPSのおすすめは、大問Ⅰの第1問(生体物質)を8分、第2問(脳・神経とシナプス)を14分、第3問(植物の配偶子形成)を12分、大問Ⅱ(免疫・記述式)を26分です(生物だけで60分の計算。2科目120分の配分は科目ごとに調整してください)。第1問は知識で決まる問題が多いので先に取り、記述の大問に時間を残します。
Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?
分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・選択肢の形をTMPSの言葉で説明しています。
Q. 記述の大問(免疫)は、どこまで書けば点になりますか?
字数制限のある問い(問4は80字以内、問5(3)は100字以内)は、「感染する細胞の名前」「その細胞が果たす役割」「その結果」の3点を、指定の字数に収めて書くのが基本です。ページには答案の一例と、書き方のポイントを載せています。
Q. そっくり類題セットとは何ですか?
2026年度と同じ構成(生体物質、脳・神経とシナプス、配偶子形成、免疫の記述)で、題材や数値を変えたTMPSオリジナル問題です。本文・選択肢はすべて新しく作り、全問の答えと解説をこのページに載せ、本番形式のPDFも無料で配布しています。
Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?
公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。
問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。
受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。
🔥 次に読むならこちら
順天堂大の生物を、
あなたの答案で攻略する
「どこで時間を失ったか」「どの小問を後回しにすべきだったか」「論述の書き方・図の読み取りの癖」を、先生があなたの答案から直接診断します。