TMPS生物道場 慶應医学部 生物2026
2026年度 一般選抜 全大問 途中式つき 要確認の明示 そっくり類題セット

慶應義塾大学 医学部 生物
2026年度 解答・解説

問題文は掲載できませんが、
解説を読むだけでどんな問題かもわかる!

さらに、そっくり類題PDFを見れば、実際の問題イメージもわかるよ!

各小問を「どういう問題か」から説明し、途中式を1行も飛ばさずに解説。最後に、本番と同じ3大問の構成で作ったそっくり類題セット(全問解答つき)で、慶應2026を丸ごと演習できます。

Sora先生
解説:Sora先生(TMPS医学館) / 更新:2026.10.17 / 読了 約30分

📌 このページの使い方

  1. 過去問集をお持ちの方:本番と同じ60分で解き、答え一覧で採点してから解説へ
  2. お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
  3. 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を60分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる

※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。問題の設定や問われている内容は、TMPSの言葉で説明しています。【ア】や問番号は、本番の解答欄との対応を示すためのものです。

⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)

LINEで誤りを連絡
SUMMARY

3分で分かる 2026年度の慶應生物

Yuiちゃん
Yuiちゃん
生物は論述が多くて、何を書けば点になるのか分かりません…。
Sora先生
Sora先生
論述は「図から何が言えるか」を1行ずつ積み上げれば大丈夫。まず60分の使い方を決めて、知識問題で時間を稼ごう!
STRATEGY MAP

60分の立ち回りマップ

時間はTMPSの目安です(本番は理科2科目で120分。生物に60分を使う想定)。解く順番と「捨てどころ」をセットで覚えておきましょう。

🧭 おすすめの解く順番
II → III → I → 全体の見直し(指定語句の入れ忘れと、図の縦軸の読み違い)
大問IIとIIIは、前半が用語・知識で時間を稼げます。そこを先に確保し、図の読み取りが重い大問Iに余裕をもって入る順番です。図を読むのが得意な人は、I から始めても構いません。
ANSWERS

本番の答え一覧(採点用)

記号は本番の解答欄に対応しています。先に解いてから開いてください。生物は論述が多く、採点基準は非公開です。論述は「答案例」、知識や図の読み取りに依存して断定しきれない所は「要確認」としています。

大問I の答え

問1・問2(論述は答案例)

問1 耐性変異をもつ個体が蛇紋岩地帯で生存・繁殖に有利→世代を重ねて耐性遺伝子の頻度が上昇問2 遺伝的浮動=偶然による遺伝子頻度の変動/中立進化=中立な変異が浮動で固定していく進化

問3

【あ】液胞【い】選択的スプライシング(場所:核)【う】逆転写

問4

TgX1用:(エ)の内部TgX2用:(ウ)と(オ)の接合部をまたぐ位置

問5

Cd・Co:両者とも耐性を付与Ni:TgX2のほうが強く耐性を付与Zn:TgX1のほうが耐性が高い(差は小さい)

問6・問7(論述は答案例・要確認)

問6 TgX1・TgX2をNiの有無によらず高発現し、とくにTgX2がNiを液胞に隔離問7 根の吸収を妨げない/葉に蓄積した金属が食害・感染への防御になる(要確認)
大問II の答え

問1〜問4

[1] 二酸化炭素[2] 酸素[3] カルビン(・ベンソン)回路[4] 炭酸固定(A) 独立栄養生物(B) 従属栄養生物問3 アセチルCoA問4 クエン酸回路

問5・問6(答案例)

問5 酸化型補酵素(NAD⁺・FAD)が電子伝達系でO₂に電子を渡して再生されないため問6 O₂を最終電子受容体として大量のATPを得られ、有害なO₂を水へ還元して除去できる

問7・問8(論述は答案例・要確認)

問7 (2)が妥当(要確認)問8 有機物もO₂も乏しい原始地球では分解が成り立たず、CO₂を固定する合成が先(要確認)
大問III の答え

問1・問2

問1 例:プラナリアが分裂によって殖える【ア】二名法【イ】種小名【ウ】刺胞動物

問3〜問5(答案例)

問3 口丘に頭部形成を引き起こす能力がある(触手にはない)問4 異種間の拒絶(自他識別)が働き、由来を調べられない(要確認)【エ】イモリ【オ】形成体(オーガナイザー)

問6〜問9(答案例)

問6 体細胞が減り、配偶子が作られ、個体が死ぬ問7 夏は出芽、秋冬は有性生殖→卵で越冬(要確認)問8 6問9 出芽=クローン、受精=組換えで多様(要確認)

※ 答えはTMPSが自力で導いたものです(公開されている解答は参照していません)。生物は計算が少ないため、検算スクリプトで確かめたのはプライマー位置の論理、図の読み取りの分類、遺伝的浮動の挙動などに限られます。用語・論述は確かめられないので、「要確認」を明示しています。

採点したら → 30秒の得点診断へ
PART I / 目標:問1〜問5を確実に(22分)

大問I 重金属植物のトランスポーターとスプライシング ── 図を「表」に直して読む

蛇紋岩に生える植物Tgを題材に、進化(自然選択・遺伝的浮動)、選択的スプライシング、PCRプライマーの設計、酵母での発現実験、定量PCRの図読み取りが1題に詰まっています。7問すべて論述か用語で、計算はありません。

現場戦略 試験会場でのリアルな立ち回り(大問I)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標22分。問3(用語)と問4(プライマー)は5分で終える死守枠。問5・問6は図を読めば取れるので、ここまでで14分が目安。
⚠️ 損切り・警戒ライン問1・問2・問7の論述は「完璧な一文」を探すと時間が溶ける。キーワードを全部入れた2行で止める。
💡 初手の思考トリガー図2は縦軸が「抑制度」=低いほど耐性が強い。まず金属ごと・遺伝子ごとに「効いた/効かない」の表を作ってから文章を書く。

問1自然選択の役割(語句指定の論述)

📝 どういう問題か?

植物Tgのような蛇紋岩植物ができる進化の過程で、自然選択がどんな役割を果たすかを、指定された語句(蛇紋岩地帯・世代)を使って簡潔に説明する問題。

  • 答え方:2行程度の記述。指定語句は両方使う。

自然選択の説明は「①変異がもともと集団にある ②環境によって有利・不利が決まる ③有利な型が子を多く残す ④世代を重ねて頻度が上がる」の4点セット。本問では環境が蛇紋岩地帯(高濃度の重金属)、有利な形質が耐性、時間の単位が世代。

ここで大事なのは、自然選択は変異を「作る」のではなく「選ぶ」こと。耐性の変異は選択の前に偶然(突然変異)で生じており、蛇紋岩地帯でそれをもつ個体が生き残って子を残した、と書く。

Yuiちゃん
Yuiちゃん
「自然選択が耐性を作った」と書いちゃいそうです…。
Sora先生
Sora先生
そこが減点ポイント。作るのは突然変異、選ぶのが自然選択。「もともと(偶然)ある変異を、環境が選ぶ」と書けば安全だよ。
🎯 問1(答案例) の答え
耐性の変異をもつ個体が、蛇紋岩地帯で生存・繁殖に有利となって多くの子を残し、世代を重ねるうちに耐性の遺伝子の頻度が集団内で高まった。

問2遺伝的浮動と中立進化

📝 どういう問題か?

自然選択が働かなくても遺伝子頻度が変わることがある、という文脈で、遺伝的浮動と中立進化をそれぞれ簡潔に説明する問題。

  • 2つの語を別々に説明する。「浮動が原因、中立進化はその結果としての進化」と関係まで書けると強い。

遺伝的浮動:親の配偶子のうち、次世代に伝わるのは偶然に選ばれた一部だけなので、偶然によって対立遺伝子の頻度が世代ごとにランダムに変動する現象。集団が小さいほど変動が大きい。

中立進化:生存や繁殖に有利でも不利でもない(中立な)突然変異が、自然選択ではなく遺伝的浮動によって集団内に広がり、固定していくことで進む進化(分子進化の中立説)。

下の図は、同じ初期頻度0.5から8回ずつ、小さい集団(N=10)と大きい集団(N=500)の頻度変化をシミュレーションした例です。小さい集団では、選択がなくても頻度が0か1に「固定」します(TMPS作成)。

N=10とN=500の集団での対立遺伝子頻度の変化。小さい集団では0か1に固定しやすい
図A 遺伝的浮動のシミュレーション(Wright-Fisherモデル。TMPS作成)
Yuiちゃん
Yuiちゃん
遺伝的浮動と中立進化って、同じことですか?
Sora先生
Sora先生
似ているけど違うよ。浮動は「仕組み」、中立進化は浮動がもたらす「進化の型」。仕組みの説明と、結果の説明を分けて書こう。
🎯 問2(答案例) の答え
遺伝的浮動:偶然によって、集団内の遺伝子(対立遺伝子)の頻度が世代間で変動すること。中立進化:生存に有利でも不利でもない変異が、遺伝的浮動によって集団内に広まり固定していく進化。

問3空欄【あ】〜【う】と、スプライシングの場所

📝 どういう問題か?

【あ】【い】【う】に入る用語を答え、さらに、【い】の仕組みが働く細胞内の場所も答える問題。

  • 【あ】:代謝産物や老廃物を貯える細胞小器官(植物の大きな袋)。
  • 【い】:1つの遺伝子から、エキソンの一部が欠けた複数のmRNAができる仕組み。
  • 【う】:mRNAからDNAを合成するときに使う酵素の働き。

【あ】は液胞(植物の液胞には、代謝産物や老廃物、無機イオンが貯えられる)。【い】は選択的スプライシング。mRNA前駆体からイントロンを除くスプライシングのとき、どのエキソンをつなぐかを変えて、1つの遺伝子から複数のmRNAを作る仕組み。真核生物ではmRNA前駆体が核内でつくられ、スプライシングも核で行われる。

【う】は逆転写。RNAを鋳型にしてDNA(cDNA)を合成する反応で、逆転写酵素を使う。

⚠️ 【い】を「スプライシング」とだけ書くと、「エキソンの一部を欠く」という文脈に合いません。「選択的」まで書くこと。場所は「核内」。細胞質ではありません。
🎯 問3 の答え
【あ】液胞【い】選択的スプライシング(働く場所:核)【う】逆転写

問4PCRのプライマー設計(図4の記号を使う)

📝 どういう問題か?

mRNA-TgX1とmRNA-TgX2の発現量を別々に調べるPCRのプライマーを作りたい。一方のプライマーを図4の(ア)の位置(共通)に置くとき、もう一方を、それぞれどこに置くかを、理由とともに答える問題。

  • 図4は、mRNA-TgX1の全長を(イ)〜(カ)に区切った模式図で、(エ)がmRNA-TgX2に含まれない領域、(カ)はポリA部分。
  • 答え方:TgX1用・TgX2用の2つの位置と、それで区別できる理由。向きや塩基配列は書かなくてよい。

PCRは2つのプライマーが挟んだ領域だけを増やす。(ア)を共通にするなら、もう一方は(ア)より3′側のどこかに置く。置き場所の候補を、TgX1・TgX2のどちらから増幅できるかで調べると下の表になる(検算スクリプトで確認)。

もう一方のプライマーの位置TgX1TgX2区別できるか
(ウ)の内部増える増える× 両方増える
(エ)の内部増える増えない○ TgX1だけ
(オ)の内部増える増える× 両方増える
(ウ)と(オ)の接合部増えない増える○ TgX2だけ
(カ)=ポリA部分増える増える× 両方増える

TgX1用:TgX2に存在しない(エ)の内部。TgX2用:(エ)が抜けた結果、TgX2でだけ隣り合う(ウ)と(オ)の接合部をまたぐ位置(TgX1では間に(エ)があるので、この配列は存在しない)。

mRNA-TgX1とmRNA-TgX2の模式図。共通プライマーはア、TgX1用はエの内部、TgX2用はウとオの接合部
図B プライマーの位置(TMPS作成の模式図。領域の長さは実際とは異なる)
Yuiちゃん
Yuiちゃん
接合部って、プライマーを半分ずつ(ウ)と(オ)にかけるんですか?
Sora先生
Sora先生
その通り。(ウ)の末尾と(オ)の先頭がつながった配列に合わせるイメージ。TgX1にはその配列がないから、結合できないんだ。
🎯 問4(答案例) の答え
TgX1用:(エ)の内部に対応させる。TgX2にはこの領域がないので増幅されない。TgX2用:(ウ)と(オ)の接合部をまたぐ位置に対応させる。この連続した配列はTgX2にしかなく、TgX1では間に(エ)が入るので増幅されない。

問5酵母での発現実験(図2)から分かる、TgX1とTgX2の機能の違い

📝 どういう問題か?

4種類の重金属(カドミウム・コバルト・ニッケル・亜鉛)について、遺伝子を入れていない酵母と、cDNA-TgX1またはcDNA-TgX2を発現させた酵母の増殖抑制度を比べたグラフから、2つの分子の機能の違いを述べる問題。縦軸が抑制度(高いほど増えにくい)であることが指示されている。

  • 答え方:金属ごとに、どちらの分子が耐性に効くかを書く。

縦軸が抑制度なので、グラフが低いほど耐性が高い。遺伝子なしの酵母(■)が最も高く、これより下がれば、その分子が重金属を液胞様の構造に運んで耐性を付けたことになる。TMPSの読み取りを表にします(定性的な読み取りで、数値ではありません)。

金属TgX1(○)TgX2(×)結論
Cd大きく低下大きく低下両方とも耐性を付与(差は小さい)
Co大きく低下大きく低下両方とも耐性を付与
Ni少し低下大きく低下TgX2のほうが強い
Zn中程度に低下少し低下TgX1のほうがやや強い

まとめると、2つの分子は輸送できる金属が違う(基質特異性が異なる)。CdとCoは両方が運べるが、Niは主にTgX2が運び、ZnはどちらかといえばTgX1が運ぶ。エキソンの1領域((エ))の有無で、運べる金属の得意・不得意が変わっている。

Yuiちゃん
Yuiちゃん
グラフが下がっているほど、って最初に言われても逆に読んじゃいそうです…。
Sora先生
Sora先生
だから先に「低い=強い」と余白にメモしておこう。Niの図でXが一番下になっているのを見つけたら、ほぼ勝ち。
⚠️ 縦軸が「増殖」ではなく「増殖抑制度」であること。高い=耐性が弱い。ここを逆に読むと、結論がすべて反対になります。
🎯 問5(答案例) の答え
CdとCoに対しては、TgX1もTgX2も同程度に強い耐性を与える。Niに対してはTgX2のほうがはるかに強い耐性を与え、Znに対してはTgX1のほうがやや強い耐性を与える。したがって両分子は、運ぶ金属の種類(基質特異性)が異なる。

問6Ni耐性の仕組み(検討1〜3のまとめ)

📝 どういう問題か?

植物TgがNiに耐性をもつ仕組みを、検討1〜3の結果をすべて使ってまとめる問題。検討3は、植物TgとシロイヌナズナAtで、Niを加えた場合と加えない場合のmRNA量(定量PCR)を比べた図3。

  • 図3の読み取り:TgX1と同じプライマーで見えるmRNA量は、TgでAtより多く、Niの有無で変わらない。TgX2は、Tgでは多く(Niの有無で変わらない)、Atでは検出されない。

検討ごとに分けて、一文ずつ書いてから、つなげる。

検討1TgXは1コピーだが、選択的スプライシングでmRNA-TgX1(全長)とmRNA-TgX2((エ)を欠く)の2種ができる。
検討2どちらの分子も重金属に対する耐性を付けるが、Niにはとくに分子TgX2が効く。
検討3TgはNiを加えなくてもTgX1・TgX2を多量に発現している(Niで増えない)。AtにはTgX2のmRNAがなく、TgX1型も少ない。

以上から、植物TgはNiがない状態から、液胞にNiを取り込むトランスポーターを常に多量にもっている。とくにNiを運ぶ能力が高いTgX2は、Atにはないスプライシング産物である。そのため、根や茎に入ったNiを葉の細胞の液胞に隔離して、細胞質の代謝を守っている、と考えられる。

⚠️ 「Niが来たらTgX2が増える(誘導される)」と書くのは誤り。図3ではNiの有無でmRNA量が変わりません。常に多いことが要点です。
🎯 問6(答案例) の答え
植物Tgは、Niの有無にかかわらずTgX1とTgX2を多量に発現している。とくにNiの輸送能が高いTgX2は、Atにはない選択的スプライシングの産物で、Niを液胞内に隔離して細胞質への害を防いでいる。

問7能動輸送で葉の液胞に溜めることの利点(論述)

📝 どういう問題か?

根からの吸収や根から茎への移行を妨げるほうがエネルギー的には有利そうなのに、わざわざトランスポーターで葉の液胞に能動的に溜めるしくみをもつと、植物にはどんな利点があるかを述べる問題。

  • 答え方:「なぜ入れないのでなく、溜めるのか」の理由を1〜2つ。(採点基準は非公開のため、答案例は要確認)

「吸収を止める」戦略の弱点を考える。根の吸収や移行を抑えると、根の吸収能そのものが下がり、必須の養分や水の取り込みも妨げられやすい。一方で、液胞に隔離すれば吸収は保てる。

さらに、Niを葉に大量に蓄積すると、それ自体が食害や病原体への防御として働く(金属蓄積による防御)と考えられている。ここまでが基本。

もう1つ、蛇紋岩土壌は養分が乏しいとされるので、吸収能を保つこと自体が生育上の利点、という方向でも書ける。

Yuiちゃん
Yuiちゃん
論述の正解が1つに決まらなくて、不安です…。
Sora先生
Sora先生
生物の論述は「本文のどの事実から、どんな利点が言えるか」が見えていれば部分点が取れる。2つ書いて、片方が外れても残るようにしておこう。
🎯 問7(答案例・要確認) の答え
根での吸収や移行を妨げると、必須の養分や水の吸収も妨げられるが、液胞への隔離であれば吸収能を保ったまま耐性を得られる。また、葉に蓄積した金属が、植食者や病原体への防御として働く利点もある。
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問Iで手が止まった人への処方箋

  • 問1・2 論述の骨格が出ない → 「変異は偶然、選ぶのは環境」「浮動は偶然、固定するのが中立進化」の2つを言い換えで練習
  • 問4 プライマーが選べない → 領域を横一列に描き、候補ごとに「TgX1に結合する?TgX2に結合する?」を表にする
  • 問5 結論が逆になる → 「縦軸=抑制度=低いほど強い」を図の横に書いてから読む
  • 問6 図3を使い切れない → 検討1・2・3を1文ずつ書いてからつなぐ
PART II / 目標:問1〜問5を確実に(18分)

大問II 炭素循環とクエン酸回路の起源 ── 前半は知識、後半は「環境の変化」で論じる

独立栄養と従属栄養、クエン酸回路と酸素の関係、ミトコンドリアの共生、そして原始地球での代謝の成り立ちを2つの論述で考察する大問です。前半(問1〜問5)は教科書の知識、後半(問6〜問8)は図1(大気成分の変遷)と本文の読み取りが必要です。

現場戦略 試験会場でのリアルな立ち回り(大問II)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標18分。問1〜問5を8分で終わらせ、残り10分を問6〜問8の3つの論述に使う。知識問題で止まらないこと。
⚠️ 損切り・警戒ライン問7は「(1)か(2)か」を選ぶだけなら一瞬だが、理由が薄いと点にならない。3つの指定語(環境の変化・進化・酵素)を全部入れることを最優先。
💡 初手の思考トリガー図1は「酸素(2)が約24億年前から増える」「原始大気に酸素はほとんどない」の2点だけ読めばよい。問6・問8はこの2点で書ける。

問1空欄[1]〜[4]

📝 どういう問題か?

文中の空欄[1]〜[4]に入る語句を答える問題。[1]と[2]は、図1の大気成分のグラフにも出てくる気体。

  • [1]:有機物を作る材料で、呼吸でも放出される気体。
  • [2]:エネルギーを取り出す酸化に必要で、原始地球にはほとんどなかった気体。
  • [3]:光合成で[1]を有機物に変える回路。
  • [4]:[1]を有機物にする反応の総称。

[1]は二酸化炭素(光合成の材料で、呼吸で放出される)。[2]は酸素(呼吸でエネルギーを得るのに必要で、図1では約24億年前以降に急増する)。[3]は光合成のカルビン(・ベンソン)回路、[4]は二酸化炭素を有機物に固定する炭酸固定(炭素固定)。

🎯 問1 の答え
[1] 二酸化炭素[2] 酸素[3] カルビン(・ベンソン)回路[4] 炭酸固定

問2・問3・問4生物の呼び名、共通の中間体、代謝経路の名前

📝 どういう問題か?

問2:下線(A)(有機物を取り込まずに合成する生物)と(B)(有機物を取り込んで分解する生物)を何と呼ぶか。問3:(B)の分解で作られる共通の中間体の名前。問4:その中間体を起点に酸化してエネルギーを得る代謝経路(下線(C))の名前。

  • 3問とも、名称だけを答える短答。

(A)は独立栄養生物(植物・光合成細菌・化学合成細菌など)、(B)は従属栄養生物(動物・菌類など)。糖・脂肪・タンパク質は、分解の途中でいずれもアセチルCoAに集まり、クエン酸回路(TCA回路・クレブス回路)に入る。

⚠️ 問4で「呼吸」や「好気呼吸」と書くと不正解になりやすい。問5に「酸素を直接的に消費しない」とあるので、酸素を使う電子伝達系ではなく、クエン酸回路が指されています。
🎯 問2〜問4 の答え
問2 (A) 独立栄養生物、(B) 従属栄養生物問3 アセチルCoA問4 クエン酸回路(TCA回路)

問5クエン酸回路が、酸素がないと止まる理由

📝 どういう問題か?

クエン酸回路は酸素を直接使わないのに、酸素がないと止まってしまう。その理由を簡潔に説明する問題。

  • 答え方:補酵素(NAD⁺・FAD)の再生という観点で2〜3行。

クエン酸回路の脱水素酵素は、基質から水素(電子)を奪ってNAD⁺→NADH、FAD→FADH₂にする。反応を続けるには、NADHなどを酸化してNAD⁺・FADに戻す必要がある。

この再生を行うのが電子伝達系で、電子の最終受容体が酸素。酸素がないと電子が流れず、NAD⁺やFADが再生されないため、回路の脱水素反応が進まなくなる。

クエン酸回路でNADHとFADH2ができ、電子伝達系で酸素に電子を渡してNAD+とFADに戻る流れ
図C 酸素がないと回路が止まる理由(TMPS作成)
Yuiちゃん
Yuiちゃん
「ATPができないから止まる」じゃだめですか?
Sora先生
Sora先生
それは結果であって、直接の原因は補酵素の再生ができないこと。「何が足りなくなるか」を名指しで書こう。
🎯 問5(答案例) の答え
クエン酸回路で生じるNADHやFADH₂は、電子伝達系で酸素に電子を渡して酸化され、NAD⁺・FADに戻る。酸素がないとこの再生ができず、回路の脱水素反応に必要な酸化型補酵素が不足して回路が止まる。

問6ミトコンドリアの祖先を取り込む利点(図1を使う論述)

📝 どういう問題か?

真核生物のクエン酸回路は、約20億年前に取り込まれた細菌(現在のミトコンドリア)に由来する。図1の大気の変化を踏まえ、宿主細胞にとっての利点をエネルギー代謝と酸化・還元の観点から簡潔に説明する問題。

  • 答え方:①エネルギー、②酸化・還元、の2点を1文ずつ。

図1では、酸素が約24億年前から増える。つまり宿主が生きる環境に、有害な酸素が増えた時期に当たる。

エネルギー面:嫌気的な解糖だけではグルコース1分子あたりATPは少ない。酸素を使うクエン酸回路・電子伝達系をもつ細菌と共生すれば、同じ有機物からはるかに多くのATPを得られる。

酸化・還元面:酸素は反応性が高く、細胞に有害な酸化(酸素毒性)を起こす。共生細菌は、電子伝達系で酸素を水に還元して消費できるので、宿主は酸素から身を守れる。

約24億年前ごろから大気中の酸素が増える模式図
図D 大気中の酸素の変化(TMPS作成の模式図。実測値ではない)
🎯 問6(答案例) の答え
エネルギー代謝:酸素を使う呼吸により、同じ有機物から多量のATPを得られる。酸化・還元:増加した有害な酸素を、電子伝達系で電子を受け取らせて水に還元し、除去できる。

問7代謝の進化:(1)不可逆な反応が先か、(2)可逆な反応網が先か(論述)

📝 どういう問題か?

クエン酸回路は不可逆な反応を含み、ふつうは酸化方向に進むが、一部の生物は逆方向(還元的)に使う。「既存のしくみに新しいしくみが積み重なる」という前提で、(1)不可逆な反応が先にあり、それらがつながって経路ができた/(2)可逆的な反応を含む経路が先にでき、のちに方向が決まったのどちらが妥当かを、環境の変化・進化・酵素の3語を使って考察する問題。

  • 答え方:(1)か(2)かの選択+理由の記述。3語をすべて使う。

本文には、原始地球では鉄・硫黄を含む鉱物が触媒になり、酵素なしで有機物ができるとある。酵素のない化学反応は、基本的に可逆(条件しだいで正逆どちらにも進む)。

とすれば、先にあったのは「方向のはっきりしない、可逆的な化学反応のつながり」で、のちに環境の変化(酸素の増加など)に応じて、特定の方向の反応を速める酵素が進化し、一方向性が決まった、という(2)の筋が自然。

一方、(1)は「不可逆な反応が単独で先に存在した」という前提が、本文の「自然発生的な化学反応が元」という流れと合いにくい。

Yuiちゃん
Yuiちゃん
(1)を選んでも、理由が書ければいいんですか?
Sora先生
Sora先生
理屈は立つかもしれないけど、本文の「自然発生的な化学反応が元」とつながるのは(2)だよ。採点者に「本文を使った」と見せる意味でも(2)が安全。
⚠️ 3つの指定語(環境の変化・進化・酵素)のどれかが抜けると大きく減点されるタイプです。書いたあとに、必ず語を数え直しましょう。
🎯 問7(答案例・要確認) の答え
(2)が妥当。原始地球では酵素なしの可逆的な化学反応網が先にあり、環境の変化(酸素の増加など)に応じて、特定の方向の反応を促進する酵素が進化し、反応の方向性が決まって一方向の経路になったと考えられるから。

問8「分解の経路が先」という主張への反論(論述)

📝 どういう問題か?

「生物では有機物の分解経路が先に進化し、のちにクエン酸回路ができた」という主張に、地球環境の変遷と炭素の循環の観点から反論する問題。

  • 答え方:図1と本文から、「分解が成り立つ条件」が当時あったかを検討して反論する。(要確認)

分解(酸化)経路が成り立つには、分解する有機物と、酸化に使う酸素の両方が要る。本文と図1によれば、原始地球には有機物も酸素もほとんどなかった。

だから、まず二酸化炭素を還元して有機物を作る(合成)経路が先に必要で、これは「クエン酸回路の逆方向」にあたる。有機物が蓄積し、さらに酸素が増えて初めて、分解(酸化)方向が意味をもつ。

🎯 問8(答案例・要確認) の答え
原始地球には有機物も酸素もほとんど存在せず、分解(酸化)は成り立たない。したがって、二酸化炭素を還元して有機物を合成する経路が先に必要で、有機物が蓄積し酸素が増えた後に、分解方向の代謝が成立したはずである。
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問IIで手が止まった人への処方箋

  • 問1〜4 知識が出ない → 「独立/従属」「アセチルCoA→クエン酸回路」を、物質の流れで1枚に描いて覚え直す
  • 問5 「ATPが減る」と書いてしまう → 「NADH・FADH₂が酸化されないとNAD⁺・FADが足りない」と補酵素名で書く
  • 問6 図1が使えない → 「酸素が約24億年前から増える」の1点だけ読んで、利点を2つに分ける
  • 問7・8 論述が散らかる → 「条件(有機物・酸素)がそろっていたか」をチェックリストにして書く
PART III / 目標:問1〜問5と問8を確実に(20分)

大問III ヒドラの再生・形成体と低温での有性生殖 ── 実験の結論は1行で言い切る

ヒドラを題材に、無性生殖・学名・シュペーマンの形成体、移植実験の解釈(実験1〜5)、低温で何が起こるか(図4・5)、生活環の推定、遺伝的な違い、と9問が並びます。短い答えが多く、20分で回し切れるかが勝負です。

現場戦略 試験会場でのリアルな立ち回り(大問III)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標20分(9問で1問あたり約2分)。問1・問2・問5の空欄・問8は用語で1分ずつ。実験の問(問3〜問5)を6分、問6・問7を8分。
⚠️ 損切り・警戒ライン問6は図4・図5の情報量が多く、すべてを書こうとすると沈む。「摂食が減る→体細胞が減る→配偶子ができる→個体が死ぬ」の4拍にしぼって止める。
💡 初手の思考トリガー実験問題は「何を足したら何が起こったか」を1行で言い換えてから書く。実験1・3は口丘を足すと頭が生えた、実験2は触手だけでは生えなかった、が出発点。

問1出芽以外の無性生殖の例

📝 どういう問題か?

下線部(1)の「出芽」は無性生殖の1例。出芽以外の無性生殖の例を、生物名とともにあげる問題。書き方の例が「ヒドラが出芽によって殖える」と示されている。

  • 答え方:「○○が△△によって殖える」の形で1つ。

無性生殖には、分裂(アメーバ、ゾウリムシ、プラナリア)、栄養生殖(ジャガイモの塊茎、イチゴの走出枝)、胞子生殖(シダ、カビ)などがある。出芽はヒドラ・酵母・サンゴなどで見られる。

⚠️ 「酵母の出芽」は、出芽そのものなので不可(問題に「出芽以外」とあります)。ヒドラも出芽です。
🎯 問1(例) の答え
プラナリアが分裂によって殖える。(ほかに、ジャガイモが塊茎による栄養生殖で殖える、など)

問2空欄【ア】〜【ウ】(学名と分類)

📝 どういう問題か?

学名を決める方法【ア】、学名の2つの要素(属名と【イ】)、ヒドラが属する動物門【ウ】を答える問題。

  • 3つとも、定番の用語。

リンネが確立した学名の方法は二名法(属名+種小名)。ヒドラは、刺胞(毒針)をもつ刺胞動物門(クラゲ・イソギンチャク・サンゴの仲間)。

🎯 問2 の答え
【ア】二名法【イ】種小名【ウ】刺胞動物(門)

問3実験1〜3から導かれること

📝 どういう問題か?

実験1(口丘を含む触手の移植)、実験2(触手のみの移植)、実験3(口丘のみの移植)の結果から、何が分かるかを簡潔に説明する問題。

  • 実験1・3:口丘を含むと、宿主の胴部から体壁が突出して触手ができ、双頭になる。
  • 実験2:触手だけでは何も起こらず、吸収される。

「口丘があるとき頭ができ、触手だけではできない」のだから、頭部の形成を引き起こす力は口丘にある。しかも、双頭になる(宿主の胴にもう1つ頭ができる)ことから、口丘は周囲の宿主の組織に頭を作らせていると読める。

Yuiちゃん
Yuiちゃん
「口丘が頭になった」でいいですか?
Sora先生
Sora先生
それだと「移植片が増えた」ことになっちゃう。「頭を作らせる」と、他の組織に働きかける形で書こう。問5につながる大事なポイントだよ。
🎯 問3(答案例) の答え
触手には頭部をつくる働きがなく、口丘にはその働きがある。口丘は、移植先の周囲の胴部に頭部(触手など)を形成させる能力をもつ。

問4実験4(異種間移植)で移植片が脱落した結果が示唆すること

📝 どういう問題か?

緑色のヒドラと茶色のヒドラ(別の種)のあいだで実験1と同じ移植をすると、移植片がいつも脱落した。この結果から考えられることを述べる問題。

  • 答え方:なぜ、組織の由来を色で調べる実験が成り立たなかったのか、という観点でも書ける。(要確認)

同種の別個体なら移植片は定着したので、異種の組織は自分のものではない(非自己)として拒絶されたと考えられる。ヒドラにも、自己と非自己を識別して異物を排除する仕組み(拒絶)がある、ということ。

だから、再生した頭部の由来を色の違いで追う実験は、種を変えては成立しない。そこで実験5で、同種内で色を抜くことで由来を調べる工夫に進んだ、とつながる。

🎯 問4(答案例・要確認) の答え
異なる種の組織は非自己として認識され、拒絶されて脱落した。ヒドラにも自己・非自己を識別して異物を排除するしくみがあると考えられる。

問5実験5を加えた解釈と、空欄【エ】【オ】

📝 どういう問題か?

実験1〜3に実験5(白ヒドラの口丘を含む触手を、緑色のヒドラの胴部に移植)を加えて、ヒドラの移植実験の結果をどう解釈できるかを説明し、さらに、同様の現象を15年後に発見したシュペーマンとマンゴルトの実験で使った動物【エ】と、その発見【オ】を答える問題。

  • 図3Bは、実験5の結果(緑色の組織を灰色で示す)。
  • 答え方:解釈の文+空欄2つ。

図3Bでは、移植片は白、再生した頭部の触手は、緑(図では灰色)の宿主の色をしている(TMPSの読み取り)。もし移植片自身が増えて頭になったなら、頭は白いはず。したがって、頭部の大部分は、宿主の細胞が作ったと解釈できる。

つまり口丘は、自分が頭になるのではなく、周囲の宿主の細胞に頭を作らせる(誘導する)。これは、シュペーマンとマンゴルトがイモリ胚で見つけた形成体(オーガナイザー)の発見と同じ。(1924年の発見を、1909年のBrowneの実験が先取りしていた、という本文の「15年」とも合う。)

白い移植片の口丘が、宿主の緑の細胞に頭部の形成を誘導する流れ
図E 口丘は「誘導」する(TMPS作成の模式図)
Yuiちゃん
Yuiちゃん
空欄のイモリと形成体は、知っていれば一瞬ですね。
Sora先生
Sora先生
そう。ここは2点を確実に拾う場所。シュペーマンは「イモリの原口背唇部」まで覚えておくと、他の大学でも使えるよ。
🎯 問5 の答え
【エ】イモリ【オ】形成体(オーガナイザー)解釈:再生した頭部は主に宿主の細胞に由来し、口丘は周囲の細胞に頭部の形成を誘導している。

問610℃で何が起こったか(図4・図5の読み取り)

📝 どういう問題か?

18℃では「無限の寿命」に見えたヒドラを10℃に移したときに何が起こったかを、図4(摂食数と生存個体数)と図5(細胞の種類ごとの数)から読み取って説明する問題。

  • 図4A:1日あたりの捕食数。0日は約35で、60日では大きく減り、120日にはほぼ0。
  • 図4B:生存個体数。約90日まではほぼ変わらず、その後に減って約200日で0に近づく。
  • 図5:上皮細胞・幹細胞・刺胞細胞・神経細胞は時間とともに減る。オスの精子とメスの卵巣内の哺育細胞は、30日付近で一時的に増える。

図の読み取りを4つの事実に整理します(定性的な読み取り)。

  1. 摂食が減る(図4A):餌を取らなくなる。
  2. 体細胞が減る(図5):上皮細胞・幹細胞・刺胞細胞・神経細胞の数が減り、体が維持・更新されなくなる。
  3. 配偶子ができる(図5):オスで精子、メスで(卵を育てる)哺育細胞が、30日ごろに増える。有性生殖の準備が進む。
  4. 個体が死ぬ(図4B):約90〜100日以降に生存個体が減り、最後はほぼ全滅する。

18℃で無限の寿命に見えたのは、出芽と細胞の更新が続いていたから。10℃ではこの更新が止まり、体の維持よりも配偶子づくりに切り替わって、親の個体は死ぬ。

10℃に移してからの日数に対する、体細胞と配偶子の数の変化の模式図
図F 低温での変化の模式図(TMPSがグラフの傾向を整理した模式図。実測値ではない)
Yuiちゃん
Yuiちゃん
図5の細胞がたくさんあって、どれを書けばいいか分かりません…。
Sora先生
Sora先生
全部は書かない!「減るグループ」(体細胞)と「増えるグループ」(配偶子)の2つに分けて、1行ずつ。図の数字を引用しなくても、方向が合っていれば大丈夫。
⚠️ 図4・図5の目盛りの桁(×10⁴、×10⁵)は細胞ごとに違います。数の大小を細胞の種類どうしで比べないこと。見るのは「増えるか、減るか」です。
🎯 問6(答案例) の答え
10℃では摂食しなくなり、上皮細胞・幹細胞など体細胞の数が減って更新が止まる。一方で精子や卵(哺育細胞)などの配偶子が一時的に増え、有性生殖に移行する。その後、個体は死んでいく。

問7温帯の野外での生活史・生活環の推定(論述)

📝 どういう問題か?

温帯域の野外で、このヒドラが1年のあいだにどう暮らしているか(生活史・生活環)を、実験の結果から推定して説明する問題。

  • 答え方:季節ごとに、増え方・環境・次世代を書く。(要確認)

水温の高い時期:餌が豊富で、出芽によって急速に個体数を増やす(無性生殖)。

水温が下がる秋:摂食が減り、配偶子ができて有性生殖に切り替わる。

冬:親の個体は死に、受精卵(耐久性のある卵)が低温を越える。春に水温が上がると孵化し、再び出芽で増える。

🎯 問7(答案例・要確認) の答え
水温が高く餌の多い時期は出芽で急増し、秋に水温が下がると有性生殖に切り替えて受精卵をつくる。親は冬に死に、卵が冬を越して春に孵化し、再び出芽で増える。

問8空欄【カ】に最も近い数字(選択)

📝 どういう問題か?

3胚葉動物(左右相称動物)とヒドラの祖先が分かれたのは、およそ【カ】億年前。選択肢(1、2、4、6、15、21、38)から1つ選ぶ問題。

  • 知識問題。計算ではない。(要確認)

動物の初期の分岐は、カンブリア紀(約5.4億年前)よりも前、約6〜7億年前とされる。選択肢のうち最も近いのは6。(2億年前=恐竜時代、4億年前=陸上植物・脊椎動物の上陸、15億年前=真核生物の出現期、21億年前・38億年前はそれより古く、いずれも動物の起源としては古すぎる。)

⚠️ 分岐年代は研究によって幅があります(数値は資料により異なる)。選択肢の中での「最も近い」で判断するのがポイント。
🎯 問8(要確認) の答え
6

問9出芽の世代と受精卵の世代の遺伝的な違い

📝 どういう問題か?

出芽で殖え続ける世代と、受精卵から生じる次の世代を比べて、遺伝的にどう違うかを簡潔に説明する問題。

  • 答え方:出芽側とそのしくみ、受精卵側とそのしくみを対にして書く。

出芽は体細胞分裂だけで増えるので、子は親と同一の遺伝子型(クローン)。

受精卵の世代は、減数分裂での染色体の組み合わせ・乗換えと、雌雄の配偶子の組み合わせにより、親とも兄弟とも異なる遺伝子の組み合わせをもつ(遺伝的多様性が生じる)。

🎯 問9(答案例) の答え
出芽の世代は体細胞分裂で生じるので親と遺伝的に同一(クローン)だが、受精卵の世代は減数分裂と受精による遺伝子の組み合わせの変化で、遺伝的に多様になる。
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問IIIで手が止まった人への処方箋

  • 問1・2・5・8 用語が出ない → 「二名法・種小名・刺胞動物」「イモリ・形成体」を1枚に書いて、毎日の暗記に回す
  • 問3〜5 実験の結論が長くなる → 「足したもの→起きたこと→言えること」の3拍で1行にする
  • 問6 図を全部写そうとする → 「減る体細胞」と「増える配偶子」の2グループだけにする
  • 問7 生活環が書けない → 季節(夏・秋・冬・春)の4コマに分けて、各コマ1文
TMPS ORIGINAL

慶應2026型 そっくり類題セット
(全3大問・解答解説つき)

2026年度の本番と同じ3大問・同じ小問構成で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。本番の出題イメージをつかみ、図を表に直して読む練習と、論述を2〜3行で言い切る練習に使ってください。

試験時間の目安 60分 用語+図の読み取り+論述
📄 本番形式の問題冊子PDFをダウンロード(全7ページ)

印刷して本番と同じように60分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。

※ 慶應義塾大学の入試問題ではありません。問題文・図・解答はすべてTMPS医学館が作成したもので、図のデータは説明のための架空の値です。

類題 I

次の文章を読み、問いに答えなさい。

海岸の塩性湿地では、海水の影響で土壌の塩分濃度が高く、(1)多くの植物は生育できない。この環境に適応した塩生植物 Sp は、近縁の非塩生植物 St と比べて高濃度の塩化ナトリウムに耐える。Sp が耐える理由として、細胞内の過剰なナトリウムイオン(Na⁺)を、老廃物などを貯える細胞小器官である【a】に取り込んで隔離している可能性が考えられた。そこで次の検討を行った。

<検討1> Na⁺を【a】に輸送するトランスポーター N の遺伝子 N の転写産物を調べると、Sp では、すべてのエキソンを含む mRNA-N1 と、エキソンの一部(領域 d)を欠く mRNA-N2 が見つかった。Sp のゲノム上に遺伝子 N は1コピーである。これは、mRNA前駆体から成熟mRNAになるとき、除かれる配列【b】の扱いが異なるためと考えられた。

<検討2> mRNA-N1、mRNA-N2 から、それぞれ cDNA-N1、cDNA-N2 を作った。この cDNA は【c】酵素を用いて合成する。【a】に類似した構造でイオンを輸送できない酵母 Y に、cDNA-N1 または cDNA-N2 を導入して発現させ、Na⁺、リチウムイオン(Li⁺)、カリウムイオン(K⁺)を含む培地で増殖させた。酵母の増殖抑制度を図2に示す。

酵母Yの増殖抑制度。Na+、Li+、K+ごとに、遺伝子導入なし・cDNA-N1・cDNA-N2を比べたグラフ
図2 金属イオン濃度と酵母Yの増殖抑制度(TMPS作成の架空データ)

<検討3> 塩化ナトリウムを加えない培地と、高濃度に加えた培地で2日間育てた Sp と St の葉から mRNA を抽出し、定量PCR法で発現量を調べた(図3)。mRNA-N1 と St の遺伝子Nの mRNA(mRNA-St-N)は、配列が似ているため同一のプライマーで検出できる。一方、mRNA-N2 用のプライマーは mRNA-St-N を検出できない。

定量PCR。SpではmRNA-N1を含むN1型が常に多く、mRNA-N2はNaClがあるときだけ多い。Stでは検出されない
図3 mRNAの発現量(TMPS作成の架空データ)

図4に mRNA-N1 の全長の模式図を示す(領域 a〜e と、ポリA部分 f)。領域 d は mRNA-N2 に含まれない。

mRNA-N1の模式図。領域aからe、ポリA部分f。dはN2に含まれない
図4 mRNA-N1 の全長の模式図(領域bが共通プライマーの位置)

問1 下線部(1)に関連して、塩生植物 Sp が生じる進化の過程で自然選択が果たす役割を、次の語句を用いて簡潔に説明せよ。(語句:塩性湿地,世代)

問2 少数の個体が新しい生息地に移り住み、新しい集団ができるとき、集団の遺伝子頻度がもとの集団と異なってしまうことがある。この現象を何というか。また、その原因となる遺伝的浮動について、簡潔に説明せよ。

問3 空欄【a】〜【c】に入る適切な語句を答えよ。また、【b】を除く過程(スプライシング)が行われる細胞内の場所を答えよ。

問4 mRNA-N1 と mRNA-N2 の発現量を区別して PCR法で調べたい。一方のプライマーを図4の領域 b の位置に対応させて共通のプライマーとして作る場合、もう一方のプライマーを、それぞれどの位置に対応させて作るのがよいか、理由とともに答えよ。必要に応じて、図4の記号を用いてよい。プライマーの向きや塩基配列の詳細は述べなくてよい。

問5 分子 N1 と分子 N2 の機能の違いに関して、検討2の結果からわかることを述べよ。図2の縦軸はいずれも増殖の抑制度であることに注意すること。

問6 塩生植物 Sp が高濃度の塩化ナトリウムに耐える機序について、検討1〜3の結果から考えられることをまとめよ。

問7 根からの Na⁺ の吸収をおさえるのに比べて、Na⁺ を能動的に細胞小器官【a】に取り込むことは、エネルギー効率的には不利であると考えられる。そのしくみをもつことで、塩生植物にどのような利点があると考えられるか。浸透圧の観点から述べよ。

類題I の解答・解説

問1 突然変異で生じた耐塩性の個体が、塩性湿地では生存・繁殖に有利で多くの子を残し、世代を重ねるうちに耐塩性の遺伝子の頻度が高まった。(変異は偶然に生じ、環境がそれを「選ぶ」。)

問2 創始者効果。遺伝的浮動は、偶然により次世代に伝わる対立遺伝子の頻度が世代ごとに変動する現象で、集団が小さいほど大きい。少数の個体がもとの集団の頻度を代表しないため、新集団の頻度が偏る。

問3 【a】液胞、【b】イントロン、【c】逆転写。スプライシングの場所は核。

問4 N1用:N2にない領域 d の内部に対応させる。N2用:d が抜けて、N2でだけ隣り合う領域 c と e の接合部をまたぐ位置に対応させる。N1では c と e の間に d があるため、この配列は存在せず、増幅されない。

問5 抑制度が低いほど耐性が強い。表のとおり、Na⁺には N2、K⁺には N1 が強く、Li⁺にはどちらも中程度に効く。2つの分子は、運ぶイオンの種類(基質特異性)が異なる。

イオンN1N2結論
Na⁺少し低下大きく低下N2が強い
Li⁺大きく低下大きく低下両方が同程度
K⁺大きく低下ほぼ変わらないN1が強い

問6 Sp は N1 型を塩の有無によらず多量にもつが、Na⁺ の輸送に強い N2 は、塩化ナトリウムがあるときだけ多量に発現する(St にはない)。塩にさらされると N2 が誘導され、Na⁺ を液胞に隔離して、細胞質を守る。

問7 Na⁺ を液胞に溜めると、細胞液の浸透圧が高くなる。土壌の塩分が高くても、細胞内の浸透圧を土壌より高く保てるので、水を吸収し続けられる。

🎯 類題I の答え
問2 創始者効果問3 【a】液胞 【b】イントロン 【c】逆転写(場所:核)問4 N1:dの内部/N2:cとeの接合部問5 Na⁺はN2、K⁺はN1、Li⁺は両方問6 N2はNaClで誘導問7 浸透圧を高めて吸水
類題 II

次の文章を読み、問いに答えなさい。

生態系では、窒素も炭素と同様に循環している。大気の約78%を占める窒素 N₂ は、多くの生物がそのままでは利用できない。(A)根粒菌など一部の細菌は、N₂ を【1】に変える。【1】は、(B)土壌中のある細菌によって、酸素を用いて酸化され【2】になる。植物は【2】を吸収し、体内で還元して【1】に戻し、アミノ酸などの有機窒素化合物を合成する。この過程を【3】という。一方、酸素の乏しい土壌では、(D)一部の細菌が【2】を N₂ に変えて大気に戻す。(A)の反応を【4】という。

原始地球の大気には、酸素がほとんど存在しなかったと考えられている(図1)。窒素循環の一部の経路は、酸素の増加より前には成り立たなかったはずである。また、(A)の反応を行う酵素は、酸素によって働きが失われやすいことが知られている。

大気中の酸素の分圧が約24億年前から増える模式図
図1 大気中の酸素の変化の模式図(TMPS作成。実測値ではない)

問1 空欄【1】〜【4】に入る最も適切な語句を答えよ。

問2 下線(B)および(D)のような細菌を、それぞれ何と呼ぶか。

問3 下線(B)の過程は2段階で進み、途中でできる中間体がある。この中間体として適切な化合物の名称を答えよ。

問4 【3】の過程で、【1】がグルタミン酸と結合してできる化合物の名称を答えよ。

問5 下線(B)の過程は、酸素を最終的な電子の受け手とするので、酸素がないと進まない。その理由を、エネルギー獲得の観点から簡潔に説明せよ。

問6 図1の酸素の変化を踏まえて、酸素が増えたことで窒素の循環にどのような変化が生じたか。酸化・還元の観点から簡潔に説明せよ。

問7 (A)の反応を行う酵素は酸素で働きが失われやすい。それにもかかわらず、現在の窒素固定細菌が酸素のある環境で生きているのは、「(1)酸素のある環境にあわせた酵素が先に進化した」「(2)酸素のない環境で成立した酵素に、のちに酸素から守るしくみが加わった」のどちらの考え方が妥当と考えるか。環境の変化、進化、酵素という言葉を使って考察せよ。

問8 「生物はまず硝酸イオンを窒素源として利用し、のちに窒素固定が進化した」という主張に対して、地球環境の変遷と窒素の循環の観点から反論せよ。

類題II の解答・解説

問1 【1】アンモニウムイオン(NH₄⁺)、【2】硝酸イオン(NO₃⁻)、【3】窒素同化、【4】窒素固定。

窒素の循環。窒素固定、分解、硝化、脱窒、植物による同化
窒素循環の全体像(TMPS作成)

問2 (B) 硝化菌(亜硝酸菌・硝酸菌。無機物の酸化エネルギーで有機物を合成する化学合成細菌)、(D) 脱窒素細菌(脱窒菌)。

問3 亜硝酸イオン(NO₂⁻)。NH₄⁺ → NO₂⁻(亜硝酸菌)→ NO₃⁻(硝酸菌)。

問4 グルタミン(NH₄⁺ がグルタミン酸に結合してできる。グルタミン合成酵素の反応)。

問5 硝化菌は NH₄⁺ を酸化して電子を取り出し、電子伝達系を通して最終的に酸素に渡すことで ATP を得ている。酸素がないと電子の受け手がなくなり、電子伝達が止まって ATP を得られず、反応が進まない。

問6 酸素が増えたことで、NH₄⁺ が酸化されて NO₃⁻ ができる硝化が可能になった。さらに、酸素の乏しい環境で NO₃⁻ が還元されて N₂ に戻る脱窒がそろい、N₂ → NH₄⁺ → NO₃⁻ → N₂ という窒素の循環が完成した。

問7 (2)が妥当(要確認)。窒素固定は、酸素のない環境で成立した酵素によるものと考えられ、のちに環境が変化して酸素が増える中で、酵素を酸素から守るしくみ(酸素を消費する、酸素の少ない場所で働くなど)が進化して、酸素のある環境でも使えるようになった。

問8(要確認)原始地球には酸素がほとんどなく、NH₄⁺ を酸化して NO₃⁻ をつくる硝化は成り立たないため、硝酸イオンは乏しかった。生物が利用できる窒素は限られ、それが不足すれば、大量にある N₂ を利用する窒素固定が先に必要になる。

🎯 類題II の答え
問1 【1】NH₄⁺ 【2】NO₃⁻ 【3】窒素同化 【4】窒素固定問2 (B)硝化菌 (D)脱窒素細菌問3 亜硝酸イオン問4 グルタミン問5 酸素が電子の受け手で、電子伝達が止まる問6 硝化と脱窒がそろい循環が完成問7 (2)(要確認)問8 硝化は成り立たず窒素固定が先(要確認)
類題 III

プラナリアに関する文章 [A]〜[C] を読み、問いに答えなさい。

[A] プラナリアは、体を切ると、(1)各断片が失った部分を再生して、それぞれが完全な個体になる。切断面には、未分化な細胞の集まり【ウ】ができ、そこから失った部分が作り直される。プラナリアは【ア】動物門に属し、体内の全身に分布する【イ】細胞とよばれる細胞だけが分裂能をもつ。

[B] 次の実験を行った。
実験1:体を前後に切ると、前の断片は尾を、後ろの断片は頭を再生した。
実験2:体の中央から切り出した輪切りの断片は、前側の切断面に頭、後ろ側の切断面に尾を再生した。
実験3:実験2の断片を、前後を逆にして置いて育てても、もとの向きどおり、前側だった面に頭が再生した。
実験4:全身に強い放射線を照射すると、【イ】細胞が死に、個体は切断しても再生せず、やがて死んだ。
実験5:放射線を照射した個体に、照射していない個体から【イ】細胞を1個だけ移植したところ、一部の個体で全身が回復し、生存した。

これらの性質は、哺乳類の初期胚から作られ、全身の細胞に分化できる【エ】細胞に似ている。一方、ヒトの成体の組織にある幹細胞は、分化できる細胞の種類が限られる【オ】幹細胞である。

[C] ある種のプラナリアを、水温5℃から25℃で飼育し、分裂して増える個体の割合と、卵をつくる個体の割合を調べた(図1)。

飼育水温ごとの、分裂して増える個体の割合と卵をつくる個体の割合
図1 水温と生殖様式(TMPS作成の架空データ)

[D] 動物の進化の初期に、扁形動物を含む左右相称動物が、ほかの動物から分かれた。カンブリア紀の始まりはおよそ【カ】億年前とされる。

問1 下線部(1)は無性生殖の例である。分裂以外の無性生殖の例を、生物名とともにあげなさい。(書き方の例:プラナリアが分裂によって殖える)

問2 空欄【ア】〜【ウ】に適切な用語を入れなさい。

問3 実験1〜3から導かれることを簡潔に説明しなさい。

問4 実験4の結果は何を示唆するか、考えられることを述べなさい。

問5 実験5の結果から、【イ】細胞の性質をどのように解釈できるか説明しなさい。空欄【エ】【オ】にも適切な用語を入れなさい。

問6 図1から、水温と生殖様式の関係を読み取って説明しなさい。

問7 温帯域の野外環境でこのプラナリアが示す生活史を推定し、説明しなさい。

問8 空欄【カ】に最も近い数字を、次から1つ選びなさい。(1,2,5,10,15,21,38)

問9 分裂によって殖える世代と、受精卵から生じる世代とでは、遺伝的にどのような違いがあるか、簡潔に説明しなさい。

類題III の解答・解説

問1 例:ジャガイモが塊茎によって(栄養生殖で)殖える/シダが胞子によって殖える、など。(分裂のプラナリアは不可)

問2 【ア】扁形、【イ】新生、【ウ】再生芽(ブラステマ)。

問3 どの断片でも、失った部分が前後の向きに沿って再生し、頭と尾が正しい向きに作られる。断片の前後の向き(極性)は、組織にもともと備わっていて、置き方によらない。

問4 再生には、分裂できる新生細胞が必要であり、これが死ぬと再生も、個体の維持もできなくなる。

問5 新生細胞1個から全身が回復したので、新生細胞の中には、1個で体のすべての種類の細胞をつくれる細胞がある(多能性)。【エ】ES(胚性幹)、【オ】体性(組織)。

放射線で再生できなくなった個体に、新生細胞を1個移植すると全身が回復する
実験4・5のまとめ(TMPS作成)

問6 水温が高いほど分裂して増える個体の割合が高く(20℃で最大)、低いほど卵をつくる個体の割合が高い(5℃で最大)。水温が下がると、無性生殖から有性生殖へ切り替わる。

問7(要確認)水温の高い春〜夏は分裂で急速に増え、秋に水温が下がると有性生殖に切り替えて卵をつくる。冬は卵(耐久性のある卵)で越し、春に孵化する。

問8 5(約5.4億年前。要確認)。

問9 分裂の世代は体細胞分裂で生じ、親と遺伝的に同一(クローン)。受精卵の世代は、減数分裂と受精による遺伝子の組み合わせの変化で多様になる。環境が変わるとき、多様な子は一部が生き残りやすい。

🎯 類題III の答え
問1 例:ジャガイモが栄養生殖で殖える問2 【ア】扁形 【イ】新生 【ウ】再生芽問3 極性が保たれた再生問4 再生には新生細胞が必要問5 多能性。【エ】ES 【オ】体性問6 低温で有性へ問7 夏は分裂、秋に卵、冬は卵で越冬問8 5問9 クローンと多様性
CHECK

30秒 得点診断

本番の過去問、またはそっくり類題セットを60分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。

大問I(重金属植物)
大問II(炭素循環・代謝)
大問III(ヒドラ)
FOR PARENTS

保護者の方へ:慶應生物で知っておきたい3つのこと

① 差がつくのは「図の読み取り」
難しい用語の暗記より、図を読んで言い切る力が問われます。基本の用語を落とさず、論述で指定語句を入れ忘れないことが得点の土台です。
② 論述は「根拠の見せ方」
用語の正誤だけでなく、論述では指定語句の使い方、根拠の示し方、断定の強さまで見られます。書き方は独学で直しにくい部分です。
③ 秋からは「答案を見てもらう」
理科は2科目120分の配分が命です。時間配分や、論述の「言い切りの長さ」は、第三者の目で見るのが最短ルートです。
FAQ

よくある質問

Q. 2026年度は、どの大問から解くべき?

TMPSのおすすめは II → III → I → 見直し の順です。大問IIとIIIの用語・知識問題で時間を確保し、図の読み取りが重い大問Iに余裕をもって入ります。

Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?

分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を求めるか・答え方をTMPSの言葉で説明しています。

Q. そっくり類題セットとは何ですか?

2026年度と同じ3大問・同じ小問構成で、数値や設定を変えたTMPSオリジナル問題です。全問の解答・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。

Q. 答えはどのように確認していますか?

公開されている解答は参照せず、TMPSが自力で導いた答えを確認しています。プライマー位置の論理、図の読み取りの分類、遺伝的浮動の挙動はスクリプトで確かめていますが、用語・知識・論述はスクリプトでは確かめられないため、ページ内に「答案例」「要確認」と明示しています。誤りを見つけた場合は、公式LINEからお知らせください。

Q. 解説に誤りを見つけたら?

公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。

安心安全・継続更新システム

問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。

受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。

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