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金沢医科大学 医学部 生物(2024年度1日目)全問題・超図解解説

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理系担当 Sora先生
赤本キラー!途中式・図解100%網羅 Sora先生 ✕ ニックニ先生 徹底解説

「これより〜となる」の省略はゼロ!金沢医科大学(2024年度1日目)生物をSora先生が完全解剖

こんにちは!TMPS医学館の理系担当Sora先生です。市販の過去問集(赤本など)で途中の式変形や思考プロセスが1行で飛ばされて悩んでいませんか?
このページでは、金沢医科大学(2024年度1日目)の生物について、中学生でも追える1ステップずつの途中式と解法プロセスをすべて公開しています!

Sora先生
💡 Sora先生&ニックニ先生の全体総括

皆さんこんにちは、TMPS医学館のSora先生です!金沢医科大学(2024年度・1日目)の生物は、大問3題・マーク番号1〜37の構成です。知識問題の基本的な正誤判定に加え、「純生産速度の単位換算」「分子時計」「MHCの一致確率」「抗体の多様性計算」など、差がつく計算問題と「すべて選びなさい(複数選択)」が散りばめられています。赤本のように途中式を飛ばさず、1ステップずつ完全図解していくので一緒にマスターしましょう!

⚡ 解答一覧(スピードチェック)[解答番号 1 〜 37]

複数マーク問題に注意!

■ 大問 1(小問集合:タンパク質・細胞周期・発生・神経・光合成計算・系統樹・分子時計)

1④
2③
3②
4⑤
5⑥
6④
7②
8③
9①
10①
11.12130 . 3 6
14③
155

■ 大問 2(遺伝子とその発現:ラクトースオペロン・DNA研究史・真核生物の転写調節・翻訳)

16②
17①
18④
19⑤
20①
21②・⑥(2つ)
22④・⑤(すべて)
23④・⑥(すべて)

■ 大問 3(生体防御:自然免疫と適応免疫・MHC一致確率・遺伝子再編成と抗体の多様性)

24⑤
25④
26⑥
27②
28③
29①
30⑦
31①・⑥(誤りすべて)
32④
33③
3435 %2 5(%)
3637 個0 6(個)

大問 1 :全分野・小問集合(設問(1)〜(7))

解答番号 1 〜 15
Sora先生
💡 Sora先生の1秒核心スキャン

大問1は全範囲からの小問集合7連発です!知識問題である(1)〜(4)・(6)は1問1分以内で即答したいところ。合否の分かれ目は(5)の「$\text{ppm}$と$\text{L}$から$\text{mm}^3$への単位変換(純生産速度)」です!ここで桁を間違える受験生が毎年続出します。落ち着いて$\text{L} \to \text{cm}^3 \to \text{mm}^3$を変換する手順を身につけましょう!

設問 (1) タンパク質の構造と性質(解答番号 1)

【問題文】タンパク質の構造に関する記述として最も適切なものを選びなさい。 1

  • ① タンパク質の部分的な立体構造である$\alpha$ヘリックスや$\beta$シートは、ジスルフィド結合によってつくられる。
  • ② ペプチド結合でつながった多数のアミノ酸の並び方を、タンパク質の二次構造という。
  • ③ タンパク質の三次構造は、複数のポリペプチドが立体的に組み合わさることでつくられる。
  • ④ タンパク質の立体構造は、酵素が特定の物質だけに作用する基質特異性を決める。
  • ⑤ 加熱などにより、ポリペプチドのアミノ酸配列が変化してタンパク質の性質が変わることを変性という。

Step 1タンパク質の1次〜4次構造の定義を整理しよう!

一次構造

ペプチド結合でつながったアミノ酸の配列順序。

二次構造

水素結合による部分的な立体構造($\alpha$ヘリックス・$\beta$シート)。

三次構造

1本のポリペプチド鎖全体の立体構造(S-S結合、イオン結合、疎水結合など)。

四次構造

複数のポリペプチド鎖(サブユニット)が会合した立体構造。

Step 2各選択肢の正誤判定

  • ❌ ① 誤り:$\alpha$ヘリックスや$\beta$シート(二次構造)は、ペプチド結合部分の$\text{-NH-}$と$\text{-CO-}$の間の水素結合によってつくられます。ジスルフィド結合(S-S結合)は三次構造の形成に関わります。
  • ❌ ② 誤り:アミノ酸の並び方(配列)は「二次構造」ではなく「一次構造」です。
  • ❌ ③ 誤り:複数のポリペプチドが組み合わさる構造は「三次構造」ではなく「四次構造」です(ヘモグロビンなど)。
  • ⭕ ④ 正しい:酵素の立体構造(特に活性部位のくぼみの形)によって、結合できる基質が1種類(または特定の種類)に決まります。これを基質特異性といいます。
  • ❌ ⑤ 誤り:熱やpH変化による「変性」では、水素結合などが切れて立体構造(二次・三次・四次構造)が変化しますが、共有結合であるペプチド結合は切れず、アミノ酸配列(一次構造)は変化しません。
🎯 最終解答:1 = ④

設問 (2) 細胞周期とDNA量のグラフ(解答番号 2・3)

【問題文】活発に細胞分裂を行う動物由来の培養細胞がある。図1は、この細胞の集団における細胞1個あたりのDNA量を調べた結果である。2の範囲にある細胞は$\text{S}$期、3の範囲にある細胞は$\text{G}_1$期の細胞である。2と3の範囲として最も適切なものを図1中の①〜④からそれぞれ選びなさい。

【図1:細胞1個あたりのDNA量と細胞数の関係(解説付き図解)】

0 1000 2000 細胞数 0 2 4 細胞1個あたりのDNA量(相対値) ① ② (G1期) ③ (S期) ④ (G2・M期)

Step 1DNA量(相対値2〜4)と細胞周期の対応を確認!

  • ②の範囲(DNA量 = $2$ のピーク):DNA複製前の$\text{G}_1$期の細胞です。多くの細胞で最も時間が長いため、細胞数が最大(高いピーク)になります。
  • ③の範囲(DNA量 = $2 \to 4$ の途中):まさに今DNAを複製して増やしている最中の$\text{S}$期(DNA合成期)の細胞です。
  • ④の範囲(DNA量 = $4$ のピーク):DNA複製が完了した後の$\text{G}_2$期および$\text{M}$期(分裂期)の細胞です。

Step 2設問の順番(ひっかけ注意!)を確認!

問題文では先に「2の範囲にある細胞は$\text{S}$期」、次に「3の範囲にある細胞は$\text{G}_1$期」と聞いてきています。順番を逆にマークしないように注意しましょう!

🎯 最終解答:2($\text{S}$期)= ③ 、 3($\text{G}_1$期)= ②

設問 (3) イモリの発生過程の順序(解答番号 4 〜 9)

【問題文】①〜⑥を、イモリの発生過程で出現する順に並べなさい。
4 $\to$ 5 $\to$ 6 $\to$ 7 $\to$ 8 $\to$ 9

① 角膜  ② 神経管  ③ 水晶体  ④ 脊索  ⑤ 灰色三日月環  ⑥ 卵割腔

Step 1受精〜胞胚〜原腸胚〜神経胚〜尾芽胚のタイムラインで並べる!

1. 受精直後 ⑤ 灰色三日月環

精子の侵入後、表層回転により精子侵入点の反対側に形成。

2. 桑実胚〜胞胚 ⑥ 卵割腔

卵割が進み、胚の内部(動物極寄り)にできる空所。

3. 原腸胚〜神経胚 ④ 脊索

原口背唇部(形成体)が陥入して分化し、外胚葉を神経板へ誘導。

4. 神経胚後期 ② 神経管

脊索に誘導された神経板が神経溝を経て管状に閉じて形成。

5. 尾芽胚(二次誘導) ③ 水晶体

神経管前端の脳から張り出した眼胞(二次形成体)が表皮を誘導。

6. 尾芽胚(三次誘導) ① 角膜

形成された水晶体(三次形成体)がさらに外側の表皮を誘導。

🎯 最終解答:4=⑤ $\to$ 5=⑥ $\to$ 6=④ $\to$ 7=② $\to$ 8=③ $\to$ 9=①

設問 (4) ヒトの神経と筋肉(解答番号 10)

【問題文】ヒトの神経と筋肉に関する記述として最も適切なものを選びなさい。 10

  • ① シナプスにおいて、情報は軸索の末端から隣接する細胞へと一方向のみに伝わる。
  • ② 筋細胞が興奮すると、筋小胞体はナトリウムイオンを放出する。
  • ③ 興奮が軸索に沿って伝わることを伝達といい、隣接する細胞に伝わることを伝導という。
  • ④ 神経に短い刺激を1回与えた場合に、筋肉が速やかに収縮してすぐに弛緩することを強縮という。
  • ⑤ 軸索の直径が等しいとき、無髄神経線維は有髄神経線維と比べて、より速い速度で興奮を伝える。
  • ⑥ 末梢神経系は、自律神経系と中枢神経系の2つに分けられる。

Step 1各選択肢の正誤を1つずつチェック!

  • ⭕ ① 正しい:神経伝達物質を含むシナプス小胞はシナプス前細胞(軸索末端)側のみに存在し、受容体はシナプス後細胞側のみに存在するため、興奮の伝達は一方向のみに起こります。
  • ❌ ② 誤り:筋小胞体が放出するのはナトリウムイオン($\text{Na}^+$)ではなくカルシウムイオン($\text{Ca}^{2+}$)です。
  • ❌ ③ 誤り:用語が逆です!1つのニューロン内(軸索)を伝わるのが「伝導」、シナプスを介して隣の細胞へ伝わるのが「伝達」です。
  • ❌ ④ 誤り:単一の刺激で1回だけ収縮してすぐ弛緩するのは「強縮」ではなく「単収縮」です(強縮は連続刺激で単収縮が重なり持続的に強く収縮する現象)。
  • ❌ ⑤ 誤り:直径が同じなら、跳躍伝導を行う有髄神経線維のほうが無髄神経線維よりも伝導速度が速いです。
  • ❌ ⑥ 誤り:神経系全体が「中枢神経系」と「末梢神経系」に分かれ、末梢神経系は「体性神経系」と「自律神経系」の2つに分けられます。
🎯 最終解答:10 = ①

設問 (5) 植物の葉の純生産速度の計算(解答番号 11〜13)

【問題文】植物の葉の純生産速度は、葉の面積あたり、1分あたりの$\text{CO}_2$吸収量で求められる。樹木から切り取った葉を吸水させ、水分をふき取って、容積が$3\text{ L}$の密閉容器に入れた。葉に$4000$ルクス程度の照明をあて、あてはじめる時点と、$10$分後に$\text{CO}_2$濃度を測定したところ、$30\text{ ppm}$の$\text{CO}_2$が葉に吸収されていた。葉の面積を$25\text{ cm}^2$とすると、このときの葉の純生産速度は 11 . 12 13 $\text{mm}^3/(\text{分}\cdot\text{cm}^2)$ である。なお、$\text{ppm}$は割合を示し、$1\text{ ppm} = 0.0001\%$($100$万分の$1$)である。

Step 1容器の容積 $3\text{ L}$ を $\text{mm}^3$(立方ミリメートル)に単位換算する!

まず、体積の単位換算の基本を1ステップずつ確認しましょう。

・$1\text{ L} = 1000\text{ mL} = 1000\text{ cm}^3 = 10^3\text{ cm}^3$

・$1\text{ cm} = 10\text{ mm}$ なので、立方(3乗)にすると $1\text{ cm}^3 = 10\text{ mm} \times 10\text{ mm} \times 10\text{ mm} = 1000\text{ mm}^3 = 10^3\text{ mm}^3$

・したがって、$1\text{ L} = 10^3\text{ cm}^3 = 10^3 \times 10^3\text{ mm}^3 = 10^6\text{ mm}^3$(なんと$1\text{ L}$はちょうど$100$万$\text{mm}^3$!)

これより、容積 $3\text{ L}$ の密閉容器全体の気体の体積 $V$ は、

$$V = 3\text{ L} = 3 \times 10^6\text{ mm}^3$$

Step 2$10$分間で吸収された$\text{CO}_2$の体積($\text{mm}^3$)を求める!

$1\text{ ppm} = \dfrac{1}{10^6}$($100$万分の$1$)なので、$30\text{ ppm}$ は全体の $\dfrac{30}{10^6}$ です。よって、$10$分間で葉に吸収された$\text{CO}_2$の体積は、

$$\text{吸収されたCO}_2\text{量} = 3 \times 10^6\text{ mm}^3 \times \frac{30}{10^6} = 3 \times 30 = 90\text{ mm}^3$$

💡 Sora先生の秒殺テクニック:「$1\text{ L} = 10^6\text{ mm}^3$」で「$1\text{ ppm} = 10^{-6}$」なので、(リットル数)$\times$($\text{ppm}$数)= そのまま $\text{mm}^3$ の値になります!($3 \times 30 = 90\text{ mm}^3$)

Step 3「$1$分あたり」「$1\text{ cm}^2$あたり」の純生産速度に割り算する!

求める単位は $\text{mm}^3/(\text{分}\cdot\text{cm}^2)$ なので、吸収量 $90\text{ mm}^3$ を、時間($10$分)と葉の面積($25\text{ cm}^2$)で割ります。

$$\text{純生産速度} = \frac{90\text{ mm}^3}{10\text{ 分} \times 25\text{ cm}^2} = \frac{9}{25} = \frac{9 \times 4}{25 \times 4} = \frac{36}{100} = 0.36\text{ mm}^3/(\text{分}\cdot\text{cm}^2)$$

🎯 最終解答:11 = 0 、 12 = 3 、 13 = 6 ($0.36\text{ mm}^3/(\text{分}\cdot\text{cm}^2)$)

設問 (6) 動物の系統樹と分岐(解答番号 14)

【問題文】図2は、ヒトへの進化を示す系統樹である。動物アとイの組合せとして最も適切なものを選びなさい。 14

① ア:クロマグロ,イ:カブトムシ  ② ア:ゴリラ,イ:ニホンザル
③ ア:スズメ,イ:ライチョウ    ④ ア:ニホンウナギ,イ:クサガメ

ヒト 動物ア 動物イ 共通祖先の動物 ← アとイの共通祖先

Step 1系統樹の枝分かれの意味を読み取る!

図2の系統樹を見ると、まず「ヒトにつながる系統(哺乳類)」と「動物ア・イにつながる系統」が分岐し、その後に動物アと動物イが共通祖先(赤丸)から分岐しています。つまり、「動物アと動物イは、ヒトよりも互いに近縁な同じグループ同士」でなければなりません!

Step 2各選択肢を検証する!

  • ❌ ① クロマグロ(魚類)とカブトムシ(節足動物):ヒト(哺乳類)とクロマグロ(魚類)はともに脊椎動物なので、カブトムシが最初に分岐していなければおかしいです。
  • ❌ ② ゴリラ(類人猿)とニホンザル(旧世界ザル):ゴリラはニホンザルよりもヒトに近縁です(ニホンザルが先に分岐し、その後ヒトとゴリラが分岐します)。
  • ⭕ ③ スズメ(鳥類)とライチョウ(鳥類):古生代石炭紀〜ペルム紀に哺乳類の祖先(単弓類)と爬虫類・鳥類の祖先(竜弓類)が分岐し、その後、鳥類の共通祖先からスズメとライチョウが分岐したため、図2の系統樹と完全に一致します!
  • ❌ ④ ニホンウナギ(魚類)とクサガメ(爬虫類):ヒト(哺乳類)とクサガメ(爬虫類)はともに羊膜類なので、魚類のニホンウナギが最初に分岐していなければなりません。
🎯 最終解答:14 = ③

設問 (7) 分子時計による分岐年代の推定(解答番号 15)

【問題文】DNAの中には、生物が進化していく時間にほぼ比例して変化を蓄積する部分がある。このようなDNAを調べたところ、ヒトとオランウータンの違いは$3.1\%$だった。同じ部分についてヒトとチンパンジーの違いは$1.2\%$だった。ヒトの祖先とオランウータンの祖先が分岐したのが$1300$万年前と仮定した場合、ヒトの祖先とチンパンジーの祖先が分岐したのはおよそ 15 $00$万年前と考えられる。

Step 1分子時計の比例式を立てる!

DNA塩基配列の違い($\%$)は、共通祖先から分岐してからの経過時間 $t$ に比例します。ヒトとチンパンジーの分岐年代を $t$(万年前)とすると、

$$3.1\% : 1300\text{万年前} = 1.2\% : t\text{万年前}$$

Step 2$t$ を計算する!

$$t = 1300 \times \frac{1.2}{3.1} = \frac{1560}{3.1} = \frac{15600}{31} \fallingdotseq 503.2\text{(万年前)}$$

問題文は「およそ 15 $00$万年前」となっているので、15 には 5 が入ります。

🎯 最終解答:15 = 5 (およそ $500$万年前)

大問 2 :遺伝子とその発現(設問(1)〜(5))

解答番号 16 〜 23
Sora先生
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大問2は遺伝情報の発現です!(1)のラクトースオペロンは超定番ですが、(3)「2つ選びなさい」、(4)「すべて選びなさい」、(5)「すべて選びなさい」と後半3問がすべて複数マーク問題になっています!1つでも過不足があると0点になってしまうため、消去法ではなく「なぜその選択肢が正しい/誤りなのか」を根拠をもって断定する力が試されます!

【大問2 リード文】

核酸には (a) DNAとRNA があるが、生物の (b) 遺伝子の本体はDNAである。遺伝子には発現する量や時期が変化するものがあり、その調節は転写の段階で行われることが多い。基本的な (c) 転写の調節機構 は、原核生物と真核生物で似通っている。大腸菌のラクトースオペロンの転写調節においては、培養液中に 16 が存在するとき、リプレッサーが 17 に結合するためRNAポリメラーゼが機能せず、転写は起こらない。一方、培養液中に 16 がなくなり、18 だけが存在するようになった場合は、リプレッサーが 19 ことによって、RNAポリメラーゼが機能し、転写が起こる。転写によってつくられたmRNAの情報にしたがって、タンパク質が合成される過程を (d) 翻訳 とよぶ。

設問 (1) 大腸菌のラクトースオペロン(解答番号 16〜19)

【問題文】16 〜 19 に当てはまる語句をそれぞれ選びなさい。

① オペレーター  ② グルコース  ③ プロモーター  ④ ラクトース  ⑤ 結合部位から離れる  ⑥ 分解される

【ラクトースオペロンのON/OFFメカニズム図解】

【OFF】グルコース[16]あり・ラクトースなし プロモーター オペレーター[17] 構造遺伝子群 (lacZ,Y,A) リプレッサー結合 → 転写は起こらない! 【ON】グルコース[16]なし・ラクトース[18]のみ存在 プロモーター オペレーター 構造遺伝子群 (転写ON!) アロラクトースが結合し 結合部位から離れる[19]!

Step 1文脈に沿って空欄を決定する!

  • 大腸菌はグルコース(②)があれば優先的にそれを利用し、ラクトース分解酵素をつくる必要がありません。したがって「培養液中に 16(② グルコース)が存在するとき(かつラクトースがないとき)」、リプレッサーがDNA上の 17(① オペレーター)に結合し、プロモーターに結合したRNAポリメラーゼの進行を妨げて転写を抑えます。
  • 一方、培養液中にグルコースがなくなり、18(④ ラクトース)だけが存在するようになった場合、ラクトースから生じた誘導物質(アロラクトース)がリプレッサーに結合して立体構造を変化させ、リプレッサーがオペレーターの 19(⑤ 結合部位から離れる)ことで転写が起こります(※リプレッサー自体が分解されるわけではないので⑥は誤り)。
🎯 最終解答:16=② 、 17=① 、 18=④ 、 19=⑤

設問 (2) DNAとRNAの構造と働き(解答番号 20)

【問題文】下線部 (a) に関する記述として最も適切なものを選びなさい。 20

  • ① DNAの複製は、2本鎖DNAの両鎖を鋳型として行われるが、RNAへの転写は、遺伝子ごとにどちらか片方のDNA鎖を鋳型として行われる。
  • ② 真核生物のDNAとRNAは、どちらも通常2本鎖で存在する。
  • ③ DNAとRNAのヌクレオチド鎖において、隣り合ったヌクレオチドどうしの結合は、それぞれのヌクレオチドのリン酸の間で形成される。
  • ④ 真核生物のDNAは、細胞分裂の際にrRNAと結合して凝縮し染色体となる。

Step 1各選択肢の正誤判定

  • ⭕ ① 正しい:半保存的複製では2本鎖DNAの両鎖を鋳型として新しい鎖が合成されますが、転写では遺伝子ごとにアンチセンス鎖(鋳型鎖)と呼ばれる片方の鎖のみを鋳型としてRNAが合成されます。
  • ❌ ② 誤り:DNAは通常2本鎖ですが、RNAは通常1本鎖で存在します。
  • ❌ ③ 誤り:ヌクレオチド同士は「リン酸とリン酸の間」ではなく、一方のヌクレオチドの糖($3'$炭素)と他方のヌクレオチドのリン酸($5'$炭素に結合)の間でホスホジエステル結合を形成します。
  • ❌ ④ 誤り:真核生物のDNAと結合してクロマチン(ヌクレオソーム)や染色体を形成するのは「rRNA」ではなく、塩基性タンパク質のヒストンです。
🎯 最終解答:20 = ①

設問 (3) 遺伝子の本体がDNAであることを証明した実験(解答番号 21)

【問題文】下線部 (b) に関して、形質の遺伝を担う物質がDNAであることを明らかにした研究成果として適切なものを2つ選びなさい。 21

  • ① 研究者Aは、患者の膿に、リンを多く含む物質が存在することを発見した。
  • ② 研究者Bらは、病原性のない肺炎双球菌(R型菌)に病原性を有する肺炎双球菌(S型菌)の抽出物を混ぜて培養すると、S型菌が出現するが、DNA分解酵素で処理したS型菌抽出物を混ぜて培養しても、S型菌は出現しないことを示した。
  • ③ 研究者Cらは、いろいろな生物のDNAに含まれるアデニンとチミン、グアニンとシトシンの塩基数の割合がそれぞれ等しいことを示した。
  • ④ 研究者Dらは、DNAの立体構造について考察し、二重らせん構造のモデルを提唱した。
  • ⑤ 研究者Eは、エンドウの種子の形や、子葉の色などの形質に着目した交配実験を重ね、遺伝の規則性を発見した。
  • ⑥ 研究者Fらは、バクテリオファージを細菌に感染させると、DNAだけが細菌に注入され、新たなファージがつくられることを示した。

Step 1研究者A〜Fの名前と実験の意義を特定する!

  • ❌ ① ミーシャー(1869年):白血球(膿)の核から「ヌクレイン(核酸)」を発見しましたが、それが遺伝物質であることまでは証明していません。
  • ⭕ ② エイブリー(アベリー)ら(1944年):肺炎双球菌の形質転換を引き起こす物質がタンパク質ではなくDNAであることを直接証明しました。
  • ❌ ③ シャルガフ(1950年):DNAの塩基組成の規則($\text{A}=\text{T}, \text{G}=\text{C}$)を発見しました(構造解明のヒント)。
  • ❌ ④ ワトソンとクリック(1953年):DNAの二重らせん構造モデルを提唱しました。
  • ❌ ⑤ メンデル(1865年):遺伝の法則を発見しましたが、遺伝子の物質的本体(DNA)は不明でした。
  • ⭕ ⑥ ハーシーとチェイス(1952年):T2ファージのタンパク質を$^{35}\text{S}$、DNAを$^{32}\text{P}$で標識する実験により、大腸菌内に侵入して次世代ファージの遺伝情報を伝える本体がDNAであることを決定的に証明しました。
🎯 最終解答:21 = ②・⑥ (2つマーク)

設問 (4) ヒト(真核生物)における転写調節機構(解答番号 22)

【問題文】下線部 (c) に関して、ヒトにおける転写調節機構についての記述として適切なものをすべて選びなさい。 22

  • ① DNA上の転写調節領域は、転写されたmRNAの核内から細胞質への移動を促進する。
  • ② DNA上の転写調節領域は、調節タンパク質のアミノ酸配列を指定し、その立体構造を決める。
  • ③ DNA上の転写調節領域に結合した調節タンパク質は、転写されたmRNAのリボソームへの結合を促進する。
  • ④ DNA上の転写調節領域に結合した調節タンパク質は、RNAポリメラーゼと基本転写因子との複合体に作用する。
  • ⑤ 糖質コルチコイドなどのステロイドホルモンの受容体は、ホルモンと結合して特定の遺伝子の転写を調節する。

Step 1真核生物の転写調節領域(エンハンサー・サイレンサー)と調節タンパク質の働きを検証!

  • ❌ ① 誤り:転写調節領域は「DNAからmRNAへの転写の開始頻度」を調節する領域であり、mRNAの核外輸送を促進するものではありません。
  • ❌ ② 誤り:調節タンパク質のアミノ酸配列を指定しているのは「調節遺伝子(の翻訳領域)」であり、転写調節領域(エンハンサーなど)自身は転写・翻訳されません。
  • ❌ ③ 誤り:mRNAのリボソームへの結合は「翻訳」段階の話であり、DNA上の転写調節領域に結合した調節タンパク質の働きではありません。
  • ⭕ ④ 正しい:DNA上の転写調節領域(エンハンサーなど)に結合した調節タンパク質(アクチベーターなど)は、DNAが湾曲し、メディエーターなどを介してプロモーター上の基本転写因子とRNAポリメラーゼの複合体に作用し、転写を促進(または抑制)します。
  • ⭕ ⑤ 正しい:糖質コルチコイドなどのステロイドホルモンは脂溶性であるため細胞膜を通過し、細胞内の受容体と結合して「ホルモン-受容体複合体」となり、これが核内のDNAの転写調節領域に結合する転写調節タンパク質(転写因子)として直接働き、特定の遺伝子の転写を調節します。
🎯 最終解答:22 = ④・⑤ (すべて選択)

設問 (5) 翻訳とタンパク質合成(解答番号 23)

【問題文】下線部 (d) に関する記述として適切なものをすべて選びなさい。 23

  • ① mRNAの3つの塩基の並びが、1つのタンパク質を指定している。
  • ② 遺伝情報が $\text{DNA} \to \text{RNA} \to \text{タンパク質}$ の一方向に流れるという原則を形質転換とよぶ。
  • ③ タンパク質は塩基がつながってできている。
  • ④ リボソームは、mRNAを $5' \to 3'$ 方向に移動しながらタンパク質を合成する。
  • ⑤ 食物として摂取したタンパク質は、そのまま細胞内に取り込まれて、分解されることなく別のタンパク質の合成に利用される。
  • ⑥ 同一の個体でも、組織や細胞の種類によって合成されるタンパク質の種類や量に違いがある。

Step 1全6選択肢を1つずつ厳密にチェック!

  • ❌ ① 誤り(ひっかけ注意!):mRNAの3つの塩基の並び(コドン)が指定しているのは「1つのタンパク質」ではなく「1つのアミノ酸」です!
  • ❌ ② 誤り:この原則は「形質転換」ではなく「セントラルドグマ」とよびます。
  • ❌ ③ 誤り:タンパク質は「塩基」ではなく「アミノ酸」がペプチド結合でつながってできています。
  • ⭕ ④ 正しい:翻訳において、リボソームはmRNA上を$5'$末端側から$3'$末端側の方向($5' \to 3'$方向)へ移動しながらコドンを読み取り、ポリペプチド鎖を合成します。
  • ❌ ⑤ 誤り:食物中のタンパク質は消化管でアミノ酸にまで分解されてから吸収され、細胞内で再び自身のDNA情報に基づいて新しいタンパク質に合成されます。
  • ⭕ ⑥ 正しい:同一の個体の体細胞はすべて同じゲノム(DNA)を持っていますが、組織や細胞ごとに発現(転写・翻訳)する遺伝子の種類や量が調節されている(選択的遺伝子発現)ため、合成されるタンパク質の種類や量に違いがあります。
🎯 最終解答:23 = ④・⑥ (すべて選択)

大問 3 :生体防御と免疫の計算(設問(1)〜(5))

解答番号 24 〜 37
Sora先生
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いよいよ最後の大問3(生体防御)です!(1)〜(3)は免疫の基本ですが、(2)の「誤っているものをすべて選びなさい」という設問条件の読み飛ばしに要注意!そして後半の(4)「兄弟姉妹間でMHCが完全一致する確率($25\%$)」と(5)「抗体(免疫グロブリン)の遺伝子再編成の組み合わせ計算」は医学部入試の最頻出テーマです。図解でスッキリ理解しましょう!

【大問3 リード文】

ヒトは、病原体からからだを守るために、3つの防御機構をもっている。まず、体内への異物の侵入は、皮膚や粘膜などによる (a) 物理的・化学的防御 によって防がれる。次に、体内に侵入した異物は、食細胞が行う食作用によって排除される。物理的・化学的防御と食作用をまとめて自然免疫という。自然免疫で排除しきれなかった異物に対しては、異物の種類に応じて特異的に作用する (b) 適応免疫 が働く。食細胞には、通常は血管内に存在し食細胞の中で最も数が多い 24 、血液中の単球から分化し組織中で食作用を行う 25 、食作用で取り込んだ異物の情報をT細胞に提示して適応免疫を開始させる 26 などの種類がある。

活性化した 26 は、病原体のタンパク質断片を (c) MHC分子 にのせて提示する。それに特異的に結合した未活性なT細胞がサイトカインを受容すると活性化して増殖し、27 や 28 になる。27 は、感染細胞のペプチド-MHC分子複合体と特異的に結合すると、細胞傷害性の物質を放出して感染細胞を細胞死させる。28 は 25 のペプチド-MHC分子複合体と特異的に結合し、25 の能力を高める。

未活性な 29 は、29 受容体に抗原が結合すると、それを取り込み分解して 28 に提示する。活性化した 28 は、29 のペプチド-MHC分子複合体と特異的に結合するとサイトカインを分泌する。このサイトカインにより活性化された 29 は 30 に分化し、(d) 抗体(免疫グロブリンとよばれるタンパク質) を大量に合成、分泌する。抗体が結合した抗原は、25 の食作用などによって体内から排除される。

設問 (1) 免疫担当細胞の種類と働き(解答番号 24〜30)

【問題文】24 〜 30 に当てはまる語をそれぞれ選びなさい。

① B細胞  ② キラーT細胞  ③ ヘルパーT細胞  ④ マクロファージ  ⑤ 好中球  ⑥ 樹状細胞  ⑦ 形質細胞

Step 13種類の食細胞(24・25・26)を特定する!

  • 24:通常は血管内に存在し、白血球・食細胞の中で最も数が多いのは ⑤ 好中球 です。
  • 25:血液中の単球から分化し、組織中で活発に食作用を行うのは ④ マクロファージ です。
  • 26:リンパ節へ移動し、最も強力な抗原提示を行ってT細胞を活性化させ適応免疫を開始させるのは ⑥ 樹状細胞 です。

Step 2リンパ球(27・28・29・30)を特定する!

  • 27:感染細胞に直接結合し、細胞傷害性物質(パーフォリンなど)を放出して細胞死(アポトーシス)させるのは ② キラーT細胞 です。
  • 28:マクロファージ(25)の能力を高めたり、B細胞(29)を活性化させる司令塔は ③ ヘルパーT細胞 です。
  • 29:B細胞受容体(BCR)で抗原を取り込んでヘルパーT細胞(28)に提示し、サイトカインを受けて活性化するのは ① B細胞 です。
  • 30:活性化したB細胞が分化し、抗体を大量に産生・分泌するのは ⑦ 形質細胞(抗体産生細胞) です。
🎯 最終解答:24=⑤ 、 25=④ 、 26=⑥ 、 27=② 、 28=③ 、 29=① 、 30=⑦

設問 (2) 物理的・化学的防御の正誤判定(解答番号 31)

【問題文】下線部 (a)(物理的・化学的防御)の例として誤っているものをすべて選びなさい。 31

  • ① アミラーゼによる細菌細胞壁の主成分であるセルロースの溶解
  • ② くしゃみ・せきによる異物の排除
  • ③ 胃酸による殺菌
  • ④ 気管の繊毛による異物の排除
  • ⑤ 皮膚角質層による病原体の侵入防御
  • ⑥ 皮膚表面を弱アルカリ性に保つことによる病原体の繁殖防止

Step 1「誤っているもの」を探す!

  • 🚨 ① 誤り(選ぶ!):ツッコミどころが2つあります!涙やだ液などに含まれ細菌の細胞壁を分解する酵素は「アミラーゼ」ではなく「リゾチーム」です。さらに、細菌の細胞壁の主成分は「セルロース(植物の細胞壁)」ではなく「ペプチドグリカン」です!
  • ⭕ ②・③・④・⑤ はすべて正しい物理的・化学的防御の記述です。
  • 🚨 ⑥ 誤り(選ぶ!):皮脂腺から分泌される皮脂(脂肪酸)や汗(乳酸)などにより、皮膚表面は「弱アルカリ性」ではなく「弱酸性(pH 4.5〜6.0程度)」に保たれることで病原体の繁殖を防いでいます!
🎯 最終解答:31 = ①・⑥ (誤っているものをすべて選択)

設問 (3) リンパ球の産生と分化・成熟器官(解答番号 32・33)

【問題文】下線部 (b) で働くリンパ球は、32 にある幹細胞からつくられる。その後、T細胞は 33 で分化・成熟する。

① ひ臓  ② リンパ節  ③ 胸腺  ④ 骨髄  ⑤ 小腸  ⑥ 腎臓

すべての血球(B細胞やT細胞などのリンパ球を含む)は、④ 骨髄(Bone marrow)にある造血幹細胞からつくられます。その後、B細胞はそのまま骨髄で成熟しますが、T細胞は③ 胸腺(Thymus)へ移動して分化・成熟します。

🎯 最終解答:32 = ④(骨髄) 、 33 = ③(胸腺)

設問 (4) 兄弟姉妹間でMHC(HLA)が完全一致する確率(解答番号 34・35)

【問題文】ヒトではMHC分子の遺伝子は同じ染色体上の近接した6つの遺伝子座に存在し、そのそれぞれに多くの対立遺伝子が存在する。両親のMHC遺伝子が互いにすべて異なり、かついずれのMHC遺伝子もホモ接合体でない両親から生まれた2人の子の間で、MHCが完全に一致する確率は 34 35 $\%$ である。6つの遺伝子座は近傍にあるため、遺伝子の組換えは起こらないものとして答えなさい。

【組換えが起こらないときのMHCハプロタイプ(染色体セット)の遺伝図解】

父親の1対の6番染色体(組換えなし) 染色体 A と 染色体 B 母親の1対の6番染色体(組換えなし) 染色体 C と 染色体 D ↓ 子に生じる染色体の組合せは 2 × 2 = 4通り(各 1/4 ずつ) ↓ 型①:A C 確率 1/4 (25%) 型②:A D 確率 1/4 (25%) 型③:B C 確率 1/4 (25%) 型④:B D 確率 1/4 (25%)

Step 1「組換えが起こらない」= 6つの遺伝子座を1本の染色体(塊)として扱える!

6つのMHC遺伝子座は同じ染色体(ヒトでは第6染色体)上に強く連鎖しており、組換えが起こらないため、6個の遺伝子はバラバラにならず、1本の染色体まるごと1セットとして親から子へ受け継がれます。

  • 父親がもつ1対の染色体のMHC遺伝子セットを $\text{A}$ と $\text{B}$ とします。
  • 母親がもつ1対の染色体のMHC遺伝子セットを $\text{C}$ と $\text{D}$ とします(両親で互いにすべて異なり、ホモ接合体ではないため $\text{A}, \text{B}, \text{C}, \text{D}$ はすべて異なるセットです)。

Step 22人の子のMHCが一致する確率を計算する!

子どもは父から $\text{A}$ または $\text{B}$ のいずれか1本(確率 $\dfrac{1}{2}$)、母から $\text{C}$ または $\text{D}$ のいずれか1本(確率 $\dfrac{1}{2}$)を受け継ぐため、子どもの遺伝子型は $\text{AC}, \text{AD}, \text{BC}, \text{BD}$ の4通りがそれぞれ等確率($\dfrac{1}{4}$ ずつ)で生じます。

1人目の子がこの4通りのうちどの型になったとしても、2人目の子が1人目の子とまったく同じ染色体の組合せを受け継ぐ確率は $\dfrac{1}{4}$ です(例:$\left(\dfrac{1}{4}\right)^2 \times 4\text{通り} = \dfrac{1}{4}$)。

$$\frac{1}{4} \times 100 = 25\%$$

🎯 最終解答:34 = 2 、 35 = 5 ($25\%$)

設問 (5) 免疫グロブリン遺伝子の再編成と多様性計算(解答番号 36・37)

【問題文】免疫グロブリン遺伝子のH鎖の可変部には $\text{V}, \text{D}, \text{J}$ の3つの遺伝子断片群、L鎖の可変部にはH鎖と異なる $\text{V}, \text{J}$ の2つの遺伝子断片群があり、それぞれから1つずつ選択されて連結され、特定の抗体を産生する新たな遺伝子ができる。ある生物において、H鎖の $\text{V}$ 断片が $100$個、$\text{D}$ 断片が $25$個、$\text{J}$ 断片が $4$個、L鎖の $\text{V}$ 断片が $100$個存在し、この生物では $600$万通りの免疫グロブリン遺伝子ができるとすると、この生物のL鎖の $\text{J}$ 断片の数は、36 37 個である。なお、解答が $1$個のような場合は、0 1 個としてマークしなさい。

Step 1H鎖(重鎖)の可変部の組み合わせ数を計算する!

H鎖は $\text{V}_H$($100$個)、$\text{D}_H$($25$個)、$\text{J}_H$($4$個)から1つずつ選ばれるので、H鎖の組み合わせ数は、

$$\text{H鎖の通り数} = 100 \times 25 \times 4 = 100 \times 100 = 10,000\text{ 通り(}1\text{万通り)}$$

Step 2L鎖(軽鎖)の可変部の組み合わせ数を $x$ を使って表す!

求めるL鎖の $\text{J}$ 断片の数を $x$ 個とすると、L鎖は $\text{V}_L$($100$個)と $\text{J}_L$($x$ 個)から1つずつ選ばれるので、

$$\text{L鎖の通り数} = 100 \times x\text{ 通り}$$

Step 3抗体全体の組み合わせ数(H鎖 $\times$ L鎖 = $600$万通り)から $x$ を求める!

1つの抗体(免疫グロブリン)はH鎖とL鎖の組み合わせで決まるので、

$$(\text{H鎖の通り数}) \times (\text{L鎖の通り数}) = 6,000,000\text{(}600\text{万)}$$

$$10,000 \times (100 \times x) = 6,000,000$$

$$1,000,000 \times x = 6,000,000 \implies x = 6\text{(個)}$$

設問の指示「解答が $1$個のような場合は、0 1 個としてマークしなさい」に従い、$06$ とマークします!

🎯 最終解答:36 = 0 、 37 = 6 ($6$個)

🎓 指導統括 ニックニ(新国大輔)先生からの合格アドバイス

金沢医科大学の生物(2024年度1日目)お疲れ様でした!全体を通して見ると、①大問1(5)の単位換算($\text{L} \cdot \text{ppm} \to \text{mm}^3$)、②大問2・大問3の「すべて選びなさい」における正確な知識判定、③大問3(4)(5)の免疫計算の3点が勝負を決めるポイントでした。特に大問3(5)のような「答えは $6$ だがマーク欄が2桁($06$)」という形式は私立医学部で頻出ですので、日頃の演習から単位と桁数確認を徹底していきましょう!

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Sora先生 ✕ ニックニ先生からのメッセージ

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【出典・引用に関する表記】本ページで扱う入試問題の出典は各大学(金沢医科大学 2024年度1日目 入試問題)に帰属します。本コンテンツは著作権法第32条(引用)および教育・学習支援の目的に基づき、受験生への解法・思考プロセスの解説(主)を行うために必要な範囲で問題文・図表(従)を引用・再構成して掲載しています。解答・解説および図解の著作権はTMPS医学館に帰属します。