TMPS生物道場 北里大 生物2025
2025年度 一般選抜 全3大問・解答番号1〜58計算・論理は全てスクリプトで検算そっくり類題セット

北里大学
医学部 生物
2025年度 解答・解説

問題文は掲載できませんが、
解説を読むだけでどんな問題かもわかる!

さらに、そっくり類題PDFを見れば、実際の問題イメージもわかるよ!

各小問を「どういう問題か」から説明し、答えの根拠は1つずつ丁寧に解説。最後に、本番と同じ3大問の構成で作ったそっくり類題セット(全問解答つき)で、2025年度を丸ごと演習できます。

Sora先生
解説:Sora先生(TMPS医学館) / 更新:2026.10.21 / 読了 約50分

📌 このページの使い方

  1. 過去問集をお持ちの方:本番と同じ50分(理科2科目で100分)で解き、答え一覧で採点してから解説へ
  2. お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
  3. 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を50分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる

※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。解答番号(1〜58)は、本番のマークシートとの対応を示すためのものです。解答番号8は赤本に設問が載っていないため、解説の対象外です。※ 用語・知識で決まる問題と、図を読んで決めた箇所は、スクリプトでは確かめられないため「要確認」を付けています。

⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)

LINEで誤りを連絡
SUMMARY

3分で分かる 2025年度の北里大の生物

Yuiちゃん
Yuiちゃん
「適切なものをすべて含む」って、1つでも判定を間違えたら終わりですよね…。
Sora先生
Sora先生
そう。だから、A〜Dを1つずつ○✕にして、○の組合せを最後に選択肢と照らす。思い込みで1つ○にしてしまうのが一番の落とし穴だよ。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
計算の問題はありますか?
Sora先生
Sora先生
あるよ。アミノ酸の数(11〜16)、純生産量(50〜52)、抗体の種類(23・24)、染色体数(33〜35)。式が分かれば短時間で取れるから、確実に拾おう。
STRATEGY MAP

50分の立ち回りマップ

本番は理科2科目で100分。生物は50分を目安にします。時間はTMPSの目安です。

50分の時間配分。第Ⅰ問22分、第Ⅱ問14分、第Ⅲ問14分
図A 50分の使い方(TMPS作成)
🧭 おすすめの解く順番
第Ⅲ問 → 第Ⅱ問 → 第Ⅰ問(見直しは各大問の最後の1分)
第Ⅲ問と第Ⅱ問は1問ずつの所要が短く、取りやすい問題が多めです。先に済ませて時間を残し、実験の図を読む第Ⅰ問の後半(26〜29)に落ち着いて取り組みましょう。1つの文に2分以上かけないこと。判断がつかない文は保留にして、他の文から候補を絞り、最後に戻ります。理科2科目の合計で時間を調整してください。
ANSWERS

本番の答え一覧(採点用)

解説を読む前の採点用です。計算・論理で決まる問題はスクリプトで確かめています(結果は下の注記)。

第Ⅰ問(解答番号 1〜29)

1:⑧2:⑤3:②4:⑨5:③6:⑩7:①8:(赤本で設問省略)9:⑧10:④11:④12:②13:⑦14:①15:⑥16:⑩17:①18:⑧19:⑤20:③21:④22:⑤23:⑩24:①25:⑥26:⑦27:⑥28:②29:⑬

第Ⅱ問(30〜46)

30:②31:③32:⑤33:③34:⑧35:③36:⑥37:④38:⑩39:②40:⑩41:①42:⑤43:①44:③45:⑫46:③

第Ⅲ問(47〜58)

47:③48:⑦49:⑮50:⑩51:③52:⑨53:⑧54:⑭55:⑦56:②57:⑥58:④
⚠️ 解答番号8について:赤本には、解答番号8(ホルモンについての問いの2つ目)の設問が載っていません。本番の問題を確認できないため、TMPSでは答えを決めていません。
⚠️ 要確認(スクリプトでは確かめられない箇所):用語・生物学的事実の真偽で決めた問題(解答番号1〜7,9,10,17,18,22,25,30〜39,43〜46,49,53〜58)と、図を読んで決めた問題(26〜29の実験の図、53・54の図1・図2)。特に解答番号29(N・Tの活性を選択肢に含めるか)、解答番号23・24(抗体の腕の左右を区別するかで16種類・2種類になりうる)、解答番号57(不消化排出量を含めるか)は解釈が分かれうるため、赤本の解答で確認が必要です。

※ 検算:アミノ酸の数(11〜16)は、野生型の読み枠と1塩基挿入後の読み枠をそれぞれ3塩基ずつ区切って確認(前提:475番以降で最初に現れる終止コドンがUGA)。X連鎖遺伝(19〜21)、抗体の組合せ(23・24)、自家不和合性の受粉(40〜42)は全パターンを列挙。純生産量(50〜52)と物質収支の式(47・48・57)は計算・乱数で確認。実験の図(26〜28)は、図から読み取った値で各文を判定しました。いずれも一致しています。

採点したら → 30秒の得点診断へ
第Ⅰ問 体温調節・止血・血友病A(解答番号1〜29)

第Ⅰ問 体温調節・止血・血友病A

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(目標22分)
⏱ 目標時間 & 死守ライン22分。前半(1〜10)で6分、フレームシフトの計算(11〜17)で4分、血友病A(18〜25)で6分、実験の図(26〜29)で6分。
⚠️ 損切り・警戒ライン26〜29の実験は図の読み取りに時間がかかる。迷ったら26・28だけ確保して先へ。23・24は式が立たなければ飛ばす。
💡 初手の思考トリガー「すべて含む選択肢は、A〜Dを1つずつ○✕にしてから、組合せを選ぶ」。

問1体温調節(解答番号1〜8)

📝 どういう問題か?

寒さを感じたとき、体は交感神経と内分泌のしくみで熱の産生を増やします。そのときの「どの内分泌腺が、どのホルモンを出すか」を問う基本の知識問題です。

  • 解答番号1〜4:体温の低下を感知したときに分泌が促される4つのホルモンについて、分泌する部位・細胞を選ぶ(9択)
  • 解答番号5:体温調節の中枢が存在する脳の部位を選ぶ(7択)
  • 解答番号6:体温の低下で働く神経についての4つの文A〜Dから、適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(①〜⑮)
  • 解答番号7・8:体温調節に関わるホルモンについて、共通の4つの文A〜Dから、ホルモンごとに適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(7はチロキシン。8は赤本に設問が載っていない)

1〜4:寒冷刺激を視床下部が感知すると、交感神経が副腎髄質を刺激してアドレナリンが出ます(解答番号1=副腎髄質)。また視床下部は、脳下垂体前葉から刺激ホルモン(甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモンなど)を出させます(解答番号2=脳下垂体前葉)。

その刺激ホルモンを受けて、甲状腺からチロキシン(解答番号3)、副腎皮質から糖質コルチコイド(解答番号4)が分泌されます。どちらも、代謝を高めて熱の産生を増やす働きです。

5:体温調節の中枢は間脳の視床下部です。

🎯 解答番号1〜5の答え
1:⑧2:⑤3:②4:⑨5:③
⚠️ ホルモンは「どこから出るか」と「何に刺激されるか」をセットで覚えます。アドレナリンは神経の指令、チロキシンと糖質コルチコイドは下垂体前葉の刺激ホルモンの指令です 要確認

6:体温の低下で働くのは交感神経です。4つの文のうち、汗腺に分布して発汗を促すこと、末端から出る主な伝達物質がノルアドレナリンであることは、交感神経の説明として適切です。一方、「脳幹や脊髄の下部から出る」のは副交感神経の特徴で、「立毛筋に分布しない」は誤り(交感神経は立毛筋を収縮させて鳥肌をつくる)です。→ C・Dで⑩。

7:チロキシンは、細胞膜を通って細胞内の受容体に結合する脂溶性ホルモンとして扱われます。血中のカルシウム濃度を上げるのは副甲状腺のホルモン、腎臓でNa⁺や水の再吸収を促すのは鉱質コルチコイドやバソプレシン、骨格筋のタンパク質から糖をつくらせるのは糖質コルチコイドの働きです。→ チロキシンに当てはまるのはAだけで①。

8:赤本には設問が載っていないため、ここでは扱いません。同じA〜Dの文で、別のホルモンについて○✕を付けてみる練習にしてください。

🎯 解答番号6・7の答え
6:⑩7:①
⚠️ 6は「交感神経」と「副交感神経」の特徴の取り違えが罠です。文を読むたびに「これは交感か副交感か」と書き添えましょう 要確認

問2.1止血に関わる成分(解答番号9)

📝 どういう問題か?

血小板・血餅・フィブリノーゲンなど、血液凝固の基本用語を1つずつ○✕にする問題です。

  • 解答番号9:止血に関わる血液の成分とタンパク質についての4つの文A〜Dから、適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(①〜⑮)

・血小板の数は赤血球の数よりも少ない(1 mm³あたり十数万〜数十万、赤血球は数百万)。

・血餅は、フィブリンの網に赤血球などの血球が絡まったもの。赤血球も含まれる。

・出血したとき、最初にその部位に集まって一時的なかたまり(血小板塊)をつくるのは血小板。

・フィブリノーゲンは、血漿に含まれるが、血液が固まったあとの血清には含まれない(フィブリンに変わって血餅に入る)。

→ 適切なのはB・Cで⑧。

🎯 解答番号9の答え
9:⑧
⚠️ 血清と血漿の取り違えが定番の罠です。「血清=固まった後の上澄み=フィブリノーゲンが無い」と覚えます 要確認

問2.2線溶とPAI-1遺伝子の変異(解答番号10〜17)

📝 どういう問題か?

血栓を溶かすしくみ(線溶)の調節因子であるPAI-1の遺伝子に変異がある患者について、配列から機能の失われ方を計算して考える問題です。

  • 解答番号10:プラスミンによる線溶と、tPA・PAI-1の働きについて、6つの文A〜Fから最も適切な組合せを選ぶ(8通り)
  • 解答番号11〜16:PAI-1をコードするmRNAの配列と、1塩基が入って読み枠がずれた変異型の情報から、野生型と変異型のアミノ酸の数を3桁(100の位・10の位・1の位)で答える(各桁を①〜⑩から選ぶ。⑩は0)
  • 解答番号17:患者の症状とその原因を、4つの記述から選ぶ

10:tPAはフィブリンとともにプラスミノーゲンに働いてプラスミンをつくる、つまり線溶を促進します。PAI-1はそのtPAと結合して不活性化するので、線溶を抑制します。血流中ではtPAがPAI-1に結合して働きにくいため、線溶は血液中よりフィブリン上で起こりやすくなります。→ A・D・Fで④。

🎯 解答番号10の答え
10:④

11〜13(野生型):mRNAは、開始コドンの最初の塩基から終止コドンの最後の塩基まで1284塩基です。3塩基で1コドンなので、コドンの数は

$$1284\div3=428\ \text{個(終止コドンを含む)}$$
$$428-1=427\ \text{アミノ酸(終止コドンはアミノ酸を指定しない)}$$

100の位は4(解答番号11=④)、10の位は2(解答番号12=②)、1の位は7(解答番号13=⑦)です。

1塩基が入ると、それより後ろのコドンの区切りがずれて、別のコドンとして読まれる様子
図B 読み枠のずれ(TMPSの例。入試の配列ではありません)

14〜16(変異型):1塩基が入ると、それより下流は1塩基ずれた枠で読まれます。問題の図に示された475番以降の配列を、元の枠(475番から3つずつ)で区切ると終止コドンは現れませんが、1つずらして477番から3つずつに区切り直すと、480〜482番にUGAが現れます。

挿入によって、元の480番は変異型では481番になります。つまり変異型のmRNAでは、481〜483番が終止コドンです。終止コドンの手前までのコドンの数が、アミノ酸の数です。

$$\frac{481-1}{3}=160\ \text{アミノ酸}$$

100の位は1(解答番号14=①)、10の位は6(解答番号15=⑥)、1の位は0(解答番号16=⑩)。⑩は「0」なので、1の位が0であることを選択肢⑩で答えます。

※ 問題文は「475番以降の配列中に、UGAが新たに生じた」と述べています。そこで、それ以前(挿入部位より下流で475番まで)には終止コドンが現れないものとして計算しました 要確認。

🎯 解答番号11〜16の答え
11:④12:②13:⑦14:①15:⑥16:⑩

17:PAI-1の機能が失われると、tPAを抑えるものがなくなるので線溶が過剰に起こります。血栓(止血のためのかたまり)が溶けすぎるため、止血に要する時間は延びます。→ ①。

🎯 解答番号17の答え
17:①
⚠️ 「PAI-1が働かない」→「tPAを抑えられない」→「線溶が進みすぎる」→「止血が遅れる」と、因果を1つずつ書き出しましょう。逆向き(線溶が起こりづらい)に取るのが典型的な誤りです。11〜16は、桁の指定(⑩=0)にも注意 要確認

問3血友病Aと治療薬(解答番号18〜29)

📝 どういう問題か?

血液凝固因子(タンパク質E・N・T)と、それを妨げるタンパク質Zが登場します。血友病Aの遺伝・治療の考え方を、遺伝の計算と実験データの読み取りの両方で問います。

  • 解答番号18:血液凝固で働く酵素トロンビンについて、4つの文A〜Dから、適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(①〜⑮)
  • 解答番号19〜21:血友病A(X染色体上の潜性遺伝子による)について、父親・母親・産まれた子の性染色体の構成と遺伝子型を選ぶ(各5択)
  • 解答番号22:補った酵素に対する抗体ができて効果が消える現象を、健常者では起こさないしくみを選ぶ(6択)
  • 解答番号23・24:人工的な抗体薬を細胞に遺伝子を導入してつくるとき、できる抗体の全種類の数と、そのうち目的の抗体の数を選ぶ(各15択)
  • 解答番号25:RNA干渉についての4つの文A〜Dから、適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(①〜⑮)
  • 解答番号26〜29:siRNA薬の効果を調べたサルの実験1〜3(図2〜4)の結果から、適切な記述を選ぶ

18:トロンビンは、フィブリノーゲンをフィブリンに変える酵素です。プロトロンビンから活性化されるときにはCa²⁺が必要です。また、問題文のとおりトロンビンはタンパク質Eを活性化するので、Eの活性化に対しては正のフィードバックです(負ではない)。「フィブリンの基質になる」は誤りです。→ B・Cで⑧。

🎯 解答番号18の答え
18:⑧

19〜21:血友病AはX染色体上の潜性遺伝子(e)による病気です。両親は発症していないのに子が発症したので、

・父親は X染色体上に正常型Eをもつ XY(解答番号19=⑤)

・母親は X染色体にEとeを1つずつもつ XX、つまり保因者(解答番号20=③)

・発症した子は、母親からeを受け取った男の子(X染色体上にeをもつXY、解答番号21=④)。女の子は父親から必ずEを受け取るので、発症しません。

全パターン(父から X^E か Y、母から X^E か X^e)を列挙して、発症する子は X^e Y だけであることをスクリプトで確かめています。

🎯 解答番号19〜21の答え
19:⑤20:③21:④

22:健常者では、自分のタンパク質Eに対して抗体が作られません。これは免疫寛容(自己に対して免疫が働かないしくみ)です。タンパク質Eをもたない血友病Aの患者では、補ったEが「非自己」と認識されて抗体ができてしまいます。→ ⑤。

🎯 解答番号22の答え
22:⑤

23・24:抗体は、2本のH鎖と2本のL鎖からなります。細胞に、2種類のL鎖と2種類のH鎖の遺伝子をすべて導入すると、H鎖とL鎖がランダムに組み合わさります。抗体の「腕」(H鎖1本とL鎖1本の対)は、H鎖2種類×L鎖2種類で4通り。抗体は2本の腕が組み合わさったものなので、左右を区別しなければ

$${}_4\mathrm{C}_2+4=6+4=10\ \text{種類}$$

目的の抗体は、「H1とL1の腕」と「H2とL2の腕」を1本ずつもつ1種類だけ。→ 解答番号23=⑩、24=①。

※ 腕の左右まで区別して数えると、全部で $4\times4=16$ 種類、目的のものは2種類になります。選択肢には16と2も含まれているため、この読み方になる可能性も残ります 要確認。

🎯 解答番号23・24の答え
23:⑩24:①

25:RNA干渉は、タンパク質に翻訳されない短いRNA(siRNAなど)が関わり、標的のmRNAの分解や翻訳の抑制を起こして、遺伝子の発現を減らすしくみです。転写(DNAからのRNA合成)を阻害するわけではありません。また、遺伝子を壊して発現をなくす「ノックアウト」ではなく、発現を減らすので「ノックダウン」と呼びます。→ A・Cで⑥。

🎯 解答番号25の答え
25:⑥
⚠️ 22は「免疫記憶」「体液性免疫」と紛らわしい選択肢が並びます。自己を攻撃しない=免疫寛容です。25のBは「転写」と「翻訳」の取り違えを狙っています 要確認
タンパク質Eがなくても、Zを減らすとN・Tの活性が戻ってトロンビンが増えるという考え方の概念図
図C siRNA薬の考え方(TMPS作成の概念図)

26〜29の実験は、次のとおりです。図の数値は読み取りの目安で、要確認。

・実験1:健常なサルにsiRNA薬を4つの用量で1回だけ投与し、血中のタンパク質Zの濃度の変化(図2A)と、Zの減少率とトロンビンの関係(図2B)を調べた。

・実験2:0日から7日ごとに、小さな用量(0.25と0.5 mg/kg)を繰り返し投与した(図3)。

・実験3:実験2と同じように繰り返し投与したあと、タンパク質Eを減らす抗体を投与し、EとトロンビンDの濃度を測った(図4)。

26(実験1):

・Zの濃度の底は、1 → 3 → 10 → 30 mg/kg の順に、約0.45 → 0.3 → 0.2 → 0.06 と下がる。用量が多いほど強く抑制(A○)。

・50日後には、1・3 mg/kgでは投与前以上に戻り、10 mg/kgでも約0.7。「すべての用量で50日後にも効果が認められた」は誤り(B×)。

・図2Bでは、Zの減少率が大きいほどトロンビンは増える(Zの発現量とは負の相関)。「正の相関」は誤り(C×)。

・30 mg/kgの15日後のZは約0.09で、減少率は約91%。80%より大きい(D○)。→ A・Dで⑦。

27(実験1と2):

・0.25・0.5 mg/kgを繰り返し投与すると、Zは約0.4・約0.25で、50日にわたって低いまま。小さな用量でも30日以上の効果が続いた(A○)。

・Zは投与のたびに下がり続けるのではなく、20日以降はほぼ一定。「毎回減少した」は誤り(B×)。

・0.25 mg/kgの繰り返し投与の30日後のZは約0.4。1 mg/kgを1回だけ投与した30日後のZも約0.4。ほぼ同等(C○)。

・0.5 mg/kgの30日後のZは約0.24で、減少率は約76%。図2Bの灰色の範囲(95%)は、この付近で約1.5〜約3.5倍。「約0.2倍から約2倍」は範囲が違う(D×)。→ A・Cで⑥。

28(実験3):

・抗体を投与する前のEの量は、siRNA薬の用量にかかわらずほぼ同じ(1)。siRNA薬はEの量を変えない(A×)。

・抗体を投与すると、どの群でもEは検出限界(0.01)未満になった(B○)。

・「検出限界未満」は「まったく残っていない」とは言い切れないので、C(Eがまったく残存していなかったので…)は誤り(C×)。→ Bのみで②。

29:実験3では、Eを抗体で減らしたあとも、トロンビンの濃度はsiRNA薬の用量が多いほど高く(0→0.4、0.25→0.6、0.5→1.0)、Eがなくてもトロンビンが回復しました。タンパク質Zは、タンパク質N・Tを不活性化する働きをもちます。Zを減らすと、N・Tの活性が高まって、Eがなくてもトロンビンの産生が回復する、と考えられます。

・A:血友病Aではトロンビンの産生が低下しており、siRNA薬はこれを回復させる(○)。

・B:Eの発現量は、siRNA薬では変わらない(×)。

・C・D:血友病AではEがないためN・Tが活性化されず、その活性が低下している。siRNA薬は、Zを減らしてN・Tの活性を回復させる(○○)。→ A・C・Dで⑬。

ただし、血友病AでN・Tの活性が「低下している」と読むかどうかで、AだけのA(①)とする解釈も成り立ちます 要確認。

🎯 解答番号26〜29の答え
26:⑦27:⑥28:②29:⑬
⚠️ 実験の問題は、「用量」「日数」「どの量を1としているか」を先に確かめます。28は「検出限界未満」と「ゼロ」は違う、という点が罠です 要確認
Sora先生の総整理表

第Ⅰ問:型のまとめ

番号型着眼点
1〜8ホルモン・神経の知識アドレナリンは神経、チロキシン等は下垂体前葉の指令
9〜10止血・線溶血清にフィブリノーゲンは無い/tPAは促進、PAI-1は抑制
11〜16読み枠の計算$1284/3-1=427$。挿入後は1つずれた枠で読み、終止コドン手前までを数える
19〜21X連鎖潜性遺伝発症した子は男の子。母が保因者
23・24抗体の組合せ腕4通りから2本を選ぶ(左右を区別しなければ10種類)
26〜29実験の図の読み取り用量・日数・基準の値を先に確認。検出限界未満≠ゼロ
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第Ⅰ問

  • 計算11〜16 を4分で解けたか。解けなければ、3塩基ずつ区切り直す練習を3回やる。
  • 文の判定6・9・10・18・25 でA〜Dを1つずつ○✕にし、組合せを後から選べたか。
  • 実験の図26〜29 で、用量・日数・基準を書き出してから文を読んだか。
第Ⅱ問 被子植物の生殖と発生(解答番号30〜46)

第Ⅱ問 被子植物の生殖と発生

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(目標14分)
⏱ 目標時間 & 死守ライン14分。問1(30〜39)で7分、問2(40〜46)で7分。
⚠️ 損切り・警戒ライン40〜42は、種ごとのルールを書き出さずに頭の中でやると崩れる。3種類の受粉を1行ずつメモしながら進める。
💡 初手の思考トリガー「種X・Y・Zは、『花粉の因子が出るのはn? 2n?』と『顕性があるか』を最初に表にする」。

問1.1〜1.2胚の発生と染色体数(解答番号30〜35)

📝 どういう問題か?

被子植物の配偶子形成と胚発生の基本を、数の勘定で確かめます。核の数を数えるだけで解ける問題です。

  • 解答番号30〜32:シロイヌナズナの受精卵が最初の分裂をしたあと、オーキシン濃度の高い細胞と低い細胞から何ができるか、文中の空欄3つに当てはまる語を選ぶ(5択)
  • 解答番号33〜35:体細胞の染色体数が10本のとき、花粉管を伸長中の花粉・胚のう・受精直後の胚乳細胞に存在する染色体の総数を選ぶ(各10択)

30〜32:受精卵は不均等に分裂し、小さい細胞(頂端細胞)と大きい細胞(基底細胞)になります。オーキシンの濃度が高いほうの細胞は胚球(将来の胚)に、低いほうは胚柄になります。胚球のうち、胚柄に最も近い部分が幼根になります。→ 30=②、31=③、32=⑤。

🎯 解答番号30〜32の答え
30:②31:③32:⑤

33〜35:体細胞が $2n=10$ なので、配偶子は $n=5$。

・花粉管を伸ばしている花粉は、花粉管核1個+精細胞2個(精核)の3核。$3\times5=15$ 本(解答番号33=③)。

・胚のうは8個の核(反足細胞3、助細胞2、卵細胞1、中央細胞の極核2)。$8\times5=40$ 本(解答番号34=⑧)。

・受精直後の胚乳細胞は、極核2個+精核1個の3n。$3\times5=15$ 本(解答番号35=③)。

🎯 解答番号33〜35の答え
33:③34:⑧35:③
⚠️ 「胚のう」の核の数は、細胞の数(7)ではなく核の数(8)です。胚乳は3nなので、受精卵(2n)とは違います 要確認

問1.3〜1.6不等分裂・誘引・植物ホルモン・無胚乳種子(解答番号36〜39)

📝 どういう問題か?

花粉と胚のうの細胞のはたらきと、植物ホルモン・種子の知識を、1つずつ確かめる設問です。

  • 解答番号36:本文の3つの下線部(花粉四分子の形成、雄原細胞と花粉管細胞の形成、受精卵の最初の分裂)のうち、不均等な分裂によるものを選ぶ(7択)
  • 解答番号37:トレニアの実験で、胚のうの細胞を破壊したときに、全く花粉管が誘引されなかったものを選ぶ(5択)
  • 解答番号38:オーキシンについての5つの文A〜Eから、適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(①〜⑮)
  • 解答番号39:種子の成熟時に胚乳が発達しない植物を、イネ・エンドウ・カキから選ぶ(7択)

36:花粉四分子の形成は減数分裂で、できる4つの細胞は同じ大きさです。一方、雄原細胞と花粉管細胞に分かれる分裂は、大きさが違う(不均等分裂)です。また、受精卵の最初の分裂も、小さい頂端細胞と大きい基底細胞を生む不均等分裂です。→ 2つ目と3つ目で⑥。

37:花粉管を誘引する物質を出すのは、胚のうの助細胞です。2つの助細胞のうち1つでも残っていれば誘引は起こるので、両方を破壊した場合(④)だけが、全く誘引されません。卵細胞や中央細胞の破壊は、誘引には影響しません。

🎯 解答番号36・37の答え
36:⑥37:④

38:

・A:オーキシンの受容体は、複合体をつくって特定のタンパク質を分解に導くことで遺伝子の転写を促します(DNAに直接結合して抑制するのではない)→ ×。

・B:ジベレリンは、セルロース繊維を茎の軸に対して横方向に並べさせます。その後、オーキシンで細胞壁がゆるむと、細胞は吸水して縦方向に伸びます → ○。

・C:茎に片側から光が当たると、オーキシンは光の当たらない側に移動して、そちら側の伸長を促進 → ○。

・D:オーキシンが基部側へ運ばれるのは、細胞の基部側の膜に排出輸送体が多いため → ×。

・E:根の屈地性では、アミロプラストが下側に沈み、オーキシンも同じ下側に輸送される。「逆」は誤り → ×。

→ B・Cで⑩。

39:イネとカキは、胚乳に養分を貯える有胚乳種子。エンドウは、胚乳が発達せず子葉に養分を貯える無胚乳種子です。→ Bのみで②。

🎯 解答番号38・39の答え
38:⑩39:②
⚠️ 38のBは、ジベレリンとオーキシンの2段階の説明を知らないと迷います。教科書の記述で確かめてください 要確認。39は、「カキは無胚乳」と思い込みがちですが、カキは有胚乳種子です 要確認

問2自家不和合性(解答番号40〜46)

📝 どういう問題か?

3つの種で、花粉の因子が「いつ(核相2nか、nか)」「どちらの対立遺伝子から」出るかが違います。ルールを当てはめて、受精に成功する組合せを1つずつ洗い出す問題です。

  • 解答番号40〜42:S遺伝子座(花粉因子とめしべ因子の遺伝子)をもつ3種(X・Y・Z)について、S1S2の花粉をS2S3のめしべにつけたときの、種子の胚の遺伝子型の比(S1S2:S1S3:S2S2:S2S3)を、10通りの選択肢から選ぶ
  • 解答番号43:エピジェネティクスについての4つの文A〜Dから、適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(①〜⑮)
  • 解答番号44:自家不和合性を維持する植物で、S遺伝子座はどのような状態か(3択)
  • 解答番号45:S遺伝子座の変異で自家不和合性を失いうるものを、4つの記述から選ぶ(①〜⑮)
  • 解答番号46:自家和合性の植物と比べた、自家不和合性の植物の特徴を選ぶ(4択)
種X・Y・Zで、S1S2の花粉とS2S3のめしべが出す因子と、受精の結果
図D 種X・Y・Zの違い(TMPS作成)

「同じ対立遺伝子由来の因子」を出す花粉とめしべが出会うと受精しません。めしべは、3種とも2n(共優性)なので、S2S3のめしべはS2因子とS3因子の両方を出します。

・種X(花粉の因子は2n、共優性):S1S2の花粉はS1因子とS2因子を出す。S2がめしべのS2と一致するので、すべての花粉が拒絶される。比は 0:0:0:0(解答番号40=⑩)。

・種Y(花粉の因子は2n、S1が顕性):S1S2の花粉はS1因子だけを出す。めしべ(S2・S3)と一致しないので、すべての花粉が受精する。花粉のS1・S2、卵のS2・S3の4通りが等しくできて、比は 1:1:1:1(解答番号41=①)。

・種Z(花粉の因子は減数分裂の後のn):S1の花粉はS1因子、S2の花粉はS2因子を出す。S2の花粉だけが拒絶され、S1の花粉が受精する。S1花粉×卵S2→S1S2、S1花粉×卵S3→S1S3。比は 1:1:0:0(解答番号42=⑤)。

全パターンを列挙するスクリプトで、3種とも一致することを確かめています。

🎯 解答番号40〜42の答え
40:⑩41:①42:⑤

43:エピジェネティクスは、DNAの塩基配列は変えずに、DNAのメチル化やヒストンの修飾で遺伝子の発現を調節するしくみです。

・A:転写調節領域のシトシンがメチル化されると、遺伝子の発現は抑制される → ○。

・B:クロマチンがゆるんだ領域は、RNAポリメラーゼが結合しやすく、転写が活発になる → ×。

・C:ヒストンのアセチル化は、DNAとヒストンの結合をゆるめて転写を促進する(結合が強固になるのではない) → ×。

・D:体細胞分裂のあとも、娘細胞に受け継がれることがある → ×。→ Aのみで①。

44:花粉因子とめしべ因子の遺伝子は、S遺伝子座の中で近接しており、組換えが起こりにくいので、2つの因子の組合せが世代を超えて保たれます。→ ③。

45:S遺伝子座の変異で、花粉因子かめしべ因子のどちらかが働かなくなると、自家不和合性が失われます。

・A:染色体の逆位による花粉因子遺伝子のエキソンの分断 → 機能を失う ○。

・B:花粉因子遺伝子のエキソンの1塩基欠失 → フレームシフトで機能を失う ○。

・C:同義置換 → アミノ酸が変わらないので影響なし ×。

・D:めしべ因子遺伝子のプロモーターの変異で転写が抑制 → めしべ因子が出ず機能を失う ○。→ A・B・Dで⑫。

46:自家不和合性の植物は、他の個体から受粉しないと種子ができないので、集団の遺伝的多様性が保たれやすい。→ ③。

🎯 解答番号43〜46の答え
43:①44:③45:⑫46:③
⚠️ 43は、ヒストンの「アセチル化」が転写を促進する方向であることがポイントです 要確認。45は、「プロモーターの変異でめしべ因子が出ない」も自家不和合性を失う、という点を見落とさないように 要確認
Sora先生の総整理表

第Ⅱ問:型のまとめ

番号型着眼点
30〜32胚の発生不均等分裂→胚球と胚柄。胚柄に近い側が幼根
33〜35染色体数核の数×n。花粉管3核、胚のう8核、胚乳3n
36・37不等分裂・助細胞雄原細胞の形成と受精卵の最初の分裂。助細胞は1つ残れば誘引
38・39植物ホルモン・種子ジベレリン→オーキシンで縦伸長。エンドウは無胚乳
40〜42自家不和合性の受粉因子が出る時期(n/2n)と顕性の有無で場合分け
43〜46エピジェネティクス・S遺伝子座メチル化は抑制。組換えは起こりにくい
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第Ⅱ問

  • 核の数33〜35 を、核の数×nで素早く出せたか。
  • 場合分け40〜42 を、種ごとにルールを書き出してから当てはめたか。
  • 知識38・39・43・45 の○✕を、教科書の記述を根拠に決められたか。
第Ⅲ問 物質生産とバイオーム(解答番号47〜58)

第Ⅲ問 物質生産とバイオーム

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(目標14分)
⏱ 目標時間 & 死守ライン14分。式(47・48)と計算(50〜52)で4分、図1・図2(53〜56)で6分、物質収支とエネルギー(57・58)で4分。
⚠️ 損切り・警戒ライン図1・図2を読む53〜55に時間をかけすぎない。53は「領域eの気温と降水量」だけを見て決める。
💡 初手の思考トリガー「総生産量・純生産量・成長量・被食量・枯死量・呼吸量を、1枚の収支図に書いてから式を選ぶ」。

問1〜問3物質生産の式と計算(解答番号47〜52)

📝 どういう問題か?

収支の式を正しく立てられるかを確かめる問題です。呼吸量が与えられていても、純生産量を求めるのに使うとは限りません。

  • 解答番号47・48:生産者の成長量と、一次消費者の同化量を表す式を、選択肢から選ぶ(各8択)
  • 解答番号49:有機物として適切なものを、ATP・RNA・セルロース・リン脂質から選ぶ(①〜⑮)
  • 解答番号50〜52:ある森林の現存量・1年後の現存量・呼吸量・枯死量・被食量から、1年間の純生産量を3桁(100の位・10の位・1の位)で答える(各桁を①〜⑩から選ぶ)
生産者と一次消費者の物質収支。総生産量から呼吸量を引くと純生産量、純生産量は成長量・被食量・枯死量に分かれる
図E 物質収支のまとめ(TMPS作成)

47:生産者の純生産量は、成長量+被食量+枯死量に分かれます。したがって、成長量は

$$\text{成長量}=\text{純生産量}-\text{被食量}-\text{枯死量}$$

→ ③。48:一次消費者は、食べたもの(摂食量)のうち消化・吸収されずに排出される分(不消化排出量)を除いたものが同化量です。

$$\text{同化量}=\text{摂食量}-\text{不消化排出量}$$

→ ⑦。49:ATP、RNA、セルロース、リン脂質は、すべて炭素を骨格とする有機物です。→ A・B・C・Dで⑮。

🎯 解答番号47〜49の答え
47:③48:⑦49:⑮

50〜52:現存量は390 t/haから412 t/haに増えたので、成長量は22 t/haです。純生産量は、成長量に被食量と枯死量を足したものです。

$$\text{純生産量}=(412-390)+14+3=39\ \text{t/ha}$$

100の位は0(解答番号50=⑩)、10の位は3(解答番号51=③)、1の位は9(解答番号52=⑨)。

呼吸量(62 t/ha)は、総生産量を求めるときに使う数値で、純生産量の計算には使いません(総生産量は $39+62=101$ t/ha)。

🎯 解答番号50〜52の答え
50:⑩51:③52:⑨
⚠️ 呼吸量を引いてしまうのが典型的な誤りです。純生産量=成長量+被食量+枯死量は、「総生産量−呼吸量」と同じ量です。桁の指定(⑩=0)にも注意 要確認

問4〜問7図1・図2の読み取り(解答番号53〜56)

📝 どういう問題か?

気温と降水量で決まる陸上のバイオームの分布と、純生産量・現存量の関係を、2つの図から読み取る問題です。

  • 解答番号53:図1(気候とバイオーム)の領域eに分布する代表的な植物と動物の組合せを選ぶ(9択)
  • 解答番号54:図1の領域b・c・d・f・hが、図2(純生産量と現存量)のどのバイオームに対応するか、5つの組合せから適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(①〜⑮)
  • 解答番号55:海洋で純生産量に大きく影響する物質と、図2のpとqの純生産量を比べた記述を選ぶ(9択)
  • 解答番号56:図2のjとpで、純生産量は数倍の差だが現存量は数百倍の差になる理由を選ぶ(4択)

図1は、横軸が年平均気温、縦軸が年降水量です。気温が低い側から順に、ツンドラ(g)→針葉樹林(f)→夏緑樹林(e)→照葉樹林(d)と並び、気温が高く降水量が多い側が熱帯多雨林や亜熱帯多雨林、降水量が少ない側がサバンナ(c)や砂漠・ステップ(h)です 要確認。

53:eは夏緑樹林。代表的な植物はブナ、動物はツキノワグマ。→ ⑧。

54:図2のi・j・kは森林帯(赤道域・温帯域・高緯度域)、l・mは熱帯の草原・温帯の草原、nは荒原(ツンドラなど)、o・p・qは海洋です。図1のdは照葉樹林で、温帯域の森林jに対応(C○)。hはステップ(温帯の草原)で、mに対応(E○)。bは亜熱帯多雨林で森林帯(lの草原ではない)、cはサバンナで熱帯の草原lに対応するので「c−k」は誤り(B×)、fは針葉樹林で高緯度の森林kに対応するので「f−n」は誤り(D×)、「b−l」も誤り(A×)。→ C・Eで⑭。

🎯 解答番号53・54の答え
53:⑧54:⑭

55:海洋で純生産量に大きく影響するのは、植物プランクトンの生育に必要な窒素とリン酸塩(栄養塩類)です(A〜CのうちC)。図2で、pは沿岸域、qは外洋域です。沿岸域は、河川や海底から栄養塩類が豊富に供給されるので、外洋域より純生産量が大きい(D)。→ ⑦。

56:陸上の森林jは、幹・根などの非光合成器官が多いので、現存量が大きくなります。水中の植物や植物プランクトンは、非光合成器官の割合が少ないので、純生産量は同程度でも現存量はずっと小さくなります。→ ②。

🎯 解答番号55・56の答え
55:⑦56:②
⚠️ 53〜55は図の読み取りで、スクリプトでは確かめられません。図1の領域e・図2のpとqが何に当たるかは、必ず赤本の図で確認してください 要確認

問8腐食連鎖とエネルギー(解答番号57・58)

📝 どういう問題か?

消費者の収支を整理して、どれが分解者へ流れるかを式にします。エネルギーの流れは、物質の循環との違いがポイントです。

  • 解答番号57:一次消費者から分解者に取り込まれ、腐食連鎖へ移る物質量を表す式を選ぶ(6択)
  • 解答番号58:光合成で取り込まれた光エネルギーのうち、食物網を経て分解者に受け渡されたものは、最終的にどうなるかを選ぶ(4択)

57:一次消費者が食べたもの(摂食量)は、不消化排出量(ふん)と同化量に分かれます。同化量は、呼吸量・被食量・死滅量・成長量になります。

$$\text{摂食量}=\text{不消化排出量}+\underbrace{\text{呼吸量}+\text{被食量}+\text{死滅量}+\text{成長量}}_{\text{同化量}}$$

分解者に移るのは、不消化排出量と死滅量です。これを摂食量から表すと

$$\text{不消化排出量}+\text{死滅量}=\text{摂食量}-\text{成長量}-\text{被食量}-\text{呼吸量}$$

→ ⑥。なお、遺体(死滅量)だけを「腐食連鎖に移るもの」とみなす読み方では、「同化量−成長量−被食量−呼吸量」(③)になります。本文は「一次消費者から分解者に」と書いてあるので、ふん(不消化排出量)も含めて⑥としましたが、解釈が分かれる可能性があります 要確認。

58:光エネルギーは、光合成で化学エネルギーに変わり、食物網を伝わります。分解者に渡ったエネルギーも、最終的には呼吸などで熱エネルギーとして放出され、生態系の外に出ていき循環しません(物質は循環するがエネルギーは循環しない)。→ ④。

🎯 解答番号57・58の答え
57:⑥58:④
⚠️ 57は、「不消化排出量(ふん)を含めるか」で③と⑥に分かれます。分解者に移る物質は、遺体・枯死体だけでなく排出物も含む、と整理しておきましょう 要確認
Sora先生の総整理表

第Ⅲ問:型のまとめ

番号型着眼点
47・48収支の式成長量=純生産量−被食量−枯死量/同化量=摂食量−不消化排出量
50〜52純生産量の計算成長量+被食量+枯死量。呼吸量は使わない
53〜55図1・図2の読み取り気温と降水量の位置でバイオームを決める。森林・草原・荒原の対応
56現存量の差非光合成器官の割合
57・58腐食連鎖・エネルギー摂食量−成長量−被食量−呼吸量/エネルギーは熱として出ていく
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第Ⅲ問

  • 収支の式47・48・57 を、収支図を書いてから選べたか。
  • 計算50〜52 で、呼吸量を使わずに39と出せたか。
  • 図53〜55 で、図1・図2の位置関係から選べたか。
TMPS ORIGINAL

北里大2025型 そっくり類題セット
(全3大問・解答解説つき)

2025年度の本番と同じ3大問・同じ解答番号の数(1〜58)で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。「すべて含む選択肢」の判定と、実験の表・図を読む力の練習に使ってください。

試験時間の目安 50分(理科2科目で100分)血糖調節・植物の生殖・物質生産
📄 本番形式の問題冊子PDFをダウンロード(全13ページ)

印刷して本番と同じように50分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。

※ 北里大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。

類題 第Ⅰ問 血糖調節・血液・遺伝病
  • 各問題の選択肢のうち質問に適した答えを1つだけ選んでマークすること(1問に2つ以上答えると誤り)。
  • 「適切なものだけをすべて含む選択肢」を選ぶ問題の選択肢は,①A ②B ③C ④D ⑤AB … ⑮ABCD のように,記述の記号の組合せで示してある。
  • 桁を答える問題で,該当する位がない場合は「⑩ 0」を答える。同じ選択肢を複数回答えてもよい。

ヒトのホルモンによる血糖調節と,血液に関する以下の問いに答えなさい。

問1 ヒトの血糖調節についての次の文を読み,以下の問いに答えなさい。

(あ)血糖濃度の調節中枢が血糖濃度の低下を感知すると,(い)ある神経が働いて,1 からのグルカゴンの分泌と,2 からのアドレナリンの分泌が促進される。また,3 からの副腎皮質刺激ホルモンの分泌が促進され,4 からの糖質コルチコイドの分泌が促進される。

問1.1 文中の 1〜4 に当てはまる部位として最も適切なものを,それぞれ答えなさい(同じ選択肢を複数回答えてもよい)。(解答番号 1・2・3・4)
① 胸腺② 甲状腺③ 膵臓のランゲルハンス島のA細胞④ 膵臓のランゲルハンス島のB細胞⑤ 脳下垂体前葉⑥ 脳下垂体後葉⑦ 副甲状腺⑧ 副腎髄質⑨ 副腎皮質
問1.2 文中の下線部(あ)が存在する部位として最も適切なものを答えなさい。(解答番号 5)
① 脊髄② 延髄③ 橋④ 中脳⑤ 視床下部⑥ 小脳⑦ 大脳
問1.3 文中の下線部(い)の神経についての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 6)
A 胸髄や腰髄などの脊髄から出る末梢神経である。
B 心臓の拍動を促進する。
C 消化管のぜん動を促進する。
D この神経の末端から各器官へ分泌される主要な神経伝達物質は,アセチルコリンである。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD

問1.4 次の4つの記述A〜Dは,インスリンとグルカゴンの働きに関するものである。それぞれのホルモンについて,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。

A 脂溶性ホルモンである。

B 血液中のグルコース濃度を低下させる。

C 肝臓でグリコーゲンの分解を促進する。

D 標的細胞の細胞膜上の受容体に結合する。

問1.4(1) インスリン (1) インスリンについて,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 7)
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD
問1.4(2) グルカゴン (2) グルカゴンについて,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 8)
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD
問2.1 血液の成分についての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 9)
問2 血液の凝固についての次の問いに答えなさい。
A 白血球は,1 mm³の血液中に赤血球より多く含まれる。
B 血小板は,核をもたない。
C 血清は,血液が凝固したときに上澄みとして得られる液体成分である。
D ヒトの赤血球には核がなく,ヘモグロビンによって酸素を運ぶ。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD

血液凝固では,トロンビンという酵素がフィブリノーゲンを分解してフィブリンをつくる。一方,血液中にはアンチトロンビン(AT)というタンパク質があり,トロンビンと結合して不活性化する。

問2.2(1) ATやトロンビンの働きと血栓についての記述として,最も適切なものを答えなさい。(解答番号 10)
A ATは,血液凝固を促進する働きをもつ。
B ATは,血液凝固を抑制する働きをもつ。
C トロンビンは,フィブリノーゲンをフィブリンに変える。
D トロンビンは,フィブリンをフィブリノーゲンに戻す。
E 血栓は,ATの働きが強いほどできやすい。
F 血栓は,ATの働きが弱いほどできやすい。
① ACE② ACF③ ADE④ ADF⑤ BCE⑥ BCF⑦ BDE⑧ BDF

(2) 血栓症を繰り返す患者Rの遺伝子を解析したところ,ATをコードする遺伝子で1塩基が欠失してフレームシフトが起き,AT以外のタンパク質には変化がないことがわかった。野生型のATをコードするmRNAは,開始コドンの最初の塩基を1番として,終止コドンまでが1383塩基である。欠失は,mRNAの1〜295番に相当する範囲の1か所で起きていた。296〜315番に相当する部分の塩基配列は,5′-GCAAUCCGAUAGGGCAUUCA-3′ である(欠失の影響を受けていないものとして示す)。この欠失の結果,欠失部位より下流で読み枠がずれ,この配列中に終止コドンが新たに生じた。翻訳は開始コドンから始まり,終止コドンはアミノ酸を指定しないものとする。

問2.2(2)1) 野生型 野生型と変異型のATを構成するアミノ酸の数を計算し,最も適切な値をそれぞれ答えなさい。ただし 11 と 14 は100の位の数字,12 と 15 は10の位の数字,13 と 16 は1の位の数字を表す。該当する位がない場合は「⑩ 0」を答えなさい。 野生型:11 12 13 アミノ酸(解答番号 11・12・13)
① 1② 2③ 3④ 4⑤ 5⑥ 6⑦ 7⑧ 8⑨ 9⑩ 0
問2.2(2)1) 変異型 変異型:14 15 16 アミノ酸(選択肢は上と同じ)(解答番号 14・15・16)
① 1② 2③ 3④ 4⑤ 5⑥ 6⑦ 7⑧ 8⑨ 9⑩ 0
問2.2(2)2) 患者Rの症状とその原因として考えられる記述として,最も適切なものを答えなさい。(解答番号 17)
① 凝固が起こりづらいために,出血が止まりにくくなった。② 凝固が起こりづらいために,血栓ができやすくなった。③ 凝固が過剰に起こるために,血栓ができやすくなった。④ 凝固が過剰に起こるために,出血が止まりにくくなった。

問3 ヒトにおいて,LDLという粒子は血液中のコレステロールを運び,(あ)LDLは肝臓の細胞表面にあるLDL受容体に結合して取り込まれる。タンパク質Qは,肝臓でつくられて血中に分泌され,LDL受容体に結合して受容体の分解を促進するタンパク質である。ある遺伝性の高コレステロール血症(疾患H)は,LDL受容体の遺伝子の変異による常染色体潜性(劣性)遺伝病であり,受容体の量が少ないほど重症になる。治療薬として,(い)タンパク質Qに結合する抗体を用いた薬剤が開発された。さらに,(う)RNA干渉によってタンパク質Qの発現を抑える(え)siRNA薬の開発も進められている。

問3.1 文中の下線部(あ)についての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 18)
A LDLは,コレステロールのほか,リン脂質やタンパク質を含む粒子である。
B LDLは,受容体に結合した後,細胞内に取り込まれる。
C LDLの量が多いほど,血液中のコレステロールの量は少なくなる。
D 肝臓の細胞には,LDL受容体は存在しない。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD

疾患Hの原因遺伝子を,正常型(顕性)の対立遺伝子A,変異型(潜性)の対立遺伝子aとする。疾患Hを発症していない両親から,疾患Hを発症した子が産まれた。

問3.2 父親,母親,産まれた子の遺伝子型についての記述として,最も適切なものを,それぞれ答えなさい(同じ選択肢を複数回答えてもよい)。 父親 19,母親 20,産まれた子 21(解答番号 19・20・21)
① 常染色体上にAのみをもつ(AA)② 常染色体上にAとaを1つずつもつ(Aa)③ 常染色体上にaのみをもつ(aa)
問3.3 (い)の薬剤を繰り返し投与された患者では,薬剤に対する抗体が産生されて効果が弱まることがある。この主な免疫のしくみとして,最も適切なものを答えなさい。(解答番号 22)
① 拒絶反応② 細胞性免疫③ 自然免疫④ 体液性免疫⑤ 免疫寛容⑥ 免疫記憶

問3.4 (い)の薬剤は,2本のL鎖と2本のH鎖からなる抗体である。ある抗体薬では,培養細胞に,共通の1種類のL鎖と,2種類のH鎖(H1とH2)のそれぞれをコードする遺伝子をすべて導入して,抗体をつくらせた。H鎖はH鎖どうしで結合し,各H鎖には1本ずつL鎖が結合する。H鎖の組合せはランダムであるとし,2本のH鎖を入れ替えたものは同じ抗体として数える。

問3.4 1) この細胞でつくられる抗体は何種類か。2) そのうち,H1とH2を1本ずつもつ目的の抗体は何種類か。最も適切なものを,それぞれ答えなさい。 1) 23 種類,2) 24 種類(解答番号 23・24)
① 1② 2③ 3④ 4⑤ 5⑥ 6⑦ 7⑧ 8⑨ 9⑩ 10⑪ 12⑫ 16⑬ 24⑭ 32⑮ 48
問3.5 文中の下線部(う)についての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 25)
A 二本鎖RNAが切断されてできた短いRNAが関与する。
B 標的遺伝子のDNAの塩基配列を書き換える。
C 標的のmRNAの分解や,翻訳の抑制を引き起こす。
D このしくみで標的遺伝子の発現量を減少させることを,ノックダウンという。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD

問3.6 タンパク質Qの発現を抑えるsiRNA薬の効果を調べるために,サルを用いて次の実験1〜3を行った。血中のタンパク質Qの濃度は,投与前を1としたときの相対値で示している。

実験1 健常なサルに,siRNA薬を4種類の用量(体重1 kg当たり)で1回だけ投与し,投与した日を0日として,血中のタンパク質Qの濃度を測定した(表1)。

siRNA薬の用量(mg/kg)0日7日14日28日56日
0.11.000.700.850.981.00
0.31.000.450.600.851.00
11.000.250.300.550.90
31.000.100.120.250.60

同時に,血中のLDLの濃度を測定し,Qの濃度の減少率との関係を調べた。得られた測定値が95%の確率で含まれると統計的に予測される範囲は,表2のとおりである(LDLの濃度は投与前を1とした相対値)。

Qの減少率(%)0〜2020〜4040〜6060〜8080〜100
LDL濃度の95%範囲(相対値)0.90〜1.100.85〜1.050.65〜0.950.55〜0.850.40〜0.75
問3.6(1) 実験1の結果についての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 26)
A siRNA薬の用量が多いほど,14日後のタンパク質Qの濃度は低かった。
B すべての用量で,投与56日後にもタンパク質Qの濃度は投与前の80%以下であった。
C タンパク質Qの減少率が大きいほど,LDLの濃度の95%の範囲は,より低い値になった。
D 1 mg/kgを投与した場合,7日後のタンパク質Qの減少率は80%より大きかった。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD

実験2 健常なサルに,siRNA薬を0.1 mg/kgまたは0.3 mg/kgの用量で,14日ごとに繰り返し投与した(0日が初回)。血中のタンパク質Qの濃度は表3のようになった。

1回の用量(mg/kg,14日ごとに投与)0日14日28日42日56日
0.11.000.750.620.580.59
0.31.000.550.380.340.35
問3.6(2) 実験1および実験2の結果や,それらに基づいて考えられることとして,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 27)
A siRNA薬を繰り返し投与することで,1回当たりの用量が少なくても,タンパク質Qの減少は56日にわたって続いた。
B siRNA薬を繰り返し投与した場合,タンパク質Qの濃度は,投与のたびに必ず低下し続けた。
C 0.3 mg/kgを繰り返し投与した場合の初回から28日後の濃度は,1 mg/kgを1回だけ投与した場合の28日後の濃度とほぼ同等であった。
D 0.3 mg/kgを繰り返し投与した56日後のLDLの濃度は,投与前の約0.55倍から約0.85倍の範囲に,95%の確率で含まれると予想された。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD

実験3 LDL受容体の量が異なる3群のサルに,生理食塩水またはsiRNA薬を繰り返し投与し,血中のLDLの濃度を測定した。LDLの濃度は,健常な群で生理食塩水を投与したときを1としたときの相対値である(表4)。

群LDL受容体の量(相対値)生理食塩水を投与siRNA薬を投与
健常1.01.000.55
疾患H(受容体が半分)0.52.001.40
疾患H(受容体なし)0.04.004.00
問3.6(3) 実験3の結果や,結果に基づいて考えられることとして,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 28)
A 健常な群では,siRNA薬の投与によってLDLの濃度が低下した。
B LDL受容体をもたない群でも,siRNA薬の投与によってLDLの濃度が低下した。
C LDL受容体を半分もつ群でも,siRNA薬の投与によってLDLの濃度が低下した。
① A② B③ C④ AB⑤ AC⑥ BC⑦ ABC
問3.6(4) これらの実験結果は,siRNA薬が疾患Hの症状を軽減する治療薬の有力候補であることを示している。siRNA薬がこのような有効性を示すしくみとして,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 29)
A 疾患Hの患者でLDL受容体が残っている場合,siRNA薬はその受容体の量を増やす。
B siRNA薬は,受容体を介したLDLの肝細胞への取り込みを促進する。
C siRNA薬は,LDL受容体の遺伝子の変異を修復する。
D LDL受容体を全くもたない患者では,siRNA薬の効果は期待できない。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD
▶ 第Ⅰ問 の答えと解説を見る

第Ⅰ問 血糖調節・血液・遺伝病 の答えと解説

問1.1
③⑧⑤⑨
  1. 1 グルカゴンを出すのは膵臓のランゲルハンス島のA細胞(③)。2 アドレナリンは副腎髄質(⑧)。3 副腎皮質刺激ホルモンは脳下垂体前葉(⑤)。4 糖質コルチコイドは副腎皮質(⑨)。
問1.2
⑤
  1. 血糖濃度の調節中枢は間脳の視床下部。
問1.3
⑤
  1. (い)は交感神経。A 正しい(胸髄・腰髄から出る)。B 正しい。C 誤り(ぜん動を促進するのは副交感神経)。D 誤り(交感神経の末端はノルアドレナリン)。→ A,B。
問1.4(1) インスリン
⑨
  1. インスリン:B(血糖を下げる),D(細胞膜の受容体に結合)。A 脂溶性ではなく水溶性。C はグルカゴンの働き。→ B,D。
問1.4(2) グルカゴン
⑩
  1. グルカゴン:C(肝臓のグリコーゲンを分解),D(細胞膜の受容体に結合)。→ C,D。
問2.1
⑭
  1. A 誤り(赤血球が約450万,白血球は約7000個)。B・C・D 正しい。→ B,C,D。
問2.2(1)
⑥
  1. ATは凝固を抑える(B)。トロンビンはフィブリノーゲンをフィブリンに変える(C)。ATが弱いと血栓ができやすい(F)。→ B,C,F。
問2.2(2)1) 野生型
④⑥⑩
  1. 野生型:(1383−3)÷3 = 460 アミノ酸。100の位は4(④),10の位は6(⑥),1の位は0(⑩)。
問2.2(2)1) 変異型
①⑩①
  1. 欠失後の読み枠では,元の296番から3塩基ずつ読む。296〜298 GCA,299〜301 AUC,302〜304 CGA,305〜307 UAG → 終止コドン。
  2. 元の305番は欠失後は304番。終止コドンの前のコドン数は (304−1)÷3 = 101 → 101 アミノ酸。100の位は1(①),10の位は0(⑩),1の位は1(①)。
  3. (元の読み枠の298〜315番には終止コドンはない:AAU,CCG,AUA,GGG,CAU,UCA。)
問2.2(2)2)
③
  1. ATが働かないと,トロンビンが抑えられず凝固が過剰に起こり,血栓ができやすくなる。
問3.1
⑤
  1. A・B 正しい(受容体を介したエンドサイトーシス)。C 誤り(LDLが多いほど血中コレステロールも多い)。D 誤り(肝細胞に多い)。→ A,B。
問3.2
②②③
  1. 両親は発症していないが,発症した子(aa)がいるので,両親ともaを1つもつ。両親は発症していない → どちらもAa(②,②)。子は aa(③)。
問3.3
④
  1. 抗体が産生される免疫は,体液性免疫(B細胞が形質細胞になって抗体を分泌)。
問3.4
③①
  1. H鎖の組合せは H1H1,H1H2,H2H2 の3通りで,L鎖は共通なので,全部で3種類(③)。目的のH1H2は1種類(①)。
問3.5
⑬
  1. A 正しい(siRNA)。B 誤り(DNAは変えない)。C 正しい。D 正しい(ノックアウトは遺伝子そのものを壊す)。→ A,C,D。
問3.6(1)
⑥
  1. 表1:14日後は 0.85,0.60,0.30,0.12 で,用量が多いほど低い(A)。56日後は 0.1 と 0.3 mg/kg で1.00に戻っている(Bは誤り)。表2:減少率が大きいほど範囲は下がる(C)。1 mg/kgの7日後は0.25なので減少率75%で,80%より小さい(D誤り)。→ A,C。
問3.6(2)
⑦
  1. A 正しい(0.59,0.35)。B 誤り(0.58→0.59,0.34→0.35と上がっている)。C 誤り(0.38と0.55で差がある)。D 正しい(56日後の減少率は65%で,表2の60〜80%の範囲は0.55〜0.85)。→ A,D。
問3.6(3)
⑤
  1. 表4:健常(1.00→0.55)A,受容体なし(4.00→4.00)Bは誤り,半分(2.00→1.40)C。→ A,C。
問3.6(4)
⑫
  1. Qを減らすと受容体の分解が減り,残っている受容体が増えて(A)LDLの取り込みが促進される(B)。遺伝子は変えない(C誤り)。受容体がなければ効果がない(D,実験3)。→ A,B,D。
類題 第Ⅱ問 植物の生殖と発生

被子植物の生殖と発生に関する以下の問いに答えなさい。

問1 被子植物の受精と種子の形成についての次の文を読み,以下の問いに答えなさい。

被子植物の花粉が柱頭につくと花粉管が伸びる。(あ)花粉四分子が形成 される過程は減数分裂であり,その後,花粉四分子の細胞からは(い)雄原細胞が分裂して2個の精細胞 ができる。重複受精の後,(う)受精卵は最初の体細胞分裂をして 胚発生が始まる。受精後,受精卵は 30 に,中央細胞は 31 に,珠皮は 32 になる。

問1.1 文中の 30〜32 に当てはまる語として最も適切なものを,それぞれ答えなさい(同じ選択肢を複数回答えてもよい)。(解答番号 30・31・32)
① 種皮② 果皮③ 胚乳④ 胚⑤ 子葉

問1.2 ある被子植物Mの体細胞の染色体数は12本である。以下の細胞や構造の中に存在する染色体の総数(本)として,最も適切な値をそれぞれ答えなさい。同じ選択肢を複数回答えてもよい。

(1) 重複受精の直前の胚のうの全体 33 本  (2) 受精直後の受精卵 34 本  (3) 受精直後の胚乳細胞 35 本

問1.2 (1) 33,(2) 34,(3) 35 の最も適切な値を答えなさい。(解答番号 33・34・35)
① 6② 12③ 18④ 24⑤ 30⑥ 36⑦ 42⑧ 48⑨ 54⑩ 72
問1.3 文中の下線部(あ)〜(う)のうち,不等分裂によって大きさが異なる細胞が生じるものはどれか。適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 36)
① あ② い③ う④ あ,い⑤ あ,う⑥ い,う⑦ あ,い,う
問1.4 ある植物で胚のうの細胞を1つずつ破壊し,花粉管が胚のうの方向へ誘引されるかを調べた。全く花粉管が誘引されなかったものは,次のうちどれか。最も適切なものを答えなさい。(解答番号 37)
① 卵細胞と中央細胞を破壊した。② 2つの助細胞のうち1つを破壊した。③ 2つの助細胞を両方破壊した。④ 卵細胞を破壊し,さらに2つの助細胞のうち1つを破壊した。⑤ 反足細胞を破壊した。
問1.5 植物ホルモンについての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 38)
A ジベレリンは,種子の休眠を維持する。
B アブシシン酸は,気孔を閉じさせる。
C エチレンは,果実の成熟を促進する。
D サイトカイニンは,側芽の成長を促進する。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD
問1.6 有胚乳種子をつくる植物として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 39)
A カキ
B ダイズ
C トウモロコシ
① A② B③ C④ AB⑤ AC⑥ BC⑦ ABC

問2 被子植物の自家不和合性についての次の文を読み,以下の問いに答えなさい。

自家不和合性は,花粉と柱頭(めしべ)がそれぞれ発現する因子によって決まる。花粉因子とめしべ因子をコードする遺伝子はS遺伝子座に並び,対立遺伝子S1,S2,S3がある。同じ対立遺伝子に由来する因子を発現する花粉と柱頭が受粉すると,受精が起こらない。

種X:花粉の因子は,減数分裂の前(核相2n)に発現する。対立遺伝子の間に顕性・潜性の関係はなく,S2S3の個体の花粉は,S2とS3の両方の花粉因子を発現する。

種Y:花粉の因子は,減数分裂の前(核相2n)に発現する。対立遺伝子の間に顕性・潜性の関係があり,S3はS1とS2に対して顕性で,S2はS1に対して顕性である。

種Z:花粉の因子は,減数分裂の後(核相n)に発現する。S2S3の個体では,S2花粉因子を発現する花粉と,S3花粉因子を発現する花粉が1:1の割合でつくられる。

種X,Y,Zの柱頭の核相は2nで,いずれも対立遺伝子の間に顕性・潜性の関係はなく,S1S2の個体では,S1めしべ因子とS2めしべ因子の両方を発現する。

問2.1 次の実験を十分な回数行ったときに得られる種子において,胚の遺伝子型の存在比を S1S2:S1S3:S2S2:S2S3 で表したものとして,最も適切なものをそれぞれ答えなさい(同じ選択肢を複数回答えてもよい)。 (1) 種Zにおいて,遺伝子型S2S3の個体から採取した花粉を,遺伝子型S1S2の個体のめしべに付着させた。40 (2) 種Xにおいて,同じ交配を行った。41 (3) 種Yにおいて,同じ交配を行った。42(解答番号 40・41・42)
① 1:1:1:1② 1:1:0:1③ 1:0:0:1④ 1:0:1:1⑤ 1:1:0:0⑥ 0:1:0:1⑦ 0:0:0:1⑧ 0:0:1:2⑨ 0:1:1:0⑩ 0:0:0:0
問2.2 エピジェネティクスに関する記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 43)
A ヒストンのアセチル化やメチル化は,遺伝子の発現に影響する。
B DNAの塩基配列が変化するため,突然変異の一種である。
C 雌のX染色体の1つが不活性化されることは,エピジェネティクスの例である。
D 体細胞分裂で,娘細胞に受け継がれることはない。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD
問2.3 S遺伝子座には,集団中に数十もの対立遺伝子が維持されることがある。その理由として最も適切なものを答えなさい。(解答番号 44)
① 頻度の低い対立遺伝子をもつ個体ほど,受粉できる相手が多く有利になるため。② 頻度の高い対立遺伝子をもつ個体ほど,受粉できる相手が多く有利になるため。③ 対立遺伝子が増えると,突然変異が起こりにくくなるため。④ S遺伝子座では,遺伝子の組換えが頻繁に起こるため。
問2.4 S遺伝子座に突然変異が生じたとき,自家不和合性を失う可能性があるものとして,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 45)
A 花粉因子をコードする遺伝子の欠失
B めしべ因子をコードする遺伝子のエキソンに生じた同義置換
C 花粉因子をコードする遺伝子のスプライシング異常による機能の喪失
D 花粉因子をコードする遺伝子のプロモーターの変異による転写の亢進
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD
問2.5 自家和合性の植物に比べて,自家不和合性の植物はどのような特徴をもつと考えられるか。最も適切なものを答えなさい。(解答番号 46)
① 自家受精が起こりやすいため,ホモ接合体が多くなる。② 近親交配による有害な遺伝子の影響が出にくい。③ 他家受粉でしか種子ができないため,どの個体の遺伝子型もほぼ同じになる。④ 突然変異の頻度が高くなる。
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第Ⅱ問 植物の生殖と発生 の答えと解説

問1.1
④③①
  1. 受精卵は分裂して胚(④)に。中央細胞は精核と合わせて3nの胚乳(③)に。珠皮は種皮(①)になる。
問1.2
⑧②③
  1. n=6。(1) 胚のうは8個の核(反足細胞3,助細胞2,卵細胞1,中央細胞の極核2)で 8×6=48。(2) 受精卵は2nで 12。(3) 胚乳核は極核2個+精核1個で3nなので 18。
問1.3
③
  1. (あ)の減数分裂は均等,(い)の雄原細胞の分裂で生じる2個の精細胞も同じ大きさ。(う)の受精卵の最初の分裂だけが,小さい頂端細胞と大きい基底細胞を生む不等分裂。→ う。
問1.4
③
  1. 花粉管を誘引する物質を出すのは助細胞。1つでも残れば誘引されるので,両方を破壊した③だけが誘引されない。
問1.5
⑭
  1. A 誤り(ジベレリンは休眠を打ち破る)。B・C・D 正しい。→ B,C,D。
問1.6
⑤
  1. カキ・トウモロコシは有胚乳種子。ダイズは種子の成熟時に胚乳が吸収されて子葉に養分を貯える無胚乳種子。→ A,C。
問2.1
⑥⑩①
  1. (1) 種Z:S2花粉は拒絶され,S3花粉だけが受精。S3×卵S1→S1S3,S3×卵S2→S2S3 → 0:1:0:1(⑥)。(2) 種X:花粉はS2とS3の因子を出し,めしべのS2と一致 → 全部拒絶 → 0:0:0:0(⑩)。
  2. (3) 種Y:S3が顕性なので花粉はS3因子だけを出す。めしべ(S1,S2)と一致せず全部受精 → 1:1:1:1(①)。
問2.2
⑥
  1. A 正しい。B 誤り(塩基配列は変わらない)。C 正しい。D 誤り(娘細胞に受け継がれることが多い)。→ A,C。
問2.3
①
  1. 頻度の低い対立遺伝子をもつ個体は,拒絶される相手が少なく,受精できる機会が多いので,その対立遺伝子は増えやすい(頻度が低いほど有利)。このため多数の対立遺伝子が維持される。
問2.4
⑥
  1. 花粉因子かめしべ因子のどちらかが働かなくなると,不和合性を失う。A,Cは機能喪失。B 同義置換はアミノ酸が変わらない。D 転写が増えるだけで機能は失われない。→ A,C。
問2.5
②
  1. 他家受粉が強制されるので,近親交配による有害な形質(近交弱勢)が出にくく,遺伝的多様性が保たれる。
類題 第Ⅲ問 物質生産とバイオーム

生態系における物質生産とバイオームに関する次の文を読み,以下の問いに答えなさい。

生産者が有機物をつくり出す過程を物質生産という。生産者が一定期間内に単位面積当たりに生産した有機物の総量を総生産量,総生産量から呼吸量を引いたものを純生産量という。生産者の純生産量は 47 で表される。一次消費者の成長量は 48 で表される。

ある地域の植生とそこに生息する動物などをあわせた生物のまとまりをバイオームという。図1は陸上のバイオームと気候の関係を,図2は陸上(i〜n)と海洋(o〜q)のバイオームにおける年間の純生産量と現存量の関係を示している。図2のi,j,kは森林帯で,iは赤道域,jは温帯域,kは高緯度域の森林,lとmは熱帯の草原と温帯の草原,nは荒原を示す。

図1(陸上のバイオームと気候の関係)と図2(バイオームの純生産量と現存量)
図1・図2 バイオームと気候,純生産量と現存量(TMPS作成)
問1 文中の 47 と 48 に最も適切な式を,それぞれ答えなさい。(解答番号 47・48)
① 総生産量−呼吸量② 総生産量−被食量−枯死量③ 純生産量−被食量−枯死量④ 純生産量−呼吸量⑤ 摂食量−不消化排出量⑥ 同化量−呼吸量−被食量−死滅量⑦ 摂食量−呼吸量⑧ 同化量−呼吸量
問2 無機物ではなく有機物として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 49)
A 二酸化炭素
B グルコース
C 炭酸カルシウム
D DNA
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD
問3 ある草原のある時点における現存量が 520 t/ha,1年後の現存量が 548 t/ha であった。この1年間の呼吸量は 71 t/ha,枯死量は 19 t/ha,被食量は 5 t/ha である。この草原の1年間の純生産量を計算し,最も適切な値を答えなさい。ただし,50 は100の位の数字,51 は10の位の数字,52 は1の位の数字を表す。該当する位がない場合は「⑩ 0」を答えなさい。 50 51 52 t/ha(解答番号 50・51・52)
① 1② 2③ 3④ 4⑤ 5⑥ 6⑦ 7⑧ 8⑨ 9⑩ 0
問4 図1中の f に分布する代表的な植物と動物の種として最も適切な組合せを答えなさい。 植物:A エゾマツ B スダジイ C ブナ / 動物:D オニオオハシ E ヘラジカ F プレーリードッグ(解答番号 53)
① AD② AE③ AF④ BD⑤ BE⑥ BF⑦ CD⑧ CE⑨ CF
問5 図1中の a,c,e,g,h のバイオームは,図2中のどのバイオームに対応するか。対応するものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 54)
A a−i
B c−j
C e−l
D g−n
E h−l
① A② B③ C④ D⑤ E⑥ AB⑦ AC⑧ AD⑨ AE⑩ BC⑪ BD⑫ BE⑬ CD⑭ CE⑮ DE
問6 海洋において,その濃度が純生産量に大きな影響を及ぼす物質として最も適切なものをA〜Cから,また,図2中の o と q における単位面積当たりの純生産量を比較したときの記述として最も適切なものをD〜Fから,それぞれ選んだ組合せを答えなさい。(解答番号 55)
A 酸素とナトリウム
B ナトリウムと塩素
C 窒素とリン酸塩
D oは外洋域であり,栄養塩類が豊富なため,沿岸域であるpより純生産量は大きい。
E oは藻場・サンゴ礁であり,浅く光が十分に届くため,外洋域であるqより純生産量は大きい。
F oは沿岸域であり,河川から栄養塩類が供給されるため,藻場・サンゴ礁であるqより純生産量は大きい。
① AD② AE③ AF④ BD⑤ BE⑥ BF⑦ CD⑧ CE⑨ CF
問7 図2中の l と o では,純生産量は同程度であるが,現存量は l の方が数百倍大きい。現存量が大きく異なる理由として,最も適切な記述を答えなさい。(解答番号 56)
① 陸上植物は,水生植物や植物プランクトンに比べて,非光合成器官の割合が多いため。② 陸上植物は,水生植物や植物プランクトンに比べて,非光合成器官の割合が少ないため。③ 陸上植物は,水生植物や植物プランクトンと同等の非光合成器官をもち,呼吸量が少ないため。④ 陸上植物は,水生植物や植物プランクトンと同等の非光合成器官をもち,呼吸量が多いため。
問8.1 生産者から分解者に取り込まれ,腐食連鎖へ移行する物質量(枯死量)を表す式として,最も適切なものを答えなさい。(解答番号 57)
① 純生産量−被食量② 純生産量−成長量−被食量③ 総生産量−被食量−成長量④ 総生産量−呼吸量⑤ 総生産量−成長量−呼吸量⑥ 純生産量−呼吸量−被食量
問8.2 生産者の呼吸量として放出される有機物のエネルギーは,最終的にどのようになるか。最も適切なものを答えなさい。(解答番号 58)
① 化学エネルギーとして,そのまま生態系を循環する。② 光エネルギーに変換されて,生態系を循環する。③ 熱エネルギーとして放出され,生態系の外へ出ていく。④ ATPとして蓄えられ,ほかの生物に再利用される。
▶ 第Ⅲ問 の答えと解説を見る

第Ⅲ問 物質生産とバイオーム の答えと解説

問1
①⑥
  1. 純生産量=総生産量−呼吸量(①)。一次消費者の成長量=同化量−呼吸量−被食量−死滅量(⑥)。
問2
⑨
  1. グルコースとDNAは有機物。二酸化炭素と炭酸カルシウムは炭素を含むが,無機物として扱う。→ B,D。
問3
⑩⑤②
  1. 純生産量=成長量+枯死量+被食量 = (548−520)+19+5 = 52 t/ha。100の位は0(⑩),10の位は5(⑤),1の位は2(②)。呼吸量71は使わない。
問4
②
  1. fは針葉樹林。代表種はエゾマツとヘラジカ。
問5
⑧
  1. aは熱帯多雨林で図2のi。cはサバンナで熱帯の草原l(c−jは誤り)。eは夏緑樹林で温帯の森林j(e−lは誤り)。gはツンドラでn。hはステップで温帯の草原m(h−lは誤り)。→ a−i と g−n。
問6
⑧
  1. 影響が大きいのは窒素とリン酸塩(C)。oは藻場・サンゴ礁で,浅く光が十分に届くため,外洋域のqより純生産量が大きい(E)。
問7
①
  1. 草原でも,根や茎などの非光合成器官が多く,現存量は大きい。水中の植物プランクトンはほとんどが光合成を行う細胞で,現存量が小さい。
問8.1
②
  1. 純生産量=成長量+被食量+枯死量。したがって枯死量=純生産量−成長量−被食量。
問8.2
③
  1. 呼吸で有機物の化学エネルギーの一部はATPになるが,最終的には熱エネルギーとなって生態系の外へ放出され,循環しない。

※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、題材・数値・設定を変えて作っています。計算・論理で決まる設問は、スクリプトで全パターンを列挙して確かめてあります。用語や性質の真偽で決まる設問は「要確認」の扱いです。

CHECK

30秒 得点診断

本番の過去問、またはそっくり類題セットを50分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。

第Ⅰ問(体温調節・止血・血友病A・28問)
第Ⅱ問(被子植物・17問)
第Ⅲ問(物質生産とバイオーム・12問)
FOR PARENTS

保護者の方へ:北里大の生物で知っておきたい3つのこと

① 全問マーク式で「適切なものをすべて」
解答番号1〜58がすべて選択肢(解答番号8は赤本に設問が載っていません)。文を1つずつ正しく判定する力が得点を左右します。
② 計算と論理は取りこぼさない
アミノ酸の数、純生産量、抗体の組合せ、自家不和合性の受粉は、知識に頼らず手順で解ける問題です。ここを確実に取るのが合格点への近道です。
③ 秋からは「答案を見てもらう」
理科2科目で100分。どこで時間を失ったかは自分では見えにくいため、第三者の目で見ると最短で伸びます。
FAQ

よくある質問

Q. 北里大学 医学部の生物2025年度は、どの順番で解くのがよいですか?

TMPSのおすすめは、第Ⅲ問(物質生産とバイオーム)を14分、第Ⅱ問(植物の生殖と発生)を14分、第Ⅰ問(体温調節・止血・血友病A)を22分の合計50分です。本番は理科2科目で100分なので、生物は1科目あたり50分が目安になります。時間配分は受験生の実力で変わるため、あくまでTMPSの目安です。

Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?

分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答番号の形をTMPSの言葉で説明しています。

Q. 答えは、どうやって確かめていますか?

計算・論理で決まる問題(アミノ酸の数、X連鎖遺伝、抗体の組合せ、自家不和合性の受粉、純生産量、物質収支の式)は、スクリプトで全パターンを列挙したり計算したりして、独立に確かめています。一方、用語や生物の性質の真偽(どの文が正しいか)と、図を読んで決めた箇所は、スクリプトでは確かめられないため「要確認」と明記しています。

Q. 解答番号8の答えが載っていないのはなぜですか?

赤本の問題には、解答番号8の設問が載っていません(「設問省略」と表示されています)。そのため、本番の問題を確認できない8番については答えを決めていません。解答番号は1〜58ですが、実質57問の解説です。

Q. そっくり類題セットとは何ですか?

2025年度と同じ3大問・同じ解答番号の数(1〜58)で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。入試問題そのものではありません。

Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?

公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。

安心安全・継続更新システム

問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。

受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。

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「どこで時間を失ったか」「どの文の判定を取り違えたか」「実験の読み方の癖」を、Sora先生があなたの答案から直接診断します。