TMPS生物道場 北里大 生物2026
2026年度 一般選抜 全3大問・解答番号1〜42計算・論理は全てスクリプトで検算そっくり類題セット

北里大学
医学部 生物
2026年度 解答・解説

問題文は掲載できませんが、
解説を読むだけでどんな問題かもわかる!

さらに、そっくり類題PDFを見れば、実際の問題イメージもわかるよ!

各小問を「どういう問題か」から説明し、答えの根拠は1つずつ丁寧に解説。最後に、本番と同じ3大問の構成で作ったそっくり類題セット(全問解答つき)で、2026年度を丸ごと演習できます。

Sora先生
解説:Sora先生(TMPS医学館) / 更新:2026.10.20 / 読了 約45分

📌 このページの使い方

  1. 過去問集をお持ちの方:本番と同じ50分(理科2科目で100分)で解き、答え一覧で採点してから解説へ
  2. お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
  3. 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を50分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる

※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。解答番号(1〜42)は、本番のマークシートとの対応を示すためのものです。※ 用語・知識で決まる問題と、図を読んで決めた箇所は、スクリプトでは確かめられないため「要確認」を付けています。

⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)

LINEで誤りを連絡
SUMMARY

3分で分かる 2026年度の北里大の生物

Yuiちゃん
Yuiちゃん
「なし」って答えもあるなんて、不安になります…。
Sora先生
Sora先生
だからこそ、A〜Dを1つずつ○✕にして、全部✕なら「なし」と決めるんだ。思い込みで1つ○にしてしまうのが一番の落とし穴だよ。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
知識問題と計算問題、どっちを先にしますか?
Sora先生
Sora先生
第Ⅰ問の計算(8,14,15)は短時間で取れるから先に。第Ⅱ問後半と第Ⅲ問の図は、時間がかかるぶん落ち着いて取り組もう。
STRATEGY MAP

50分の立ち回りマップ

本番は理科2科目で100分。生物は50分を目安にします。時間はTMPSの目安です。

50分の時間配分。第Ⅰ問15分、第Ⅱ問16分、第Ⅲ問19分
図A 50分の使い方(TMPS作成)
🧭 おすすめの解く順番
第Ⅰ問 → 第Ⅱ問 → 第Ⅲ問(見直しは各大問の最後の1分)
3大問とも「適切なものをすべて含む選択肢」の連続です。1つの文に2分以上かけないこと。判断がつかない文は保留にして、他の文から候補を絞り、最後に戻りましょう。理科2科目の合計で時間を調整してください。
ANSWERS

本番の答え一覧(採点用)

解説を読む前の採点用です。計算・論理で決まる問題はスクリプトで確かめています(結果は下の注記)。

第Ⅰ問(解答番号 1〜15)

1:⑯2:②3:①4:⑩5:①6:③7:②8:③9:④10:④11:⑧12:④13:②14:③15:②

第Ⅱ問(16〜28)

16:⑪17:⑨18:①19:⑦20:⑨21:③22:②23:②24:⑨25:⑦26:②27:④28:⑥

第Ⅲ問(29〜42)

29:④30:⑦31:⑬32:⑩33:①34:⑦35:⑥36:①37:①38:②39:⑤40:②41:⑬42:②
⚠️ 要確認(スクリプトでは確かめられない箇所):用語・生物学的事実の真偽で決めた問題(解答番号1〜4,9〜12,16〜20,24,25,28〜35,41,42)と、図の読み取りで決めた問題(5〜7の塩基の読み,13の切断位置,21〜23の割球の配置,36の波形)。特に解答番号41(興奮性シナプスの神経伝達物質)は、ノルアドレナリンを含めるかどうかで解釈が分かれうるため、ACD(⑬)としましたが、AC(⑥)の可能性も残ります。

※ 検算:制限酵素の回文配列(5〜7)、10万塩基対あたりの個数(8)、ハーディ・ワインベルグ(14・15)、切断位置と断片長(13)、実験表からの推論(26・27)、割球の分断実験(21〜23)は、計算・全パターン列挙で独立に確認。膜電位(36〜40)はホジキン・ハクスリー型の数値シミュレーションで、波形・全か無か・阻害薬の効果を確認しました。いずれも一致しています。

採点したら → 30秒の得点診断へ
第Ⅰ問 DNA(解答番号1〜15)

第Ⅰ問 DNA

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(目標15分)
⏱ 目標時間 & 死守ライン15分。解答番号8・14・15の計算は各1分で取り切る。1〜4は文の○✕を素早く。
⚠️ 損切り・警戒ライン1つの文に2分以上かけない。迷う文は保留にして、他の文から選択肢を絞る。
💡 初手の思考トリガー「選択肢の文は、必ず1つずつ○✕を付ける。全部✕なら『なし』」。

問1DNAの基本と複製(解答番号1〜4)

📝 どういう問題か?

ヒトのゲノムと染色体、ミトコンドリア、複製の酵素を問う知識問題。数値を含む文は、計算して真偽を決めます。

  • 解答番号1:DNAに関する4つの文A〜Dから、適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(なしを含む①〜⑯)
  • 解答番号2〜4:DNA複製に働く3つの酵素(ヘリカーゼ・リガーゼ・ポリメラーゼ)に当てはまる説明を、A〜Dの4文から選ぶ(①〜⑪)

<strong>解答番号1</strong>は4文とも誤りで、答えは<strong>「なし」(⑯)</strong>です。

・「ヒストンと最も強く凝縮するのは」→ 染色体が最も凝縮するのは<strong>M期(分裂期)</strong>。G2期ではない。

・「G2期の1細胞のDNAは約60億塩基対」→ ヒトの半数体(n)は約31億塩基対。体細胞(2n)で約62億、<strong>G2期は複製後なので約120億</strong>塩基対。

・「コード領域は約10%」→ タンパク質をコードする領域は、ゲノムの<strong>約1.5%</strong>。

・「ミトコンドリアの起源は嫌気性細菌」→ 酸素を使う<strong>好気性細菌</strong>の共生が起源。

🎯 解答番号1の答え
1:⑯(なし)

<strong>解答番号2〜4</strong>は、酵素と働きを1対1にします。

・<strong>ヘリカーゼ</strong>:二重らせんをほどく(水素結合を切る)→ 該当は<strong>B</strong>のみ(②)。

・<strong>リガーゼ</strong>:ヌクレオチド鎖をつなぐ(岡崎フラグメントを連結)→ 該当は<strong>A</strong>のみ(①)。

・<strong>DNAポリメラーゼ</strong>:5′→3′方向にだけ伸長する、プライマー(3′末端)が必要 → 該当は<strong>C・D</strong>(⑩)。

🎯 解答番号2〜4の答え
2:②3:①4:⑩
⚠️ 「5′→3′にしか伸ばせない」「プライマーが必要」はポリメラーゼの性質で、リガーゼやヘリカーゼには当てはまりません。酵素ごとに○を付ける文を分けるのがコツです 要確認

問1.3制限酵素の認識配列(解答番号5〜8)

📝 どういう問題か?

制限酵素の認識配列は回文配列(上の鎖を5′→3′に読んだ配列と、下の鎖を5′→3′に読んだ配列が同じ)。残りの塩基を、この条件で決めます。

  • 解答番号5〜7:制限酵素の認識配列を、5′-CTG□ア□-3′(上の鎖)と、下の鎖の空欄イ・ウに入る塩基として選ぶ(A・T・G・C・Uの5択)
  • 解答番号8:この酵素が、ランダムな配列のDNA10万塩基対に平均して何か所切断するかを、選択肢の中から選ぶ(8択)

6塩基の配列を5′-CTGxyz-3′とします。下の鎖を5′→3′に読むと、元の配列の<strong>逆相補鎖</strong>です。回文になる条件は、「配列=その逆相補鎖」。

$$5^\prime\text{-CTG}xyz\text{-}3^\prime=\text{(逆相補)}=5^\prime\text{-}\bar z\bar y\bar x\text{CAG-}3^\prime$$

右辺の先頭3塩基はCTGなので $\bar z=$C,$\bar y=$T,$\bar x=$G が必要です。つまり $z=$G,$y=$A,$x=$C。認識配列は<strong>5′-CTGCAG-3′</strong>(制限酵素PstⅠの配列)。

全パターン(4³=64通り)を列挙して、回文になるのはCTGCAG ただ1つであることをスクリプトで確かめています。

ア(上の鎖の5番目)=<strong>A</strong>(①)。下の鎖の空欄イ・ウは、上の鎖の対応位置の相補塩基なので、イ=<strong>G</strong>(③)、ウ=<strong>C</strong>(②)。

🎯 解答番号5〜7の答え
5:①6:③7:②

<strong>解答番号8</strong>:6塩基の特定の配列は、ランダムな配列のどの位置でも $(1/4)^6$ の確率で現れます。

$$\frac{100000}{4^6}=\frac{100000}{4096}\approx 24.4\ \text{か所}$$

選択肢のうち、24.4に最も近いのは<strong>25</strong>(③)。

🎯 解答番号8の答え
8:③
⚠️ 塩基の入れ替えで、回文になるのは「相補的な塩基が対称の位置に来る」ものだけです。GCかCGだけでなく、CTGCAGのように中心が対になっていることを確かめましょう。

問2PCR法と電気泳動(解答番号9〜15)

📝 どういう問題か?

PCR法の手順、泳動の読み方、そして集団遺伝の計算を、1つの実験の流れでつなげた問題です。

  • 解答番号9:PCRの3つの反応段階(A〜C)を、正しい順番に並べた選択肢を選ぶ(6通り)
  • 解答番号10:2段階目の反応の温度を選ぶ(6択)
  • 解答番号11:下線部に関する4つの文から、適切なものを選ぶ(①〜⑪)
  • 解答番号12:電気泳動で、DNA断片が移動する向きと速さを選ぶ
  • 解答番号13:PCR産物を制限酵素で切断した結果から、切断部位(あ〜お)を選ぶ
  • 解答番号14・15:ハーディ・ワインベルグの法則を使い、姉妹の遺伝子型の人数を計算して2桁の数で答える

<strong>9・10</strong>:PCRの3段階は、<strong>①熱変性(約95℃)→②アニーリング(約55℃、プライマーが結合)→③伸長(約72℃、DNAポリメラーゼ)</strong>。段階の順番は、問題の中の記号を並べると<strong>B→C→A</strong>(④)。2段階目はアニーリングなので<strong>約55℃</strong>(④)。

🎯 解答番号9・10の答え
9:④10:④

<strong>11</strong>:下線部の4文のうち、<strong>BとC</strong>が適切(⑧)。<strong>12</strong>:DNAはリン酸基のために<strong>負に帯電</strong>しており、電圧をかけると<strong>陽極に向かって</strong>移動します。ゲルの網目を通りやすい<strong>短い断片ほど速く</strong>進みます。陽極側(Q)に近い方が短い断片、というのが(④)です。

🎯 解答番号11・12の答え
11:⑧12:④
PCR産物の切断部位と電気泳動のバンドの読み方
図B 切断部位とバンド(TMPS作成・本番の数値による一般形)

<strong>13</strong>:酵素処理をしたとき、400塩基対のPCR産物から<strong>100と300塩基対の2つの断片</strong>ができます。1目盛りが100塩基対なので、端から1目盛り目の位置、つまり<strong>い</strong>(②)で切れたことになります。

・全部切れる個体は、100と300のバンドだけになる(切断部位がある対立遺伝子のホモ)。

・切れない個体は、400のバンドだけ(切断部位がない対立遺伝子のホモ)。

・片方だけ切れるヘテロは、<strong>400・300・100の3本</strong>のバンドが出る。

🎯 解答番号13の答え
13:②

<strong>14・15</strong>:集団のうち、切断部位がない型(400だけが出る型)のホモ接合体が64%だったとします。姉の遺伝子型は、<strong>酵素処理しない場合は400のみ、処理すると400・300・100の3本</strong>なので、<strong>ヘテロ接合体</strong>です。

そこで、集団で、ヘテロ接合体の人数を計算します。

$$p^2=0.64\ \Rightarrow\ p=0.8,\quad q=1-p=0.2$$
$$2pq=2\times0.8\times0.2=0.32\ \Rightarrow\ 100\text{人中 }32\text{人}$$

2桁の数32を、十の位(解答番号14)=<strong>3</strong>(③)、一の位(解答番号15)=<strong>2</strong>(②)と答えます。

🎯 解答番号14・15の答え
14:③15:②
⚠️ 設定の数値(集団の人数・ホモの割合)は、赤本で再確認してください 要確認。「ホモ接合体の割合= $p^2$」から $p$ を出すので、平方根を忘れずに。ヘテロの割合は $2pq$ で、2倍を忘れると16人になります。
Sora先生の総整理表

第Ⅰ問:型のまとめ

番号型着眼点
1〜4知識(○✕の組合せ)数値の文は計算で確かめる。全部✕なら「なし」
5〜8回文配列と確率逆相補鎖=元の配列。$100000/4^6\approx24.4$
9〜12PCR・電気泳動95℃→55℃→72℃/陽極へ・短いほど速い
13切断位置断片長(100と300)から位置を逆算
14・15ハーディ・ワインベルグ$q^2$か$p^2$から$p$を出し、$2pq$を計算
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第Ⅰ問

  • 計算が速い8・14・15を各1分で解けたか。解けなければ、$4^6$ と $2pq$ を暗算できるまで練習する。
  • 文の判定1・11 でA〜Dを1つずつ○✕にできたか。「なし」を選ぶ勇気を持てたか。
  • 図の読み13 で断片長から切断位置を逆算できたか。泳動図を自分でも描けるようにする。
第Ⅱ問 配偶子形成と発生(解答番号16〜28)

第Ⅱ問 配偶子形成と発生

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(目標16分)
⏱ 目標時間 & 死守ライン16分。前半(16〜25)で9分、後半の実験表(26〜28)で7分。
⚠️ 損切り・警戒ライン26〜28は表を読み違えると連鎖して全滅。5分たっても表の対応が取れなければ、26だけ確保して先へ。
💡 初手の思考トリガー「実験の表は、条件を縦に、結果を横に、○✕で書き直してから文を読む」。

問1ヒトの配偶子と細胞の大きさ(解答番号16・17)

📝 どういう問題か?

ヒトの卵(直径約0.1 mm)を基準に、他の細胞との大きさを比べる知識と、減数分裂の知識を問う設問です。

  • 解答番号16:細胞の大きさを比べる4つの文A〜Dから、適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(①〜⑯)
  • 解答番号17:精子・卵の形成に関する4つの文A〜Dから、適切なものをすべて含む選択肢を選ぶ(①〜⑯)

<strong>16</strong>:卵(約0.1 mm=100 μm)より<strong>小さい</strong>のは、酵母(約5 μm)・花粉(数十 μm)・赤血球(約7 μm)。一方、アフリカツメガエルの卵は約1 mmあり、ヒトの卵より<strong>大きい</strong>。適切なのは<strong>A・B・C</strong>(⑪)。

<strong>17</strong>:適切なのは<strong>BとD</strong>(⑨)。

🎯 解答番号16・17の答え
16:⑪17:⑨
⚠️ 細胞の大きさは「μm」の単位感覚が大事です。教科書の図にある代表値(赤血球7 μm,卵100 μm,ニワトリ卵黄の数cm)を整理しておきましょう 要確認

問2ウニの受精(解答番号18〜20)

📝 どういう問題か?

精子が卵に近づき、融合し、卵が受精膜をつくるまでの流れを順に並べる問題です。

  • 解答番号18・19:受精で起こる4つの出来事(①③④⑦)を時間順に並べたとき、2番目と4番目に来るものを選ぶ
  • 解答番号20:ウニの受精に関する4つの文から、適切なものを選ぶ(①〜⑯)

順序は<strong>③→①→④→⑦</strong>。2番目は<strong>①</strong>、4番目は<strong>⑦</strong>。

<strong>20</strong>は、BとDが適切(⑨)。

🎯 解答番号18〜20の答え
18:①19:⑦20:⑨
⚠️ 受精の順序は「先体反応→精子と卵の膜の融合→卵の細胞膜の変化(表層反応)→受精膜の上昇」を、自分の言葉で言えるようにしておくと、番号が変わっても対応できます 要確認

問3アフリカツメガエルの胚の分断実験(解答番号21〜25)

📝 どういう問題か?

背側・腹側の決定と、誘導のしくみ。結果の表(正常・腹側のみ)から、背側の領域を決めるのが核です。

  • 解答番号21〜23:4細胞期の胚を、a〜dの割球に分ける2通りの切断面で分断したときの結果から、精子が進入した部位・ディシェベルドが局在する部位・βカテニンが蓄積する部位を、領域(4つの選択肢)から選ぶ
  • 解答番号24:BMP・ノギン・神経・脊索の語を、文中の空欄(ア〜ウ)に当てはめる選択肢を選ぶ
  • 解答番号25:脊索をもつ生物の組合せを選ぶ(①〜⑯)

分断実験の論理は次の通りです。

・<strong>切断面2で分けた領域「ad」</strong>は正常に発生し、「bc」は<strong>腹側の構造のみ</strong>になった。→ 背側を決めるもの(背側決定因子)は<strong>a・d側</strong>にある。

・背側ができる側の反対側に<strong>精子が進入</strong>する(精子進入側が腹側)。→ 精子進入部位は<strong>b・c側</strong>(③)。

・ディシェベルドは植物極側の細胞質が表層回転で背側に移動して<strong>背側</strong>に局在する → <strong>ad</strong>(②)。

・βカテニンも<strong>背側</strong>に蓄積する → <strong>ad</strong>(②)。

🎯 解答番号21〜23の答え
21:③22:②23:②

<strong>24</strong>:背側ではノギンが<strong>BMP</strong>の働きを抑える。BMPがあると外胚葉は<strong>表皮</strong>に、ないと<strong>神経</strong>になる。空欄は(ア)BMP,(イ)神経,(ウ)脊索 の順で、選択肢⑨。<strong>25</strong>:脊索をもつ生物は、ナメクジウオ(A)とホヤ(幼生、D)で⑦。

🎯 解答番号24・25の答え
24:⑨25:⑦
⚠️ 21〜23は「精子が入った側が腹側」という前提を先に決めると、残りが一直線に決まります。「ディシェベルド」と「βカテニン」はどちらも背側、という点が型です 要確認

問5マウスの始原生殖細胞(PGC)の形成実験(解答番号26〜28)

📝 どういう問題か?

実験の表だけを材料に、結論を決める論理問題。知識は要らず、表の読み取りだけで答えが決まります。

  • 解答番号26:表1の結果(胚の部位U・U1・U2を、5.5日・6.0日・6.5日で取り出して培養)から、適切な文の組合せ(A〜E,6通り)を選ぶ
  • 解答番号27:実験4(Tのみ、T+Uを共培養)の結果から、Tの働きを示す文の組合せ(8通り)を選ぶ
  • 解答番号28:因子Zを加えた実験から、Zの働きとして適切な文の組合せを選ぶ(①〜⑪)

表1を読み取ると、次の通りです。

・Uは6.0日以降にPGCが<strong>すでに形成</strong>されている(5.5日では形成されていない)→「6.0日のUにはすでにPGCがある」(A)。

・U1は6.0日以降に形成され、U2は6.0〜6.5日でも形成されない → PGCは<strong>U1</strong>から分化する(D)。

→ A・D の組合せで<strong>②</strong>。

🎯 解答番号26の答え
26:②

<strong>27</strong>(実験4):T単独ではPGCは形成されないが、T+U2の組合せではTの時期にかかわらずPGCが形成される → Tは<strong>促進</strong>に働く(A)。T+U2を共培養した6.5日でもPGCが形成されるので、「6.5日になるとTの作用が失われる」は誤り(Dが正しい)。U2は単独ではPGCが形成されにくいが、これは<strong>Tから遠く、Tの作用が届かない</strong>ためと説明できる(F)。→ A・D・F で<strong>④</strong>。

<strong>28</strong>:Zは促進因子。A・Cが適切で<strong>⑥</strong>。

🎯 解答番号27・28の答え
27:④28:⑥
⚠️ 27の選択肢には、表1と矛盾する文(U1はTに近く…形成されにくい)が入っています。表1で確かめてから○✕を付けると、迷いません 要確認
Sora先生の総整理表

第Ⅱ問:型のまとめ

番号型着眼点
16・17細胞の大きさ・配偶子代表値を単位つきで覚える
18〜20ウニの受精先体反応→融合→表層反応→受精膜
21〜23分断実験の論理正常な側=背側。精子進入は反対側
24・25誘導・脊索動物ノギンはBMPを抑える。ホヤ幼生にも脊索
26〜28実験表の読み取り条件×結果を○✕に書き直す
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第Ⅱ問

  • 知識16・17・20・25 で教科書の数値や語を、そのまま答えられたか。
  • 論理21〜23 を、表の結果から順に決められたか。精子進入と背側の関係を説明できるか。
  • 表の読み26〜28 で表を縦横に整理してから文を読んだか。矛盾する文を先に消せたか。
第Ⅲ問 神経細胞(解答番号29〜42)

第Ⅲ問 神経細胞

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(目標19分)
⏱ 目標時間 & 死守ライン19分。前半(29〜35)で8分、膜電位の波形(36〜40)で8分、シナプス(41・42)で3分。
⚠️ 損切り・警戒ライン36の波形が選べないと37〜40にも響く。極値と静止電位の符号だけ先に決めて、どれかに絞る。
💡 初手の思考トリガー「電極の位置と、どちらを基準に測るかを先に書く」。

問1ニューロンの構造とイオン(解答番号29〜32)

📝 どういう問題か?

静止電位は、ナトリウムポンプによる濃度差と、カリウムチャネルの常時開放でできます。基本事項を一つずつ確かめる設問です。

  • 解答番号29:ニューロンの構造(細胞体・樹状突起・軸索)と、興奮の伝導に関する記述を選ぶ(4択)
  • 解答番号30:静止電位に関する3つの文から、適切なものを選ぶ
  • 解答番号31:細胞の外側の濃度が内側より高いイオンの組合せ(Ca²⁺・K⁺・Na⁺・Cl⁻から)を選ぶ
  • 解答番号32:ナトリウムポンプとチャネルに関する文から、適切なものを選ぶ(①〜⑩)

<strong>31</strong>:細胞の外に多いのは<strong>Na⁺・Cl⁻・Ca²⁺</strong>、内側に多いのは<strong>K⁺</strong>。→ Ca²⁺・Na⁺・Cl⁻(A・C・D)で<strong>⑬</strong>。

<strong>32</strong>:ナトリウムポンプは、ATPのエネルギーを使ってNa⁺を外へ、K⁺を内へ運ぶ(能動輸送)。適切な文は<strong>C・D</strong>(⑩)。

<strong>29</strong>は④、<strong>30</strong>は3つの文が全部適切で⑦。

🎯 解答番号29〜32の答え
29:④30:⑦31:⑬32:⑩
⚠️ Na⁺の濃度は外が高い、K⁺は内が高い。この向きを逆にすると、後の波形(極値の符号)まで全て逆になります 要確認

問2膜電位変化の原因とチャネル(解答番号33〜35)

📝 どういう問題か?

活動電位は、刺激で閾値を超えると、電位依存性Na⁺チャネルが開いて脱分極し、少し遅れてK⁺チャネルが開いて再分極する流れで説明します。

  • 解答番号33:活動電位の発生で、最初に開くのはどのチャネルかなど、仕組みの文から選ぶ
  • 解答番号34・35:電位依存性チャネルの開閉と、膜電位変化の関係を述べた文から、適切なものの組合せを選ぶ(①〜⑩)

・脱分極:電位依存性<strong>Na⁺チャネル</strong>が開き、Na⁺が流入。

・再分極:Na⁺チャネルが不活性化し、電位依存性<strong>K⁺チャネル</strong>が開いてK⁺が流出。

→ 33は①(A)、34は⑦(A・D)、35は⑥(A・C)。

🎯 解答番号33〜35の答え
33:①34:⑦35:⑥
⚠️ 「Na⁺チャネルが開くと脱分極」「K⁺チャネルが開くと再分極」を、どの段階の話かとセットで確認しましょう 要確認

問3膜電位の波形と阻害薬(解答番号36〜40)

📝 どういう問題か?

静止電位・ピーク・波形の持続時間を自分で描いてから、8つのグラフと照らし合わせる問題です。

  • 解答番号36:電極1を細胞内、電極2を細胞外に置き、電極1を基準にして電極2の電位を測ったときの活動電位の波形を、8つのグラフ(①〜⑧)から選ぶ
  • 解答番号37:刺激を2倍にしたときの波形(①〜⑧から)
  • 解答番号38:Naチャネル阻害薬Xを加えたときの波形
  • 解答番号39:Kチャネル阻害薬Yを加えたときの波形
  • 解答番号40:XとYの両方を加えたときの波形

<strong>36</strong>:普通の測定は「細胞内を基準にして外」ではなく「外を基準にして内」です(内が−70 mV、ピークが+30 mV)。電極1(内)を基準にして電極2(外)を測るので、符号が<strong>反転</strong>します。

・静止時:外 − 内 = 0 −(−70)= <strong>+70 mV</strong>

・ピーク:外 − 内 = 0 −(+30)= <strong>−30 mV</strong>

→ 静止電位+70 mV,極値−30 mV のグラフは<strong>①</strong>。

阻害薬なし・Yのみ・Xのみの活動電位の波形
図C 阻害薬の効果(ホジキン・ハクスリー型のシミュレーション、TMPS作成)

<strong>37</strong>:活動電位は<strong>全か無かの法則</strong>に従い、閾値を超えれば刺激が大きくても同じ大きさ・同じ形。→ 36と同じ波形で<strong>①</strong>。

<strong>38</strong>:Naチャネルを阻害すると脱分極が起こらず、<strong>活動電位が出ない</strong>。波形は静止電位の水平線で<strong>②</strong>。

<strong>39</strong>:Kチャネルを阻害すると、ピークの高さはほぼ変わらないが、<strong>再分極が遅れて持続時間が延びる</strong> → <strong>⑤</strong>。

<strong>40</strong>:XとYの両方なら、Xの効果で活動電位が出ない → <strong>②</strong>。

🎯 解答番号36〜40の答え
36:①37:①38:②39:⑤40:②

波形の数値は、ホジキン・ハクスリー型の数値シミュレーションで確認しました(Na阻害でピークなし、K阻害で下降の時間が1.3倍以上に延長、両方阻害でピークなし)。8つのグラフそのものは図の読み取りなので、グラフの選び方は赤本で再確認してください <span class="todo-flag">要確認</span>

⚠️ 電極の置き方で符号が逆になる点が最大の落とし穴。37は「大きい刺激だから大きな活動電位」と考えると誤りです。

問4シナプス伝達の実験(解答番号41・42)

📝 どういう問題か?

2つのニューロンN1(シナプス前)・N2(シナプス後)をつなぐ実験。シナプスでの伝達の流れを、実験結果と合わせて考えます。

  • 解答番号41:興奮性シナプスの神経伝達物質として適切なものを、A〜Dから選ぶ(①〜⑯)
  • 解答番号42:阻害薬Xを加えた実験の結果から、適切な記述を選ぶ(①〜⑪)

<strong>41</strong>:興奮性の神経伝達物質として、アセチルコリン(A)・グルタミン酸(C)・ノルアドレナリン(D)を含め、<strong>ACD(⑬)</strong>としました。

<strong>42</strong>:Xを加えるとN1に活動電位が出ない。それでもN2が脱分極するなら、シナプス小胞からの放出は、活動電位がなくても電位依存性Ca²⁺チャネルの開口で起こりうる、という文(B)が適切 → <strong>②</strong>。

🎯 解答番号41・42の答え
41:⑬42:②
⚠️ 41は、ノルアドレナリンを興奮性に含めるかで、ACD(⑬)とAC(⑥)に分かれます。教科書の記述によって解釈が分かれうるため、赤本の解答で確認が必要です 要確認
Sora先生の総整理表

第Ⅲ問:型のまとめ

番号型着眼点
29〜32ニューロンとイオンNa⁺は外,K⁺は内。ポンプは能動輸送
33〜35チャネルの開閉Na⁺チャネル→脱分極、K⁺チャネル→再分極
36電極の向き内を基準に外を測ると符号が反転
37〜40全か無か・阻害薬Na阻害→出ない/K阻害→持続時間が延びる
41・42シナプス放出は電位依存性Ca²⁺チャネルが引き金
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第Ⅲ問

  • 符号36 で電極の向きを書いてから符号を決めたか。
  • 波形37〜40 を、阻害薬の効果から「描いて」選べたか。
  • 知識29〜35・41 の○✕で、教科書の記述を根拠に決められたか。
TMPS ORIGINAL

北里大2026型 そっくり類題セット
(全3大問・解答解説つき)

2026年度の本番と同じ3大問・同じ解答番号の数(1〜42)で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。「なし」を含む組合せ選択の判断と、実験の表・波形を読む力の練習に使ってください。

試験時間の目安 50分(理科2科目で100分)DNA・発生・神経
📄 本番形式の問題冊子PDFをダウンロード(全12ページ)

印刷して本番と同じように50分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。

※ 北里大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。

類題 第Ⅰ問 DNA
  • 各問題の選択肢のうち質問に適した答えを1つだけ選んでマークすること(1問に2つ以上答えると誤り)。
  • 「適切なものだけをすべて含む選択肢」を選ぶ問題では,該当するものがない場合は選択肢の「なし」を答える。

DNAに関する以下の問いに答えなさい。

問1.1 植物や動物の細胞のDNAについての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 1)
A DNAの複製は,細胞周期のS期に行われる。
B ヒトの体細胞1個(G₁期)に含まれるDNAの総塩基対数は,約60億塩基対である。
C ゲノムDNAの塩基配列のうち,タンパク質をコードする領域は約98%である。
D 葉緑体DNAは,進化の過程で細胞内共生したシアノバクテリアに由来するとされる。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし
問1.2(1) DNAの半保存的複製における,次の酵素の働きとして適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。酵素:DNAヘリカーゼ。(解答番号 2)
A 岡崎フラグメントどうしをつなぐ。
B 複製起点で2本鎖DNAをほどき,1本鎖にする。
C DNAの新生鎖を5′→3′の方向にだけ伸長する。
D 新生鎖の伸長に必要なRNAプライマーを合成する。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ なし
問1.2(2) 同様に,次の酵素の働きとして適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい(A〜Dは(1)と同じ)。酵素:DNAリガーゼ。(解答番号 3)
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ なし
問1.2(3) 同様に,次の酵素の働きとして適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい(A〜Dは(1)と同じ)。酵素:DNAポリメラーゼ。(解答番号 4)
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ なし

ヒトのDNAにおいて,図1に示すような領域が見出された。図1中の□は塩基を表している。制限酵素Zは図1中の部位の6塩基を認識して切断する。認識される塩基配列は回文配列(回転対称)である。

問1.3(1) ア 図1中のアに当てはまる塩基として最も適切なものを答えなさい。(解答番号 5)
図1。制限酵素Zの認識部位付近の模式図
図1 制限酵素Zの認識配列を含む領域の模式図(TMPS作成)
① A② C③ G④ T⑤ U
問1.3(1) イ 図1中のイに当てはまる塩基として最も適切なものを答えなさい。(解答番号 6)
① A② C③ G④ T⑤ U
問1.3(1) ウ 図1中のウに当てはまる塩基として最も適切なものを答えなさい。(解答番号 7)
① A② C③ G④ T⑤ U
問1.3(2) 制限酵素Zにより認識される塩基配列は,DNA 5万塩基対あたり理論上何個存在するかを計算し,最も近い値を答えなさい。なおDNA中にはいずれの塩基も同じ割合で含まれているものとする。(解答番号 8)
① 5② 12③ 25④ 50⑤ 125⑥ 250⑦ 500⑧ 1250
問2.1(1) PCR法の反応段階A〜Cを,1サイクル目で起こる順に左から並べたものとして最も適切なものを答えなさい。(解答番号 9)
A プライマーがDNAの相補的な塩基配列をもつ部位に結合する。
B 新しいDNA鎖が合成される。
C DNAの2本鎖が完全に解離する。
① A→B→C② A→C→B③ B→A→C④ B→C→A⑤ C→A→B⑥ C→B→A
問2.1(2) 上記の3つの反応段階のうち,3段階目の反応に用いられる一般的な温度として,最も適切なものを答えなさい。(解答番号 10)
① 4℃② 25℃③ 37℃④ 55℃⑤ 72℃⑥ 95℃

ヒトの個体間でゲノムDNAを比較すると,さまざまな塩基配列の違いが検出される。常染色体上のN遺伝子座には,ある部位が制限酵素Wによって1か所切断される対立遺伝子N1と,切断されない対立遺伝子N2がある。ある兄弟の兄の細胞からDNAを得て,プライマーFとプライマーRにより挟まれた500塩基対の領域をPCR法で増幅した(図2)。得られた産物を2つに分け,一方は未処理のまま,もう一方は制限酵素Wで十分に切断処理し,同時に電気泳動したところ,図3のようになった。弟についても同様に調べた。制限酵素Wで切断される部位は図2中のあ〜おのいずれか1か所である。

図2のM遺伝子座の模式図と図3の電気泳動の結果
図2・図3 N遺伝子座と電気泳動の結果(TMPS作成)
問2.2(1) 次の記述のうち,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 11)
(問2の下線部「さまざまな塩基配列の違い」に関して)
A コドンの3番目の塩基の置換は,アミノ酸を必ず変化させる。
B 数個〜数十個の塩基配列のくり返し(反復配列)の反復数の差は,DNA型鑑定に利用される。
C エンハンサー領域の塩基配列の欠失は,その遺伝子の転写量に影響することがある。
D 同義置換(アミノ酸が変わらない置換)では,翻訳されるタンパク質のアミノ酸配列は変わらない。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし
問2.2(2) 図3のように電気泳動で異なる長さのDNA断片が分離する理由として,最も適切なものを答えなさい。(解答番号 12)
① 短いDNA断片の方が,長いものより陽極である電極Qの方向へ速く移動するため。② 長いDNA断片の方が,短いものより陽極である電極Qの方向へ速く移動するため。③ 短いDNA断片の方が,長いものより陰極である電極Pの方向へ速く移動するため。④ 長いDNA断片の方が,短いものより陰極である電極Pの方向へ速く移動するため。
問2.2(3) 図2中のあ〜おのうち,制限酵素Wで切断される部位として最も適切なものを答えなさい。(解答番号 13)
① あ② い③ う④ え⑤ お
問2.2(4)a ハーディ・ワインベルグの法則が成り立つある集団100人において,対立遺伝子N1のみをもつ人は49人であった。この集団における兄と同じ遺伝子型をもつ人の数を計算し,最も適切な値を答えなさい。ただし 14 は10の位の数字,15 は1の位の数字をそれぞれ表す。該当する位がない場合は「⑩ 0」を答えなさい。(解答番号 14・15)
① 1② 2③ 3④ 4⑤ 5⑥ 6⑦ 7⑧ 8⑨ 9⑩ 0
▶ 第Ⅰ問 の答えと解説を見る

第Ⅰ問 DNA の答えと解説

問1.1
⑫
  1. A 正しい(DNA合成はS期)。B 正しい(体細胞の核相は2nで,ゲノムは半数体で約30億塩基対なので合計約60億)。
  2. C 誤り(コード領域はヒトで約1.5%)。D 正しい(細胞内共生説)。→ A,B,D。
問1.2(1)
②
  1. DNAヘリカーゼが担う働きは B。
問1.2(2)
①
  1. DNAリガーゼが担う働きは A。
問1.2(3)
③
  1. DNAポリメラーゼが担う働きは C。
問1.3(1) ア
④
  1. 認識配列は 5′-GAA□ア□-3′ の回文配列で,逆向きに読んで相補になる。5′-GAATTC-3′ となるので ア=T。
問1.3(1) イ
①
  1. イは上の鎖の5番目の塩基 T と対になる下側の塩基なので A。
問1.3(1) ウ
③
  1. ウは上の鎖の7番目の塩基 C と対になる下側の塩基なので G。
問1.3(2)
②
  1. 6塩基の並び方は $4^6=4096$ 通り。$50000/4096=12.2$ で約12個。
問2.1(1)
⑤
  1. 2本鎖が解離(C)→ プライマーが結合(A)→ 新しいDNA鎖が合成(B)。
問2.1(2)
⑤
  1. 3段階目はDNAポリメラーゼによる伸長反応で,酵素の至適温度に近い約72℃で行う。
問2.2(1)
⑭
  1. A 誤り(コドンの3番目は縮重のため,アミノ酸が変わらないことが多い)。B 正しい。C 正しい。D 正しい(定義)。→ B,C,D。
問2.2(2)
①
  1. DNAは負に帯電しているので陽極へ移動する。図3で断片は上から下へ移動しているので,下の電極Qが陽極。ゲルの網目を短い断片ほど通りやすく速く動く。
問2.2(3)
③
  1. 切断すると200と300塩基対の断片になる。左端(あ)から200塩基対の位置は う。(い→120と380,え→350と150,お→470と30で,図3の2本のバンドと合わない。)
問2.2(4)a
④②
  1. N1N1が49人 → N1の頻度 $p=\sqrt{0.49}=0.7$,N2の頻度 $q=0.3$。
  2. 兄は図3でN1とN2の両方をもつヘテロ接合体。$2pq\times100=2\times0.7\times0.3\times100=42$ 人。10の位は4(④),1の位は2(②)。
類題 第Ⅱ問 配偶子形成と発生

動物の配偶子形成と発生に関する次の文を読み,以下の問いに答えなさい。

有性生殖をする動物では,(あ)卵と精子が受精 することで個体の発生が始まる。受精後,卵割が起こり,細胞数がある程度増えると,(い)胚の領域どうしの相互作用により細胞の分化が誘導 され,さまざまな組織や器官が形成される。ヒトでは,生殖細胞のもとになる細胞が早い時期に決まる。

問1.1 (あ)に関して,ヒトの卵の大きさ(直径約0.1 mm)よりもサイズが小さいものとして,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 16)
A ヒトの精子(全長約0.06 mm)
B ニワトリの卵黄(直径約3 cm)
C ヒトの白血球(直径約0.01 mm)
D アフリカツメガエルの卵(直径約1 mm)
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし
問1.2 ヒトの卵形成過程についての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 17)
A 卵原細胞は体細胞分裂で増える。
B 一次卵母細胞の減数分裂の第一分裂では,不均等な分裂が起こり極体ができる。
C 排卵されるのは,第二分裂中期で分裂が止まった二次卵母細胞である。
D 第一極体は受精後に必ず卵と融合する。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし
問2 1番目 (あ)に関して,ウニの精子が卵に近づいてから受精に至る過程についての正しい記述を,次の選択肢から4つ選び,それらを起こる順に並べたとき,1番目に当てはまる最も適切なものを答えなさい。(解答番号 18)
① 先体突起が伸長し,精子と卵の細胞膜が融合する。② 先体が卵の細胞膜と融合し,先体から内容物が細胞質内に放出される。③ 先体から内容物がゼリー層で放出される。④ 表層粒の内容物が卵黄膜と細胞膜の間に放出される。⑤ 表層粒の内容物が卵黄膜とゼリー層の間に放出される。⑥ ゼリー層が硬化する。⑦ 卵黄膜が硬化する。
問2 3番目 上の4つの記述(問2の選択肢①〜⑦のうち正しいもの)を起こる順に並べたとき,3番目に当てはまる最も適切なものを答えなさい。(解答番号 19)
① ①② ②③ ③④ ④⑤ ⑤⑥ ⑥⑦ ⑦
問3.1 (い)に関して,アフリカツメガエルの胚についての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 20)
A 原口は動物極側に形成される。
B 原腸は,原口から外胚葉の一部が陥入して形成される。
C 原腸形成が進むと,胞胚腔は縮小する。
D 神経管は外胚葉に由来する。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし

4細胞期の胚では,上から見て割球が a,b,c,d の順に並ぶ(aとd,bとcはそれぞれ隣り合う)。この胚を分断面1もしくは分断面2で分割して,それぞれ発生させた。その結果,分断面1で分割した場合は,bcからは正常な胚が形成されたが,adからは腹側の構造のみをもつ異常な胚が形成された。一方,分断面2で分割した場合は,abおよびcdのどちらからも正常な胚が形成された。

問3.2(1) この結果から,受精時に精子が進入したと考えられる部位として最も適切なものを答えなさい。(解答番号 21)
① aとbにまたがる部位② aとdにまたがる部位③ bとcにまたがる部位④ cとdにまたがる部位⑤ 動物極側のabcdにまたがる部位⑥ 植物極側のabcdにまたがる部位
問3.2(2)1) 分断面1で分割したときに片方のみから正常な胚が形成された理由は,受精後に以下の現象が特定の部位で起きていたからである。以下の現象が起こった部位として,最も適切なものを答えなさい。同じ選択肢を複数回答えてもよい。1) 表層回転の後にディシェベルドが局在した。(解答番号 22)
① aとbにまたがる部位② aとdにまたがる部位③ bとcにまたがる部位④ cとdにまたがる部位⑤ 動物極側のabcdにまたがる部位⑥ 植物極側のabcdにまたがる部位
問3.2(2)2) 同じく,2) βカテニンが細胞質に蓄積した部位として最も適切なものを答えなさい。(解答番号 23)
① aとbにまたがる部位② aとdにまたがる部位③ bとcにまたがる部位④ cとdにまたがる部位⑤ 動物極側のabcdにまたがる部位⑥ 植物極側のabcdにまたがる部位
問4.1 アフリカツメガエルの胚では,腹側でBMPが外胚葉に作用して(ア)へ分化させる。一方,背側では原口背唇部から分泌されるコーディンやノギンが(イ)に結合してその作用を抑制するため,外胚葉は(ウ)になる。(ア)〜(ウ)に当てはまる語を左から順に並べたものとして,最も適切な組合せを答えなさい。(解答番号 24)
① 表皮,ノギン,表皮② 表皮,ノギン,神経③ 表皮,BMP,表皮④ 表皮,BMP,神経⑤ 神経,ノギン,表皮⑥ 神経,ノギン,神経⑦ 神経,BMP,表皮⑧ 神経,BMP,神経⑨ 脊索,ノギン,表皮⑩ 脊索,ノギン,神経⑪ 脊索,BMP,表皮⑫ 脊索,BMP,神経
問4.2 背側の中胚葉からできる脊索を,発生の過程で形成する生物として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 25)
A ナメクジウオ
B ウニ
C ホヤ(幼生)
D イソギンチャク
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし

マウス胚の領域Pと領域Q(Qをさらに,Pに近い領域Q1と,Pから遠い領域Q2に分ける)を取り出し,細胞系列Kの分化が起こるかを調べた。実験1はQのみ,実験2はQ1のみ,実験3はQ2のみを培養した。培養終了後に,K特異的な遺伝子の発現によってKの分化の有無を判定した。結果は次の表1のとおりである(Kが分化した場合は○,しなかった場合は×)。

表1 実験1〜3の結果(取り出した胚の発生時期):

実験1(Qのみ):1日目 ×,2日目 ×,3日目 ○ / 実験2(Q1のみ):1日目 ×,2日目 ×,3日目 ○ / 実験3(Q2のみ):1日目 ×,2日目 ×,3日目 ×

問5.1 実験1〜3の結果から考えられる,正常なマウスの体内におけるK前駆細胞の形成とKの分化についての記述として,最も適切な選択肢を答えなさい。(解答番号 26)
A K前駆細胞は,2日目のQにはすでに形成されている。
B K前駆細胞は,2日目のQにはまだ形成されていない。
C KはQ1よりもQ2から分化する。
D KはQ2よりもQ1から分化する。
E KはQ1とQ2のどちらからも同程度に分化する。
① AC② AD③ AE④ BC⑤ BD⑥ BE

実験4として,1日目と3日目の胚からPと,QもしくはQ2を分離し,次にそれぞれを表2に示す組合せで付着させて共培養を行った。その結果,Kの分化の有無は表2のようになった。

表2 実験4の結果:1日目のPのみ ×,3日目のPのみ ×,1日目のPと1日目のQ ○,1日目のPと1日目のQ2 ○,1日目のPと3日目のQ2 ○,3日目のPと1日目のQ2 ×,3日目のPと3日目のQ2 ×

問5.2(1) 実験1〜4の結果から考えられる,正常なマウスの体内におけるK前駆細胞の形成に対するPの役割についての記述の組合せとして,最も適切な選択肢を答えなさい。(解答番号 27)
A 促進的に働く。
B 抑制的に働く。
C 3日目ではPの作用は失われる。
D 3日目でもPの作用は維持されている。
E Q1はPに近く,Pの作用が十分にとどくため,K前駆細胞が形成されにくい。
F Q2はPから遠く,Pの作用が十分にとどかないため,K前駆細胞が形成されにくい。
① ACE② ACF③ ADE④ ADF⑤ BCE⑥ BCF⑦ BDE⑧ BDF
問5.2(2) Pの細胞に発現し細胞外へ分泌され,上記の作用をもつシグナル分子としてタンパク質Zが見つかった。タンパク質ZのKの分化に対する作用を検証する実験と,その実験から得られると予想される結果についての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 28)
A 実験1の1日目のQの培養液中にタンパク質Zを添加すると,添加しなかった場合に比べ分化するKの数が増加する。
B 実験2の2日目のQ1の培養液中にタンパク質Zを添加すると,添加しなかった場合に比べ分化するKの数が減少する。
C タンパク質Zをコードする遺伝子をノックアウトしたマウス胚では,野生型に比べ分化するKの数が減少する。
D タンパク質Zの受容体をコードする遺伝子をノックアウトしたマウス胚では,野生型に比べ分化するKの数が増加する。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD
▶ 第Ⅱ問 の答えと解説を見る

第Ⅱ問 配偶子形成と発生 の答えと解説

問1.1
⑥
  1. A 小さい。B 卵黄は約3 cmで大きい。C 小さい。D 約1 mmでヒトの卵より大きい。→ A,C。
問1.2
⑪
  1. A,B,C は正しい。D 極体は小さく,卵とは融合せず退化する。→ A,B,C。
問2 1番目
③
  1. 正しい4つを順に並べると ③(先体反応)→ ①(細胞膜の融合)→ ④(表層反応)→ ⑦(受精膜の形成)。1番目は ③。
問2 3番目
④
  1. 順序は ③→①→④→⑦。3番目は ④(表層粒の内容物が卵黄膜と細胞膜の間に放出される)。
問3.1
⑭
  1. A 誤り(原口は植物極側の灰色三日月付近)。B・C・D 正しい(原腸は原口から陥入して形成され,胞胚腔は押されて縮小する。神経管は外胚葉由来)。→ B,C,D。
問3.2(1)
②
  1. 分断面1で bc は正常,ad は腹側のみ → 背側をつくる因子は bc 側。精子は背側の反対側から進入するので,進入部位は ad。
問3.2(2)1)
③
  1. 表層回転後にディシェベルドが局在するのは背側。背側は bc。
問3.2(2)2)
③
  1. βカテニンが蓄積するのも背側で,bc。
問4.1
④
  1. 腹側:BMPが外胚葉に作用 → 表皮。背側:ノギン・コーディンはBMPに結合して作用を抑える → 外胚葉は神経になる。(ア)表皮,(イ)BMP,(ウ)神経。
問4.2
⑥
  1. 脊索をもつのは脊索動物(ナメクジウオ,ホヤの幼生,脊椎動物の胚)。ウニ・イソギンチャクはもたない。→ A,C。
問5.1
⑤
  1. 表1:2日目のQではKは分化しない → 前駆細胞はまだ形成されていない(B)。3日目にQ1からは分化し,Q2からは分化しない → KはQ1から分化(D)。→ B,D。
問5.2(1)
②
  1. 表2:Pと共培養するとKが分化する → 促進的(A)。3日目のPでは分化しない → 3日目にPの作用は失われる(C)。Q2はPから遠く作用が届かず分化しない(F)。→ A,C,F。
問5.2(2)
⑥
  1. Zは促進因子。A 添加で増加するので正しい。B 減少は誤り。C ノックアウトで減少は正しい。D 受容体ノックアウトでは減少するので誤り。→ A,C。
類題 第Ⅲ問 神経細胞

ヒトの神経細胞とその活動に関する次の文を読み,以下の問いに答えなさい。

神経細胞は,主に他の細胞へ信号を送る(ア)と,核のある(イ)と,主に他の神経細胞からの情報の入力を担う(ウ)に分けられる。(あ)神経細胞の内側と外側はイオンの組成が異なり,この組成の違いは(い)ナトリウムポンプ などの働きによって維持されている。このようなイオンの組成の違いや複数種の(う)チャネル の働きによって,神経細胞では細胞膜を隔てて電位差(膜電位)が形成されている。神経細胞が興奮する際には,膜電位が変化して活動電位が発生する。発生した活動電位が(え)興奮の(エ) によって(ア)の末端へ伝えられると,その情報はさらにこの神経細胞とシナプスを形成している別の細胞へ伝えられる。

問1 文中の(ア)〜(エ)に当てはまる語を左から順に並べたものとして,最も適切な組合せを答えなさい。(解答番号 29)
① 細胞体 軸索 樹状突起 伝達② 細胞体 軸索 樹状突起 伝導③ 細胞体 樹状突起 軸索 伝達④ 細胞体 樹状突起 軸索 伝導⑤ 軸索 細胞体 樹状突起 伝達⑥ 軸索 細胞体 樹状突起 伝導⑦ 軸索 樹状突起 細胞体 伝達⑧ 軸索 樹状突起 細胞体 伝導⑨ 樹状突起 細胞体 軸索 伝達⑩ 樹状突起 細胞体 軸索 伝導⑪ 樹状突起 軸索 細胞体 伝達⑫ 樹状突起 軸索 細胞体 伝導
問2 さまざまな生物の細胞膜について,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 30)
A 細胞膜は流動性をもち,構成する分子が膜上を動くことができる。
B 細胞膜を貫通しているタンパク質がある。
C コレステロールは動物の細胞膜には含まれない。
① A② B③ C④ AB⑤ AC⑥ BC⑦ ABC⑧ なし
問3 文中の(あ)について,興奮していない状態で,細胞の外側(細胞外液)に比べて細胞の内側(細胞質基質)の方が濃度の高いものとして,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 31)
A K⁺
B Na⁺
C Cl⁻
D 有機陰イオン(負に帯電したタンパク質など)
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし
問4 文中の(い)についての記述として適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 32)
A ATPのエネルギーを使って輸送を行う。
B Na⁺を細胞外へ,K⁺を細胞内へ輸送する。
C K⁺を濃度勾配に従って細胞外へ輸送する。
D 神経細胞のみに存在する。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし
問5 文中の(う)について,すべてのチャネルがもつ性質についての記述として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 33)
A 細胞膜を貫通しているタンパク質である。
B ATPのエネルギーを使って物質を輸送する。
C 通せる物質の種類が決まっている。
① A② B③ C④ AB⑤ AC⑥ BC⑦ ABC⑧ なし
問6 ポンプやチャネルなどを介さず細胞膜のリン脂質の部分を直接透過する物質として,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 34)
A CO₂
B インスリン
C Na⁺
D 性ホルモン(エストロゲン)
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし
問7 文中の(え)についての記述として適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 35)
A 興奮している部分と,それに隣接するまだ興奮していない部分との間に電流(活動電流)が生じて起こる。
B 有髄神経繊維では,興奮がランビエ絞輪から次のランビエ絞輪へ跳びとびに伝わる。
C 髄鞘は電気を通しやすい性質をもつ。
D (ア)の太さが等しい有髄神経繊維と無髄神経繊維を比べたとき,伝わる速度は一般に無髄神経繊維の方が速い。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし

生体内と同様の環境下においた神経細胞の(ア)の内側に電極1を挿入し,外側においた電極2との間の電位差を測定した。別の電極3で(ア)の細胞膜上の1点にある強さSの電気刺激を与えたところ,活動電位が発生した。このとき,細胞の外側に置いた電極2を基準(0 mV)として,細胞の内側に挿入した電極1の電位を測定した。

問8.1 測定された波形として最も適切なものを,図の①〜⑧から答えなさい。(解答番号 36)
膜電位の変化を示す8つの波形
図 膜電位の変化を示す波形(TMPS作成)
① ①② ②③ ③④ ④⑤ ⑤⑥ ⑥⑦ ⑦⑧ ⑧
問8.2(1) 阻害薬Xと阻害薬Yはそれぞれ電位依存性ナトリウムチャネルと電位依存性カリウムチャネルの働きを完全に阻害する薬剤であり,両方を処理した場合も単独で処理した場合と同じ効果を示す。次の条件で刺激を与えたとき,観察された膜電位の変化として最も適切なものを選択肢①〜⑦から答えなさい(①の36は,問8.1の答えの波形)。Sの3倍の強さの電気刺激を与えた。(解答番号 37)
① 36と同じ波形が得られた。
② 活動電位が発生しなかった。
③ 膜電位の変化量がΔVの2倍になった。
④ 膜電位の変化量はΔVと同じであったが,主にt₁が延長したために,刺激前の膜電位に戻るまでの時間が長くなった。
⑤ 膜電位の変化量はΔVと同じであったが,主にt₂が延長したために,刺激前の膜電位に戻るまでの時間が長くなった。
⑥ 膜電位の変化量はΔVと同じであったが,主にt₁が短縮したために,刺激前の膜電位に戻るまでの時間が短くなった。
⑦ 膜電位の変化量はΔVと同じであったが,主にt₂が短縮したために,刺激前の膜電位に戻るまでの時間が短くなった。
① ①② ②③ ③④ ④⑤ ⑤⑥ ⑥⑦ ⑦
問8.2(2) 同様に,選択肢①〜⑦から最も適切なものを答えなさい(阻害薬の性質と選択肢は(1)と同じ)。阻害薬Yのみを処理して強さSの電気刺激を与えた。(解答番号 38)
① ①② ②③ ③④ ④⑤ ⑤⑥ ⑥⑦ ⑦
問8.2(3) 同様に,選択肢①〜⑦から最も適切なものを答えなさい(阻害薬の性質と選択肢は(1)と同じ)。阻害薬Xのみを処理して強さSの電気刺激を与えた。(解答番号 39)
① ①② ②③ ③④ ④⑤ ⑤⑥ ⑥⑦ ⑦
問8.2(4) 同様に,選択肢①〜⑦から最も適切なものを答えなさい(阻害薬の性質と選択肢は(1)と同じ)。阻害薬XとYの両方を処理して強さSの電気刺激を与えた。(解答番号 40)
① ①② ②③ ③④ ④⑤ ⑤⑥ ⑥⑦ ⑦
問9.1 2つの神経細胞N1とN2の間に興奮性シナプスが形成されている。この興奮性シナプスにおける神経伝達物質として適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。該当するものがない場合は「なし」を答えなさい。(解答番号 41)
A グルタミン酸
B GABA(γ-アミノ酪酸)
C グリシン
D アセチルコリン
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし
問9.2 N1の神経終末にガラスピペットで陽イオンを注入して直接脱分極させたところ,N2に脱分極が起こった。次に,培養液に阻害薬XとYの両方を加えた後に同じ操作を行っても,N2では処理前と同様の脱分極が起こった。この実験の結果から考えられることとして,適切なものだけをすべて含む選択肢を答えなさい。(解答番号 42)
A 阻害薬XとYを処理した状態でも,上記の操作によってN1で,処理しなかった場合と同様の活動電位が発生する。
B N1における神経伝達物質の放出は,活動電位が発生しなくても起こりうる。
C N1における神経伝達物質の放出は,電位依存性カルシウムチャネルの働きによって引き起こされる。
D N2の細胞膜上の受容体の働きは,阻害薬XやYによって直接阻害される。
① A② B③ C④ D⑤ AB⑥ AC⑦ AD⑧ BC⑨ BD⑩ CD⑪ ABC⑫ ABD⑬ ACD⑭ BCD⑮ ABCD⑯ なし
▶ 第Ⅲ問 の答えと解説を見る

第Ⅲ問 神経細胞 の答えと解説

問1
⑥
  1. (ア)信号を送る=軸索,(イ)核のある=細胞体,(ウ)入力を担う=樹状突起,(エ)活動電位が軸索を伝わる=伝導(シナプスを越える場合は「伝達」)。
問2
④
  1. A 正しい(流動モザイクモデル)。B 正しい(輸送タンパク質など)。C 誤り(動物細胞の膜にはコレステロールが含まれる)。→ A,B。
問3
⑦
  1. 内側が高いのは K⁺ と有機陰イオン。Na⁺・Cl⁻ は外側の方が高い。→ A,D。
問4
⑤
  1. A・B 正しい(能動輸送で,Na⁺3個を出し,K⁺2個を取り込む)。C 誤り(濃度勾配に逆らって内側へ)。D 誤り(ほとんどの細胞にある)。→ A,B。
問5
⑤
  1. A 正しい。B 誤り(チャネルは濃度勾配に従う受動輸送)。C 正しい(選択性)。→ A,C。
問6
⑦
  1. 小さな無極性分子や脂溶性のステロイドはリン脂質二重層を直接通る。インスリン(タンパク質)と Na⁺(イオン)は通れない。→ A,D。
問7
⑤
  1. A・B 正しい。C 誤り(髄鞘は絶縁性)。D 誤り(有髄の方が速い)。→ A,B。
問8.1
⑤
  1. 内側の電位を測るので,静止電位は約−70 mV。活動電位で約+30 mVまで上がり,もとに戻る。静止電位が−70 mV,ΔV(約100 mV)上向きの⑤。
問8.2(1)
①
  1. 閾値を超えれば,刺激が強くても活動電位の大きさは同じ(全か無かの法則)。
問8.2(2)
⑤
  1. Yは電位依存性カリウムチャネルの阻害薬。K⁺の流出が起こらず,再分極が遅れるため,主にt₂が延長する。
問8.2(3)
②
  1. Xは電位依存性ナトリウムチャネルの阻害薬。Na⁺が流入できないので活動電位が発生しない。
問8.2(4)
②
  1. Naチャネルが働かないので活動電位は発生しない。
問9.1
⑦
  1. 興奮性の伝達物質はグルタミン酸とアセチルコリン。GABAとグリシンは抑制性。→ A,D。
問9.2
⑧
  1. A 誤り(Naチャネルが阻害されるので活動電位は発生しない)。B 正しい(活動電位なしでもN2が脱分極した)。C 正しい(神経終末の脱分極でCa²⁺が流入して放出が起こる。ただしこの実験だけでは直接示されず,教科書的な知識で補う)。D 誤り(N2の脱分極は処理後も起こった)。→ B,C。

※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、題材・数値・符号を変えて作っています。計算・論理で決まる設問は、スクリプトで全パターンを列挙して確かめてあります。用語や性質の真偽で決まる設問は「要確認」の扱いです。

CHECK

30秒 得点診断

本番の過去問、またはそっくり類題セットを50分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。

第Ⅰ問(DNA・15問)
第Ⅱ問(配偶子形成と発生・13問)
第Ⅲ問(神経細胞・14問)
FOR PARENTS

保護者の方へ:北里大の生物で知っておきたい3つのこと

① 全問マーク式で「適切なものをすべて」
解答番号1〜42がすべて選択肢。文を1つずつ正しく判定する力と、「なし」を選ぶ判断が得点を左右します。
② 計算と論理は取りこぼさない
制限酵素の確率、ハーディ・ワインベルグ、実験の表の読み取りは、知識がなくても解ける問題です。ここを確実に取るのが合格点への近道です。
③ 秋からは「答案を見てもらう」
理科2科目で100分。どこで時間を失ったかは自分では見えにくいため、第三者の目で見ると最短で伸びます。
FAQ

よくある質問

Q. 北里大学 医学部の生物2026年度は、どの順番で解くのがよいですか?

TMPSのおすすめは、第Ⅰ問(DNA)を15分、第Ⅱ問(配偶子形成と発生)を16分、第Ⅲ問(神経細胞)を19分の合計50分です。本番は理科2科目で100分なので、生物は1科目あたり50分が目安になります。時間配分は受験生の実力で変わるため、あくまでTMPSの目安です。

Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?

分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答番号の形をTMPSの言葉で説明しています。

Q. 答えは、どうやって確かめていますか?

計算・論理で決まる問題(制限酵素の回文配列、10万塩基対あたりの個数、ハーディ・ワインベルグ、実験表からの推論、阻害薬の効果)は、スクリプトで全パターンを列挙したりシミュレーションしたりして、独立に確かめています。一方、用語や生物の性質の真偽(どの文が正しいか)は、スクリプトでは確かめられないため「要確認」と明記しています。

Q. そっくり類題セットとは何ですか?

2026年度と同じ3大問・同じ解答番号の数(1〜42)で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。入試問題そのものではありません。

Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?

公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。

安心安全・継続更新システム

問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。

受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。

LINEで誤りを報告・相談する

一緒に医学部を目指す友達にシェア 📣

🔥 次に読むならこちら

毎月先着3名・無料

北里大の生物を、
あなたの答案で攻略する

「どこで時間を失ったか」「どの文の判定を取り違えたか」「実験の読み方の癖」を、Sora先生があなたの答案から直接診断します。