TMPS理科作戦室 東北医科薬科大 化学2025
2025年度 一般選抜一次 全4大問 26欄計算欄を全て検算済みそっくり類題セット

東北医科薬科大学
医学部 化学
2025年度 解答・解説

問題文は掲載できませんが、
解説を読むだけでどんな問題かもわかる!

さらに、そっくり類題PDFを見れば、実際の問題イメージもわかるよ!

各大問を「どういう問題か」から説明し、途中式を飛ばさずに解説。最後に、本番と同じ4大問・26欄のそっくり類題セット(全問解答つき)で、2025年度を丸ごと演習できます。

Sora先生
解説:Sora先生(TMPS医学館) / 更新:2026.10.22 / 読了 約30分

📌 このページの使い方

  1. 過去問集をお持ちの方:本番と同じ60分(理科2科目120分の半分)で解き、答え一覧で採点してから解説へ
  2. お持ちでない方:各大問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
  3. 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を60分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる

※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図表は掲載していません。解答欄の番号(1〜26)と、解答群の番号(①〜)は、本番の問題と対応しています。

⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)

LINEで誤りを連絡
SUMMARY

3分で分かる 2025年度の東北医科薬科大の化学

Yuiちゃん
Yuiちゃん
知識問題は、全部覚えていないと無理ですか?
Sora先生
Sora先生
そんなことはないよ。たとえば組合せ表なら、分かる列を1つ決めるだけで半分以上の行が消える。記述の正誤も、確実に誤りの1つを見つければ候補が減る。分からないものを無理に決めず、分かるものから絞ろう。
STRATEGY MAP

60分の立ち回りマップ(化学に使う分)

本番は理科2科目で120分。ここでは化学に60分を使う想定で、解く順番と「捨てどころ」をセットで覚えておきましょう。

60分の時間配分。Ⅰ13分、Ⅱ17分、Ⅲ14分、Ⅳ11分、見直し5分
図A 60分の使い方(TMPS作成)
🧭 おすすめの解く順番
Ⅰ(構造)→ Ⅲ(Al)→ Ⅳ(油脂)→ Ⅱ(平衡)→ 見直し
Ⅰ・Ⅲ・Ⅳは知識と短い計算でテンポよく取れる大問です。計算が6問続くⅡは、前の3題で24分以上残してから取り組む方が、焦りが出ません。見直しの5分は、有効数字と「最も近い値」の確認に使います。
ANSWERS

本番の答え一覧(採点用)

解説を読む前の採点用です。「欄の番号:解答群の番号」の形で書いています。計算欄(13欄)は数値を独立に再計算して、解答群からちょうど1つに決まることを確かめました。知識欄(13欄)は教科書の事実から導き、組合せ表や記述の正誤に当てはめて1つに決まることを確かめています。

Ⅰ 共有結合と結晶(問1:1、問2:2、問3:3、問4:4、問5:5、問6・7:6〜7)

1:⑥2:①3:⑥4:②5:①6:④7:⑤

Ⅱ 電離平衡と溶解度積(問1:8、問2:9、問3:10、問4:11、問5:12、問6:13)

8:①9:②10:⑨11:⑤12:①13:⑥

Ⅲ アルミニウム(問1:14、問2:15、問3:16、問4:17、問5:18、問6:19)

14:②15:⑤16:③17:⑩18:⑥19:⑦

Ⅳ 油脂(問1:20、問2:21、問3:22、問4:23、問5:24、問6・7:25〜26)

20:②21:⑤22:②23:⑤24:②25:⑨26:⑦

※ 解答群の番号は、問題冊子の選択肢の並びをTMPSが読み取ったものです。手元の問題の選択肢と、解説に書いた答えの中身(数値・語句)が一致することを確かめてください。

採点したら → 30秒の得点診断へ
大問Ⅰ / 目標:13分(共有結合の結晶と分子の形)

大問Ⅰ ダイヤモンドと黒鉛 ── 結合の種類と構造を整理する

前半はダイヤモンドと黒鉛(共有結合の結晶)の穴埋め、後半は物質の分類や分子の形の正誤問題、最後は結晶格子の計算です。全部が教科書の基本なので、ここで落とすと差がつきます。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(大問Ⅰ)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標13分。問1〜2で3分、問3〜5で5分、問6・7で5分。全7欄を取り切る。
⚠️ 損切り・警戒ライン問3〜5は、正誤が確実な記述から決めて組合せを絞る。迷って3分以上かけない。
💡 初手の思考トリガー「ダイヤモンドは4本、黒鉛は3本」「層の間はファンデルワールス力」を最初に書く。
📝 どういう問題か?

共有結合の結晶(ダイヤモンド・黒鉛)の文章を読んで穴埋めする問1・2のあと、問3〜5は「選択肢の正誤」、問6・7はドライアイスの結晶格子の計算です。

  • 1:ダイヤモンドについての穴埋め4つ(結合する炭素原子の数・形・熱の伝導・電気の伝導)の組合せ
  • 2:ダイヤモンドと NaCl の融点の比較、黒鉛の結合数・層間にはたらく力・層間の距離の組合せ
  • 3:炭素まわりの記述(NaCl の電気伝導・14族の元素・石英・フラーレンと黒鉛・グラフェン)から正しい2つを選ぶ
  • 4:配位結合によって生じるものをすべて選ぶ(H$_3$O$^+$・H$_2$O$_2$・K$_3$[Fe(CN)$_6$]・CH$_3$COOH)
  • 5:分子の形と極性の記述(NH$_3$・H$_2$O・CH$_4$・SO$_2$・CS$_2$)から正しい2つを選ぶ
  • 6・7:ドライアイス(CO$_2$ の分子結晶)を面心立方格子として見て、単位格子あたりの分子数と、一辺 0.56 nm のときの分子間の最短距離

問1・問2ダイヤモンドと黒鉛(欄1・2)

ダイヤモンド:1個の炭素原子が、隣の4個の炭素原子と共有結合し、まわりの4個は正四面体形に並びます。結合がすべて強いので、熱はよく伝えますが、価電子は全部結合に使われて動けないので電気は導きません。黒鉛:1個の炭素が3個の炭素と結合した平面(正六角形の網目)が重なった構造で、1個の価電子が余って動けるため電気をよく導きます。層と層の間にはファンデルワールス力しかはたらかないので、間隔は C-C 結合の長さ(約0.14 nm)より長い(約0.34 nm)。

融点は、ダイヤモンド(共有結合の結晶)の方が NaCl(イオン結晶、801℃)より高い。

🎯 欄1・2の答え
1:⑥ 4個・正四面体形・熱を伝えやすく・電気を導かない2:① 高い・3個・ファンデルワールス力・長い
⚠️ 「ダイヤモンドは電気を導かない、黒鉛は導く」と「ダイヤモンドの熱伝導は大きい」は別の話。電気の欄は「ない」、熱の欄は「伝えやすく」。1つの列だけ見て選ぶと、似た行(④⑤⑨など)に引っ張られる。

問3炭素まわりの記述(欄3)

選択肢を1つずつ確かめます。b(炭素の同族元素には Si のほか Sn や Pb がある)は正しい。d(フラーレンと黒鉛は同素体で、どちらも1個の炭素が3個の炭素と結合している)も正しい。a:イオン結晶は固体のままでは電気を導かない(融解・溶解すると導く)ので誤り。c:石英(SiO$_2$)は Si と O が結合した結晶で、Si-Si 結合の繰り返しではないので誤り。e:黒鉛の一層だけの薄膜は「グラフェン」で、グラファイト(黒鉛)ではないので誤り。

🎯 欄3の答え
3:⑥ (b, d)

問4配位結合によって生じるもの(欄4)

H$_3$O$^+$:H$_2$O の非共有電子対が H$^+$ に提供されてできる(配位結合)。K$_3$[Fe(CN)$_6$]:Fe$^{3+}$ に CN$^-$ が6個配位した錯イオン [Fe(CN)$_6$]$^{3-}$ をもつ。H$_2$O$_2$ と CH$_3$COOH は、共有結合だけでできている。

🎯 欄4の答え
4:② (a, c)

問5分子の形と極性(欄5)

a NH$_3$:電子対4組(共有3+非共有1)の反発で、結合角 106.7° の三角錐形(正)。b H$_2$O:電子対4組で結合角 104.5° の折れ線形(正)。c CH$_4$ の結合角は 109.5° の正四面体形(「120.0°」は誤り)。d SO$_2$ は折れ線形の極性分子(直線形の無極性分子ではない)。e CS$_2$ は CO$_2$ と同じ直線形の無極性分子(折れ線形の極性分子ではない)。

🎯 欄5の答え
5:① (a, b)
⚠️ 数値入りの記述は、数値が正しいかまで確かめる。c は「正四面体形」は正しいが「120.0°」で誤り。形か角度のどちらか1つが誤っていれば、記述全体が誤り。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
同じ「折れ線形」「直線形」でも、SO$_2$ と CS$_2$ で極性が違うのはどうしてですか?
Sora先生
Sora先生
極性は形と結合の極性で決まる。CS$_2$ は直線形で、両側の C=S の極性が逆向きに打ち消し合うので無極性。SO$_2$ は折れ線形で、打ち消し合わないので極性が残る。CO$_2$ と H$_2$O の関係と同じだよ。

問6・問7ドライアイスの結晶格子(欄6・7)

ドライアイスは CO$_2$ 分子を1つの粒子と見て、面心立方格子のように並びます。単位格子に含まれる粒子の数は、頂点が $8\times\dfrac18$、面の中心が $6\times\dfrac12$。

$$8\times\frac18+6\times\frac12=4\ \text{個}$$

面心立方格子では、最も近い粒子どうしは面の対角線の上で、頂点の粒子と面の中心の粒子が向かい合っています。距離は対角線の半分。

面心立方格子の1つの面。頂点の粒子と面の中心の粒子の距離は、面の対角線の半分で√2/2倍の一辺
図B 面心立方格子:最も近い粒子どうしの距離(TMPS作成)
$$d=\frac{\sqrt2}{2}a=\frac{1.41}{2}\times0.56=0.395\fallingdotseq0.39\ \text{nm}$$
🎯 欄6・7の答え
6:④ 4個7:⑤ 0.39 nm
⚠️ 問題文には $\sqrt2=1.41$ と $\sqrt3=1.73$ の両方が書かれている。$\sqrt3$ は体心立方格子の対角線のときに使う。面心立方格子の最短距離は「面の対角線の半分」で $\sqrt2$。2つを取り違えると 0.48($\sqrt3a/2$)の選択肢に引っ張られる。
Sora先生の総整理表

大問Ⅰ:小問の型と着眼点

小問型着眼点
問1・2共有結合の結晶ダイヤモンド:4本・正四面体・電気×。黒鉛:3本・層間はファンデルワールス力
問3・5記述の正誤確実な誤りから消す。数値入りは数値まで確かめる
問4配位結合非共有電子対の提供:H$_3$O$^+$・NH$_4^+$・錯イオン
問6・7結晶格子面心立方:粒子4個、最短距離=$\sqrt2a/2$。体心立方:粒子2個、最短距離=$\sqrt3a/2$
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問Ⅰで手が止まった人への処方箋

  • 問1・2黒鉛とダイヤモンドの数字が入れ替わる → ダイヤモンド4本・黒鉛3本。黒鉛の「余った1個の電子」が電気を運ぶ
  • 問3・5正誤で迷う → 数値・元素名・形の「どれか1つでも違えば誤り」で、確実な誤りから消去
  • 問4配位結合が分からない → 非共有電子対を相手に貸している結合を探す(錯イオン・H$_3$O$^+$)
  • 問6・7距離が合わない → 面心立方の最短距離は面の対角線の半分($\sqrt2a/2$)
大問Ⅱ / 目標:17分(電離平衡と溶解度積)

大問Ⅱ 水・アンモニア・フェノール・塩化銀 ── 平衡定数で計算する

水のイオン積と塩化銀の溶解度積の説明文のあと、6つの小問で電離度と濃度の計算が続きます。式 $K=c\alpha^2$ と $K_{sp}=[\mathrm{Ag^+}][\mathrm{Cl^-}]$ の2本で全部解けます。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(大問Ⅱ)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標17分。問1で1分、問2〜4で各3分、問5・6で各3分。計算は途中の四捨五入を後回しにする。
⚠️ 損切り・警戒ライン問5(混合後の状態)は「積と $K_{sp}$ の比較」だけ先に済ませる。5分以上かけない。
💡 初手の思考トリガー電離度の計算は「$\alpha=\sqrt{K/c}$」「$[\mathrm{H^+}]=c\alpha$」の2式を最初に書く。
📝 どういう問題か?

水の電離平衡($K_w=1.0\times10^{-14}$)と AgCl の溶解平衡($K_{sp}=1.8\times10^{-10}$)を説明する文章のあと、電離度と濃度を求める計算問題が6問続きます。

  • 8:水の電離(中和の逆反応)が吸熱・発熱のどちらか、成り立つ原理、温度が上がるとイオン積がどうなるか、の組合せ
  • 9:25℃の純水の電離度(水の密度 1.0 g/cm$^3$ から水のモル濃度を出す)
  • 10:pH 11 のアンモニア水(電離度 $2.0\times10^{-2}$)のモル濃度
  • 11:$5.0\times10^{-2}$ mol/L のフェノール水溶液の電離度($K_a=1.3\times10^{-10}$ mol/L)
  • 12:$2.0\times10^{-5}$ mol/L の AgNO$_3$ 1.0 L と NaCl 1.0 L を混合したあとの状態(沈殿の有無と [Ag$^+$])
  • 13:AgCl の沈殿が生じていて [Cl$^-$] が [Ag$^+$] の20倍のときの [Ag$^+$]

問1水の電離と温度(欄8)

中和反応 H$^+$ + OH$^-$ → H$_2$O は発熱。その逆反応の水の電離は吸熱です。温度を上げると、熱を吸収する向き(電離する向き)に平衡が移動する——これはルシャトリエの原理です。電離が進むので $K_w$ は大きくなります(25℃で $1.0\times10^{-14}$、100℃で約 $5\times10^{-13}$)。

🎯 欄8の答え
8:① 発熱・吸熱・ルシャトリエ・大きく

問2純水の電離度(欄9)

電離度は「電離した H$_2$O の割合」。純水では $[\mathrm{H^+}]=1.0\times10^{-7}$ mol/L が電離した量。水の密度 1.0 g/cm$^3$ から、1 L は 1000 g で $\mathrm{H_2O}=18.0$ なので

$$[\mathrm{H_2O}]=\frac{1000}{18.0}=55.6\ \text{mol/L},\qquad\alpha=\frac{1.0\times10^{-7}}{55.6}=1.8\times10^{-9}$$
🎯 欄9の答え
9:② $1.8\times10^{-9}$

問3アンモニア水のモル濃度(欄10)

pH 11 なので $[\mathrm{H^+}]=10^{-11}$。$K_w=1.0\times10^{-14}$ から

$$[\mathrm{OH^-}]=\frac{1.0\times10^{-14}}{10^{-11}}=1.0\times10^{-3}\ \text{mol/L}$$

NH$_3$ は電離度 $\alpha$ で電離し、$[\mathrm{OH^-}]=c\alpha$ なので

$$c=\frac{[\mathrm{OH^-}]}{\alpha}=\frac{1.0\times10^{-3}}{2.0\times10^{-2}}=5.0\times10^{-2}\ \text{mol/L}$$
🎯 欄10の答え
10:⑨ $5.0\times10^{-2}$ mol/L
⚠️ アンモニア水は塩基なので、pH から出てくるのは $[\mathrm{OH^-}]$。$[\mathrm{H^+}]=10^{-11}$ をそのまま $c\alpha$ に入れると、$5.0\times10^{-10}$ のような桁違いの値になり、選択肢にないので気づける。

問4フェノール水溶液の電離度(欄11)

弱酸の電離では $K_a=\dfrac{c\alpha\cdot c\alpha}{c(1-\alpha)}\fallingdotseq c\alpha^2$。$K_a$ が非常に小さいので $1-\alpha\fallingdotseq1$ と近似できます。

$$\alpha=\sqrt{\frac{K_a}{c}}=\sqrt{\frac{1.3\times10^{-10}}{5.0\times10^{-2}}}=\sqrt{2.6\times10^{-9}}=\sqrt{26}\times10^{-5}=5.1\times10^{-5}$$
🎯 欄11の答え
11:⑤ $5.1\times10^{-5}$
⚠️ $\sqrt{2.6\times10^{-9}}$ を、指数が奇数のまま計算しようとすると詰まる。$2.6\times10^{-9}=26\times10^{-10}$ と書き換えて、問題文が与えた $\sqrt{26}=5.1$ が使える形にする。

問5混合したあとの状態(欄12)

2つの水溶液を1.0 Lずつ混ぜると全量が2.0 Lになり、濃度はそれぞれ半分。

$$[\mathrm{Ag^+}]=[\mathrm{Cl^-}]=\frac{2.0\times10^{-5}\times1.0}{2.0}=1.0\times10^{-5}\ \text{mol/L}$$
$$[\mathrm{Ag^+}][\mathrm{Cl^-}]=1.0\times10^{-10}\ <\ K_{sp}=1.8\times10^{-10}$$

積が $K_{sp}$ より小さいので、AgCl は沈殿せず、[Ag$^+$] は $1.0\times10^{-5}$ mol/L のまま。

🎯 欄12の答え
12:① 沈殿は生じず、[Ag$^+$]=$1.0\times10^{-5}$ mol/L
⚠️ 混合しただけで「$2.0\times10^{-5}$ mol/L のまま」と考えると、積が $4.0\times10^{-10}$ で沈殿ありと誤る。体積が2倍になって濃度が半分になることが、この問題のすべて。

問6[Cl$^-$] が20倍のときの [Ag$^+$](欄13)

沈殿が生じている、つまり溶解平衡にあるので、$K_{sp}=[\mathrm{Ag^+}][\mathrm{Cl^-}]$ がそのまま成り立ちます。$[\mathrm{Cl^-}]=20[\mathrm{Ag^+}]$ を代入して

$$20[\mathrm{Ag^+}]^2=1.8\times10^{-10}\ \Longrightarrow\ [\mathrm{Ag^+}]^2=9.0\times10^{-12}\ \Longrightarrow\ [\mathrm{Ag^+}]=3.0\times10^{-6}\ \text{mol/L}$$
🎯 欄13の答え
13:⑥ $3.0\times10^{-6}$ mol/L
Yuiちゃん
Yuiちゃん
問5と問6で、どうして考え方が違うんですか?
Sora先生
Sora先生
問5は「沈殿するかどうか」を知りたいから、混ぜた直後の濃度の積と $K_{sp}$ を比べる。問6は「沈殿していて平衡にある」と分かっているから、積が$K_{sp}$ に等しいとして解く。「比べる」のか「等しい」のかを、問題文の言葉で見分けよう。
Sora先生の総整理表

大問Ⅱ:小問の型と着眼点

小問型着眼点
問1平衡移動中和は発熱。吸熱反応は温度を上げると進む。$K_w$ は大きくなる
問2水の電離度$\alpha=[\mathrm{H^+}]/[\mathrm{H_2O}]$。水は 1000÷18.0=55.6 mol/L
問3塩基の濃度pH → $[\mathrm{OH^-}]=K_w/[\mathrm{H^+}]$。$c=[\mathrm{OH^-}]/\alpha$
問4弱酸の電離度$\alpha=\sqrt{K_a/c}$。指数を偶数にそろえる
問5沈殿の有無混合で濃度が半分。積と $K_{sp}$ を比べる
問6溶解平衡積=$K_{sp}$。比の条件を代入して2次方程式
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問Ⅱで手が止まった人への処方箋

  • 問2分母が分からない → 水 1 L=1000 g。モル濃度は 1000÷18.0
  • 問3桁が合わない → 塩基は $[\mathrm{OH^-}]$ から。$K_w=[\mathrm{H^+}][\mathrm{OH^-}]$ で変換
  • 問4平方根が出せない → $\sqrt{26}$ の形に書き換える
  • 問5沈殿の判定ができない → 混合後の濃度(体積2倍で半分)で積を作り $K_{sp}$ と比べる
大問Ⅲ / 目標:14分(アルミニウムと化合物)

大問Ⅲ アルミニウム ── 製法・ミョウバン・テルミット法

アルミニウムの製造(溶融塩電解)とテルミット法、ミョウバンの文章の穴埋めが前半。後半は電気量とテルミット反応の計算です。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(大問Ⅲ)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標14分。問1〜3で5分、問4で3分、問5・6で6分。知識は一気に、計算は物質量の表で。
⚠️ 損切り・警戒ライン問4(誤っている2つ)は、分かる誤りを1つ決めてから残りを探す。3分で切る。
💡 初手の思考トリガー問5・6は「Al の物質量→電子の物質量」「過不足の判定」の2点だけ。
📝 どういう問題か?

Al の製法と化合物の文章を読んで穴埋めする問1〜3、記述の正誤を選ぶ問4、電気量とテルミット反応の計算の問5・6という並びです。

  • 14:アルミニウムの結晶構造、原料鉱石、純粋なアルミニウムが得られる電極、の組合せ
  • 15:Al と Fe$_2$O$_3$ の粉末を混ぜて点火し、鉄を取り出す方法の名前
  • 16:ミョウバンをつくる1価の金属イオンの硫酸塩と、結晶の形の組合せ
  • 17:アルミニウムとその化合物の記述(単体・酸化物・水酸化物・アルミナ・ルビーとサファイア)から、誤っている2つを選ぶ
  • 18:1.35 kg の Al を得るのに最低限必要な電気量
  • 19:3.60 kg の Fe$_2$O$_3$ と 1.35 kg の Al を完全に反応させたときに得られる Fe の質量

問1〜問3穴埋め(欄14〜16)

結晶構造:Al は面心立方格子。鉱石:ボーキサイトから純粋な Al$_2$O$_3$(アルミナ)をつくり、氷晶石に溶かして溶融塩電解します。電極:Al$^{3+}$ は還元されるので、純粋な Al は陰極に析出します。テルミット法:Al と酸化鉄(III) の粉末に点火して、融解した鉄を得る方法。ミョウバン:Al$_2$(SO$_4$)$_3$ と、1価の金属イオンの硫酸塩である K$_2$SO$_4$ からなる複塩で、結晶は正八面体(AlK(SO$_4$)$_2\cdot$12H$_2$O)。

🎯 欄14〜16の答え
14:② 面心立方格子・ボーキサイト・陰極15:⑤ テルミット法16:③ 硫酸カリウム K$_2$SO$_4$・正八面体
⚠️ 欄15の選択肢には「オストワルト法」「接触法」「ソルベー法」など、製法の名前が6つ並ぶ。それぞれ(硝酸・硫酸・炭酸ナトリウム)の工業的製法だと整理しておけば、「点火して鉄を得る」=テルミットと即答できる。

問4誤っている記述(欄17)

a Al の単体は酸にも強塩基にも反応して溶ける(両性金属):正。b Al$_2$O$_3$ は酸にも強塩基にも溶ける(両性酸化物):正。c Al(OH)$_3$ は酸・強塩基に溶けるが、アンモニア水には溶けない(過剰のアンモニア水を加えても溶けない):正。d 「Al の表面に電気分解で緻密な酸化被膜を人工的につけた製品」はアルマイトであって、アルミナではない:誤り。e ルビーやサファイアは Al$_2$O$_3$ の結晶だが、結晶は化学的に安定で酸にも強塩基にも容易には反応しない:誤り。

🎯 欄17の答え
17:⑩ (d, e)
⚠️ b と e は、どちらも「Al$_2$O$_3$ は酸にも強塩基にも反応する」の話だが、粉末の酸化アルミニウム(反応する)と結晶のコランダム・ルビー・サファイア(容易に反応しない)で区別する。

問5電気量(欄18)

Al 1.35 kg は $\dfrac{1350}{27.0}=50.0$ mol。Al$^{3+}$ + 3e$^-$ → Al より、必要な電子は 3倍の 150 mol。

$$50.0\times3\times9.65\times10^{4}=1.4475\times10^{7}\fallingdotseq1.45\times10^{7}\ \text{C}$$
🎯 欄18の答え
18:⑥ $1.45\times10^{7}$ C

問6テルミット反応の過不足(欄19)

反応式は $2\mathrm{Al}+\mathrm{Fe_2O_3}\to\mathrm{Al_2O_3}+2\mathrm{Fe}$。物質量を求めて、どちらが足りないかを調べます。

$$\mathrm{Fe_2O_3}=\frac{3600}{160}=22.5\ \text{mol},\qquad\mathrm{Al}=\frac{1350}{27.0}=50.0\ \text{mol}$$

Fe$_2$O$_3$ 22.5 mol とちょうど反応する Al は $22.5\times2=45.0$ mol で、50.0 mol より少ない。よって Al が余り、Fe$_2$O$_3$ が不足(これが反応の量を決める)。

$$\mathrm{Fe}=22.5\times2=45.0\ \text{mol},\qquad45.0\times56.0=2520\ \text{g}=2.52\ \text{kg}$$
🎯 欄19の答え
19:⑦ 2.52 kg
⚠️ 「Al が 50.0 mol あるから Fe は…」と Al から計算すると、50.0 mol の Al から Fe 50.0 mol(2.80 kg)になり、選択肢⑧に引っ張られる。少ない方から計算する。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
過不足の判定、いつも順番を間違えます。
Sora先生
Sora先生
「反応式の係数で割る」と覚えよう。Al は $50.0\div2=25.0$、Fe$_2$O$_3$ は $22.5\div1=22.5$。小さい方が足りない物質だ。この「係数で割った値を比べる」だけで、ミスはぐっと減るよ。
Sora先生の総整理表

大問Ⅲ:小問の型と着眼点

小問型着眼点
問1製法面心立方・ボーキサイト・陰極(Al$^{3+}$ は還元)
問2反応の名前Al + 酸化鉄(III) → テルミット法
問3複塩ミョウバン=Al$_2$(SO$_4$)$_3$ と K$_2$SO$_4$、正八面体
問4記述の正誤アルマイト/アルミナの区別、コランダムは反応しにくい
問5電気量物質量×価数×F。Al は3価
問6過不足係数で割って小さい方から計算
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問Ⅲで手が止まった人への処方箋

  • 問1〜3穴埋めが出てこない → 「Al:ボーキサイト→アルミナ→氷晶石で溶融塩電解」の流れを1行で書く
  • 問4両性の記述が分からない → Al・Al$_2$O$_3$・Al(OH)$_3$ は酸にも強塩基にも溶ける。アンモニア水に溶けないのは Al(OH)$_3$
  • 問5電気量が合わない → 物質量 50.0 mol × 3価 × $9.65\times10^4$
  • 問6答えが大きすぎる → 過不足の判定をしていない。係数で割って比べる
大問Ⅳ / 目標:11分(油脂のけん化とヨウ素価)

大問Ⅳ 油脂 ── 構成と、けん化価・ヨウ素価

油脂の構造の穴埋め、記述の正誤、高級脂肪酸の融点、そして水素付加・ヨウ素価・けん化価の3つの計算が並びます。問6と問7は同じ油脂について連続で問われます。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(大問Ⅳ)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標11分。問1〜3で4分、問4・5で3分、問6・7で4分。
⚠️ 損切り・警戒ライン問5(ヨウ素価の順序)は、C=C の数が「分子量あたり」で効くことだけ押さえる。3分で切る。
💡 初手の思考トリガー分子量は「グリセリン 92 + 脂肪酸の和 − 3×18」で組み立てる。
📝 どういう問題か?

油脂の基本構造の穴埋めから始まり、後半の3問が「物質量と分子量」を組み立てる計算です。ヨウ素価とけん化価の定義は問題文に書いてあります。

  • 20:油脂を構成するアルコール、結合の名前、そのアルコールの分子量の組合せ
  • 21:油脂・硬化油・オリーブ油・けん化価・不飽和脂肪酸の記述から、正しい2つを選ぶ
  • 22:パルミチン酸・ステアリン酸・オレイン酸・リノール酸・リノレン酸のうち最も融点の高いもの
  • 23:リノール酸とオレイン酸(物質量比 2:1)でできた油脂 $5.00\times10^{-1}$ mol に水素を付加させるときの H$_2$ の体積(標準状態)
  • 24:オレイン酸だけ、リノール酸だけ、リノレン酸とオレイン酸(1:2)でできた3つの油脂のヨウ素価を小さい順に並べる
  • 25・26:けん化価 192、ヨウ素価 203 の油脂の平均分子量と、1分子中の C=C 結合の平均の数

問1油脂の構造(欄20)

油脂は、グリセリン(1,2,3-プロパントリオール)と高級脂肪酸がエステル結合した化合物で、物質量比は グリセリン:高級脂肪酸=1:3。グリセリン C$_3$H$_5$(OH)$_3$ の分子量は

$$3\times12.0+8\times1.00+3\times16.0=92$$
🎯 欄20の答え
20:② グリセリン・エステル・92

問2記述の正誤(欄21)

b:マーガリンの原料の硬化油は、植物性の油脂(液体)に水素を付加(還元)してつくる。正。c:オリーブ油の高級脂肪酸のうちオレイン酸が最も多い。正。a:油脂はグリセリン(3価のアルコール)のエステルで、「3価のカルボン酸」ではない。誤。d:けん化価は「油脂 1 g をけん化する KOH の mg」なので、分子量が小さいほど(同じ質量の中に分子が多い)けん化価は大きくなる。つまり逆で誤。e:天然の不飽和脂肪酸の C=C はシス形。誤。

🎯 欄21の答え
21:⑤ (b, c)

問3融点が最も高い高級脂肪酸(欄22)

同じ炭素数なら、C=C が多いほど融点が低くなります。C=C をもたない飽和脂肪酸で、炭素数の多いステアリン酸(C$_{17}$H$_{35}$COOH、約70℃)が最も融点が高い。パルミチン酸(約63℃)もあるが、炭素数が1つ少ないので低い。

🎯 欄22の答え
22:② ステアリン酸
⚠️ 問題は「最も融点の高い」。5つの中で飽和脂肪酸はパルミチン酸とステアリン酸の2つだけで、炭素数が多い方が高い。「低い」を聞かれる問題(類題)と読み違えないこと。

問4水素の付加(欄23)

リノール酸(C=C 2個)とオレイン酸(C=C 1個)が 2:1なので、油脂1分子(脂肪酸3個)あたりの C=C の数は

$$2\times2+1\times1=5\ \text{個}$$

C=C 1個に H$_2$ が 1分子付加するので、油脂 $5.00\times10^{-1}$ mol に必要な H$_2$ は $0.500\times5=2.50$ mol。

$$2.50\times22.4=56.0\ \text{L}$$
🎯 欄23の答え
23:⑤ $5.60\times10$ L(56.0 L)

問5ヨウ素価の順序(欄24)

ヨウ素価は「油脂 100 g に付加する I$_2$ の質量」。C=C 1個に I$_2$ 1分子が付加するので、

$$\text{ヨウ素価}=\frac{(\text{C=C の数})\times254}{\text{油脂の分子量}}\times100$$

油脂の分子量は、グリセリン 92 + 脂肪酸3個の分子量の和 − $3\times18$。

油脂C=C の数分子量ヨウ素価
a オレイン酸のみ3884約86
b リノール酸のみ6878約174
c リノレン酸1:オレイン酸25880約144
🎯 欄24の答え
24:② a < c < b
⚠️ 分子量の差は小さいので、C=C の数の順(a:3、c:5、b:6)がそのままヨウ素価の順になる。計算を省いても決まるが、念のため1つだけ数値で確かめておくと安心。

問6・問7けん化価とヨウ素価から(欄25・26)

欄25(平均分子量):油脂 1 mol は KOH 3 mol とけん化します(3価のエステル)。油脂の平均分子量を $M$ とすると、油脂 1 g は $\dfrac1M$ mol、必要な KOH は $\dfrac3M$ mol。これがけん化価 192 mg なので

$$\frac3M\times56.0\times10^{3}=192\ \Longrightarrow\ M=\frac{3\times56.0\times10^{3}}{192}=875$$

欄26(C=C の数):油脂 100 g の物質量は $\dfrac{100}{875}$ mol。ヨウ素価 203 は付加する I$_2$ が 203 g、つまり $\dfrac{203}{254}=0.799$ mol。C=C の数は、これを油脂の物質量で割って

$$\frac{203/254}{100/875}=\frac{0.799}{0.1143}=6.99\fallingdotseq7$$
🎯 欄25・26の答え
25:⑨ 87526:⑦ 7個
⚠️ 欄26は、欄25で求めた分子量を使うので、欄25を間違えると連動して誤る。選択肢は整数だけなので、$6.99$ は7と判断してよい。けん化価の単位はmg($\times10^3$ を忘れると桁がずれる)。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
けん化価とヨウ素価、どっちがどっちか混ざります。
Sora先生
Sora先生
けん化=エステル結合(3個)を切る→分子量を決める。ヨウ素=C=C に付加→不飽和度を決める。「けん化価で分子量、ヨウ素価で C=C の数」と対にして覚えよう。
Sora先生の総整理表

大問Ⅳ:小問の型と着眼点

小問型着眼点
問1油脂の構造グリセリン(分子量92)+高級脂肪酸3個のエステル
問2記述の正誤硬化油は水素付加、天然はシス形、けん化価は分子量と反比例
問3融点飽和で炭素数が多いほど高い
問4水素付加C=C の数(1分子あたり)× 物質量 × 22.4
問5ヨウ素価$\dfrac{(\text{C=C 数})\times254}{M}\times100$
問6・7けん化価・ヨウ素価M=3×56.0×$10^3$÷けん化価。C=C 数=ヨウ素価÷254×M÷100
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問Ⅳで手が止まった人への処方箋

  • 問1アルコールが出てこない → 油脂=グリセリン+脂肪酸3個。グリセリンは 92
  • 問4H$_2$ の量が合わない → 1分子あたりの C=C の数(比で加重平均)を先に出す
  • 問5順序が決まらない → C=C の数の大小で決まる。分子量はほぼ同じ
  • 問6・7桁が合わない → KOH の質量は mg。$56.0\times10^3$ を忘れない
TMPS ORIGINAL

東北医科薬科大2025型 そっくり類題セット
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2025年度の本番と同じ4大問・同じ26欄の形式(解答群から選ぶ)で、物質と数値を変えたTMPSオリジナル問題です。「結晶と結合」と「電離平衡・溶解度積」、「金属(Cu)の電解精錬」、「油脂のけん化価・ヨウ素価」の練習に使ってください。

試験時間の目安 60分理論・無機・有機
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印刷して本番と同じように60分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。

※ 東北医科薬科大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。

類題 【I】

必要ならば,つぎの数値を用いなさい。原子量:H=1.00,C=12.0,O=16.0,Cl=35.5,K=39.0,Cu=63.5,Ag=108,I=127。ファラデー定数:$F=9.65\times10^{4}$ C/mol。なお,気体はすべて理想気体であるものとし,0℃,$1.013\times10^{5}$ Pa(標準状態)におけるモル体積は 22.4 L/mol とする。

つぎの文章を読んで,以下の問いに答えよ。

塩化ナトリウム NaCl の結晶は,Na$^{+}$ と Cl$^{-}$ がクーロン力で結びついたイオン結晶である。結晶中の Na$^{+}$ は,隣接する ア 個の Cl$^{-}$ に囲まれており,単位格子中に含まれる Na$^{+}$ の数は イ 個である。固体の NaCl は電気を ウ,融解した NaCl は電気を エ。また,NaCl の融点は,二酸化ケイ素 SiO$_2$ の融点よりも オ。SiO$_2$ の結晶では,Si 原子が隣接する カ 個の O 原子と共有結合しており,Si 原子のまわりの O 原子は キ の頂点の位置に配置している。Si-O 結合の長さは,Si-Si 結合の長さよりも ク。

問1 ア〜エ にあてはまるものの正しい組合せを選び,その番号を 1 にマークしなさい。
アイウエ
①42導く導かない
②44導かない導く
③62導かない導く
④64導く導かない
⑤64導かない導かない
⑥68導かない導く
⑦64導かない導く
⑧84導かない導く
⑨88導く導かない
⑩84導く導く
問2 オ〜ク にあてはまるものの正しい組合せを選び,その番号を 2 にマークしなさい。
オカキク
①高い2正四面体形短い
②高い4正四面体形長い
③高い4正八面体形短い
④高い4正四面体形短い
⑤低い2正四面体形長い
⑥低い2正八面体形短い
⑦低い4正八面体形長い
⑧低い4正八面体形短い
⑨低い4正四面体形長い
⑩低い4正四面体形短い
問3 つぎの記述のうち,正しいものの組合せを選び,その番号を 3 にマークしなさい。
  • a金属の結晶が電気をよく導くのは,自由電子が結晶中を移動できるからである。
  • bダイヤモンドは電気をよく導く。
  • cケイ素 Si の結晶は,ダイヤモンドと同様に,隣接する4個の Si 原子と共有結合してできている。
  • dアルゴン原子の間にはたらく引力は,共有結合である。
  • eヨウ素 I$_2$ の結晶は共有結合の結晶であり,昇華しにくい。
① (a, b)
② (a, c)
③ (a, d)
④ (a, e)
⑤ (b, c)
⑥ (b, d)
⑦ (b, e)
⑧ (c, d)
⑨ (c, e)
⑩ (d, e)
問4 つぎの物質のうち,分子間に水素結合がはたらくものをすべて選び,その番号を 4 にマークしなさい。
  • aH$_2$O
  • bCH$_4$
  • cNH$_3$
  • dHF
① a, b
② a, c
③ a, d
④ b, c
⑤ b, d
⑥ c, d
⑦ a, b, c
⑧ a, b, d
⑨ a, c, d
⑩ b, c, d
問5 つぎの分子に関する記述のうち,正しいものの組合せを選び,その番号を 5 にマークしなさい。
  • a二酸化炭素 CO$_2$ は,折れ線形の極性分子である。
  • b水 H$_2$O は,折れ線形の極性分子である。
  • cメタン CH$_4$ は,平面正方形の無極性分子である。
  • dアンモニア NH$_3$ は,三角錐形の極性分子である。
  • e二酸化硫黄 SO$_2$ は,直線形の無極性分子である。
① (a, b)
② (a, c)
③ (a, d)
④ (a, e)
⑤ (b, c)
⑥ (b, d)
⑦ (b, e)
⑧ (c, d)
⑨ (c, e)
⑩ (d, e)
問6, 7 ナトリウム Na の単体は体心立方格子の結晶構造をもつ。以下の問いに答えよ。

問6 単位格子あたりの Na 原子の数はいくつか。その番号を 6 にマークしなさい。

① $1$
② $2$
③ $3$
④ $4$
⑤ $5$
⑥ $6$
⑦ $7$
⑧ $8$
⑨ $9$
⑩ $10$
問7 単位格子(立方体)の一辺の長さが 0.43 nm のとき,Na 原子間の最も近い距離は何 nm か。最も近い値を選び,その番号を 7 にマークしなさい。ただし,$\sqrt2=1.41$,$\sqrt3=1.73$ とする。
① $0.19$
② $0.22$
③ $0.30$
④ $0.37$
⑤ $0.43$
⑥ $0.52$
⑦ $0.61$
⑧ $0.74$
⑨ $0.86$
⑩ $1.03$
▶ 【I】 の答えと解説を見る

【I】 の答えと解説

1:⑦2:⑩3:②4:⑨5:⑥6:②7:④
  1. 1.⑦ NaCl型の結晶では,Na$^+$ は6個の Cl$^-$ に囲まれる(配位数6)。単位格子には Cl$^-$ が頂点と面心で $8\times\frac18+6\times\frac12=4$ 個,Na$^+$ が辺の中点と中心で $12\times\frac14+1=4$ 個ふくまれ,$\text{Na}^+$ は4個。固体はイオンが動けないので電気を導かず,融解するとイオンが動けるので導く。
  2. 2.⑩ NaCl の融点は約801℃,SiO$_2$ は約1700℃で,共有結合の結晶の方が高いので NaCl の融点は「低い」。SiO$_2$ では Si が4個の O と結合し,正四面体形の SiO$_4$ が連なる。O 原子は Si 原子より小さいので,Si-O 結合は Si-Si 結合より「短い」。
  3. 3.② 正しいのは a と c。b:ダイヤモンドは自由電子がなく電気を導かない。d:希ガスの原子間にはファンデルワールス力しかはたらかない。e:ヨウ素の結晶は分子結晶で,昇華しやすい。
  4. 4.⑨ 水素結合がはたらくのは,N,O,F に結合した H をもつ H$_2$O,NH$_3$,HF(a,c,d)。CH$_4$ には水素結合がない。
  5. 5.⑥ 正しいのは b と d。a:CO$_2$ は直線形の無極性分子。c:CH$_4$ は正四面体形。e:SO$_2$ は折れ線形の極性分子。
  6. 6.② 体心立方格子の原子の数は,頂点 $8\times\frac18=1$ 個と中心 1 個で 2 個。
  7. 7.④ 体心立方格子で最も近い原子は,立方体の対角線上の中心原子と頂点原子。対角線の長さは $\sqrt3\times0.43\fallingdotseq0.744$ nm で,その半分が原子間距離なので $0.744\div2\fallingdotseq0.37$ nm。
類題 【II】

つぎの文章を読んで,以下の問いに答えよ。

酢酸 CH$_3$COOH は水溶液中で式(1)のように電離して平衡状態になる。

$\mathrm{CH_3COOH}\rightleftarrows\mathrm{CH_3COO^-}+\mathrm{H^+}$ ……式(1)

このとき,$K_a=\dfrac{[\mathrm{CH_3COO^-}][\mathrm{H^+}]}{[\mathrm{CH_3COOH}]}$ ……式(2) は温度が変わらなければ一定で,25℃では $K_a=1.8\times10^{-5}$ mol/L である。酢酸の電離は吸熱反応であり,その逆の反応は ア 反応である。酢酸水溶液を水で薄めると電離度は イ なる。これは ウ の原理で説明できる。また,温度が高くなると $K_a$ は エ なる。

難溶性塩の塩化銀 AgCl は,水中で式(3)のような溶解平衡が成り立つ。25℃での塩化銀の溶解度積は $K_{sp}=[\mathrm{Ag^+}][\mathrm{Cl^-}]=1.8\times10^{-10}$ (mol/L)$^2$ ……式(4) である。

問1 ア〜エ にあてはまる語句の正しい組合せを選び,その番号を 8 にマークしなさい。
アイウエ
①吸熱大きくルシャトリエ小さく
②発熱小さくルシャトリエ大きく
③発熱大きくドルトン大きく
④吸熱大きくルシャトリエ大きく
⑤吸熱小さくルシャトリエ小さく
⑥発熱大きくルシャトリエ大きく
⑦発熱小さくドルトン小さく
⑧吸熱大きくドルトン大きく
⑨吸熱小さくアボガドロ大きく
⑩発熱大きくアボガドロ小さく
問2 $2.0\times10^{-2}$ mol/L の酢酸水溶液の電離度は25℃でいくつか。最も近い値を選び,その番号を 9 にマークしなさい。ただし,電離度を $\alpha$ とすると $1-\alpha\fallingdotseq1$ と近似できるものとする。
① $6\times10^{-3}$
② $9\times10^{-3}$
③ $1.2\times10^{-2}$
④ $1.5\times10^{-2}$
⑤ $2\times10^{-2}$
⑥ $2.4\times10^{-2}$
⑦ $3\times10^{-2}$
⑧ $4.5\times10^{-2}$
⑨ $6\times10^{-2}$
⑩ $9\times10^{-2}$
問3 ある濃度の酢酸水溶液の pH は25℃において 3.0 であった。この酢酸水溶液での酢酸の電離度を $4.0\times10^{-2}$ とすると,この酢酸水溶液の酢酸のモル濃度〔mol/L〕はいくつか。最も近い値を選び,その番号を 10 にマークしなさい。
① $1\times10^{-3}$
② $2\times10^{-3}$
③ $4\times10^{-3}$
④ $8\times10^{-3}$
⑤ $1\times10^{-2}$
⑥ $1.5\times10^{-2}$
⑦ $2\times10^{-2}$
⑧ $2.5\times10^{-2}$
⑨ $4\times10^{-2}$
⑩ $5\times10^{-2}$
問4 $2.0\times10^{-1}$ mol/L のアンモニア水でのアンモニアの電離度は25℃においていくつか。最も近い値を選び,その番号を 11 にマークしなさい。ただし,25℃におけるアンモニアの電離定数 $K_b$ は $1.8\times10^{-5}$ mol/L とし,水の電離によって生じる水酸化物イオンは無視できるものとする。また,$\sqrt{10}=3.16$ とし,電離度を $\alpha$ とすると $1-\alpha\fallingdotseq1$ と近似できるものとする。
① $1\times10^{-3}$
② $1.5\times10^{-3}$
③ $3\times10^{-3}$
④ $4.7\times10^{-3}$
⑤ $6\times10^{-3}$
⑥ $9.5\times10^{-3}$
⑦ $1.4\times10^{-2}$
⑧ $1.9\times10^{-2}$
⑨ $3\times10^{-2}$
⑩ $9.5\times10^{-2}$
問5 25℃において $4.0\times10^{-5}$ mol/L の硝酸銀 AgNO$_3$ 水溶液 1.0 L と $4.0\times10^{-5}$ mol/L の塩化ナトリウム NaCl 水溶液 1.0 L を混合して,全量 2.0 L とした。混合後の状態として最も適切なものを選び,その番号を 12 にマークしなさい。ただし,$\sqrt{1.8}=1.34$ とする。
  1. ① AgCl の沈殿は生じず,水溶液中の [Ag$^+$] は $2.0\times10^{-5}$ mol/L である。
  2. ② AgCl の沈殿は生じず,水溶液中の [Ag$^+$] は $4.0\times10^{-5}$ mol/L である。
  3. ③ AgCl の沈殿は生じず,水溶液中の [Ag$^+$] は $8.0\times10^{-5}$ mol/L である。
  4. ④ AgCl の沈殿は生じず,水溶液中の [Ag$^+$] は $1.3\times10^{-5}$ mol/L である。
  5. ⑤ AgCl の沈殿が生じ,上澄みの水溶液中に Ag$^+$ は存在しない。
  6. ⑥ AgCl の沈殿が生じ,上澄みの水溶液中の [Ag$^+$] は $1.0\times10^{-5}$ mol/L である。
  7. ⑦ AgCl の沈殿が生じ,上澄みの水溶液中の [Ag$^+$] は $1.3\times10^{-5}$ mol/L である。
  8. ⑧ AgCl の沈殿が生じ,上澄みの水溶液中の [Ag$^+$] は $1.8\times10^{-5}$ mol/L である。
  9. ⑨ AgCl の沈殿が生じ,上澄みの水溶液中の [Ag$^+$] は $2.0\times10^{-5}$ mol/L である。
  10. ⑩ AgCl の沈殿が生じ,上澄みの水溶液中の [Ag$^+$] は $4.0\times10^{-5}$ mol/L である。
問6 固体の硝酸銀 AgNO$_3$ と固体の塩化ナトリウム NaCl を水(25℃)に加えてよく撹拌したところ,AgCl の沈殿が生じ,このとき [Cl$^-$] は [Ag$^+$] の 50 倍であった。Ag$^+$ のモル濃度〔mol/L〕はいくつか。最も近い値を選び,その番号を 13 にマークしなさい。ただし,$\sqrt{3.6}=1.90$ とする。
① $3\times10^{-7}$
② $6\times10^{-7}$
③ $1\times10^{-6}$
④ $1.9\times10^{-6}$
⑤ $2.7\times10^{-6}$
⑥ $3.8\times10^{-6}$
⑦ $6\times10^{-6}$
⑧ $9.5\times10^{-6}$
⑨ $1.9\times10^{-5}$
⑩ $6\times10^{-5}$
▶ 【II】 の答えと解説を見る

【II】 の答えと解説

8:⑥9:⑦10:⑧11:⑥12:⑦13:④
  1. 8.⑥ 電離(吸熱)の逆反応は発熱。薄めると,粒子の数が増える向き(電離)に平衡が移動して電離度は大きくなり,これは平衡移動の原理=ルシャトリエの原理。吸熱反応なので温度が高いほど電離が進み,$K_a$ は大きくなる。
  2. 9.⑦ $K_a=c\alpha^2$($1-\alpha\fallingdotseq1$)より $\alpha=\sqrt{K_a/c}=\sqrt{1.8\times10^{-5}/(2.0\times10^{-2})}=\sqrt{9.0\times10^{-4}}=3.0\times10^{-2}$。
  3. 10.⑧ pH 3.0 より $[\mathrm{H^+}]=1.0\times10^{-3}$ mol/L。$[\mathrm{H^+}]=c\alpha$ なので $c=\dfrac{1.0\times10^{-3}}{4.0\times10^{-2}}=2.5\times10^{-2}$ mol/L。
  4. 11.⑥ $\alpha=\sqrt{K_b/c}=\sqrt{1.8\times10^{-5}/(2.0\times10^{-1})}=\sqrt{9.0\times10^{-5}}=3\sqrt{10}\times10^{-3}\fallingdotseq9.5\times10^{-3}$。
  5. 12.⑦ 混合後は [Ag$^+$]=[Cl$^-$]=$2.0\times10^{-5}$ mol/L で,積は $4.0\times10^{-10}$ > $K_{sp}=1.8\times10^{-10}$ なので沈殿する。Ag$^+$ と Cl$^-$ は同じ物質量ずつ減るので,上澄みでも [Ag$^+$]=[Cl$^-$]。よって $[\mathrm{Ag^+}]=\sqrt{K_{sp}}=\sqrt{1.8\times10^{-10}}=1.34\times10^{-5}\fallingdotseq1.3\times10^{-5}$ mol/L。
  6. 13.④ 沈殿が生じているので $K_{sp}=[\mathrm{Ag^+}][\mathrm{Cl^-}]=50[\mathrm{Ag^+}]^2=1.8\times10^{-10}$。$[\mathrm{Ag^+}]^2=3.6\times10^{-12}$ より $[\mathrm{Ag^+}]=1.90\times10^{-6}$ mol/L。
類題 【III】

つぎの文章を読んで,以下の問いに答えよ。

銅 Cu は,元素の周期表において11族に属する金属元素で,その結晶構造は ア をとっている。銅は鉱石の イ から得られた粗銅を電解精錬して純銅にする。この電解精錬において純銅は ウ に析出する。粗銅に含まれる金や銀などは,陽極の下に エ として沈殿する。硫酸銅(II) 五水和物 CuSO$_4\cdot$5H$_2$O の結晶は オ 色で,加熱すると結晶水を失って カ 色の粉末になる。

問1 ア〜ウ にあてはまる正しいものの組合せを選び,その番号を 14 にマークしなさい。
アイウ
①体心立方格子黄銅鉱陽極
②面心立方格子赤鉄鉱陰極
③六方最密構造ボーキサイト陰極
④面心立方格子黄銅鉱陽極
⑤体心立方格子赤鉄鉱陰極
⑥六方最密構造黄銅鉱陰極
⑦面心立方格子ボーキサイト陽極
⑧面心立方格子黄銅鉱陰極
⑨六方最密構造赤鉄鉱陽極
問2 エ にあてはまるものとして適切なものを選び,その番号を 15 にマークしなさい。
  1. ① 鉱滓
  2. ② 水ガラス
  3. ③ アマルガム
  4. ④ 陽極泥
  5. ⑤ ブリキ
  6. ⑥ トタン
問3 オ と カ にあてはまる適切なものの組合せを選び,その番号を 16 にマークしなさい。
オカ
①赤白
②青黒
③緑黄
④青黄
⑤赤黒
⑥緑白
⑦青白
⑧赤黄
⑨緑黒
問4 銅とその化合物に関するつぎの記述のうち,誤っているものの組合せを選び,その番号を 17 にマークしなさい。
  • a銅は,塩酸や希硫酸には溶けないが,熱濃硫酸や硝酸には溶ける。
  • b水酸化銅(II) は,過剰のアンモニア水に溶けて深青色の溶液になる。
  • c銅は,金属の中で最も電気をよく導く。
  • d銅(II) イオンを含む酸性水溶液に硫化水素を通じると,黒色の CuS が沈殿する。
  • e青銅は,銅と亜鉛の合金である。
① (a, b)
② (a, c)
③ (a, d)
④ (a, e)
⑤ (b, c)
⑥ (b, d)
⑦ (b, e)
⑧ (c, d)
⑨ (c, e)
⑩ (d, e)
問5 粗銅を電解精錬して,純銅 6.35 kg を得るのに最低限必要な電気量は何 C か。最も近い値を選び,その番号を 18 にマークしなさい。
① $4.83\times10^{6}$
② $9.65\times10^{6}$
③ $1.45\times10^{7}$
④ $1.93\times10^{6}$
⑤ $1.93\times10^{7}$
⑥ $3.86\times10^{7}$
⑦ $5.79\times10^{7}$
⑧ $9.65\times10^{7}$
問6 7.95 kg の酸化銅(II) CuO と 0.36 kg の炭素 C を混ぜて加熱し,2CuO+C → 2Cu+CO$_2$ により完全に反応させたとき,生成する Cu の質量は最大で何 kg か。最も近い値を選び,その番号を 19 にマークしなさい。
① $1.91$
② $2.54$
③ $3.18$
④ $3.81$
⑤ $4.45$
⑥ $5.08$
⑦ $6.35$
⑧ $7.62$
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【III】 の答えと解説

14:⑧15:④16:⑦17:⑨18:⑤19:④
  1. 14.⑧ 銅は面心立方格子。原料は黄銅鉱 CuFeS$_2$。電解精錬では,粗銅を陽極,純銅を陰極にして,陰極に純銅が析出する。
  2. 15.④ 電解精錬で,銅よりイオン化傾向が小さい金・銀などは陽極の下に沈殿し,これを陽極泥という。
  3. 16.⑦ 硫酸銅(II) 五水和物は青色の結晶。加熱すると結晶水を失い,白色の無水物(CuSO$_4$)になる。
  4. 17.⑨ 誤りは c と e。c:電気伝導性が最も大きい金属は銀。e:銅と亜鉛の合金は黄銅(真ちゅう)で,青銅は銅とスズの合金。
  5. 18.⑤ 6.35 kg $=6350$ g $\div63.5=100$ mol。Cu$^{2+}$+2e$^-$→Cu より,電子は 200 mol。$200\times9.65\times10^{4}=1.93\times10^{7}$ C。
  6. 19.④ CuO の式量は 79.5 なので 7950 g は 100 mol,C は $360\div12.0=30$ mol。CuO 100 mol とちょうど反応する C は 50 mol なので,C が不足(C が反応を決める)。C 30 mol から Cu は $2\times30=60$ mol,質量は $60\times63.5=3810$ g $=3.81$ kg。
類題 【IV】

つぎの文章を読んで,以下の問いに答えよ。

油脂に水酸化ナトリウム水溶液を加えて加熱すると,ア 反応が起こり,グリセリンと高級脂肪酸のナトリウム塩が生じる。この塩は イ とよばれ,水に溶かすと ウ を示す。油脂は一般に混合物で,その分子量や C=C 結合の数は一定ではない。そこで,これらの値を推定するのに,つぎのヨウ素価やけん化価が利用される。また高級脂肪酸には,パルミチン酸 C$_{15}$H$_{31}$COOH(分子量:256),ステアリン酸 C$_{17}$H$_{35}$COOH(分子量:284),オレイン酸 C$_{17}$H$_{33}$COOH(分子量:282),リノール酸 C$_{17}$H$_{31}$COOH(分子量:280),リノレン酸 C$_{17}$H$_{29}$COOH(分子量:278)などがある。

・ヨウ素価:油脂 100 g に付加することのできるヨウ素 I$_2$ の質量〔g〕の数値 ・けん化価:油脂 1 g を完全にけん化するのに必要な水酸化カリウム KOH の質量〔mg〕の数値

問1 ア〜ウ にあてはまるものの正しい組合せを選び,その番号を 20 にマークしなさい。
アイウ
①エステル化セッケン弱酸性
②けん化合成洗剤中性
③けん化セッケン弱酸性
④付加セッケン弱塩基性
⑤縮合合成洗剤弱塩基性
⑥けん化硬化油弱塩基性
⑦エステル化セッケン弱塩基性
⑧けん化セッケン弱塩基性
⑨けん化合成洗剤弱塩基性
⑩付加硬化油中性
問2 つぎの記述のうち,正しいものの組合せを選び,その番号を 21 にマークしなさい。
  • aセッケンは,水中で疎水基を内側に集めたミセルをつくる。
  • bセッケンは,硬水中でもよく泡立つ。
  • c合成洗剤の水溶液は,一般に中性を示す。
  • dセッケンの水溶液は,酸性を示す。
  • e油脂は,水によく溶ける。
① (a, b)
② (a, c)
③ (a, d)
④ (a, e)
⑤ (b, c)
⑥ (b, d)
⑦ (b, e)
⑧ (c, d)
⑨ (c, e)
⑩ (d, e)
問3 つぎのうち,最も融点の低い高級脂肪酸を選び,その番号を 22 にマークしなさい。
  1. ① パルミチン酸 C$_{15}$H$_{31}$COOH
  2. ② ステアリン酸 C$_{17}$H$_{35}$COOH
  3. ③ オレイン酸 C$_{17}$H$_{33}$COOH
  4. ④ リノール酸 C$_{17}$H$_{31}$COOH
  5. ⑤ リノレン酸 C$_{17}$H$_{29}$COOH
問4 リノレン酸とオレイン酸の2種類(物質量比 1:2)で構成されている油脂 $4.00\times10^{-1}$ mol に水素 H$_2$ を付加すると,構成する高級脂肪酸がすべてステアリン酸の油脂が得られた。反応した H$_2$ は,0℃,$1.013\times10^{5}$ Pa(標準状態)で何 L か。最も近い値を選び,その番号を 23 にマークしなさい。
① $1.12\times10^{1}$
② $2.24\times10^{1}$
③ $3.36\times10^{1}$
④ $4.48\times10^{1}$
⑤ $5.6\times10^{1}$
⑥ $6.72\times10^{1}$
⑦ $7.84\times10^{1}$
⑧ $8.96\times10^{1}$
⑨ $1.01\times10^{2}$
⑩ $1.12\times10^{2}$
問5 高級脂肪酸が異なる油脂 a〜c について,ヨウ素価の小さい順に並べたものを選び,その番号を 24 にマークしなさい。

a リノール酸のみで構成されている油脂 b オレイン酸のみで構成されている油脂 c ステアリン酸とリノール酸の2種類(物質量比 1:2)で構成されている油脂

  1. ① a < b < c
  2. ② a < c < b
  3. ③ b < a < c
  4. ④ b < c < a
  5. ⑤ c < a < b
  6. ⑥ c < b < a
問6, 7 けん化価は 200,ヨウ素価は 127 の油脂 B について,以下の問いに答えよ。

問6 油脂 B の平均分子量はどれか。最も近い値を選び,その番号を 25 にマークしなさい。

① $782$
② $798$
③ $810$
④ $826$
⑤ $840$
⑥ $857$
⑦ $868$
⑧ $875$
⑨ $884$
⑩ $896$
問7 油脂 B 1分子中に含まれる C=C 結合の平均の数として最も近いものを選び,その番号を 26 にマークしなさい。
① $1$
② $2$
③ $3$
④ $4$
⑤ $5$
⑥ $6$
⑦ $7$
⑧ $8$
⑨ $9$
⑩ $10$
▶ 【IV】 の答えと解説を見る

【IV】 の答えと解説

20:⑧21:②22:⑤23:④24:④25:⑤26:④
  1. 20.⑧ 油脂を NaOH でエステル結合を切る反応が「けん化」。生じる高級脂肪酸のナトリウム塩が「セッケン」で,弱酸(高級脂肪酸)と強塩基(NaOH)の塩なので水溶液は弱塩基性を示す。
  2. 21.② 正しいのは a と c。b:硬水の Ca$^{2+}$,Mg$^{2+}$ と水に不溶の塩をつくるので泡立ちが悪い。d:弱塩基性。e:油脂は水に溶けにくい。
  3. 22.⑤ 炭素数が同じなら,C=C 結合の数が多いほど融点が低い。C$_{17}$ の脂肪酸で C=C が最も多い(3個)リノレン酸が最も低い。
  4. 23.④ 1分子あたりの C=C 結合は,リノレン酸 1個×3+オレイン酸 2個×1=5個。$0.400\times5=2.00$ mol の H$_2$ が付加するので,$2.00\times22.4=44.8$ L。
  5. 24.④ ヨウ素価は $\dfrac{(\text{C=C の数})\times254}{\text{油脂の分子量}}\times100$。a:6個,分子量 878 → 約174。b:3個,884 → 約86。c:4個,882 → 約115。小さい順は b < c < a。
  6. 25.⑤ 油脂 1 mol は KOH 3 mol とけん化する。平均分子量を $M$ とすると $\dfrac{3\times56.0\times10^3}{M}=200$ より $M=840$。
  7. 26.④ 油脂 100 g は $\dfrac{100}{840}$ mol。付加する I$_2$ は $\dfrac{127}{254}=0.500$ mol。C=C の数は $0.500\div\dfrac{100}{840}=4.2$ で,最も近いのは 4。

※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、物質・数値・設定を変えて作っています。Ⅰは結晶を NaCl・SiO$_2$・Na に、Ⅱは酢酸とアンモニア・塩化銀の混合に、Ⅲはアルミニウムを銅に、Ⅳは油脂の高級脂肪酸の組合せを変えています。全欄は、スクリプトで確かめてあります。

CHECK

30秒 得点診断

本番の過去問、またはそっくり類題セットを60分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。

大問Ⅰ(構造と結合)
大問Ⅱ(電離平衡・溶解度積)
大問Ⅲ(アルミニウム)
大問Ⅳ(油脂)
FOR PARENTS

保護者の方へ:東北医科薬科大の化学で知っておきたい3つのこと

① 全26欄が選択式
解答群から選ぶ形式なので、記述の採点を気にしなくて済みます。そのかわり、似た値や似た組合せが並ぶので、計算を最後までやり切る力と、知識を正確に覚えている力の両方が点数に直結します。
② 理科は2科目で120分
化学と、もう1科目(物理・生物)を合わせて120分です。化学に60分を使う配分を、過去問で体に覚えさせることが大切です。
③ 秋からは「答案を見てもらう」
選択式でも、途中の式の立て方や近似の使い方でミスが出ます。独学では気づきにくい癖を、第三者の目で見てもらうと最短で伸びます。
FAQ

よくある質問

Q. 東北医科薬科大学 医学部の化学2025年度は、どの順番で解くのがよいですか?

TMPSのおすすめは、知識で一気に取れる大問Ⅰ・Ⅲ・Ⅳを先に、計算が続く大問Ⅱを最後にする順番で、Ⅰ13分、Ⅲ14分、Ⅳ11分、Ⅱ17分、見直し5分(合計60分)です。本番は理科2科目で120分なので、化学に60分を使う想定です。全26欄がすべて「解答群から選ぶ」形式です。

Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?

分かります。著作権に配慮して問題本文・図表は掲載していませんが、各大問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答欄の番号との対応をTMPSの言葉で説明しています。

Q. 答えの「①〜」は何に対応していますか?

問題冊子の各欄の解答群の番号です。解答群は印刷された順番どおりに読み取っています。解説では番号と一緒に、答えの中身(数値や語句)も書いているので、手元の問題で照らし合わせられます。

Q. そっくり類題セットとは何ですか?

2025年度と同じ4大問・同じ欄の数(26欄)と形式で、物質・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。全欄の答えと解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。

Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?

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