TMPS数学作戦室 順天堂大 数学2026
2026年度 一般選抜A・B方式 全3大問 途中式つき全空欄を検算済みそっくり類題セット

順天堂大学
医学部 数学
2026年度 解答・解説

問題文は掲載できませんが、
解説を読むだけでどんな問題かもわかる!

さらに、そっくり類題PDFを見れば、実際の問題イメージもわかるよ!

各小問を「どういう問題か」から説明し、途中式を1行も飛ばさずに解説。最後に、本番と同じ3大問の構成で作ったそっくり類題セット(全問解答つき)で、2026年度を丸ごと演習できます。

ニックニ先生
解説:ニックニ先生(TMPS医学館) / 更新:2026.10.18 / 読了 約40分

📌 このページの使い方

  1. 過去問集をお持ちの方:本番と同じ70分で解き、答え一覧で採点してから解説へ
  2. お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
  3. 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を70分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる

※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。空欄の記号(ア・イ・…)は、本番の解答欄との対応を示すためのものです。※ 大問Ⅲは記述式のため、解答の代わりに「答案例」を載せています(書き方の一例です)。

⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)

LINEで誤りを連絡
SUMMARY

3分で分かる 2026年度の順天堂大の数学

Yuiちゃん
Yuiちゃん
記述の大問があると、マーク式の時間が足りなくなりそうで不安です…。
ニックニ先生
ニックニ先生
大問Ⅰは小問集合ですから24分を目安にテンポよく終えましょう。Ⅱは(3)が重いため、(1)(2)で道具をしっかりそろえてから臨みます。記述のⅢは(1)(2)だけでも確実に得点源になりますよ。解く順番をあらかじめ決めておけば本番でも焦りません。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
空欄が多いと、どこで間違えたか分からなくなりそうです。
ニックニ先生
ニックニ先生
ですから途中式は必ず手元に残してください。たとえ空欄の答えが合っていても、過程が曖昧だと次は落としてしまいますよ。
STRATEGY MAP

70分の立ち回りマップ

時間はTMPSの目安です。解く順番と「捨てどころ」をセットで覚えておきましょう。

70分の時間配分。大問Ⅰ24分、大問Ⅱ20分、大問Ⅲ20分、見直し6分
図A 70分の使い方(TMPS作成)
🧭 おすすめの解く順番
大問Ⅰ → 大問Ⅱ → 大問Ⅲ → 見直し6分
各大問の前半は誘導に乗れば短時間で取れます。Ⅱ(3)やⅢ(3)(4)で詰まったら、他の大問の取れる所を先に取りに行き、時間が余ったら戻りましょう。
ANSWERS

本番の答え一覧(採点用)

解説を読む前の採点用です。マーク式の空欄はすべて、記号計算と全数探索のスクリプトで独立に確かめています(結果は下の注記)。

大問Ⅰ

(1)(a) ア/イ=9/2(1)(b) ウ/エ=1/4 オ2(1)(c) カ0 キ/ク=1/6 ケ/コ=1/4 サ/シ=3/4(2)(a) アイ/ウエオ=21/128(2)(b) カ/キク=5/16(2)(c) ケコサ/シスセソ=105/1024(3) ア(A) イ(B) ウ(A) エ(C) オ(B)

大問Ⅱ

(1) ア2 イ8 ウ5(2) エ(C) オ(A) カ(C) キ(B) ク(A) ケ(C)(3) コサ15 シ2 ス1 セ5 ソ3 タ2 チ2 ツテ15 ト3 ナ2 ニ1 ヌ2 ネ3 ノハ15

大問Ⅲ(記述式)

(1) 答案例あり(導関数の定義から)(2) 答案例あり(sin x ≦ x)(3) 答案例あり(帰納法)(4) 答案例あり(0.83<sin 1<0.85 : 5/6 ≦ sin 1 ≦ 101/120)
⚠️ 読み取りの注意:大問Ⅰ(1)(b)の右辺は、底が x の対数 $\log_x 4$ と読んでいます(解くと解が $\frac14$ と整数の2つになり、空欄の形と一致します)。紙面の小さい添字なので、手元の過去問集でも確かめてください。

※ 検算:マーク式の全空欄を、sympy(記号計算)と全数探索・数値計算で確かめ、すべて一致しました。大問Ⅲは記述式なので、示すべき不等式を数値でも確かめています(答案そのものは論理の確認です)。

採点したら → 30秒の得点診断へ
大問Ⅰ / 目標:24分(小問集合 (1)(2)(3))

大問Ⅰ 小問集合 ── 式を整理する(1)、確率を数える(2)、条件を判定する(3)

11の小問がマーク式で並びます。(1)に9分、(2)に9分、(3)に6分が目安です。1つずつが独立しているので、詰まったら次へ進んで構いません。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(大問Ⅰ)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標24分((1)(a)(b)(c)で9分、(2)(a)(b)(c)で9分、(3)の5問で6分)。11問すべてに答えが出る問題なので、ここは落としたくない。
⚠️ 損切り・警戒ライン(1)(b)で対数の式がもつれたら「底をそろえて $L=\log_2x$ とおく」に切り替える。1問4分を超えたら後回し。(3)は迷ったら「反例を1つ探す」。
💡 初手の思考トリガー(1)(a)は逆数の関係($u$ と $1/u$)、(1)(c)は因数分解、(2)は期待値のように平均する、(3)は十分・必要を矢印で書く。

(1)(a)指数方程式(空欄ア・イ)

📝 どういう問題か?

$2^{x-2}$ と $2^{2-x}$ の差が、$\sqrt2$ を含む数に等しい方程式を解く。2つの項が逆数の関係にあることに気づけるかが入口。

  • ア・イ:方程式の解 $x$ を既約分数「ア/イ」で答える

$u=2^{x-2}\ (>0)$ とおくと $2^{2-x}=\dfrac1u$ です。方程式は $u-\dfrac1u=\dfrac{31\sqrt2}{8}$。

$$8u^2-31\sqrt2\,u-8=0\ \Longleftrightarrow\ (u-4\sqrt2)(8u+\sqrt2)=0$$

$u>0$ より $u=4\sqrt2=2^{5/2}$。したがって $x-2=\dfrac52$ で $x=\dfrac92$。

🎯 (1)(a) の答え
ア:9イ:2
⚠️ 因数分解がすぐ見えないときは解の公式でもよい(判別式が $\left(\dfrac{33\sqrt2}{8}\right)^2\!\times\!\dots$ の形で平方になる)。$u=-\dfrac{\sqrt2}{8}$ は $u>0$ に反するので必ず捨てる。

(1)(b)底が変数の対数をふくむ方程式(空欄ウ・エ・オ)

📝 どういう問題か?

左辺は「$x$ の $(3+\log_2x)$ 乗」、右辺は「4の $\log_x4$ 乗」。底と指数のどちらにも $x$ が入った方程式を、対数をとって解く。

  • ウ・エ:1つ目の解(分数)
  • オ:もう1つの解(整数)

$x>0,\ x\ne1$ が必要です($\log_x4$ の底の条件)。$L=\log_2x\ (\ne0)$ とおくと $\log_x4=\dfrac2L$。両辺の $\log_2$ をとります。

$$\log_2\text{(左辺)}=L(3+L),\qquad \log_2\text{(右辺)}=\frac2L\cdot\log_24=\frac4L$$
$$L(3+L)=\frac4L\ \Longrightarrow\ L^3+3L^2-4=0\ \Longrightarrow\ (L-1)(L+2)^2=0$$

$L=1,\ -2$ より $x=2,\ \dfrac14$。

🎯 (1)(b) の答え
ウ/エ:1/4オ:2
⚠️ $L=0$($x=1$)は底の条件に反するので、方程式を作った時点で除外されている。因数分解は $L=1$ を代入して0になることを見つけ、組立除法で $(L-1)(L^2+4L+4)$ にする。

(1)(c)三角不等式(空欄カ〜シ)

📝 どういう問題か?

$\sin2x$、$\sin x$、$\cos x$ が混ざった式の値が0以下になる $x$ を、$0\le x\le\pi$ の範囲で答える。2つの区間の和になる。

  • カ:範囲の左端(0以上の数)
  • キ/ク・ケ/コ・サ/シ:$\pi$ の何倍かを表す3つの分数

$2\sin2x=4\sin x\cos x$ を使うと、左辺は2つの因数の積にまとまります。

$$2\sin2x-2\sqrt3\sin x-2\sqrt2\cos x+\sqrt6=(2\sin x-\sqrt2)(2\cos x-\sqrt3)\le0$$

積が0以下になるのは、2つの因数が「逆の符号」のとき。範囲ごとに整理します。

$2\sin x-\sqrt2\ge0$ の範囲$2\cos x-\sqrt3\le0$ の範囲積≦0
① 前が+、後が−$\dfrac\pi4\le x\le\dfrac{3\pi}{4}$$\dfrac\pi6\le x\le\pi$$\dfrac\pi4\le x\le\dfrac{3\pi}{4}$
② 前が−、後が+$0\le x\le\dfrac\pi4,\ \dfrac{3\pi}4\le x\le\pi$$0\le x\le\dfrac\pi6$$0\le x\le\dfrac\pi6$

2つをつなげて $0\le x\le\dfrac16\pi,\ \dfrac14\pi\le x\le\dfrac34\pi$。

🎯 (1)(c) の答え
カ:0キ/ク:1/6ケ/コ:1/4サ/シ:3/4
Yuiちゃん
Yuiちゃん
因数分解のところで、$\sin2x$ を $2\sin x\cos x$ にするのは思いつきませんでした…。
ニックニ先生
ニックニ先生
三角関数に $\sin2x$ と $\sin x$ と $\cos x$ が混ざっているときは、まず2倍角の公式で「$\sin x$ と $\cos x$ だけ」の形に統一します。その上で因数分解の可能性を探りましょう。定数項の $\sqrt6$ が $\sqrt2\cdot\sqrt3$ に分解できる形になっているのが、因数分解を見抜く重要なサインですよ。

(2)さいころの目と同じ枚数のコイン(空欄アイ/ウエオ・カ/キク・ケコサ/シスセソ)

📝 どういう問題か?

「さいころで枚数を決め、その枚数のコインを投げる」二段階の確率。出た目ごとの確率を求め、さいころの目が出る確率で平均する。

  • (a)アイ/ウエオ:さいころを1回投げ、出た目と同じ枚数のコインを投げたとき、表が1枚も出ない確率(既約分数、分子2桁・分母3桁)
  • (b)カ/キク:同じ操作で、ちょうど1枚だけ表が出る確率(分子1桁・分母2桁)
  • (c)ケコサ/シスセソ:さいころを2回投げ、出た目の和と同じ枚数のコインを投げたとき、ちょうど1枚だけ表が出る確率(分子3桁・分母4桁)

(a) 目が $n$ のとき、表が1枚も出ない確率は $\left(\dfrac12\right)^n$。目は等確率 $\dfrac16$ なので、

$$\frac16\sum_{n=1}^6\left(\frac12\right)^n=\frac16\left(1-\frac1{64}\right)=\frac16\cdot\frac{63}{64}=\frac{21}{128}$$

(b) $n$ 枚でちょうど1枚が表の確率は $n\cdot\dfrac1{2^n}$。

$$\sum_{n=1}^6\frac n{2^n}=2-\frac{6+2}{2^6}=\frac{15}8\ \Longrightarrow\ \frac16\cdot\frac{15}8=\frac5{16}$$

($\sum_{k=1}^{n}\dfrac{k}{2^k}=2-\dfrac{n+2}{2^n}$ は、$S$ と $\frac12S$ をずらして引くと出る。)

(c) 和 $s$ が出る確率は $\dfrac{6-|s-7|}{36}$、そのとき ちょうど1枚が表の確率は $\dfrac{s}{2^s}$。$s=2,\dots,12$ で足します。

和 $s$23456789101112
出方(/36)12345654321
$s/2^s$$\frac{2}{4}$$\frac{3}{8}$$\frac{4}{16}$$\frac{5}{32}$$\frac{6}{64}$$\frac{7}{128}$$\frac{8}{256}$$\frac{9}{512}$$\frac{10}{1024}$$\frac{11}{2048}$$\frac{12}{4096}$

分母を $36\times4096$ にそろえて各項の分子を足すと $2048+3072+3072+2560+1920+1344+640+288+120+44+12=15120$。

$$\frac{15120}{36\times4096}=\frac{105}{1024}$$
🎯 (2) の答え
アイ/ウエオ:21/128カ/キク:5/16ケコサ/シスセソ:105/1024
⚠️ (c) は「2回のさいころ」の出方が36通りあることを忘れて、和ごとの確率を足し忘れる/重複して数えるミスが多い。出方の数は $6-|s-7|$ と覚える。

(3)必要条件・十分条件の判定(空欄ア〜オ)

📝 どういう問題か?

「Pであることは、Qであるための〜」という形。P⇒Q が成り立てば十分条件、Q⇒P が成り立てば必要条件。

  • (A)必要十分条件/(B)必要条件であるが十分条件でない/(C)十分条件であるが必要条件でない/(D)どちらでもない、の4択から選ぶ。5つの小問(a)〜(e)に1つずつ記号を入れる
  • (a)積分の等式と関数の形、(b)√a+√b と √ab の無理数性、(c)多項式の割り切れる条件、(d)複素数の関係式と三角形の形、(e)ベクトルの係数の和と点の位置

どの小問も「P⇒Q」と「Q⇒P」を別々に調べ、成り立たない方は反例を1つ見つけます。

P(であること)Q(であるための)P⇒QQ⇒P答え
(a)$\displaystyle\int_a^bf(x)dx=\frac{b^3-a^3}{3}$ がすべての $a,b$ で$f(x)=x^2$成り立つ($b$ で微分)成り立つ(積分して確認)(A)
(b)$\sqrt a+\sqrt b$ が無理数$\sqrt{ab}$ が無理数成り立たない(反例 $a=2,b=8$)成り立つ(対偶)(B)
(c)$P(\alpha)=P(\beta)=0$($\alpha\ne\beta$)$(x-\alpha)(x-\beta)$ で割り切れる成り立つ(因数定理)成り立つ(A)
(d)$\alpha^2+\alpha\beta+\beta^2=0$△OAB が二等辺三角形成り立つ(頂角120°)成り立たない(反例:頂角が直角など)(C)
(e)$s+t=1$C が線分AB の内分点成り立たない(外分点もある)成り立つ(B)

(b)の対偶:$\sqrt a+\sqrt b=r$(有理数)とすると、両辺を2乗して $a+b+2\sqrt{ab}=r^2$ より $\sqrt{ab}$ は有理数。つまり「$\sqrt a+\sqrt b$ が有理数 ⇒ $\sqrt{ab}$ が有理数」なので、「$\sqrt{ab}$ が無理数 ⇒ $\sqrt a+\sqrt b$ が無理数」。ここで P は $\sqrt a+\sqrt b$、Q は $\sqrt{ab}$ なので Q⇒P。

(d)の中身:$\beta\ne0$ なので $t=\dfrac\alpha\beta$ とおくと $t^2+t+1=0$、$t=\dfrac{-1\pm\sqrt3i}{2}$。絶対値は1(OA=OB)で、偏角は $\pm120^\circ$ なので「頂角120°の二等辺三角形」。逆に二等辺三角形でも頂角が120°とは限らない。

🎯 (3) の答え
ア:(A)イ:(B)ウ:(A)エ:(C)オ:(B)
⚠️ 「PであることはQであるための」は、Pが条件、Qが目標。P⇒Q が言えれば「十分」。向きを取り違えると(B)と(C)が入れ替わる。(e)は「内分点=線分上」なので、直線上の外側の点(外分点)で反例を作る。
ニックニ先生の総整理表

大問Ⅰ:小問の型と着眼点

小問型着眼点
(1)(a)指数方程式$2^{x-2}$ を $u$ とおき、逆数の項を $1/u$ に。$u>0$ で解を選ぶ
(1)(b)対数方程式底と指数に $x$。$L=\log_2x$ とおいて対数をとる。$x\ne1$
(1)(c)三角不等式2倍角→因数分解。符号の組み合わせ2通りを範囲で整理
(2)二段階の確率出た目ごとの確率 × 目の確率 の平均。(c)は和の出方 $6-|s-7|$
(3)必要・十分P⇒Q、Q⇒P を別々に調べ、成り立たない方は反例
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問Ⅰで手が止まった人への処方箋

  • (1)(a)2つの項が逆数だと気づけない → $2^{x-2}$ と $2^{2-x}$ は積が1。$u$ と $1/u$ に置き換える
  • (1)(b)底に $x$ があって混乱 → $\log_2x=L$ とおき、$\log_x4=2/L$ に直して両辺の $\log_2$ をとる
  • (1)(c)三角関数が混ざって手が出ない → 2倍角で $\sin x,\cos x$ にそろえ、定数項に着目して因数分解
  • (2)確率の数え方が定まらない → 「目が $n$ のとき…」と1つずつ式を書き、最後に平均する
  • (3)向きで迷う → 「P⇒Q は成り立つ?」「Q⇒P は成り立つ?」を◯×で書いてから記号を決める
大問Ⅱ / 目標:20分((1)(2)(3))

大問Ⅱ 平行移動と回転 ── (1)(2)の道具で、(3)の双曲線を解きほぐす

楕円の平行移動、複素数による回転ときて、(3)では回転して平行移動した双曲線を扱います。(3)の問いはどれも、(1)(2)で作った式の使い回しです。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(大問Ⅱ)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標20分((1)3分・(2)5分・(3)12分)。(3)は計算量が多いので、(1)(2)を8分で終えて残り12分をあてる。
⚠️ 損切り・警戒ライン(3)で $C_1\to C_2$ の平行移動量が合わないときは、$x,y$ の係数の比較を連立方程式で解き直す。7分を超えたら、後半(焦点・漸近線)の穴埋めの形から答えを拾う。
💡 初手の思考トリガー(1)は$x\to x-1,\ y\to y+2$、(2)は$\cos\theta+i\sin\theta$ を掛ける。この2つを(3)で使う。

(1)楕円の平行移動(空欄ア・イ・ウ)

📝 どういう問題か?

楕円 $x^2+2y^2=4$ を $x$ 方向に1、$y$ 方向に$-2$ だけ動かした式を展開する。

  • ア・イ・ウ:平行移動した楕円の方程式を、$x^2+2y^2-\text{ア}x+\text{イ}y+\text{ウ}=0$ の形に直したときの係数と定数項
$$(x-1)^2+2(y+2)^2=4\ \Longrightarrow\ x^2-2x+1+2y^2+8y+8-4=0\ \Longrightarrow\ x^2+2y^2-2x+8y+5=0$$
🎯 (1) の答え
ア:2イ:8ウ:5

(2)回転と複素数(空欄エ〜ケ、選択肢(A)〜(D))

📝 どういう問題か?

原点中心に $\theta$ だけ回転した点の座標 $(X,Y)$ を、複素数の積 $X+iY=(\alpha+i\beta)(x+iy)$ で表し、実部・虚部を比べて座標の式にする。

  • エ・オ:$\alpha,\beta$ にあたるものを選択肢から選ぶ
  • カ・キ・ク・ケ:$X=ax+by,\ Y=cx+dy$ の係数 $a,b,c,d$ にあたるものを選ぶ
  • 選択肢:(A) $\sin\theta$ (B) $-\sin\theta$ (C) $\cos\theta$ (D) $-\cos\theta$

$\theta$ 回転は $\cos\theta+i\sin\theta$ を掛けること。よって $\alpha=\cos\theta$、$\beta=\sin\theta$。展開すると

$$(\cos\theta+i\sin\theta)(x+iy)=(x\cos\theta-y\sin\theta)+i(x\sin\theta+y\cos\theta)$$

実部が $X$、虚部が $Y$ なので $a=\cos\theta,\ b=-\sin\theta,\ c=\sin\theta,\ d=\cos\theta$。

🎯 (2) の答え
エ:(C)オ:(A)カ:(C)キ:(B)ク:(A)ケ:(C)

(3)回転・平行移動した曲線(空欄コサ〜ノハ)

📝 どういう問題か?

$xy$ の項をもつ2次曲線 $C_1$ を、「平行移動を戻す → 回転を戻す」の2段階で、軸に平行な形の双曲線 $C_3$ まで戻して調べる。

  • コサ:定数(2桁、$C_2$ と $C_3$ の両方に同じ値が入る)
  • シ・ス:$C_2\to C_1$ の平行移動量($x$ 方向・$y$ 方向)
  • セ・ソ:$C_3:\ \text{セ}x^2-\text{ソ}y^2=\text{コサ}$ の係数
  • タ・チ:$C_3$ の焦点 $(\pm\text{タ}\sqrt{\text{チ}},0)$
  • ツテ・ト:漸近線 $y=\pm\dfrac{\sqrt{\text{ツテ}}}{\text{ト}}x$
  • ナ・ニ:$C_1$ の2本の漸近線が通る点
  • ヌ・ネ・ノハ:$C_1$ の漸近線の傾き $\text{ヌ}\sqrt{\text{ネ}}\pm\sqrt{\text{ノハ}}$

① 平行移動量:$C_2$ を $(p,q)$ だけ動かすと、$x\to x-p,\ y\to y-q$ なので、$Q(x,y)=3x^2+4\sqrt3xy-y^2$ のとき

$$Q(x-p,y-q)=Q(x,y)-2(3p+2\sqrt3q)x-2(2\sqrt3p-q)y+Q(p,q)$$

$C_1$ の $x$ の係数 $-(12+4\sqrt3)$、$y$ の係数 $2-8\sqrt3$ と比べて

$$3p+2\sqrt3q=6+2\sqrt3,\qquad 2\sqrt3p-q=-1+4\sqrt3\ \Longrightarrow\ (p,q)=(2,1)$$

定数項:$Q(2,1)=11+8\sqrt3$ なので $11+8\sqrt3-k=-4+8\sqrt3$、$k=15$。よって $C_2:\ Q(x,y)=15$。

② 回転を戻す:$Q$ の係数行列 $\begin{pmatrix}3&2\sqrt3\\2\sqrt3&-1\end{pmatrix}$ の固有値は $\lambda^2-2\lambda-15=0$ より $5,\ -3$。回転すると $xy$ の項が消えて、$C_3:\ 5x^2-3y^2=15$($\theta=\dfrac\pi6$ の回転、(2)の式①で確かめられる)。

双曲線 C3(点線)を π/6 回転した C2、さらに (2,1) 平行移動した C1 と、C1 の2本の漸近線
図B $C_3\to C_2\to C_1$ の動き(TMPS作成。$C_1$ の漸近線は中心 (2,1) で交わる)

③ 焦点と漸近線:$C_3:\ \dfrac{x^2}{3}-\dfrac{y^2}{5}=1$。焦点は $(\pm\sqrt{3+5},0)=(\pm2\sqrt2,0)$、漸近線は $y=\pm\sqrt{\dfrac53}x=\pm\dfrac{\sqrt{15}}{3}x$。

④ $C_1$ の漸近線:$C_1$ は $C_2$ を $(2,1)$ 平行移動したものなので、漸近線は点 $(2,1)$ を通ります。傾き $m$ は、$C_2$ の最高次の部分 $Q$ が0になる方向、つまり $3+4\sqrt3m-m^2=0$ の解です。

$$m^2-4\sqrt3m-3=0\ \Longrightarrow\ m=2\sqrt3\pm\sqrt{12+3}=2\sqrt3\pm\sqrt{15}$$
🎯 (3) の答え
コサ:15シ:2ス:1セ:5ソ:3タ:2チ:2ツテ:15ト:3ナ:2ニ:1ヌ:2ネ:3ノハ:15
⚠️ 回転と平行移動は、順序で式が変わる。この問題は「$C_3\to$(回転)$\to C_2\to$(平行移動)$\to C_1$」なので、戻すときは「平行移動 → 回転」の順。先に回転を戻すと中心がずれる。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
(3)は空欄がたくさんあって、どこから手をつければよいか分かりません…。
ニックニ先生
ニックニ先生
空欄の並び自体が、解法の美しい誘導になっています。「$C_2$ の定数→移動量→$C_3$ の係数→焦点→漸近線→$C_1$ の漸近線」と、上から一本の流れに乗って解き進められます。最初の $(p,q)$ さえ決まれば、あとは落ち着いて機械的に処理していけますよ。
ニックニ先生の総整理表

大問Ⅱ:図形と式の型

小問型着眼点
(1)楕円の平行移動$x\to x-1,\ y\to y+2$ を代入して展開
(2)回転と複素数$\cos\theta+i\sin\theta$ を掛け、実部・虚部で $X,Y$
(3)2次曲線の標準化平行移動を戻す → 固有値で $xy$ を消す → 焦点・漸近線
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問Ⅱで手が止まった人への処方箋

  • (1)符号がずれる → $(x-p)$ の形で $p=1$、$(y+2)$ の形で $q=-2$。展開は項ごとに
  • (2)選択肢が選べない → $\alpha+i\beta$ を先に $\cos\theta+i\sin\theta$ と決め、展開した実部・虚部と照らす
  • (3)平行移動量が出ない → $x$ の係数・$y$ の係数を比べた2本の連立方程式。両方で $\sqrt3$ の項と整数の項を分けて比較
  • (3)漸近線の傾きが出ない → 最高次の部分 $3+4\sqrt3m-m^2=0$ と考える。中心は(p,q)
大問Ⅲ / 目標:20分(記述式 (1)(2)(3)(4))

大問Ⅲ sin x の不等式 ── (1)の微分から(4)の数値評価まで、つながりを追う

記述式です。(1)(2)は定義と微分で確実に、(3)は帰納法の設計、(4)は(3)の特別な場合を使って数値の範囲を示します。解答欄の字数に収まるよう、要点だけを書く練習も大切です。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(大問Ⅲ)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標20分((1)4分・(2)3分・(3)8分・(4)5分)。(1)(2)で7分、(3)(4)で13分。
⚠️ 損切り・警戒ライン(3)の帰納法がまとまらないときは、$n=1$ の場合の計算($F_1=x-\sin x$)と「$F_n$ の導関数が $G_n$」の関係だけ書いて、(4)に進む。(4)は(3)の結果を認めて書ける。
💡 初手の思考トリガー最初の一手は(1)の加法定理。$\sin(x+h)-\sin x$ を $\sin x(\cos h-1)+\cos x\sin h$ に分ける。

(1)導関数の定義から $(\sin x)'=\cos x$ を示す

📝 どういう問題か?

微分の定義 $\displaystyle\lim_{h\to0}\dfrac{f(x+h)-f(x)}{h}$ に $\sin$ を代入し、加法定理で分けて極限をとる。

  • 記述:導関数の定義にしたがって $(\sin x)'=\cos x$ を示す。$\lim_{x\to0}\dfrac{\sin x}{x}=1$ は使ってよい

$(\sin x)'=\displaystyle\lim_{h\to0}\frac{\sin(x+h)-\sin x}{h}=\lim_{h\to0}\left\{\sin x\cdot\frac{\cos h-1}{h}+\cos x\cdot\frac{\sin h}{h}\right\}$。

$\dfrac{\cos h-1}{h}=\dfrac{(\cos h-1)(\cos h+1)}{h(\cos h+1)}=-\dfrac{\sin h}{h}\cdot\dfrac{\sin h}{\cos h+1}\to-1\cdot0=0$。

また $\dfrac{\sin h}{h}\to1$。よって $(\sin x)'=\sin x\cdot0+\cos x\cdot1=\cos x$。

⚠️ $\dfrac{\cos h-1}{h}\to0$ は、分子分母に $\cos h+1$ を掛けて $\sin^2h$ を作るのが定石。$\dfrac{\cos h-1}{h^2}\to-\dfrac12$ は使えない(問題の許可は $\dfrac{\sin x}{x}\to1$ だけ)。

(2)$x\ge0$ のとき $\sin x\le x$

📝 どういう問題か?

(1)で求めた導関数を使い、差の関数 $x-\sin x$ の増減から示す。

  • 記述:$x\ge0$ のとき $\sin x\le x$ を示す

$k(x)=x-\sin x$ とおくと $k'(x)=1-\cos x\ge0$。$k(0)=0$ なので、$x\ge0$ で $k(x)\ge0$、すなわち $\sin x\le x$。

(3)$F_n(x)\ge0,\ G_n(x)\ge0$(数学的帰納法)

📝 どういう問題か?

正弦・余弦の「テイラー展開を途中で打ち切った多項式」と本物の差の符号を、$n$ について一斉に示す。交互に符号が変わる評価を、帰納法で一気に作る。

  • 記述:$S_n(x)=\sum_{k=1}^n(-1)^{k-1}\dfrac{x^{2k-1}}{(2k-1)!}$、$T_n(x)=\sum_{k=1}^n(-1)^{k-1}\dfrac{x^{2k-2}}{(2k-2)!}$ を使って、$F_n=(-1)^{n-1}(S_n-\sin x)$、$G_n=(-1)^{n-1}(T_n-\cos x)$ とする。$x\ge0$ で、すべての自然数 $n$ について $F_n(x)\ge0$ かつ $G_n(x)\ge0$ を示す

道具:まず $S_n$、$T_n$ を微分します。

$$S_n'(x)=T_n(x),\qquad T_n'(x)=-S_{n-1}(x)\ \ (S_0=0)$$

すると $F_n$、$G_n$ の導関数は、1つ前(または同じ番号)の関数でそろいます。

$$F_n'(x)=(-1)^{n-1}\{T_n-\cos x\}=G_n(x),\qquad G_n'(x)=(-1)^{n-1}\{-S_{n-1}+\sin x\}=F_{n-1}(x)\ \ (n\ge2)$$

さらに $x=0$ では $T_n(0)=1$、$S_n(0)=0$ なので $F_n(0)=G_n(0)=0$。

$n=1$:$G_1=1-\cos x\ge0$。$F_1=x-\sin x\ge0$ は(2)。

$n-1$ で成り立つと仮定して $n$:$G_n'=F_{n-1}\ge0$、$G_n(0)=0$ より $G_n\ge0$。次に $F_n'=G_n\ge0$、$F_n(0)=0$ より $F_n\ge0$。

数学的帰納法により、すべての自然数 $n$ について $F_n\ge0,\ G_n\ge0$($x\ge0$)。

⚠️ 証明の骨格は「導関数が前の不等式に等しい + 出発点が0」。$G_n$ を先に、$F_n$ を後に示す順序が重要($F_n$ の導関数が $G_n$)。$n=1$ だけ導関数の式が使えない($G_1'=\sin x$ は符号が一定でない)ので、$G_1$ は直接 $1-\cos x\ge0$ で示す。

(4)$0.83<\sin1<0.85$

📝 どういう問題か?

(3)の $F_2(1)\ge0$ と $F_3(1)\ge0$ から、$\sin 1$ の下限と上限を作る。

  • 記述:$0.83<\sin1<0.85$ を示す

(3)で $x=1$、$n=2$:$F_2(1)=-(S_2(1)-\sin1)\ge0$ より $\sin1\ge S_2(1)=1-\dfrac16=\dfrac56=0.8333\cdots>0.83$。

$n=3$:$F_3(1)=S_3(1)-\sin1\ge0$ より $\sin1\le S_3(1)=1-\dfrac16+\dfrac1{120}=\dfrac{101}{120}=0.84166\cdots<0.85$。

よって $0.83<\sin1<0.85$。

Yuiちゃん
Yuiちゃん
(3)の記号が多くて、何を示せばよいのか分からなくなりました…。
ニックニ先生
ニックニ先生
$F_n$ と $G_n$ は「sin と cos の多項式近似と本物の誤差」を表しています。見かけの複雑さに惑わされず、「$F_n$ を微分すると $G_n$」「$G_n$ を微分すると $F_{n-1}$」「そして $x=0$ で値が0」というこの3点さえ答案に明記できれば、あとは(2)と同様の美しい議論で確実に満点が取れます。
ニックニ先生の総整理表

大問Ⅲ:証明の型

小問型着眼点
(1)導関数の定義加法定理 → $(\cos h-1)/h$ を $\sin^2h$ に直して極限
(2)差の関数の増減$x-\sin x$ を微分、$k(0)=0$
(3)帰納法$F_n'=G_n$、$G_n'=F_{n-1}$、$x=0$ で0。$n=1$ は直接
(4)評価の利用(3)に $x=1$、$n=2,3$ を代入して下限・上限
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問Ⅲで手が止まった人への処方箋

  • (1)極限が出ない → 加法定理で分けたあと、$\cos h-1$ の分子分母に $\cos h+1$ を掛ける
  • (2)差の関数が作れない → 「示したい不等式 ≦ の右−左」を $k(x)$ とおく
  • (3)帰納法がまとまらない → $n=1$ の確認と、「$F_n'=G_n$、$G_n'=F_{n-1}$」の2式だけ先に書く
  • (4)値の代入で迷う → $n=2$ は $F_2=\sin x-S_2$(符号が逆)、$n=3$ は $F_3=S_3-\sin x$。符号は $(-1)^{n-1}$
TMPS ORIGINAL

順天堂大2026型 そっくり類題セット
(全3大問・解答解説つき)

2026年度の本番と同じ3大問・同じ小問構成で、数値と設定を変えたTMPSオリジナル問題です。式を整理する力と、証明の流れをつかむ力の練習に使ってください。

試験時間の目安 70分小問集合・図形と式・記述(証明)
📄 本番形式の問題冊子PDFをダウンロード(全4ページ)

印刷して本番と同じように70分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。

※ 順天堂大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。

類題 大問Ⅰ

空欄に適する解答をマークせよ。(符号は $-$,数字は1文字ずつ)

(1)
(a) 方程式 $3^{x-1}-3^{1-x}=\dfrac{26\sqrt3}{9}$ の解は $x=\dfrac{\boxed{\text{ア}}}{\boxed{\text{イ}}}$ である。
(b) 方程式 $x^{3+\log_3x}=81^{\log_x3}$ の解は $x=\dfrac{\boxed{\text{ウ}}}{\boxed{\text{エ}}}$,オ である。
(c) $0\le x\le\pi$ のとき,$2\sin2x-2\sqrt2\sin x-2\sqrt3\cos x+\sqrt6\le0$ を満たす $x$ の範囲は
カ$\le x\le\dfrac{\boxed{\text{キ}}}{\boxed{\text{ク}}}\pi$,$\dfrac{\boxed{\text{ケ}}}{\boxed{\text{コ}}}\pi\le x\le\dfrac{\boxed{\text{サ}}}{\boxed{\text{シ}}}\pi$
である。
(2)
(a) 1〜5の数字が1つずつ書かれた5枚のカードから1枚を引き,書かれた数と同じ枚数のコインを投げる。このとき,表が1枚も出ない確率は
$\dfrac{\boxed{\text{アイ}}}{\boxed{\text{ウエオ}}}$
である。
(b) 1,2,3の数字が1つずつ書かれた3枚のカードから1枚を引き,書かれた数の2倍の枚数のコインを投げる。このとき,ちょうど1枚だけ表が出る確率は
$\dfrac{\boxed{\text{カ}}}{\boxed{\text{キク}}}$
である。
(c) 1〜4の数字が1つずつ書かれた4枚のカードの中から,1枚を引いて数を記録して戻す操作を2回行い,記録した2つの数の和と同じ枚数のコインを投げる。このとき,ちょうど1枚だけ表が出る確率は
$\dfrac{\boxed{\text{ケコサ}}}{\boxed{\text{シスセソ}}}$
である。
(3) 次の ア〜オ に当てはまるものを,下の(A)〜(D)から選べ。
(A) 必要十分条件である (B) 必要条件であるが,十分条件でない (C) 十分条件であるが,必要条件でない (D) 必要条件でも十分条件でもない
(a) 連続関数 $f(x)$ について,$\displaystyle\int_0^1f(x)\,dx=\dfrac13$ となることは $f(x)=x^2$ であるための ア。
(b) 異なる2つの正の整数 $a,\ b$ について,$\sqrt a+\sqrt b$ が有理数であることは,$a,\ b$ がともに平方数であるための イ。
(c) 多項式 $P(x)$ と実数 $\alpha$ について,$P(x)$ が $(x-\alpha)^2$ で割り切れることは $P(\alpha)=0$ であるための ウ。
(d) 複素数平面上の異なる3点 $\mathrm O(0),\ \mathrm A(\alpha),\ \mathrm B(\beta)$ について,$\alpha^2-\alpha\beta+\beta^2=0$ が成り立つことは $\triangle\mathrm{OAB}$ が正三角形になるための エ。
(e) 平面上の2点 $\mathrm A(\vec a),\ \mathrm B(\vec b)$ について,$\vec a\ne\vec0,\ \vec b\ne\vec0$ で $\vec a$ と $\vec b$ は平行でないとする。点 C の位置ベクトルが $s\vec a+t\vec b$($s,t$ は定数)で与えられるとき,$s+t=2$ であることは点 C が直線 AB 上にあるための オ。
▶ 大問Ⅰ の答えと解説を見る

大問Ⅰ の答えと解説

(1)(a)
ア/イ:5/2
  1. $u=3^{x-1}\ (u>0)$ とおくと $3^{1-x}=\dfrac1u$。方程式は $u-\dfrac1u=\dfrac{26\sqrt3}{9}$。
  2. 両辺に $9u$ を掛けて $9u^2-26\sqrt3\,u-9=0$。左辺は $(u-3\sqrt3)(9u+\sqrt3)$ と因数分解できる。
  3. $u>0$ より $u=3\sqrt3=3^{3/2}$。よって $x-1=\dfrac32$,$x=\dfrac52$。
(1)(b)
ウ/エ:1/9オ:3
  1. 真数条件と底の条件から $x>0,\ x\ne1$。$L=\log_3x\ (L\ne0)$ とおくと $\log_x3=\dfrac1L$。
  2. 両辺の $\log_3$ をとって $L(3+L)=4\cdot\dfrac1L$。すなわち $L^3+3L^2-4=0$,$(L-1)(L+2)^2=0$。
  3. $L=1,\ -2$ より $x=3,\ \dfrac19$。
(1)(c)
カ:0キ/ク:1/4ケ/コ:1/3サ/シ:2/3
  1. $2\sin2x=4\sin x\cos x$ より,左辺は $(2\sin x-\sqrt3)(2\cos x-\sqrt2)$ と因数分解できる。
  2. $\le0$ になるのは「$\sin x\ge\dfrac{\sqrt3}{2}$ かつ $\cos x\le\dfrac{\sqrt2}{2}$」または「$\sin x\le\dfrac{\sqrt3}{2}$ かつ $\cos x\ge\dfrac{\sqrt2}{2}$」。
  3. 前者は $\dfrac\pi3\le x\le\dfrac{2\pi}{3}$ かつ $x\ge\dfrac\pi4$ で $\dfrac\pi3\le x\le\dfrac{2\pi}3$。後者は $0\le x\le\dfrac\pi4$。
(2)(a)
アイ/ウエオ:31/160
  1. 引いた数が $n$ のとき表が1枚も出ない確率は $\left(\dfrac12\right)^n$。各 $n$ は確率 $\dfrac15$ なので
  2. $\dfrac15\left(\dfrac12+\dfrac14+\dfrac18+\dfrac1{16}+\dfrac1{32}\right)=\dfrac15\cdot\dfrac{31}{32}=\dfrac{31}{160}$。
(2)(b)
カ/キク:9/32
  1. コインを $m$ 枚投げてちょうど1枚が表になる確率は $\dfrac{m}{2^m}$。$m=2,4,6$ なので
  2. $\dfrac24+\dfrac4{16}+\dfrac6{64}=\dfrac{32+16+6}{64}=\dfrac{54}{64}=\dfrac{27}{32}$。
  3. よって $\dfrac13\cdot\dfrac{27}{32}=\dfrac{9}{32}$。
(2)(c)
ケコサ/シスセソ:195/1024
  1. 和 $s$ の確率は $s=2,3,4,5,6,7,8$ に対して $\dfrac{1}{16},\dfrac{2}{16},\dfrac{3}{16},\dfrac{4}{16},\dfrac{3}{16},\dfrac{2}{16},\dfrac{1}{16}$。
  2. 求める確率は $\displaystyle\sum_s P(s)\cdot\dfrac{s}{2^s}$。各項の分母を $4096$ にそろえると,分子は $128+192+192+160+72+28+8=780$。
  3. よって $\dfrac{780}{4096}=\dfrac{195}{1024}$。
(3)(a)
ア:(B)
  1. $f(x)=x^2$ ならば $\displaystyle\int_0^1x^2dx=\dfrac13$ なので必要条件。
  2. 逆は成り立たない。たとえば $f(x)=\dfrac13$(定数)でも積分は $\dfrac13$ だが $f(x)\ne x^2$。
(3)(b)
イ:(A)
  1. $\sqrt a+\sqrt b=r$(有理数)とすると $\sqrt a=r-\sqrt b$。両辺を2乗して $a=r^2-2r\sqrt b+b$ より $\sqrt b=\dfrac{r^2+b-a}{2r}$ は有理数。$\sqrt b$ が有理数となるのは $b$ が平方数のときに限り,同様に $a$ も平方数。
  2. 逆に $a,b$ が平方数なら $\sqrt a,\sqrt b$ は整数で,その和は有理数。
(3)(c)
ウ:(C)
  1. $(x-\alpha)^2$ で割り切れれば $P(\alpha)=0$(十分条件)。
  2. 逆は成り立たない。$P(x)=x(x-1),\ \alpha=0$ のとき $P(0)=0$ だが $x^2$ では割り切れない。
(3)(d)
エ:(A)
  1. $\beta\ne0$ なので $t=\dfrac\alpha\beta$ とおくと $t^2-t+1=0$,$t=\dfrac{1\pm\sqrt3i}{2}=\cos\left(\pm\dfrac\pi3\right)+i\sin\left(\pm\dfrac\pi3\right)$。
  2. $|t|=1$ すなわち $\mathrm{OA}=\mathrm{OB}$ で,頂角が $60^\circ$ なので正三角形。逆に正三角形なら $t$ はこの形になる。
(3)(e)
オ:(D)
  1. 点Cが直線AB上にあるための条件は $s+t=1$。$s+t=2$ のとき点Cは直線AB上にない(逆に,直線AB上なら $s+t=1$ で $2$ ではない)。
  2. よって必要条件でも十分条件でもない。
類題 大問Ⅱ

空欄に適する解答をマークせよ。ただし,同じ記号の空欄がある場合は同一の値がはいる。また,カ〜サ に当てはまるものを選択肢(A)〜(D)から選べ。

(1) 楕円 $x^2+3y^2=3$ を $x$ 軸方向に $1$,$y$ 軸方向に $-1$ だけ平行移動した楕円の方程式は
$x^2+3y^2-$ア$x+$イ$y+$ウ$=0$
である。
(2) 座標平面上の点 $(x,y)$ を原点中心に $-\theta$ 回転して得られる点の座標を $(X,Y)$ とする。複素数平面上で点 $X+iY$ と点 $x+iy$ を考えると,
$X+iY=(\alpha+i\beta)(x+iy)$
となる。ここで,$\alpha=$カ,$\beta=$キ である。これより,
$X=ax+by,\quad Y=cx+dy\quad\cdots\cdots①$
を得る。ここで,$a=$ク,$b=$ケ,$c=$コ,$d=$サ である。
選択肢:(A) $\sin\theta$ (B) $-\sin\theta$ (C) $\cos\theta$ (D) $-\cos\theta$
(3) 曲線 $C_1:\ 3x^2-4\sqrt3xy-y^2+(12\sqrt3-6)x+(6+4\sqrt3)y-51-12\sqrt3=0$ について考える。
曲線 $C_1$ は,原点に関して対称な曲線 $C_2:\ 3x^2-4\sqrt3xy-y^2=$シス を $x$ 軸方向に セ,$y$ 軸方向に ソ だけ平行移動した曲線である。
また,(2)の①で $\theta=\dfrac\pi6$ とおくと,曲線 $C_2$ は $x$ 軸および $y$ 軸に関して対称な曲線 $C_3:\ $タ$x^2-$チ$y^2=$シス を原点の周りに $-\dfrac\pi6$ 回転した曲線であることがわかる。
曲線 $C_3$ は焦点 $\left(\pm\boxed{\text{ツ}}\sqrt{\boxed{\text{テ}}},\ 0\right)$,漸近線 $y=\pm\dfrac{\sqrt{\boxed{\text{トナ}}}}{\boxed{\text{ニ}}}x$ をもつ双曲線である。したがって,曲線 $C_1,\ C_2$ も双曲線であり,$C_1$ の漸近線はともに点 $\big($ヌ,ネ$\big)$ を通り,傾きがそれぞれ $-$ノ$\sqrt{\boxed{\text{ハ}}}\pm\sqrt{\boxed{\text{ヒフ}}}$ で与えられる2直線である。
▶ 大問Ⅱ の答えと解説を見る

大問Ⅱ の答えと解説

(1)
ア:2イ:6ウ:1
  1. $x\to x-1,\ y\to y+1$ として $(x-1)^2+3(y+1)^2=3$。
  2. 展開して $x^2-2x+1+3y^2+6y+3-3=0$,すなわち $x^2+3y^2-2x+6y+1=0$。
(2)
カ:(C)キ:(B)ク:(C)ケ:(A)コ:(B)サ:(C)
  1. $-\theta$ 回転は $\cos(-\theta)+i\sin(-\theta)=\cos\theta-i\sin\theta$ を掛けること。よって $\alpha=\cos\theta$(C),$\beta=-\sin\theta$(B)。
  2. $(\cos\theta-i\sin\theta)(x+iy)=(x\cos\theta+y\sin\theta)+i(-x\sin\theta+y\cos\theta)$ より,$a=\cos\theta$(C),$b=\sin\theta$(A),$c=-\sin\theta$(B),$d=\cos\theta$(C)。
(3)
シス:45セ:1ソ:3タ:5チ:3ツ:2テ:6トナ:15ニ:3ヌ:1ネ:3ノ:2ハ:3ヒフ:15
  1. $C_2$ を $x$ 方向に $p$,$y$ 方向に $q$ 平行移動した曲線は,$x\to x-p,\ y\to y-q$ とした式。$x$ の係数,$y$ の係数,定数項を $C_1$ と比べると $(p,q)=(1,3)$。定数項から $k=45$。
  2. $3x^2-4\sqrt3xy-y^2$ の係数行列 $\begin{pmatrix}3&-2\sqrt3\\-2\sqrt3&-1\end{pmatrix}$ の固有値は $5,\ -3$($\lambda^2-2\lambda-15=0$)。$C_3$ は $5x^2-3y^2=45$,すなわち $\dfrac{x^2}{9}-\dfrac{y^2}{15}=1$。
  3. 焦点は $(\pm\sqrt{9+15},0)=(\pm2\sqrt6,0)$,漸近線は $y=\pm\sqrt{\dfrac{15}{9}}x=\pm\dfrac{\sqrt{15}}{3}x$。
  4. $C_1$ の漸近線は中心 $(1,3)$ を通る。傾き $m$ は $3-4\sqrt3m-m^2=0$,すなわち $m^2+4\sqrt3m-3=0$ より $m=-2\sqrt3\pm\sqrt{15}$。
類題 大問Ⅲ

以下の問いに答えよ。(解答用紙には結果だけでなく,考え方や途中の式も記すこと。)

(1) 導関数の定義にしたがって $(\cos x)'=-\sin x$ を示せ。ただし,$\displaystyle\lim_{x\to0}\dfrac{\sin x}{x}=1$ は用いてよい。
(2) $x\ge0$ のとき,$1-\dfrac{x^2}{2}\le\cos x$ が成り立つことを示せ。
(3) 自然数 $n$ に対して,
$P_n(x)=\displaystyle\sum_{k=0}^{n}(-1)^k\dfrac{x^{2k}}{(2k)!},\quad Q_n(x)=\displaystyle\sum_{k=0}^{n}(-1)^k\dfrac{x^{2k+1}}{(2k+1)!}$
とし,これらを用いて
$f_n(x)=(-1)^n\{P_n(x)-\cos x\},\quad g_n(x)=(-1)^n\{Q_n(x)-\sin x\}$
とする。$x\ge0$ のとき,すべての自然数 $n$ に対して $f_n(x)\ge0$ および $g_n(x)\ge0$ が成り立つことを示せ。
(4) $0.54<\cos1<0.55$ を示せ。
▶ 大問Ⅲ の答えと解説を見る

大問Ⅲ の答えと解説

(1)
答案例
  1. $\dfrac{\cos(x+h)-\cos x}{h}=\dfrac{\cos x(\cos h-1)-\sin x\sin h}{h}$。
  2. $\dfrac{\cos h-1}{h}=\dfrac{(\cos h-1)(\cos h+1)}{h(\cos h+1)}=-\dfrac{\sin^2h}{h(\cos h+1)}=-\dfrac{\sin h}{h}\cdot\dfrac{\sin h}{\cos h+1}\to-1\cdot0=0\ (h\to0)$。
  3. また $\dfrac{\sin h}{h}\to1$。よって極限は $\cos x\cdot0-\sin x\cdot1=-\sin x$。
(2)
答案例
  1. $k(x)=x-\sin x$ とおくと $k'(x)=1-\cos x\ge0$,$k(0)=0$ より $x\ge0$ で $k(x)\ge0$。すなわち $\sin x\le x$。
  2. $h(x)=\cos x-1+\dfrac{x^2}{2}$ とおくと $h'(x)=-\sin x+x=k(x)\ge0$,$h(0)=0$ より $x\ge0$ で $h(x)\ge0$。
(3)
答案例
  1. $P_{n+1}'=-Q_n$,$Q_n'=P_n$ である。よって $f_{n+1}'=(-1)^{n+1}(-Q_n+\sin x)=g_n$,$g_n'=(-1)^n(P_n-\cos x)=f_n$。また $P_n(0)=1,\ Q_n(0)=0$ より $f_n(0)=g_n(0)=0$。
  2. $n=1$:$f_1=\cos x-1+\dfrac{x^2}2\ge0$ は(2)。$g_1'=f_1\ge0$,$g_1(0)=0$ より $g_1\ge0$。
  3. $n$ で成り立つと仮定する。$f_{n+1}'=g_n\ge0$,$f_{n+1}(0)=0$ より $f_{n+1}\ge0$。続いて $g_{n+1}'=f_{n+1}\ge0$,$g_{n+1}(0)=0$ より $g_{n+1}\ge0$。数学的帰納法により,すべての自然数 $n$ で成り立つ。
(4)
答案例
  1. (3)の $f_2(1)\ge0$ より $P_2(1)-\cos1\ge0$。$P_2(1)=1-\dfrac12+\dfrac1{24}=\dfrac{13}{24}=0.5416\cdots<0.55$。
  2. $f_3(1)\ge0$ より $-(P_3(1)-\cos1)\ge0$,すなわち $\cos1\ge P_3(1)=\dfrac{13}{24}-\dfrac1{720}=\dfrac{389}{720}=0.54027\cdots>0.54$。
  3. よって $0.54<\cos1<0.55$。

※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、数値・設定・符号・問われ方を変えて作っています。大問Ⅲは、sin ではなく cos を主役にして、2つの近似多項式を使う形にしています。全空欄は、スクリプトで確かめてあります。

CHECK

30秒 得点診断

本番の過去問、またはそっくり類題セットを70分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。

大問Ⅰ(小問集合・11問)
大問Ⅱ(図形と式)
大問Ⅲ(記述・証明)
FOR PARENTS

保護者の方へ:順天堂大の数学で知っておきたい3つのこと

① 「全部解く」より「取れる所を落とさない」
全3大問・70分で、大問Ⅰ・Ⅱはマーク式、大問Ⅲは記述式です。小問集合と各大問の前半は誘導に乗れば短時間で取れるので、ここを落とさない練習が得点に直結します。
② 記述の大問は「書き方」も練習が必要
証明問題は、分かっていても書き方で点が変わります。「何を仮定し、何を使い、何を示したか」を短く書く練習を、答案を見てもらいながら進めると伸びが速くなります。
③ 秋からは「答案を見てもらう」
70分で3大問を終える配分は、独学では直しにくい部分です。どこで時間を失ったか、第三者の目で見ると最短で伸びます。
FAQ

よくある質問

Q. 順天堂大学 医学部の数学2026年度は、どの順番で解くのがよいですか?

TMPSのおすすめは、大問Ⅰの小問集合を24分、大問Ⅱを20分、記述の大問Ⅲを20分、見直し6分です。Ⅰは1問ずつが短く答えが確実に出るので先に取り、Ⅱは(1)(2)で道具をそろえてから(3)へ、Ⅲは(1)(2)から順に書いて(3)(4)の途中点も拾います。

Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?

分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答欄の形をTMPSの言葉で説明しています。

Q. 大問Ⅲの記述式はどう書けばよいですか?

この大問は「導関数の定義から示す」「不等式を示す」「帰納法で示す」「数値の範囲を示す」という証明問題です。ページには答案例を載せています。答案例は1つの書き方で、論理の流れ(何を仮定し、何を使い、何を示したか)が読み手に伝われば別の書き方でも構いません。

Q. そっくり類題セットとは何ですか?

2026年度と同じ3大問・同じ空欄の数と形式で、数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。本文・設問はすべて新しく作ったもので、全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。

Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?

公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。

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