TMPS数学作戦室 東北医科薬科大 数学2025
2025年度 一般選抜一次 全3大問 途中式つき全空欄を検算済みそっくり類題セット

東北医科薬科大学
医学部 数学
2025年度 解答・解説

問題文は掲載できませんが、
解説を読むだけでどんな問題かもわかる!

さらに、そっくり類題PDFを見れば、実際の問題イメージもわかるよ!

各大問を「どういう問題か」から説明し、途中式を1行も飛ばさずに解説。最後に、本番と同じ3大問の構成で作ったそっくり類題セット(全問解答つき)で、2025年度を丸ごと演習できます。

ニックニ先生
解説:ニックニ先生(TMPS医学館) / 更新:2026.10.21 / 読了 約35分

📌 このページの使い方

  1. 過去問集をお持ちの方:本番と同じ70分で解き、答え一覧で採点してから解説へ
  2. お持ちでない方:各大問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
  3. 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を70分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる

※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。空欄の記号(ア・イ・…)は、本番の解答欄との対応を示すためのものです。※ 符号の入る欄は、「−」と数字を1マスずつ入れると読んでいます(第1問(2)の「キク」=−4 など)。第2問(4-1)は問題文の読み方が2通りあるため「要確認」を付けています。

⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)

LINEで誤りを連絡
SUMMARY

3分で分かる 2025年度の東北医科薬科大の数学

Yuiちゃん
Yuiちゃん
3つしか大問がないのに、70分で終わるでしょうか…。
ニックニ先生
ニックニ先生
1大問あたり20分強だ。各大問の前半は誘導に乗れば短時間で取れるから、まず全部の前半を拾ってから後半に戻る。取れる所を落とさないのが最優先だ。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
空欄が多いと、どこで間違えたか分からなくなりそうです。
ニックニ先生
ニックニ先生
だから途中式は必ず手元に残す。空欄の答えが合っても、途中が曖昧なら次は落とす。
STRATEGY MAP

70分の立ち回りマップ

時間はTMPSの目安です。解く順番と「捨てどころ」をセットで覚えておきましょう。

70分の時間配分。第1問24分、第2問20分、第3問21分、見直し5分
図A 70分の使い方(TMPS作成)
🧭 おすすめの解く順番
第2問(1)〜(3) → 第3問(1)(2) → 第1問 → 残りの小問 → 見直し5分
道順の数え上げと微分の前半は、型どおりに進めれば短時間で取れます。最初に取れる所を拾っておくと、第1問の「円で読む」発想にじっくり時間を使えます。本番の問題の順番どおり解く場合も、各大問の(3)(4)で詰まったら、他の大問の前半を先に取りに行きましょう。
ANSWERS

本番の答え一覧(採点用)

解説を読む前の採点用です。すべての空欄を、記号計算と全数探索のスクリプトで独立に確かめています(結果は下の注記)。

第1問

(1) ア2 イ5 ウ5 エ5(2) オ8 カ4 キク−4(3-1) ケコ16(3-2) サ8 シ4 ス3 セソ−5

第2問

(1) アイウ126(2) エオ60(3) カキ90(4-1) クケコ245 要確認(4-2) サシスセ1524

第3問

(1) ア3 イ3 ウ0(2) エ/オ=1/3 カ9 キ3 ク3 ケ2 コ8 / サ/シ=1/4 ス7 セ3 ソ2 タ4(3) チ/ツテ=1/12 トナ13 ニ7 ヌ3 ネ2 ノ8 ハ6 ヒ2
⚠️ 要確認:第2問(4-1)は「P・Q・Rのいずれかで1区画西に戻る」の読み方が2通りあります。ここでは「P・Q・Rのどれかの地点から西へ1区画進む」と読んで245通りとしました。「P・Q・Rへ西側から戻ってくる」と読むと260通りです。読み方の解釈なので、断定せずに「要確認」としています。

※ 検算:第1問は円周を細かく分けた数値計算と記号計算、第2問は道順の全数探索、第3問は記号微分と極値の数値探索で、すべての空欄を確かめました。公開されている解答は参照せず、TMPS側で導いています。

採点したら → 30秒の得点診断へ
第1問 / 目標:24分(2次方程式の解と係数)

第1問 解と係数 × 円 ── 条件の式を「円」と見抜く

2つの係数 $a,b$ が1本の式を満たす、という設定です。式変形で押すより、図形(円)として見ると、全部の小問が同じ地図の上で解けます。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第1問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標24分。(1)(2)で8分、(3-1)で5分、(3-2)で8分、見直し3分。(1)(2)で6つの空欄が確実に取れます。
⚠️ 損切り・警戒ライン(3-2)で最大値の点が決まらないときは10分を上限にして先へ。ここを捨てても、他の10空欄は取れます。
💡 初手の思考トリガー条件の式を見たら、まず平方完成して円にする。次に判別式 $a^2-16b$ の符号で円を2つの弧に分ける。
📝 どういう問題か?

2次方程式 $x^2+ax+4b=0$ の解を $\alpha,\beta$ とし、実数の係数 $a,b$ が $a^2-10a+b^2=0$ を満たす、という設定。解が虚数・重解・実数の場合ごとに、最大値や最小値を答える。

  • ア〜エ:解が虚数のとき、$|\alpha|$ の最大値($ア\sqrt{イ}$)と、そのときの $a$(ウ)・$b$(エ)
  • オ〜キク:重解になるとき($a\ne0$)の $a$(オ)・$b$(カ)・重解の値(キク)
  • ケコ:解が実数のとき、$\alpha^2+\beta^2+10\alpha+10\beta$ の最大値
  • サ〜ソ:解が実数のとき、$\dfrac{\sqrt3}{4}\alpha\beta-\alpha-\beta$ の最大値($サ+シ\sqrt{ス}$)と最小値(セソ)

準備条件を「円」として見る/判別式で弧に分ける

条件の式を平方完成すると、$(a-5)^2+b^2=25$。つまり点 $(a,b)$ は、中心 $(5,0)$、半径 $5$ の円の上を動きます。解と係数の関係は $\alpha+\beta=-a,\ \alpha\beta=4b$、判別式は $D=a^2-16b$ です。

$D<0$(虚数解)・$D=0$(重解)・$D\ge0$(実数解)は、放物線 $b=\dfrac{a^2}{16}$ との位置関係で決まります。円と放物線の交点を求めるため、$b=\dfrac{a^2}{16}$ を円の式に代入します。

$$a^2-10a+\frac{a^4}{256}=0$$
$$a\,(a^3+256a-2560)=0$$
$$a\,(a-8)(a^2+8a+320)=0$$

$a^2+8a+320$ は常に正なので、交点は $a=0,\ 8$。すなわち $(0,0)$ と $(8,4)$ の2点だけです。放物線の上側($D<0$)が虚数解の弧、下側・右側($D\ge0$)が実数解の弧になります。

円(中心(5,0)、半径5)と放物線 b=a²/16 の図。虚数解になる弧(上側)と実数解になる弧(下側・右側)、交点(0,0)と(8,4)、最上点(5,5)
図B 条件の円と、実数解・虚数解の境目(TMPS作成)
Yuiちゃん
Yuiちゃん
円だと気づくまでに時間がかかりました…。どこで気づけばいいんでしょう?
ニックニ先生
ニックニ先生
「$a$ の2乗と $b$ の2乗が両方ある」式を見たら、まず平方完成だ。$a^2-10a$ は $(a-5)^2-25$ になる。2つの文字が同時に動く問題は、図に描けるかを最初に疑うこと。

(1)虚数解のときの $|\alpha|$ の最大値(空欄ア〜エ)

解が虚数なら、$\alpha,\beta$ は共役な複素数なので $|\alpha|^2=\alpha\overline{\alpha}=\alpha\beta=4b$。したがって$|\alpha|$ が最大になるのは $b$ が最大のときです。

円で $b$ が最大になるのは最上点 $(5,5)$。ここは放物線の上側で、確かに $D=25-80<0$(虚数解)です。

$$|\alpha|^2=4\times5=20\ \Longrightarrow\ |\alpha|=2\sqrt5$$
$$a=5,\quad b=5$$
🎯 (1) の答え
ア:2イ:5ウ:5エ:5
⚠️ 「最上点が虚数解の弧に入っているか」を必ず確かめる。入っていなければ最大値は別の場所(弧の端)になる。ここでは $D=-55<0$ で入っている。

(2)重解になるとき(空欄オ〜キク)

重解は $D=0$、すなわち円と放物線の交点です。$a\ne0$ という条件が、$(0,0)$ を除くための指定。残る交点は $(8,4)$。

$$a=8,\quad b=4,\quad \alpha=\beta=-\frac a2=-4$$

確かめると、$x^2+8x+16=(x+4)^2$ で、定数項は $4b=16$。

🎯 (2) の答え
オ:8カ:4キク:−4
⚠️ 重解の値は $-\dfrac a2$。$a$ そのものを答えないこと。キクは符号欄に「−」、数字欄に「4」を入れる。

(3-1)実数解のとき $\alpha^2+\beta^2+10\alpha+10\beta$ の最大値(空欄ケコ)

対称式なので $\alpha+\beta=-a,\ \alpha\beta=4b$ で書き換えます。

$$\alpha^2+\beta^2+10(\alpha+\beta)=(\alpha+\beta)^2-2\alpha\beta+10(\alpha+\beta)=a^2-8b-10a$$

ここで円の式 $a^2-10a=-b^2$ を使うと、$a$ が消えて $b$ だけの式になります。

$$a^2-10a-8b=-b^2-8b=-(b+4)^2+16$$

$b=-4$ のとき最大の $16$。$b=-4$ は円上に点($(2,-4)$ と $(8,-4)$)があり、$b<0$ なので $D>0$、実数解の弧に入っています。

🎯 (3-1) の答え
ケコ:16

(3-2)実数解のとき $\dfrac{\sqrt3}{4}\alpha\beta-\alpha-\beta$ の最大値・最小値(空欄サ〜セソ)

同じく書き換えると $\dfrac{\sqrt3}{4}\cdot4b+a=a+\sqrt3\,b$。円を $a=5+5\cos\theta,\ b=5\sin\theta$ と置きます。

$$a+\sqrt3\,b=5+5\cos\theta+5\sqrt3\sin\theta=5+10\cos\left(\theta-\tfrac{\pi}{3}\right)$$

もし弧の制限がなければ、最大は $\theta=\dfrac{\pi}{3}$ の $15$ ですが、その点 $\left(\dfrac{15}{2},\dfrac{5\sqrt3}{2}\right)$ は放物線の上側(虚数解の弧)にあって使えません。実数解の弧は、$(0,0)$($\theta=\pi$)から下側を回って $(8,4)$ まで。$(8,4)$ の角度を $\theta_0$ とすると $\cos\theta_0=\dfrac35,\ \sin\theta_0=\dfrac45$。

最大値:弧の中で $\cos\left(\theta-\dfrac{\pi}{3}\right)$ が一番大きいのは端の $(8,4)$。

$$a+\sqrt3\,b=8+4\sqrt3$$

最小値:最小になる角 $\theta-\dfrac{\pi}{3}=\pi$、つまり $\theta=\dfrac{4}{3}\pi$ の点 $\left(\dfrac52,-\dfrac{5\sqrt3}{2}\right)$ は下側にあり、弧に入っています。値は $5-10=-5$。

🎯 (3-2) の答え
サ:8シ:4ス:3セソ:−5
⚠️ 最大値を「円全体の最大 $15$」で答えると、虚数解の点を使ってしまう誤り。「制限つきの最大は端で起きる」ことが、この小問の唯一の落とし穴。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
最大値は端の点で、最小値は途中の点なんですね。同じ式なのに不思議です。
ニックニ先生
ニックニ先生
円の上で直線の値を動かすと、「一番大きい点」と「一番小さい点」は反対側にある。弧が片側だけ欠けていれば、片方は端に落ちるんだ。図で欠けている方向を確かめればいい。
ニックニ先生の総整理表

第1問:小問の型と着眼点

小問型着眼点
準備2変数の条件式平方完成して円。判別式で弧に分ける
(1)虚数解の絶対値$|\alpha|^2=\alpha\beta=4b$。$b$ 最大の点を、弧に入るか確認して採用
(2)重解判別式0=円と放物線の交点。$a\ne0$ で原点を除く
(3-1)対称式の最大$a^2-10a=-b^2$ で $b$ だけの2次式に。頂点が弧に入るか確認
(3-2)制限つきの最大・最小合成で $5+10\cos$。最大は弧の端、最小は途中の点
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋

  • 準備円に気づけない → 条件式が $a^2-10a+b^2$ の形なら、平方完成して $(a-5)^2+b^2=25$
  • (1)$|\alpha|$ が出せない → 虚数解は共役。$|\alpha|^2=\alpha\beta$ なので $b$ が最大のときが最大
  • (3-1)式が複雑になる → $\alpha+\beta,\ \alpha\beta$ に直し、円の式で $a$ を消して $b$ だけの2次式にする
  • (3-2)最大の点が決まらない → 制限のない最大点が弧に入るかを先に調べる。入らなければ端の点を代入
第2問 / 目標:20分(格子の道順)

第2問 道順の数え上げ ── 区切る・引く・足し合わせる

東へ5区画・北へ4区画ぶんの格子状の道で、最短の道順を数えます。(1)〜(3)は定番の型、(4)は「1回だけ西へ戻る」という変化球です。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第2問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標20分。(1)(2)で3分、(3)で5分、(4-1)で5分、(4-2)で7分。(1)〜(3)の7つの空欄を最優先で取る。
⚠️ 損切り・警戒ライン(4-2)で数え方が決まらなければ5分で見切る。(4-1)までで14空欄中の10空欄は取れる。
💡 初手の思考トリガー(1)は東へ◯・北へ◯の並べ方、(3)は全体から引く、(4)は戻る位置で分けて「手前」×「その先」。
📝 どういう問題か?

東へ5区画・北へ4区画の格子。P・Q・Rは南北方向に並ぶ3点(Aから東へ2区画、北へ1・2・3区画)で、SはRの東隣。「区画」は、隣り合う2点を結ぶ道の1区切りのこと。

  • アイウ:Aから(南西の角)Bまで(北東の角)最短で行く道順の総数
  • エオ:地点Qを通る道順
  • カキ:区画QRと区画RSのどちらも通らない道順
  • クケコ:途中でちょうど1回だけ西へ1区画戻る。そのとき戻る地点がP・Q・Rのいずれかである道順
  • サシスセ:同じく「ちょうど1回だけ西へ戻る」道順の総数(戻る地点は問わない。Bには1度だけ到達)

(1)(2)最短の道順と、通る点で区切る(空欄アイウ・エオ)

最短で行くには「東へ5回・北へ4回」を並べるだけ。9回のうち北を4回選ぶので、

$$\binom94=126\ \text{(アイウ)}$$

Qは「東2・北2」の地点。A→Qは $\binom42=6$ 通り、Q→B(東3・北2)は $\binom52=10$ 通り。通る点で区切って掛けると、

$$6\times10=60\ \text{(エオ)}$$
🎯 (1)(2) の答え
アイウ:126エオ:60

(3)区画QR・区画RSを通らない道順(空欄カキ)

「通らない」は直接数えず、全体から引く。区画QRを通る道順と、区画RSを通る道順を求め、重なりを調整します(包除原理)。

$$\text{QRを通る}=\underbrace{6}_{A\to Q}\times1\times\underbrace{4}_{R\to B}=24$$
$$\text{RSを通る}=\underbrace{10}_{A\to R}\times1\times\underbrace{3}_{S\to B}=30$$
$$\text{両方を通る}=6\times1\times1\times3=18$$
$$126-(24+30-18)=90\ \text{(カキ)}$$
🎯 (3) の答え
カキ:90
⚠️ 「区画」は道の1区切り。点Rを通っても、QR・RSの区画を使わなければ数えない。QRとRSを両方通るのは「A→Q→R→S→B」とつながる道順だけなので、掛け算は1本の流れで作る。

(4-1)1回だけ西へ戻る:戻る地点がP・Q・Rのとき(空欄クケコ)

東と北だけで進む道順が、途中で1回だけ西へ1区画戻ります。戻る前後で分けて数えます。戻る地点を $(2,y)$($y=1,2,3$:P・Q・R)とすると、手前はAから $(2,y)$ まで、その先は戻った後の $(1,y)$ からBまで(東と北だけ)。

$$\underbrace{\binom{2+y}{2}}_{A\to(2,y)}\times\underbrace{\binom{8-y}{4}}_{(1,y)\to B}$$
$$y=1:\ 3\times35=105,\quad y=2:\ 6\times15=90,\quad y=3:\ 10\times5=50$$
$$105+90+50=245\ \text{(クケコ)}$$
🎯 (4-1) の答え
クケコ:245 要確認
⚠️ 要確認:「P・Q・Rのいずれかで1区画西に戻る」を、「その地点から西へ進む」と読みました。「西から戻ってきてP・Q・Rに着く」と読むと、手前がAから $(3,y)$、その先が $(2,y)$ からBとなり 260 通りです。問題の図と文を見て読み方を決めてください。

(4-2)1回だけ西へ戻る:戻る地点を問わないとき(空欄サシスセ)

戻る地点を「$x=k$ の道の、高さ $y$」とします($k=1,\dots,5,\ y=0,\dots,4$)。(4-1)と同じく「手前」×「その先」を、すべての $(k,y)$ について足し合わせます。

$$\sum_{k=1}^{5}\sum_{y=0}^{4}\binom{k+y}{k}\binom{10-k-y}{4-y}$$
西へ戻る位置(列k=1〜5、行y=0〜4)ごとの道順の数の表。各列の合計はすべて330。k=5,y=4のマス(126)だけ赤
図C 戻る位置ごとの道順の数(TMPS作成)

表を書くと、どの列の合計も 330(組合せの恒等式で $\binom{11}{4}=330$)。5列で $330\times5=1650$ 通りです。

ただし問題は「Bには1度だけ到達する」。表の赤いマス($k=5,y=4$)は、Bまで行ってから西へ戻り、また東へ進んでBに着く道順で、Bに2度着くので除きます。その数は A→B の $\binom95=126$ 通り。

$$1650-126=1524\ \text{(サシスセ)}$$
🎯 (4-2) の答え
サシスセ:1524
⚠️ 「Bには1度だけ」の条件を落とすと 1650 になる。条件文の最後の一文は、数え方を変える重要な指定。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
(4-2)は表を書くのが大変そうです…。全部書く時間はないですよね。
ニックニ先生
ニックニ先生
25マスを全部書く必要はない。列の合計が全部同じと気づけば、1列だけ計算して5倍すればいい。気づけなければ、(4-1)までで切り上げて他の大問に回す。それが現実的な判断だ。
ニックニ先生の総整理表

第2問:道順の型

小問型着眼点
(1)最短経路の総数東◯回・北◯回の並べ方 $\binom{n}{r}$
(2)通る点を指定点で区切って、区間ごとの道順を掛ける
(3)通らない区画全体から引く。重なりは足し戻す(包除原理)
(4-1)1回だけ戻る(位置指定)戻る位置で分け、「手前」×「その先」
(4-2)1回だけ戻る(総数)全位置の和。条件「Bに1度だけ」の重複を引く
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋

  • (1)総数が出ない → 東へ5・北へ4。9回から北の4回を選ぶ $\binom94$
  • (3)数え漏れる → 通らないを直接数えず、全体 − (QR + RS − 両方)
  • (4)戻り方が想像できない → 「手前の道順」「戻った先からの道順」に分けて、1か所の戻りを固定して数える
  • (4-2)二重に数える → Bで折り返す道順を除く($\binom95=126$)
第3問 / 目標:21分(三角関数・対数の微分)

第3問 微分と極値 ── $t=\tan x$ とおいて因数分解

(1)の結果($f'(\pi/4)=0$)が、(2)(3)の3次式を因数分解するヒントになっています。誘導に乗れるかどうかの問題です。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第3問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標21分。(1)で3分、(2)で12分、(3)で6分。(1)の4空欄はすぐ取れる。
⚠️ 損切り・警戒ライン(2)で因数分解に手間取ったら8分で見切る。(1)の誘導「$f'(\pi/4)=0$」に気づければ時間は半分になる。
💡 初手の思考トリガー$f'(x)$ を作ったら $t=\tan x$ とおく。$\sec^2x=1+t^2$。(1)で0になった点があれば、そこが因数。
📝 どういう問題か?

$-\dfrac{\pi}{2}<x<\dfrac{\pi}{2}$ で、$\tan x$ の2次式と、導関数が $\tan x$ である関数 $g(x)$($g(0)=0$)を組み合わせた関数 $f(x)$ が与えられる。導関数を求めて、極小値・極大値を答える。

  • ア〜ウ:$f'(0)$(ア−√イの形)と $f'(\pi/4)$(ウ)
  • エ〜コ:$f(x)$ の極小値を与える2つの $x$($x=-\pi/\text{(分数)}$ と $x=\pi/\text{(分数)}$)と、その値($\log2$ を含む形)
  • サ〜タ:もう1つの極小値の位置と値
  • チ〜ヒ:$f(x)$ の極大値を与える $x$ と、その値($\log\left(\dfrac{\sqrt{ハ}+\sqrt{ヒ}}{4}\right)$ を含む形)

準備$g(x)$ を決める/$f'(x)$ を作る

$g'(x)=\tan x,\ g(0)=0$ より、$g(x)=-\log\cos x$($-\dfrac{\pi}{2}<x<\dfrac{\pi}{2}$ では $\cos x>0$)。ただし、(1)〜(3)の導関数を作る段階では $g'(x)=\tan x$ をそのまま使えばよく、$g$ の中身は極値の値を出すときまで不要です。

$(\tan x)'=\sec^2x=1+\tan^2x$ なので、(i)の式を微分すると

$$f'(x)=(1+\sqrt3)\tan x\,\sec^2x+(3-\sqrt3)\sec^2x-8\tan x$$

(1)$f'(0)$ と $f'(\pi/4)$(空欄ア〜ウ)

$x=0$ では $\tan0=0,\ \sec^20=1$。$x=\dfrac{\pi}{4}$ では $\tan=1,\ \sec^2=2$。

$$f'(0)=3-\sqrt3,\qquad f'\!\left(\tfrac{\pi}{4}\right)=2(1+\sqrt3)+2(3-\sqrt3)-8=0$$
🎯 (1) の答え
ア:3イ:3ウ:0
⚠️ $f'(\pi/4)=0$ の「0」は、ただの答えではなく次の小問へのヒント。$\tan\dfrac{\pi}{4}=1$ が $f'=0$ の解、つまり $t=1$ が3次式の因数だと教えてくれている。

(2)極小値(空欄エ〜タ)

$t=\tan x$ とおくと、$\sec^2x=1+t^2$ なので

$$f'=(1+t^2)\{(1+\sqrt3)t+3-\sqrt3\}-8t=(1+\sqrt3)t^3+(3-\sqrt3)t^2+(\sqrt3-7)t+(3-\sqrt3)$$

(1)より $t=1$ が解なので $(t-1)$ で割ります。

$$f'=(t-1)\{(1+\sqrt3)t^2+4t+\sqrt3-3\}$$

残りの2次式の判別式は $16-4(1+\sqrt3)(\sqrt3-3)=16+8\sqrt3=4(1+\sqrt3)^2$ で、平方になります。解は

$$t=\frac{-4\pm2(1+\sqrt3)}{2(1+\sqrt3)}=2-\sqrt3,\ \ -\sqrt3$$

$\tan\dfrac{\pi}{12}=2-\sqrt3$、$\tan\left(-\dfrac{\pi}{3}\right)=-\sqrt3$。よって $f'(x)=0$ となる $x$ は $-\dfrac{\pi}{3},\ \dfrac{\pi}{12},\ \dfrac{\pi}{4}$ の3つ。

符号:$f'=(1+\sqrt3)(t-1)(t-2+\sqrt3)(t+\sqrt3)$ で、$\tan x$ は単調に増えるので $t$ の順に並べるだけ。

$x$$-\dfrac{\pi}{2}\sim-\dfrac{\pi}{3}$$-\dfrac{\pi}{3}$$-\dfrac{\pi}{3}\sim\dfrac{\pi}{12}$$\dfrac{\pi}{12}$$\dfrac{\pi}{12}\sim\dfrac{\pi}{4}$$\dfrac{\pi}{4}$$\dfrac{\pi}{4}\sim\dfrac{\pi}{2}$
$f'$−0+0−0+
$f$↘極小↗極大↘極小↗

極小は $x=-\dfrac{\pi}{3}$ と $x=\dfrac{\pi}{4}$ の2か所(エ/オ=1/3、サ/シ=1/4)、極大は $x=\dfrac{\pi}{12}$。値は $g(x)=-\log\cos x$ で計算します。

$x=-\dfrac{\pi}{3}$:$\tan=-\sqrt3,\ \tan^2=3,\ \cos=\dfrac12$ なので $g=\log2$。

$$f=\frac{3(1+\sqrt3)}{2}+(3-\sqrt3)(-\sqrt3)-8\log2=\frac{9-3\sqrt3}{2}-8\log2$$

$x=\dfrac{\pi}{4}$:$\tan=1,\ \cos=\dfrac{\sqrt2}{2}$ なので $g=-\log\dfrac{\sqrt2}{2}=\dfrac12\log2$。

$$f=\frac{1+\sqrt3}{2}+(3-\sqrt3)-8\cdot\frac12\log2=\frac{7-\sqrt3}{2}-4\log2$$
🎯 (2) の答え
エ/オ:1/3カ:9キ:3ク:3ケ:2コ:8サ/シ:1/4ス:7セ:3ソ:2タ:4
⚠️ 2つの極小値は、先に書かれている方が $x=-\dfrac{\pi}{3}$(マイナス側)。$x=-\dfrac{\pi}{3}$ の $\tan$ は $-\sqrt3$ で、$\tan^2$ は3、$\cos=\dfrac12$。符号の取り違えが最も多い。

(3)極大値(空欄チ〜ヒ)

極大は $x=\dfrac{\pi}{12}$(チ/ツテ=1/12)。$\tan=2-\sqrt3,\ \tan^2=7-4\sqrt3$。

$$\frac{1+\sqrt3}{2}(7-4\sqrt3)+(3-\sqrt3)(2-\sqrt3)=\frac{-5+3\sqrt3}{2}+(9-5\sqrt3)=\frac{13-7\sqrt3}{2}$$

$\cos\dfrac{\pi}{12}=\cos\left(\dfrac{\pi}{3}-\dfrac{\pi}{4}\right)=\dfrac12\cdot\dfrac{\sqrt2}{2}+\dfrac{\sqrt3}{2}\cdot\dfrac{\sqrt2}{2}=\dfrac{\sqrt6+\sqrt2}{4}$。$-8g=8\log\cos\dfrac{\pi}{12}$ なので、

$$f\!\left(\tfrac{\pi}{12}\right)=\frac{13-7\sqrt3}{2}+8\log\left(\frac{\sqrt6+\sqrt2}{4}\right)$$
🎯 (3) の答え
チ/ツテ:1/12トナ:13ニ:7ヌ:3ネ:2ノ:8ハ:6ヒ:2
⚠️ 問題が「$ハ>ヒ$」と指定しているのは、$\sqrt6+\sqrt2$ と $\sqrt2+\sqrt6$ のどちらで書くかの順番を決めるため。$\cos\dfrac{\pi}{12}$ の加法定理の値は暗記しておくと速い。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
$\cos\dfrac{\pi}{12}$ を思い出せませんでした…。
ニックニ先生
ニックニ先生
$\dfrac{\pi}{12}=\dfrac{\pi}{3}-\dfrac{\pi}{4}$ と分解して加法定理だ。30度・45度・60度の値から、15度・75度の値はいつでも作れる。暗記より、作れることの方が大事だ。
ニックニ先生の総整理表

第3問:微分と極値の型

小問型着眼点
(1)合成関数の微分$(\tan x)'=\sec^2x=1+\tan^2x$。$f'(\pi/4)=0$ はヒント
(2)極小値$t=\tan x$ とおいて3次式を因数分解。増減で極小の位置を決める
(3)極大値$\cos\dfrac{\pi}{12}$ を加法定理で作り、$g=-\log\cos x$ に代入
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋

  • (1)$f'$ が作れない → $g'=\tan x$ をそのまま使う。$(\tan x)'=\sec^2x$
  • (2)3次式が因数分解できない → (1)の「0」を使い、$t=1$ を因数に。残りは判別式が平方になる
  • (2)極小・極大を取り違える → $t$ の小さい順に3つの解を並べ、3次の係数が正なので「−→+→−→+」
  • (3)対数の中身が出ない → $\cos\dfrac{\pi}{12}$ は $\dfrac{\pi}{3}-\dfrac{\pi}{4}$ の加法定理
TMPS ORIGINAL

東北医科薬科大2025型 そっくり類題セット
(全3大問・解答解説つき)

2025年度の本番と同じ3大問・同じ空欄の数と形式で、数値と設定を変えたTMPSオリジナル問題です。「条件を図に直す力」と「数え方を分ける力」、「誘導に乗って因数分解する力」の練習に使ってください。

試験時間の目安 70分解と係数・道順・微分と極値
📄 本番形式の問題冊子PDFをダウンロード(全4ページ)

印刷して本番と同じように70分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。

※ 東北医科薬科大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。

類題 第1問

次の文章中の ア〜ソ に適する符号または数字を解答用紙の所定の欄にマークせよ。

2次方程式 $x^2+ax+3b=0$ の解を $\alpha,\ \beta$ とおく。ただし,実数 $a,\ b$ は $a^2-6a+b^2+2b=15$ を満たす。このとき,次の問に答えなさい。
(1) $\alpha,\ \beta$ が実数でないとき,$|\alpha|$ の最大値は ア$\sqrt{\boxed{\text{イ}}}$ であり,このとき $a=$ウ,$b=$エ である。
(2) $\alpha=\beta$ で $a>0$ のとき,$a=$オ,$b=$カ,$\alpha=\beta=$キク である。
(3) $\alpha,\ \beta$ が実数であるとする。このとき,
(3-1) $\alpha^2+\beta^2+6\alpha+6\beta$ の最大値は ケコ である。
(3-2) $-\alpha\beta-\alpha-\beta$ の最大値は サ$+$シ$\sqrt{\boxed{\text{ス}}}$,最小値は セソ である。
▶ 第1問 の答えと解説を見る

第1問 の答えと解説

(1)
ア:2イ:3ウ:3エ:4
  1. 解と係数の関係より $\alpha\beta=3b$。$\alpha,\beta$ が共役な虚数なので $|\alpha|^2=\alpha\beta=3b$。よって $b$ が最大のとき $|\alpha|$ も最大。
  2. 条件は $(a-3)^2+(b+1)^2=25$ と変形できるので,点 $(a,b)$ は中心 $(3,-1)$,半径 $5$ の円の上にある。$b$ が最大なのは最上点 $(3,4)$。判別式 $a^2-12b=9-48<0$ なので確かに虚数解。
  3. $|\alpha|^2=3\times4=12$ より $|\alpha|=2\sqrt3$,$a=3,\ b=4$。
(2)
オ:6カ:3キク:−3
  1. 重解の条件は判別式 $a^2-12b=0$,すなわち $b=\dfrac{a^2}{12}$。円の式 $(a-3)^2+(b+1)^2=25$ に代入して整理すると $a^4+168a^2-864a-2160=0$。
  2. $a=6$ が解で,$(a-6)(a^3+6a^2+204a+360)=0$ と因数分解できる。3次式は $a>0$ のとき正なので,$a>0$ の解は $a=6$ だけ。
  3. $b=\dfrac{36}{12}=3$,$\alpha=\beta=-\dfrac{a}{2}=-3$。
(3)
(3-1) ケコ:31(3-2) サ:6シ:5ス:10セソ:−3
  1. (3-1) $\alpha^2+\beta^2=a^2-6b$,$\alpha+\beta=-a$ より,式は $a^2-6a-6b$。条件から $a^2-6a=15-b^2-2b$ なので,式は $15-b^2-8b=-(b+4)^2+31$。
  2. $b=-4$ のとき $(a-3)^2=16$ で $a=7$ または $-1$。$b<0$ なので判別式は正で実数解になる。よって最大値は $31$。
  3. (3-2) $\alpha\beta=3b$ より式は $a-3b$。実数解の条件は $a^2\ge12b$(円の「放物線の下側」の部分)。
  4. 円上で $a-3b$ が最大になるのは中心から方向 $(1,-3)$ に進んだ点で,この点は下側にあり条件を満たす。値は $(3+3)+5\sqrt{10}=6+5\sqrt{10}$。
  5. 最小になる点は反対側の上側にあり,$a^2<12b$ で条件を満たさない。条件を満たす部分の端は $a^2=12b$ と円の交点で,そのうち $(6,3)$ では $a-3b=-3$,もう1つの交点では約 $-2.7$。最小値は $-3$。
類題 第2問

次の文章中の ア〜セ に適する数字を解答用紙の所定の欄にマークせよ。

東西に8本・南北に4本の道路を格子状に描いた図。A(左下)とB(右上)、途中の点P・Q・R・S
図 道路の図(TMPS作成)
右の図のように,ある街には東西方向に4本,南北方向に8本の道がある。地点Aから地点Bまで最短距離で行く道順を考える。次の問に答えなさい。
(1) A から B まで最短で行く道順は アイウ 通りである。
(2) Q を通って A から B まで最短で行く道順は エオ 通りである。
(3) 区画QR および区画RS のどちらも通らずに,A から B まで最短で行く道順は カキ 通りである。
(4) A から B へ行く途中に,ちょうど1回だけ東から西へ1区画戻る(それ以外は東か北にしか移動しない。また,B には1度だけ到達する)ものとする。このとき,
(4-1) P,Q,R のいずれかの地点から西へ1区画戻る道順は クケコ 通りである。
(4-2) 戻る地点を問わないときの道順は サシスセ 通りである。
▶ 第2問 の答えと解説を見る

第2問 の答えと解説

(1)
アイウ:120
  1. 東へ7区画,北へ3区画進むので,$\dbinom{10}{3}=120$ 通り。
(2)
エオ:63
  1. A→Q は東5・北2で $\dbinom{7}{2}=21$ 通り,Q→B は東2・北1で $\dbinom{3}{1}=3$ 通り。$21\times3=63$ 通り。
(3)
カキ:64
  1. QR を通るのは,A→Q が21通り,Q→R が1通り,R→B(東2・北0)が1通りで 21 通り。
  2. RS を通るのは,A→R(東5・北3)が $\dbinom{8}{3}=56$ 通り,R→S が1通り,S→B(東1・北0)が1通りで 56 通り。
  3. 両方を通るのは A→Q→R→S→B で $21\times1\times1\times1=21$ 通り。少なくとも一方を通るのは $21+56-21=56$ 通りなので,$120-56=64$ 通り。
(4)
(4-1) クケコ:200(4-2) サシスセ:1420
  1. (4-1) 西へ戻る地点を $(5,y)$($y=1,2,3$)とおく。「A から $(5,y)$ まで」×「戻った先 $(4,y)$ から B まで(東北だけ)」で数える。
  2. $y=1$:$6\times10=60$,$y=2$:$21\times4=84$,$y=3$:$56\times1=56$。合計 $60+84+56=200$ 通り。
  3. (4-2) 戻る地点を「$x=k$ の道の高さ $y$」とし,手前の道順 $\dbinom{k+y}{k}$ と,戻った先から B までの道順を掛けて,$k=1,\dots,7$,$y=0,\dots,3$ で合計する。表にすると,$k$ ごとの和はどれも $220$。
  4. $7\times220=1540$ 通りだが,この中には「B まで行ってから西へ戻り,また B に着く」$120$ 通りが含まれる。B には1度だけ到達するので除いて $1540-120=1420$ 通り。
類題 第3問

次の文章中の ア〜ヒ に適する符号または数字を解答用紙の所定の欄にマークせよ。

$-\dfrac{\pi}{2}<x<\dfrac{\pi}{2}$ を定義域とする2つの関数 $f(x),\ g(x)$ が,次の (i),(ii) を満たす。
(i) $f(x)=\dfrac{1+\sqrt3}{2}\tan^2x-(3-\sqrt3)\tan x-8g(x)-1$
(ii) $g'(x)=\tan x,\ \ g(0)=0$
このとき,次の問に答えなさい。以下,対数は自然対数とする。
(1) $f'(0)=-$ア$+\sqrt{\boxed{\text{イ}}}$,$f'\left(-\dfrac{\pi}{4}\right)=$ウ である。
(2) $f(x)$ の極小値を求めると,
$x=\dfrac{\boxed{\text{エ}}}{\boxed{\text{オ}}}\pi$ のとき,$\dfrac{\boxed{\text{カ}}-\boxed{\text{キ}}\sqrt{\boxed{\text{ク}}}}{\boxed{\text{ケ}}}-\boxed{\text{コ}}\log2$,
$x=-\dfrac{\boxed{\text{サ}}}{\boxed{\text{シ}}}\pi$ のとき,$\dfrac{\boxed{\text{ス}}-\sqrt{\boxed{\text{セ}}}}{\boxed{\text{ソ}}}-\boxed{\text{タ}}\log2$
の2つである。
(3) $f(x)$ の極大値を求めると,$x=-\dfrac{\boxed{\text{チ}}}{\boxed{\text{ツテ}}}\pi$ のとき,
$\dfrac{\boxed{\text{トナ}}-\boxed{\text{ニ}}\sqrt{\boxed{\text{ヌ}}}}{\boxed{\text{ネ}}}+\boxed{\text{ノ}}\log\left(\dfrac{\sqrt{\boxed{\text{ハ}}}+\sqrt{\boxed{\text{ヒ}}}}{4}\right)$ である。
ただし,ハ$>$ヒ とする。
▶ 第3問 の答えと解説を見る

第3問 の答えと解説

(1)
ア:3イ:3ウ:0
  1. $g'(x)=\tan x$ より $f'(x)=(1+\sqrt3)\tan x\sec^2x-(3-\sqrt3)\sec^2x-8\tan x$。
  2. $x=0$ では $\tan0=0,\ \sec^20=1$ なので $f'(0)=-(3-\sqrt3)=-3+\sqrt3$。
  3. $x=-\dfrac{\pi}{4}$ では $\tan=-1,\ \sec^2=2$。$f'=-2(1+\sqrt3)-2(3-\sqrt3)+8=0$。
(2)
エ/オ:1/3カ:7キ:3ク:3ケ:2コ:8サ/シ:1/4ス:5セ:3ソ:2タ:4
  1. $t=\tan x$ とおくと $f'(x)=(1+t^2)\{(1+\sqrt3)t-(3-\sqrt3)\}-8t$。展開して整理すると $(1+\sqrt3)t^3-(3-\sqrt3)t^2-(7-\sqrt3)t-(3-\sqrt3)$ となり,因数分解して $f'=(1+\sqrt3)(t+1)(t-\sqrt3+2)(t-\sqrt3)$。
  2. $t$ が $-1,\ \sqrt3-2,\ \sqrt3$ のとき $f'=0$。符号は,$t<-1$ で負,$-1<t<\sqrt3-2$ で正,$\sqrt3-2<t<\sqrt3$ で負,$t>\sqrt3$ で正。よって $t=-1$($x=-\frac{\pi}{4}$)と $t=\sqrt3$($x=\frac{\pi}{3}$)で極小,$t=\sqrt3-2$($x=-\frac{\pi}{12}$)で極大。
  3. $g(x)=-\log\cos x$。$x=\dfrac{\pi}{3}$:$\tan^2=3$,$\tan=\sqrt3$,$g=\log2$。$f=\dfrac{3(1+\sqrt3)}{2}-(3-\sqrt3)\sqrt3-8\log2-1=\dfrac{7-3\sqrt3}{2}-8\log2$。
  4. $x=-\dfrac{\pi}{4}$:$\tan=-1$,$g=\dfrac12\log2$。$f=\dfrac{1+\sqrt3}{2}+(3-\sqrt3)-4\log2-1=\dfrac{5-\sqrt3}{2}-4\log2$。
(3)
チ:1ツテ:12トナ:11ニ:7ヌ:3ネ:2ノ:8ハ:6ヒ:2
  1. 極大は $t=\sqrt3-2=-\tan\dfrac{\pi}{12}$,すなわち $x=-\dfrac{\pi}{12}$。このとき $\tan=-(2-\sqrt3)$,$\tan^2=7-4\sqrt3$。
  2. $\dfrac{1+\sqrt3}{2}(7-4\sqrt3)+(3-\sqrt3)(2-\sqrt3)-1=\dfrac{-5+3\sqrt3}{2}+(9-5\sqrt3)-1=\dfrac{11-7\sqrt3}{2}$。
  3. $g=-\log\cos\dfrac{\pi}{12}$ で $\cos\dfrac{\pi}{12}=\dfrac{\sqrt6+\sqrt2}{4}$。$-8g=8\log\dfrac{\sqrt6+\sqrt2}{4}$。よって $\dfrac{11-7\sqrt3}{2}+8\log\left(\dfrac{\sqrt6+\sqrt2}{4}\right)$。

※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、数値・設定・向きを変えて作っています。第1問は円の中心と半径を、第2問は格子の大きさと点の位置を、第3問は関数の符号の向きと定数項を変えています。全空欄は、スクリプトで確かめてあります。

CHECK

30秒 得点診断

本番の過去問、またはそっくり類題セットを70分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。

第1問(解と係数×円)
第2問(道順)
第3問(微分と極値)
FOR PARENTS

保護者の方へ:東北医科薬科大の数学で知っておきたい3つのこと

① 「全部解く」より「取れる所を落とさない」
全3大問・70分で、すべて空欄に数字や符号を入れる形式です。各大問の前半は誘導に乗れば短時間で取れるので、ここを落とさない練習が得点に直結します。
② 図で考える力が問われる
第1問のように、式を図形に直して考える設問が出ます。公式を覚えるだけでなく、「これは円では?」と疑う習慣が効きます。
③ 秋からは「答案を見てもらう」
70分で3大問を終える配分は、独学では直しにくい部分です。どこで時間を失ったか、第三者の目で見ると最短で伸びます。
FAQ

よくある質問

Q. 東北医科薬科大学 医学部の数学2025年度は、どの順番で解くのがよいですか?

TMPSのおすすめは、第1問24分、第2問20分、第3問21分、見直し5分(合計70分)です。第1問は条件を円として見抜ければ短く済み、第2問は数え上げの型が決まっていて、第3問は微分の計算を落ち着いて追えば取れます。どの大問も前半の小問((1)(2))を先に取り、(3)(4)は時間が余ったら戻る進め方が安全です。

Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?

分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各大問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答欄の形をTMPSの言葉で説明しています。

Q. 第2問(4-1)の「P・Q・Rのいずれかで戻る」はどう読めばよいですか?

このページでは「P・Q・Rのどれかの地点から西へ1区画進む」と読んで245通りとしています。「P・Q・Rのどれかへ西から戻ってくる」と読むと260通りになるため、読み方の解釈として「要確認」を付けています。本番では問題の図と文を落ち着いて読み直してください。

Q. そっくり類題セットとは何ですか?

2025年度と同じ3大問・同じ空欄の数と形式で、数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。本文・設問はすべて新しく作ったもので、全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。

Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?

公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。

安心安全・継続更新システム

問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。

受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。

LINEで誤りを報告・相談する

一緒に医学部を目指す友達にシェア 📣

🔥 次に読むならこちら

毎月先着3名・無料

東北医科薬科大の数学を、
あなたの答案で攻略する

「どこで時間を失ったか」「どの小問を後回しにすべきだったか」「計算ミスの癖」を、ニックニ先生があなたの答案から直接診断します。