TMPS理科作戦室 順天堂大 物理2024
2024年度 一般選抜A・B方式 全問 途中式つき全解答番号を検算済みそっくり類題セット

順天堂大学
医学部 物理
2024年度 解答・解説

問題文は掲載できませんが、
解説を読むだけでどんな問題かもわかる!

さらに、そっくり類題PDFを見れば、実際の問題イメージもわかるよ!

各小問を「どういう問題か」から説明し、立式から答えまで省略せずに解説。最後に、本番と同じ構成で作ったそっくり類題セット(全問解答つき)で、2024年度を丸ごと演習できます。

Sora先生
解説:Sora先生(TMPS医学館) / 更新:2026.10.20 / 読了 約40分

📌 このページの使い方

  1. 過去問集をお持ちの方:本番と同じ時間で解き、答え一覧で採点してから解説へ
  2. お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
  3. 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を60分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる

※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。選択肢の番号は本番のマークシートとの対応を示すためのものです。※ 記述の大問は、答案の一例を載せています。

⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)

LINEで誤りを連絡
SUMMARY

3分で分かる 2024年度の順天堂大の物理

Yuiちゃん
Yuiちゃん
選択肢が8つや12個もあって、全部検討するのは大変そうです…。
Sora先生
Sora先生
全部を見比べる必要はないよ。まず自分で最後まで式を出して、それから選択肢を探す。選択肢は「出した式が合っているかの確認」に使う、と考えよう。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
記述は何から書けばいいですか?
Sora先生
Sora先生
問1の運動方程式と問2の運動量保存だけでも、きちんと書けば点になる。後ろの問いは前の結果を使うので、前から順に書き残そう。
STRATEGY MAP

物理 60分の立ち回りマップ

2科目120分を物理60分・もう1科目60分として配分した場合のTMPSの目安です。

物理60分の時間配分。第1問13分、第2問11分、第3問10分、記述20分、見直し6分
図A 物理60分の使い方(TMPS作成)
🧭 おすすめの解く順番
第1問 → 第2問 → 第3問 → 記述 → 見直し6分
詰まった小問は選択肢に印をつけて飛ばし、最後の見直しで戻りましょう。記述は問1・問2の式だけでも書き残せば部分点になります。
ANSWERS

本番の答え一覧(採点用)

解説を読む前の採点用です。数字は解答番号、記号は選択肢の番号です。すべて、数値計算(連立方程式・微分方程式の数値解・全選択肢の数値評価)で独立に確かめています。

第1問(解答番号1〜7)

1:⑤2:⑥3:⑥4:③5:①6:⑦7:②

第2問(解答番号1〜5)

1:⑥2:⑥3:⑤4:②5:③

第3問(解答番号1〜6)

1:⑧2:⑨3:②4:①5:④6:⑦

記述(答案の一例)

問1 $ma=-T\sin\theta,\ MA=T\sin\theta$問2 $V=-\dfrac mM\,v$問3 $|v|=\sqrt{\dfrac{2MgL(1-\cos\theta_0)}{M+m}}$問4 $F_x=-T\sin\theta-mA,\ F_y=T\cos\theta-mg$問5(a) $k=\dfrac{m(M+m)g}{ML}$(b) $x=L\theta_0\cos\sqrt{\tfrac{2g}{L}}t,\ V=\theta_0\sqrt{\tfrac{gL}2}\sin\sqrt{\tfrac{2g}{L}}t$
⚠️ 図・選択肢の読み取りの注意:第1問 問1(a)は、選択肢の矢印のうち「PBの中点から鉛直上向き」のもの(⑤)と読んでいます。第1問 問3の振動数 $f_1,f_2$ は、近づくときが $f_1$、遠ざかるときが $f_2$ と読んでいます。選択肢は紙面の小さな図や式から読み取っているので、手元の過去問集でも確かめてください。

※ 検算:第1問〜第3問の選択肢はすべて、力のつり合い・電場の成分計算・ベータトロンの運動方程式の数値積分・断熱変化の厳密解などで数値評価し、正解がちょうど1つだけ一致することを確かめました。記述も、台車と小球の運動方程式を数値積分して確かめています。

採点したら → 30秒の得点診断へ
第1問 / 目標:13分(問1〜問5、解答番号1〜7)

第1問 分野をまたぐ小問5問 ── 式が短い問題から確実に

力学(浮力とつり合い)・電磁気・波(ドップラー効果と回折格子)・原子から1問ずつ。1問2〜3分が目安です。1つずつが独立なので、詰まったら次へ進みましょう。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第1問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標13分。選択肢が8〜9個並ぶので、答えを自分で出してから選択肢と照らす。7個の解答番号をできるだけ落とさない。
⚠️ 損切り・警戒ライン問1で未知の力が多くて立式できなければ、(a)の浮力のモーメントだけ先に取って次へ進む。3分で進まなければ飛ばす。
💡 初手の思考トリガー力のつり合いはどの点のまわりのモーメントを取るか、電場・電位は電場は成分、電位はスカラーの和、波と原子は決まった公式にあてはめる。

問1 (解答番号1・2)水中の棒のつり合い(浮力・モーメント)

📝 どういう問題か?

断面積 $S$、長さ $L$、密度 $\rho$ の一様な棒ABを、下端Bを水槽の底につけ、上端Aを鉛直な壁に立てかける(棒は底と $60^\circ$)。水の密度は $\rho_0$($<\rho$)、棒のうち長さ $a$ の部分PBが水中にある。重力加速度は $g$。棒は静止している。

  • (a) 選択肢の矢印から、水中にある部分PBにはたらく浮力を表すものを選ぶ(解答番号1)
  • (b) ①〜⑧から、底がBの棒が底面から受ける摩擦力の大きさを選ぶ(解答番号2)
棒ABが壁に立てかけられ、PB部分が水中にあるときの力の図。重力、浮力、壁の抗力、底の抗力と摩擦力
図B 棒にはたらく力(TMPS作成の説明図。本番の図ではありません)

(a) PBを水で置きかえたとき、その水の重さが浮力。大きさは $\rho_0Sag$。向きは鉛直上向きで、作用点は水の重心にあたるPBの中点。選択肢では「PBの中点から鉛直上向き」の矢印(⑤)。

(b) 棒にはたらく力は、重力 $\rho SLg$(中点、鉛直下向き)、浮力 $\rho_0Sag$(PBの中点、鉛直上向き)、壁からの垂直抗力 $N$(Aで水平)、底からの垂直抗力と摩擦力 $f$(Bで鉛直と水平)。未知の力が2つかかる点Bのまわりでモーメントを取る。棒と底のなす角が $60^\circ$ なので

$$N\cdot L\sin60^\circ+\rho_0Sag\cdot\frac a2\cos60^\circ=\rho SLg\cdot\frac L2\cos60^\circ$$

式を整理すると $N=\dfrac{SLg}{2\tan60^\circ}\left(\rho-\dfrac{a^2}{L^2}\rho_0\right)$。水平方向のつり合いから摩擦力 $f=N$。

$$f=N=\frac{\sqrt3}{6}\,SLg\left(\rho-\frac{a^2}{L^2}\rho_0\right)$$
🎯 問1 の答え
解答番号1:⑤(PBの中点から鉛直上向き)解答番号2:⑥($\dfrac{\sqrt3}{6}SLg\left(\rho-\dfrac{a^2}{L^2}\rho_0\right)$)
⚠️ 浮力の作用点は水中部分PBの中点(棒全体の中点ではない)。だから浮力のモーメントの腕は $\dfrac a2\cos60^\circ$。$a^2/L^2$ の形になる理由は、浮力 $\propto a$ に腕 $\propto a$ がかかるから。

問2 (解答番号3・4)3つの点電荷がつくる電場と電位

📝 どういう問題か?

$xy$ 平面上に3つの点電荷を置く。$q$ を $(a,0)$、$-q$ を $x$ 軸から $60^\circ$ の方向で原点から距離 $a$ の点、$2q$ を $(-a,0)$ に置く。クーロンの比例定数は $k$、無限遠を電位の基準とする。

  • (a) ①〜⑧から、原点Oの電場の強さが $\dfrac{kq}{a^2}$ の何倍かを選ぶ(解答番号3)
  • (b) ①〜⑧から、$y$ 軸上の点 $(0,y)$ の電位 $V(y)$ を選ぶ(解答番号4)

(a) 各電荷が原点につくる電場(向きは「正電荷から遠ざかる向き」)を成分で書く。$q$ は $-x$ 向きに $\dfrac{kq}{a^2}$。$2q$($(-a,0)$)は $+x$ 向きに $\dfrac{2kq}{a^2}$。$-q$($60^\circ$ の方向)は引力なので、$-q$ のある向き $(\cos60^\circ,\sin60^\circ)$ へ $\dfrac{kq}{a^2}$。

$$E_x=\frac{kq}{a^2}\left(-1+2+\frac12\right)=\frac{3}{2}\frac{kq}{a^2},\qquad E_y=\frac{kq}{a^2}\cdot\frac{\sqrt3}{2}$$
$$|\vec E|=\frac{kq}{a^2}\sqrt{\frac94+\frac34}=\sqrt3\,\frac{kq}{a^2}$$

(b) 電位はスカラーなので距離だけで足す。$q$ までの距離 $\sqrt{a^2+y^2}$、$2q$ までも同じ $\sqrt{a^2+y^2}$。$-q$ の位置は $\left(\dfrac a2,\dfrac{\sqrt3}{2}a\right)$ なので距離は $\sqrt{\dfrac{a^2}{4}+\left(\dfrac{\sqrt3}{2}a-y\right)^2}$。

$$V(y)=\frac{kq+2kq}{\sqrt{a^2+y^2}}-\frac{kq}{\sqrt{\tfrac14a^2+\left(\tfrac{\sqrt3}{2}a-y\right)^2}}$$
🎯 問2 の答え
解答番号3:⑥($\sqrt3$)解答番号4:③($\dfrac{3kq}{\sqrt{a^2+y^2}}-\dfrac{kq}{\sqrt{\frac14a^2+\left(\frac{\sqrt3}{2}a-y\right)^2}}$)
⚠️ 電場はベクトル(向きを成分で足す)、電位はスカラー(符号つきで足す)。(b)で $\dfrac{1}{r^2}$ の形(電場の形)の選択肢が並ぶのは、この混同を誘う罠。

問3 (解答番号5)ドップラー効果から速さを求める

📝 どういう問題か?

振動数 $f_0$ の音を出す音源と観測者が相対的に速さ $u$ で動く。近づくとき観測される振動数が $f_1$、遠ざかるとき $f_2$。音速は $V$。

  • ①〜⑨から、速さ $u$ と音速 $V$ の比 $\dfrac uV$ を $f_1,f_2$ で表したものを選ぶ(解答番号5)

TMPSの読み方(近づくとき $f_1=\dfrac{V}{V-u}f_0$、遠ざかるとき $f_2=\dfrac{V-u}{V}f_0$)で比をとると

$$\frac{f_1}{f_2}=\left(\frac{V}{V-u}\right)^2\ \Longrightarrow\ \sqrt{\frac{f_1}{f_2}}=\frac{V}{V-u}\ \Longrightarrow\ \frac uV=1-\sqrt{\frac{f_2}{f_1}}=\frac{\sqrt{f_1}-\sqrt{f_2}}{\sqrt{f_1}}$$
🎯 問3 の答え
解答番号5:①($\dfrac{\sqrt{f_1}-\sqrt{f_2}}{\sqrt{f_1}}$)
⚠️ 式の中に $f_0$ が出てこないように比 $f_1/f_2$ をとって消すのがコツ。2乗の関係から平方根が出るので、選択肢に $\sqrt{\ }$ が並ぶ。要確認:動くのが音源か観測者かで $f_1,f_2$ の式が変わるので、手元の問題文で確認すること。

問4 (解答番号6)反射型回折格子の明線の条件

📝 どういう問題か?

多数の溝を等間隔 $d$ で刻んだ反射型の回折格子に、波長 $\lambda$ の単色光を斜めに入射させる。入射角 $\varphi$、反射(回折)角 $\theta$ はどちらも法線から測り、入射光と回折光は法線をはさんで反対側にある。

  • ①〜⑧から、強め合う(明線ができる)条件を選ぶ(解答番号6)

隣り合う溝で反射する2つの光の経路差は、入射側で $d\sin\varphi$、反射側で $d\sin\theta$ の和になる(法線の両側にあるので足す)。これが波長の整数倍のとき強め合う。

$$d\sin\varphi+d\sin\theta=m\lambda\ \Longrightarrow\ \sin\theta+\sin\varphi=\frac{m\lambda}{d}\quad(m=0,\pm1,\pm2,\dots)$$
🎯 問4 の答え
解答番号6:⑦($\sin\theta+\sin\varphi=\dfrac{m\lambda}{d}$)
⚠️ 足すか引くかは、入射光と回折光が法線の反対側か同じ側かで決まる。角度を法線から測るなら $\sin$、格子面から測るなら $\cos$。選択肢の $\sin/\cos$、$\pm$、$\dfrac{m\lambda}{d}$ と $\dfrac{d}{m\lambda}$ の違いは次元(無次元か)でも切れる。

問5 (解答番号7)核反応で放出されるエネルギー

📝 どういう問題か?

重水素原子核2個が衝突して、ヘリウム3の原子核と中性子ができる。それぞれの原子核・中性子の質量が与えられている。光速 $3.0\times10^8$ m/s、$1\,\mathrm u=1.7\times10^{-27}$ kg、$1\,\mathrm{MeV}=1.6\times10^{-13}$ J。

  • ①〜⑧から、核反応で放出されるエネルギーに最も近い値を選ぶ(解答番号7、選択肢は $1.9$ から $87$ MeV まで)

質量の減少 $\Delta m=2m_{\mathrm D}-(m_{\mathrm{He}}+m_{\mathrm n})=0.0035\,\mathrm u$。エネルギーに換算する。

$$E=\Delta m\,c^2=0.0035\times1.7\times10^{-27}\times(3.0\times10^8)^2\ \mathrm J\approx5.4\times10^{-13}\ \mathrm J\approx3.3\ \mathrm{MeV}$$
🎯 問5 の答え
解答番号7:②($3.3$ MeV)
⚠️ 差を取る前に丸めない。質量は $0.0035$ u という小さな差なので、各質量の下位の桁まで使う。MeV への換算で $10^{-13}$ を落とすと、選択肢の $33$ や $0.33$ との間違いが起きやすい。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
問2(b)で、$\dfrac{kq}{r^2}$ の形の選択肢に引っかかりそうになりました…。
Sora先生
Sora先生
選択肢の形を見る前に、自分で「電位は $\dfrac{kq}{r}$ の和」と書いておこう。電場の形に近い選択肢は、見た瞬間に切れるようになるよ。
Sora先生の総整理表

第1問:小問の型と着眼点

問型着眼点
問1浮力と力のつり合い浮力はPBの水の重さ、作用点はPBの中点。未知の力が2つかかる点Bのまわりでモーメント
問2電場と電位電場は成分で足す($\sqrt3\,kq/a^2$)、電位は距離で足すスカラー
問3ドップラー効果比 $f_1/f_2$ をとって $f_0$ を消し、$\sqrt{\ }$ から $u/V$
問4回折格子経路差 = $d\sin\varphi+d\sin\theta$(法線の両側なら和)
問5核反応$\Delta m\,c^2$、$0.0035$ u → 約 $3.3$ MeV
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋

  • 問1力が多くて立式できない → 図に重力・浮力・壁の抗力・底の抗力を描き、点Bのまわりで「壁の抗力 × 腕 + 浮力 × 腕 = 重力 × 腕」だけ先に立てる
  • 問2電場の合成が混乱する → 電荷ごとに「原点から見てどの向きか」を書いて $x,y$ 成分に分け、符号つきで足す
  • 問3式が組めない → 近づくときと遠ざかるときの2つの式を書き、割り算で $f_0$ を消す
  • 問4符号が決まらない → 入射光と回折光が法線の同じ側か反対側かを描き、経路差を1本ずつ足し引きする
  • 問5桁が合わない → $\Delta m=0.0035$ u を kg に直し、$E=\Delta m\,c^2$ を J → MeV の順に換算
第2問 / 目標:11分(問1、問2(a)(b)、問3(a)(b)、解答番号1〜5)

第2問 磁場中の荷電粒子の加速 ── 誘導電場で円軌道を保ったまま加速する

一様な磁場中の円運動から、磁場を時間変化させたときの誘導電場による加速へ。ベータトロンの原理にあたる問題です。前の結果を次で使う誘導に乗りましょう。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第2問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標11分。問1は式1本で1分、問2(a)(b)は電磁誘導で4分、問3は結果を使って6分。
⚠️ 損切り・警戒ライン問3(b)の条件が出ないときは、「円軌道を保つ条件 = 軌道上の磁場と速さの関係 $mv=qRB$」を式にして、(a)の速さの増加を代入する。それでも止まったら飛ばす。
💡 初手の思考トリガー円運動は向心力 = ローレンツ力、起電力は貫く磁束の変化、誘導電場がする仕事は $qE\times$ 距離。

問1 (解答番号1)一様な磁場中の等速円運動

📝 どういう問題か?

鉛直上向きの磁束密度 $B_0$ の一様な磁場がある水平面内を、質量 $m$、電気量 $q$($>0$)の粒子が、半径 $R$ の円軌道を等速円運動する。磁場に垂直な平面内での運動で、$t=0$ の磁場が $B_0$。

  • ①〜⑧から、粒子の速さ $v$ を選ぶ(解答番号1)

向心力がローレンツ力なので

$$\frac{mv^2}{R}=qvB_0\ \Longrightarrow\ v=\frac{qRB_0}{m}$$
🎯 問1 の答え
解答番号1:⑥($\dfrac{qRB_0}{m}$)
⚠️ 選択肢に $\sqrt{\ }$ や $2\pi$ の入ったものが並ぶが、$v^2$ ではなく $v$ に比例($mv=qRB_0$)。次元(速さ = m/s)で、$\dfrac{qRB_0}{m}$ のほうが合う。

問2 (解答番号2・3)磁場が変化するときの誘導起電力と誘導電場

📝 どういう問題か?

磁場を変化させる。円軌道と同じ中心の半径 $r$ の円($r<R$)の内側では磁束密度が $B_0+b_1t$、外側では $B_0+b_2t$ のように増加する($b_1,b_2$ は正の定数)。誘導電場は円周方向で、同心円上で大きさが一定。

  • (a) ①〜⑨から、円軌道(半径 $R$)に沿った誘導起電力 $V$ を、$r,R,b_1,b_2$ で表したものを選ぶ(解答番号2)
  • (b) ①〜⑧から、粒子が誘導電場から受ける力の大きさ $F$ を選ぶ(解答番号3)

(a) 円軌道(半径 $R$)を貫く磁束の時間変化は、内側(面積 $\pi r^2$、増加率 $b_1$)と、外側のリング(面積 $\pi(R^2-r^2)$、増加率 $b_2$)の和。起電力の大きさは

$$V=\pi r^2b_1+\pi(R^2-r^2)b_2$$

(b) 誘導電場 $E$ は円周に沿って一定なので $E\cdot2\pi R=V$、すなわち $E=\dfrac{V}{2\pi R}$。粒子が受ける力は

$$F=qE=\frac{qV}{2\pi R}$$
🎯 問2 の答え
解答番号2:⑥($\pi r^2b_1+\pi(R^2-r^2)b_2$)解答番号3:⑤($\dfrac{qV}{2\pi R}$)
⚠️ (a)で貫く磁束は「面積」で決まる。$\pi(R-r)^2$ や $R^2b_2$($\pi$ の欠落)の選択肢は面積の取り違え。(b)は周の長さ $2\pi R$ で割る、が分かれば選択肢が絞れる。

問3 (解答番号4・5)加速と、軌道半径を保つ条件

📝 どういう問題か?

磁場を変化させている間、粒子は誘導電場の力で円周方向に加速され、軌道半径を $R$ に保ったまま円運動を続ける。

  • (a) ①〜⑧から、時間 $T$ のあいだの粒子の速さの増加を、$T,F,m$ で表したものを選ぶ(解答番号4)
  • (b) ①〜⑧から、時間 $T$ のあいだ軌道半径を $R$ のまま保つための $b_1/b_2$ を、$r,R$ で表したものを選ぶ(解答番号5)

(a) 円周方向の力 $F$ は一定なので、運動方程式 $m\dfrac{dv}{dt}=F$ から、時間 $T$ での速さの増加は

$$\Delta v=\frac{FT}{m}$$

(b) 時刻 $t$ の速さは $v=\dfrac{qRB_0}{m}+\dfrac{F}{m}t$。半径 $R$ の円運動を保つには、軌道上の磁束密度 $B_0+b_2t$ で $mv=qR(B_0+b_2t)$ が成り立つこと。(a)の $F=\dfrac{qV}{2\pi R}$ を代入し、$t$ の係数をそろえる。

$$\frac{qV}{2\pi R}=qRb_2\ \Longrightarrow\ V=2\pi R^2b_2\ \Longrightarrow\ r^2b_1+(R^2-r^2)b_2=2R^2b_2$$
$$r^2b_1=(R^2+r^2)b_2\ \Longrightarrow\ \frac{b_1}{b_2}=\frac{R^2}{r^2}+1$$
🎯 問3 の答え
解答番号4:②($\dfrac{TF}{m}$)解答番号5:③($\dfrac{R^2}{r^2}+1$)
⚠️ 軌道半径が一定になる条件は、「速さの増加率」と「軌道上の磁場の増加率」の比が $qR/m$ で合うこと。内側の磁場 $b_1$ は磁束を通じて効き、軌道上の磁場は $b_2$、と役割が違うので、$b_1/b_2$ が $1$ にならず $\dfrac{R^2}{r^2}+1$ になる。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
どうして軌道上の磁場だけ $b_2$ で、$b_1$ は使わないんですか?
Sora先生
Sora先生
粒子がいるのは半径 $R$ の円周上で、そこの磁場は外側の $B_0+b_2t$。$b_1$ は円の内側にしかない。でも誘導電場をつくる磁束には内側も効く。だから、$b_1$ は誘導電場のほうに入るんだ。
Sora先生の総整理表

第2問:ベータトロンの型

問型着眼点
問1円運動向心力 = ローレンツ力 → $v=\dfrac{qRB_0}{m}$
問2(a)電磁誘導貫く磁束の変化 = 内側の円 + 外側のリング
問2(b)誘導電場$E\cdot2\pi R=V$、$F=qE$
問3(a)加速$m\,\Delta v=FT$
問3(b)軌道半径一定$mv=qR(B_0+b_2t)$ に代入 → $\dfrac{b_1}{b_2}=\dfrac{R^2}{r^2}+1$
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋

  • 問1式が立たない → 「向心力はローレンツ力だけ」と一行書いてから $\dfrac{mv^2}{R}=qvB_0$
  • 問2(a)磁束の取り方が分からない → 軌道の中を「内側の円」と「外側のリング」に分け、それぞれ面積 × 増加率
  • 問2(b)Eと起電力が結びつかない → 「周を一周して $E\times2\pi R=V$」と書く
  • 問3(a)何を代入するか分からない → 一定の力 $F$ で時間 $T$、$m\Delta v=FT$ だけ
  • 問3(b)条件が出ない → $t$ の係数(速さの増加率と磁場の増加率)を比べる
第3問 / 目標:10分(問1〜問6、解答番号1〜6)

第3問 気体の熱サイクル ── 過程ごとに $\Delta U,\,W,\,Q$ を整理する

断熱膨張 → 定圧圧縮 → 直線のpV変化で一周するサイクル。すべての量を $p_0V_0$ を単位にして、$a,b$ で表します。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第3問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標10分。問1〜問3は各1.5分、問4〜問6は前の結果を使って5分。
⚠️ 損切り・警戒ライン問5の効率の式が組めないときは、「吸収した熱量」と「放出した熱量」を別々に出してから $e=1-\dfrac{Q_{\text{放}}}{Q_{\text{吸}}}$ とする。
💡 初手の思考トリガー各過程の3点の状態(圧力・体積・温度)を先に表にする。温度は $T=\dfrac{pV}{R}$ で、体積と圧力から出す。

問1〜問3 (解答番号1〜3)各過程の内部エネルギー・熱量・仕事

📝 どういう問題か?

1 mol の理想気体(定積モル比熱 $C_V$、気体定数 $R$)を、状態A(圧力 $ap_0$、体積 $aV_0$)→状態B(圧力 $p_0$、体積 $bV_0$)の断熱変化、B→C(圧力 $p_0$、体積 $V_0$)の定圧変化、C→Aの直線変化(pV図で原点を通る直線)で一周させる。$a>1$、$b>a$。

  • 問1 ①〜⑫から、A→Bの内部エネルギーの変化 $\Delta U$ を $p_0V_0$ の何倍かで選ぶ(解答番号1)
  • 問2 ①〜⑫から、B→Cで気体が吸収する熱量 $Q$ を $p_0V_0$ の何倍かで選ぶ(解答番号2)
  • 問3 ①〜⑫から、C→Aで気体がする仕事 $W$ を $p_0V_0$ の何倍かで選ぶ(解答番号3)

状態ごとの $pV$ は A:$a^2p_0V_0$、B:$bp_0V_0$、C:$p_0V_0$。$T=\dfrac{pV}{R}$ なので、温度の差は $pV$ の差を $R$ で割ったもの。

問1 内部エネルギーの変化 $\Delta U=C_V\Delta T$ を使う(断熱でも使える)。

$$\Delta U_{A\to B}=C_V\cdot\frac{bp_0V_0-a^2p_0V_0}{R}=(b-a^2)\frac{C_V}{R}\,p_0V_0$$

問2 定圧変化の熱量は $Q=C_p\Delta T=(C_V+R)\Delta T$。

$$Q_{B\to C}=(C_V+R)\frac{p_0V_0-bp_0V_0}{R}=(1-b)\left(1+\frac{C_V}{R}\right)p_0V_0$$

$b>1$ なので負、つまり熱を放出している。

問3 C→Aは原点を通る直線 $p=\dfrac{p_0}{V_0}V$。仕事は直線の下の面積(台形)。

$$W_{C\to A}=\frac{p_0}{V_0}\int_{V_0}^{aV_0}V\,dV=\frac{p_0}{2V_0}\left(a^2V_0^2-V_0^2\right)=\frac{a^2-1}{2}\,p_0V_0$$
🎯 問1〜問3 の答え
解答番号1:⑧($(b-a^2)\dfrac{C_V}{R}$)解答番号2:⑨($(1-b)\left(1+\dfrac{C_V}{R}\right)$)解答番号3:②($\dfrac{a^2-1}{2}$)
⚠️ 選択肢は 「$\dfrac{C_V}{R}$ の有無」× 「$1+$ の有無」の組み合わせで並ぶ。定圧は $C_p=C_V+R$($1+\dfrac{C_V}{R}$ の形)、$\Delta U$ は $C_V$($\dfrac{C_V}{R}$ だけ)、仕事は $C_V$ を含まない。この3つの区別だけで3問の選択肢が絞れる。

問4・問5 (解答番号4・5)C→Aのモル比熱と熱効率

📝 どういう問題か?

C→Aの過程で熱を吸収し、そのときの温度変化に対する熱量を、モル比熱 $C$ として表す。サイクル全体で熱を吸収するのはC→A、放出するのはB→C。

  • 問4 ①〜⑧から、C→Aの過程でのモル比熱 $C$ を選ぶ(解答番号4)
  • 問5 熱効率 $e$ を表す式の空欄に入る式を選ぶ(解答番号5、$a,b$ を使う)。式の形は $e=1+[\text{問2の答え}]\times\dfrac{R}{[\text{問4の答え}]\times[\ \text{空欄}\ ]}$

問4 C→A上で $T=\dfrac{pV}{R}=\dfrac{p_0V^2}{RV_0}$。微小変化 $dV$ に対して $dT=\dfrac{2p_0V}{RV_0}dV$。熱力学第一法則 $dQ=C_VdT+p\,dV$ で、$p\,dV=\dfrac{p_0V}{V_0}dV=\dfrac R2\,dT$ なので

$$dQ=\left(C_V+\frac R2\right)dT\ \Longrightarrow\ C=C_V+\frac R2$$

問5 吸収する熱量は $Q_{\text{吸}}=C\,(T_A-T_C)=\left(C_V+\dfrac R2\right)\dfrac{a^2-1}{R}p_0V_0$。放出は $Q_{\text{放}}=(b-1)(1+C_V/R)p_0V_0$。効率

$$e=1-\frac{Q_{\text{放}}}{Q_{\text{吸}}}=1+\frac{(1-b)\left(1+\dfrac{C_V}{R}\right)}{\left(C_V+\dfrac R2\right)\dfrac{a^2-1}{R}}$$

分母の $\dfrac{a^2-1}{R}$ のうち、空欄に入るのは $T_A-T_C$ にあたる $pV$ の差、すなわち $a^2-1$。

🎯 問4・問5 の答え
解答番号4:①($C_V+\dfrac R2$)解答番号5:④($a^2-1$)
⚠️ C→Aは定圧でも定積でもないので、モル比熱は $C_V$ でも $C_p$ でもない。「$dQ=C_VdT+p\,dV$ に、直線の式を入れて $dT$ のかたまりにそろえる」手順を型として覚える。

問6 (解答番号6)微小量の近似

📝 どういう問題か?

A→Bは断熱変化なので $p_AV_A^\gamma=p_BV_B^\gamma$($\gamma=\dfrac{C_V+R}{C_V}$)。サイクルが小さい極限で、$a,b$ の変化の比を求める。

  • ①〜⑧から、$a=1+\Delta a$、$b=1+\Delta b$($\Delta a,\Delta b$ は1に比べて十分小さい)のとき、$\dfrac{\Delta b}{\Delta a}$ の値を選ぶ(解答番号6)

断熱変化の式に $p_A=ap_0,\ V_A=aV_0,\ p_B=p_0,\ V_B=bV_0$ を入れる。

$$a\cdot a^{\gamma}=b^{\gamma}\ \Longrightarrow\ b=a^{(\gamma+1)/\gamma}$$

$a=1+\Delta a$ のとき $b\approx1+\dfrac{\gamma+1}{\gamma}\Delta a$($(1+x)^n\approx1+nx$)。$\gamma=\dfrac{C_V+R}{C_V}$ なので

$$\frac{\Delta b}{\Delta a}=\frac{\gamma+1}{\gamma}=\frac{2C_V+R}{C_V+R}$$
🎯 問6 の答え
解答番号6:⑦($\dfrac{2C_V+R}{C_V+R}$)
⚠️ $\gamma$ を $\dfrac{C_p}{C_V}=\dfrac{C_V+R}{C_V}$ と書いてから通分する。$(1+x)^n\approx1+nx$ は、選択肢の分子・分母の係数($2C_V+R$ など)が出るので、検算にも使える。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
問2と問3の選択肢が似ていて、どれが何の式か混乱します…。
Sora先生
Sora先生
$C_V/R$ が付くのは温度差から出す量、付かないのは $pV$ の面積から出す量、と分けて見よう。定圧の熱量は $1+\dfrac{C_V}{R}$、$\Delta U$ は $\dfrac{C_V}{R}$。この見分けだけで半分切れるよ。
Sora先生の総整理表

第3問:サイクルの整理

過程$\Delta U$$W$(気体がする仕事)$Q$
A→B(断熱)$(b-a^2)\dfrac{C_V}{R}$$-\Delta U$$0$
B→C(定圧)$(1-b)\dfrac{C_V}{R}$$(1-b)$$(1-b)\left(1+\dfrac{C_V}{R}\right)$
C→A(直線)$(a^2-1)\dfrac{C_V}{R}$$\dfrac{a^2-1}{2}$$(C_V+\dfrac R2)\dfrac{a^2-1}{R}$
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋

  • 問1$\Delta U$ が出ない → 「$pV$ を $R$ で割ると温度」で、A・B・Cの $pV$ を先に書く
  • 問2定圧の熱量で迷う → 定圧は $C_V+R$、$\Delta T$ は $pV$ の差から
  • 問3仕事が出ない → 「直線の下の面積」を台形で出す
  • 問4モル比熱が出ない → $dQ=C_VdT+p\,dV$、$p\,dV=\dfrac R2dT$
  • 問5効率が組めない → 吸収と放出を別々に出して $e=1-\dfrac{Q_{\text{放}}}{Q_{\text{吸}}}$
  • 問6近似が分からない → $a\cdot a^{\gamma}=b^{\gamma}$ から $b=a^{(\gamma+1)/\gamma}$、$(1+x)^n\approx1+nx$
記述 / 目標:20分(問1〜問5)

記述 動く台車につるした振り子 ── 運動量保存と、台車から見た力

結果だけでなく考え方や途中の式を書く形式です。問1・問2(運動方程式と運動量保存)だけでも書き残すと部分点になります。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(記述)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標20分。問1〜問3で10分(式3〜4本)、問4〜問5で10分。問1・問2の式は必ず書く。
⚠️ 損切り・警戒ライン問5(b)で $x(t)$ の式が出ないときは、(a)の $k$ から $\omega=\sqrt{k/m}$ だけ書き、$M=m$ を代入する途中までを答案に残す。
💡 初手の思考トリガー水平方向は外力なし → 運動量保存。台車の加速度 $A$ を使う観測者(台車の上)では慣性力 $-mA$ を加える。

問1小球と台車の水平方向の運動方程式

📝 どういう問題か?

質量 $M$ の台車(なめらかな水平面上、水平に自由に動ける)の点Qから、長さ $L$ の軽い糸で質量 $m$ の小球をつるす。糸が鉛直線と角 $\theta$(右に傾く向きを正)をなすように小球を持ち上げ、静かに放す。空気抵抗・摩擦は無視。

  • 記述:糸が鉛直線と角 $\theta$ をなすとき、糸の張力を $T$ として、地面から見た小球の加速度 $a$ と台車の加速度 $A$ の水平成分の運動方程式を書く(右向きを正)

小球が糸から受ける力の水平成分は、右向きを正として $-T\sin\theta$(糸は小球を点Qの向きに引く)。台車が受ける力は反作用で $+T\sin\theta$。

小球:$ma=-T\sin\theta$。台車:$MA=T\sin\theta$。

問2運動量保存

📝 どういう問題か?

外力のうち水平成分はない。放した瞬間は両方とも静止。

  • 記述:糸が鉛直になる瞬間($\theta=0$)の小球の速度を $v$、台車の速度を $V$ として、$V$ を $m,M,v$ で表す

水平方向の外力がないので運動量が保存。最初は $0$ なので $mv+MV=0$。

よって $V=-\dfrac{m}{M}\,v$(小球と台車は逆向きに動く)。

問3最下点での小球の速さ

📝 どういう問題か?

力学的エネルギーは保存。台車も動くので、台車の運動エネルギーも考える。

  • 記述:$\theta=0$ のときの小球の速さ $|v|$ を $M,m,g,L,\theta_0$ で表す。また、そのときの小球と台車の動く向きを答える

エネルギー保存:$mgL(1-\cos\theta_0)=\dfrac12mv^2+\dfrac12MV^2$。

$V=-\dfrac mMv$ を代入して $\dfrac12mv^2\left(1+\dfrac mM\right)=mgL(1-\cos\theta_0)$。

$|v|=\sqrt{\dfrac{2MgL(1-\cos\theta_0)}{M+m}}$。右へ傾けて放したので、小球は左向き、台車は右向きに動く。

問4台車の上から見た小球にはたらく力

📝 どういう問題か?

台車は加速度 $A$ で動くので、台車の上の観測者の座標系は慣性系ではない。

  • 記述:台車の上の観測者から見ると、小球には糸の張力・重力のほかに何がはたらくか。小球にはたらく力の合力 $\vec F=(F_x,F_y)$ の各成分を $T,\theta,m,g,A$ で表す(水平右向きを $x$ 軸、鉛直上向きを $y$ 軸)
台車の中の観測者から見た小球。張力N、重力mg、慣性力-mAがはたらく
図C 台車上の観測者から見た力(TMPS作成)

台車と一緒に動く観測者には、実際の力(糸の張力 $T$、重力 $mg$)に加えて、慣性力 $-mA$(台車の加速度と逆向き)がはたらく。

$F_x=-T\sin\theta-mA$、$F_y=T\cos\theta-mg$。

($F_x,F_y$ は、台車から見た小球の加速度に $m$ をかけたものに等しい。)

問5微小振動のとき($\theta_0\ll1$)

📝 どういう問題か?

$\sin\theta\fallingdotseq\theta$、$\cos\theta\fallingdotseq1$ と近似できる微小な振れ。$x=L\sin\theta\fallingdotseq L\theta$(台車から見た水平位置)。

  • (a) 台車の上の観測者から見て、小球が「最下点O」から水平右向きに $x$ だけ離れているとき、$F_x=-kx$ と書ける。係数 $k$ を $m,M,g,L$ で表す
  • (b) $M=m$ のとき、時刻 $t=0$ に放した小球の位置 $x(t)$ と台車の速度 $V(t)$ を、$L,g,\theta_0,t$ で表す

(a) 張力 $T\fallingdotseq mg$($\theta$ が小さいので鉛直のつり合い $T\cos\theta\fallingdotseq mg$ に近い)。台車の加速度は $A=\dfrac{T\sin\theta}{M}\fallingdotseq\dfrac{mg\theta}{M}$。

$F_x=-T\sin\theta-mA\fallingdotseq-mg\theta-\dfrac{m^2g\theta}{M}=-\dfrac{m(M+m)g}{M}\,\theta$。

$x=L\theta$ より $F_x=-\dfrac{m(M+m)g}{ML}\,x$、すなわち $k=\dfrac{m(M+m)g}{ML}$。

(b) 台車から見た小球は、復元力 $-kx$ の単振動(質量 $m$)。角振動数 $\omega=\sqrt{\dfrac km}=\sqrt{\dfrac{(M+m)g}{ML}}$。$M=m$ なら $\omega=\sqrt{\dfrac{2g}{L}}$。

$t=0$ で $x=L\theta_0$、台車から見て静止なので $x(t)=L\theta_0\cos\sqrt{\dfrac{2g}{L}}\,t$。

運動量保存 $MV+m(V+\dot x)=0$ より $V=-\dfrac{m}{M+m}\dot x=-\dfrac12\dot x$($M=m$)。$\dot x=-L\theta_0\sqrt{\dfrac{2g}{L}}\sin\omega t$ なので

$$V(t)=\frac12L\theta_0\sqrt{\frac{2g}{L}}\sin\sqrt{\frac{2g}{L}}\,t=\theta_0\sqrt{\frac{gL}{2}}\,\sin\sqrt{\frac{2g}{L}}\,t$$
M=mのとき、台車から見た小球の位置xはコサイン、台車の速度Vはサインで変化する。xが0のとき台車の速さが最大
図D $M=m$ のときの $x(t)$ と $V(t)$(TMPS作成・無次元)
⚠️ (a)で小球の加速度は台車から見たもの。地面から見た $a$ を使うと $k$ が $\dfrac{mg}{L}$ に戻ってしまう。台車が動く分だけ復元力が強くなり、周期が短くなる($M\to\infty$ で $k=\dfrac{mg}{L}$ に戻る)。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
(b)で、どうして $V$ は $x$ の符号が逆で位相がずれるんですか?
Sora先生
Sora先生
運動量保存で、台車の速度は小球の台車に対する速度 $\dot x$ に比例する($V=-\tfrac12\dot x$)。$x$ は $\cos$、$\dot x$ は $-\sin$。だから $V$ は $\sin$ になって、$x=0$ で台車の速さが最大になる。グラフで確かめてみて。
Sora先生の総整理表

記述:台車と小球の型

問型着眼点
問1運動方程式糸の力の水平成分は、小球と台車で作用・反作用
問2運動量保存水平方向に外力なし → $mv+MV=0$
問3エネルギー保存台車の運動エネルギーも入れる
問4慣性力台車の上では $-mA$ を加える
問5微小振動台車から見た単振動、$k=\dfrac{m(M+m)g}{ML}$、$V=-\dfrac{m}{M+m}\dot x$
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】記述で手が止まった人への処方箋

  • 問1式が立たない → 小球と台車を別々に図に描き、糸の力の水平成分だけを矢印で描く
  • 問2運動量が使えない → 水平方向の外力が $0$ と一行書き、「最初が $0$ だから合計も $0$」
  • 問3台車を忘れる → 力学的エネルギーは「小球 + 台車」の和で保存、と書いてから代入
  • 問4慣性力の向きで迷う → 台車の加速度と逆向き。$A>0$ なら左向き
  • 問5$k$ が出ない → $F_x$ に $T\approx mg$、$A\approx mg\theta/M$ を入れて $x=L\theta$ に直す
TMPS ORIGINAL

順天堂大2024型 そっくり類題セット
(全4大問・解答解説つき)

2024年度の本番と同じ構成(第1問の5問、第2問、第3問、記述)で、設定と数値を変えたTMPSオリジナル問題です。分野をまたぐ小問と、誘導に乗って式を立てる力の練習に使ってください。

試験時間の目安 60分力学・電磁気・波・原子・熱・台車と小球
📄 本番形式の問題冊子PDFをダウンロード(全5ページ)

印刷して本番と同じように60分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。

※ 順天堂大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。

類題 大問Ⅰ 第1問(小問5問)

次の問い(問1〜問5)に答えよ。〔解答番号 1 〜 7〕 選択肢から正しいものを一つ選ぶ。

問1 断面積 $S$、長さ $L$ の一様な細い棒ABを、水の入った水槽の中に立てかける。棒の端Bは水槽の水平な底に、端Aは鉛直でなめらかな水槽の壁に接していて、棒と底のなす角は $30^\circ$ である。棒の点Pから下の部分は水中にあり、PBの長さは $a$ である。底と棒の端Bの間には摩擦力がはたらく。水の密度を $\rho_0$、棒の密度を $\rho\ (>\rho_0)$、重力加速度の大きさを $g$ とし、大気圧は無視する。次の問い((a), (b))に答えよ。
(a) 水中にあるPB部分にはたらく浮力は、PB部分を水で置きかえたときの重さに等しい。この浮力の、点Bのまわりの力のモーメントの大きさはいくらか。 1
① $\frac14\rho_0Sga^2$ ② $\frac{\sqrt3}{2}\rho_0Sga^2$ ③ $\frac{\sqrt3}{4}\rho_0Sga^2$ ④ $\frac12\rho_0Sga^2$
⑤ $\frac{\sqrt3}{8}\rho_0Sga^2$ ⑥ $\frac{\sqrt3}{4}\rho_0SgaL$ ⑦ $\frac18\rho_0Sga^2$ ⑧ $\frac{\sqrt3}{2}\rho_0SgaL$
(b) 底が棒の端Bに及ぼす摩擦力の大きさはいくらか。 2
① $\frac{\sqrt3}{2}SLg\left(\rho-\frac aL\rho_0\right)$ ② $\frac{\sqrt3}{2}SLg\left(\rho-\frac{a^2}{L^2}\rho_0\right)$ ③ $\frac{\sqrt3}{6}SLg\left(\rho-\frac{a^2}{L^2}\rho_0\right)$ ④ $\frac{\sqrt3}{2}SLg\left(\rho-\frac{a^2}{2L^2}\rho_0\right)$
⑤ $\frac{\sqrt3}{4}SLg\left(\rho-\frac{a^2}{L^2}\rho_0\right)$ ⑥ $\frac12SLg\left(\rho-\frac{a^2}{L^2}\rho_0\right)$ ⑦ $\frac{\sqrt3}{2}SLg\left(\rho-\frac{a}{2L}\rho_0\right)$ ⑧ $\sqrt3SLg\left(\rho-\frac{a^2}{L^2}\rho_0\right)$
問2 $xy$ 平面上の原点Oを中心とする半径 $a$ の円周上に、3つの点電荷を固定する。電気量 $q$ の電荷を点 $(a,0)$ に、電気量 $-q$ の電荷を点 $(-a,0)$ に、電気量 $2q$ の電荷を $x$ 軸の正の向きから $120^\circ$ の位置に置く($q>0$)。クーロンの法則の比例定数を $k$ として、次の問い((a), (b))に答えよ。
(a) 原点Oにおける電場の強さは $\dfrac{kq}{a^2}\times$ 3 となる。3 を埋めるのに正しいものを選べ。
① $1$ ② $\sqrt2$ ③ $\sqrt3$ ④ $2$
⑤ $\sqrt5$ ⑥ $\sqrt6$ ⑦ $\sqrt7$ ⑧ $3$
(b) $y$ 軸上の点 $(0,y)$ における電位を $V(y)$ とする。$V(y)$ はどのように表されるか。ただし、無限遠点を電位の基準点とする。 4
① $\frac{kq}{\sqrt{a^2+y^2}}+\frac{2kq}{\sqrt{\frac14a^2+\left(\frac{\sqrt3}{2}a-y\right)^2}}$ ② $\frac{2kq}{\sqrt{\frac34a^2+\left(\frac12a-y\right)^2}}$ ③ $\frac{2kq}{\frac14a^2+\left(\frac{\sqrt3}{2}a-y\right)^2}$ ④ $\frac{kq}{\sqrt{\frac14a^2+\left(\frac{\sqrt3}{2}a-y\right)^2}}$
⑤ $\frac{4kq}{\sqrt{\frac14a^2+\left(\frac{\sqrt3}{2}a-y\right)^2}}$ ⑥ $\frac{2kq}{\sqrt{\frac14a^2+\left(\frac{\sqrt3}{2}a-y\right)^2}}$ ⑦ $\frac{2kq}{\sqrt{a^2+y^2}}$ ⑧ $\frac{3kq}{\sqrt{a^2+y^2}}+\frac{2kq}{\sqrt{\frac14a^2+\left(\frac{\sqrt3}{2}a-y\right)^2}}$
問3 ある一定の振動数の音を出す音源がある。静止している音源に観測者が速さ $u$ で近づくときの、観測者に聞こえる音の振動数を $f_1$ とする。次に、観測者を静止させ、音源が観測者から速さ $u$ で遠ざかるときの、観測者に聞こえる音の振動数を $f_2$ とする。音速を $V$ とするとき、$\dfrac uV$ はどのように表されるか。ただし $u<V$ とする。 5
① $\frac{\sqrt{f_1}-\sqrt{f_2}}{\sqrt{f_1}}$ ② $\frac{\sqrt{f_1}-\sqrt{f_2}}{\sqrt{f_2}}$ ③ $\frac{\sqrt{f_1}-\sqrt{f_2}}{\sqrt{f_1}+\sqrt{f_2}}$
④ $\sqrt{\frac{f_1-f_2}{f_1}}$ ⑤ $\sqrt{\frac{f_1-f_2}{f_2}}$ ⑥ $\sqrt{\frac{f_1-f_2}{f_1+f_2}}$
⑦ $\frac{f_1-f_2}{f_1}$ ⑧ $\frac{f_1-f_2}{f_2}$ ⑨ $\frac{f_1-f_2}{f_1+f_2}$
問4 金属板の表面に、多数の平行な細い溝を等間隔 $d$ で刻んだ反射型の回折格子がある。溝の部分は光を反射しない。この格子に、波長 $\lambda$ の単色光を、格子の面となす角が $\phi$ となる向きから入射させたところ、格子の面となす角が $\theta$ の向きに強め合って明線ができた。入射光と回折光は、格子面の法線をはさんで反対側にある。$0^\circ<\phi<90^\circ$、$0^\circ<\theta<90^\circ$ とし、$m=0,\pm1,\pm2,\dots$ とする。成り立つ式として正しいものを選べ。 6
① $\cos\theta+\cos\phi=\frac{md}{\lambda}$ ② $\cos\theta-\cos\phi=\frac{md}{\lambda}$ ③ $\sin\theta+\sin\phi=\frac{md}{\lambda}$ ④ $\sin\theta-\sin\phi=\frac{md}{\lambda}$
⑤ $\cos\theta+\cos\phi=\frac{m\lambda}{d}$ ⑥ $\cos\theta-\cos\phi=\frac{m\lambda}{d}$ ⑦ $\sin\theta+\sin\phi=\frac{m\lambda}{d}$ ⑧ $\sin\theta-\sin\phi=\frac{m\lambda}{d}$
問5 重水素の原子核 $^{2}_{1}\mathrm H$ と三重水素の原子核 $^{3}_{1}\mathrm H$ が衝突して、核反応 $^{2}_{1}\mathrm H+{}^{3}_{1}\mathrm H\to{}^{4}_{2}\mathrm{He}+{}^{1}_{0}\mathrm n$ が起こった。この反応で失われる質量から発生するエネルギーは何MeVか。$^{2}_{1}\mathrm H$,$^{3}_{1}\mathrm H$,$^{4}_{2}\mathrm{He}$ の原子核の質量をそれぞれ 2.0136 u,3.0160 u,4.0026 u、中性子の質量を 1.0087 u として、最も近い値を選べ。ただし、真空中の光の速さは $3.0\times10^8\ \mathrm{m/s}$、電気素量は $1.6\times10^{-19}$ C、$1\ \mathrm u=1.7\times10^{-27}$ kg、$1\ \mathrm{MeV}=10^6$ eV である。 7 MeV
① $1.8$ ② $3.5$ ③ $8.8$ ④ $18$
⑤ $35$ ⑥ $88$ ⑦ $1.8\times10^2$ ⑧ $3.5\times10^2$
▶ 大問Ⅰ 第1問(小問5問) の答えと解説を見る

大問Ⅰ 第1問(小問5問) の答えと解説

問1(a)
[[1]]:③
  1. 浮力の大きさは $\rho_0Sag$、向きは鉛直上向き、作用点はPBの中点(Bから棒に沿って $\dfrac a2$)。
  2. Bから作用点までの水平距離は $\dfrac a2\cos30^\circ=\dfrac{\sqrt3}4a$。モーメントは $\rho_0Sag\cdot\dfrac{\sqrt3}4a=\dfrac{\sqrt3}4\rho_0Sga^2$。
問1(b)
[[2]]:②
  1. Bのまわりのモーメントのつり合い。重力 $\rho SLg$ の重心はBから $\dfrac L2$ で、水平距離は $\dfrac{\sqrt3}4L$。
  2. 壁から受ける水平な垂直抗力 $N$ の腕は、Aの高さ $L\sin30^\circ=\dfrac L2$。$N\cdot\dfrac L2=\rho SLg\cdot\dfrac{\sqrt3}4L-\dfrac{\sqrt3}4\rho_0Sga^2$。
  3. $N=\dfrac{\sqrt3}2SLg\left(\rho-\dfrac{a^2}{L^2}\rho_0\right)$。水平方向のつり合いから、摩擦力は $N$ に等しい。
問2(a)
[[3]]:④
  1. $\dfrac{kq}{a^2}$ を単位にして、各電荷がOにつくる電場を成分で書く。$q$ は $(-1,0)$、$-q$ はOから $-q$ に向かう向きで $(-1,0)$、$2q$ はOから遠ざかる向きで $2\left(\dfrac12,-\dfrac{\sqrt3}2\right)=(1,-\sqrt3)$。
  2. 合成すると $(-1,-\sqrt3)$、大きさ $\sqrt{1+3}=2$。
問2(b)
[[4]]:⑥
  1. $q$ と $-q$ は点 $(0,y)$ から等しい距離 $\sqrt{a^2+y^2}$ にあるので、電位は打ち消し合う。
  2. $2q$ は点 $\left(-\dfrac a2,\dfrac{\sqrt3}2a\right)$ にあり、距離は $\sqrt{\dfrac14a^2+\left(\dfrac{\sqrt3}2a-y\right)^2}$。よって $V(y)=\dfrac{2kq}{\sqrt{\frac14a^2+\left(\frac{\sqrt3}2a-y\right)^2}}$。
問3
[[5]]:②
  1. 音源の振動数を $f_0$ とする。観測者が近づくとき $f_1=\dfrac{V+u}Vf_0$、音源が遠ざかるとき $f_2=\dfrac V{V+u}f_0$。
  2. 比をとると $\dfrac{f_1}{f_2}=\left(\dfrac{V+u}V\right)^2$。よって $\dfrac uV=\sqrt{\dfrac{f_1}{f_2}}-1=\dfrac{\sqrt{f_1}-\sqrt{f_2}}{\sqrt{f_2}}$。
問4
[[6]]:⑤
  1. 隣り合う溝で反射する2つの光の経路差は、入射側の $d\cos\phi$ と回折側の $d\cos\theta$ の和(角度を格子面から測っているので、格子面に沿った成分は $\cos$)。
  2. 強め合う条件は $d(\cos\theta+\cos\phi)=m\lambda$、すなわち $\cos\theta+\cos\phi=\dfrac{m\lambda}d$。
問5
[[7]]:④
  1. 反応前の質量は $2.0136+3.0160=5.0296$ u、反応後は $4.0026+1.0087=5.0113$ u。質量欠損は $0.0183$ u。
  2. $E=0.0183\times1.7\times10^{-27}\times(3.0\times10^8)^2\fallingdotseq2.8\times10^{-12}$ J。$1\ \mathrm{MeV}=1.6\times10^{-13}$ J なので $E\fallingdotseq17.5$ MeV。最も近いのは 18。
類題 大問Ⅰ 第2問(磁場中の荷電粒子)

真空中で、鉛直上向きで磁束密度 $B_0$ の一様な磁場がある。この磁場の中で、質量 $m$、電気量 $q\ (>0)$ の荷電粒子が、磁場に垂直な水平面内の半径 $R$ の円軌道上を、等速円運動している。次の問い(問1〜問3)に答えよ。〔解答番号 1 〜 5〕

問1 この粒子の運動エネルギーはどのように表されるか。 1
① $\frac{q^2B_0^2R^2}{m}$ ② $\frac{q^2B_0^2R^2}{4m}$ ③ $\frac{q^2B_0^2R^2}{2m}$ ④ $\frac{q^2B_0R^2}{2m}$
⑤ $\frac{q^2B_0^2R}{2m}$ ⑥ $\frac{q^2B_0^2R^2}{2\pi m}$ ⑦ $\frac{2q^2B_0^2R^2}{m}$ ⑧ $\frac{q^2B_0^2R^2}{2m^2}$
問2 問1の状態から、磁場を変化させる。軌道と同じ水平面内に、軌道と同心の半径 $r\ (<R)$ の円をとり、その内側を領域1、外側を領域2とする。時刻 $t=0$ に問1の状態であったとして、領域1、領域2の磁束密度を $B_1=B_0+b_1t$、$B_2=B_0+b_2t$ とする($b_1,\ b_2$ は正の定数で、磁場の向きは常に鉛直上向き)。次の問い((a), (b))に答えよ。
(a) 磁場が変化している間、半径 $R$ の円周上には、接線方向で大きさが一様な誘導電場が生じる。その強さ $E$ はいくらか。 2
① $\frac{r^2b_1+(R^2-r^2)b_2}{R}$ ② $\frac{r^2b_1+R^2b_2}{2R}$ ③ $\frac{r^2b_1+(R-r)^2b_2}{2R}$ ④ $\frac{\pi\{r^2b_1+(R^2-r^2)b_2\}}{2R}$
⑤ $\frac{r^2b_1+(R^2-r^2)b_2}{2R}$ ⑥ $\frac{r^2b_1+(R^2-r^2)b_2}{2R^2}$ ⑦ $\frac{r^2b_1+(R^2-r^2)b_2}{2\pi R}$ ⑧ $\frac{r^2b_1+(R^2-r^2)b_2}{4R}$
(b) 粒子がこの電場から受ける力 $qE$ で加速されるとき、時間 $T$ の間に速さは何だけ増えるか。$E$ は一定とし、$q,E,m,T$ で答えよ。 3
① $\frac{qET}{2m}$ ② $\frac{qET}{m}$ ③ $\frac{qET^2}{2m}$ ④ $\frac{qET^2}{m}$
⑤ $\frac{q^2ET}{m}$ ⑥ $\frac{qET}{2\pi m}$ ⑦ $\frac{2qET}{m}$ ⑧ $\frac{qE^2T}{m}$
問3 磁場の変化に合わせて $b_1,\ b_2$ をうまく調整すると、軌道の半径を $R$ に保ったまま粒子を加速できる。このとき、時刻 $t=0$ から $t=T$ までの間に、問2(b)の加速で粒子の速さが増えるものとする。次の問い((a), (b))に答えよ。
(a) 軌道の半径が $R$ のまま、軌道上の磁束密度が $B_0\to B_0+b_2T$ と変化した。この間の速さの増加を $q,R,m,b_2,T$ で表せ。 4
① $\frac{qRb_2T}{2m}$ ② $\frac{qRb_2T}{m}$ ③ $\frac{2qRb_2T}{m}$ ④ $\frac{qR^2b_2T}{m}$
⑤ $\frac{qb_2T}{m}$ ⑥ $\frac{qRb_2T}{2\pi m}$ ⑦ $\frac{qRb_2T^2}{m}$ ⑧ $\frac{qRb_2T}{\pi m}$
(b) $r=\dfrac R2$ のとき、$\dfrac{b_1}{b_2}$ はいくらか。 5
① $2$ ② $3$ ③ $4$ ④ $5$
⑤ $6$ ⑥ $8$ ⑦ $9$ ⑧ $10$
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大問Ⅰ 第2問(磁場中の荷電粒子) の答えと解説

問1
[[1]]:③
  1. 円運動の運動方程式 $\dfrac{mv^2}R=qvB_0$ から $v=\dfrac{qB_0R}m$。
  2. $K=\dfrac12mv^2=\dfrac{q^2B_0^2R^2}{2m}$。
問2(a)
[[2]]:⑤
  1. 軌道の内側を貫く磁束は $\Phi=\pi r^2B_1+\pi(R^2-r^2)B_2$。誘導起電力の大きさは $\dfrac{\Delta\Phi}{\Delta t}=\pi r^2b_1+\pi(R^2-r^2)b_2$。
  2. 円周の長さ $2\pi R$ で割って $E=\dfrac{r^2b_1+(R^2-r^2)b_2}{2R}$。
問2(b)
[[3]]:②
  1. 接線方向の運動方程式 $m\dfrac{\Delta v}{\Delta t}=qE$ より、$\Delta v=\dfrac{qE}mT$。
問3(a)
[[4]]:②
  1. 半径が一定なので、向心方向の運動方程式から $mv=qBR$($B$ は軌道上の磁束密度)。
  2. $B$ が $b_2T$ 増えると $mv$ が $qRb_2T$ 増えるので、$\Delta v=\dfrac{qRb_2T}m$。
問3(b)
[[5]]:④
  1. 問2(b)の $\dfrac{qET}m$ と(a)の $\dfrac{qRb_2T}m$ が等しいので $E=Rb_2$。
  2. 問2(a)から $\dfrac{r^2b_1+(R^2-r^2)b_2}{2R}=Rb_2$。$r^2b_1=(R^2+r^2)b_2$ より $\dfrac{b_1}{b_2}=\dfrac{R^2}{r^2}+1$。
  3. $r=\dfrac R2$ を入れると $\dfrac{b_1}{b_2}=5$。
類題 大問Ⅰ 第3問(熱サイクル)

なめらかに動くピストンを備えた容器に1 molの理想気体を入れ、状態Aから出発して A→B→C→A と1サイクル変化させる。状態Aは体積 $aV_0$、圧力 $ap_0$($a>1$)である。A→Bは温度を一定に保ちながら膨張させて、体積 $a^2V_0$、圧力 $p_0$ の状態Bにする。B→Cは圧力 $p_0$ 一定で圧縮して、体積 $V_0$ の状態Cにする。C→Aは、圧力と体積の関係を表すグラフ上の直線(その延長が原点を通る)にそって変化させ、はじめの状態Aにもどす。この理想気体の定積モル比熱を $C_V$、気体定数を $R$ とする。次の問い(問1〜問6)に答えよ。〔解答番号 1 〜 6〕

問1 A→Bの過程で気体が吸収した熱量は、$p_0V_0$ の何倍か。 1 倍
① $a\ln a$ ② $a^2\ln a$ ③ $(a^2-1)\ln a$ ④ $\frac{a^2\ln a}{2}$
⑤ $2a^2\ln a$ ⑥ $2a\ln a$ ⑦ $(a^2-a)\ln a$ ⑧ $\ln a$
問2 B→Cの過程で気体が吸収した熱量は、$p_0V_0$ の何倍か。 2 倍
① $1-a^2$ ② $(1-a^2)\frac{C_V}{R}$ ③ $(1-a^2)\left(1+\frac{C_V}{R}\right)$ ④ $(a^2-1)\left(1+\frac{C_V}{R}\right)$
⑤ $\frac{1-a^2}{2}\left(1+\frac{C_V}{R}\right)$ ⑥ $(1-a)\left(1+\frac{C_V}{R}\right)$ ⑦ $(a^2-1)\frac{C_V}{R}$ ⑧ $(1-a^2)\left(\frac{C_V}{R}-1\right)$
問3 C→Aの過程で気体が外部にした仕事は、$p_0V_0$ の何倍か。 3 倍
① $a^2-1$ ② $\frac{a^2-1}{2}$ ③ $\frac{a-1}{2}$ ④ $\frac{a^2-1}{4}$
⑤ $\frac{a(a-1)}{2}$ ⑥ $(a-1)^2$ ⑦ $\frac{a^2-1}{2a}$ ⑧ $\frac{a^3-1}{3}$
問4 C→Aの過程で気体が吸収した熱量は、$p_0V_0$ の何倍か。 4 倍
① $(a^2-1)\frac{C_V}{R}$ ② $(a^2-1)\left(\frac{C_V}{R}+\frac12\right)$ ③ $(a^2-1)\left(\frac{C_V}{R}+1\right)$ ④ $(a^2-1)\left(\frac{C_V}{R}+\frac32\right)$
⑤ $(a-1)\left(\frac{C_V}{R}+\frac12\right)$ ⑥ $(a^2-1)\left(\frac{2C_V}{R}+\frac12\right)$ ⑦ $\frac{a^2-1}{2}\left(\frac{C_V}{R}+\frac12\right)$ ⑧ $(a^2-a)\left(\frac{C_V}{R}+\frac12\right)$
問5 $C_V=\dfrac32R$、$a=2$ とする。A→B→C→Aを1サイクルとする熱機関の熱効率 $e$ はいくらか。$\ln2=0.69$ とし、最も近い値を選べ。 5
① $0.07$ ② $0.10$ ③ $0.14$ ④ $0.19$
⑤ $0.25$ ⑥ $0.33$ ⑦ $0.50$ ⑧ $0.75$
問6 $a=1+\Delta a$ と表し、$\Delta a$ は1に比べてじゅうぶん小さいとする。1サイクルで気体が外部にする正味の仕事は $W=\boxed{\,6\,}\times(\Delta a)^2\times p_0V_0$ と近似できる($(\Delta a)^3$ 以上は無視。$\ln(1+x)\fallingdotseq x-\dfrac{x^2}2+\dfrac{x^3}3$ を用いてよい)。 6 を埋めるのに正しいものを選べ。
① $\frac14$ ② $\frac12$ ③ $\frac34$ ④ $1$
⑤ $\frac32$ ⑥ $2$ ⑦ $3$ ⑧ $4$
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大問Ⅰ 第3問(熱サイクル) の答えと解説

問1
[[1]]:②
  1. 等温変化なので内部エネルギーは変わらず、吸収した熱量は気体がした仕事に等しい。
  2. $Q_{AB}=RT_A\ln\dfrac{V_B}{V_A}=ap_0\cdot aV_0\cdot\ln a=a^2p_0V_0\ln a$。
問2
[[2]]:③
  1. 定圧変化なので $Q_{BC}=C_p(T_C-T_B)$、$C_p=C_V+R$。
  2. $RT_C=p_0V_0$、$RT_B=p_0\cdot a^2V_0$ なので $Q_{BC}=(C_V+R)\cdot\dfrac{p_0V_0(1-a^2)}R=(1-a^2)\left(1+\dfrac{C_V}R\right)p_0V_0$。
問3
[[3]]:②
  1. C→Aは直線なので、仕事はグラフの台形の面積 $\dfrac12(p_0+ap_0)(a-1)V_0=\dfrac{(a+1)(a-1)}2p_0V_0$。
  2. よって $\dfrac{a^2-1}2$ 倍。
問4
[[4]]:②
  1. 内部エネルギーの増加は $C_V(T_A-T_C)=C_V\cdot\dfrac{(a^2-1)p_0V_0}R$。
  2. 問3の仕事 $\dfrac{a^2-1}2p_0V_0$ との和が吸収した熱量で、$(a^2-1)\left(\dfrac{C_V}R+\dfrac12\right)p_0V_0$。
問5
[[5]]:③
  1. 熱を吸収するのは A→B と C→A、放出するのは B→C。
  2. $Q_{AB}=4\ln2\,p_0V_0\fallingdotseq2.76p_0V_0$、$Q_{CA}=3\times2\,p_0V_0=6p_0V_0$、$Q_{BC}=(1-4)\times\dfrac52\,p_0V_0=-7.5p_0V_0$。
  3. $e=1-\dfrac{7.5}{2.76+6}\fallingdotseq0.144$。最も近い値は 0.14。
問6
[[6]]:④
  1. 1サイクルの正味の仕事は各過程の仕事の和。$W=a^2p_0V_0\ln a-(a^2-1)p_0V_0+\dfrac{a^2-1}2p_0V_0=\left\{a^2\ln a-\dfrac{a^2-1}2\right\}p_0V_0$。
  2. $a^2\ln a=(1+2\Delta a+\Delta a^2)\left(\Delta a-\dfrac{\Delta a^2}2+\dfrac{\Delta a^3}3\right)\fallingdotseq\Delta a+\dfrac32\Delta a^2$、$\dfrac{a^2-1}2=\Delta a+\dfrac{\Delta a^2}2$。
  3. 差は $(\Delta a)^2$。係数は 1。
類題 大問Ⅱ 記述(台車の上の小球)

質量 $M$ の台車の上面に、半径 $R$ のなめらかな円弧状の溝がある。溝の断面は円の下半分で、この円の中心Cは溝の最下点Oの真上 $R$ の位置にある。台車は水平でなめらかな床の上を動くことができる。質量 $m$ の小球Pを溝に入れ、CP が鉛直線となす角が $\theta_0\ (>0)$ となる最下点Oの右側の位置で手で支えて静止させる。この状態から小球を静かに放すと、小球と台車は同時に動き出す。小球の位置は、CP が鉛直下向きとなす角 $\theta$ で表す(Pが右側にあるとき $\theta>0$、左側にあるとき $\theta<0$)。小球が溝から受ける垂直抗力の大きさを $N$、重力加速度の大きさを $g$、小球と台車の加速度の水平成分(地面に対する値、右向きを正)をそれぞれ $a,\ A$ とする。空気抵抗や摩擦は考えない。次の問い(問1〜問5)に答えよ。解答では、結果だけでなく考え方や途中の式も記すこと。

問1 小球と台車の水平方向の運動方程式を書け。
問2 小球が最下点Oを通過する瞬間($\theta=0$)の、小球と台車の水平方向の速度を、地面に対してそれぞれ $v,\ V$(右向きを正)とする。運動量保存則を用いて、$V$ を $m,\ M,\ v$ で表せ。
問3 台車の速さの最大値(小球が最下点Oを通過するときの $|V|$)を $m,\ M,\ R,\ g,\ \theta_0$ で表せ。
問4 台車とともに運動する観測者(非慣性系)から見ると、小球にはたらく力は慣性力をふくめて $\vec F=(F_x,F_y)$ と書ける。水平右向きを $x$ 軸、鉛直上向きを $y$ 軸(ともに正の向きを力の正の向き)とするとき、$F_x,\ F_y$ を $m,\ g,\ A,\ N,\ \theta$ で表せ。
問5 $\theta_0\ll1$ の場合を考える。$\sin\theta\fallingdotseq\theta$、$\cos\theta\fallingdotseq1$ を用いてよく、小球は台車に対して水平方向に動くとみなせるので $F_y\fallingdotseq0$ が成り立つ。
(a) 台車に対する小球の水平位置(最下点Oを原点、右向きを正)を $x\ (|x|\ll R)$ とするとき、$F_x\fallingdotseq-kx$ と表せる。係数 $k$ を $m,\ M,\ g,\ R$ で表せ。
(b) $M=3m$ とする。小球を放した時刻を $t=0$ として、時刻 $t$ における台車の地面に対する速度(右向きを正)を $R,\ g,\ t,\ \theta_0$ で表せ。
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大問Ⅱ 記述(台車の上の小球) の答えと解説

問1
小球:$ma=-N\sin\theta$、台車:$MA=N\sin\theta$
  1. 垂直抗力は溝の面に垂直で、Pから中心Cに向かう向き。水平成分は、右側($\theta>0$)では左向きで $N\sin\theta$。小球はこれを受けて $ma=-N\sin\theta$。
  2. 台車は反作用 $N\sin\theta$ を右向きに受けるので $MA=N\sin\theta$。$\theta<0$ のときも $\sin\theta$ の符号により成り立つ。
問2
$V=-\dfrac mMv$
  1. 水平方向には外力がはたらかず、はじめは静止しているので運動量の和は0。$mv+MV=0$ より $V=-\dfrac mMv$。
問3
$|V|=m\sqrt{\dfrac{2gR(1-\cos\theta_0)}{M(M+m)}}$
  1. エネルギー保存:$mgR(1-\cos\theta_0)=\dfrac12mv^2+\dfrac12MV^2$。$V=-\dfrac mMv$ を入れると $mgR(1-\cos\theta_0)=\dfrac12mv^2\left(1+\dfrac mM\right)$。
  2. $v^2=\dfrac{2MgR(1-\cos\theta_0)}{M+m}$。台車の速さは $|V|=\dfrac mM|v|=m\sqrt{\dfrac{2gR(1-\cos\theta_0)}{M(M+m)}}$。
問4
$F_x=-N\sin\theta-mA,\ \ F_y=N\cos\theta-mg$
  1. 小球にはたらく力は、重力 $mg$(下向き)、垂直抗力 $N$(Cに向かう向き)、慣性力 $-mA$(台車の加速度と逆向き、水平)。
  2. 水平成分 $F_x=-N\sin\theta-mA$、鉛直成分 $F_y=N\cos\theta-mg$。
問5
(a) $k=\dfrac{m(M+m)g}{MR}$(b) $V=\dfrac{\sqrt{3gR}}6\,\theta_0\sin\!\left(2\sqrt{\dfrac g{3R}}\,t\right)$
  1. (a) $F_y\fallingdotseq0$ より $N\fallingdotseq mg$。問1から $A=\dfrac{N\sin\theta}M\fallingdotseq\dfrac{mg\theta}M$。$F_x=-N\sin\theta-mA\fallingdotseq-mg\theta\left(1+\dfrac mM\right)$。
  2. $x=R\theta$ を使って $F_x\fallingdotseq-\dfrac{m(M+m)g}{MR}x$。$k=\dfrac{m(M+m)g}{MR}$。
  3. (b) $M=3m$ では $k=\dfrac{4mg}{3R}$。台車から見た小球の運動方程式 $m\ddot x=-kx$ は角振動数 $\omega=\sqrt{\dfrac km}=2\sqrt{\dfrac g{3R}}$ の単振動で、$x=R\theta_0\cos\omega t$($t=0$ で $x=R\theta_0$、静止)。
  4. 台車の加速度は $A\fallingdotseq\dfrac{mg\theta}M=\dfrac g3\cdot\dfrac xR=\dfrac{g\theta_0}3\cos\omega t$。$t=0$ で台車は静止しているので積分して $V=\dfrac{g\theta_0}{3\omega}\sin\omega t$。
  5. $\dfrac{g}{3\omega}=\dfrac g3\cdot\dfrac12\sqrt{\dfrac{3R}g}=\dfrac{\sqrt{3gR}}6$。よって $V=\dfrac{\sqrt{3gR}}6\theta_0\sin\!\left(2\sqrt{\dfrac g{3R}}\,t\right)$。

※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、設定・数値・問われ方を変えて作っています(棒の角度、電荷の配置、角度の基準、核反応、等温変化、円弧状の溝のある台車など)。図は載せていないので、文章から自分で図を描いて解いてください。選択肢はすべて、数値計算で確かめてあります。

CHECK

30秒 得点診断

本番の過去問、またはそっくり類題セットを60分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。

第1問(小問5問)
第2問(荷電粒子の加速)
第3問(気体の熱サイクル)
記述(台車と小球)
FOR PARENTS

保護者の方へ:順天堂大の物理で知っておきたい3つのこと

① 分野が広い、だから「落とさない」練習
第1問は力学・電磁気・波・原子と分野をまたぐ小問が並びます。1問ずつは公式で解けるものが多いので、基本の公式を使える形にしておくことが、点数に直結します。
② 記述は「書き方」も練習が必要
結果だけでなく考え方と途中の式を書く形式です。分かっていても、法則名と式を順に書く練習をしないと、部分点が取りこぼされます。
③ 秋からは「答案を見てもらう」
60分の配分や、記述の書き方は独学では直しにくい部分です。第三者の目で見てもらうと最短で伸びます。
FAQ

よくある質問

Q. 順天堂大学 医学部の物理2024年度は、どの順番で解くのがよいですか?

TMPSのおすすめは、第1問(小問5問)を13分、第2問(荷電粒子の加速)を11分、第3問(気体の熱サイクル)を10分、記述(台車と小球)を20分、見直し6分です(物理だけで60分の計算。2科目120分の配分は科目ごとに調整してください)。第1問は式の短い小問から取り、第2問・第3問は誘導の順に進めます。記述は問1〜問3までで半分は取れる構成です。

Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?

分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を求めるか・選択肢の形をTMPSの言葉で説明しています。

Q. 記述の大問(台車と小球)は、どこまで書けば点になりますか?

「結果だけでなく考え方や途中の式も書く」形式なので、使う法則(運動方程式、運動量保存、エネルギー保存、単振動)と立てた式を順に書くことが大切です。ページには答案の一例を載せています。

Q. そっくり類題セットとは何ですか?

2024年度と同じ構成(第1問の5問、第2問、第3問、記述)で、設定・数値を変えたTMPSオリジナル問題です。本文・選択肢はすべて新しく作り、全問の答えと解説をこのページに載せ、本番形式のPDFも無料で配布しています。

Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?

公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。

安心安全・継続更新システム

問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。

受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。

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