① 接点の位置:棒は円に接するので、Oから棒までの距離は $r$。棒が床と $30^\circ$ なので、棒の下端からOまでの水平距離は $\dfrac{r}{\sin30^\circ}=2r$。下端から接点までは $\sqrt{(2r)^2-r^2}=\sqrt3r$。
📌 このページの使い方
- 過去問集をお持ちの方:本番と同じ時間で解き、答え一覧で採点してから解説へ
- お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
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※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。選択肢の番号は本番のマークシートとの対応を示すためのものです。※ 記述の大問は、答案の一例を載せています。
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LINEで誤りを連絡3分で分かる 2026年度の順天堂大の物理
- ✅ 2科目で120分(物理は1科目分)。大問Ⅰはマーク式(第1問〜第3問)、大問Ⅱは記述式です。
- ✅ 第1問は6つの小問(解答番号1〜9)。力学(棒のつり合い)、波(重ね合わせ)、電磁気(導線の磁場、ホール効果)、原子(X線の回折、ボーア模型)と、分野をまたぐ1問ずつの出題。式が短く、取りこぼしたくない所です。
- ✅ 第2問はコンデンサーとコイルの回路。(問1)でスイッチをアにつないで電気量と熱量、(問2)でイにつないで電気振動。誘導が丁寧なので、前の結果を次で使うことが大切です。
- ✅ 第3問は気体・板・ばね。内部エネルギーと熱量、断熱変化の微小量($a,b$ が小さい)の近似計算が中心です。
- ✅ 記述は2つの振り子の衝突。張力、反発係数、微小振動での重心の運動と、2度目の衝突までを式で書きます。
物理 60分の立ち回りマップ
2科目120分を物理60分・もう1科目60分として配分した場合のTMPSの目安です。
本番の答え一覧(採点用)
解説を読む前の採点用です。数字は解答番号、記号は選択肢の番号です。すべて、数値計算(連立方程式・微分方程式の数値解)で独立に確かめています。
第1問(解答番号1〜9)
第2問(解答番号1〜6)
第3問(解答番号1〜6)
記述(答案の一例)
※ 検算:第1問〜第3問の選択肢はすべて、力のつり合い・電気回路の微分方程式・断熱変化の厳密解などを数値で解いて確かめ、一致しました。記述も、運動方程式を数値積分して確かめています。
採点したら → 30秒の得点診断へ第1問 分野をまたぐ小問6問 ── 式が短い問題から確実に
力学・波・電磁気・原子から1問ずつ。1問2〜3分が目安です。1つずつが独立なので、詰まったら次へ進みましょう。
問1 (解答番号1)半円柱に立てかけた棒が受ける摩擦力
半径 $r$ の半円柱が床に固定され、長さ $2r$、質量 $M$ の一様な棒を床と $30^\circ$ になるように立てかけた。棒と半円柱の間は摩擦なし、棒と床の間は摩擦あり。棒は静止している。
- ①〜⑧から、棒が床から受ける摩擦力の大きさを選ぶ(選択肢は $\frac18Mg$ から $\frac{\sqrt3}{2}Mg$ まで)
② 下端まわりのモーメント:棒には重力 $Mg$(重心は下端から $r$)と、接点での垂直抗力 $N$(棒に垂直)がはたらく。下端のまわりで
③ 水平方向のつり合い:$N$ は棒に垂直で、水平から $60^\circ$ 上向きに傾いている向き(水平成分は $N\sin30^\circ$)。摩擦力 $f$ はそれと打ち消すので
問2 (解答番号2)逆向きに進む2つの正弦波の重ね合わせ
周期 $T$、波長 $\lambda$、振幅 $A$ の同じ正弦波が $x$ 軸上を互いに逆向きに進んで重なる。$t=0$ では、右向きの波が $A\sin kx$、左向きの波が $-A\sin kx$ の形。$x\ge0$ の範囲。
- ①〜⑧から、時刻 $t=\dfrac T{12}$ の媒質の変位 $y$ を表すグラフを選ぶ(8つのグラフ)
右向きは $y_1=A\sin(kx-\omega t)$、左向きは $y_2=-A\sin(kx+\omega t)$。和をとると
$\omega t=\dfrac{2\pi}{T}\cdot\dfrac T{12}=\dfrac\pi6$ なので $\sin\omega t=\dfrac12$。よって $y=-A\cos kx$。$x=0$ で $-A$、$x=\dfrac\lambda2$ で $+A$、$x=\lambda$ でまた $-A$。振幅 $A$($2A$ ではない)で、$x=0$ の変位が $-A$ のグラフ。
問3 (解答番号3)導線の磁場と一様な磁場の重ね合わせ
$x$ 軸の正の向きの一様な磁場 $B_0$ の中に、$xy$ 平面に垂直で原点を通る無限に長い導線があり、紙面の裏から表へ電流が流れる。磁束密度の大きさが0になる点が $y>0$ の側に1点だけあり、その点とOの距離を $r$ とする。
- ①〜⑧から、点 $\left(\dfrac r2,-\dfrac r2\right)$ での磁束密度の $x$ 成分 $B_x$ を選ぶ
電流が $+z$ 向き(裏→表)なので、導線の磁場は反時計回り。距離 $\rho$ の点で大きさ $\dfrac C\rho$、向きは $\dfrac{(-y,\ x)}{\rho}$。点 $(0,r)$ では向きが $-x$ で、$B_0$ を打ち消すので $\dfrac Cr=B_0$。
点 $\left(\dfrac r2,-\dfrac r2\right)$ は $\rho=\dfrac r{\sqrt2}$。大きさは $\dfrac{C\sqrt2}r=\sqrt2B_0$。向きは $\dfrac{(-y,x)}\rho=\dfrac{(r/2,\ r/2)}{r/\sqrt2}=\dfrac{(1,1)}{\sqrt2}$。したがって導線の磁場の成分は $(B_0,\ B_0)$。
問4 (解答番号4・5)ホール効果
$x,y,z$ 方向の長さが $a,b,c$ の直方体のp型半導体に、$z$ 軸の正の向きに磁束密度 $B$、$y$ 軸の正の向きに電流 $I$ を流す。キャリアは正孔(電気量 $+e$、数密度 $n$)。$x$ に垂直な面Kと面Lの間に電位差が生じる。
- (a) ①〜⑧から、ホール(正孔)の $y$ 方向の平均の速さ $v$ を選ぶ(解答番号4)
- (b) ①〜⑧から、面Kに対する面Lの電位を選ぶ(解答番号5)
(a) 電流が流れる断面は $x$ 方向 $a$ × $z$ 方向 $c$。正孔の電流は $I=env\cdot ac$ なので
(b) 正孔は $+y$ 向きに動き、磁場($+z$)から受ける力は $e\,\vec v\times\vec B$ の向き、$\hat y\times\hat z=\hat x$ なので$+x$ 向き。正孔が面L側(図の $x$ の正の側)にたまるので、面Lが正に帯電する。つり合いでは電場 $E$ による力 $eE$ と磁場の力 $evB$ が等しく、$E=vB$。電位差は $Ea=Bav$(面Lの方が高い)。
問5 (解答番号6・7)X線の反射(ブラッグの条件)
間隔 $d$ の格子面が平行に並んだ結晶に波長 $\lambda$ のX線を当てる。格子面に対して角 $\theta$ で入射すると、隣り合う格子面で反射したX線が同位相のとき強め合う。(b)では $\lambda=1.7\times10^{-10}$ m、$\theta$ を変えると3つの角度で強め合い、最大の角 $\theta_c=50.6^\circ$。
- (a) ①〜⑧から、反射X線が強め合う条件を選ぶ(解答番号6)
- (b) ①〜⑧から、格子面の間隔 $d$ に最も近い値を選ぶ(解答番号7)
(a) 隣り合う格子面で反射したX線の経路差は往復で $2d\sin\theta$。同位相になるには波長の整数倍。
(b) $\sin\theta<1$ に収まる $n$ の最大値が3なので、3つの角度は $n=1,2,3$。$\theta$ が大きいほど $\sin\theta$ も大きいので、最大の角 $\theta_c$ が $n=3$。
選択肢の中で最も近いのは $3.3\times10^{-10}$ m。(問題文の $\cos50.6^\circ=0.63$ は、この式では使わない。)
問6 (解答番号8・9)水素原子のボーア模型
水素原子内の電子(質量 $m$、電気量 $-e$)が、原子核(電気量 $+e$)からクーロン力を受けて半径 $r$ の円運動をする。クーロンの比例定数を $k$、プランク定数を $h$ とする。量子条件は $2\pi r=n\times$(電子波の波長)。
- (a) ①〜⑧から、軌道上を等速円運動する電子の力学的エネルギーを選ぶ(解答番号8)
- (b) ①〜⑧から、量子条件を使った半径 $r$ を選ぶ(解答番号9)
(a) 運動方程式 $\dfrac{mv^2}r=\dfrac{ke^2}{r^2}$ から $\dfrac12mv^2=\dfrac{ke^2}{2r}$。位置エネルギーは $-\dfrac{ke^2}r$。
(b) 電子波の波長は $\dfrac h{mv}$ なので $2\pi r=n\dfrac h{mv}$、すなわち $mvr=\dfrac{nh}{2\pi}$。2乗して $v^2=\dfrac{ke^2}{mr}$ を代入。
第1問:小問の型と着眼点
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1 | 力のつり合い | 未知の力が2つかかる点(下端)のまわりでモーメント |
| 問2 | 定在波 | $\sin(kx-\omega t)-\sin(kx+\omega t)=-2\cos kx\sin\omega t$ |
| 問3 | 磁場の合成 | 導線の磁場の向きは右ねじ、成分で足す |
| 問4 | ホール効果 | 断面積は電流に垂直な面、力の向きは $\vec v\times\vec B$ |
| 問5 | ブラッグ条件 | $2d\sin\theta=n\lambda$、$n$ の最大数から $n$ を決める |
| 問6 | ボーア模型 | 運動方程式 → $E=-\dfrac{ke^2}{2r}$、$mvr=\dfrac{nh}{2\pi}$ |
🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋
- 問1力が多くて立式できない → 図に重力・垂直抗力・摩擦力を描き、下端のまわりで「垂直抗力 × 距離 = 重力 × 距離」だけ先に立てる
- 問2グラフが選べない → $x=0$ の値と、振幅($2A$ か $A$ か)だけ決めれば半分以上の選択肢が消える
- 問3向きが分からない → 点 $(0,r)$ で打ち消す条件から導線の磁場の大きさ $C=B_0r$ を決め、あとは成分を足す
- 問4断面積を取り違える → 電流の向きを矢印で描き、それに垂直な面の2辺を探す
- 問5$n$ が決まらない → $\sin\theta<1$ から $n$ の最大値を数え、角度の数と照らす
- 問6運動エネルギーの符号 → 引力の位置エネルギー $-\dfrac{ke^2}{r}$ と運動エネルギー $\dfrac{ke^2}{2r}$ を別々に書いてから足す
第2問 コンデンサーとコイル ── スイッチをアにつなぐと熱、イにつなぐと振動
同じ回路で、スイッチの接続先が変わります。(問1)は電気量の移動とジュール熱、(問2)は電気振動を単振動と見て解きます。
問1 (解答番号1〜3)スイッチをアにつないだとき
抵抗 $R$、コイル(自己インダクタンス $L$)、コンデンサー $C_1,C_2$($C_1>C_2$)、スイッチSでつくった回路。Sを開いた状態で $C_1$ の上側に $+Q_0$、$C_2$ の上側に $+2Q_0$(下側は逆符号)の電気量を与える。Sをア(抵抗側)につなぐと、2つのコンデンサーが抵抗でつながる。
- (a) ①〜⑨から、つないだ直後の電流の大きさ $\dfrac{AQ_0}{R}$ の $A$(解答番号1)
- (b) ①〜⑧から、十分時間が経ったときの $C_1$ の上側の極板の電気量(解答番号2)
- (c) ①〜⑧から、抵抗で発生するジュール熱(解答番号3)
(a) 直後は電気量が変わらない。上側の極板の電位は $\dfrac{Q_0}{C_1}$ と $\dfrac{2Q_0}{C_2}$(下側は共通)。電位差が抵抗にかかる。
(b) 十分時間が経つと電流が止まり、2つのコンデンサーの電圧が等しくなる。上側の極板の電気量の合計は $Q_0+2Q_0=3Q_0$ で保存。電圧が等しいので電気量は容量に比例する。
(c) ジュール熱は静電エネルギーの減少分。
(通分した分子は $C_2(C_1+C_2)+4C_1(C_1+C_2)-9C_1C_2=4C_1^2-4C_1C_2+C_2^2=(2C_1-C_2)^2$。)
問2 (解答番号4〜6)スイッチをイにつないだとき(電気振動)
Sをイ(コイル側)につなぎ、その瞬間を $t=0$ とする。時刻 $t$ に $C_1$ の上側の電気量が $Q_0+q$、コイルをイからウへ流れる電流が $I$。キルヒホッフの第2法則から式(1)が得られる。
- (a) ①〜⑧から、式(1) $\dfrac{\Delta I}{\Delta t}=-\dfrac1L(Bq-AQ_0)$ の $B$(解答番号4)
- (b) ①〜⑧から、$q$ を $t$ の関数として表した式(解答番号5)
- (c) ①〜⑧から、$t=\dfrac T3$ のときのコイルのエネルギー $U$(解答番号6)
(a) $C_2$ 側の電気量は $2Q_0-q$。コイルの起電力は上側の極板の電位差に等しく
式(1)と比べて $B=\dfrac1{C_1}+\dfrac1{C_2}=\dfrac{C_1+C_2}{C_1C_2}$、$A=\dfrac{2C_1-C_2}{C_1C_2}$(問1(a)と一致)。
(b) $I=\dfrac{\Delta q}{\Delta t}$ なので、式(1)は $\dfrac{\Delta^2q}{\Delta t^2}=-\dfrac BL\left(q-\dfrac AB Q_0\right)$。これは、中心 $q=\dfrac AB Q_0$、角振動数 $\omega=\sqrt{B/L}$ の単振動。$t=0$ で $q=0$、$I=0$(振動の端)なので
(c) $I=\dfrac{dq}{dt}=\dfrac AB Q_0\,\omega\sin\omega t$。$t=\dfrac T3$ では $\omega t=\dfrac{2\pi}3$、$\sin\omega t=\dfrac{\sqrt3}2$。
第2問:回路の型
| 小問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1(a) | 直後の電流 | 電気量は変わらない → 電位差 ÷ $R$ |
| 問1(b) | 定常状態 | 上側の電気量の合計が保存、電圧が等しい |
| 問1(c) | ジュール熱 | 静電エネルギーの減少分 |
| 問2(a) | キルヒホッフ | $L\dfrac{\Delta I}{\Delta t}=$ 上側の電位差 |
| 問2(b)(c) | 電気振動 | 単振動と対応。$q=\dfrac AB Q_0(1-\cos\omega t)$、$U=\dfrac12LI^2$ |
🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋
- 問1(a)電流の向きが分からない → 大きさだけ求める問題。電位の高い方から低い方への差で $I$ を出す
- 問1(c)通分が長い → 分子が $(2C_1-C_2)^2$ になることを先に予想して、検算に使う
- 問2(a)符号で迷う → $C_1$ の電気量が $q$ 増えると、$C_1$ の電位が上がって電流を止める向きになる、と考えて $-Bq$ を確認
- 問2(c)どの時刻か → $\omega t=\dfrac{2\pi}T\cdot\dfrac T3=\dfrac{2\pi}3$ を入れて $\sin$ の値を出す
第3問 ピストン・板・ばね ── 熱を加える、ピストンを押し込む
板を受けるばねのつり合い式が、気体の圧力と体積の関係をすべて決めます。(問3)は $a,b$ が小さいことを使った近似計算です。
問1 (解答番号1)板のつり合いから温度を求める
断面積 $S$ のシリンダー内で、ピストンと板にはさまれた部屋に単原子分子理想気体が1 mol。板は $x=L$ に静止し、右の部屋は真空。板とシリンダー壁はばね(ばね定数 $k$)でつながれ、図のばねは自然長から $L$ だけ縮んでいる。
- ①〜⑧から、はじめの温度 $T_0$ を選ぶ
板のつり合いから $p_0S=kL$。状態方程式 $p_0\cdot SL=RT_0$(1 mol)。
問2 (解答番号2・3)加熱して板を動かす
ピストンをOに固定し、ヒーターで加熱すると、板が $x=L$ からゆっくり動いて $x=\dfrac32L$ で静止した。
- ①〜⑧から、(解答番号2) 板が $x=\dfrac32L$ で静止したときの気体の内部エネルギー、(解答番号3) ヒーターが加えた熱量
板の位置が $x$ のときばねの縮みは $x$(はじめ $L$、板が動いた分だけ増える)。圧力 $p=\dfrac{kx}S$、体積 $V=Sx$。
はじめは $U_0=\dfrac32kL^2$ で $\Delta U=\dfrac{27}8kL^2-\dfrac{12}8kL^2=\dfrac{15}8kL^2$。気体が板を押してする仕事は、ばねの弾性エネルギーの増加に等しい。
問3 (解答番号4〜6)断熱変化($a,b$ が小さい)
ヒーターを外し、気体を断熱にする。ピストンを $x=0$ から $x=a$ までゆっくり押し込むと、板は $x=L$ から $x=L+b$ まで動いて静止した。$a,b$ は十分小さく、$a^2,b^2,ab$ は無視する。
- (a) ①〜⑧から、温度変化の割合 $\dfrac{T^{\prime}-T_0}{T_0}$(解答番号4)
- (b) ①〜⑧から、$b$ は $a$ の何倍か(解答番号5)
- (c) ①〜⑧から、$\dfrac{p^{\prime}-p_0}{V^{\prime}-V_0}$ は $\dfrac{p_0}{V_0}$ の何倍か(解答番号6)
(a) 板のつり合いから $p^{\prime}=\dfrac{k(L+b)}S$。体積は $V^{\prime}=S(L+b-a)$(ピストンと板の間の長さ)。$T^{\prime}=\dfrac{p^{\prime}V^{\prime}}R$ なので
(b) 外から気体がされた仕事は、ピストンが押す分 $p_0Sa$ から、気体が板を押し返す分 $p_0Sb$ を引いて $p_0S(a-b)$。断熱なので $\dfrac32R\Delta T=p_0S(a-b)$。$RT_0=p_0SL$ を使うと
(c) $p^{\prime}-p_0=\dfrac{kb}S$、$V^{\prime}-V_0=S(b-a)$。$\dfrac{p_0}{V_0}=\dfrac{kL/S}{SL}=\dfrac{k}{S^2}$ なので、比は $\dfrac{b}{b-a}\cdot\dfrac{p_0}{V_0}$。
これは断熱変化 $pV^\gamma=\text{一定}$($\gamma=\dfrac53$)の微小変化 $\dfrac{\Delta p}{\Delta V}=-\gamma\dfrac pV$ と一致します。
第3問:気体・ばねの型
| 小問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1 | つり合い+状態方程式 | $p_0S=kL$、$p_0SL=RT_0$ |
| 問2 | 内部エネルギーと熱量 | $U=\frac32pV$、$Q=\Delta U+W$、$W$ はばねの弾性エネルギーの増加 |
| 問3(a) | 近似 | 2次の微小量を無視:$(1+x)(1+y)\fallingdotseq1+x+y$ |
| 問3(b) | 第1法則 | 断熱:$\Delta U=$ 外からされた仕事 $p_0S(a-b)$ |
| 問3(c) | 断熱の関係 | $\Delta p/\Delta V=-\gamma p/V$ |
🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋
- 問1圧力が出ない → 板にはたらく力は「気体の押す力」と「ばねの力」の2つだけ
- 問2仕事が出ない → 気体がする仕事 = ばねの弾性エネルギーの増加。$\int kx\,dx$ は $\dfrac12k(x_2^2-x_1^2)$
- 問3(a)近似が分からない → $T^{\prime}/T_0$ を $(1+b/L)(1+(b-a)/L)$ と書き、$b/L$ や $(b-a)/L$ の2次を捨てる
- 問3(b)符号で迷う → ピストンが押し込んだ分だけ気体は圧縮され(正の仕事を受け)、板が下がった分だけ気体は仕事をする
記述 2つの振り子の衝突 ── 張力、反発係数、微小振動での重心
結果だけでなく考え方と途中の式を書く大問です。使う法則を1行ずつ書き並べる練習をしましょう。
問1糸が小球Aを引く力
質量 $m$ の小球Aと質量 $km$($k>1$)の小球Bを、長さ $L$ の軽い糸で点Oからつるして2つの振り子をつくる。Aを角 $\theta_0$ の位置から静かに放し、真下で静止しているBに衝突させる。反発係数は $e$。
- 記述:糸と鉛直線のなす角が $\theta$ のとき、Aを糸が引く力の大きさを $\theta_0,\theta,m,g$ で表す
エネルギー保存:$\dfrac12mv^2=mgL(\cos\theta-\cos\theta_0)$。
向心方向の運動方程式:$T-mg\cos\theta=\dfrac{mv^2}{L}$。
よって $T=mg\cos\theta+2mg(\cos\theta-\cos\theta_0)=mg\,(3\cos\theta-2\cos\theta_0)$。
問2最初の衝突直後の速度
2つの小球の衝突。運動量保存と反発係数の2式で、2つの未知数を決める。
- 記述:衝突直前のAの速さを $v$ とする。衝突直後のAの速度 $v^{\prime}$ とBの速度 $V^{\prime}$ を $v$ で表す(衝突直前のAの速度の向きを正)
運動量保存:$mv=mv^{\prime}+kmV^{\prime}$。反発係数:$V^{\prime}-v^{\prime}=ev$。
連立して $v^{\prime}=\dfrac{1-ke}{1+k}\,v$、$V^{\prime}=\dfrac{1+e}{1+k}\,v$。
問3微小振動($\theta_0\ll1$)
$\sin\theta\fallingdotseq\theta$、$\cos\theta\fallingdotseq1-\dfrac{\theta^2}2$ を使う。振り子の振れの角も小さいので、2つの小球は水平な直線($x$ 軸、Bの静止位置を原点、右向き正)上を動くとみなす。
- (a) 最初の衝突直前のAの速さ $v$ を $L,g,\theta_0$ で表す
- (b) 最初の衝突を $t=0$ として、2度目の衝突まで($0<t<t_2$)の2球の重心の $x$ 座標を $L,g,k,\theta_0,t$ で表し、$t_2$ も求める
- (c) 2度目の衝突直後のBの速度を、$v$ を用いて表す
(a) $\dfrac12mv^2=mgL(1-\cos\theta_0)\fallingdotseq mgL\cdot\dfrac{\theta_0^2}{2}$ より $v=\theta_0\sqrt{gL}$。
(b) 微小振動では2つの振り子とも角振動数 $\omega=\sqrt{g/L}$ の単振動で、質量によらない。衝突の位置(原点)から出発するので、$x_A=\dfrac{v^{\prime}}{\omega}\sin\omega t$、$x_B=\dfrac{V^{\prime}}{\omega}\sin\omega t$。
$x_A=x_B$ になるのは $(v^{\prime}-V^{\prime})\sin\omega t=0$、すなわち $\sin\omega t=0$($t>0$)のとき。最初の時刻は $\omega t_2=\pi$ で $t_2=\pi\sqrt{L/g}$。
重心は $x_G=\dfrac{mx_A+kmx_B}{(1+k)m}=\dfrac{v^{\prime}+kV^{\prime}}{1+k}\cdot\dfrac{\sin\omega t}{\omega}$。運動量保存から $v^{\prime}+kV^{\prime}=v$ なので、$\dfrac v\omega=\theta_0L$ を使って $x_G=\dfrac{\theta_0L}{1+k}\sin\!\left(t\sqrt{\dfrac gL}\right)$。
(c) $t_2$ では $\omega t_2=\pi$ なので、2球は原点を逆向きに通過する。速度は $u_A=-v^{\prime}$、$u_B=-V^{\prime}$($\cos\pi=-1$)。差は $u_A-u_B=V^{\prime}-v^{\prime}=ev$。
2度目の衝突の直後のBの速度を $V_2$ とする。運動量保存と反発係数(衝突後 $V_2-v_2=e(u_A-u_B)=e^2v$)から
$V_2=\dfrac{u_A+ku_B+e(u_A-u_B)}{1+k}=\dfrac{-v+e^2v}{1+k}=-\dfrac{1-e^2}{1+k}\,v$。
大きさ $\dfrac{1-e^2}{1+k}v$、向きは最初のAの運動の向きと逆。
記述:振り子の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1 | 円運動の張力 | エネルギー保存 + 向心方向の運動方程式 |
| 問2 | 反発係数つきの衝突 | 運動量保存 + $V^{\prime}-v^{\prime}=ev$ |
| 問3(a) | 近似 | $1-\cos\theta_0\fallingdotseq\theta_0^2/2$ |
| 問3(b) | 微小振動 | 周期が同じ → $\sin\omega t=0$ で再衝突、重心は運動量保存で簡単に |
| 問3(c) | 2度目の衝突 | $u=-v^{\prime},-V^{\prime}$ に反転して同じ衝突の式 |
🩺【自己診断】記述で手が止まった人への処方箋
- 問1式がつながらない → 「速さ」を先にエネルギー保存で出し、その速さで向心方向の式を立てる
- 問2連立が複雑 → $V^{\prime}-v^{\prime}=ev$ を先に使い、運動量保存の式に代入
- 問3(b)2度目の衝突の時刻が出ない → 衝突の条件は $x_A=x_B$、同じ $\omega$ の単振動なので差は $\sin\omega t$ に比例
- 問3(c)符号で迷う → $t_2$ での速度は $\cos\pi=-1$ で逆向き。衝突の式に、符号つきの速度 $u_A,u_B$ をそのまま入れる
順天堂大2026型 そっくり類題セット
(全4大問・解答解説つき)
2026年度の本番と同じ構成(第1問の6問、第2問、第3問、記述の振り子)で、設定と数値を変えたTMPSオリジナル問題です。分野をまたぐ小問と、誘導に乗って式を立てる力の練習に使ってください。
印刷して本番と同じように60分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。
※ 順天堂大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。
次の問い(問1〜問6)に答えよ。〔解答番号 1 〜 9〕 選択肢は①〜⑧から一つ選ぶ。
① $\frac14Mg$ ② $\frac{\sqrt3}{4}Mg$ ③ $\frac12Mg$ ④ $\frac{\sqrt3}{3}Mg$
⑤ $\frac34Mg$ ⑥ $\frac{\sqrt3}{2}Mg$ ⑦ $Mg$ ⑧ $\sqrt3Mg$
① $\frac A2$ ② $\frac{\sqrt3}{2}A$ ③ $A$ ④ $\sqrt3A$
⑤ $-\frac A2$ ⑥ $-\frac{\sqrt3}{2}A$ ⑦ $-A$ ⑧ $-\sqrt3A$
① $B_0$ ② $\sqrt2B_0$ ③ $\sqrt3B_0$ ④ $2B_0$
⑤ $\sqrt5B_0$ ⑥ $\sqrt6B_0$ ⑦ $3B_0$ ⑧ $\sqrt{10}B_0$
① $\frac{I}{enac}$ ② $Ienac$ ③ $\frac{I}{enab}$ ④ $Ienab$
⑤ $\frac{I}{enbc}$ ⑥ $Ienbc$ ⑦ $\frac{I}{enabc}$ ⑧ $Ienabc$
① $Bav$ ② $Bacv$ ③ $\frac{Ba}{v}$ ④ $\frac{Bac}{v}$
⑤ $-Bav$ ⑥ $-Bacv$ ⑦ $-\frac{Ba}{v}$ ⑧ $-\frac{Bac}{v}$
① $\sin\theta=\frac{nd}{\lambda}$ ② $\sin\theta=\frac{n\lambda}{d}$ ③ $\sin\theta=\frac{n\lambda}{2d}$ ④ $\cos\theta=\frac{n\lambda}{d}$
⑤ $\cos\theta=\frac{n\lambda}{2d}$ ⑥ $\cos\theta=\frac{nd}{\lambda}$ ⑦ $\cos\theta=\frac{2n\lambda}{d}$ ⑧ $\cos\theta=\frac{nd}{2\lambda}$
① $1.4\times10^{-10}$ ② $2.0\times10^{-10}$ ③ $2.8\times10^{-10}$ ④ $3.4\times10^{-10}$
⑤ $4.2\times10^{-10}$ ⑥ $5.6\times10^{-10}$ ⑦ $7.5\times10^{-10}$ ⑧ $9.0\times10^{-10}$
① $\frac{ke^2}{r}$ ② $\frac{2ke^2}{r}$ ③ $\frac{ke^2}{2r}$ ④ $\frac{3ke^2}{2r}$
⑤ $-\frac{ke^2}{r}$ ⑥ $-\frac{2ke^2}{r}$ ⑦ $-\frac{ke^2}{2r}$ ⑧ $-\frac{3ke^2}{2r}$
① $\frac{n^2h^2}{4\pi^2mke^2}$ ② $\frac{n^2h^2}{8\pi^2mke^2}$ ③ $\frac{n^2h^2}{16\pi^2mke^2}$ ④ $\frac{n^2h^2}{2\pi^2mke^2}$
⑤ $\frac{nh}{4\pi^2mke^2}$ ⑥ $\frac{nh}{8\pi^2mke^2}$ ⑦ $\frac{n^2h^2}{8\pi mke^2}$ ⑧ $\frac{n^2h^2}{8\pi^2mke}$
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大問Ⅰ 第1問(小問6問) の答えと解説
- 棒の下端から点Oまでの水平距離は $\dfrac{r}{\sin60^\circ}=\dfrac{2r}{\sqrt3}$。棒の下端から接点までの長さは $\sqrt{\dfrac{4r^2}{3}-r^2}=\dfrac{r}{\sqrt3}$。
- 下端のまわりの力のモーメント:垂直抗力 $N$ について $N\cdot\dfrac{r}{\sqrt3}=Mg\cdot r\cos60^\circ$、$N=\dfrac{\sqrt3}{2}Mg$。
- $N$ は棒に垂直で、水平成分は $N\sin60^\circ=\dfrac34Mg$。水平方向のつり合いから、床の摩擦力は $\dfrac34Mg$。
- 右向きの波は $A\sin(kx-\omega t)$、左向きの波は $-A\sin(kx+\omega t)$($k=\dfrac{2\pi}{\lambda},\ \omega=\dfrac{2\pi}T$)。
- 和は $-2A\cos kx\,\sin\omega t$。$kx=\dfrac{2\pi}3$、$\omega t=\dfrac\pi3$ を入れると $-2A\cdot\left(-\dfrac12\right)\cdot\dfrac{\sqrt3}2=\dfrac{\sqrt3}2A$。
- 電流が $-z$ 向きなので導線の磁場は時計回り。点 $(0,-r)$ では $-x$ 向きになり、$B_0$ を打ち消す。よって導線の磁場の大きさは距離 $\rho$ で $B_0\dfrac r\rho$。
- 点 $\left(\dfrac r2,\dfrac r2\right)$ は $\rho=\dfrac r{\sqrt2}$ で、導線の磁場は大きさ $\sqrt2B_0$、向きは時計回りの接線 $\dfrac1{\sqrt2}(1,-1)$。成分は $(B_0,-B_0)$。
- 合成すると $(2B_0,-B_0)$、大きさは $\sqrt5B_0$。
- 断面積は $ac$($x$ 方向 $a$ × $z$ 方向 $c$)。電流は $I=env\cdot ac$ なので $v=\dfrac I{enac}$。
- 電流は $+y$ 向きなので電子は $-y$ 向きに動く。磁場から受ける力は $-e\,(-v\hat y)\times(B\hat z)=+evB\,\hat x$ で $+x$ 向き。電子は面L側にたまり、面Lが負に帯電する。
- 力のつり合い $eE=evB$ から $E=vB$($-x$ 向きに電場の力が逆)。電位差の大きさは $Ea=Bav$ で、面Lの方が低いので $-Bav$。
- 垂線からの角 $\theta$ の入射なので、格子面とのなす角は $90^\circ-\theta$。隣り合う面の反射X線の経路差は $2d\sin(90^\circ-\theta)=2d\cos\theta$。
- 強め合う条件は $2d\cos\theta=n\lambda$、すなわち $\cos\theta=\dfrac{n\lambda}{2d}$。
- $\cos\theta$ は $\theta$ が小さいほど大きい。$\cos\theta=\dfrac{n\lambda}{2d}$ で $\theta<90^\circ$ に収まるのは $n\lambda<2d$ の範囲で、3つの角度があるので $n=1,2,3$。最も小さい角 $\theta_a$ が $n=3$ に対応する。
- $0.80=\dfrac{3\times1.5\times10^{-10}}{2d}$ より $d=\dfrac{4.5\times10^{-10}}{1.6}\fallingdotseq2.8\times10^{-10}\ \mathrm m$。
- 運動方程式 $\dfrac{mv^2}{r}=\dfrac{k\cdot2e\cdot e}{r^2}$ より $\dfrac12mv^2=\dfrac{ke^2}{r}$。
- 位置エネルギーは $-\dfrac{2ke^2}{r}$。力学的エネルギーは $\dfrac{ke^2}{r}-\dfrac{2ke^2}{r}=-\dfrac{ke^2}{r}$。
- 電子波の波長は $\dfrac h{mv}$ なので $mvr=\dfrac{nh}{2\pi}$。
- $m^2v^2r^2=\dfrac{n^2h^2}{4\pi^2}$ に $v^2=\dfrac{2ke^2}{mr}$ を入れると $2mke^2r=\dfrac{n^2h^2}{4\pi^2}$、$r=\dfrac{n^2h^2}{8\pi^2mke^2}$。
抵抗値 $R$ の抵抗、自己インダクタンス $L$ のコイル、電気容量 $C_1,C_2$ のコンデンサー($C_1>C_2$)、スイッチSをつないで回路をつくった。2つのコンデンサーの下側の極板は導線で結ばれ、上側の極板のうち $C_1$ は点ウで、$C_2$ はスイッチSの端につながる。点ウと抵抗の一端がつながり、抵抗の他端が端子ア、点ウとコイルの一端がつながり、コイルの他端が端子イである。スイッチSは、ア・イのどちらにも接続していない状態で、$C_1$ の上側の極板に $+Q_0\ (Q_0>0)$、下側に $-Q_0$、$C_2$ の上側の極板に $+3Q_0$、下側に $-3Q_0$ の電気量を与えた。〔解答番号 1 〜 6〕 選択肢は①〜⑧から一つ選ぶ。
① $\frac{1}{C_1+C_2}$ ② $\frac{3}{C_1+C_2}$ ③ $\frac{C_1+C_2}{C_1C_2}$ ④ $\frac{C_1-C_2}{C_1C_2}$
⑤ $\frac{2C_1-C_2}{C_1C_2}$ ⑥ $\frac{3C_1-C_2}{C_1C_2}$ ⑦ $\frac{C_1-3C_2}{C_1C_2}$ ⑧ $\frac{3(C_1+C_2)}{C_1C_2}$
① $\frac{C_1Q_0}{C_1+C_2}$ ② $\frac{2C_1Q_0}{C_1+C_2}$ ③ $\frac{3C_1Q_0}{C_1+C_2}$ ④ $\frac{4C_1Q_0}{C_1+C_2}$
⑤ $\frac{4C_2Q_0}{C_1+C_2}$ ⑥ $\frac{(C_1+3C_2)Q_0}{C_1+C_2}$ ⑦ $\frac{(3C_1+C_2)Q_0}{C_1+C_2}$ ⑧ $\frac{4(C_1+C_2)Q_0}{C_1}$
① $\frac{(C_1-C_2)^2Q_0^2}{2C_1C_2(C_1+C_2)}$ ② $\frac{(2C_1-C_2)^2Q_0^2}{2C_1C_2(C_1+C_2)}$ ③ $\frac{(3C_1-C_2)^2Q_0^2}{2C_1C_2(C_1+C_2)}$ ④ $\frac{(3C_1-C_2)^2Q_0^2}{C_1C_2(C_1+C_2)}$
⑤ $\frac{(3C_1-C_2)^2Q_0^2}{4C_1C_2(C_1+C_2)}$ ⑥ $\frac{(C_1-3C_2)^2Q_0^2}{2C_1C_2(C_1+C_2)}$ ⑦ $\frac{(3C_1-C_2)Q_0^2}{2C_1C_2}$ ⑧ $\frac{(3C_1-C_2)(C_1-C_2)Q_0^2}{2C_1C_2(C_1+C_2)}$
① $\frac{1}{\sqrt{LC_1}}$ ② $\frac{1}{\sqrt{LC_2}}$ ③ $\frac{1}{\sqrt{L(C_1+C_2)}}$ ④ $\sqrt{\frac{C_1C_2}{L(C_1+C_2)}}$
⑤ $\sqrt{\frac{C_1+C_2}{LC_1C_2}}$ ⑥ $\sqrt{\frac{C_1-C_2}{LC_1C_2}}$ ⑦ $2\sqrt{\frac{C_1+C_2}{LC_1C_2}}$ ⑧ $\sqrt{\frac{C_1+C_2}{2LC_1C_2}}$
① $\frac{(3C_1-C_2)Q_0}{C_1+C_2}$ ② $\frac{2(3C_1-C_2)Q_0}{C_1+C_2}$ ③ $\frac{(3C_1-C_2)Q_0}{2(C_1+C_2)}$ ④ $\frac{2(C_1-C_2)Q_0}{C_1+C_2}$
⑤ $\frac{2(3C_1+C_2)Q_0}{C_1+C_2}$ ⑥ $\frac{2(3C_1-C_2)Q_0}{C_2}$ ⑦ $4Q_0$ ⑧ $\frac{2(C_1-3C_2)Q_0}{C_1+C_2}$
① $\frac{(3C_1-C_2)Q_0}{\sqrt{L(C_1+C_2)}}$ ② $\frac{2(3C_1-C_2)Q_0}{\sqrt{LC_1C_2(C_1+C_2)}}$ ③ $\frac{(3C_1-C_2)Q_0}{\sqrt{LC_1C_2(C_1+C_2)}}$ ④ $\frac{(3C_1-C_2)Q_0}{2\sqrt{LC_1C_2(C_1+C_2)}}$
⑤ $\frac{(C_1+C_2)Q_0}{\sqrt{LC_1C_2(C_1+C_2)}}$ ⑥ $\frac{(3C_1-C_2)^2Q_0}{\sqrt{LC_1C_2(C_1+C_2)}}$ ⑦ $\frac{(C_1-C_2)Q_0}{\sqrt{LC_1C_2(C_1+C_2)}}$ ⑧ $\frac{(3C_1-C_2)Q_0}{\sqrt{LC_1C_2}}$
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大問Ⅱ 第2問(コンデンサーとコイル) の答えと解説
- 直後は電気量が変わらないので、上側の極板の電位は $\dfrac{Q_0}{C_1}$ と $\dfrac{3Q_0}{C_2}$。
- $I=\dfrac1R\left(\dfrac{3Q_0}{C_2}-\dfrac{Q_0}{C_1}\right)=\dfrac{Q_0}R\cdot\dfrac{3C_1-C_2}{C_1C_2}$。$A=\dfrac{3C_1-C_2}{C_1C_2}$。
- 電流が流れ終わると2つのコンデンサーの電圧が等しい。上側の極板の電気量の合計は $4Q_0$ のまま。
- 電圧が等しいので電気量は容量に比例し、$C_1$ 側は $\dfrac{4C_1Q_0}{C_1+C_2}$。
- 熱 = 静電エネルギーの減少。はじめ $\dfrac{Q_0^2}{2C_1}+\dfrac{9Q_0^2}{2C_2}$、最後 $\dfrac{(4Q_0)^2}{2(C_1+C_2)}$。
- 差を通分すると分子は $C_2(C_1+C_2)+9C_1(C_1+C_2)-16C_1C_2=(3C_1-C_2)^2$。熱 $=\dfrac{(3C_1-C_2)^2Q_0^2}{2C_1C_2(C_1+C_2)}$。
- $C_2$ 側の電気量は $3Q_0-q$。コイルの起電力から $L\dfrac{\Delta I}{\Delta t}=\dfrac{3Q_0-q}{C_2}-\dfrac{Q_0+q}{C_1}=-\left(\dfrac1{C_1}+\dfrac1{C_2}\right)q+AQ_0$。よって $B=\dfrac{C_1+C_2}{C_1C_2}$。
- $\dfrac{\Delta I}{\Delta t}=\dfrac{\Delta^2q}{\Delta t^2}=-\dfrac BL\left(q-\dfrac ABQ_0\right)$ は単振動の式で、$\omega=\sqrt{\dfrac BL}=\sqrt{\dfrac{C_1+C_2}{LC_1C_2}}$。
- $q=\dfrac AB Q_0(1-\cos\omega t)$ で、最大値は $\dfrac{2AQ_0}B=\dfrac{2(3C_1-C_2)Q_0}{C_1+C_2}$。
- $I=\dfrac{\Delta q}{\Delta t}=\dfrac AB Q_0\omega\sin\omega t$。最大値 $\dfrac{AQ_0}B\sqrt{\dfrac BL}=\dfrac{AQ_0}{\sqrt{BL}}$。
- $A=\dfrac{3C_1-C_2}{C_1C_2}$、$B=\dfrac{C_1+C_2}{C_1C_2}$ を入れて $\dfrac{(3C_1-C_2)Q_0}{\sqrt{LC_1C_2(C_1+C_2)}}$。
断面積 $S$ のシリンダーが、ピストンと板で内部が分けられている。ピストンと板はなめらかに動く。静止しているピストンの位置を原点Oとして右向きに $x$ 軸をとる。板は $x=L\ (>0)$ の位置に静止している。ピストンと板にはさまれた部屋には、圧力 $p_0$、絶対温度 $T_0$ の単原子分子の理想気体が1 mol 封じ込められ、大きさの無視できるヒーターがある。板の右の部屋は真空で、板とシリンダーの壁はばね(ばね定数 $k$)でつながれ、はじめのばねは自然長から $2L$ だけ縮んでいる。ピストン、板、シリンダーは薄い断熱材でつくられ、厚みや質量は無視できる。気体定数を $R$、単原子分子理想気体の定積モル比熱を $\dfrac32R$ とする。〔解答番号 1 〜 6〕 選択肢は①〜⑧から一つ選ぶ。
① $\frac{kL^2}{R}$ ② $\frac{2kL^2}{R}$ ③ $\frac{kL^2}{2R}$ ④ $\frac{2kL^2}{S}$
⑤ $\frac{kL}{R}$ ⑥ $\frac{2kL}{R}$ ⑦ $\frac{4kL^2}{R}$ ⑧ $\frac{kL^2}{S}$
① $3kL^2$ ② $6kL^2$ ③ $\frac{17}{2}kL^2$ ④ $9kL^2$
⑤ $\frac{21}{2}kL^2$ ⑥ $12kL^2$ ⑦ $\frac{27}{2}kL^2$ ⑧ $\frac{15}{2}kL^2$
① $\frac{a+b}{2L}$ ② $\frac{3b-2a}{2L}$ ③ $\frac{3a-2b}{2L}$ ④ $\frac{2b-3a}{2L}$
⑤ $\frac{3b-a}{2L}$ ⑥ $\frac{3b+2a}{2L}$ ⑦ $\frac{2a-3b}{2L}$ ⑧ $\frac{b-a}{L}$
① $\frac12$ ② $\frac58$ ③ $\frac{10}{13}$ ④ $\frac34$
⑤ $\frac56$ ⑥ $\frac45$ ⑦ $\frac{13}{10}$ ⑧ $\frac85$
① $-\frac52$ ② $-\frac53$ ③ $-\frac32$ ④ $-\frac43$
⑤ $-\frac23$ ⑥ $-\frac12$ ⑦ $-\frac{10}{3}$ ⑧ $-\frac{10}{13}$
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大問Ⅲ 第3問(ピストン・板・ばね) の答えと解説
- 板のつり合い $p_0S=k\cdot2L$。状態方程式 $p_0\cdot SL=RT_0$。
- $T_0=\dfrac{p_0SL}R=\dfrac{2kL^2}R$。
- $x=2L$ でのばねの縮みは $3L$、$p=\dfrac{3kL}S$、$V=2SL$。内部エネルギー $U=\dfrac32pV=\dfrac32\cdot6kL^2=9kL^2$。
- はじめは $U_0=\dfrac32\cdot2kL^2=3kL^2$、$\Delta U=6kL^2$。気体がした仕事は $\int_L^{2L}k(x+L)\,dx=\dfrac52kL^2$。熱量 $=\Delta U+W=\dfrac{17}2kL^2$。
- 板のつり合いから $p^{\prime}=\dfrac{k(2L+b)}S$、体積は $V^{\prime}=S(L+b-a)$。$T^{\prime}=\dfrac{p^{\prime}V^{\prime}}R$。
- $\dfrac{T^{\prime}}{T_0}=\dfrac{(2L+b)(L+b-a)}{2L^2}\fallingdotseq1+\dfrac{3b-2a}{2L}$。
- 気体がされた仕事は $p_0Sa-p_0Sb=p_0S(a-b)$、断熱なので $\dfrac32R\Delta T=p_0S(a-b)$。$RT_0=p_0SL$ を使うと $\dfrac{\Delta T}{T_0}=\dfrac{2(a-b)}{3L}$。
- (a) と等しいとおくと $\dfrac{3b-2a}{2L}=\dfrac{2(a-b)}{3L}$、$9b-6a=4a-4b$ より $b=\dfrac{10}{13}a$。
- $p^{\prime}-p_0=\dfrac{kb}{S}$、$V^{\prime}-V_0=S(b-a)$。比は $\dfrac{kb}{S^2(b-a)}$。$\dfrac{p_0}{V_0}=\dfrac{2kL/S}{SL}=\dfrac{2k}{S^2}$。
- 倍率は $\dfrac{b}{2(b-a)}=\dfrac{10/13}{2(-3/13)}=-\dfrac53$。これは断熱変化の $\dfrac{\Delta p}{\Delta V}=-\gamma\dfrac pV$($\gamma=\dfrac53$)と一致する。
質量 $km\ (k>1)$ の小球Aと質量 $m$ の小球Bを、それぞれ長さ $L$ の軽い糸で点Oからつり下げて2つの振り子をつくった。小球Aをつるした糸と鉛直線とのなす角 $\angle AOB$ が $\theta_0$ の位置からAを静かに放し、Oの真下で静止しているBと衝突させる。AとBの間の反発係数を $e\ (0<e<1)$ とする。空気抵抗は無視でき、重力加速度の大きさを $g$ とする。結果だけでなく考え方や途中の式も書くこと。
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大問Ⅳ 記述(2つの振り子) の答えと解説
- エネルギー保存:$\dfrac12kmv^2=kmgL(\cos\theta-\cos\theta_0)$。向心方向:$T-kmg\cos\theta=\dfrac{kmv^2}L$。
- $T=kmg\cos\theta+2kmg(\cos\theta-\cos\theta_0)=kmg(3\cos\theta-2\cos\theta_0)$。
- 運動量保存:$kmv=kmv^{\prime}+mV^{\prime}$。反発係数:$V^{\prime}-v^{\prime}=ev$。
- 連立して $v^{\prime}=\dfrac{k-e}{k+1}v$、$V^{\prime}=\dfrac{k(1+e)}{k+1}v$。
- (a) $\dfrac12kmv^2=kmgL(1-\cos\theta_0)\fallingdotseq kmgL\dfrac{\theta_0^2}2$ より $v=\theta_0\sqrt{gL}$。
- (b) 2つの振り子は同じ長さなので、微小振動の角振動数は等しく $\omega=\sqrt{g/L}$。$x_A=\dfrac{v^{\prime}}\omega\sin\omega t$、$x_B=\dfrac{V^{\prime}}\omega\sin\omega t$。$x_A=x_B$ になるのは $\sin\omega t=0$($t>0$)のとき、つまり $t_2=\dfrac\pi\omega=\pi\sqrt{L/g}$。重心は $x_G=\dfrac{kmx_A+mx_B}{(k+1)m}=\dfrac{kv^{\prime}+V^{\prime}}{k+1}\cdot\dfrac{\sin\omega t}\omega=\dfrac{kv}{(k+1)\omega}\sin\omega t$(運動量保存 $kv^{\prime}+V^{\prime}=kv$)。$\dfrac v\omega=\theta_0L$ を入れる。
- (c) $t_2$ では $\omega t_2=\pi$ で、2球は原点を逆向きに通過し、速度は $u_A=-v^{\prime}$、$u_B=-V^{\prime}$。差は $u_A-u_B=V^{\prime}-v^{\prime}=ev$。衝突後のBの速度 $V_2$ は運動量保存と反発係数から $V_2=\dfrac{ku_A+u_B+ke(u_A-u_B)}{k+1}=\dfrac{-kv+ke^2v}{k+1}=-\dfrac{k(1-e^2)}{k+1}v$。
※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、設定・数値・問われ方を変えて作っています(棒の角度、電荷の符号、X線の角度の基準、ヘリウムイオン、ばねの縮みなど)。図は載せていないので、文章から自分で図を描いて解いてください。選択肢はすべて、数値計算で確かめてあります。
30秒 得点診断
本番の過去問、またはそっくり類題セットを60分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。
保護者の方へ:順天堂大の物理で知っておきたい3つのこと
よくある質問
Q. 順天堂大学 医学部の物理2026年度は、どの順番で解くのがよいですか?
TMPSのおすすめは、第1問(小問6問)を22分、第2問(コンデンサーとコイル)を11分、第3問(気体・板・ばね)を11分、記述の振り子を16分です(物理だけで60分の計算。2科目120分の配分は科目ごとに調整してください)。第1問は1問2〜3分で式が短い問題から取り、第2問と第3問は誘導の順に進めます。
Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?
分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を求めるか・選択肢の形をTMPSの言葉で説明しています。
Q. 記述の大問(振り子)は、どこまで書けば点になりますか?
「結果だけでなく考え方や途中の式も書く」とあるので、使う法則(運動量保存、反発係数、エネルギー保存、単振動)と立てた式を順に書くことが大切です。ページには答案の一例を載せています。
Q. そっくり類題セットとは何ですか?
2026年度と同じ構成(第1問の6問、第2問、第3問、記述の振り子)で、設定・数値を変えたTMPSオリジナル問題です。本文・選択肢はすべて新しく作り、全問の答えと解説をこのページに載せ、本番形式のPDFも無料で配布しています。
Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?
公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。
問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。
受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。
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