p側の糸の張力を$T_p$、q側を$T_q$とします。糸と棒のなす角は、pで$30^\circ$、qで$60^\circ$です。まず水平方向(棒に沿う向き)の力がつりあいます。
📌 このページの使い方
- 過去問集をお持ちの方:本番と同じ50分(理科2科目で100分)で解き、答え一覧で採点してから解説へ
- お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
- 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を50分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる
※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。解答番号(1〜28)は、本番のマークシートとの対応を示すためのものです。解答番号8は赤本で「設問省略」とされているため、解説していません。※ 図の向きの読み取りなど、スクリプトでは確かめきれない箇所は「要確認」を付けています。
⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)
LINEで誤りを連絡3分で分かる 2026年度の北里大の物理
- ✅ 全3大問・解答番号は1〜28(8は設問省略)。すべて空欄に入る式や値を「解答群」から選ぶマーク式です。理科は2科目で100分なので、物理には約50分です。
- ✅ 第1問は5問の小問集合。棒のつりあい・斜面との衝突と放物運動・正八角形の電流がつくる磁場・空気くさびの干渉・気体のサイクルと、力学・電磁気・波動・熱が1問ずつ並びます。
- ✅ 第2問はケプラーの法則と探査機。円運動の式から入り、楕円軌道では「面積速度一定」と「エネルギー保存」の2本で解きます。最後は第3法則で時間を出します。
- ✅ 第3問はコンデンサー・コイル・抵抗の回路。直流の充電、LC振動、そして交流のコイルとコンデンサーの電圧、インピーダンス、共振まで一続きです。
- ✅ 全問が「式を先に作ってから、解答群から選ぶ」形。選択肢を見て答えを推測するのではなく、先に自分で式を出して照らし合わせましょう。同じ解答群に似た形の式が並ぶので、係数の違いで判断します。


50分の立ち回りマップ
本番は理科2科目で100分。物理は50分を目安にします。時間はTMPSの目安です。
本番の答え一覧(採点用)
解説を読む前の採点用です。解答番号1〜28のうち、設問省略の8を除く27個を、数式処理と数値シミュレーションの両方で独立に確かめています(結果は下の注記)。
第1問(解答番号 1〜11)
第2問(12〜19)
第3問(20〜28)
※ 検算:27問について、数式処理(sympy)と数値シミュレーション(力のつりあいの連立方程式、衝突と放物運動のシミュレーション、ビオ・サバールの数値和、干渉縞の数値計算、気体のサイクルの数値積分、運動方程式の数値積分、回路の微分方程式)を実行し、全選択肢のうち一致するのが正解の1つだけであることを確かめました。
採点したら → 30秒の得点診断へ第1問 小問集合 ── 式を先に作ってから選ぶ
力学(つりあい・衝突)・電磁気・波動・熱の5つの独立した小問です。1問あたり3〜4分が目安。答えの形が分数と根号なので、選択肢と照らす前に自分の式を最後まで出しましょう。
問1糸でつるされた棒のつりあい(解答番号1・2)
糸の角度が$30^\circ$と$60^\circ$の2本の糸でつるされた、重心の位置が分からない棒。おもりの位置と大きさが与えられ、「力の3つのつりあい」で重心と張力を出す問題。
- 解答番号1:棒の重心が点pから距離何×$a$の位置にあるかを選ぶ(8通り)
- 解答番号2:点qにつけた糸の張力の大きさが何×$W$かを選ぶ(8通り)
次に鉛直方向。棒の重さ$W$とおもり$4W$の合計$5W$を、2本の糸の鉛直成分で支えます。
解答番号2は$\dfrac{5\sqrt{3}}{2}$の⑧です。重心の位置$x$は、点pのまわりの力のモーメントで求めます。点qの糸の力の鉛直成分$T_q\sin60^{\circ}=\dfrac{15}{4}W$が距離$a$の位置で上向きに引き、おもり$4W$は$\dfrac{7}{8}a$、棒の重さ$W$は$x$の位置で下向きに引きます。
問2斜面との非弾性衝突と放物運動(解答番号3・4)
水平に進んできた小物体が、傾き$45^\circ$のなめらかな斜面の上端pではね返り、水平距離$L$だけ離れた地面に落ちる。はね返り係数は$\tfrac14$。衝突を「斜面に沿う成分」と「斜面に垂直な成分」に分け、そのあと放物運動を解く問題。
- 解答番号3:斜面で衝突した直後の、小物体の鉛直方向の速さを選ぶ(12通り)
- 解答番号4:衝突点pの水平面からの高さを選ぶ(9通り)
なめらかな斜面なので、斜面に沿う成分はそのまま。斜面に垂直な成分だけが、$e=\tfrac14$倍になって逆向きになります。衝突前の速度は$(v,0)$。斜面の上向きの接線方向を$\tfrac{1}{\sqrt2}(1,1)$、斜面から離れる法線方向を$\tfrac{1}{\sqrt2}(-1,1)$とします。
衝突直後の鉛直方向の速さは$\dfrac{5v}{8}$、水平方向は$\dfrac{3v}{8}$なので、解答番号3は⑩<span class="todo-flag">要確認</span>。
落下までの時間は、水平方向$\dfrac{3v}{8}t=L$から$t=\dfrac{8L}{3v}$。点pの高さを$h$として、鉛直方向の式(上向きを正)は次のようになります。
解答番号4は⑨です。数値シミュレーションでも、$h$から運動を解くと水平距離がちょうど$L$になることを確かめました。
問3正八角形の頂点を流れる電流がつくる磁場(解答番号5・6)
正八角形の8つの頂点に垂直に通した長い導線のうち、1本(a)だけ向きが逆の電流。中心の磁場は、1本の導線がつくる磁場の重ね合わせで出す問題。
- 解答番号5:正八角形の中心Oでの磁場の強さを選ぶ(9通り)
- 解答番号6:その磁場の向きを、点Oから各頂点a〜hへ向かう向きの8通りから選ぶ
8本とも同じ向きの電流なら、対称性で中心の磁場は0です。そこで「全部を奥向き」にした状態に、aだけ手前向きの$2I$を足した、と考えます(手前向きの$I$=奥向きの$I$+手前向きの$2I$)。残るのは、距離$L$にある手前向きの電流$2I$の磁場だけです。
解答番号5は⑤です。向きは右ねじの法則で決めます。aは手前向きなので、aのまわりの磁場は反時計まわり。中心Oはaの真下にあるので、そこでの向きは右向き(図でaを上に描いたとき)、つまり点gの向きです。解答番号6は⑦<span class="todo-flag">要確認</span>。
問4空気くさびの干渉縞と板の厚さ(解答番号7、8は設問省略)
真空中に置いた2枚の平板ガラスの間にできる空気のくさびを真上から見て、干渉縞の明線の間隔から、はさんだ板の厚さを求める問題。
- 解答番号7:端pから距離$L$の点qに挟んだ板の厚さを、明線の間隔$\Delta x$、波長$\lambda$、$L$で表した式を選ぶ(9通り)
- 解答番号8:赤本で「設問省略」とされている。ここでは扱わない
くさびの空気層の厚さは、接している端pからの距離$x$に比例します。板の厚さを$t$とすると、距離$L$のところで厚さが$t$になるので、距離$x$での厚さは$\dfrac{t}{L}x$です。上のガラスの下面と、下のガラスの上面で反射した2つの光が干渉し、空気層の往復の道のり差は厚さの2倍です。
隣りあう明線では、往復の道のり差が1波長ぶん($\lambda$)違います。つまり、明線から次の明線までに空気層の厚さは$\dfrac{\lambda}{2}$変わります。この間の距離が$\Delta x$なので:
解答番号7は⑦です。数値計算でも、2つの反射光の位相差から明線の位置を数えて間隔を測り、$t=\dfrac{\lambda L}{2\Delta x}$になることを確かめました。反射で位相が$\pi$ずれる面が1つあるので、明線・暗線の位置はずれますが、間隔$\Delta x$には影響しません。
問5気体のサイクルの内部エネルギー・熱量・熱効率(解答番号9〜11)
単原子分子の理想気体が、体積と圧力のグラフ上で三角形のサイクルを時計まわりにゆっくり1周する。内部エネルギーの変化、熱量、熱効率を順に求める問題。
- 解答番号9:A→Bの過程での内部エネルギーの変化が$PV$の何倍かを選ぶ
- 解答番号10:A→Bの過程で外から加えられた熱量が$PV$の何倍かを選ぶ
- 解答番号11:サイクル(A→B→C→A)の熱効率を選ぶ(共通の13通りの解答群)
単原子分子の内部エネルギーは$U=\tfrac32nRT=\tfrac32PV$。状態A$(V,2P)$、B$(2V,4P)$、C$(2V,2P)$で、$PV$の値はそれぞれ$2PV,\ 8PV,\ 4PV$です。
A→Bで気体がする仕事は、直線の下の台形の面積で$\dfrac{2P+4P}{2}\times V=3PV$。熱力学第1法則で、外から加えられた熱量は次のようになります。
解答番号9は⑫、10は⑬です。熱効率は、サイクル全体の正味の仕事を、気体が吸収した熱で割ります。B→Cは定積で放熱($-6PV$)、C→Aは定圧で放熱($-5PV$)なので、吸収は$12PV$のA→Bだけです。
解答番号11は①です。(検算:$12-6-5=1$が正味の仕事$PV$に一致。)

第1問:5問の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1 | つりあい | 水平・鉛直・モーメントの3本。軸は未知の力が通る点 |
| 問2 | 衝突+放物運動 | 接線そのまま・法線$e$倍。水平距離から時間→高さ |
| 問3 | 導線の磁場 | 全部同じ向きで0。違う1本ぶんの$2I$が残る |
| 問4 | 空気くさび | 明線から明線で厚さは$\lambda/2$変わる |
| 問5 | 気体のサイクル | $U=\tfrac32PV$、$Q=\Delta U+W$、熱効率=正味の仕事÷吸収熱 |
🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋
- 問1式が立たない → 水平・鉛直・モーメントの3本を、先に図に書き込む。モーメントの軸はpに置く
- 問2成分が出ない → 接線と法線の単位ベクトルを先に決め、法線成分だけ$e$倍にする
- 問3磁場が決まらない → 全部同じ向きなら0。違う1本だけ$2I$を残す。向きは右ねじ
- 問4答えが2倍になる → 往復なので厚さの変化は$\lambda/2$
- 問5熱効率が合わない → 熱を吸収する過程だけを分母にする。定積と定圧でモル比熱が違う
第2問 ケプラーの法則と探査機 ── 円運動の式から楕円軌道まで
円運動の式から万有引力の逆2乗則を導く前半と、探査機を楕円軌道で地球に回収する後半の2部構成です。楕円軌道は「面積速度一定」と「エネルギー保存」の2本で解けます。
問1等速円運動の速さと向心力(解答番号12・13)
円運動の基本問題。「1周の長さ÷周期」と、$m\,r\omega^2$を、周期で書く。
- 解答番号12:質量$m$の天体Pが、半径$r$、周期$T$で等速円運動しているときの速さを選ぶ(8通り)
- 解答番号13:Pにはたらく向心力の大きさを選ぶ(8通り)
問2ケプラーの第3法則と向心力(解答番号14)
問1の向心力の式から$T$を消して、向心力が$1/r^2$に比例することを導く問題。
- 解答番号14:第3法則$T^2=kr^3$を使って、向心力を「$\ ?\ \times\dfrac{m}{r^2}$」の形に書いたときの係数を選ぶ(12通り)
この式から、向心力は$1/r^2$に比例する——つまり万有引力の逆2乗の法則がケプラーの第3法則から出てくる、というのがこの大問の前半の主題です。
問3探査機の円軌道の速さと周期(解答番号15・16)
地球は太陽から$R$の円軌道、探査機Aは$2R$の円軌道。後半の舞台設定のもとで、まずAの円運動の速さと周期を求める問題。
- 解答番号15:太陽から$2R$の円軌道を回る探査機Aの速さを選ぶ(9通り)
- 解答番号16:その周期を選ぶ(8通り)
円運動の運動方程式で、向心力が万有引力です。
問4楕円軌道での速さの比とエネルギー(解答番号17・18)
楕円軌道の2点p、q(太陽から$2R$と$R$)で、速さの比とエネルギーの比を出す問題。
- 解答番号17:点pで減速した直後の速さを$v$とするとき、点q(地球の軌道上)に着く直前の速さが$v$の何倍かを選ぶ(12通り)
- 解答番号18:点qに着く直前の、位置エネルギーの絶対値が運動エネルギーの何倍かを選ぶ(共通の解答群)
点pと点qでは、速度が太陽の方向に垂直なので、面積速度一定(角運動量保存)から、太陽からの距離と速さの積が一定です。
次に力学的エネルギー保存です。位置エネルギーは無限遠を基準にして$-\dfrac{GMm}{r}$です。
点qでの運動エネルギーは$\dfrac12m(2v)^2=2mv^2=\dfrac{2GMm}{3R}$、位置エネルギーの絶対値は$\dfrac{GMm}{R}$。比は次のようになります。
(検算:楕円軌道の長半径は$\tfrac{3R}{2}$なので、点pの速さは$v=\sqrt{GM\left(\tfrac{2}{2R}-\tfrac{2}{3R}\right)}=\sqrt{\tfrac{GM}{3R}}$。上の$v^2$と一致します。)
問5pからqまでにかかる時間(解答番号19)
楕円軌道の周期を、ケプラーの第3法則(長半径の3乗と周期の2乗の比)で円軌道と比べ、半周ぶんを出す問題。
- 解答番号19:Aが点pを離れて点qに到達するまでの時間は、円軌道の周期$T$(解答番号16)の何倍かを選ぶ(8通り)
pからqまでは楕円の半周なので、$\dfrac{T_e}{2}=\dfrac{3\sqrt3}{16}T$で③です。数値シミュレーションでも、運動方程式を解いてpからqまでの時間が$0.3248\,T$になることを確かめました。

第2問:天体の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1 | 円運動 | $v=2\pi r/T$、向心力$=4\pi^2mr/T^2$ |
| 問2 | 第3法則 | $T^2=kr^3$で$T$を消す → $1/r^2$ |
| 問3 | 万有引力で円運動 | 向心力=万有引力。周期は$2\pi r/v$ |
| 問4 | 楕円軌道 | 面積速度一定 → 速さ比、エネルギー保存 → $v^2$ |
| 問5 | 第3法則(楕円) | 長半径$=(近日点+遠日点)/2$、半周なら半分 |
🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋
- 問1・2式が出ない → 速さは「円周÷周期」、向心力は$m\,r\omega^2$を$T$で書き直す
- 問3速さが出ない → 向心力=万有引力の式を書き、$m$を消して$v$を解く
- 問4連立が進まない → 先に面積速度(距離×速さ)で比を出し、次にエネルギー保存の式に代入
- 問5時間が出ない → 長半径を出し、$(T_e/T)^2=(a/r)^3$。半周は$T_e/2$
第3問 コンデンサー・コイル・抵抗の回路 ── 直流の充電から交流の共振まで
直流の充電、LC振動、そして交流のコイルとコンデンサーの電圧・インピーダンス・共振まで、1つの回路を段階的に変えていく大問です。問1・2・6・7は式の形で決まるので先に取れます。
問1スイッチを入れた直後と十分後の電流(解答番号20・21)
抵抗の値が$3R$の直流回路。コンデンサーが充電されていく途中の「直後」と「十分後」の電流を問う基本問題。
- 解答番号20:S$_2$を閉じたあとS$_1$を閉じた直後に、抵抗Rを流れる電流を選ぶ(共通の11通り)
- 解答番号21:S$_1$を閉じて十分に時間がたったあとの、Rを流れる電流を選ぶ
S$_1$を閉じた直後は、コンデンサー$C_1$にまだ電荷がなく電圧は0。電源の電圧$V$がそのまま抵抗にかかります。
十分に時間がたつと、$C_1$の電圧が$V$に達して電流が流れなくなります。数値でも、充電の微分方程式を解いて、直後は$V/(3R)$、十分後は0に収束することを確かめました。
問2充電が終わったときのコンデンサーの電気量(解答番号22)
充電が終わると電圧は電源電圧$V$。電気量は「容量×電圧」。
- 解答番号22:問1の最後の状態で、$C_1$(電気容量$2C$)にたくわえられた電気量を選ぶ(9通り)
問3LC振動の周期と最大電流(解答番号23・24)
電荷$2CV$をためた$C_1$、コイルL、電荷のない$C_2$がひと続きの輪になる。LC回路の振動を、合成容量とエネルギー保存で解く問題。
- 解答番号23:S$_1$を開き、S$_3$を閉じたあとのコイルを流れる振動電流の周期を選ぶ(12通り)
- 解答番号24:コイルを流れる電流の最大値を選ぶ(12通り)
S$_1$を開いたので、電源と抵抗は輪から切り離されます。S$_3$を閉じると、$C_1$、L、$C_2$が1つの輪になり、$C_1$と$C_2$は直列です(電荷が輪をまわる)。直列の合成容量を使います。
最大電流は、エネルギー保存で出します。はじめのエネルギーは$C_1$だけにある静電エネルギー$\dfrac{(2CV)^2}{2\cdot2C}=CV^2$。電流が最大のときは、2つのコンデンサーの電圧が等しい(コイルの電圧が0)ときで、$C_2$に電荷$q$が移ったとして次の式になります。
数値でも、輪の微分方程式を解いて、周期と最大電流がこの式と一致することを確かめました。
問4コイルの両端の電圧(解答番号25)
交流の電流の正の向きが図に矢印で示されている。コイルの電圧は「$L\times$電流の時間変化率」で決まる。
- 解答番号25:電流$I(t)=I_0\sin\omega t$が流れているとき、コイルLの両端の電圧(点cに対する点bの電位)を選ぶ(8通り)
電流の正の向きはb→cです。コイルの両端の電圧は、電流の向きの電位降下として、次の式で表されます。
解答番号25は③<span class="todo-flag">要確認</span>。(問題に与えられた関係式を使うなら、$\sin\left(\omega t+\tfrac{\pi}{2}\right)=\cos\omega t$なので、電圧は電流より位相が$\tfrac{\pi}{2}$進んでいる、と読めます。)
問5コンデンサー$C_2$の両端の電圧(解答番号26)
コンデンサーの電圧は、電流を積分して出した電気量を、電気容量で割ったもの。
- 解答番号26:同じ電流が流れているとき、$C_2$の両端の電圧(点dに対する点cの電位)を選ぶ(8通り)
点c側の極板にたまる電気量$q$は、電流が流れこむぶんだけ増えるので$\dfrac{dq}{dt}=I$。放電させてから交流を流したので、定数項は0です。
解答番号26は⑧<span class="todo-flag">要確認</span>。電圧は電流より位相が$\tfrac{\pi}{2}$遅れます(コイルとは逆)。数値でも、電流を数値積分して同じ値になることを確かめました。

問6R、L、$C_2$の直列回路のインピーダンス(解答番号27)
抵抗とコイルとコンデンサーの直列回路。抵抗の値が$3R$であることと、コイルとコンデンサーの電圧が逆向きになることに注意する問題。
- 解答番号27:S$_2$を開いた状態の、R、L、$C_2$からなる回路のインピーダンスを選ぶ(6通り)
抵抗による電圧は電流と同位相で大きさ$3R\,I_0$、コイルは$\omega L\,I_0$で位相が$\tfrac{\pi}{2}$進み、コンデンサーは$\dfrac{I_0}{\omega C}$で$\tfrac{\pi}{2}$遅れます。コイルとコンデンサーは逆向きに打ち消し合うので、直角三角形の関係で合成します。
問7電流が最大になる角周波数(解答番号28)
共振の条件を問う基本問題。インピーダンスが最小になる角周波数を出す。
- 解答番号28:電圧の実効値を一定に保ってωを変えたとき、電流が最大になるωを選ぶ(8通り)
電流が最大になるのは、インピーダンス$Z$が最小のとき。$\omega L-\dfrac{1}{\omega C}=0$になるときです。
数値でも、回路の微分方程式から求めた$Z$が最小になる$\omega$は$1/\sqrt{LC}$に一致しました。
第3問:回路の型
| 問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 問1 | 直流の過渡 | 直後は$C$が導線(電圧0)、十分後は断線。抵抗は$3R$ |
| 問2 | 充電 | $Q=CV$($C_1=2C$) |
| 問3 | LC振動 | 直列の合成容量、エネルギー保存 |
| 問4 | コイルの交流 | 電圧$=L\,dI/dt$(位相が$\pi/2$進む) |
| 問5 | コンデンサーの交流 | 電圧$=q/C$、$q=\int I\,dt$(位相が$\pi/2$遅れる) |
| 問6 | インピーダンス | $\sqrt{(3R)^2+(\omega L-1/\omega C)^2}$ |
| 問7 | 共振 | $\omega L=1/(\omega C)$ → $\omega=1/\sqrt{LC}$ |
🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋
- 問1電流が選べない → 直後は$C_1$の電圧0なので$V/(3R)$。十分後は0。抵抗は$3R$
- 問2電気量が合わない → 容量$2C$の$Q=2C\times V$
- 問3周期・最大電流が出ない → 輪の中は直列($C_{\text{合成}}=2C/3$)。最大電流は$\tfrac12LI^2$=(はじめのエネルギー−そのときの静電エネルギー)
- 問4・5符号が決まらない → コイルは微分、コンデンサーは積分。$\sin$の微分は$\cos$、積分は$-\cos$
- 問6式が選べない → 抵抗は$3R$(2乗で$9R^2$)、コイルとコンデンサーは引き算
- 問7迷う → $Z$最小は$\omega L=1/(\omega C)$
北里大2026型 そっくり類題セット
(全3大問・解答解説つき)
2026年度の本番と同じ3大問・同じ解答番号の数(1〜28)で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。式を先に作ってから解答群を選ぶ力と、50分の立ち回りを確かめられます。入試問題ではありません。
印刷して本番と同じように50分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。
※ 北里大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。
- 特に指示のない限り,重力加速度の大きさを $g$ とし,空気抵抗・摩擦・糸の質量は無視してよい。
- 解答はすべて,各解答群の選択肢の番号(①〜)を選ぶマーク形式を想定している。解答番号は 1〜28。
つぎの問い(問1〜問5)の空欄 に入る適語を解答群から選択せよ。(解答番号 1〜11)
▶ 第1問 の答えと解説を見る
第1問 小問集合 の答えと解説
- 糸の張力を点pで $T_p$,点qで $T_q$ とする。水平方向のつりあい:$T_p\cos60^\circ=T_q\cos30^\circ$ より $T_p=\sqrt{3}\,T_q$。
- 鉛直方向のつりあい:$T_p\sin60^\circ+T_q\sin30^\circ=W+3W$ に代入して $\left(\dfrac{3}{2}+\dfrac{1}{2}\right)T_q=4W$,よって $T_q=2W$,$T_p=2\sqrt{3}\,W$ → 2は④。
- 点qのまわりの力のモーメント(重心が点qから $y\,a$ の位置):$T_p\sin60^\circ\cdot a=3W\cdot\dfrac{7a}{8}+W\cdot ya$。左辺は $2\sqrt{3}\cdot\dfrac{\sqrt{3}}{2}Wa=3Wa$。$3=\dfrac{21}{8}+y$ より $y=\dfrac{3}{8}$ → 1は③。
- 斜面の接線方向(水平から$30^\circ$ 上向き)の単位ベクトルは $\left(\dfrac{\sqrt{3}}{2},\dfrac{1}{2}\right)$,法線方向(斜面から離れる向き)は $\left(-\dfrac{1}{2},\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right)$。
- 衝突前の速度 $(v,0)$ は,接線成分 $\dfrac{\sqrt{3}}{2}v$(なめらかなのでそのまま),法線成分 $-\dfrac{v}{2}$(斜面に向かう)。衝突後の法線成分は $e\times\dfrac{v}{2}=\dfrac{v}{4}$(斜面から離れる向き)。
- 衝突後の速度:$\dfrac{\sqrt{3}}{2}v\left(\dfrac{\sqrt{3}}{2},\dfrac{1}{2}\right)+\dfrac{v}{4}\left(-\dfrac{1}{2},\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right)=\left(\dfrac{5v}{8},\ \dfrac{3\sqrt{3}\,v}{8}\right)$。鉛直方向の速さは $\dfrac{3\sqrt{3}\,v}{8}$ → 3は⑥。
- 落下までの時間 $t=\dfrac{L}{5v/8}=\dfrac{8L}{5v}$。点pの高さ $h$ は,鉛直方向の式 $0=h+\dfrac{3\sqrt{3}\,v}{8}t-\dfrac{1}{2}gt^2$ より $h=\dfrac{1}{2}g\cdot\dfrac{64L^2}{25v^2}-\dfrac{3\sqrt{3}\,v}{8}\cdot\dfrac{8L}{5v}=\dfrac{32gL^2}{25v^2}-\dfrac{3\sqrt{3}}{5}L$ → 4は④。
- 6本すべてが「奥向き」なら,対称性から中心Oでの磁場は0。実際の電流は,a,bの2本だけ向きが逆なので,「全部奥向き」+「aとbに,手前向きの $2I$ を重ねたもの」と考えられる(逆向きの$I$を引くのは,同じ向きの$-I$を足すこと)。
- 手前向きの $2I$ が距離 $L$ につくる磁場の強さは $H_1=\dfrac{2I}{2\pi L}=\dfrac{I}{\pi L}$。a,bによる磁場の向きは,Oと各頂点を結ぶ線に垂直で,互いに $60^\circ$ をなす(頂点a,bの位置が中心のまわりで $60^\circ$ はなれているため)。
- 大きさが等しい2つのベクトルが $60^\circ$ をなすので,合成は $2H_1\cos30^\circ=\sqrt{3}\,H_1=\dfrac{\sqrt{3}\,I}{\pi L}$ → 5は④。
- 向きは2つの磁場の二等分線。aによる磁場は右向き($0^\circ$),bによる磁場は $60^\circ$ の向きなので,合成の向きは $30^\circ$。これは点Oから点fへ向かう向き → 6は⑥。
- スクリーン上の点が $x$ の位置にあるとき,2つのスリットからの経路差は $\dfrac{d\,x}{\ell}$。強め合う(明線)条件は 経路差$=m\lambda$ なので,隣りあう明線の間隔は $\Delta x=\dfrac{\lambda\ell}{d}$。
- よって $d=\dfrac{\lambda\ell}{\Delta x}$ → 7は⑧。
- 液体中では光の波長が $\lambda\to\dfrac{\lambda}{n}$ になるので,$\Delta x=\dfrac{\lambda\ell}{d}$ の$\lambda$を$\dfrac{\lambda}{n}$ に置きかえて,間隔は $\dfrac{\Delta x}{n}$(せまくなる)→ 8は②。
- 単原子分子の内部エネルギーは $U=\dfrac{3}{2}PV$($nRT=PV$ より)。A→Bで $\Delta U=\dfrac{3}{2}(3P\cdot3V-P\cdot V)=\dfrac{3}{2}\cdot8PV=12PV$ → 9は⑪。
- A→Bで気体がする仕事は,直線の下の台形の面積 $W=\dfrac{(P+3P)}{2}\times(3V-V)=4PV$。熱力学第1法則から $Q=\Delta U+W=12PV+4PV=16PV$ → 10は⑫。
- B→Cは定積で $\Delta U=\dfrac{3}{2}(3V\cdot P-3V\cdot3P)=-9PV$,$Q=-9PV$(放熱)。C→Aは定圧で $Q=\dfrac{5}{2}P(V-3V)=-5PV$(放熱)。熱を吸収するのはA→Bだけで $Q_{\text{in}}=16PV$。
- 1サイクルの正味の仕事は三角形ABCの面積 $\dfrac{1}{2}\times2V\times2P=2PV$(A→B→C→Aは時計回りなので気体が仕事をする)。熱効率は $\dfrac{2PV}{16PV}=\dfrac{1}{8}$ → 11は②。(検算:$16-9-5=2$ で正味の仕事に一致。)
つぎの問い(問1〜問5)の空欄 に入る適語を解答群から選択せよ。(解答番号 12〜19)
ケプラーは,ティコ・ブラーエの観測結果をもとに,惑星の公転運動に関する3つの法則を見出した。ここでは,質量$m$ [kg] の小天体Pが,大きな天体(質量$M$)を中心に半径$r$ [m] で周期$T$ [s] の等速円運動をしているとして,Pの運動と天体との距離の関係を調べる。ただし,簡単のため,天体Mの大きさは無視でき,Pの質量は$M$に比べて十分小さいものとする。
つぎに,図のように,天体M(質量$M$,以下「太陽」とよぶ)を中心とする半径$R$ [m] の円軌道を地球が運動し,探査機Aは半径$3R$ [m] の円軌道を運動しているものとする。このAを地球に回収するため,Aが点pにあるときに減速させたところ,Aは図の点線で示した楕円軌道を描きながら運動し,点qで地球に到達した。ただし,地球とAは太陽からの万有引力のみを受けて同一平面上を運動しているものとし,楕円軌道は点pでAの円軌道と,点qで地球の円軌道とそれぞれ接しており,太陽の位置が楕円軌道の1つの焦点になっているものとする。また,万有引力定数を$G$ [N$\cdot$m$^2$/kg$^2$] とし,太陽・地球・Aの大きさは無視できるものとする。
▶ 第2問 の答えと解説を見る
第2問 ケプラーの法則と探査機 の答えと解説
- 角速度は,1周期で $2\pi$ [rad] 進むので $\omega=\dfrac{2\pi}{T}$ → 12は②。
- 向心加速度は $a=r\omega^2=\dfrac{4\pi^2r}{T^2}$ → 13は③。
- 向心力 $F=mr\omega^2=\dfrac{4\pi^2mr}{T^2}$。$T^2=kr^3$ を代入して $F=\dfrac{4\pi^2mr}{kr^3}=\dfrac{4\pi^2}{k}\cdot\dfrac{m}{r^2}$ → ④。(向心力が $1/r^2$ に比例=万有引力の逆2乗則が出てくる。)
- 半径$3R$ の円運動の運動方程式:$m\dfrac{v^2}{3R}=G\dfrac{Mm}{(3R)^2}$ より $v=\sqrt{\dfrac{GM}{3R}}$ → 15は③。
- 周期は $T=\dfrac{2\pi\cdot3R}{v}=6\pi R\sqrt{\dfrac{3R}{GM}}=6\pi\sqrt{\dfrac{3R^3}{GM}}$ → 16は④。
- 面積速度一定(角運動量保存):点p(太陽から$3R$)と点q(太陽から$R$)はどちらも速度が太陽の方向と垂直なので $3R\cdot v=R\cdot v_q$,よって $v_q=3v$ → 17は⑩。
- 力学的エネルギー保存:$\dfrac{1}{2}mv^2-\dfrac{GMm}{3R}=\dfrac{1}{2}m(3v)^2-\dfrac{GMm}{R}$ より $\dfrac{2GMm}{3R}=4mv^2$,$v^2=\dfrac{GM}{6R}$。
- qでの運動エネルギー $\dfrac{1}{2}m(3v)^2=\dfrac{9}{2}mv^2=\dfrac{3GMm}{4R}$。位置エネルギーの絶対値は $\dfrac{GMm}{R}$。比は $\dfrac{GMm/R}{3GMm/(4R)}=\dfrac{4}{3}$ → 18は⑦。
- 楕円軌道の長半径は $a=\dfrac{3R+R}{2}=2R$。ケプラーの第3法則より,楕円軌道の周期 $T_e$ と円軌道(半径$3R$)の周期 $T$ について $\left(\dfrac{T_e}{T}\right)^2=\left(\dfrac{2R}{3R}\right)^3$,$T_e=\left(\dfrac{2}{3}\right)^{3/2}T=\dfrac{2\sqrt{6}}{9}T$。
- pからqまでは楕円軌道の半周なので $\dfrac{T_e}{2}=\dfrac{\sqrt{6}}{9}T$ → ③。
つぎの問い(問1〜問7)の空欄 に入る適語を解答群から選択せよ。(解答番号 20〜28)
図のように,抵抗値 $2R$ [$\Omega$] の電気抵抗R,電気容量がそれぞれ $3C$ [F],$C$ [F] のコンデンサー $C_1$,$C_2$,自己インダクタンス $L$ [H] のコイル,内部抵抗の無視できる起電力 $V$ [V] の直流電源E,およびスイッチ $S_1$,$S_2$,$S_3$ からなる回路がある。はじめ,すべてのスイッチは開いており,$C_1$,$C_2$ に電荷はたくわえられていないとする。
つぎに,$S_2$ を開き,直流電源を内部抵抗の無視できる交流電源に置きかえ,$C_1$ と $C_2$ を放電させた後に,$S_1$ と $S_3$ を閉じたところ,回路に交流電流が流れた。ただし,時刻 $t$ [s] での点aを流れる電流 $I(t)$ [A] は,定数 $I_0$ [A] と $\omega$ [rad/s] を用いて $I(t)=I_0\cos\omega t$ と表され,電流の正の向きは,点a → 抵抗R → $S_3$ → 点b → コイルL → 点c → コンデンサー $C_2$ → 点d → 交流電源 の向きとする。必要に応じて以下の関係式を用いよ。
$\sin\left(\omega t+\dfrac{\pi}{2}\right)=\cos\omega t,\quad\sin\left(\omega t-\dfrac{\pi}{2}\right)=-\cos\omega t,\quad\cos\left(\omega t+\dfrac{\pi}{2}\right)=-\sin\omega t,\quad\cos\left(\omega t-\dfrac{\pi}{2}\right)=\sin\omega t$
▶ 第3問 の答えと解説を見る
第3問 RLC回路 の答えと解説
- $S_1$ を閉じた直後は,$C_1$ に電荷がなく電圧は0なので,電源電圧 $V$ がそのまま抵抗 $2R$ にかかる。電流は $\dfrac{V}{2R}$ → 20は④。
- 十分時間がたつと $C_1$ の電圧が $V$ に達して充電が終わり,電流は0 → 21は①。
- 充電が終わると $C_1$ の電圧は $V$。電気量は $Q=3C\cdot V=3CV$ → ⑤。
- $S_1$ を開くと電源と抵抗は回路から切り離される。$S_3$ を閉じると,$C_1$,L,$C_2$ が1つの輪になり,$C_1$ と $C_2$ は直列(電荷が輪をまわる)。合成容量は $\dfrac{3C\cdot C}{3C+C}=\dfrac{3C}{4}$。
- 周期は $T=2\pi\sqrt{L\cdot\dfrac{3C}{4}}=2\pi\sqrt{\dfrac{3LC}{4}}$ → 23は③。
- エネルギー保存:はじめ $\dfrac{1}{2}\cdot3C\cdot V^2=\dfrac{3}{2}CV^2$。電流が最大のとき(つりあいの電荷配分)は $C_1$ に $\dfrac{9CV}{4}$,$C_2$ に $\dfrac{3CV}{4}$ の電荷が残り,両コンデンサーの電圧が等しい。このときの静電エネルギーは $\dfrac{(9CV/4)^2}{2\cdot3C}+\dfrac{(3CV/4)^2}{2C}=\dfrac{27}{32}CV^2+\dfrac{9}{32}CV^2=\dfrac{9}{8}CV^2$。
- $\dfrac{1}{2}LI_{\max}^2=\dfrac{3}{2}CV^2-\dfrac{9}{8}CV^2=\dfrac{3}{8}CV^2$ より $I_{\max}=V\sqrt{\dfrac{3C}{4L}}$ → 24は③。
- 電流の正の向きは b → c。コイルの両端の電圧(b の電位 − c の電位)は $V_{bc}=L\dfrac{dI}{dt}$。$I=I_0\cos\omega t$ を微分して $L\cdot(-\omega I_0\sin\omega t)=-\omega LI_0\sin\omega t$ → ②。(与えられた関係式を使うなら,$\cos\left(\omega t+\dfrac{\pi}{2}\right)=-\sin\omega t$ より,電圧は電流より位相が $\dfrac{\pi}{2}$ 進んでいる,と読める。)
- $C_2$ の点c側の極板にたまる電荷を $q$ とする。電流の正の向きは c → d なので,正の電流は点c側から $C_2$ に流れこみ,$\dfrac{dq}{dt}=I$。$I=I_0\cos\omega t$ を時間で積分し(放電後から交流が定常になったので,定数項は0)$q=\dfrac{I_0}{\omega}\sin\omega t$。
- 電圧(点dに対する点cの電位)は $\dfrac{q}{C}=\dfrac{I_0}{\omega C}\sin\omega t$ → ⑤。(電圧は電流より位相が $\dfrac{\pi}{2}$ 遅れる。)
- 抵抗の値は $2R$ なので,抵抗による電圧の振幅は $2R\,I_0$。コイルは $\omega L\,I_0$ で位相が $\dfrac{\pi}{2}$ 進み,コンデンサーは $\dfrac{I_0}{\omega C}$ で $\dfrac{\pi}{2}$ 遅れるので,この2つは逆向きに引きあう。
- $Z=\sqrt{(2R)^2+\left(\omega L-\dfrac{1}{\omega C}\right)^2}=\sqrt{4R^2+\left(\omega L-\dfrac{1}{\omega C}\right)^2}$ → ⑦。(抵抗の値が $2R$ であることを見落とすと①に行ってしまう。)
- 電流の実効値は $I_e=\dfrac{V_e}{Z}$。$Z$ が最小になるのは,$\omega L=\dfrac{1}{\omega C}$(共振,$\omega=\dfrac{1}{\sqrt{LC}}$)のとき。そのとき $Z=2R$ なので,$I_e=\dfrac{V_e}{2R}$ → ④。
※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、題材・数値・向きを変えて作っています(例:第1問は正八角形を正六角形に、空気くさびをヤングの実験に、第2問は円軌道の半径を$2R$から$3R$に、第3問は抵抗とコンデンサーの値と交流の位相を変えました)。解答番号1〜28のすべてを、数値シミュレーションで独立に検算しています。
30秒 得点診断
本番の過去問、またはそっくり類題セットを50分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。
保護者の方へ:北里大の物理で知っておきたい3つのこと
よくある質問
Q. 北里大学 医学部の物理2026年度は、どの順番で解くのがよいですか?
TMPSのおすすめは、第1問の小問集合を20分、第2問(ケプラーの法則と探査機)を14分、第3問(RLC回路)を16分の合計50分です。本番は理科2科目で100分なので、物理に50分を使う想定です。第1問は1問3〜4分で取り、図の読みや式の選び方に迷う問題は後回しにします。
Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?
分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答番号の形をTMPSの言葉で説明しています。
Q. 答えは、どうやって確かめていますか?
本番の解答番号1〜28のうち、赤本で「設問省略」とされている8を除く27個を、数式処理(sympy)と数値シミュレーション(力のつりあいの連立方程式、運動方程式の数値積分、ビオ・サバールの重ね合わせ、回路の微分方程式など)の両方で独立に確かめています。図の向きの読み取りなどスクリプトでは確かめきれない箇所は、ページ内に「要確認」と明記しています。
Q. そっくり類題セットとは何ですか?
2026年度と同じ3大問・解答番号1〜28の形で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDF(9ページ)も無料で配布しています。
Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?
公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。
問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。
受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。
🔥 次に読むならこちら
北里大の物理を、
あなたの答案で攻略する
「どこで時間を失ったか」「どの小問を後回しにすべきだったか」「符号や向きのミスの癖」を、Sora先生があなたの答案から直接診断します。