最古の猿人はサヘラントロプス属(約700万年前)(③)。約400万年前に出現し、足跡化石(ラエトリの足跡)が知られるのはアウストラロピテクス属(①)です。アルディピテクス属(約440万年前)は、その間に位置します。
📌 このページの使い方
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※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。解答番号(1〜54)は、本番のマークシートとの対応を示すためのものです。※ 答えはTMPSが独立に導いたもので、計算・場合分けの欄はスクリプトで検算しています(公式の解答は参照していません)。用語の知識と、図の読み取りに依存する欄には「要確認」を付けています。
⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)
LINEで誤りを連絡3分で分かる 2026年度の金沢医科大の生物
- ✅ 全3大問・解答番号は1〜54。数字をマークする欄、解答群から1つ選ぶ欄、「すべて選べ」の欄が混ざります。理科は2科目で90分なので、生物には約45分(TMPSの目安)です。
- ✅ 第1問は7問の小問集合。人類の進化、DNA複製の誤りの計算、発生、眼の調節、ミツバチのダンス、花器官のABCモデル、動物の群れ。ダンスの図の読み取りとABCモデルの欠損の場合分けが山場です。
- ✅ 第2問は光合成。色素のTLCとスペクトル、カルビン回路とC4回路の炭素数、C3・C4植物のグラフ、植物群落の光強度。グラフを2枚つなげて読む(5)で差がつきます。
- ✅ 第3問は配偶子形成。前半は語の穴埋めと染色体数の表で、取りやすい。後半のDNA量のグラフ(ピークが1・2・4)から、各集団にどの細胞が入るかを答える問題は、複製と分裂のタイミングを正確に追う必要があります。
- ✅ 差がつくのは「図の読み取り」と「すべて選べ」。知識問題は先に取り、グラフ問題は後に回して時間をかけます。
45分の立ち回りマップ
本番は理科2科目で90分。科目ごとの配分は決まっていないので、生物は約45分をTMPSの目安にします。時間配分はTMPSの目安です。
本番の答え一覧(採点用)
解説を読む前の採点用です。計算・場合分けで決まる欄はスクリプトで独立に確かめています(結果は下の注記)。
第1問(解答番号 1〜16)
第2問(17〜28)
第3問(29〜54)
※ 検算:1(2)の複製の誤りの数、1(5)のダンスの方角(図1の角度注記との整合)、1(6)のABCモデル(各クラスの欠損で形成される器官)、2(3)の炭素数の収支、3の染色体数・DNA量による細胞の分類を、スクリプトで確かめました。2(4)(5)のグラフは読み取り値で数値判定しています。公式の解答は参照していません。
採点したら → 30秒の得点診断へ第1問 小問集合(1)〜(7) ── 知識は先に取り、ダンスとABCは「場合分け」
人類の進化、DNA複製の誤りの計算、発生、眼の調節、ミツバチのダンス、花器官のABCモデル、動物の群れの7問です。(1)(3)(4)は知識、(2)(5)(6)(7)は「手を動かして決める」問題です。
(1)人類の進化(解答番号1・2)
「最古の化石がアフリカで発見され約700万年前に出現した属」と「約400万年前に出現し、直立二足歩行をした足跡化石が残る属」を答える知識問題。
- 解答番号1・2:文中の2つの属名を、①〜④(アウストラロピテクス、アルディピテクス、サヘラントロプス、ホモ)から選ぶ
(2)DNA複製の誤りの数(解答番号3〜5)
$2\times10^{10}$塩基対のゲノムを2セットもつ細胞が、DNA複製1回当たり$10^{10}$塩基に1塩基の頻度で誤りを起こす。50回分裂したときの誤りの数を求める。
- 解答番号3・4・5:50回分裂したあと、細胞1個当たりに残る誤って挿入された塩基の数(3桁の数字、1個のような場合は001)
1回の複製で入る誤りは、$\dfrac{2\times10^{10}}{10^{10}}=2$個。同じ位置に複数回の誤りは起きないので、誤りは単純に足し算で積み重なります。
3・4・5は 1・0・0 です。
(3)異所的に眼が形成される仕組み(解答番号6)
イモリ胚の将来眼になる頭部の領域を、別の胚の本来は眼ができない部位に移植すると、そこに眼ができる現象の仕組みを選ぶ問題。
- 解答番号6:①〜⑤から、現象の仕組みとして最も適切なものを選ぶ
移植された領域は、周囲の組織に作用して次々と別の組織を誘導します(眼胞が表皮に水晶体を誘導し、さらに水晶体が表皮に角膜を誘導する)。これが誘導の連鎖で、移植した部位で起こったことが眼の形成につながります(②)。①は「再生」ではない、③の二次胚は原口背唇部の移植、④の母性因子はショウジョウバエの前後軸の話、⑤のホメオティック遺伝子は花や体節の話です。
(4)眼の調節(解答番号7〜9)
近い距離の物体を見るときの、毛様筋・チン小帯・水晶体の変化を答える。
- 解答番号7:毛様筋の動き(弛緩/収縮)
- 解答番号8:チン小帯の状態(ゆるむ/緊張する)
- 解答番号9:水晶体の厚さ(厚くなる/薄くなる)
近くを見るときは、毛様筋が収縮(②)→ チン小帯がゆるむ(①)→ 水晶体が自らの弾性で厚くなる(①)。遠くを見るときは、逆(毛様筋が弛緩、チン小帯が緊張、水晶体が薄くなる)です。
(5)ミツバチの8の字ダンス(解答番号10・11)
巣箱と太陽の位置関係の図(方位①〜⑧に角度の注記つき)と、垂直な巣板で行う8の字ダンスの図2・図3(鉛直線とダンスの直進部分のなす角が60°と30°)から、えさ場の方向を読み取る。
- 解答番号10:図2のダンスをしたミツバチがもどってきたえさ場の方向(図1の①〜⑧)
- 解答番号11:図3のダンスをしたミツバチのえさ場の方向(①〜⑧)
ミツバチは巣板の上向きを「太陽の方向」に見立てて、えさ場の方向を伝えます。直進部分が鉛直線から右に$\theta$傾いていれば、えさ場は太陽の方向から右(時計回り)に$\theta$、左なら左(反時計回り)に$\theta$の方向です。本問の図1では、太陽は④の方向(巣箱から見て右下、方位約150°)にあります。
(6)花器官のABCモデル(解答番号12)
シロイヌナズナの花で、A・B・Cの3クラスのホメオティック遺伝子が花器官の分化を決める仕組みについて、5つの記述を判定する。
- 解答番号12:①〜⑤のうち、花器官の形成機構に関する適切な記述をすべて選ぶ
ABCモデルでは、がく片=A、花弁=A+B、おしべ=B+C、めしべ=Cです。AとCは互いに抑え合うので、Aが欠損すると第1・2輪にもCが働き、Cが欠損すると第3・4輪にもAが働きます。
① すべての花器官に共通のクラスはない(がく片はA、めしべはC):×。 ② 3クラスすべてを要する器官はない(各器官は1〜2クラス):○。 ③ Aが欠損するとがく片は形成されない(第1輪はめしべになる):○。 ④ Bが欠損するとおしべは形成されない(第3輪はめしべになる):○。 ⑤ Cが欠損しても花弁は形成される(第3輪が花弁になる):×。
適切なのは②③④です。
(7)動物の群れの大きさと時間配分(解答番号13〜16)
群れの大きさと、個体が採食に使える時間・警戒する時間・個体同士が争う時間の割合の関係を示すグラフで、曲線を割り当て、最適な大きさを選ぶ。
- 解答番号13〜15:採食に使える時間・警戒する時間・争う時間を、図の3本の曲線①〜③からそれぞれ選ぶ
- 解答番号16:最適な群れの大きさを示す位置(図の④〜⑧)
群れが大きくなると、周囲を見張る個体が増えるので警戒の時間は減少(①)、食物をめぐる競争が増えるので争う時間は増加(②)。採食に使える時間は残りの時間なので、最初は増え、あとで減る山型(③)です。最適な群れの大きさは、採食時間が最大になる位置で、③の山の頂上に最も近い⑥です。
第1問:型
| 小問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| (1)(3)(4) | 知識 | 人類の属の順、誘導の連鎖、近くを見る=毛様筋収縮・チン小帯ゆるむ・水晶体厚く |
| (2) | 複製の誤り | 誤りの数 = ゲノムの塩基数 ÷ 頻度 × 複製の回数 |
| (5) | ダンスの角度 | 上向き=太陽の方向。左は引き算、右は足し算 |
| (6) | ABCモデル | A=がく片、A+B=花弁、B+C=おしべ、C=めしべ。欠損時は他のクラスが広がる |
| (7) | グラフの割り当て | 警戒=減少、争い=増加、採食=山型。最適=採食が最大 |
🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋
- (1)属が出てこない → 古い順に「サヘラントロプス・アルディピテクス・アウストラロピテクス・ホモ」
- (2)桁が合わない → 「誤りの数/回」を先に出し、回数を掛ける
- (5)方角が決まらない → ①〜⑧の方位を書き出し、太陽の方位に左右の角度を足し引き
- (6)正誤が決まらない → A・B・C欠損の4つの輪の器官を表にして、各記述を照合
- (7)曲線が決まらない → まず増える曲線(争い)と減る曲線(警戒)、残りが採食
第2問 光合成 ── 色素→回路→植物→群落、と視点が広がる
光合成色素のTLCとスペクトル、カルビン回路と付加的な回路の炭素数、C3・C4植物のグラフ、そして植物群落の中の光という、4つの視点が1問ずつ並びます。(5)のグラフは2枚を行き来して読むのが山場です。
(1)(2)光合成色素:TLCでの順番とスペクトル(解答番号17〜22)
ホウレンソウの葉の色素抽出液をTLCで展開すると、主要な3種の色素が分離される。分離された順に色素名を決め、さらに3本の吸収スペクトルのどれにあたるかを答える。
- 解答番号17〜19:TLCでRf値の大きい順に【ア】【イ】【ウ】に当てはまる色素名(①カロテン〜⑤フォトトロピン)
- 解答番号20〜22:【ア】〜【ウ】の吸収スペクトルを、図の①〜③から選ぶ
展開液(石油エーテル:アセトン)では、極性の小さい色素ほど速く上がります。Rf値の大きい順にカロテン(ア)→ クロロフィルa(イ)→ クロロフィルb(ウ)(17・18・19=①・②・③)。スペクトルは、赤色光(650〜700 nm)を吸収するかで見分けます。カロテンは青〜青緑色光だけを吸収して赤を吸収しません。クロロフィルaは430 nmと675 nm付近に山をもち、赤の山が大きい。クロロフィルbは455 nmと645 nm付近に山をもち、赤の山が小さい。本問の図1では、赤の山が見られない②がカロテン(ア)、赤の山が大きい③がクロロフィルa(イ)、赤の山が小さい①がクロロフィルb(ウ)です。
(3)回路の炭素数(解答番号23〜25)
光合成の模式図に2つの回路(回路1:カルビン回路、回路2:付加的な回路)が描かれ、{{CO2}}と結合する物質と生成物の空欄に、それぞれの化合物の炭素数をマークする。
- 解答番号23:回路1で{{CO2}}と結合する物質の炭素数
- 解答番号24:回路2で{{CO2}}と結合する物質の炭素数
- 解答番号25:回路2の生成物の炭素数
回路1(カルビン回路)では、$\mathrm{CO_{2}}$はリブロースビスリン酸(RuBP、炭素数5)と結合し、ホスホグリセリン酸(PGA、炭素数3)2分子になります(23=5)。回路2(C4回路)では、$\mathrm{CO_{2}}$はホスホエノールピルビン酸(PEP、炭素数3)と結合して、オキサロ酢酸(炭素数4)になります(24=3、25=4)。空欄と化合物の対応は図の配置の読み取りに依存するので、要確認としています。
(4)眼の調節(解答番号7〜9)
近い距離の物体を見るときの、毛様筋・チン小帯・水晶体の変化を答える。
- 解答番号7:毛様筋の動き(弛緩/収縮)
- 解答番号8:チン小帯の状態(ゆるむ/緊張する)
- 解答番号9:水晶体の厚さ(厚くなる/薄くなる)
近くを見るときは、毛様筋が収縮(②)→ チン小帯がゆるむ(①)→ 水晶体が自らの弾性で厚くなる(①)。遠くを見るときは、逆(毛様筋が弛緩、チン小帯が緊張、水晶体が薄くなる)です。
(5)ミツバチの8の字ダンス(解答番号10・11)
巣箱と太陽の位置関係の図(方位①〜⑧に角度の注記つき)と、垂直な巣板で行う8の字ダンスの図2・図3(鉛直線とダンスの直進部分のなす角が60°と30°)から、えさ場の方向を読み取る。
- 解答番号10:図2のダンスをしたミツバチがもどってきたえさ場の方向(図1の①〜⑧)
- 解答番号11:図3のダンスをしたミツバチのえさ場の方向(①〜⑧)
ミツバチは巣板の上向きを「太陽の方向」に見立てて、えさ場の方向を伝えます。直進部分が鉛直線から右に$\theta$傾いていれば、えさ場は太陽の方向から右(時計回り)に$\theta$、左なら左(反時計回り)に$\theta$の方向です。本問の図1では、太陽は④の方向(巣箱から見て右下、方位約150°)にあります。
(6)花器官のABCモデル(解答番号12)
シロイヌナズナの花で、A・B・Cの3クラスのホメオティック遺伝子が花器官の分化を決める仕組みについて、5つの記述を判定する。
- 解答番号12:①〜⑤のうち、花器官の形成機構に関する適切な記述をすべて選ぶ
ABCモデルでは、がく片=A、花弁=A+B、おしべ=B+C、めしべ=Cです。AとCは互いに抑え合うので、Aが欠損すると第1・2輪にもCが働き、Cが欠損すると第3・4輪にもAが働きます。
① すべての花器官に共通のクラスはない(がく片はA、めしべはC):×。 ② 3クラスすべてを要する器官はない(各器官は1〜2クラス):○。 ③ Aが欠損するとがく片は形成されない(第1輪はめしべになる):○。 ④ Bが欠損するとおしべは形成されない(第3輪はめしべになる):○。 ⑤ Cが欠損しても花弁は形成される(第3輪が花弁になる):×。
適切なのは②③④です。
(7)動物の群れの大きさと時間配分(解答番号13〜16)
群れの大きさと、個体が採食に使える時間・警戒する時間・個体同士が争う時間の割合の関係を示すグラフで、曲線を割り当て、最適な大きさを選ぶ。
- 解答番号13〜15:採食に使える時間・警戒する時間・争う時間を、図の3本の曲線①〜③からそれぞれ選ぶ
- 解答番号16:最適な群れの大きさを示す位置(図の④〜⑧)
群れが大きくなると、周囲を見張る個体が増えるので警戒の時間は減少(①)、食物をめぐる競争が増えるので争う時間は増加(②)。採食に使える時間は残りの時間なので、最初は増え、あとで減る山型(③)です。最適な群れの大きさは、採食時間が最大になる位置で、③の山の頂上に最も近い⑥です。
第1問:型
| 小問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| (1)(3)(4) | 知識 | 人類の属の順、誘導の連鎖、近くを見る=毛様筋収縮・チン小帯ゆるむ・水晶体厚く |
| (2) | 複製の誤り | 誤りの数 = ゲノムの塩基数 ÷ 頻度 × 複製の回数 |
| (5) | ダンスの角度 | 上向き=太陽の方向。左は引き算、右は足し算 |
| (6) | ABCモデル | A=がく片、A+B=花弁、B+C=おしべ、C=めしべ。欠損時は他のクラスが広がる |
| (7) | グラフの割り当て | 警戒=減少、争い=増加、採食=山型。最適=採食が最大 |
🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋
- (1)属が出てこない → 古い順に「サヘラントロプス・アルディピテクス・アウストラロピテクス・ホモ」
- (2)桁が合わない → 「誤りの数/回」を先に出し、回数を掛ける
- (5)方角が決まらない → ①〜⑧の方位を書き出し、太陽の方位に左右の角度を足し引き
- (6)正誤が決まらない → A・B・C欠損の4つの輪の器官を表にして、各記述を照合
- (7)曲線が決まらない → まず増える曲線(争い)と減る曲線(警戒)、残りが採食
第2問 光合成 ── 色素→回路→植物→群落、と視点が広がる
光合成色素のTLCとスペクトル、カルビン回路と付加的な回路の炭素数、C3・C4植物のグラフ、そして植物群落の中の光という、4つの視点が1問ずつ並びます。(5)のグラフは2枚を行き来して読むのが山場です。
(1)(2)光合成色素:TLCでの順番とスペクトル(解答番号17〜22)
ホウレンソウの葉の色素抽出液をTLCで展開すると、主要な3種の色素が分離される。分離された順に色素名を決め、さらに3本の吸収スペクトルのどれにあたるかを答える。
- 解答番号17〜19:TLCでRf値の大きい順に【ア】【イ】【ウ】に当てはまる色素名(①カロテン〜⑤フォトトロピン)
- 解答番号20〜22:【ア】〜【ウ】の吸収スペクトルを、図の①〜③から選ぶ
展開液(石油エーテル:アセトン)では、極性の小さい色素ほど速く上がります。Rf値の大きい順にカロテン(ア)→ クロロフィルa(イ)→ クロロフィルb(ウ)(17・18・19=①・②・③)。スペクトルは、赤色光(650〜700 nm)を吸収するかで見分けます。カロテンは青〜青緑色光だけを吸収して赤を吸収しません。クロロフィルaは430 nmと675 nm付近に山をもち、赤の山が大きい。クロロフィルbは455 nmと645 nm付近に山をもち、赤の山が小さい。本問の図1では、赤の山が見られない②がカロテン(ア)、赤の山が大きい③がクロロフィルa(イ)、赤の山が小さい①がクロロフィルb(ウ)です。
(3)回路の炭素数(解答番号23〜25)
カルビン回路と付加的な回路の模式図の空欄に、{{CO2}}と結合する物質と生成物の化合物の炭素数をマークする。
- 解答番号23:付加的な回路で{{CO2}}と結合する物質の炭素数
- 解答番号24:回路1(カルビン回路)で{{CO2}}と結合する物質の炭素数
- 解答番号25:付加的な回路の生成物の炭素数
カルビン回路では、$\mathrm{CO_{2}}$はリブロースビスリン酸(RuBP、炭素数5)と結合し、ホスホグリセリン酸(PGA、炭素数3)2分子になります。付加的な回路(C4回路)では、$\mathrm{CO_{2}}$はホスホエノールピルビン酸(PEP、炭素数3)と結合して、オキサロ酢酸(炭素数4)になります。空欄23〜25は、カルビン回路(5)、付加的な回路の入口(3)、付加的な回路の出口(4)の組み合わせになるとTMPSは読んでいますが、どの空欄がどの化合物かは、図の配置の読み取りに依存します。
(4)C3植物とC4植物のグラフ(解答番号26)
見かけの光合成速度と、光強度・気温・{{CO2}}濃度の関係を示す図3〜5から、植物Xと植物Y(一方がC3植物、他方がC4植物)の特徴を読み取り、4つの記述を判定する。
- 解答番号26:①〜④のうち、植物XとYの特徴に関する適切な記述をすべて選ぶ
図3〜5から、Xは強光・高温(最適温度が高い)・低$\mathrm{CO_{2}}$濃度でも光合成速度が大きいのでC4植物、Yは弱光・低温で有利で光飽和点が低いのでC3植物です。
① 光補償点はYの方が低い(Yの曲線の方が左でx軸と交わる):×。 ② 最適温度での最大速度はXの方が大きい:○。 ③ 低$\mathrm{CO_{2}}$でより効率よく固定できるのはXの方:×。 ④ Xは熱帯・亜熱帯での生育に適している:○。適切なのは②と④です。
(5)植物群落の光強度と光合成(解答番号27・28)
植物群落の内部の光は下へ行くほど弱くなる。図6(光強度と高さの関係)と図7(光強度とCO₂吸収速度の関係)の2枚のグラフを組み合わせて、葉の密度と各高さの葉の光合成を読み取る。
- 解答番号27:葉の密度が一番高いと考えられる地表からの高さ(①2、②4、③6、④8、⑤10から選ぶ)
- 解答番号28:群落内に関する5つの記述のうち、適切なものをすべて選ぶ
[問1] 葉が多い層では光が急に弱まります。図6で「光強度が高さに対して最も急に変わる」のは、曲線が横に寝る高さ7〜8.6付近です。選択肢で最も近いのは④(8)です。
[問2] 図7では、光補償点(吸収速度=0)は光強度が約10です。図6で高さ1の光強度も約10なので、そこでは光が最も強いとき吸収速度は0(①:○)。日中の他の時刻は光が弱いので補償点を下回り、夜は呼吸だけなので、1日の吸収量は負(②:○)。高さ2の光強度は約15で補償点を上回るので、光合成速度は呼吸速度より大きい(③:×)。高さ5の光強度は約31で、吸収速度は高さ10(光強度100、吸収速度1)の約0.5倍で0.25倍ではない(④:×)。また、光強度31ではまだ飽和していない(⑤:×)。適切なのは①と②です。
第2問:型
| 小問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| (1)(2) | 色素 | Rf順=カロテン、クロロフィルa、b。赤の吸収の有無と山の大きさで見分ける |
| (3) | 炭素数 | $\mathrm{C_5+CO_2\to 2C_3}$、$\mathrm{C_3+CO_2\to C_4}$ |
| (4) | C3・C4 | C4は強光・高温・低CO₂で有利。補償点はx軸との交点 |
| (5) | 群落 | 光が急に弱まる層=葉が多い。図6→図7へ光強度を持ち越す |
🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋
- (1)(2)色素が決まらない → 「赤を吸収しないのはカロテン」「赤の山が大きいのはa」
- (3)炭素数が合わない → RuBP(C5)+CO₂ → PGA(C3)×2、PEP(C3)+CO₂ → OAA(C4)
- (4)正誤が決まらない → 補償点・最適温度・低CO₂での立ち上がりを、図ごとに読む
- (5)高さと吸収速度が結べない → 図6で高さ→光強度、図7で光強度→吸収速度の順に
第3問 動物の配偶子形成 ── 前半は穴埋め、後半は「DNA量を追う」
卵形成と精子形成を、語の穴埋め、染色体数の表、DNA量のグラフの3つの角度から問う大問です。(1)(2)の語は先に、(3)のグラフは複製と分裂のタイミングを追って答えます。
(1)1個の細胞からできる配偶子の数(解答番号29・30)
配偶子形成の最初の問いで、卵と精子で1個の母細胞から何個の配偶子ができるかを答える。
- 解答番号29:1個の一次卵母細胞からつくられる卵の数
- 解答番号30:1個の一次精母細胞からできる精子の数
一次卵母細胞は2回の分裂で、大きな卵1個と極体3個(第一極体が分裂する場合)になります。一次精母細胞は、2回の分裂で精細胞4個になり、変形して精子4個になります。
(2)卵形成:語の穴埋めと染色体数の表(解答番号31〜47)
卵原細胞の増殖から、一次卵母細胞、二次卵母細胞、極体ができる過程の穴埋め。さらに、減数分裂の時期と、ヒトの各細胞の核相・染色体数を答える。
- [問1] 解答番号31〜37:卵形成の説明文の空欄(体細胞、減数、二次卵母細胞、極体、動物極、植物極など9つの語から選ぶ)
- [問2] 解答番号38:相同染色体の対合が始まる時期を選ぶ
- [問3] 解答番号39〜47:始原生殖細胞・二次卵母細胞・第二極体の核相と染色体数(ヒト)
卵原細胞は体細胞分裂(⑤)で増え、減数(①)分裂の過程に入った細胞が一次卵母細胞。第一分裂で、細胞質の大部分を受け継いだ二次卵母細胞(⑨)と、細胞質が非常に少ない第一極体(⑦)に分かれる。二次卵母細胞は第二分裂で、大きな卵と第二極体(⑧)に分かれる。極体が生じた側が動物極(⑥)、反対側が植物極(②)。31〜37は⑤・①・⑨・⑦・⑧・⑥・②です。
[問2] 相同染色体の対合は第一分裂前期(①)に始まります。[問3] ヒトは$2n=46$。始原生殖細胞は核相$2n$・染色体46本(39=2、40・41=4・6)。二次卵母細胞は核相$n$・染色体23本(42=1、43・44=2・3)。第二極体も核相$n$・染色体23本(45=1、46・47=2・3)です。
(3)精子形成の細胞とDNA量のグラフ(解答番号48〜54)
ヒトの精巣から分離した細胞のDNA量を測定すると、相対量1・2・4にピークがある3集団が観察された。各集団の細胞の種類と、複製・分離のタイミングを答える。
- [問1] 解答番号48〜50:DNA量が1、2、4にピークをもつ3つの集団A・B・Cに含まれる細胞を、①精原細胞、②精細胞、③精子、④二次精母細胞からすべて選ぶ
- [問2] 解答番号51〜54:DNAの複製が起こるのは集団(51)から(52)、相同染色体の分離が起こるのは集団(53)から(54)(A・B・Cから選ぶ)
DNA量は、複製前の半数体($n$)の細胞を1とすると、
よって、Aには精細胞と精子(②③)、Bには精原細胞と二次精母細胞(①④)、Cには精原細胞(①。複製を終えたもの)が含まれます。(一次精母細胞は選択肢にありません。)
[問2] DNAの複製は、DNA量が2から4になるときなのでB(②)からC(③)。相同染色体の分離は第一分裂で、一次精母細胞(4)から二次精母細胞(2)になるときなのでC(③)からB(②)です。
第3問:型
| 小問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| (1) | 配偶子の数 | 一次卵母細胞→卵1個、一次精母細胞→精子4個 |
| (2) | 語・核相・染色体数 | 極体のできる側が動物極。染色体数は動原体で数える |
| (3) | DNA量 | 1=n(複製前)、2=2n(複製前)またはn(複製後)、4=2n(複製後) |
🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋
- (1)卵が何個か迷う → 卵はただ1個。残りは極体
- (2)染色体数が決まらない → 核相$2n$=46、$n$=23。二次卵母細胞も23本
- (3)細胞が決まらない → DNA量1・2・4と細胞周期の表を作り、機械的に当てはめる
金沢医科大2026型 そっくり類題セット
(全3大問・解答解説つき)
2026年度の本番と同じ3大問・同じ解答番号の数(1〜54)で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。図を読んで場合分けする力と、45分の立ち回りを確かめられます。入試問題ではありません。
印刷して本番と同じように45分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。
※ 金沢医科大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。
- 解答番号は 1〜54。設問に特別な指示のないものは,解答群の中から適したものを1つ選ぶ。複数の選択肢を選ぶように指示がある場合は,それに従い,同一の解答欄に複数マークする。
- 数字をマークする欄で,たとえば 1 を答えるときは「001」のように,欄の数に合わせて上の位を 0 で埋める。
次の(1)〜(7)の設問に答えなさい。
(1) 人類の進化に関する次の文章の 1 と 2 に当てはまるものをそれぞれ選びなさい。
「約400万年前にアフリカに出現し,直立二足歩行をしていた 1 属は,脳の大きさが現生人類よりはるかに小さかった。約240万年前に出現し,石器を使用したと考えられる 2 属の化石は,脳の容積がより大きい。」
(2) $4\times10^{9}$ 塩基対のゲノムを2セットもつ細胞がある。この細胞では,DNA複製1回当たり $10^{9}$ 塩基に1塩基の頻度で,鋳型鎖の塩基に相補的でない塩基をもつヌクレオチドが誤って挿入される。この細胞が20回分裂すると,細胞1個当たり 345 個の誤って挿入された塩基が残る。ただし,同じ位置に複数回の誤りは起きないものとする。
(3) 次の現象の仕組みとして最も適切なものを選びなさい。6
「ショウジョウバエの卵の後端の細胞質を,別の卵の前端に移植すると,前端にも生殖細胞のもとになる細胞(極細胞)が形成される。」
(4) ヒトの眼の働きに関する次の文の 7〜9 に当てはまるものを,それぞれの選択肢から選びなさい。
「遠い距離の物体を見るときは,毛様筋の 7 によってチン小帯が 8,水晶体が 9。」
7:①弛緩 ②収縮 8:①ゆるみ ②緊張 9:①厚くなる ②薄くなる
(5) ミツバチは,太陽コンパスを使っている。図1は,ある巣箱と太陽の位置関係を示している。えさ場からもどったミツバチが,巣箱の中の垂直な巣板で図2と図3のような「8の字ダンス」を行うのが観察された。それぞれ,どの方向にあるえさ場から戻ったと考えられるか。図1の①〜⑧から選びなさい。なお,図2と図3では,尻をふりながら直進する部分の向きと,鉛直線(重力方向が下)との角度を示している。図2:10 図3:11
(6) 被子植物の花では,4種類の花器官が外側から内側に向かって,がく片,花弁,おしべ,めしべの順に同心円状に配置されている。これらの花器官の分化には,A,B,Cの3つのクラスのホメオティック遺伝子が重要な働きをする。花器官の形成機構に関する記述として適切なものをすべて選びなさい。12
(7) 図は,ある鳥における群れの大きさと,個体が採食に使える時間(13),個体が周囲を警戒する時間(14),個体同士が争う時間(15)との関係を示したグラフである。13〜15 に当てはまる曲線を図の①〜③からそれぞれ選びなさい。また,最適な群れの大きさを示すのは④〜⑧のどれか。最も適切なものを選びなさい。16
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第1問 小問集合((1)〜(7)) の答えと解説
- 約400万年前の猿人はアウストラロピテクス属,約240万年前に石器を使った最初期の人類はホモ属(ホモ・ハビリス)。アルディピテクス属(約440万年前)とサヘラントロプス属(約700万年前)はさらに古い。
- 1回の複製で入る誤りの数:ゲノムは $4\times10^9\times2=8\times10^9$ 塩基対なので $\dfrac{8\times10^9}{10^9}=8$ 個。20回分裂すると $8\times20=160$ 個。
- 後端の細胞質には,極細胞の形成に必要な母性因子(nanos や oskar のmRNAなど)が含まれる。これが前端に移植されたため,前端にも極細胞ができる。③。
- 遠くを見るとき,毛様筋は弛緩し,チン小帯は緊張して引かれ,水晶体は薄くなる。近くを見るときはその逆(収縮・ゆるむ・厚くなる)。
- ダンスの直進部分の向きは,鉛直線(上向き)と,巣箱から見た「太陽の方向」のなす角を表す。上向きが太陽の方向にあたる。図1で太陽は⑥の方向(方位225°)。
- 図2:鉛直線から右に45° → えさ場は太陽の方向から右(時計回り)に45°:$225+45=270°$ → ⑦。図3:左に90° → 反時計回りに90°:$225-90=135°$ → ④。
- ABCモデル:がく片=A,花弁=A+B,おしべ=B+C,めしべ=C。AとCは互いに抑え合う。
- ①Bが欠損 → (がく片,がく片,めしべ,めしべ)で,花弁もおしべもできない。②Aが欠損 → (めしべ,おしべ,おしべ,めしべ)で,がく片も花弁もできない(がく片だけではない)。③Cが欠損 → (がく片,花弁,花弁,がく片)で,めしべはできない。④A・B・Cがすべて欠損すると葉になる。⑤おしべにはBとCの両方が必要。
- 群れが大きくなるほど,警戒に使う時間は減り(②),争う時間は増える(③)。採食に使える時間は「1−警戒−争い」で,途中で最大になる山型の曲線(①)。最適な群れの大きさは,採食時間が最大になる位置で,山の頂上の真下にある⑤。
光合成に関する次の文章を読み,(1)〜(5)の設問に答えなさい。
光合成では,まず光合成色素が光エネルギーを吸収する。主要な3種の光合成色素を,標準的な薄層クロマトグラフィー(TLC)で展開すると,Rf値の大きい方から,【ア】,【イ】,【ウ】の順に分離される。有機物を合成する反応では,多くの植物は大気中の二酸化炭素($\mathrm{CO_{2}}$)をそのままカルビン回路による炭酸固定に用いる。しかし,一部の植物は,カルビン回路の他に付加的な回路をもち,様々な環境に適応している。
(1) 【ア】〜【ウ】に当てはまる色素名をそれぞれ選びなさい。ア:17 イ:18 ウ:19
(2) 【ア】〜【ウ】の色素の吸収スペクトルを,図の①〜③からそれぞれ選びなさい。ア:20 イ:21 ウ:22
(3) カルビン回路で$\mathrm{CO_{2}}$が固定された直後にできる化合物(23),付加的な回路で$\mathrm{CO_{2}}$が固定されてできる化合物(オキサロ酢酸,24),カルビン回路で$\mathrm{CO_{2}}$と結合する化合物(25)の炭素数をそれぞれマークしなさい。
(4) カルビン回路のみをもつ植物(C3植物)と,付加的な回路ももつ植物に関する次の記述のうち,適切なものをすべて選びなさい。26
(5) 植物群落の内部では,太陽の光は弱くなる。図6は,ある植物群落における光強度と群落内の高さ(地表からの高さ)の関係を,図7は,この群落内の植物の葉における光強度と$\mathrm{CO_{2}}$吸収速度の関係(光–光合成曲線)を示している。呼吸速度は光強度に関わらず一定とする。いずれの図も,横軸は太陽の光が最も強いときの直射光の強さを100とした相対値である。
[問1] この群落内において,葉の密度が一番高いと考えられる地表からの高さとして最も適切な数値を,①〜⑤から選びなさい。27
①2 ②4 ③6 ④8 ⑤10
[問2] この群落内に関する記述として適切なものをすべて選びなさい。なお,光–光合成曲線は,群落内のすべての葉について同じであるとする。28
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第2問 光合成 の答えと解説
- TLCでは,極性の小さい(石油エーテルによく溶ける)色素ほど速く上がる。Rf値の大きい順に,カロテン,クロロフィルa,クロロフィルb,キサントフィル。
- カロテンは青〜青緑色光(450〜480 nm)だけを吸収し,赤色光は吸収しない → ③。クロロフィルaは430 nm付近と675 nm付近の2つの山をもち,赤の山が大きい → ①。クロロフィルbは455 nm付近と645 nm付近に山をもち,赤の山が小さい → ②。
- カルビン回路:リブロースビスリン酸($\mathrm{C_{5}}$)+$\mathrm{CO_{2}}$ → 2分子のホスホグリセリン酸($\mathrm{C_{3}}$)。付加的な回路($\mathrm{C_{4}}$回路):ホスホエノールピルビン酸($\mathrm{C_{3}}$)+$\mathrm{CO_{2}}$ → オキサロ酢酸($\mathrm{C_{4}}$)。
- C4植物は強光・高温に強く(①),$\mathrm{CO_{2}}$補償点が低く(②は誤り),低濃度の$\mathrm{CO_{2}}$でも効率よく固定できる(③)。CAM植物は夜に気孔を開いて$\mathrm{CO_{2}}$を取り込む(④は誤り)。トウモロコシ・サトウキビはC4植物(⑤)。
- [問1] 光が急に弱まる(図6で曲線が横に寝る)高さに葉が多い。図6では高さ5〜6.5の層で光強度が約14から約64へ急に変化している → 高さ6付近 → ③。
- [問2] 図7で光補償点は約6。図6で高さ2の光強度も約6なので,そこでは吸収速度は0(①は正しい)。日中を通じては,補償点より暗い時間が長く,夜は呼吸だけなので1日の吸収量は負(②は正しい)。高さ5の光強度は約14で補償点を上回るので光合成速度が呼吸速度より大きい(③は誤り)。高さ6の光強度は約42で,吸収速度は高さ10(光強度100)の約0.75倍(④は誤り)。高さ8の光強度は約98で,ほぼ100と同じなので吸収速度はほぼ等しい(⑤は正しい)。
動物の配偶子形成に関する次の文章を読み,(1)〜(3)の設問に答えなさい。
配偶子のもとになるのは始原生殖細胞である。始原生殖細胞は,発生の早い時期に体細胞とは異なる細胞として出現し,卵巣の中では卵原細胞に分化して卵をつくり,精巣の中では精原細胞に分化して精子をつくる。1個の二次卵母細胞から 29 個の卵が,1個の二次精母細胞から 30 個の精子がつくられる。
(1) 29 と 30 に当てはまる数字をそれぞれマークしなさい。
(2) 卵形成に関する次の文章を読み,問1〜問3に答えなさい。マウス(体細胞の染色体数 $2n=40$)では,卵原細胞は 31 分裂によって増殖する。卵原細胞が 32 分裂の過程に入った細胞を一次卵母細胞という。一次卵母細胞は,細胞質の大部分を受け継いだ 33 と,細胞質が非常に少ない 34 とに分裂する。33 は引き続き 32 分裂の第二分裂を行い,大きな卵と細胞質が非常に少ない 35 とに分裂する。卵や受精卵では,卵形成の過程で 34 と 35 が生じた側の部位を 36,その反対側を 37 という。
[問1] 31〜37 に当てはまる語をそれぞれ選びなさい。
[問2] 32 分裂の過程で,二価染色体が赤道面に並ぶ時期を選びなさい。38
[問3] 次の細胞の核相と染色体数を答えなさい。ただし,染色体の突然変異はないものとする。なお,核相 $n$,染色体数1本の場合は,核相 0$n$,染色体数 01 本としてマークしなさい。
始原生殖細胞:核相 39$n$,染色体数 4041 本 33:核相 42$n$,染色体数 4344 本 35:核相 45$n$,染色体数 4647 本
(3) 精子形成の様々な段階にある細胞をマウスの精巣から分離し,個々の細胞に含まれるDNA量を測定した。図は,細胞1個当たりのDNA量(相対値)を横軸として,細胞数の分布を表したグラフである。測定した細胞には,DNAの相対量が1,2,4にそれぞれピークをもつ3つの集団A〜Cが観察された。ただし,DNA量1は,複製前の半数体($n$)の細胞のDNA量である。Aには 48,Bには 49,Cには 50 が含まれていた。
[問1] 48〜50 に当てはまる細胞をそれぞれすべて選びなさい。なお,同じ選択肢を複数回選んでもよい。
[問2] DNAの複製が起こるのは,集団 51 から集団 52 に移行するときである。また,染色分体の分離が起こるのは,集団 53 から集団 54 に移行するときである。51〜54 に当てはまるものをそれぞれ選びなさい。なお,同じ選択肢を複数回選んでもよい。
①A ②B ③C
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第3問 動物の配偶子形成 の答えと解説
- 二次卵母細胞は第二分裂で卵1個と第二極体1個に,二次精母細胞は第二分裂で精細胞2個になる(精子2個)。
- 卵原細胞は体細胞分裂で増え,減数分裂に入ったものが一次卵母細胞。第一分裂で二次卵母細胞と第一極体,第二分裂で卵と第二極体になる。極体のできる側が動物極,反対側が植物極。
- 二価染色体が赤道面に並ぶのは第一分裂中期(前期に対合,後期に分離)。
- マウスは $2n=40$。始原生殖細胞は核相 $2n$・染色体40本,二次卵母細胞と第二極体は核相 $n$・染色体20本。
- 相対量1は複製前の$n$のDNA量。A(1)は半数体の精細胞と精子,B(2)は$2n$・複製前の精原細胞と,$n$・複製後(染色体が2本の染色分体からなる)の二次精母細胞,C(4)は複製後の$2n$の細胞=DNA複製を終えた精原細胞と一次精母細胞。
- DNA複製は2→4(B→C)。染色分体の分離は第二分裂(二次精母細胞:2 → 精細胞:1),B→A。
※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、題材・数値・条件を変えて作っています(例:第1問は太陽の位置とダンスの角度を、第2問(5)は群落の光の分布を、第3問はヒトをマウスに変えました)。計算・場合分けの欄は、スクリプトで独立に確かめています。
30秒 得点診断
本番の過去問、またはそっくり類題セットを45分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。
保護者の方へ:金沢医科大の生物で知っておきたい3つのこと
よくある質問
Q. 金沢医科大学 医学部の生物2026年度(一般選抜 前期)は、どの順番で解くのがよいですか?
理科は2科目で90分なので、生物は45分前後が目安です。TMPSのおすすめは、第1問(小問集合7問)13分、第2問(光合成)15分、第3問(配偶子形成)14分、見直し3分です。第3問の前半(語の穴埋め)と第1問の知識問題は短時間で取れるので先に確保し、グラフを読む問題は後に回します。
Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?
分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各小問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答番号の形をTMPSの言葉で説明しています。
Q. 答えは、どうやって確かめていますか?
本番の全54個の解答欄のうち、計算・場合分け・幾何で決まる欄(複製の誤りの数、ミツバチのダンスの方角、花器官のABCモデル、減数分裂の染色体数とDNA量など)はスクリプトで独立に確かめています。用語や、図の読み取りに依存する欄は機械では確かめきれないので、「要確認」を付けています。公式の解答は参照していません。
Q. そっくり類題セットとは何ですか?
2026年度と同じ3大問・同じ解答番号の数(1〜54)で、題材・数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDF(7ページ)も無料で配布しています。
Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?
公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。
問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。
受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。
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