TMPS数学作戦室 金沢医科大(AO・推薦)数学 2025(令和8年度)
令和8年度(2025年秋実施)基礎学力テスト 総合型選抜(AO)・学校推薦型選抜 全2大問(【ア】〜【ソ】15空欄)途中式つき

金沢医科大学 医学部(AO・推薦)数学
2025年実施(令和8年度)解答・解説

問題文は掲載できませんが、
解説を読むだけでどんな問題かもわかる!

各小問を「どういう問題か」から説明し、途中式を1行も飛ばさずに解説。

ニックニ先生
解説:ニックニ(新国)先生(TMPS医学館) / 更新:2026.10.21 / 読了 約20分

📌 このページの使い方

  1. 問題用紙をお持ちの方:基礎学力テスト本番を想定して目標25分で解き、答え一覧で採点してから解説へ
  2. お持ちでない方:各小問の「どういう問題か」と自作図解を読めば、問題の中身がそのまま分かります
  3. 復習と定着:解説の思考プロセスや立ち回りマップをインプットした上で、目標25分を意識して解き直し、初見時と同じスピードで再現できるか確かめる

※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。問題の設定や問われている内容は、TMPSの言葉と自作図解で説明しています。解答欄の記号【ア】〜【ソ】および設問番号(1)〜(6)は、本番の解答用紙との対応を示すためのものです。

⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)

LINEで誤りを連絡
SUMMARY

3分で分かる 金沢医科大(AO・推薦)基礎学力テストの数学

Yuiちゃん
Yuiちゃん(生徒役)
数I・Aの2題だけなら簡単そうに見えますけど、英語と理科2科目も合わせて80分しかないので、焦って計算ミスしそうです…。
ニックニ先生
ニックニ先生
そこが最大の勝負どころですね。金沢医科の推薦数学は、1問あたりに使える時間が短いからこそ、「真正面から泥臭く計算する人」と「比や対称性で計算量を半分にする人」で10分以上の差がつきます。まずは25分の使い方をしっかり決めておきましょう!
STRATEGY MAP

基礎学力テスト80分の中の「数学25分」立ち回りマップ

時間はTMPSの目安です。各パートの目標時間と「時間を溶かさない鉄則」をセットで覚えておきましょう。

🧭 おすすめの解く順番(計25分:残り2分は境界値・分母検算)
大問1 前半(4分)→ 大問1 後半(8分)→ 大問2 (1)〜(6)(11分)→ $t=2$ の接続検算・確率の約分チェック(2分)
大問1の【カ】と【キ】の式に $t=2$ を代入して同じ値($\sqrt{15}$)になるかを確かめれば、動点の立式ミスは100%その場で発見できます。
ANSWERS

本番の答え一覧(採点用)

記号【ア】〜【ソ】は本番の解答用紙に対応しています。先に解いてから開いてください。

大問 1 の答え(【ア】〜【ケ】)

前半:三角比の値と三角形ABCの面積

【ア】 $\dfrac{\sqrt{15}}{4}$ 【イ】 $\dfrac{3\sqrt{15}}{16}$ 【ウ】 $\dfrac{\sqrt{15}}{8}$ 【エ】 $3\sqrt{15}$

後半:周上の2動点P, Qと三角形APQの面積Sの最大値

【オ】 $6$ 【カ】 $\dfrac{\sqrt{15}}{4}t^2$ 【キ】 $-\dfrac{\sqrt{15}}{8}(t^2-6t)$ 【ク】 $3$ 【ケ】 $\dfrac{9\sqrt{15}}{8}$
大問 2 の答え(【コ】〜【ソ】)

2個のさいころA, Bの目 $a, b$ と2枚の硬貨の表の枚数 $c$ の確率

(1)【コ】 $\dfrac{1}{72}$ (2)【サ】 $\dfrac{1}{36}$ (3)【シ】 $\dfrac{1}{48}$ (4)【ス】 $\dfrac{11}{144}$ (5)【セ】 $\dfrac{5}{36}$ (6)【ソ】 $\dfrac{41}{144}$
採点したら → 30秒の得点診断へ
PART 1 / 目標:完答(12分)

大問1 三角比と周上を動く2動点 ── 正弦定理と面積比で計算を半分にする

3辺の長さが与えられた三角形の三角比・面積と、周上を反対向きに動く2点がつくる三角形の面積の最大値。

現場戦略 試験会場でのリアルな立ち回り(大問1)
⏱ 目標時間 & 死守ライン 目標12分。前半【ア】〜【エ】を4分以内、後半【オ】〜【ケ】を8分以内で完答したい王道の得点源。
⚠️ 損切り・警戒ライン $2\lt t\lt T$ の面積【キ】で、2点P, Q間の距離を余弦定理で出そうとするのは絶対NG。面積比(底辺比)を使えば1行で出る。
💡 初手の思考トリガー $\sin A$ を余弦定理から1つ求めたら、$\sin B,\ \sin C$ は正弦定理 $\sin A:\sin B:\sin C=BC:CA:AB$ で瞬殺する!

前半内角の正弦($\sin A,\ \sin B,\ \sin C$)と面積【ア】〜【エ】

📝 どういう問題か?

3辺の長さがわかっている三角形 $ABC$ の3つの内角の $\sin$ と面積を求める問題。

  • 三角形 $ABC$ の3辺の長さは、$AB=4\text{ cm}$、$BC=8\text{ cm}$、$CA=6\text{ cm}$ で与えられている。
  • 答えるのは4つ:$\sin A$ の値【ア】、$\sin B$ の値【イ】、$\sin C$ の値【ウ】、および三角形 $ABC$ の面積【エ】$\text{cm}^2$。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
$\cos A,\ \cos B,\ \cos C$ を3回とも余弦定理で出して、それぞれ $\sin^2\theta+\cos^2\theta=1$ を使えば出ますけど、分数計算が3回もあって時間がかかりそうです…。
ニックニ先生
ニックニ先生
そこで正弦定理 $\dfrac{a}{\sin A}=\dfrac{b}{\sin B}=\dfrac{c}{\sin C}$ に乗り換えるのがポイントです!$\sin A$ を1つだけ出せば、残りの $\sin B,\ \sin C$ は対辺の長さの比 $a:b:c=8:6:4$ を掛けるだけで、わずか10秒で求めることができますよ!
STEP 1 余弦定理で $\cos A \to \sin A$【ア】を求める

$a=BC=8$、$b=CA=6$、$c=AB=4$ とおく。$\triangle ABC$ に余弦定理を用いると

$$\cos A=\frac{b^2+c^2-a^2}{2bc}=\frac{6^2+4^2-8^2}{2\cdot 6\cdot 4}=\frac{36+16-64}{48}=\frac{-12}{48}=-\frac{1}{4}$$

$0^\circ\lt A\lt 180^\circ$ より $\sin A\gt 0$ だから

$$\sin A=\sqrt{1-\cos^2 A}=\sqrt{1-\left(-\frac{1}{4}\right)^2}=\sqrt{\frac{15}{16}}=\frac{\sqrt{15}}{4}\quad\cdots\text{【ア】}$$
STEP 2 正弦定理の比で $\sin B$【イ】・$\sin C$【ウ】を即決

正弦定理より $\sin A:\sin B:\sin C=a:b:c=8:6:4$ が成り立つ。したがって

$$\sin B=\frac{b}{a}\sin A=\frac{6}{8}\cdot\frac{\sqrt{15}}{4}=\frac{3\sqrt{15}}{16}\quad\cdots\text{【イ】}$$
$$\sin C=\frac{c}{a}\sin A=\frac{4}{8}\cdot\frac{\sqrt{15}}{4}=\frac{\sqrt{15}}{8}\quad\cdots\text{【ウ】}$$
STEP 3 三角形 $ABC$ の面積【エ】

2辺 $b=6,\ c=4$ とその間の角の正弦 $\sin A=\dfrac{\sqrt{15}}{4}$ より

$$\triangle ABC=\frac{1}{2}bc\sin A=\frac{1}{2}\cdot 6\cdot 4\cdot\frac{\sqrt{15}}{4}=3\sqrt{15}\ (\text{cm}^2)\quad\cdots\text{【エ】}$$
🎯 大問1 前半の答え
【ア】 $\dfrac{\sqrt{15}}{4}$【イ】 $\dfrac{3\sqrt{15}}{16}$【ウ】 $\dfrac{\sqrt{15}}{8}$【エ】 $3\sqrt{15}$

後半周上を動く2動点 $P, Q$ と $\triangle APQ$ の面積 $S$ の最大値【オ】〜【ケ】

📝 どういう問題か?

三角形 $ABC$ の周上を反対向きに動く2点 $P, Q$ がつくる $\triangle APQ$ の面積を $t$ の2次関数で表し、最大値を求める問題。

  • 点 $P$ は頂点 $A$ を出発し、$\triangle ABC$ の周上を反時計回り($A\to B\to C\to A$)に毎秒 $2\text{ cm}$ の速さで進む。
  • 点 $Q$ は点 $P$ と同時に頂点 $A$ を出発し、周上を時計回り($A\to C\to B\to A$)に毎秒 $1\text{ cm}$ の速さで進む。
  • 出発してから $T$ 秒後に初めて $P$ と $Q$ が一致するとき、$T=$【オ】を求める。
  • 出発してから $t$ 秒後の $\triangle APQ$ の面積を $S\text{ cm}^2$ とするとき、$0\lt t\leqq 2$ での式 $S=$【カ】、$2\lt t\lt T$ での式 $S=$【キ】、そして $0\lt t\lt T$ の範囲で $S$ が最大となる時刻 $t=$【ク】とその最大値【ケ】を答える。
【図1】周上を動く点P・点Qの位置関係(① 0<t≦2 / ② 2<t<6)と面積 S(t) の変化(TMPS作成) ① 0 < t ≦ 2(Pは辺AB上) A B C P (AP=2t) Q (AQ=t) S = (1/2)・2t・t・sin A = (√15/4)t² ② 2 < t < 6(Pは辺BC上) A B C P (CP=12-2t) Q (AQ=t) 面積比:S = (t/6)・((12-2t)/8)・△ABC ③ 面積 S(t) のグラフと最大値 0 2 3 6(t) 最大 (9√15)/8 (t=3) √15
Yuiちゃん
Yuiちゃん
$2\lt t\lt 6$ のとき、点 $P$ が辺 $BC$ 上に移るので、$\angle PAQ$ の大きさが変わってしまって $\dfrac{1}{2}\cdot AP\cdot AQ\cdot\sin\angle PAQ$ が使えなくなります…!どうやって面積を出せばいいんですか?
ニックニ先生
ニックニ先生
そこで頂点 $A$ から見るのをやめて、「全体の $\triangle ABC$ から底辺の比で削る(面積比)」か「角 $C$ の正弦 $\sin C$ で高さを出す」に切り替えるのが鉄則です!点 $Q$ は $0\lt t\lt 6$ の間ずっと辺 $AC$ 上にありますから、底辺を $AQ=t$ と見ればスムーズに求まりますよ。
STEP 1 2点が初めて一致する時刻 $T$【オ】

$\triangle ABC$ の周の長さは $AB+BC+CA=4+8+6=18\text{ cm}$。点 $P$(毎秒 $2\text{ cm}$)と点 $Q$(毎秒 $1\text{ cm}$)は反対向きに進むため、2点の進んだ距離の和が周の長さ $18\text{ cm}$ になった瞬間に初めて一致する。

$$(2+1)T=18\iff 3T=18\iff T=6\quad\cdots\text{【オ】}$$

ここで、$0\lt t\lt 6$ において点 $Q$ が進んだ距離は $1\cdot t=t\text{ cm}$ であり、辺 $AC$ の長さは $6\text{ cm}$ だから、$0\lt t\lt 6$ の全区間で点 $Q$ は常に辺 $AC$ 上にあり、$AQ=t$ である。

STEP 2 $0\lt t\leqq 2$ のときの面積 $S$【カ】

辺 $AB$ の長さは $4\text{ cm}$ なので、毎秒 $2\text{ cm}$ で進む点 $P$ は $0\lt t\leqq 2$ のとき辺 $AB$ 上にあり、$AP=2t$。したがって $\angle PAQ=\angle A$ より

$$S=\frac{1}{2}\cdot AP\cdot AQ\cdot\sin A=\frac{1}{2}\cdot 2t\cdot t\cdot\frac{\sqrt{15}}{4}=\frac{\sqrt{15}}{4}t^2\quad\cdots\text{【カ】}$$
STEP 3 $2\lt t\lt 6$ のときの面積 $S$【キ】

$t=2$ で頂点 $B$ を通過した点 $P$ は、$2\lt t\lt 6$ のとき辺 $BC$(長さ $8\text{ cm}$)上にある。$A\to B\to P$ と進んだ距離が $2t\text{ cm}$ だから、頂点 $C$ までの残り距離 $CP$ は

$$CP=(AB+BC)-2t=(4+8)-2t=12-2t=2(6-t)\ (\text{cm})$$

三角形の面積比を用いると、$\triangle APC$ は $\triangle ABC$ と高さを共有し底辺比が $\dfrac{CP}{BC}$、さらに $\triangle APQ$ は $\triangle APC$ と高さを共有し底辺比が $\dfrac{AQ}{AC}$ だから

$$S=\frac{AQ}{AC}\cdot\frac{CP}{BC}\cdot\triangle ABC=\frac{t}{6}\cdot\frac{12-2t}{8}\cdot 3\sqrt{15}=\frac{\sqrt{15}}{8}t(6-t)=-\frac{\sqrt{15}}{8}(t^2-6t)\quad\cdots\text{【キ】}$$

検算(接続チェック):【カ】の式に $t=2$ を代入すると $\dfrac{\sqrt{15}}{4}\cdot 4=\sqrt{15}$。【キ】の式に $t=2$ を代入しても $-\dfrac{\sqrt{15}}{8}(4-12)=\sqrt{15}$ となりピタリと一致!さらに $t=6$ で $S=0$ になることも確認できる。

STEP 4 $0\lt t\lt 6$ における最大値【ク】【ケ】

2つの区間でそれぞれ最大値を調べて比較する。

・$0\lt t\leqq 2$ のとき:$S=\dfrac{\sqrt{15}}{4}t^2$ は単調増加なので、$t=2$ で最大値 $\sqrt{15}=\dfrac{8\sqrt{15}}{8}$ をとる。

・$2\lt t\lt 6$ のとき:平方完成すると

$$S=-\frac{\sqrt{15}}{8}(t^2-6t)=-\frac{\sqrt{15}}{8}(t-3)^2+\frac{9\sqrt{15}}{8}$$

軸 $t=3$ は定義域 $2\lt t\lt 6$ の内部に入っており、$t=3$ のとき値 $\dfrac{9\sqrt{15}}{8}$ をとる。

2区間の最大候補を比較すると $\dfrac{9\sqrt{15}}{8}\gt\dfrac{8\sqrt{15}}{8}=\sqrt{15}$ だから、$0\lt t\lt 6$ 全体で $S$ は $t=3$(【ク】)のとき最大値 $\dfrac{9\sqrt{15}}{8}$(【ケ】) をとる。

🎯 大問1 後半の答え
【オ】 $6$【カ】 $\dfrac{\sqrt{15}}{4}t^2$【キ】 $-\dfrac{\sqrt{15}}{8}(t^2-6t)$【ク】 $3$【ケ】 $\dfrac{9\sqrt{15}}{8}$
⚠️ 大問1の罠:$2\lt t\lt 6$ で点 $P$ の位置を $BP=2t-4$ と置くのは良いですが、点 $Q$ が辺 $AC$ 上にあるため、頂点 $C$ からの距離 $CP=12-2t$ を使った方が式が圧倒的にシンプルになります。また、区間ごとに分かれた2次関数の最大値では、必ず「軸がその区間内に入っているか」を確認しましょう。
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】大問1で手が止まった人への処方箋

  • 【イ】【ウ】で時間浪費 余弦定理の3回連打による時間ロス。3辺が既知の三角形で1つの角の $\sin$ が求まったら、残りの角の $\sin$ は必ず正弦定理(対辺の比)で1秒で出しましょう。
  • 【キ】が立式できない 動点が頂点を曲がった後の図形把握不足。「全体の面積 $\triangle ABC$ に底辺比 $\dfrac{AQ}{AC}\times\dfrac{CP}{BC}$ を掛ける」または「辺 $AC$ を底辺とみて高さ $CP\sin C$ を使う」の2通りを自在に使えるようにしましょう。
  • 【キ】で符号・係数ミス 境界値 $t=2,\ t=6$ でのセルフ検算が抜けています。動点問題は「折れ曲がる瞬間($t=2$)で前後の式が同じ値になるか」「一致する瞬間($t=6$)で面積が $0$ になるか」を代入すれば10秒でミスを防げます。
PART 2 / 目標:完答(11分)

大問2 2個のさいころと2枚の硬貨の確率 ── $c=0,1,2$ の「重み $1:2:1$」で一網打尽

現場戦略 試験会場でのリアルな立ち回り(大問2)
⏱ 目標時間 & 死守ライン 目標11分。(1)〜(6)の6問すべてが独立した小問なので、1問あたり1分半〜2分でテンポよく全問完答を狙う。
⚠️ 最大の罠・警戒ライン $c=0,1,2$ を「同様に確からしい3通り」として分母を $36\times 3=108$ にしたら全問不正解!硬貨2枚の出方は $2^2=4$ 通りで、全事象は $36\times 4=144$ 通り。
💡 初手の思考トリガー 問題用紙の余白に「$c=0$(1通り)、$c=1$(2通り)、$c=2$(1通り)、分母144」と大きく書いてから数え上げを開始する!
📝 どういう問題か?

2個のさいころ $A, B$ と2枚の硬貨を同時に1回投げるとき、出る目 $a, b$ と表の枚数 $c$ が等式・不等式を満たす確率を6問求める問題。

  • さいころ $A$ の出る目を $a$($1\sim 6$)、さいころ $B$ の出る目を $b$($1\sim 6$)、表が出る硬貨の枚数を $c$(2枚とも裏なら $c=0$、よって $c=0,1,2$)とする。
  • 設問は(1)〜(6)の6つ: (1) $a=b=c=1$ になる確率【コ】 / (2) $ab=c$ になる確率【サ】 / (3) $a=b=c$ になる確率【シ】 / (4) $a=b^{c+1}$ になる確率【ス】 / (5) $a-b=c$ になる確率【セ】 / (6) $a\gt b\gt c$ になる確率【ソ】。
【図2】大問2をノーミスで完答する「硬貨の重み(1 : 2 : 1)× さいころ36通り=144通り」集計フレーム(TMPS作成) c = 0(裏・裏):1通り(確率 1/4) ・硬貨の出方は (裏, 裏) の 1通り ・条件を満たす (a, b) が N₀ 組なら ➔ 1 × N₀ 通り ※ a,b≧1 より ab=0 や a=b=0 は 0組! c = 1(表1枚):2通り(確率 2/4) ・(表, 裏) と (裏, 表) の 2通り! ・条件を満たす (a, b) が N₁ 組なら ➔ 2 × N₁ 通り(必ず2倍!) ★ここを2倍し忘れると全問ズレる! c = 2(表・表):1通り(確率 1/4) ・硬貨の出方は (表, 表) の 1通り ・条件を満たす (a, b) が N₂ 組なら ➔ 1 × N₂ 通り 合計確率 = (N₀ + 2N₁ + N₂) / 144
Yuiちゃん
Yuiちゃん
あっ!$c$ は $0, 1, 2$ の3種類だから、うっかり確率を $\dfrac{1}{3}$ ずつにしそうになりました…!硬貨2枚を区別するから、$c=1$ だけ2通りあるんですね!
ニックニ先生
ニックニ先生
その通りです!確率では同じ硬貨・同じさいころでもすべて区別して考えるのが大原則ですね。全事象を $6\times 6\times 4=144$ 通りに固定して、「$\text{分子}=N_0+2N_1+N_2$」という共通フォーマットで(1)〜(6)を一気に攻略していきましょう!
STEP 0 全事象144通りと共通公式の整理

さいころ $A, B$ の目の出方は $6\times 6=36$ 通り、2枚の硬貨の裏表の出方は $2\times 2=4$ 通りで、全事象は同様に確からしい $36\times 4=144$ 通りである。

硬貨の表の枚数 $c$ が $c=0,1,2$ となる出方はそれぞれ $1$ 通り・$2$ 通り・$1$ 通り なので、各 $c$ に対して条件を満たすさいころの目の組 $(a,b)$ の個数を $N_0,\ N_1,\ N_2$ とすると、求める確率はすべて次の1本の式で計算できる。

$$P=\frac{1\cdot N_0+2\cdot N_1+1\cdot N_2}{144}$$

(1)(2)(3)前半3問:$a=b=c=1$、$ab=c$、$a=b=c$【コ】【サ】【シ】

(1) $a=b=c=1$ になる確率【コ】:

$c=1$(2通り)のとき、$(a,b)=(1,1)$ の $N_1=1$ 組のみ($N_0=N_2=0$)。よって

$$\frac{2\times 1}{144}=\frac{2}{144}=\frac{1}{72}\quad\cdots\text{【コ】}$$

(2) $ab=c$ になる確率【サ】:

$a\geqq 1,\ b\geqq 1$ より $ab\geqq 1$ だから、$c=0$ のとき $ab=0$ を満たす組は $N_0=0$ 組。

・$c=1$ のとき:$ab=1\iff (a,b)=(1,1)$ の $N_1=1$ 組。

・$c=2$ のとき:$ab=2\iff (a,b)=(1,2),(2,1)$ の $N_2=2$ 組。

$$\frac{1\cdot 0+2\cdot 1+1\cdot 2}{144}=\frac{4}{144}=\frac{1}{36}\quad\cdots\text{【サ】}$$

(3) $a=b=c$ になる確率【シ】:

$a,b\in\{1,2,3,4,5,6\}$ より $c=0$ では不成立($N_0=0$)。

・$c=1$ のとき:$(a,b)=(1,1)$ の $N_1=1$ 組。

・$c=2$ のとき:$(a,b)=(2,2)$ の $N_2=1$ 組。

$$\frac{1\cdot 0+2\cdot 1+1\cdot 1}{144}=\frac{3}{144}=\frac{1}{48}\quad\cdots\text{【シ】}$$

(4)(5)(6)後半3問:$a=b^{c+1}$、$a-b=c$、$a\gt b\gt c$【ス】【セ】【ソ】

(4) $a=b^{c+1}$ になる確率【ス】:

・$c=0$ のとき:$a=b^1=b$ より、$(a,b)=(1,1),(2,2),(3,3),(4,4),(5,5),(6,6)$ の $N_0=6$ 組。

・$c=1$ のとき:$a=b^2$ より、$1\leqq a\leqq 6$ を満たすのは $(a,b)=(1,1),(4,2)$ の $N_1=2$ 組。

・$c=2$ のとき:$a=b^3$ より、$1\leqq a\leqq 6$ を満たすのは $(a,b)=(1,1)$($2^3=8\gt 6$ は範囲外)の $N_2=1$ 組。

$$\frac{1\cdot 6+2\cdot 2+1\cdot 1}{144}=\frac{6+4+1}{144}=\frac{11}{144}\quad\cdots\text{【ス】}$$

(5) $a-b=c$ になる確率【セ】:

$a=b+c$ と書き換えると、$b$ を決めるごとに $a$ が1つ決まる。

・$c=0$ のとき:$a=b$ より $b=1,\dots,6$ の $N_0=6$ 組。

・$c=1$ のとき:$a=b+1$ より $(a,b)=(2,1),(3,2),(4,3),(5,4),(6,5)$ の $N_1=5$ 組。

・$c=2$ のとき:$a=b+2$ より $(a,b)=(3,1),(4,2),(5,3),(6,4)$ の $N_2=4$ 組。

$$\frac{1\cdot 6+2\cdot 5+1\cdot 4}{144}=\frac{6+10+4}{144}=\frac{20}{144}=\frac{5}{36}\quad\cdots\text{【セ】}$$

(6) $a\gt b\gt c$ になる確率【ソ】:

組合せ ${}_n\mathrm{C}_2$ を使うと書き出しゼロで一瞬!
$a\gt b\gt c$ とは、「$c+1$ 以上 $6$ 以下の $(6-c)$ 個の整数の中から、異なる2個を選ぶ(大きい方を自動的に $a$、小さい方を $b$ とする)」ことと同じである。

・$c=0$ のとき:$\{1,2,3,4,5,6\}$ の6個から2個選ぶので $N_0={}_6\mathrm{C}_2=15$ 組。

・$c=1$ のとき:$\{2,3,4,5,6\}$ の5個から2個選ぶので $N_1={}_5\mathrm{C}_2=10$ 組。

・$c=2$ のとき:$\{3,4,5,6\}$ の4個から2個選ぶので $N_2={}_4\mathrm{C}_2=6$ 組。

$$\frac{1\cdot 15+2\cdot 10+1\cdot 6}{144}=\frac{15+20+6}{144}=\frac{41}{144}\quad\cdots\text{【ソ】}$$
🎯 大問2 の答え
(1)【コ】 $\dfrac{1}{72}$ (2)【サ】 $\dfrac{1}{36}$ (3)【シ】 $\dfrac{1}{48}$ (4)【ス】 $\dfrac{11}{144}$ (5)【セ】 $\dfrac{5}{36}$ (6)【ソ】 $\dfrac{41}{144}$
⚠️ 大問2の罠:(3)の $a=b=c$ で「$c=0,1,2$ の3通りあるから $(0,0,0),(1,1,1),(2,2,2)$」と勘違いして $c=0$ を入れてしまうミスや、(6)の $a\gt b\gt c$ を1組ずつ樹形図で書き出して数え漏らすミスが目立ちます。「さいころの目は $1$ 以上」「大小が決まった2数は組合せ ${}_{6-c}\mathrm{C}_2$ で選ぶ」の2点を徹底しましょう。

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🩺【自己診断】大問2で手が止まった人への処方箋

  • 分母を108にした 「同様に確からしい根元事象」の原則の抜け落ち。硬貨2枚の表の枚数 $c=0,1,2$ は確率が $\frac{1}{4},\ \frac{2}{4},\ \frac{1}{4}$ と異なります。必ず硬貨を区別して分母144で統一しましょう。
  • (4)で数え漏れ 指数 $c+1$ に $c=0$ を代入した $a=b^1$(6組)の見落とし。文字が指数にあるときは、必ず $c=0,1,2$ を具体的な式($a=b,\ a=b^2,\ a=b^3$)に書き下してから数えましょう。
  • (6)で時間がかかった 不等式 $a\gt b$ を満たす組を樹形図で1個ずつ数えています。「大小関係が1通りに決まる2数の組」は「異なる $n$ 個から2個選ぶ組合せ ${}_n\mathrm{C}_2$」と1対1に対応することを武器にしましょう。
CHECK

30秒 得点診断

本番の過去問を25分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。

大問1 前半(三角比 $\sin A,\ \sin B,\ \sin C$ と面積【ア】〜【エ】)
大問1 後半(周上の2動点と面積 $S$ の最大値【オ】〜【ケ】)
大問2 前半(確率 (1)〜(3)【コ】【サ】【シ】)
大問2 後半(確率 (4)〜(6)【ス】【セ】【ソ】)
あなたの到達度(4パートを同じ重みとした目安)
100%

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保護者の方へ:金沢医科大(AO・推薦)の数学で知っておきたい3つのこと

① 勝負は「80分4科目」の時間圧迫
数学I・Aの2題ですが、英語・理科2科目と合わせて80分のため、実質25分で解き切るスピードと判断力が合否を分けます。
② 連動する空欄の「連鎖失点」を防ぐ
大問1の面積比や大問2の分母144の設定を1か所誤ると、後ろの空欄まで連鎖して失点するため、検算の技術が不可欠です。
③ 解き方の「時短ルート」を点検する
答えが合っていても40分かかっていては本番で間に合いません。普段の答案を第三者に見せ、無駄な計算を削るのが最短ルートです。
FAQ

よくある質問

Q. 基礎学力テストでは、数学に何分かけるべきですか?

英語・数学・理科2科目の計4科目で80分のため、数学(全2大問・15空欄)は25分(大問1に12分、大問2に11分、見直し2分)で解き切る配分が理想です。

Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?

分かります。著作権に配慮して問題本文・元の図は掲載していませんが、各設問の最初に「どういう問題か」として、設定・条件・何を求めるか・解答欄の記号(【ア】〜【ソ】)との対応をTMPSの言葉と自作図解で説明しています。

Q. 大問1の動点問題で一番引っかかりやすいポイントはどこですか?

点Pが辺AB上にある時間帯($0\lt t\leqq 2$)と辺BC上に移る時間帯($2\lt t\lt 6$)で面積の式が切り替わる点です。特に $2\lt t\lt 6$ では、三角形ABC全体の面積に対する底辺比(面積比)を使うと一瞬で立式できます。

Q. 解説に誤りを見つけたら?

公式LINE(https://lin.ee/rySzcDh)からお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。

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問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。

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