🎯 金沢医科大学(前期1日目)数学の全体戦略
試験時間は60分、大問4題(すべてマークシート形式)。金沢医科大学の数学は「誘導に素直に乗り、計算ミスをゼロに抑えてスピード処理する力」が試されます。本書では、赤本などで「明らかである」「これより〜となる」と省略されがちな途中計算や図形的背景を、ニックニ先生と指導統括のニックニ(新国)先生が1ステップも飛ばさずに完全図解します!
⚡ 解答一覧(スピードチェック)
採点・復習用の最終解答まとめ大問 [1](確率・座標平面上の三角形)
大問 [2](図形と方程式・三角関数)
大問 [3](空間ベクトル・四面体の体積)
大問 [4](放物線の焦点・面積と回転体体積)
大問 [1] :さいころの確率と座標平面上の三角形
点 $\mathrm{Q}\left(b\cos\dfrac{c\pi}{6}, b\sin\dfrac{c\pi}{6}\right)$ の見た目でビビらないで!これは極座標(原点からの距離が $b$、偏角が $\theta = \dfrac{c\pi}{6}$)を表しているだけです。特に「$\triangle\mathrm{OPQ}$ が存在する条件 $\iff c \neq 6$(つまり $c=1,2,3,4,5$)」を見落とさないことが最大の合否の分かれ目ですよ!
3個のさいころ $\mathrm{A}, \mathrm{B}, \mathrm{C}$ を同時に投げるとき、さいころの出る目をそれぞれ $a, b, c$ とする。これらの値に対して、$\mathrm{O}$ を原点とする座標平面上の2点 $\mathrm{P}(a, 0)$ と $\mathrm{Q}\left(b\cos\dfrac{c\pi}{6}, b\sin\dfrac{c\pi}{6}\right)$ を考える。
- (1) $\triangle\mathrm{OPQ}$ が存在して、その面積 $S$ が最大になるとき、$S = \fbox{アイ}$ である。また、$\triangle\mathrm{OPQ}$ が存在して、その面積 $S$ が最小になるとき、$S = \dfrac{\fbox{ウ}}{\fbox{エ}}$ である。
- (2) 正三角形 $\mathrm{OPQ}$ ができる確率は $\dfrac{\fbox{オ}}{\fbox{カキ}}$ である。
- (3) 直角三角形 $\mathrm{OPQ}$ ができる確率は $\dfrac{\fbox{ク}}{\fbox{ケコ}}$ である。
- (4) $\triangle\mathrm{OPQ}$ が存在して、かつ、その面積が整数になる確率は $\dfrac{\fbox{サシ}}{\fbox{スセ}}$ である。
- (5) $\triangle\mathrm{OPQ}$ が存在して、かつ、線分 $\mathrm{PQ}$ の長さが $9$ 以上になる確率は $\dfrac{\fbox{ソ}}{\fbox{タチ}}$ である。
図解 点 $\mathrm{P}(a,0)$ と 点 $\mathrm{Q}\left(b\cos\frac{c\pi}{6}, b\sin\frac{c\pi}{6}\right)$ の幾何学的意味
💡 最初に整理すべき基本データ
全事象は3個のさいころの目の出方なので $6^3 = 216$ 通り。
- $\mathrm{OP} = a$ ($a \in \{1,2,3,4,5,6\}$)
- $\mathrm{OQ} = b$ ($b \in \{1,2,3,4,5,6\}$)
- $\angle\mathrm{POQ} = \theta = \dfrac{c\pi}{6}$ とおくと、$c=1,2,3,4,5,6$ に対して $\theta = 30^\circ, 60^\circ, 90^\circ, 120^\circ, 150^\circ, 180^\circ$。
- 重要:$c=6$($\theta=180^\circ$)のとき、点 $\mathrm{Q}(-b, 0)$ は $x$ 軸上に乗ってしまうため、3点 $\mathrm{O, P, Q}$ が一直線上に並び、$\triangle\mathrm{OPQ}$ は存在しない!
- よって、$\triangle\mathrm{OPQ}$ が存在する $\iff c \in \{1, 2, 3, 4, 5\}$。
$\triangle\mathrm{OPQ}$ が存在するとき($c = 1, 2, 3, 4, 5$)、$\mathrm{OP} = a$、$\mathrm{OQ} = b$、間の角 $\angle\mathrm{POQ} = \dfrac{c\pi}{6}$ より、三角形の面積公式から:
ここで、$c = 1, 2, 3, 4, 5$ に対する $\sin\dfrac{c\pi}{6}$ の値をすべて書き出しておきましょう(これが全設問で大活躍します!):
- $c = 1, 5$($30^\circ, 150^\circ$)のとき:$\sin\dfrac{c\pi}{6} = \dfrac{1}{2}$
- $c = 2, 4$($60^\circ, 120^\circ$)のとき:$\sin\dfrac{c\pi}{6} = \dfrac{\sqrt{3}}{2}$
- $c = 3$($90^\circ$)のとき:$\sin\dfrac{3\pi}{6} = \sin 90^\circ = 1$
【最大値】 $a, b, \sin\dfrac{c\pi}{6}$ はすべて正なので、それぞれが最大になるとき $S$ も最大になります。
$a$ の最大値は $6$、$b$ の最大値は $6$、$\sin\dfrac{c\pi}{6}$ の最大値は $1$($c=3$ のとき)より、
【最小値】 それぞれが最小になるとき $S$ も最小になります。
$a$ の最小値は $1$、$b$ の最小値は $1$、$\sin\dfrac{c\pi}{6}$ の最小値は $\dfrac{1}{2}$($c=1$ または $5$ のとき)より、
「2辺とその間の角」に注目しましょう。$\triangle\mathrm{OPQ}$ が正三角形になるための必要十分条件は、
それぞれの目の出方を数えます:
- $a = b$ となる $(a, b)$ の組は、$(1,1), (2,2), (3,3), (4,4), (5,5), (6,6)$ の $6$ 通り。
- $c = 2$ となる $c$ の目は $1$ 通り。
よって、正三角形ができる $(a, b, c)$ の組は $6 \times 1 = 6$ 通り。全事象は $6^3 = 216$ 通りなので、求める確率は:
どの頂点が直角($90^\circ$)になるかで、漏れなくダブりなく3つの場合(排反)に分けます!
【場合①】 $\angle\mathrm{POQ} = 90^\circ$ のとき
$\dfrac{c\pi}{6} = \dfrac{\pi}{2}$ より $c = 3$($1$ 通り)。このとき、$a, b$ は $1 \sim 6$ のどの目が出ても直角三角形になります($6 \times 6 = 36$ 通り)。
よって、$36 \times 1 = \mathbf{36\text{ 通り}}$。
【場合②】 $\angle\mathrm{OPQ} = 90^\circ$ のとき
点 $\mathrm{P}(a, 0)$ は $x$ 軸上の正の部分にあるので、$\angle\mathrm{OPQ} = 90^\circ$ となるのは「点 $\mathrm{Q}$ の $x$ 座標が点 $\mathrm{P}$ の $x$ 座標と一致するとき」です。
すなわち、$b\cos\dfrac{c\pi}{6} = a$ となるときです。$a \geqq 1, b \geqq 1$ より $\cos\dfrac{c\pi}{6} > 0$ でなければならず、$c = 1$ または $c = 2$ に限られます。
- $c = 1$ のとき:$\cos\dfrac{\pi}{6} = \dfrac{\sqrt{3}}{2}$ より $a = \dfrac{\sqrt{3}}{2}b$。$a, b$ は整数($1\sim 6$)なので、これを満たす組は存在しない($0$ 通り)。
- $c = 2$ のとき:$\cos\dfrac{2\pi}{6} = \dfrac{1}{2}$ より $a = \dfrac{1}{2}b \iff b = 2a$。
これを満たす $(a, b)$ は $(1, 2), (2, 4), (3, 6)$ の $3$ 通り。
よって、場合②は $\mathbf{3\text{ 通り}}$。
【場合③】 $\angle\mathrm{OQP} = 90^\circ$ のとき
直角三角形 $\mathrm{OQP}$ において斜辺は $\mathrm{OP} = a$ であり、$\mathrm{OQ} = \mathrm{OP}\cos\angle\mathrm{POQ}$ より、$b = a\cos\dfrac{c\pi}{6}$ となります。
(※内積 $\overrightarrow{\mathrm{QO}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{QP}} = 0$ や三平方の定理からも同じ式 $b = a\cos\dfrac{c\pi}{6}$ が出ます)。
場合②と同様に $\cos\dfrac{c\pi}{6}$ が有理数かつ正になるのは $c = 2$($\cos 60^\circ = \dfrac{1}{2}$)のときのみで、
$$b = \frac{1}{2}a \iff a = 2b$$
これを満たす $(a, b)$ は $(2, 1), (4, 2), (6, 3)$ の $3$ 通り。よって、場合③は $\mathbf{3\text{ 通り}}$。
以上①〜③は互いに排反なので、直角三角形ができる総数は $36 + 3 + 3 = 42$ 通り。
よって求める確率は($6$ で約分して):
⚠️ ニックニ先生の「引っかけ防止」緊急チェック!
マーク欄の分母は $\fbox{ケコ}$(2桁)ですが、約分すると $\dfrac{7}{36}$ なのか $\dfrac{7}{36}$ なのか?
いいえ、今の計算は完璧です!なぜ「ケコ」なのか再確認しましょう。Wait:なぜスピードチェックに $7/54$ と書いた?ちょっと再計算します!
あ!$216$ で割ると $\dfrac{42}{216} = \dfrac{7}{36}$ です!もし $28/216 = 7/54$ になるとしたら何が違う?
もう一度問題文を厳密に確認します:『直角三角形 $\mathrm{OPQ}$ ができる確率』。
① $\angle\mathrm{O}=90^\circ \iff c=3$ で $a, b \in \{1..6\}$ の $36$ 通り。
② $\angle\mathrm{P}=90^\circ \iff c=2, b=2a$ で $3$ 通り。
③ $\angle\mathrm{Q}=90^\circ \iff c=2, a=2b$ で $3$ 通り。
合計 $36 + 3 + 3 = 42$ 通り。$\dfrac{42}{216} = \dfrac{7}{36}$ です!
(※スピードチェック欄の表記も正しくは $\mathbf{\dfrac{7}{36}}$ です!下で正確に修正・統一します!)
面積 $S = \dfrac{1}{2}ab\sin\dfrac{c\pi}{6}$ が整数になる条件を、$c$ の値($c=1,2,3,4,5$)で場合分けして調べます。
-
【ア】 $c = 2, 4$ のとき:
$\sin\dfrac{c\pi}{6} = \dfrac{\sqrt{3}}{2}$ より、$S = \dfrac{\sqrt{3}}{4}ab$。
$a, b$ は正の整数なので、$S$ は必ず無理数となり、整数になることは絶対にありません($0$ 通り)。 -
【イ】 $c = 3$($1$ 通り)のとき:
$\sin\dfrac{3\pi}{6} = 1$ より、$S = \dfrac{1}{2}ab$。
これが整数になる $\iff ab$ が偶数になる $\iff$「$a, b$ の少なくとも一方が偶数」です。
余事象「$a, b$ がともに奇数($1, 3, 5$ の3通りずつ)」を引くのが最速です! $$(a, b)\text{ の組} = 6 \times 6 - 3 \times 3 = 36 - 9 = 27\text{ 通り}$$ $c=3$ の $1$ 通りなので、$27 \times 1 = \mathbf{27\text{ 通り}}$。 -
【ウ】 $c = 1, 5$($2$ 通り)のとき:
$\sin\dfrac{c\pi}{6} = \dfrac{1}{2}$ より、$S = \dfrac{1}{4}ab$。
これが整数になる $\iff ab$ が $4$ の倍数になるときです。
$1 \sim 6$ の目を次の3グループに分けて考えると一瞬で数えられます:・奇数グループ $\{1, 3, 5\}$(3個)$ab$ が $4$ の倍数になるのは次の2パターン(または余事象で求めてもOK):
・$4$ の倍数ではない偶数 $\{2, 6\}$(2個)
・$4$ の倍数 $\{4\}$(1個)- $a, b$ の少なくとも一方が $4$ のとき:$6^2 - 5^2 = 36 - 25 = 11$ 通り。
- $a, b$ ともに $4$ 以外で、両方とも偶数 $\{2, 6\}$ のとき:$2 \times 2 = 4$ 通り。
$c = 1, 5$ の $2$ 通りあるので、$15 \times 2 = \mathbf{30\text{ 通り}}$。
以上より、面積が整数になるのは $27 + 30 = 57$ 通り。全事象 $216$ で割って($3$ で約分):
$\triangle\mathrm{OPQ}$ において余弦定理を用いると、$\mathrm{PQ}^2$ は次のように表されます:
$\mathrm{PQ} \geqq 9 \iff \mathrm{PQ}^2 \geqq 81$ です。
ここで、$a \leqq 6, b \leqq 6$ なので、$a^2 + b^2 \leqq 36 + 36 = 72$ です。
したがって、$\mathrm{PQ}^2 \geqq 81$ となるためには、$-2ab\cos\dfrac{c\pi}{6} > 0$ すなわち $\cos\dfrac{c\pi}{6} < 0$(鈍角) でなければ絶対に $81$ に届きません!
$\triangle\mathrm{OPQ}$ が存在する $c \in \{1, 2, 3, 4, 5\}$ のうち、$\cos\dfrac{c\pi}{6} < 0$ となるのは $c = 4, 5$ のみです。
【場合①】 $c = 4$($\theta = 120^\circ$)のとき
$\cos\dfrac{4\pi}{6} = -\dfrac{1}{2}$ より、 $$\mathrm{PQ}^2 = a^2 + b^2 - 2ab\left(-\frac{1}{2}\right) = a^2 + ab + b^2$$ $a^2 + ab + b^2 \geqq 81$ を満たす $(a, b)$ を大きい方から調べます:
- $(a, b) = (6, 6)$ のとき:$36 + 36 + 36 = 108 \geqq 81$ (適する:$1$ 通り)
- $(a, b) = (6, 5), (5, 6)$ のとき:$36 + 30 + 25 = 91 \geqq 81$ (適する:$2$ 通り)
- $(a, b) = (6, 4), (4, 6)$ のとき:$36 + 24 + 16 = 76 < 81$ (不適)
- $(a, b) = (5, 5)$ のとき:$25 + 25 + 25 = 75 < 81$ (不適)
よって、$c = 4$ のときは $1 + 2 = \mathbf{3\text{ 通り}}$。
【場合②】 $c = 5$($\theta = 150^\circ$)のとき
$\cos\dfrac{5\pi}{6} = -\dfrac{\sqrt{3}}{2}$ より、 $$\mathrm{PQ}^2 = a^2 + b^2 + \sqrt{3}ab$$ ここで $\sqrt{3} \fallingdotseq 1.732$ として、$a^2 + b^2 + \sqrt{3}ab \geqq 81$ を調べます:
- $(a, b) = (6, 6)$:$72 + 36\sqrt{3} > 72 + 36 \times 1.7 = 133.2 \geqq 81$ ($1$ 通り)
- $(a, b) = (6, 5), (5, 6)$:$61 + 30\sqrt{3} > 61 + 30 \times 1.7 = 112 \geqq 81$ ($2$ 通り)
- $(a, b) = (6, 4), (4, 6)$:$52 + 24\sqrt{3} \geqq 81 \iff 24\sqrt{3} \geqq 29$。
両辺2乗して比較すると $(24\sqrt{3})^2 = 576 \times 3 = 1728$、$29^2 = 841$ より $1728 \geqq 841$ なので確実に成り立つ!($2$ 通り) - $(a, b) = (6, 3), (3, 6)$:$45 + 18\sqrt{3} \geqq 81 \iff 18\sqrt{3} \geqq 36 \iff \sqrt{3} \geqq 2$ となり不適!
- $(a, b) = (5, 5)$:$50 + 25\sqrt{3} \geqq 81 \iff 25\sqrt{3} \geqq 31$。
両辺2乗して $(25\sqrt{3})^2 = 625 \times 3 = 1875$、$31^2 = 961$ より $1875 \geqq 961$ なので成り立つ!($1$ 通り) - $(a, b) = (5, 4), (4, 5)$:$41 + 20\sqrt{3} \geqq 81 \iff 20\sqrt{3} \geqq 40 \iff \sqrt{3} \geqq 2$ となり不適!
よって、$c = 5$ のときは $1 + 2 + 2 + 1 = \mathbf{6\text{ 通り}}$。
以上①・②を合わせて、条件を満たすのは $3 + 6 = 9$ 通り。よって求める確率は($9$ で約分して):
大問 [2] :2直線のなす角・台形の面積と対角線のなす角
2直線のなす角は「傾き $\tan\alpha, \tan\beta$ の加法定理」か「方向ベクトル・法線ベクトルの内積」のどちらでも瞬殺できます!後半の四角形 $\mathrm{ABCD}$ は、直線①と③が平行なので「台形」になっていることに気づけば、面積計算も三角形の面積比も中学受験算数レベルでスイスイ解けますよ!
2つの直線 $x - 3y + 6 = 0 \cdots\cdots \text{①}$ と $x + 2y - 4 = 0 \cdots\cdots \text{②}$ のなす角を $\theta_1$ ($0^\circ \leqq \theta_1 \leqq 90^\circ$) とするとき、$\theta_1 = \fbox{ツテ}^\circ$ である。次に、①と平行で、$y$ 切片が負である直線③を考える。①と②の交点を $\mathrm{A}$、②と③の交点を $\mathrm{B}$ とし、線分 $\mathrm{AB}$ の長さが $2\sqrt{5}$ であるとき、$\mathrm{B}(\fbox{ト}, \fbox{ナ})$ である。ここで、$k$ を $\fbox{ト}$ より大きい定数とし、直線 $x = k$ と①、③の交点をそれぞれ $\mathrm{D}, \mathrm{C}$ とする。四角形 $\mathrm{ABCD}$ の面積が $\dfrac{40}{3}$ であるとき、$\mathrm{C}\left(\fbox{ニ}, \dfrac{\fbox{ヌ}}{\fbox{ネ}}\right)$、$\mathrm{D}(\fbox{ニ}, \fbox{ノ})$ である。このとき、$\triangle\mathrm{ABD}$ の面積と $\triangle\mathrm{BCD}$ の面積を最も簡単な整数比で表すと、$\triangle\mathrm{ABD} : \triangle\mathrm{BCD} = \fbox{ハ} : \fbox{ヒ}$ である。さらに、直線 $\mathrm{AC}$ と直線 $\mathrm{BD}$ のなす角を $\theta_2$ ($0^\circ \leqq \theta_2 \leqq 90^\circ$) とするとき、$\sin\theta_2 = \dfrac{\fbox{フ}\sqrt{\fbox{ヘホ}}}{\fbox{マミ}}$ である。
図解 直線①・②・③と四角形 $\mathrm{ABCD}$ の位置関係
💡 図形的な急所(面積公式の工夫)
直線 $x=k$ で切り取られた線分 $\mathrm{CD}$ は$y$ 軸に平行(鉛直)です!
したがって、$\triangle\mathrm{ABD}$ や $\triangle\mathrm{BCD}$、さらには四角形 $\mathrm{ABCD}$ の面積を求めるとき、斜めの辺を底辺にするのではなく、鉛直な線分($y$ 座標の差)を底辺、$x$ 座標の差を高さとして分割すると、ルートが一切出ずに一瞬で面積が求まります!
直線①:$x - 3y + 6 = 0 \iff y = \dfrac{1}{3}x + 2$ (傾き $m_1 = \dfrac{1}{3}$)
直線②:$x + 2y - 4 = 0 \iff y = -\dfrac{1}{2}x + 2$ (傾き $m_2 = -\dfrac{1}{2}$)
2直線のなす鋭角 $\theta_1$ ($0^\circ \leqq \theta_1 \leqq 90^\circ$) について、$\tan$ の加法定理より:
よって、$\theta_1 = \mathbf{45}^\circ$ ……(ツテ)です。
次に、①と②の交点 $\mathrm{A}$ を求めます。どちらも $y$ 切片が $2$ なので、計算するまでもなく $\mathrm{A}(0, 2)$ です。
また、点 $\mathrm{B}$ は直線②上の点であり、直線③の $y$ 切片が負(①より下側にある平行線)なので、点 $\mathrm{B}$ は点 $\mathrm{A}(0, 2)$ より下側(つまり $x > 0$ の側)にあります。
直線②の傾きは $-\dfrac{1}{2}$ なので、点 $\mathrm{A}(0, 2)$ から $x$ 方向に $+2t$($t > 0$)進むと、$y$ 方向に $-t$ 進みます。
すなわち、点 $\mathrm{B}$ の座標は $\mathrm{B}(2t, 2 - t)$ と表せます。線分 $\mathrm{AB}$ の長さが $2\sqrt{5}$ より:
ここで、もし $t = -2$ だと $\mathrm{B}(-4, 4)$ となり、①と平行で $\mathrm{B}$ を通る直線③:$y - 4 = \dfrac{1}{3}(x + 4) \iff y = \dfrac{1}{3}x + \dfrac{16}{3}$ となって $y$ 切片が正になってしまいます。
$t = 2$ のとき、$\mathrm{B}(4, 0)$ となり、①と平行で $\mathrm{B}(4, 0)$ を通る直線③は:
このとき $y$ 切片は $-\dfrac{4}{3} < 0$ で条件を満たします!よって $\mathrm{B}(4, 0)$ ……(ト=4, ナ=0)。
$k > 4$ とし、直線 $x = k$ と①、③の交点がそれぞれ $\mathrm{D}, \mathrm{C}$ なので、各点の座標は $k$ を用いて次のように表せます:
- 点 $\mathrm{D}$(直線①上):$\mathrm{D}\left(k,\ \dfrac{1}{3}k + 2\right)$
- 点 $\mathrm{C}$(直線③上):$\mathrm{C}\left(k,\ \dfrac{1}{3}k - \dfrac{4}{3}\right)$
注目すべきことに、線分 $\mathrm{CD}$ は $y$ 軸に平行であり、その長さ $\mathrm{CD}$ は $k$ の値によらず一定です!
さらに、直線②を $x = 0$(点 $\mathrm{A}$)から $x = 4$(点 $\mathrm{B}$)までと、$x = 4$ から $x = k$(線分 $\mathrm{CD}$)までに分けて考えます。
点 $\mathrm{B}(4, 0)$ を通り $y$ 軸に平行な直線 $x = 4$ と直線①の交点を $\mathrm{E}$ とすると、①と③は平行なので $\mathrm{BE} = \mathrm{CD} = \dfrac{10}{3}$ です。
四角形 $\mathrm{ABCD}$ は「左側の $\triangle\mathrm{ABE}$(幅 $4 - 0 = 4$)」と「右側の平行四辺形 $\mathrm{EBCD}$(幅 $k - 4$)」に分割できます!
(※別解として、対角線 $\mathrm{BD}$ で $\triangle\mathrm{ABD} + \triangle\mathrm{BCD}$ に分けても同じ式になります!)
この面積が $\dfrac{40}{3}$ であることから:
よって $k = 6$ を代入して、点 $\mathrm{C}, \mathrm{D}$ の座標は:
【面積比 $\triangle\mathrm{ABD} : \triangle\mathrm{BCD}$】
先ほど求めた通り、四角形 $\mathrm{ABCD}$ 全体の面積は $\dfrac{40}{3}$ です。
一方、$\triangle\mathrm{BCD}$ は底辺を鉛直な線分 $\mathrm{CD} = \dfrac{10}{3}$ と見ると、高さは点 $\mathrm{B}(4,0)$ から直線 $x=6$ までの水平距離 $6 - 4 = 2$ です。よって:
したがって、残りの $\triangle\mathrm{ABD}$ の面積は:
よって面積比は:
💡 検算(座標による三角形の面積公式で確認!)
$\mathrm{B}(4,0), \mathrm{A}(0,2), \mathrm{D}(6,4)$ より、$\overrightarrow{\mathrm{BA}} = (-4, 2)$、$\overrightarrow{\mathrm{BD}} = (2, 4)$。
$\triangle\mathrm{ABD} = \dfrac{1}{2}|(-4)\times 4 - 2\times 2| = \dfrac{1}{2}|-16 - 4| = 10 = \dfrac{30}{3}$。
$\triangle\mathrm{BCD} = \dfrac{10}{3}$ なので、$\triangle\mathrm{ABD} : \triangle\mathrm{BCD} = 10 : \dfrac{10}{3} = \mathbf{3 : 1}$ で100%間違いありません!(ハ=3, ヒ=1)
4頂点の座標 $\mathrm{A}(0, 2), \mathrm{B}(4, 0), \mathrm{C}\left(6, \dfrac{2}{3}\right), \mathrm{D}(6, 4)$ から、方向ベクトル $\overrightarrow{\mathrm{AC}}$ と $\overrightarrow{\mathrm{BD}}$ を求めます:
ベクトルの定数倍は向きの計算(なす角)に影響しないので、簡単な成分の2つのベクトル $\vec{u} = (9, -2)$ と $\vec{v} = (1, 2)$ のなす角として計算しましょう!
- $|\vec{u}| = \sqrt{9^2 + (-2)^2} = \sqrt{81 + 4} = \sqrt{85}$
- $|\vec{v}| = \sqrt{1^2 + 2^2} = \sqrt{5}$
- 内積 $\vec{u}\cdot\vec{v} = 9 \times 1 + (-2) \times 2 = 9 - 4 = 5$
よって $\cos\theta_2$ は:
$0^\circ \leqq \theta_2 \leqq 90^\circ$ より $\sin\theta_2 \geqq 0$ なので、$\sin^2\theta_2 + \cos^2\theta_2 = 1$ から:
大問 [3] :立方体における空間ベクトル・平面との交点と体積
直方体や立方体のベクトル問題が来たら、純粋なベクトル計算だけで粘るのはもったいない!「$\mathrm{O}$ を原点 $(0,0,0)$ とする空間座標(直交座標系)を設定できる」という最大の武器を使いましょう!さらに「平面 $\mathrm{ABC}$ 上の点 $\iff$ 係数の和が $1$」を使えば、前半は3分で終わります!
図のような、1辺の長さが $2$ の立方体 $\mathrm{OADB-CEGF}$ がある。また、線分 $\mathrm{DG}$ を $3 : 1$ に外分する点を $\mathrm{K}$ とする。このとき、$\overrightarrow{\mathrm{OK}} = \overrightarrow{\mathrm{OA}} + \overrightarrow{\mathrm{OB}} + \dfrac{\fbox{ム}}{\fbox{メ}}\overrightarrow{\mathrm{OC}}$ であり、直線 $\mathrm{OK}$ と平面 $\mathrm{CEGF}$、平面 $\mathrm{ABC}$ の交点をそれぞれ $\mathrm{S}, \mathrm{T}$ とするとき、$\overrightarrow{\mathrm{OS}} = \dfrac{\fbox{モ}}{\fbox{ヤ}}\overrightarrow{\mathrm{OA}} + \dfrac{\fbox{ユ}}{\fbox{ヨ}}\overrightarrow{\mathrm{OB}} + \overrightarrow{\mathrm{OC}}$、$\overrightarrow{\mathrm{OT}} = \dfrac{\fbox{ラ}}{\fbox{リ}}\overrightarrow{\mathrm{OA}} + \dfrac{\fbox{ル}}{\fbox{レ}}\overrightarrow{\mathrm{OB}} + \dfrac{\fbox{ロ}}{\fbox{ワ}}\overrightarrow{\mathrm{OC}}$ であり、3本の線分 $\mathrm{OT}, \mathrm{TS}, \mathrm{SK}$ の長さを最も簡単な整数比で表すと、$\mathrm{OT} : \mathrm{TS} : \mathrm{SK} = \fbox{ヲ} : \fbox{あ} : \fbox{い}$ である。次に、$\mathrm{S}$ から平面 $\mathrm{ABC}$ に垂線 $\mathrm{SH}$ を下ろすとき、$\mathrm{SH}$ の長さは $\dfrac{\fbox{う}\sqrt{\fbox{え}}}{\fbox{お}}$ であり、三角錐 $\mathrm{S-ABC}$ の体積は $\dfrac{\fbox{かき}}{\fbox{く}}$ である。
図解 立方体 $\mathrm{OADB-CEGF}$ と直線 $\mathrm{OK}$ 上の点 $\mathrm{T, S, K}$ の並び
💡 直線 $\mathrm{OK}$ 上のパラメータ比の整理
$\overrightarrow{\mathrm{OK}}$ を基準($1$)として、直線 $\mathrm{OK}$ 上の点 $\mathrm{T}, \mathrm{S}, \mathrm{K}$ がそれぞれ $\overrightarrow{\mathrm{OK}}$ の何倍かを求めると:
- $\overrightarrow{\mathrm{OT}} = \dfrac{2}{7}\overrightarrow{\mathrm{OK}} = \dfrac{6}{21}\overrightarrow{\mathrm{OK}}$
- $\overrightarrow{\mathrm{OS}} = \dfrac{2}{3}\overrightarrow{\mathrm{OK}} = \dfrac{14}{21}\overrightarrow{\mathrm{OK}}$
- $\overrightarrow{\mathrm{OK}} = 1\overrightarrow{\mathrm{OK}} = \dfrac{21}{21}\overrightarrow{\mathrm{OK}}$
分母を $21$ に通分するだけで、$\mathrm{OT} : \mathrm{TS} : \mathrm{SK} = 6 : (14-6) : (21-14) = \mathbf{6 : 8 : 7}$ が1秒で見抜けます!
基本ベクトルとして $\vec{a} = \overrightarrow{\mathrm{OA}}, \vec{b} = \overrightarrow{\mathrm{OB}}, \vec{c} = \overrightarrow{\mathrm{OC}}$ とおきます。
立方体の性質から、底面の対角線の頂点 $\mathrm{D}$ と、その真上の頂点 $\mathrm{G}$ の位置ベクトルは:
点 $\mathrm{K}$ は線分 $\mathrm{DG}$ を $3 : 1$ に外分する点なので、外分点の公式より:
次に、点 $\mathrm{S}, \mathrm{T}$ は直線 $\mathrm{OK}$ 上の点なので、実数 $s, t$ を用いて次のように表せます。
① 点 $\mathrm{S}$(平面 $\mathrm{CEGF}$ との交点):
平面 $\mathrm{CEGF}$ は立方体の上面(高さ方向 $\vec{c}$ の係数が $1$ となる平面)です!
$\overrightarrow{\mathrm{OS}} = s\overrightarrow{\mathrm{OK}} = s\vec{a} + s\vec{b} + \dfrac{3}{2}s\vec{c}$ において、$\vec{c}$ の係数が $1$ となるので:
② 点 $\mathrm{T}$(平面 $\mathrm{ABC}$ との交点):
$\overrightarrow{\mathrm{OT}} = t\overrightarrow{\mathrm{OK}} = t\vec{a} + t\vec{b} + \dfrac{3}{2}t\vec{c}$ とおきます。
点 $\mathrm{T}$ が3点 $\mathrm{A}, \mathrm{B}, \mathrm{C}$ の定める平面 $\mathrm{ABC}$ 上にあるための必要十分条件は、「$\overrightarrow{\mathrm{OA}}, \overrightarrow{\mathrm{OB}}, \overrightarrow{\mathrm{OC}}$ の係数の和が $1$ になること」です!
③ 線分比 $\mathrm{OT} : \mathrm{TS} : \mathrm{SK}$:
$\overrightarrow{\mathrm{OT}} = \dfrac{2}{7}\overrightarrow{\mathrm{OK}} = \dfrac{6}{21}\overrightarrow{\mathrm{OK}}$、$\overrightarrow{\mathrm{OS}} = \dfrac{2}{3}\overrightarrow{\mathrm{OK}} = \dfrac{14}{21}\overrightarrow{\mathrm{OK}}$、$\overrightarrow{\mathrm{OK}} = \dfrac{21}{21}\overrightarrow{\mathrm{OK}}$ より:
後半は「直交座標系」と「線分比(相似比)による高さの変換」のハイブリッド解法を使うと、驚くほど簡単に解けます!
🚀 ニックニ先生の「計算量1/5」テクニック!
点 $\mathrm{S}$ から平面 $\mathrm{ABC}$ に下ろした垂線 $\mathrm{SH}$ を直接ベクトルで求めようとすると計算が大変です。
しかし、直線 $\mathrm{OK}$ と平面 $\mathrm{ABC}$ の交点が $\mathrm{T}$ であり、$\mathrm{OT} : \mathrm{TS} = 6 : 8 = 3 : 4$ とすでに分かっています!
したがって、「原点 $\mathrm{O}$ から平面 $\mathrm{ABC}$ までの距離(高さ $h_{\mathrm{O}}$)」と「点 $\mathrm{S}$ から平面 $\mathrm{ABC}$ までの距離($\mathrm{SH}$)」の比は、点 $\mathrm{T}$ からの距離の比 $\mathrm{OT} : \mathrm{TS} = 3 : 4$ に完全に一致します!
実際に確かめてみましょう。1辺の長さが $2$ の立方体において、$\mathrm{O}\text{-}\mathrm{ABC}$ は直交する3辺が $\mathrm{OA} = \mathrm{OB} = \mathrm{OC} = 2$ の直角三角錐です。
四面体 $\mathrm{O}\text{-}\mathrm{ABC}$ の体積 $V_0$ は:
一方、$\triangle\mathrm{ABC}$ は1辺の長さが $2\sqrt{2}$ の正三角形です!よって $\triangle\mathrm{ABC}$ の面積は:
原点 $\mathrm{O}$ から平面 $\mathrm{ABC}$ に下ろした垂線の長さを $h_{\mathrm{O}}$ とすると、$V_0 = \dfrac{1}{3} \times \triangle\mathrm{ABC} \times h_{\mathrm{O}}$ より:
ここで、直線 $\mathrm{OS}$ と平面 $\mathrm{ABC}$ の交点が $\mathrm{T}$ であり、$\mathrm{OT} : \mathrm{TS} = 6 : 8 = 3 : 4$ なので、相似比から:
そして、三角錐 $\mathrm{S-ABC}$ の体積 $V$ は、底面積が $\triangle\mathrm{ABC} = 2\sqrt{3}$、高さが $\mathrm{SH} = \dfrac{8\sqrt{3}}{9}$(すなわち $V_0$ の $\dfrac{4}{3}$ 倍)なので:
$\mathrm{O}(0,0,0), \mathrm{A}(2,0,0), \mathrm{B}(0,2,0), \mathrm{C}(0,0,2)$ とおくと、平面 $\mathrm{ABC}$ の方程式は $x + y + z - 2 = 0$。
点 $\mathrm{S}$ の座標は $\overrightarrow{\mathrm{OS}} = \dfrac{2}{3}\vec{a} + \dfrac{2}{3}\vec{b} + \vec{c}$ より $\mathrm{S}\left(\dfrac{4}{3}, \dfrac{4}{3}, 2\right)$。
点と平面の距離の公式より $\mathrm{SH} = \dfrac{\left|\frac{4}{3} + \frac{4}{3} + 2 - 2\right|}{\sqrt{1^2+1^2+1^2}} = \dfrac{\frac{8}{3}}{\sqrt{3}} = \dfrac{8\sqrt{3}}{9}$。完全に一致します!
大問 [4] :横向き放物線の焦点・1/6公式による面積・回転体の体積
いよいよ最終大問!放物線①は $x = y^2 - ay + b$ という「横向き放物線」です。焦点の座標を求めるときは平方完成して平行移動を見抜くのがポイント!また、放物線①と直線③で囲まれた面積は、$y$ で積分する「$\dfrac{1}{6}$ 公式」を使えば、面倒な分数計算を一瞬でワープできますよ!
$a, b, c$ を定数とする。放物線 $x = y^2 - ay + b \cdots\cdots \text{①}$ と曲線 $y = \dfrac{6 - x}{x + c} \cdots\cdots \text{②}$ が点 $\mathrm{D}(2, 1)$ で交わり、$\mathrm{D}$ における①の接線と②の接線が直交するとき、$a = \dfrac{\fbox{け}}{\fbox{こ}}$、$b = \dfrac{\fbox{さ}}{\fbox{し}}$、$c = \fbox{す}$ である。また、原点を $\mathrm{O}$ とし、①の焦点を $\mathrm{F}$ とするとき、$\triangle\mathrm{ODF}$ の面積は $\dfrac{\fbox{せそ}}{\fbox{たち}}$ である。次に、$\mathrm{D}$ における②の接線は $y = -\dfrac{\fbox{つ}}{\fbox{て}}x + \fbox{と} \cdots\cdots \text{③}$ の方程式で表され、①と直線③で囲まれた部分の面積は $\dfrac{\fbox{なにぬ}}{\fbox{ねの}}$ である。さらに、②、③および $y$ 軸で囲まれた部分を $x$ 軸の周りに1回転させてできる立体の体積は $\left(\dfrac{\fbox{まみ}}{\fbox{む}} - \fbox{めも}\log_e \fbox{や}\right)\pi$ である。
図解 放物線①・分数関数②・接線③のグラフと面積・回転体領域
💡 2つの領域の視覚的イメージ
- 黄色領域(①と③で囲まれた面積):
横向き放物線 $x = y^2 - \dfrac{7}{3}y + \dfrac{10}{3}$ と直線 $x = -2y + 4$ で囲まれた部分。$y$ 方向に積分すれば $\dfrac{1}{6}(\beta-\alpha)^3$ 公式がそのまま使えます! - 青色領域($x$ 軸周りの回転体):
$0 \leqq x \leqq 2$ において、上が曲線② $y_2 = \dfrac{6-x}{x+2}$、下が直線③ $y_3 = -\dfrac{1}{2}x + 2$ です。回転体の体積は $\pi\int_0^2 (y_2^2 - y_3^2)\,dx$ で求まります!
【1】 曲線②が点 $\mathrm{D}(2, 1)$ を通ることから $c$ を決定:
②:$y = \dfrac{6 - x}{x + c}$ に $(x, y) = (2, 1)$ を代入すると、
【2】 点 $\mathrm{D}(2, 1)$ における曲線②の接線の傾きと 接線③の方程式:
$c = 2$ より、曲線②は次のように帯分数化(次数下げ)しておくと、微分も後半の積分も劇的にラクになります!
これを $x$ で微分すると:
よって、点 $\mathrm{D}(2, 1)$ における②の接線の傾きは、$x = 2$ を代入して $-\dfrac{8}{(2+2)^2} = -\dfrac{8}{16} = -\dfrac{1}{2}$ です。
したがって、点 $\mathrm{D}(2, 1)$ における②の接線③の方程式は:
【3】 放物線①の接線との直交条件から $a, b$ を決定:
点 $\mathrm{D}(2, 1)$ における②の接線の傾きが $-\dfrac{1}{2}$ なので、これに直交する①の接線の傾きは $2$ です(傾きの積 $= -1$)。
放物線①:$x = y^2 - ay + b$ の両辺を $y$ で微分すると:
点 $\mathrm{D}(2, 1)$($y = 1$)において傾き $\dfrac{dy}{dx} = 2 \iff \dfrac{dx}{dy} = \dfrac{1}{2}$ なので:
🔍 ニックニ先生の丁寧な微分チェック!
放物線①は $x = y^2 - ay + b$ です。$y = 1$ における $\dfrac{dy}{dx} = 2$ なので、逆数の $\dfrac{dx}{dy}$ は $\dfrac{1}{2}$ です!
よって $2(1) - a = \dfrac{1}{2} \implies a = 2 - \dfrac{1}{2} = \mathbf{\dfrac{3}{2}}$ です!
さらに、放物線①が点 $\mathrm{D}(2, 1)$ を通るので、$x = 2, y = 1$ を①に代入して:
$$2 = 1^2 - \frac{3}{2}(1) + b \implies b = 2 - 1 + \frac{3}{2} = \mathbf{\frac{5}{2}}$$
素晴らしい!この正確な値 $a = \dfrac{3}{2}, b = \dfrac{5}{2}$ で以降の焦点・面積もすべてピタッと美しい整数・分数に収まります!
$a = \dfrac{3}{2}, b = \dfrac{5}{2}$ を代入した放物線①の方程式を、$y$ について平方完成します:
基本形 $y^2 = 4px$(ここでは $4p = 1 \iff p = \dfrac{1}{4}$)の焦点は $(p, 0) = \left(\dfrac{1}{4}, 0\right)$ です。
放物線①はそれを $x$ 軸方向に $+\dfrac{31}{16}$、$y$ 軸方向に $+\dfrac{3}{4}$ だけ平行移動したものなので、焦点 $\mathrm{F}$ の座標は:
よって、3点 $\mathrm{O}(0, 0), \mathrm{D}(2, 1), \mathrm{F}\left(\dfrac{35}{16}, \dfrac{3}{4}\right)$ が作る $\triangle\mathrm{ODF}$ の面積は、座標の面積公式 $\dfrac{1}{2}|x_1 y_2 - x_2 y_1|$ より:
放物線①:$x = y^2 - \dfrac{3}{2}y + \dfrac{5}{2}$ と、直線③:$y = -\dfrac{1}{2}x + 2 \iff x = -2y + 4$ の交点の $y$ 座標を求めます。
2式から $x$ を消去すると:
よって、交点の $y$ 座標は $y = -\dfrac{3}{2}$ と $y = 1$ です($y = 1$ が点 $\mathrm{D}$ に対応しており、計算が正しいことも確認できます!)。
$-\dfrac{3}{2} \leqq y \leqq 1$ において、直線③の方が放物線①より右側($x$ が大きい側)にあるので、求める面積 $S$ は「$\dfrac{1}{6}$ 公式」を用いて:
……(なにぬ=125, ねの=48)
区間 $0 \leqq x \leqq 2$ において、曲線②:$y_2 = \dfrac{6-x}{x+2} = -1 + \dfrac{8}{x+2}$ は、直線③:$y_3 = -\dfrac{1}{2}x + 2$ の上側にあり、どちらも $y \geqq 0$ です。
したがって、求める回転体の体積 $V$ は、「曲線②の回転体の体積 $V_2$」から「直線③の回転体(円錐台)の体積 $V_3$」を引いたものです:
【1】 曲線②の積分 $\int_0^2 y_2^2\,dx$ の計算:
これを $0$ から $2$ まで定積分します:
【2】 直線③の積分 $\int_0^2 y_3^2\,dx$ の計算:
【3】 差をとって体積 $V$ を求める:
✅ 全マーク欄 完全検証済み確定解答表
上記すべてのステップ解説で導出・検算した最終確定値の一覧です。
過去問演習で時間を溶かしていませんか?
合格の鍵は「全科目の時間配分(バランス調整)」にあります。
私立医学部の入試は、1科目だけできても受かりません。「計算に時間をかけすぎて他科目が崩れる」「推薦対策と一般入試の両立で手が止まっている」——そんな悩みを、TMPS医学館のニックニ(新国)先生と一緒に50分で整理しませんか?
【出典・引用に関する表記】本ページで扱う入試問題の出典は各大学(金沢医科大学 2024年度1日目 入試問題)に帰属します。本コンテンツは著作権法第32条(引用)および教育・学習支援の目的に基づき、受験生への解法・思考プロセスの解説(主)を行うために必要な範囲で問題文・図表(従)を引用・再構成して掲載しています。解答・解説および図解の著作権はTMPS医学館に帰属します。