TMPS数学作戦室 金沢医科大 数学2025
2025年度 一般選抜 前期 全4大問 途中式つき全空欄を検算済みそっくり類題セット

金沢医科大学
医学部 数学
2025年度 解答・解説

問題文は掲載できませんが、
解説を読むだけでどんな問題かもわかる!

さらに、そっくり類題PDFを見れば、実際の問題イメージもわかるよ!

各小問を「どういう問題か」から説明し、途中式を1行も飛ばさずに解説。最後に、本番と同じ4大問の構成で作ったそっくり類題セット(全問解答つき)で、2025年度を丸ごと演習できます。

ニックニ先生
解説:ニックニ先生(TMPS医学館) / 更新:2026.10.18 / 読了 約35分

📌 このページの使い方

  1. 過去問集をお持ちの方:本番と同じ60分で解き、答え一覧で採点してから解説へ
  2. お持ちでない方:各大問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
  3. 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を60分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる

※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。空欄の記号(ア・イ・…)は、本番の解答欄との対応を示すためのものです。※ 答えはTMPSが独立に導き、スクリプトで検算したものです(公式の解答は参照していません)。

⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)

LINEで誤りを連絡
SUMMARY

3分で分かる 2025年度の金沢医科大の数学

Yuiちゃん
Yuiちゃん
60分で4大問って、かなり急ぎそうです…。
ニックニ先生
ニックニ先生
空欄は多いですが、どの大問も前半は「基本の式を立てる」「数値を求める」平易な設定です。第3問のように公式で素早く満点が狙える大問から着手し、丁寧さを要する第1問の数え上げは残り時間を見ながら落ち着いて解きましょう。この作戦だけで非常に安定したペースで進められます。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
空欄が多いと、どこで間違えたか分からなくなりそうです。
ニックニ先生
ニックニ先生
ですから途中式は必ず手元に残してください。たとえ空欄の答えが合っていても、過程が曖昧だと次は落としてしまいますよ。特にマーク式は、約分や根号の整理の確認まで含めて1問だ。
STRATEGY MAP

60分の立ち回りマップ

時間はTMPSの目安です。解く順番と「捨てどころ」をセットで覚えておきましょう。

60分の時間配分。第1問15分、第2問17分、第3問15分、第4問10分、見直し3分
図A 60分の使い方(TMPS作成)
🧭 おすすめの解く順番
第3問 → 第4問 → 第2問 → 第1問(数え上げ)→ 見直し3分
第3問は公式がそろえば短時間で取れ、第4問は図を描けば計算が軽い大問です。第1問は数え上げで時間が溶けやすいので、(1)(2)の前半だけ先に取って、残りは最後に回す手もあります。順番を入れ替えても、各大問の目標時間は変えない方がペースを保てます。
ANSWERS

本番の答え一覧(採点用)

解説を読む前の採点用です。すべての空欄を、記号計算(sympy)と全数探索・数値計算のスクリプトで独立に確かめています(結果は下の注記)。

第1問

(1) アイ 61(1) ウ 1(1) エ/オカ 2/27(2) キ/クケ 5/72(2) コ/サシス 1/108(3) セ/ソタ 1/36

第2問

チ 2ツ 3テ 6トナ 29ニ 6ヌ 7ネノ/ハ 16/3ヒフ 16ヘ・ホ・マ 1・6・9

第3問

(1) ミ 7(1) ム 8(2) メ・モ・ヤ 2・2・1(3) ユ 2(n の指数 2)(3) ラ/リ 4/3(n の指数 2)(3) レ/ロ 1/3(4) ワヲ 18

第4問

あ 4い/う 3/2え 2お・か 2・3き/く 4/3け・こ/さ 2・3/3し/す 3/2せ 3そ・た/ち 4・3/3

※ 検算:本番の全空欄を、sympy(記号計算)と全数探索・数値計算で確かめ、すべて一致しました。分数は既約分数、根号の中は最小の自然数にした形です。公式の解答は参照していません。

採点したら → 30秒の得点診断へ
第1問 / 目標:15分((1)〜(3))

第1問 さいころ3個とベクトル ── 内積の式を先に作り、因数分解で目の組を絞る

3個のさいころの目 $a,b,c$ から平面ベクトル $\vec p,\vec q$ を作り、大きさ・垂直・平行・なす角が鈍角、という4つの条件の確率を答える問題です。216通りを闇雲に調べるのではなく、条件を式にして絞り込むのがコツです。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第1問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標15分((1)4分・(2)6分・(3)3分、見直し2分)。空欄は6か所分。(1)は式を1本立てるだけなので、最大・最小で5分以上使わない。
⚠️ 損切り・警戒ライン(2)の「垂直」「平行」は数え上げが長くなりやすい。因数分解で絞ってから数える。5分を超えたら(3)に進む((3)は(2)の変形をそのまま使える)。
💡 初手の思考トリガー最初の一手は成分を書き出して、$|\vec p|^2$・内積・平行の式を3本作ること。以後は、この3本の式の値や符号だけを見る。

準備ベクトルの成分と、3つの式

この問題のベクトルは $\vec p=(a-b,\ c),\ \vec q=(a,\ b-1)$ です。さいころの目は $1\sim6$ なので $(a,b,c)$ は全部で $6^3=216$ 通り。以下、確率は「条件に合う通り数 ÷ 216」です。

$$|\vec p|^2=(a-b)^2+c^2,\qquad \vec p\cdot\vec q=a(a-b)+c(b-1),\qquad p_xq_y-p_yq_x=(a-b)(b-1)-ac$$

大きさは1番目、垂直は内積が0、平行は3番目(成分の外積)が0、鈍角は内積が負、と使い分けます。

(1)大きさの最大・最小と、$|\vec p|=5$ になる確率(空欄アイ・ウ・エ/オカ)

📝 どういう問題か?

3つの目を動かして $|\vec p|$ の最大・最小を求め、さらに大きさがちょうど5になる確率を答える。

  • アイ:$|\vec p|$ が最大になるときの $|\vec p|=\sqrt{アイ}$ の根号の中(2桁の整数)
  • ウ:$|\vec p|$ が最小になるときの $|\vec p|$ の値(1桁の整数)
  • エ/オカ:$|\vec p|=5$ になる確率(既約分数)

最大:$|\vec p|^2=(a-b)^2+c^2$ は、$|a-b|$ と $c$ をどちらも大きくするほど大きくなります。$|a-b|$ の最大は5($(a,b)=(6,1),(1,6)$)、$c$ の最大は6。

$$|\vec p|^2=5^2+6^2=61\quad\Rightarrow\quad |\vec p|=\sqrt{61}$$

最小:$a=b$ で第1成分が0、$c=1$ で第2成分が最小になり、$|\vec p|=1$。

$|\vec p|=5$:$(a-b)^2+c^2=25$ を、$c$ ごとに調べます。

$c$$(a-b)^2$$a,b$ の組通り数
50$a=b$6
49$|a-b|=3$:$(1,4),(2,5),(3,6)$ とその逆6
316$|a-b|=4$:$(1,5),(2,6)$ とその逆4
1, 2, 624, 21, −11平方数にならないので なし0
$$6+6+4=16\ \text{通り}\quad\Rightarrow\quad\frac{16}{216}=\frac{2}{27}$$
🎯 (1) の答え
アイ:61ウ:1エ/オカ:2/27
⚠️ 最大を「$a=6,\ b=1$ だから $a-b=5$、$c=6$」と見つけたら、根号の中は $25+36=61$。$\sqrt{61}$ は最小の自然数のまま答える(約分できる平方因数はない)。

(2)垂直になる確率と平行になる確率(空欄キ/クケ・コ/サシス)

📝 どういう問題か?

内積が0になる目の組と、成分の外積が0になる目の組を、それぞれ数える。

  • キ/クケ:$\vec p\perp\vec q$ になる確率(既約分数)
  • コ/サシス:$\vec p\parallel\vec q$ になる確率(既約分数。分母は3桁)

垂直:$a(a-b)+c(b-1)=0$。まず $b=1$ のとき $a(a-1)=0$ で $a=1$、$c$ は何でもよいので 6通り($(1,1,c)$)。

$b\ge2$ のとき、右辺・左辺の符号から $a<b$ で、$c(b-1)=a(b-a)$。ここで次の因数分解を使います。

$$a(b-a)-(b-1)=(a-1)(b-a-1)\ \ge 0\qquad(1\le a\le b-1)$$

$c\ge1$ なので $a(b-a)\ge b-1$ が必要で、等しい $c=1$ になるのは $(a-1)(b-a-1)=0$、すなわち $a=1$ または $a=b-1$。$c\ge2$ だと $a(b-a)\ge2(b-1)$ が必要ですが、$b\le6$ では $a(b-a)$ の最大値($b=6$ で9)がこれに届きません。

条件目の組 $(a,b,c)$通り数
$b=1$$(1,1,c)$,$c=1\sim6$6
$b\ge2,\ a=1,\ c=1$$(1,b,1)$,$b=2\sim6$5
$b\ge3,\ a=b-1,\ c=1$$(2,3,1),(3,4,1),(4,5,1),(5,6,1)$4
$$6+5+4=15\ \text{通り}\quad\Rightarrow\quad\frac{15}{216}=\frac{5}{72}$$

平行:$(a-b)(b-1)=ac$。右辺は正なので $a>b\ge2$ で、$c\ge1$ から $(a-b)(b-1)\ge a$ が必要です。$b$ ごとに確かめます。

$b$条件 $(a-b)(b-1)\ge a$$a$ と $c$
2$a-2\ge a$成り立たない
3$2(a-3)\ge a\ \Rightarrow\ a\ge6$$a=6$:$6=6c$ より $c=1$
4$3(a-4)\ge a\ \Rightarrow\ a\ge6$$a=6$:$6=6c$ より $c=1$
5$a\ge\dfrac{20}{3}$ で $a\le6$ に反するなし
6$a>6$ になるなし
$$(a,b,c)=(6,3,1),\ (6,4,1)\ \Rightarrow\ \frac{2}{216}=\frac{1}{108}$$
🎯 (2) の答え
キ/クケ:5/72コ/サシス:1/108
⚠️ 垂直の「$b=1$」を忘れない。$b=1$ のとき $\vec q=(a,0)$ で、$a=1$ なら $\vec p=(0,c)$ が $\vec q=(1,0)$ と直交する。$c$ は1〜6のどれでもよいので6通りになる。

(3)なす角が鈍角になる確率(空欄セ/ソタ)

📝 どういう問題か?

内積が負になる目の組を数える。(2)で作った変形がそのまま使える。

  • セ/ソタ:$\vec p$ と $\vec q$ のなす角が鈍角になる確率(既約分数)

鈍角 ⇔ $\vec p\cdot\vec q<0$ ⇔ $a(b-a)>c(b-1)$。$b\le a$ だと左辺が0以下で成り立たないので $a<b$。

(2)と同じく、$c\ge2$ だと $a(b-a)>2(b-1)$ が必要で、$b\le6$ ではありえません。よって $c=1$ で、$a(b-a)>b-1$ すなわち $(a-1)(b-a-1)>0$、つまり $a\ge2$ かつ $b\ge a+2$。

$a$$b$通り数
24, 5, 63
35, 62
461
5, 6なし0
$$3+2+1=6\ \text{通り}\quad\Rightarrow\quad\frac{6}{216}=\frac{1}{36}$$
🎯 (3) の答え
セ/ソタ:1/36
Yuiちゃん
Yuiちゃん
数え上げのときに、どうやって数えもれを防げばいいですか?
ニックニ先生
ニックニ先生
闇雲に「全部書き出す」前に、まずは数式で必要条件を絞り込みましょう。今回は $(a-1)(b-a-1)$ という因数分解が現れた時点で、$c=1$ に限定されることが論理的に確定します。絞り込めた根拠を数式で手元に残しておけば、数え漏れは絶対に防げますよ。(2)(3)の結果を別の視点から検算する余裕も生まれます。
ニックニ先生の総整理表

第1問:ベクトルと確率の型

小問型着眼点
式づくり3つの式$|\vec p|^2$、内積 $a(a-b)+c(b-1)$、外積 $(a-b)(b-1)-ac$ を最初に書く
(1)最大・最小と特定の値最大は $|a-b|$ と $c$ を最大に。大きさ5は $c$ ごとの表
(2)垂直・平行$b=1$ を先に処理。$a(b-a)-(b-1)=(a-1)(b-a-1)$ で $c=1$ に絞る
(3)鈍角内積が負。(2)の因数分解を再利用して $a\ge2,\ b\ge a+2$
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋

  • 式づくり成分を間違える → $\vec p=(a-b,c)$、$\vec q=(a,b-1)$ を書き写してから、内積と外積を別々に展開する
  • (1)最大が決まらない → $|a-b|$ の最大5と $c$ の最大6を同時に取れるか確かめる
  • (2)数えるのが長い → $b=1$ と $b\ge2$ に分け、$(a-1)(b-a-1)$ の因数分解で $c=1$ に絞る
  • (3)(2)の結果がなくなる → 鈍角は内積<0。等号が不等号に変わっただけなので、同じ因数分解を使う
第2問 / 目標:17分(接線2・③の係数・面積・三角形)

第2問 放物線と2本の接線 ── 判別式で接線を求め、「重解」でもう1つの放物線も決める

点Aから放物線に引いた2本の接線の方程式を求め、さらにその2本に同時に接する別の放物線 ③ を決めて、面積と三角形の面積比を答える問題です。「接する ⇔ 判別式が0」を2回使うのが骨格です。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第2問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標17分(接線4分・③の係数4分・面積3分・三角形の面積6分)。接線と ③ の係数は前半で確実に取る。
⚠️ 損切り・警戒ライン三角形の面積比(最後の3空欄)は座標が決まってから機械的にできる。座標が間違っていると全滅するので、点B・C・Dの座標を一度見直してから計算する。
💡 初手の思考トリガー最初の一手はAを通る傾き $k$ の直線を立て、放物線との連立で判別式を0にすること。接点を使うより、傾きが直接出る。
点Aから引いた接線①②、それに接する放物線③、接点B・C、頂点D
図B 接線①②・放物線③・点A,B,C,D(TMPS作成)

(接線)点Aからの2本の接線(空欄チ・ツ・テ・トナ)

📝 どういう問題か?

点A(4, −5)から、放物線 $y=-x^2+10x-33$ に引いた2本の接線の方程式を求める。

  • チ・ツ:①の式 $y=-チx+ツ$(傾きが負の接線)
  • テ・トナ:②の式 $y=テx-トナ$(傾きが正の接線。トナは2桁)

Aを通る傾き $k$ の直線は $y=k(x-4)-5$。放物線と連立して整理します。

$$-x^2+10x-33=k(x-4)-5\ \Rightarrow\ x^2+(k-10)x+(28-4k)=0$$

接する条件は判別式が0:

$$(k-10)^2-4(28-4k)=k^2-4k-12=(k-6)(k+2)=0\quad\Rightarrow\quad k=6,\ -2$$

$k=-2$:$y=-2(x-4)-5=-2x+3$(①)。$k=6$:$y=6(x-4)-5=6x-29$(②)。

🎯 接線の答え
チ:2ツ:3テ:6トナ:29
⚠️ 「接点を $t$ とおいて $y=f'(t)(x-t)+f(t)$ に $A$ を代入」でも解けるが、2次方程式 $t^2-8t+12=0$ のあとに接線を作る手間が増える。傾き $k$ を直接おくと、判別式の計算だけで済む。

(③)放物線 ③ の係数(空欄ニ・ヌ)

📝 どういう問題か?

放物線 $y=x^2+mx+n$ が、①と②の両方に接するように $m,n$ を決める。

  • ニ:$m=-ニ$(1桁)
  • ヌ:$n=ヌ$(1桁)

③と直線 $y=sx+c$ が接する条件は、$x^2+(m-s)x+(n-c)=0$ が重解をもつこと:$(m-s)^2=4(n-c)$。①($s=-2,\ c=3$)と②($s=6,\ c=-29$)に使います。

$$(m+2)^2=4(n-3),\qquad (m-6)^2=4(n+29)$$

2式を引くと $n$ が消えて、

$$(m+2)^2-(m-6)^2=16m-32=4(n-3)-4(n+29)=-128\ \Rightarrow\ m=-6$$

$(m+2)^2=16=4(n-3)$ より $n=7$。③は $y=x^2-6x+7$。②の式でも $(m-6)^2=144=4(n+29)=144$ となり、確かめになります。

🎯 ③ の答え
ニ:6ヌ:7

(面積)①②③で囲まれた部分の面積(空欄ネノ/ハ)

📝 どういう問題か?

2本の接線と放物線 ③ で囲まれる部分の面積を求める。

  • ネノ/ハ:①,②,③で囲まれた部分の面積(分子2桁・分母1桁の既約分数)

接点は、重解 $x=-\dfrac{m-s}{2}$ より ①:$x=\dfrac{s-m}{2}=2$、②:$x=\dfrac{6+6}{2}=6$。接点を B$(2,-1)$、C$(6,7)$ とします。①と②の交点はAで、$x=4$。

$2\le x\le4$ では「③の上、①の下」、$4\le x\le6$ では「③の上、②の下」の差を積分します。差はどちらも「接点で重解になる」ので平方の形になります。

$$\int_2^4(x-2)^2dx+\int_4^6(x-6)^2dx=\frac83+\frac83=\frac{16}{3}$$
🎯 面積の答え
ネノ/ハ:16/3
⚠️ 検算に使える公式:放物線 $y=x^2+\cdots$ と2本の接線で囲まれる面積は $\dfrac{(\text{接点の }x\text{ 座標の差})^3}{12}$。ここでは $\dfrac{4^3}{12}=\dfrac{16}{3}$。ただし本番では、まず積分で出してから、この公式で確かめるのが安全。

(三角形)三角形ABCの面積と、△ABD:△BCD:△CAD(空欄ヒフ・ヘ・ホ・マ)

📝 どういう問題か?

接点B・C と点A、③の頂点Dを結んでできる三角形の面積と、その比を求める。

  • ヒフ:△ABC の面積(2桁の整数)
  • ヘ・ホ・マ:③の頂点D について、△ABD:△BCD:△CAD を最も簡単な整数比にしたもの(それぞれ1桁)

③は $y=(x-3)^2-2$ なので、頂点は D$(3,-2)$。座標は A$(4,-5)$,B$(2,-1)$,C$(6,7)$,D$(3,-2)$。三角形の面積は、ベクトル $\vec u=(u_1,u_2),\ \vec v=(v_1,v_2)$ を2辺として $\dfrac12|u_1v_2-u_2v_1|$ で出します。

三角形2辺のベクトル面積
△ABC$\overrightarrow{AB}=(-2,4),\ \overrightarrow{AC}=(2,12)$$\frac12|-24-8|=16$
△ABD$\overrightarrow{AB}=(-2,4),\ \overrightarrow{AD}=(-1,3)$$\frac12|-6+4|=1$
△BCD$\overrightarrow{BC}=(4,8),\ \overrightarrow{BD}=(1,-1)$$\frac12|-4-8|=6$
△CAD$\overrightarrow{CA}=(-2,-12),\ \overrightarrow{CD}=(-3,-9)$$\frac12|18-36|=9$
$$\triangle\mathrm{ABD}:\triangle\mathrm{BCD}:\triangle\mathrm{CAD}=1:6:9,\qquad 1+6+9=16=\triangle\mathrm{ABC}$$
🎯 三角形の答え
ヒフ:16ヘ・ホ・マ:1・6・9
⚠️ 3つの小三角形の和が△ABC になることは、点Dが△ABCの内部にあるときの検算。和が合わないときは、座標かどれかの面積を疑う。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
接線を求めるのに、傾き $k$ をおく方法と接点 $t$ をおく方法、どちらがいいですか?
ニックニ先生
ニックニ先生
曲線の外部の点を通る接線は、傾きを $k$ と置く手法が極めて有効です。判別式 $D=0$ が $k$ の2次方程式になり、一挙に2本の傾きが得られます。逆に「放物線上の点における接線」であれば、微分係数を用いるのが最速です。与えられた通過点が「曲線上の点か、外部の点か」を見極めて解法を選択しましょう。
ニックニ先生の総整理表

第2問:放物線と接線の型

項目型着眼点
接線外の点から$y=k(x-4)-5$ と連立して判別式 $=0$
③の係数2接線に接する接する条件 $(m-s)^2=4(n-c)$ を2本分、差を取って $n$ を消す
面積放物線と接線接点を境に、差が平方の形になる。公式 $\frac{(\Delta x)^3}{12}$ は検算に
三角形座標の面積2辺のベクトルで $\frac12|u_1v_2-u_2v_1|$。小三角形の和=△ABC で検算
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋

  • 接線判別式が合わない → $y=k(x-4)-5$ を放物線に代入し、$x^2$ の係数を正にそろえてから判別式をとる
  • ③の係数連立が重い → ①②を別々に接する条件にして、引き算で $n$ を消す
  • 面積積分区間が不安 → 接点の $x$ 座標と交点Aの $x$ 座標を図に書き、$[2,4]$ と $[4,6]$ で分ける
  • 三角形面積比が合わない → 点B・C・Dの座標を再確認。和が16になるか確かめる
第3問 / 目標:15分(群数列・平均・分散・不等式)

第3問 群に分けた奇数の列 ── 「平均は中央」「分散は等間隔の公式」で一気に決める

奇数を小さい順に並べて、第 $n$ 群が $2n$ 個の項になるよう区切った群数列です。99がどこにあるか、第 $n$ 群の初項、平均、分散、標準偏差が一定値を超える最小の $n$を順に答えます。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第3問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標15分。群数列の型どおりに進めば、平均までは5分で取れる。分散と最後の不等式(計4空欄)まで取りきって15分。
⚠️ 損切り・警戒ライン分散を「$\sum x^2-\bar x^2$」で定義どおりに展開し始めたら損切り。等間隔の数の分散は公式1本で出る(下で説明)。
💡 初手の思考トリガー最初の一手は第 $n$ 群より前の項数を式にすること。第 $k$ 群は $2k$ 個なので、第 $(n-1)$ 群までで $n(n-1)$ 個。
奇数を群に分けた図。第1群2個、第2群4個、第3群6個…
図C 群の区切り(TMPS作成)

(群の位置)99がある群と、群の中での位置(空欄ミ・ム)

📝 どういう問題か?

奇数 $1,3,5,\dots$ を、第 $k$ 群が $2k$ 個になるように区切ったとき、99がどの群の何番目にあるかを答える。

  • ミ:99は第ミ群
  • ム:その群の ム 番目の項

奇数の第 $j$ 項は $2j-1$。99は $2j-1=99$ より 第50項です。第 $m$ 群までの項数の合計は $2(1+2+\cdots+m)=m(m+1)$。

$m$第 $m$ 群までの項数 $m(m+1)$
642
756

$42<50\le56$ なので、99は第7群。第7群の中では $50-42=8$ 番目。

🎯 (群の位置) の答え
ミ:7ム:8

(初項・平均)第 $n$ 群の初項と平均(空欄メ・モ・ヤ・ユ・ヨ)

📝 どういう問題か?

第 $n$ 群の最初の項を $n$ の式で表し、群の項の平均を求める。

  • メ・モ・ヤ:第 $n$ 群の最初の項 $=メ\,n^{モ}-メ\,n+ヤ$ の形の整数
  • ユ(とその指数):第 $n$ 群の項の平均 $=ユ\,n^{2}$ の形

第 $n$ 群の前には $n(n-1)$ 個の項があるので、初項は奇数の第 $\{n(n-1)+1\}$ 項:

$$2\{n(n-1)+1\}-1=2n^2-2n+1$$

第 $n$ 群は $2n$ 個で公差2の等差数列。末項は $2n^2-2n+1+2(2n-1)=2n^2+2n-1$。平均は(初項+末項)÷2:

$$\frac{(2n^2-2n+1)+(2n^2+2n-1)}{2}=2n^2$$
🎯 (初項・平均) の答え
初項:$2n^2-2n+1$(メ=2,モ=2,ヤ=1)平均:$2n^2$(ユ=2,指数2)
⚠️ 初項を「$n$ 番目の群の1番目」と考えて $2n-1$ としない。前の群の項数 $n(n-1)$ が先。$n=1$ で1、$n=2$ で5(第2群は5,7,9,11)、$n=3$ で13、と小さい $n$ で確かめる。

(分散)第 $n$ 群の分散(空欄ラ/リ・レ/ロ)

📝 どういう問題か?

第 $n$ 群の $2n$ 個の項の分散を $n$ の式で表す。

  • ラ/リ:分散 $=\dfrac{ラ}{リ}n^{2}-\dfrac{レ}{ロ}$ の $n^2$ の係数(既約分数)
  • レ/ロ:定数項の分数(既約分数)

平均が $2n^2$ で、各項は $2n^2\pm1,\ 2n^2\pm3,\ \dots,\ 2n^2\pm(2n-1)$ と平均から対称に並ぶので、分散は「平均からのずれの2乗の平均」:

$$\frac1n\sum_{k=1}^{n}(2k-1)^2=\frac1n\cdot\frac{n(2n-1)(2n+1)}{3}=\frac{4n^2-1}{3}=\frac43n^2-\frac13$$

検算:公差 $d$、項数 $N$ の等差数列の分散は $\dfrac{d^2(N^2-1)}{12}$。$d=2,\ N=2n$ なら $\dfrac{4(4n^2-1)}{12}=\dfrac{4n^2-1}{3}$ で一致します。

🎯 (分散) の答え
ラ/リ:4/3レ/ロ:1/3
⚠️ $\sum(2n^2-2n+2k-1)^2$ のように初項から展開すると、$n^4$ の項が出て必ず崩れる。平均 $2n^2$ からのずれ($\pm1,\pm3,\dots$)で見ると、$n^4$ は出てこない。

(標準偏差)標準偏差が20を超える最小の $n$(空欄ワヲ)

📝 どういう問題か?

標準偏差 $=\sqrt{\text{分散}}$ が20を超える最小の $n$ を求める。

  • ワヲ:標準偏差が20より大きくなる最小の自然数 $n$(2桁)

$\sqrt{\dfrac{4n^2-1}{3}}>20$ は、両辺が正なので2乗して

$$\frac{4n^2-1}{3}>400\ \Rightarrow\ 4n^2>1201\ \Rightarrow\ n^2>300.25$$
$n$$n^2$判定
17289300.25以下 → 不適
18324300.25を超える → 適
🎯 (標準偏差) の答え
ワヲ:18
⚠️ $\sqrt{300}\approx17.3$ なので、17では足りず18。$n$ は整数なので「17.3より大きい最小の整数」は18。四捨五入で17にしない。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
分散の公式は覚えていないと使えませんか?
ニックニ先生
ニックニ先生
公式を丸暗記していなくてもその場で即座に導出できますよ。等差数列のデータは、平均を原点に平行移動すると $\pm1,\pm3,\dots$ の対称な配置になります。偏差の2乗平均が分散ですので、奇数の2乗和の公式さえあれば導けます。公式の暗記が得意な方は $d^2(N^2-1)/12$ を検算用の強力な武器として活用してください。
ニックニ先生の総整理表

第3問:群数列+統計の型

項目型着眼点
群の位置累積項数第 $m$ 群までの項数 $m(m+1)$ と比べる
初項前の群の項数$n(n-1)$ 個の次の項 → $2n^2-2n+1$
平均等差数列の平均(初項+末項)÷2。中央の値=$2n^2$
分散対称なずれ$\frac1n\sum(2k-1)^2=\frac{4n^2-1}{3}$
標準偏差不等式2乗して $n^2>300.25$ → 18
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋

  • 群の位置合計項数が合わない → 第 $m$ 群まででは $2(1+2+\cdots+m)=m(m+1)$。$m=1$ で2を確かめる
  • 初項式が合わない → $n=1,2,3$ で1・5・13になるか確かめる
  • 分散展開が崩れる → 平均 $2n^2$ からのずれ $\pm1,\pm3,\dots$ に直す
  • 標準偏差不等式の向き → 2乗しても正の数どうしなので向きは変わらない。$n=17,18$ を代入して確認
第4問 / 目標:10分(円・放物線・接線・面積)

第4問 円と放物線と接線 ── 「円の接線」から点Aを決め、面積は積分で素直に出す

原点を中心とする円に直線 $x+\sqrt3y=8$ が接し、その接点Aを通る放物線 $y^2=4px$ が出てきます。点Aの座標 → 円の半径 → 放物線の係数 → 2つの面積と、誘導にそって前から決まります。

現場戦略試験会場でのリアルな立ち回り(第4問)
⏱ 目標時間 & 死守ライン目標10分。点A・半径・放物線の係数(6空欄)は4分で終わる。面積2つは、積分の式を立てれば計算は短い。
⚠️ 損切り・警戒ライン面積(2つ目)の領域がつかめないときは、図を描いてから。式を書く前に、どの曲線の上か下かを確かめる。
💡 初手の思考トリガー最初の一手は「接点は、原点から接線に下ろした垂線の足」。接線 $x+\sqrt3y=8$ の法線方向は $(1,\sqrt3)$ なので、$A=\lambda(1,\sqrt3)$ とおく。
円、放物線、点Aでの接線
図D 円・放物線・接線(TMPS作成)

(点Aと円・放物線)点Aの座標、半径、放物線の係数(空欄え・お・か・あ・い/う)

📝 どういう問題か?

直線 $x+\sqrt3y=8$ が接する円の接点Aの座標、円の半径、Aを通る放物線の係数を求める。

  • え・お・か:点Aの座標 $A(え,\ お\sqrt{か})$
  • あ:円の半径 $r=あ$
  • い/う:放物線 $y^2=4px$ の $p=\dfrac{い}{う}$(既約分数)

接点は原点から接線に下ろした垂線の足なので $A=\lambda(1,\sqrt3)$。これが $x+\sqrt3y=8$ の上にあるから

$$\lambda(1+3)=8\ \Rightarrow\ \lambda=2\ \Rightarrow\ A(2,\ 2\sqrt3)$$

半径は原点とAの距離:$r=\sqrt{4+12}=4$。放物線 $y^2=4px$ がAを通るので $12=4p\cdot2$ より $p=\dfrac32$($y^2=6x$)。

🎯 (点Aと円・放物線) の答え
え:2お:2か:3あ:4い/う:3/2
⚠️ 円の方程式がまだ分かっていなくても、接点は垂線の足と使えば座標が出る。「円の式を未知数 $r$ とおいて連立」でも解けるが、判別式の計算が増える。

(面積①)円と放物線で囲まれた部分の面積(空欄き/く・け・こ/さ)

📝 どういう問題か?

円の弧・放物線・$y$ 軸で囲まれる部分($0\le x\le2$)の面積を求める。

  • き/く・け・こ・さ:面積 $=\dfrac{き}{く}\pi-\dfrac{け\sqrt{こ}}{さ}$ の形

第1象限で、円の上半分 $y=\sqrt{16-x^2}$ が放物線 $y=\sqrt{6x}$ の上にあるのは $0\le x\le2$。面積は2つの積分の差です。

$$\int_0^2\sqrt{16-x^2}\,dx-\int_0^2\sqrt{6x}\,dx$$

円の部分:$\int_0^2\sqrt{16-x^2}dx$ は、半径4の円で $x=0$ から $x=2$ までの面積。直角三角形(底辺2、高さ $2\sqrt3$)と扇形(中心角 $\dfrac\pi6$)に分けると

$$\frac12\cdot2\cdot2\sqrt3+\frac12\cdot4^2\cdot\frac\pi6=2\sqrt3+\frac{4\pi}{3}$$

放物線の部分:$\int_0^2\sqrt6\,x^{1/2}dx=\sqrt6\cdot\dfrac23\cdot2^{3/2}=\dfrac23\sqrt6\cdot2\sqrt2=\dfrac{8\sqrt3}{3}$。

$$2\sqrt3+\frac{4\pi}{3}-\frac{8\sqrt3}{3}=\frac43\pi-\frac{2\sqrt3}{3}$$
🎯 (面積①) の答え
き/く:4/3け:2こ:3さ:3
⚠️ 扇形の中心角は $\sin\theta=\dfrac12$ より $\dfrac\pi6$(Aの位置から $x$ 軸方向を測ると $\dfrac\pi3$ ではない)。図でどの角を使うか確かめる。

(接線と面積②)放物線の点Aでの接線と、囲まれた部分の面積(空欄し・す・せ・そ・た・ち)

📝 どういう問題か?

放物線のAでの接線の式を求め、その接線と放物線と $x$ 軸で囲まれる面積を求める。

  • し・す・せ:接線 $y=\dfrac{\sqrt{し}}{す}x+\sqrt{せ}$
  • そ・た・ち:放物線・その接線・$x$ 軸で囲まれた部分の面積 $=\dfrac{そ\sqrt{た}}{ち}$

$y=\sqrt{6x}$ より $y'=\dfrac{\sqrt6}{2\sqrt x}$。$x=2$ で $\dfrac{\sqrt6}{2\sqrt2}=\dfrac{\sqrt3}{2}$。接線は

$$y-2\sqrt3=\frac{\sqrt3}{2}(x-2)\ \Rightarrow\ y=\frac{\sqrt3}{2}x+\sqrt3$$

この接線と $x$ 軸の交点は $x=-2$。囲まれる部分は、接線の下側($-2\le x\le2$)から放物線の下側($0\le x\le2$)を引いた面積です。

$$\int_{-2}^{2}\Bigl(\frac{\sqrt3}{2}x+\sqrt3\Bigr)dx-\int_0^2\sqrt{6x}\,dx=4\sqrt3-\frac{8\sqrt3}{3}=\frac{4\sqrt3}{3}$$
🎯 (接線と面積②) の答え
し:3す:2せ:3そ:4た:3ち:3
⚠️ 接線の下側の面積は、$x$ 軸上の線分 $[-2,2]$ を底辺、$x=2$ での高さ $2\sqrt3$ とする直角三角形なので $\dfrac12\cdot4\cdot2\sqrt3=4\sqrt3$。積分しなくても確かめられる。
Yuiちゃん
Yuiちゃん
面積の問題では、いつ積分を使えばいいですか?
ニックニ先生
ニックニ先生
境界が円弧や放物線などの曲線で囲まれ、初等幾何で一発算出できない領域こそ微積分の出番です。ただし円が絡む図形では、「扇形と三角形の和差に分解する」ことで面倒な置換積分を回避して瞬時に面積を求められます。今回の $\int\sqrt{16-x^2}dx$ はまさにその典型例ですね。
ニックニ先生の総整理表

第4問:円・放物線・接線の型

項目型着眼点
点A円の接点原点から接線に下ろした垂線の足 $A=\lambda(1,\sqrt3)$
半径・$p$座標から$r=OA=4$、$12=4p\cdot2$ より $p=\frac32$
面積①円−放物線円は扇形+三角形。$\frac43\pi-\frac{2\sqrt3}{3}$
接線・面積②微分と積分傾き $\frac{\sqrt3}{2}$。接線の下側−放物線の下側 $=\frac{4\sqrt3}{3}$
TMPSコーチング診断

🩺【自己診断】第4問で手が止まった人への処方箋

  • 点A座標が出ない → 接点は原点から接線への垂線の足。$A=\lambda(1,\sqrt3)$ を接線の式に代入
  • 半径・p放物線の式がわからない → 放物線 $y^2=4px$ にA(2, $2\sqrt3$)を代入
  • 面積①円の部分が計算できない → 三角形+扇形に分ける。中心角は $\dfrac\pi6$
  • 面積②領域がつかめない → 接線が $x$ 軸と交わる点(−2)を図に書き、「接線の下側−放物線の下側」と整理
TMPS ORIGINAL

金沢医科大2025型 そっくり類題セット
(全4大問・解答解説つき)

2025年度の本番と同じ4大問・同じ小問構成で、数値と設定を変えたTMPSオリジナル問題です。式を先に作って使い切る力と、計算の正確さの練習に使ってください。

試験時間の目安 60分さいころとベクトル・放物線の接線・群数列・円と放物線
📄 本番形式の問題冊子PDFをダウンロード(全5ページ)

印刷して本番と同じように60分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。

※ 金沢医科大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。

類題 第1問

3個のさいころA,B,Cを同時に投げ,出た目をそれぞれ $a,\ b,\ c$ とする。これらの値に対して,平面上の2つのベクトル $\vec{p}=(a-b,\ a+1)$ と $\vec{q}=(a,\ c)$ を考える。

(1) $|\vec{p}|$ が最大になるとき,$|\vec{p}|=\sqrt{\boxed{\text{アイ}}}$ であり,$|\vec{p}|$ が最小になるとき,$|\vec{p}|=$ウ である。また,$|\vec{p}|=3$ になる確率は $\dfrac{\boxed{\text{エ}}}{\boxed{\text{オカ}}}$ である。
(2) $\vec{p}$ と $\vec{q}$ が垂直になる確率は $\dfrac{\boxed{\text{キ}}}{\boxed{\text{クケ}}}$ であり,$\vec{p}$ と $\vec{q}$ が平行になる確率は $\dfrac{\boxed{\text{コ}}}{\boxed{\text{サシス}}}$ である。
(3) $\vec{p}$ と $\vec{q}$ のなす角が鈍角になる確率は $\dfrac{\boxed{\text{セ}}}{\boxed{\text{ソタ}}}$ である。
▶ 第1問 の答えと解説を見る

第1問 の答えと解説

(1)
アイ:74ウ:2エ/オカ:1/36
  1. $|\vec p|^2=(a-b)^2+(a+1)^2$。2つの平方の和なので,どちらも大きくしたい。$a=6,\ b=1$ で $5^2+7^2=74$($a=1,\ b=6$ だと $25+4=29$ で小さい)。
  2. 最小は $a=b=1$ のとき $0^2+2^2=4$ で,$|\vec p|=2$。
  3. $|\vec p|^2=9$ になるのは,$(a+1)^2\le9$ より $a\le2$。$a=1$ なら $(1-b)^2=5$ で整数にならず,$a=2$ なら $(2-b)^2=0$ で $b=2$。$c$ は何でもよいので6通りで,$\dfrac{6}{216}=\dfrac{1}{36}$。
(2)
キ/クケ:1/72コ/サシス:1/108
  1. 垂直は $\vec p\cdot\vec q=a(a-b)+(a+1)c=0$,すなわち $a(b-a)=(a+1)c$。$a$ と $a+1$ は互いに素なので $b-a=(a+1)k$,$c=ak$($k$ は正の整数)。
  2. $k=1$:$b=2a+1\le6$ より $(a,b,c)=(1,3,1),\ (2,5,2)$。$k=2$:$b=3a+2\le6$ より $(1,5,2)$。$k\ge3$ は $b>6$。合計3通りで $\dfrac{3}{216}=\dfrac{1}{72}$。
  3. 平行は $(a-b)c-(a+1)a=0$,すなわち $c(a-b)=a(a+1)$。$a$ を1から順に調べると,成り立つのは $(a,b,c)=(2,1,6),\ (3,1,6)$ の2通りだけ。$\dfrac{2}{216}=\dfrac{1}{108}$。
(3)
セ/ソタ:1/18
  1. 鈍角は $\vec p\cdot\vec q<0$,すなわち $a(b-a)>(a+1)c$。$a$ ごとに数える。
  2. $a=1$:$b-1>2c$ で $c=1$ なら $b=4,5,6$,$c=2$ なら $b=6$(計4)。$a=2$:$2(b-2)>3c$ で $c=1$ なら $b=4,5,6$,$c=2$ なら $b=6$(計4)。$a=3$:$3(b-3)>4c$ で $c=1$ なら $b=5,6$,$c=2$ なら $b=6$(計3)。$a=4$:$c=1$ のとき $b=6$ のみ(計1)。$a\ge5$ は0。
  3. 合計 $4+4+3+1=12$ 通りで $\dfrac{12}{216}=\dfrac{1}{18}$。
類題 第2問

点 A$(3,\ -13)$ から放物線 $y=-x^2+4x-20$ に引いた,2本の接線の方程式は

$y=-$チ$x+$ツ ……① と $y=$テ$x-$トナ ……②
である。次に,$m,\ n$ を定数とする。放物線 $y=x^2+mx+n$ ……③ が①と②に同時に接するとき,$m=-$ニ,$n=$ヌ である。このとき,①,②および③で囲まれた部分の面積は $\dfrac{\boxed{\text{ネノ}}}{\boxed{\text{ハ}}}$ である。また,③と①の接点をB,③と②の接点をCとするとき,$\triangle\mathrm{ABC}$ の面積は ヒフ である。さらに,③の頂点をDとするとき,$\triangle\mathrm{ABD},\ \triangle\mathrm{BCD},\ \triangle\mathrm{CAD}$ の面積を最も簡単な整数比で表すと,
$\triangle\mathrm{ABD}:\triangle\mathrm{BCD}:\triangle\mathrm{CAD}=$ヘ$:$ホ$:$マ である。
▶ 第2問 の答えと解説を見る

第2問 の答えと解説

チ:6ツ:5テ:2トナ:19ニ:8ヌ:6ネノ/ハ:16/3ヒフ:16ヘ:9ホ:6マ:1
  1. 接点の $x$ 座標を $t$ とすると,接線は $y=(-2t+4)(x-t)+(-t^2+4t-20)$。これが $(3,-13)$ を通る条件は $t^2-6t+5=0$ で,$t=1,\ 5$。
  2. $t=5$:傾き $-6$,接点 $(5,-25)$ より $y=-6x+5$(①)。$t=1$:傾き $2$,接点 $(1,-17)$ より $y=2x-19$(②)。
  3. ③が直線 $y=sx+c$ に接する条件は,$x^2+(m-s)x+(n-c)=0$ が重解をもつこと:$(m-s)^2=4(n-c)$。①:$(m+6)^2=4(n-5)$,②:$(m-2)^2=4(n+19)$。2式を引くと $16m+32=-96$ なので $m=-8$。これを①の式に入れて $4=4(n-5)$,$n=6$(③は $y=x^2-8x+6$)。
  4. ③と①の接点は $x=1$,③と②の接点は $x=5$。囲まれた面積は $\displaystyle\int_1^3(x-1)^2dx+\int_3^5(x-5)^2dx=\dfrac83+\dfrac83=\dfrac{16}{3}$。
  5. $\mathrm{A}(3,-13),\ \mathrm{B}(1,-1),\ \mathrm{C}(5,-9),\ \mathrm{D}(4,-10)$。$\triangle\mathrm{ABC}=\dfrac12|(-2)(4)-(12)(2)|=16$。$\triangle\mathrm{ABD}=\dfrac12|(-2)(3)-(12)(1)|=9$,$\triangle\mathrm{BCD}=\dfrac12|(4)(-9)-(-8)(3)|=6$,$\triangle\mathrm{CAD}=\dfrac12|(-2)(-1)-(-4)(-1)|=1$(合計16)。比は $9:6:1$。
類題 第3問

4で割って2余る正の整数を小さい順に並べた数列があり,次のように区画に分けられている。自然数 $m$ に対して,第 $m$ 番目の区画に含まれる $m$ 個の項を第 $m$ 群とよぶ。$2\ |\ 6,\ 10\ |\ 14,\ 18,\ 22\ |\ 26,\ 30,\ 34,\ 38\ |\ 42,\ \cdots$(左から順に第1群,第2群,第3群,第4群,……)。この数列について,以下の問いに答えよ。

(1) 134 というデータは,第ミ群に含まれ,この群の第ム項目である。
(2) 第 $n$ 群の第1項目のデータは,メ$n^2-$モ$n+$ヤ で表される。
(3) 第 $n$ 群に含まれる $n$ 個のデータの平均値は ユ$n^{\boxed{\text{ヨ}}}$ であり,分散は $\dfrac{\boxed{\text{ラ}}}{\boxed{\text{リ}}}n^{\boxed{\text{ル}}}-\dfrac{\boxed{\text{レ}}}{\boxed{\text{ロ}}}$ である。
(4) 第 $n$ 群に含まれる $n$ 個のデータの標準偏差が30を超える最小の $n$ の値は ワヲ である。
▶ 第3問 の答えと解説を見る

第3問 の答えと解説

(1)
ミ:8ム:6
  1. 数列の第 $k$ 項は $4k-2$。$4k-2=134$ より $k=34$ で,134は第34項。
  2. 第 $n$ 群の末項までの項数は $1+2+\cdots+n=\dfrac{n(n+1)}{2}$。$n=7$ で28,$n=8$ で36なので,34番目は第8群。第7群までで28項あるので,第8群の $34-28=6$ 項目。
(2)
メ:2モ:2ヤ:2
  1. 第 $n$ 群の1つ前までの項数は $\dfrac{(n-1)n}{2}$ なので,第 $n$ 群の第1項は数列の第 $\dfrac{n(n-1)}{2}+1$ 項。
  2. $4\left\{\dfrac{n(n-1)}{2}+1\right\}-2=2n(n-1)+2=2n^2-2n+2$。
(3)
ユ:2ヨ:2ラ/リ:4/3ル:2レ/ロ:4/3
  1. 第 $n$ 群は公差4の等差数列で $n$ 項。平均は「初項と末項の平均」なので,初項 $2n^2-2n+2$,末項 $=$ 初項 $+4(n-1)=2n^2+2n-2$ より $\dfrac{(2n^2-2n+2)+(2n^2+2n-2)}{2}=2n^2$。
  2. 連続する $n$ 項の等差数列(公差 $d$)の分散は $\dfrac{d^2(n^2-1)}{12}$。$d=4$ なので $\dfrac{16(n^2-1)}{12}=\dfrac43n^2-\dfrac43$。
(4)
ワヲ:27
  1. 標準偏差が30を超えるのは分散が900を超えるとき:$\dfrac43(n^2-1)>900$,すなわち $n^2>676=26^2$。
  2. $n=26$ のときはちょうど900(標準偏差30)で「超える」ではないので,最小の $n$ は27。
類題 第4問

$p$ を定数,$r$ を正の定数とする。曲線 $y^2=4px\ \ (y\ge0)$ ……① と半円 $x^2+y^2=r^2\ \ (y\ge0)$ ……② が点Aで交わり,Aにおける②の接線の方程式が $x+\sqrt3\,y-4=0$ であるとする。

このとき,$r=$あ,$p=\dfrac{\boxed{\text{い}}}{\boxed{\text{う}}}$ であり,Aの座標は (え,お$\sqrt{\boxed{\text{か}}}$) である。また,①と②および $y$ 軸で囲まれた部分の面積は $\dfrac{\boxed{\text{き}}}{\boxed{\text{く}}}\pi-\dfrac{\boxed{\text{け}}\sqrt{\boxed{\text{こ}}}}{\boxed{\text{さ}}}$ である。
次に,Aにおける①の接線は $y=\dfrac{\sqrt{\boxed{\text{し}}}}{\boxed{\text{す}}}\,(x+$せ$)$ ……③ の方程式で表され,①と③および $x$ 軸で囲まれた部分の面積は $\dfrac{\boxed{\text{そ}}\sqrt{\boxed{\text{た}}}}{\boxed{\text{ち}}}$ である。
▶ 第4問 の答えと解説を見る

第4問 の答えと解説

あ:2い/う:3/4え:1お/か:1/3き/く:1/3け・こ/さ:1・3/6し/す:3/2せ:1そ・た/ち:1・3/3
  1. 半円の接線は $x_0x+y_0y=r^2$(Aを $(x_0,y_0)$ とする)。これが $x+\sqrt3y=4$ と同じなので $(x_0,y_0)=\lambda(1,\sqrt3)$,$\lambda(1+3)=4$ より $\lambda=1$。A$(1,\sqrt3)$,$r^2=1+3=4$ で $r=2$。
  2. Aは①上にあるので $3=4p\cdot1$,$p=\dfrac34$。
  3. $y$ 軸・半円・放物線で囲まれた部分の面積は $\displaystyle\int_0^1\left(\sqrt{4-x^2}-\sqrt3\sqrt x\right)dx$。$\displaystyle\int_0^1\sqrt{4-x^2}dx=\dfrac{\sqrt3}{2}+\dfrac{\pi}{3}$,$\displaystyle\int_0^1\sqrt3\sqrt xdx=\dfrac{2\sqrt3}{3}$ より $\dfrac{\pi}{3}-\dfrac{\sqrt3}{6}$。
  4. ①は $y=\sqrt3\sqrt x$ で,Aでの傾きは $\dfrac{\sqrt3}{2\sqrt x}=\dfrac{\sqrt3}{2}$。接線は $y-\sqrt3=\dfrac{\sqrt3}{2}(x-1)$,整理して $y=\dfrac{\sqrt3}{2}(x+1)$。
  5. ③と $x$ 軸の交点は $x=-1$。③の下側の面積 $\dfrac12\cdot2\cdot\sqrt3=\sqrt3$ から,放物線の下側 $\dfrac{2\sqrt3}{3}$ を引いて $\dfrac{\sqrt3}{3}$。

※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、数値・設定を変えて作っています。第4問は、接線の式の最後の形を「$y=\frac{\sqrt{し}}{す}(x+せ)$」に変えてあります(空欄の数は同じ)。全空欄は、スクリプトで確かめてあります。

CHECK

30秒 得点診断

本番の過去問、またはそっくり類題セットを60分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。

第1問(さいころとベクトル・9空欄)
第2問(放物線と2本の接線)
第3問(群数列と分散)
第4問(円と放物線)
FOR PARENTS

保護者の方へ:金沢医科大の数学で知っておきたい3つのこと

① 「全部解く」より「取れる所を落とさない」
全4大問・60分で、すべて空欄に数字や符号を入れる形式です。各大問の前半は誘導に乗れば短時間で取れるので、ここを落とさない練習が得点に直結します。
② 計算力と「答えの形」の差がそのまま点差に
分数は既約分数、根号の中は最小の自然数、という指示があります。計算が合っていても形が違えば0点。途中式を省略せず、最後に形を確かめる習慣が効きます。
③ 秋からは「答案を見てもらう」
60分で4大問を終える配分は、独学では直しにくい部分です。どこで時間を失ったか、第三者の目で見ると最短で伸びます。
FAQ

よくある質問

Q. 金沢医科大学 医学部の数学2025年度(一般選抜 前期・1月30日実施分)は、どの順番で解くのがよいですか?

TMPSのおすすめは、第3問(数列)→ 第4問 → 第2問 → 第1問 → 見直しの順です。目標時間は、第1問15分、第2問17分、第3問15分、第4問10分、見直し3分。第1問は場合分けの数え上げで時間が溶けやすいので最後に回し、公式で速く取れる第3問から入るのが安全です。どの大問も空欄が前から順に埋まる誘導なので、前半を落とさないことが大切です。

Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?

分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各大問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答欄の形をTMPSの言葉で説明しています。

Q. 解答の形式(マーク式)で気をつけることは?

2025年度は全4大問が空欄に数字や符号を入れるマーク式で、分数は既約分数、根号の中は最小の自然数で答える指示があり、マークしない場合や複数マークした場合は0点という注意書きもありました。計算が合っても約分や根号の整理を忘れると0点なので、最後に「既約か」「根号の中が最小か」を必ず確認します。

Q. そっくり類題セットとは何ですか?

2025年度と同じ4大問・同じ空欄の数と形式で、数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。本文・設問はすべて新しく作ったもので、全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。

Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?

公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。

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問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。

受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。

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