この問題のベクトルは $\vec p=(a-b,\ c),\ \vec q=(a,\ b-1)$ です。さいころの目は $1\sim6$ なので $(a,b,c)$ は全部で $6^3=216$ 通り。以下、確率は「条件に合う通り数 ÷ 216」です。
📌 このページの使い方
- 過去問集をお持ちの方:本番と同じ60分で解き、答え一覧で採点してから解説へ
- お持ちでない方:各大問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
- 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を60分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる
※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。空欄の記号(ア・イ・…)は、本番の解答欄との対応を示すためのものです。※ 答えはTMPSが独立に導き、スクリプトで検算したものです(公式の解答は参照していません)。
⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)
LINEで誤りを連絡3分で分かる 2025年度の金沢医科大の数学
- ✅ 全4大問・試験時間60分。すべて空欄に数字や符号を入れるマーク式で、途中の記述はありません。分数は既約分数、根号の中は最小の自然数で答える指示があります。
- ✅ 第1問はさいころ3個とベクトルの確率。ベクトルの大きさ・垂直・平行・なす角が鈍角、の4つを「条件に合う目の組を数える」形で答えます。内積の式を一度作れば、あとは因数分解で絞り込めます。
- ✅ 第2問は放物線の接線、第3問は群に分けた数列、第4問は円と放物線の面積。どれも「定義→係数や位置を決める→面積・平均・分散を求める」と進む誘導で、前半を落とさなければ後半の計算も追えます。
- ✅ 差がつくのは「数え上げの丁寧さ」と「計算の正確さ」。第1問の場合分け、第2問の三角形の面積比、第4問の扇形の面積は、手順を落ち着いて追えるかで分かれます。


60分の立ち回りマップ
時間はTMPSの目安です。解く順番と「捨てどころ」をセットで覚えておきましょう。
本番の答え一覧(採点用)
解説を読む前の採点用です。すべての空欄を、記号計算(sympy)と全数探索・数値計算のスクリプトで独立に確かめています(結果は下の注記)。
第1問
第2問
第3問
第4問
※ 検算:本番の全空欄を、sympy(記号計算)と全数探索・数値計算で確かめ、すべて一致しました。分数は既約分数、根号の中は最小の自然数にした形です。公式の解答は参照していません。
採点したら → 30秒の得点診断へ第1問 さいころ3個とベクトル ── 内積の式を先に作り、因数分解で目の組を絞る
3個のさいころの目 $a,b,c$ から平面ベクトル $\vec p,\vec q$ を作り、大きさ・垂直・平行・なす角が鈍角、という4つの条件の確率を答える問題です。216通りを闇雲に調べるのではなく、条件を式にして絞り込むのがコツです。
準備ベクトルの成分と、3つの式
大きさは1番目、垂直は内積が0、平行は3番目(成分の外積)が0、鈍角は内積が負、と使い分けます。
(1)大きさの最大・最小と、$|\vec p|=5$ になる確率(空欄アイ・ウ・エ/オカ)
3つの目を動かして $|\vec p|$ の最大・最小を求め、さらに大きさがちょうど5になる確率を答える。
- アイ:$|\vec p|$ が最大になるときの $|\vec p|=\sqrt{アイ}$ の根号の中(2桁の整数)
- ウ:$|\vec p|$ が最小になるときの $|\vec p|$ の値(1桁の整数)
- エ/オカ:$|\vec p|=5$ になる確率(既約分数)
最大:$|\vec p|^2=(a-b)^2+c^2$ は、$|a-b|$ と $c$ をどちらも大きくするほど大きくなります。$|a-b|$ の最大は5($(a,b)=(6,1),(1,6)$)、$c$ の最大は6。
最小:$a=b$ で第1成分が0、$c=1$ で第2成分が最小になり、$|\vec p|=1$。
$|\vec p|=5$:$(a-b)^2+c^2=25$ を、$c$ ごとに調べます。
| $c$ | $(a-b)^2$ | $a,b$ の組 | 通り数 |
|---|---|---|---|
| 5 | 0 | $a=b$ | 6 |
| 4 | 9 | $|a-b|=3$:$(1,4),(2,5),(3,6)$ とその逆 | 6 |
| 3 | 16 | $|a-b|=4$:$(1,5),(2,6)$ とその逆 | 4 |
| 1, 2, 6 | 24, 21, −11 | 平方数にならないので なし | 0 |
(2)垂直になる確率と平行になる確率(空欄キ/クケ・コ/サシス)
内積が0になる目の組と、成分の外積が0になる目の組を、それぞれ数える。
- キ/クケ:$\vec p\perp\vec q$ になる確率(既約分数)
- コ/サシス:$\vec p\parallel\vec q$ になる確率(既約分数。分母は3桁)
垂直:$a(a-b)+c(b-1)=0$。まず $b=1$ のとき $a(a-1)=0$ で $a=1$、$c$ は何でもよいので 6通り($(1,1,c)$)。
$b\ge2$ のとき、右辺・左辺の符号から $a<b$ で、$c(b-1)=a(b-a)$。ここで次の因数分解を使います。
$c\ge1$ なので $a(b-a)\ge b-1$ が必要で、等しい $c=1$ になるのは $(a-1)(b-a-1)=0$、すなわち $a=1$ または $a=b-1$。$c\ge2$ だと $a(b-a)\ge2(b-1)$ が必要ですが、$b\le6$ では $a(b-a)$ の最大値($b=6$ で9)がこれに届きません。
| 条件 | 目の組 $(a,b,c)$ | 通り数 |
|---|---|---|
| $b=1$ | $(1,1,c)$,$c=1\sim6$ | 6 |
| $b\ge2,\ a=1,\ c=1$ | $(1,b,1)$,$b=2\sim6$ | 5 |
| $b\ge3,\ a=b-1,\ c=1$ | $(2,3,1),(3,4,1),(4,5,1),(5,6,1)$ | 4 |
平行:$(a-b)(b-1)=ac$。右辺は正なので $a>b\ge2$ で、$c\ge1$ から $(a-b)(b-1)\ge a$ が必要です。$b$ ごとに確かめます。
| $b$ | 条件 $(a-b)(b-1)\ge a$ | $a$ と $c$ |
|---|---|---|
| 2 | $a-2\ge a$ | 成り立たない |
| 3 | $2(a-3)\ge a\ \Rightarrow\ a\ge6$ | $a=6$:$6=6c$ より $c=1$ |
| 4 | $3(a-4)\ge a\ \Rightarrow\ a\ge6$ | $a=6$:$6=6c$ より $c=1$ |
| 5 | $a\ge\dfrac{20}{3}$ で $a\le6$ に反する | なし |
| 6 | $a>6$ になる | なし |
(3)なす角が鈍角になる確率(空欄セ/ソタ)
内積が負になる目の組を数える。(2)で作った変形がそのまま使える。
- セ/ソタ:$\vec p$ と $\vec q$ のなす角が鈍角になる確率(既約分数)
鈍角 ⇔ $\vec p\cdot\vec q<0$ ⇔ $a(b-a)>c(b-1)$。$b\le a$ だと左辺が0以下で成り立たないので $a<b$。
(2)と同じく、$c\ge2$ だと $a(b-a)>2(b-1)$ が必要で、$b\le6$ ではありえません。よって $c=1$ で、$a(b-a)>b-1$ すなわち $(a-1)(b-a-1)>0$、つまり $a\ge2$ かつ $b\ge a+2$。
| $a$ | $b$ | 通り数 |
|---|---|---|
| 2 | 4, 5, 6 | 3 |
| 3 | 5, 6 | 2 |
| 4 | 6 | 1 |
| 5, 6 | なし | 0 |

第1問:ベクトルと確率の型
| 小問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 式づくり | 3つの式 | $|\vec p|^2$、内積 $a(a-b)+c(b-1)$、外積 $(a-b)(b-1)-ac$ を最初に書く |
| (1) | 最大・最小と特定の値 | 最大は $|a-b|$ と $c$ を最大に。大きさ5は $c$ ごとの表 |
| (2) | 垂直・平行 | $b=1$ を先に処理。$a(b-a)-(b-1)=(a-1)(b-a-1)$ で $c=1$ に絞る |
| (3) | 鈍角 | 内積が負。(2)の因数分解を再利用して $a\ge2,\ b\ge a+2$ |
🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋
- 式づくり成分を間違える → $\vec p=(a-b,c)$、$\vec q=(a,b-1)$ を書き写してから、内積と外積を別々に展開する
- (1)最大が決まらない → $|a-b|$ の最大5と $c$ の最大6を同時に取れるか確かめる
- (2)数えるのが長い → $b=1$ と $b\ge2$ に分け、$(a-1)(b-a-1)$ の因数分解で $c=1$ に絞る
- (3)(2)の結果がなくなる → 鈍角は内積<0。等号が不等号に変わっただけなので、同じ因数分解を使う
第2問 放物線と2本の接線 ── 判別式で接線を求め、「重解」でもう1つの放物線も決める
点Aから放物線に引いた2本の接線の方程式を求め、さらにその2本に同時に接する別の放物線 ③ を決めて、面積と三角形の面積比を答える問題です。「接する ⇔ 判別式が0」を2回使うのが骨格です。
(接線)点Aからの2本の接線(空欄チ・ツ・テ・トナ)
点A(4, −5)から、放物線 $y=-x^2+10x-33$ に引いた2本の接線の方程式を求める。
- チ・ツ:①の式 $y=-チx+ツ$(傾きが負の接線)
- テ・トナ:②の式 $y=テx-トナ$(傾きが正の接線。トナは2桁)
Aを通る傾き $k$ の直線は $y=k(x-4)-5$。放物線と連立して整理します。
接する条件は判別式が0:
$k=-2$:$y=-2(x-4)-5=-2x+3$(①)。$k=6$:$y=6(x-4)-5=6x-29$(②)。
(③)放物線 ③ の係数(空欄ニ・ヌ)
放物線 $y=x^2+mx+n$ が、①と②の両方に接するように $m,n$ を決める。
- ニ:$m=-ニ$(1桁)
- ヌ:$n=ヌ$(1桁)
③と直線 $y=sx+c$ が接する条件は、$x^2+(m-s)x+(n-c)=0$ が重解をもつこと:$(m-s)^2=4(n-c)$。①($s=-2,\ c=3$)と②($s=6,\ c=-29$)に使います。
2式を引くと $n$ が消えて、
$(m+2)^2=16=4(n-3)$ より $n=7$。③は $y=x^2-6x+7$。②の式でも $(m-6)^2=144=4(n+29)=144$ となり、確かめになります。
(面積)①②③で囲まれた部分の面積(空欄ネノ/ハ)
2本の接線と放物線 ③ で囲まれる部分の面積を求める。
- ネノ/ハ:①,②,③で囲まれた部分の面積(分子2桁・分母1桁の既約分数)
接点は、重解 $x=-\dfrac{m-s}{2}$ より ①:$x=\dfrac{s-m}{2}=2$、②:$x=\dfrac{6+6}{2}=6$。接点を B$(2,-1)$、C$(6,7)$ とします。①と②の交点はAで、$x=4$。
$2\le x\le4$ では「③の上、①の下」、$4\le x\le6$ では「③の上、②の下」の差を積分します。差はどちらも「接点で重解になる」ので平方の形になります。
(三角形)三角形ABCの面積と、△ABD:△BCD:△CAD(空欄ヒフ・ヘ・ホ・マ)
接点B・C と点A、③の頂点Dを結んでできる三角形の面積と、その比を求める。
- ヒフ:△ABC の面積(2桁の整数)
- ヘ・ホ・マ:③の頂点D について、△ABD:△BCD:△CAD を最も簡単な整数比にしたもの(それぞれ1桁)
③は $y=(x-3)^2-2$ なので、頂点は D$(3,-2)$。座標は A$(4,-5)$,B$(2,-1)$,C$(6,7)$,D$(3,-2)$。三角形の面積は、ベクトル $\vec u=(u_1,u_2),\ \vec v=(v_1,v_2)$ を2辺として $\dfrac12|u_1v_2-u_2v_1|$ で出します。
| 三角形 | 2辺のベクトル | 面積 |
|---|---|---|
| △ABC | $\overrightarrow{AB}=(-2,4),\ \overrightarrow{AC}=(2,12)$ | $\frac12|-24-8|=16$ |
| △ABD | $\overrightarrow{AB}=(-2,4),\ \overrightarrow{AD}=(-1,3)$ | $\frac12|-6+4|=1$ |
| △BCD | $\overrightarrow{BC}=(4,8),\ \overrightarrow{BD}=(1,-1)$ | $\frac12|-4-8|=6$ |
| △CAD | $\overrightarrow{CA}=(-2,-12),\ \overrightarrow{CD}=(-3,-9)$ | $\frac12|18-36|=9$ |

第2問:放物線と接線の型
| 項目 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 接線 | 外の点から | $y=k(x-4)-5$ と連立して判別式 $=0$ |
| ③の係数 | 2接線に接する | 接する条件 $(m-s)^2=4(n-c)$ を2本分、差を取って $n$ を消す |
| 面積 | 放物線と接線 | 接点を境に、差が平方の形になる。公式 $\frac{(\Delta x)^3}{12}$ は検算に |
| 三角形 | 座標の面積 | 2辺のベクトルで $\frac12|u_1v_2-u_2v_1|$。小三角形の和=△ABC で検算 |
🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋
- 接線判別式が合わない → $y=k(x-4)-5$ を放物線に代入し、$x^2$ の係数を正にそろえてから判別式をとる
- ③の係数連立が重い → ①②を別々に接する条件にして、引き算で $n$ を消す
- 面積積分区間が不安 → 接点の $x$ 座標と交点Aの $x$ 座標を図に書き、$[2,4]$ と $[4,6]$ で分ける
- 三角形面積比が合わない → 点B・C・Dの座標を再確認。和が16になるか確かめる
第3問 群に分けた奇数の列 ── 「平均は中央」「分散は等間隔の公式」で一気に決める
奇数を小さい順に並べて、第 $n$ 群が $2n$ 個の項になるよう区切った群数列です。99がどこにあるか、第 $n$ 群の初項、平均、分散、標準偏差が一定値を超える最小の $n$を順に答えます。
(群の位置)99がある群と、群の中での位置(空欄ミ・ム)
奇数 $1,3,5,\dots$ を、第 $k$ 群が $2k$ 個になるように区切ったとき、99がどの群の何番目にあるかを答える。
- ミ:99は第ミ群
- ム:その群の ム 番目の項
奇数の第 $j$ 項は $2j-1$。99は $2j-1=99$ より 第50項です。第 $m$ 群までの項数の合計は $2(1+2+\cdots+m)=m(m+1)$。
| $m$ | 第 $m$ 群までの項数 $m(m+1)$ |
|---|---|
| 6 | 42 |
| 7 | 56 |
$42<50\le56$ なので、99は第7群。第7群の中では $50-42=8$ 番目。
(初項・平均)第 $n$ 群の初項と平均(空欄メ・モ・ヤ・ユ・ヨ)
第 $n$ 群の最初の項を $n$ の式で表し、群の項の平均を求める。
- メ・モ・ヤ:第 $n$ 群の最初の項 $=メ\,n^{モ}-メ\,n+ヤ$ の形の整数
- ユ(とその指数):第 $n$ 群の項の平均 $=ユ\,n^{2}$ の形
第 $n$ 群の前には $n(n-1)$ 個の項があるので、初項は奇数の第 $\{n(n-1)+1\}$ 項:
第 $n$ 群は $2n$ 個で公差2の等差数列。末項は $2n^2-2n+1+2(2n-1)=2n^2+2n-1$。平均は(初項+末項)÷2:
(分散)第 $n$ 群の分散(空欄ラ/リ・レ/ロ)
第 $n$ 群の $2n$ 個の項の分散を $n$ の式で表す。
- ラ/リ:分散 $=\dfrac{ラ}{リ}n^{2}-\dfrac{レ}{ロ}$ の $n^2$ の係数(既約分数)
- レ/ロ:定数項の分数(既約分数)
平均が $2n^2$ で、各項は $2n^2\pm1,\ 2n^2\pm3,\ \dots,\ 2n^2\pm(2n-1)$ と平均から対称に並ぶので、分散は「平均からのずれの2乗の平均」:
検算:公差 $d$、項数 $N$ の等差数列の分散は $\dfrac{d^2(N^2-1)}{12}$。$d=2,\ N=2n$ なら $\dfrac{4(4n^2-1)}{12}=\dfrac{4n^2-1}{3}$ で一致します。
(標準偏差)標準偏差が20を超える最小の $n$(空欄ワヲ)
標準偏差 $=\sqrt{\text{分散}}$ が20を超える最小の $n$ を求める。
- ワヲ:標準偏差が20より大きくなる最小の自然数 $n$(2桁)
$\sqrt{\dfrac{4n^2-1}{3}}>20$ は、両辺が正なので2乗して
| $n$ | $n^2$ | 判定 |
|---|---|---|
| 17 | 289 | 300.25以下 → 不適 |
| 18 | 324 | 300.25を超える → 適 |

第3問:群数列+統計の型
| 項目 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 群の位置 | 累積項数 | 第 $m$ 群までの項数 $m(m+1)$ と比べる |
| 初項 | 前の群の項数 | $n(n-1)$ 個の次の項 → $2n^2-2n+1$ |
| 平均 | 等差数列の平均 | (初項+末項)÷2。中央の値=$2n^2$ |
| 分散 | 対称なずれ | $\frac1n\sum(2k-1)^2=\frac{4n^2-1}{3}$ |
| 標準偏差 | 不等式 | 2乗して $n^2>300.25$ → 18 |
🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋
- 群の位置合計項数が合わない → 第 $m$ 群まででは $2(1+2+\cdots+m)=m(m+1)$。$m=1$ で2を確かめる
- 初項式が合わない → $n=1,2,3$ で1・5・13になるか確かめる
- 分散展開が崩れる → 平均 $2n^2$ からのずれ $\pm1,\pm3,\dots$ に直す
- 標準偏差不等式の向き → 2乗しても正の数どうしなので向きは変わらない。$n=17,18$ を代入して確認
第4問 円と放物線と接線 ── 「円の接線」から点Aを決め、面積は積分で素直に出す
原点を中心とする円に直線 $x+\sqrt3y=8$ が接し、その接点Aを通る放物線 $y^2=4px$ が出てきます。点Aの座標 → 円の半径 → 放物線の係数 → 2つの面積と、誘導にそって前から決まります。
(点Aと円・放物線)点Aの座標、半径、放物線の係数(空欄え・お・か・あ・い/う)
直線 $x+\sqrt3y=8$ が接する円の接点Aの座標、円の半径、Aを通る放物線の係数を求める。
- え・お・か:点Aの座標 $A(え,\ お\sqrt{か})$
- あ:円の半径 $r=あ$
- い/う:放物線 $y^2=4px$ の $p=\dfrac{い}{う}$(既約分数)
接点は原点から接線に下ろした垂線の足なので $A=\lambda(1,\sqrt3)$。これが $x+\sqrt3y=8$ の上にあるから
半径は原点とAの距離:$r=\sqrt{4+12}=4$。放物線 $y^2=4px$ がAを通るので $12=4p\cdot2$ より $p=\dfrac32$($y^2=6x$)。
(面積①)円と放物線で囲まれた部分の面積(空欄き/く・け・こ/さ)
円の弧・放物線・$y$ 軸で囲まれる部分($0\le x\le2$)の面積を求める。
- き/く・け・こ・さ:面積 $=\dfrac{き}{く}\pi-\dfrac{け\sqrt{こ}}{さ}$ の形
第1象限で、円の上半分 $y=\sqrt{16-x^2}$ が放物線 $y=\sqrt{6x}$ の上にあるのは $0\le x\le2$。面積は2つの積分の差です。
円の部分:$\int_0^2\sqrt{16-x^2}dx$ は、半径4の円で $x=0$ から $x=2$ までの面積。直角三角形(底辺2、高さ $2\sqrt3$)と扇形(中心角 $\dfrac\pi6$)に分けると
放物線の部分:$\int_0^2\sqrt6\,x^{1/2}dx=\sqrt6\cdot\dfrac23\cdot2^{3/2}=\dfrac23\sqrt6\cdot2\sqrt2=\dfrac{8\sqrt3}{3}$。
(接線と面積②)放物線の点Aでの接線と、囲まれた部分の面積(空欄し・す・せ・そ・た・ち)
放物線のAでの接線の式を求め、その接線と放物線と $x$ 軸で囲まれる面積を求める。
- し・す・せ:接線 $y=\dfrac{\sqrt{し}}{す}x+\sqrt{せ}$
- そ・た・ち:放物線・その接線・$x$ 軸で囲まれた部分の面積 $=\dfrac{そ\sqrt{た}}{ち}$
$y=\sqrt{6x}$ より $y'=\dfrac{\sqrt6}{2\sqrt x}$。$x=2$ で $\dfrac{\sqrt6}{2\sqrt2}=\dfrac{\sqrt3}{2}$。接線は
この接線と $x$ 軸の交点は $x=-2$。囲まれる部分は、接線の下側($-2\le x\le2$)から放物線の下側($0\le x\le2$)を引いた面積です。

第4問:円・放物線・接線の型
| 項目 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 点A | 円の接点 | 原点から接線に下ろした垂線の足 $A=\lambda(1,\sqrt3)$ |
| 半径・$p$ | 座標から | $r=OA=4$、$12=4p\cdot2$ より $p=\frac32$ |
| 面積① | 円−放物線 | 円は扇形+三角形。$\frac43\pi-\frac{2\sqrt3}{3}$ |
| 接線・面積② | 微分と積分 | 傾き $\frac{\sqrt3}{2}$。接線の下側−放物線の下側 $=\frac{4\sqrt3}{3}$ |
🩺【自己診断】第4問で手が止まった人への処方箋
- 点A座標が出ない → 接点は原点から接線への垂線の足。$A=\lambda(1,\sqrt3)$ を接線の式に代入
- 半径・p放物線の式がわからない → 放物線 $y^2=4px$ にA(2, $2\sqrt3$)を代入
- 面積①円の部分が計算できない → 三角形+扇形に分ける。中心角は $\dfrac\pi6$
- 面積②領域がつかめない → 接線が $x$ 軸と交わる点(−2)を図に書き、「接線の下側−放物線の下側」と整理
金沢医科大2025型 そっくり類題セット
(全4大問・解答解説つき)
2025年度の本番と同じ4大問・同じ小問構成で、数値と設定を変えたTMPSオリジナル問題です。式を先に作って使い切る力と、計算の正確さの練習に使ってください。
印刷して本番と同じように60分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。
※ 金沢医科大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。
3個のさいころA,B,Cを同時に投げ,出た目をそれぞれ $a,\ b,\ c$ とする。これらの値に対して,平面上の2つのベクトル $\vec{p}=(a-b,\ a+1)$ と $\vec{q}=(a,\ c)$ を考える。
▶ 第1問 の答えと解説を見る
第1問 の答えと解説
- $|\vec p|^2=(a-b)^2+(a+1)^2$。2つの平方の和なので,どちらも大きくしたい。$a=6,\ b=1$ で $5^2+7^2=74$($a=1,\ b=6$ だと $25+4=29$ で小さい)。
- 最小は $a=b=1$ のとき $0^2+2^2=4$ で,$|\vec p|=2$。
- $|\vec p|^2=9$ になるのは,$(a+1)^2\le9$ より $a\le2$。$a=1$ なら $(1-b)^2=5$ で整数にならず,$a=2$ なら $(2-b)^2=0$ で $b=2$。$c$ は何でもよいので6通りで,$\dfrac{6}{216}=\dfrac{1}{36}$。
- 垂直は $\vec p\cdot\vec q=a(a-b)+(a+1)c=0$,すなわち $a(b-a)=(a+1)c$。$a$ と $a+1$ は互いに素なので $b-a=(a+1)k$,$c=ak$($k$ は正の整数)。
- $k=1$:$b=2a+1\le6$ より $(a,b,c)=(1,3,1),\ (2,5,2)$。$k=2$:$b=3a+2\le6$ より $(1,5,2)$。$k\ge3$ は $b>6$。合計3通りで $\dfrac{3}{216}=\dfrac{1}{72}$。
- 平行は $(a-b)c-(a+1)a=0$,すなわち $c(a-b)=a(a+1)$。$a$ を1から順に調べると,成り立つのは $(a,b,c)=(2,1,6),\ (3,1,6)$ の2通りだけ。$\dfrac{2}{216}=\dfrac{1}{108}$。
- 鈍角は $\vec p\cdot\vec q<0$,すなわち $a(b-a)>(a+1)c$。$a$ ごとに数える。
- $a=1$:$b-1>2c$ で $c=1$ なら $b=4,5,6$,$c=2$ なら $b=6$(計4)。$a=2$:$2(b-2)>3c$ で $c=1$ なら $b=4,5,6$,$c=2$ なら $b=6$(計4)。$a=3$:$3(b-3)>4c$ で $c=1$ なら $b=5,6$,$c=2$ なら $b=6$(計3)。$a=4$:$c=1$ のとき $b=6$ のみ(計1)。$a\ge5$ は0。
- 合計 $4+4+3+1=12$ 通りで $\dfrac{12}{216}=\dfrac{1}{18}$。
点 A$(3,\ -13)$ から放物線 $y=-x^2+4x-20$ に引いた,2本の接線の方程式は
である。次に,$m,\ n$ を定数とする。放物線 $y=x^2+mx+n$ ……③ が①と②に同時に接するとき,$m=-$ニ,$n=$ヌ である。このとき,①,②および③で囲まれた部分の面積は $\dfrac{\boxed{\text{ネノ}}}{\boxed{\text{ハ}}}$ である。また,③と①の接点をB,③と②の接点をCとするとき,$\triangle\mathrm{ABC}$ の面積は ヒフ である。さらに,③の頂点をDとするとき,$\triangle\mathrm{ABD},\ \triangle\mathrm{BCD},\ \triangle\mathrm{CAD}$ の面積を最も簡単な整数比で表すと,
$\triangle\mathrm{ABD}:\triangle\mathrm{BCD}:\triangle\mathrm{CAD}=$ヘ$:$ホ$:$マ である。
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第2問 の答えと解説
- 接点の $x$ 座標を $t$ とすると,接線は $y=(-2t+4)(x-t)+(-t^2+4t-20)$。これが $(3,-13)$ を通る条件は $t^2-6t+5=0$ で,$t=1,\ 5$。
- $t=5$:傾き $-6$,接点 $(5,-25)$ より $y=-6x+5$(①)。$t=1$:傾き $2$,接点 $(1,-17)$ より $y=2x-19$(②)。
- ③が直線 $y=sx+c$ に接する条件は,$x^2+(m-s)x+(n-c)=0$ が重解をもつこと:$(m-s)^2=4(n-c)$。①:$(m+6)^2=4(n-5)$,②:$(m-2)^2=4(n+19)$。2式を引くと $16m+32=-96$ なので $m=-8$。これを①の式に入れて $4=4(n-5)$,$n=6$(③は $y=x^2-8x+6$)。
- ③と①の接点は $x=1$,③と②の接点は $x=5$。囲まれた面積は $\displaystyle\int_1^3(x-1)^2dx+\int_3^5(x-5)^2dx=\dfrac83+\dfrac83=\dfrac{16}{3}$。
- $\mathrm{A}(3,-13),\ \mathrm{B}(1,-1),\ \mathrm{C}(5,-9),\ \mathrm{D}(4,-10)$。$\triangle\mathrm{ABC}=\dfrac12|(-2)(4)-(12)(2)|=16$。$\triangle\mathrm{ABD}=\dfrac12|(-2)(3)-(12)(1)|=9$,$\triangle\mathrm{BCD}=\dfrac12|(4)(-9)-(-8)(3)|=6$,$\triangle\mathrm{CAD}=\dfrac12|(-2)(-1)-(-4)(-1)|=1$(合計16)。比は $9:6:1$。
4で割って2余る正の整数を小さい順に並べた数列があり,次のように区画に分けられている。自然数 $m$ に対して,第 $m$ 番目の区画に含まれる $m$ 個の項を第 $m$ 群とよぶ。$2\ |\ 6,\ 10\ |\ 14,\ 18,\ 22\ |\ 26,\ 30,\ 34,\ 38\ |\ 42,\ \cdots$(左から順に第1群,第2群,第3群,第4群,……)。この数列について,以下の問いに答えよ。
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第3問 の答えと解説
- 数列の第 $k$ 項は $4k-2$。$4k-2=134$ より $k=34$ で,134は第34項。
- 第 $n$ 群の末項までの項数は $1+2+\cdots+n=\dfrac{n(n+1)}{2}$。$n=7$ で28,$n=8$ で36なので,34番目は第8群。第7群までで28項あるので,第8群の $34-28=6$ 項目。
- 第 $n$ 群の1つ前までの項数は $\dfrac{(n-1)n}{2}$ なので,第 $n$ 群の第1項は数列の第 $\dfrac{n(n-1)}{2}+1$ 項。
- $4\left\{\dfrac{n(n-1)}{2}+1\right\}-2=2n(n-1)+2=2n^2-2n+2$。
- 第 $n$ 群は公差4の等差数列で $n$ 項。平均は「初項と末項の平均」なので,初項 $2n^2-2n+2$,末項 $=$ 初項 $+4(n-1)=2n^2+2n-2$ より $\dfrac{(2n^2-2n+2)+(2n^2+2n-2)}{2}=2n^2$。
- 連続する $n$ 項の等差数列(公差 $d$)の分散は $\dfrac{d^2(n^2-1)}{12}$。$d=4$ なので $\dfrac{16(n^2-1)}{12}=\dfrac43n^2-\dfrac43$。
- 標準偏差が30を超えるのは分散が900を超えるとき:$\dfrac43(n^2-1)>900$,すなわち $n^2>676=26^2$。
- $n=26$ のときはちょうど900(標準偏差30)で「超える」ではないので,最小の $n$ は27。
$p$ を定数,$r$ を正の定数とする。曲線 $y^2=4px\ \ (y\ge0)$ ……① と半円 $x^2+y^2=r^2\ \ (y\ge0)$ ……② が点Aで交わり,Aにおける②の接線の方程式が $x+\sqrt3\,y-4=0$ であるとする。
次に,Aにおける①の接線は $y=\dfrac{\sqrt{\boxed{\text{し}}}}{\boxed{\text{す}}}\,(x+$せ$)$ ……③ の方程式で表され,①と③および $x$ 軸で囲まれた部分の面積は $\dfrac{\boxed{\text{そ}}\sqrt{\boxed{\text{た}}}}{\boxed{\text{ち}}}$ である。
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第4問 の答えと解説
- 半円の接線は $x_0x+y_0y=r^2$(Aを $(x_0,y_0)$ とする)。これが $x+\sqrt3y=4$ と同じなので $(x_0,y_0)=\lambda(1,\sqrt3)$,$\lambda(1+3)=4$ より $\lambda=1$。A$(1,\sqrt3)$,$r^2=1+3=4$ で $r=2$。
- Aは①上にあるので $3=4p\cdot1$,$p=\dfrac34$。
- $y$ 軸・半円・放物線で囲まれた部分の面積は $\displaystyle\int_0^1\left(\sqrt{4-x^2}-\sqrt3\sqrt x\right)dx$。$\displaystyle\int_0^1\sqrt{4-x^2}dx=\dfrac{\sqrt3}{2}+\dfrac{\pi}{3}$,$\displaystyle\int_0^1\sqrt3\sqrt xdx=\dfrac{2\sqrt3}{3}$ より $\dfrac{\pi}{3}-\dfrac{\sqrt3}{6}$。
- ①は $y=\sqrt3\sqrt x$ で,Aでの傾きは $\dfrac{\sqrt3}{2\sqrt x}=\dfrac{\sqrt3}{2}$。接線は $y-\sqrt3=\dfrac{\sqrt3}{2}(x-1)$,整理して $y=\dfrac{\sqrt3}{2}(x+1)$。
- ③と $x$ 軸の交点は $x=-1$。③の下側の面積 $\dfrac12\cdot2\cdot\sqrt3=\sqrt3$ から,放物線の下側 $\dfrac{2\sqrt3}{3}$ を引いて $\dfrac{\sqrt3}{3}$。
※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、数値・設定を変えて作っています。第4問は、接線の式の最後の形を「$y=\frac{\sqrt{し}}{す}(x+せ)$」に変えてあります(空欄の数は同じ)。全空欄は、スクリプトで確かめてあります。
30秒 得点診断
本番の過去問、またはそっくり類題セットを60分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。
保護者の方へ:金沢医科大の数学で知っておきたい3つのこと
よくある質問
Q. 金沢医科大学 医学部の数学2025年度(一般選抜 前期・1月30日実施分)は、どの順番で解くのがよいですか?
TMPSのおすすめは、第3問(数列)→ 第4問 → 第2問 → 第1問 → 見直しの順です。目標時間は、第1問15分、第2問17分、第3問15分、第4問10分、見直し3分。第1問は場合分けの数え上げで時間が溶けやすいので最後に回し、公式で速く取れる第3問から入るのが安全です。どの大問も空欄が前から順に埋まる誘導なので、前半を落とさないことが大切です。
Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?
分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各大問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答欄の形をTMPSの言葉で説明しています。
Q. 解答の形式(マーク式)で気をつけることは?
2025年度は全4大問が空欄に数字や符号を入れるマーク式で、分数は既約分数、根号の中は最小の自然数で答える指示があり、マークしない場合や複数マークした場合は0点という注意書きもありました。計算が合っても約分や根号の整理を忘れると0点なので、最後に「既約か」「根号の中が最小か」を必ず確認します。
Q. そっくり類題セットとは何ですか?
2025年度と同じ4大問・同じ空欄の数と形式で、数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。本文・設問はすべて新しく作ったもので、全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。
Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?
公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。
問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。
受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。
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