$bx^2-c$ の原始関数は $\dfrac{b}{3}x^3-cx$。積分区間が $-a$ から $a$ の対称な区間なので、偶関数として扱えます。
📌 このページの使い方
- 過去問集をお持ちの方:本番と同じ60分で解き、答え一覧で採点してから解説へ
- お持ちでない方:各大問の「どういう問題か」を読めば、問題の中身がそのまま分かります
- 最後にそっくり類題セット(PDF版あり)を60分で解き、初見でも同じ解き方ができるか確かめる
※ 著作権に配慮し、入試問題の本文・図は掲載していません。空欄の記号(ア・イ・…)は、本番の解答欄との対応を示すためのものです。※ 答えはTMPSが独立に導き、スクリプトで検算したものです(公式の解答は参照していません)。
⚠️ 問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。(迅速に確認・更新いたします)
LINEで誤りを連絡3分で分かる 2026年度の金沢医科大の数学
- ✅ 全4大問・試験時間60分。すべて空欄に数字や符号を入れるマーク式で、途中の記述はありません。分数は既約分数、根号の中は最小の自然数で答える指示があります。
- ✅ 第1問はさいころ3個と定積分の確率。積分を先に計算して「公式」にしてしまえば、あとは216通りを a の値ごとに整理して数える問題です。最大・最小、特定の値、0、負の4つの確率を答えます。
- ✅ 第2問は2つの放物線、第3問は直交する3辺をもつ四面体、第4問は三角関数の増減と回転体。どれも「定義→係数や長さを決める→面積・体積・比を求める」と進む誘導で、前半を落とさなければ後半の計算も追えます。
- ✅ 差がつくのは「計算の正確さ」と「数え上げの丁寧さ」。第1問(4)の場合分け、第3問のベクトルの係数、第4問の体積の積分は、手順を落ち着いて追えるかで分かれます。


60分の立ち回りマップ
時間はTMPSの目安です。解く順番と「捨てどころ」をセットで覚えておきましょう。
本番の答え一覧(採点用)
解説を読む前の採点用です。すべての空欄を、記号計算(sympy)と全数探索・数値計算のスクリプトで独立に確かめています(結果は下の注記)。
第1問
第2問
第3問
第4問
※ 検算:本番の全空欄を、sympy(記号計算)と全数探索・数値計算で確かめ、すべて一致しました。分数は既約分数、根号の中は最小の自然数にした形です。公式の解答は参照していません。
採点したら → 30秒の得点診断へ第1問 さいころ3個と定積分 ── 積分を先に「公式」にして、a ごとに数える
3個のさいころの目 $a,b,c$ を使った定積分 $I$ の値について、最大・最小と、いくつかの値になる確率を答える問題です。積分を一度だけ計算して式にすることで、(1)〜(4)がすべて同じ式で解けます。
準備積分を式にする
さいころの目は $1\sim6$ なので、$(a,b,c)$ は全部で $6^3=216$ 通り。以下、確率は「条件に合う通り数 ÷ 216」です。
(1)最大値と最小値(空欄アイウ・エオ/カ)
3つの目 a, b, c を動かしたときの I の最大値と最小値を、それぞれ求める。
- アイウ:I が最大になるときの I の値(3桁の整数)
- エオ/カ:I が最小になるときの I の値(−エオ/カ の既約分数)
最大:$I=\dfrac{2a}{3}(ba^2-3c)$ は、$a,b$ が大きく $c$ が小さいほど大きくなります。$(a,b,c)=(6,6,1)$ で
最小:$I$ が負になるのは $ba^2<3c$ のとき。$b=1,\ c=6$(負を最大にする目)に固定して、$a$ ごとに値を比べます。
$a=5,6$ は $ba^2-3c>0$ で正。最小は $a=2$ のときの $-\dfrac{56}{3}\ (\approx-18.7)$。「$a$ が大きいほど小さい」ではないことに注意です($a$ が大きいと $a^3$ の項が勝って正になる)。
(2)I=12 になる確率(空欄キ/クケ)
積分の値がちょうど12になる目の組が何通りあるかを数え、216で割って約分する。
- キ/クケ:I が12になる確率(既約分数)
$I=12$ より $\dfrac{2a}{3}(ba^2-3c)=12$、すなわち $a(ba^2-3c)=18$。$a$ は18の約数なので $a=1,2,3,6$ だけ調べれば十分です。
合計4通り。確率は $\dfrac{4}{216}=\dfrac{1}{54}$。
(3)I=0 になる確率(空欄コ/サシス)
I=0 になる目の組を全部挙げて数える。
- コ/サシス:I が0になる確率(既約分数。分母は3桁)
$I=0$ ⇔ $ba^2=3c$。右辺は $3,6,9,\dots,18$ なので、$ba^2$ がこの範囲に入る組を探します。
合計5通りで $\dfrac{5}{216}$(5と216は互いに素なので、これ以上約分できません)。
(4)I<0 になる確率(空欄セソ/タチツ)
I<0 すなわち $ba^2<3c$ になる目の組を、a の値ごとに整理して数える。
- セソ/タチツ:I が負になる確率(既約分数。分子2桁・分母3桁)
$I<0$ ⇔ $ba^2<3c$。$a$ を決めて、$(b,c)$ の組が何通りあるかを表にします。
| a | 条件 | 数え方 | 通り数 |
|---|---|---|---|
| 1 | $b<3c$ | $c=1$ で $b=1,2$(2)/$c=2$ で $b\le5$(5)/$c\ge3$ は $b$ が全部(6×4) | 31 |
| 2 | $4b<3c$ | $c=2$ で1/$c=3$ で2/$c=4$ で2/$c=5$ で3/$c=6$ で4 | 12 |
| 3 | $3b<c$ | $c=4,5,6$ で $b=1$ のみ | 3 |
| 4 | $16b<3c$ | $b=1,\ c=6$ のみ($16<18$) | 1 |
| 5, 6 | $25b<3c$ など | $3c\le18$ より成り立たない | 0 |
47は素数で216の約数ではないので、既約分数です。検算として、0(5通り)と正(164通り)を足して $47+5+164=216$ になることも確かめました。

第1問:積分と確率の型
| 小問 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 式づくり | 偶関数の積分 | $\int_{-a}^{a}(bx^2-c)dx=\dfrac{2a}{3}(ba^2-3c)$ と因数分解しておく |
| (1) | 最大・最小 | 最大は a, b 最大・c 最小。最小は a ごとに比べる(a が大きいと正に転じる) |
| (2)(3) | 特定の値になる確率 | 式を整数の方程式に直し、約数・範囲で a を絞る |
| (4) | 不等式を数える | a ごとの表にして数え、全体216との照合で検算する |
🩺【自己診断】第1問で手が止まった人への処方箋
- 式づくり積分で符号や係数が合わない → 偶関数なので $2\int_0^a$ と書いてから、原始関数に代入する
- (1)最小が決まらない → $b=1,c=6$ に固定して a=1〜6 の値を並べ、最小を目で確認する
- (2)(3)組を数えもれる → $a$ は約数・範囲から先に絞り、$(b,c)$ を書き出す
- (4)数えるのが長い → a ごとの表にし、最後に「負+0+正=216」で検算する
第2問 2つの放物線 ── 「交点を通る直線」を作って係数を決め、面積は公式で
2つの放物線①②の係数を、頂点と「2つの交点を通る直線」から決め、交点・接線がつくる三角形の面積比、2つの放物線で囲まれた面積を答える問題です。空欄が1つの長い文の中に並ぶので、順番に確実に埋めていきます。
(係数)①の頂点と、交点を通る直線から a, b, c, d を決める(空欄テ・ト・ナ・ニ)
2つの放物線①②がある。①は頂点が分かっていて、①と②の2つの交点を通る直線が与えられている。この条件から、4つの定数 a, b, c, d を決める。
- テ・ト:①の係数 a, b(a=−テ, b=−ト)
- ナ・ニ:②の係数 c, d(c=−ナ, d=ニ)
①:頂点 $(1,-7)$、$x^2$ の係数3より、
②:2つの交点では①と②の $y$ が等しいので、$y=y_1=y_2$。ここで $y_1-3y_2$ は $x^2$ の項が消えて1次式になり、交点では $y-3y=-2y$ に等しくなります。
これが与えられた直線 $y=-3x+14$ と一致するので、$6+3c=-6$ より $c=-4$、$4+3d=28$ より $d=8$。
(交点)交点P, Q(空欄ヌ・ネノ・ハ・ヒ)
2つの放物線の交点2つの座標を求める。
- ヌ・ネノ:交点Pの座標(P(−ヌ, ネノ))
- ハ・ヒ:交点Qの座標(Q(ハ, ヒ))
$x=-2,\ 3$。直線 $y=-3x+14$ に代入して $\mathrm{P}(-2,\ 20),\ \mathrm{Q}(3,\ 5)$。
(S/T)接線がつくる三角形の面積比(空欄フ/ヘ)
P, Q それぞれで、①の接線と②の接線を引く。2本の接線と x 軸が三角形をつくるので、その面積 S, T の比を答える。
- フ/ヘ:S÷T の値(既約分数)。S は P の2本の接線と x 軸の三角形、T は Q の2本の接線と x 軸の三角形
接線は「傾き=微分」。$y_1'=6x-6,\ y_2'=2x-4$。三角形の面積は「底辺(2本の接線の x 切片の間)× 高さ(交点の y)÷ 2」で出します。
| 接線の傾き | x 切片(y=0) | 底辺 | 高さ | 面積 | |
|---|---|---|---|---|---|
| P(−2,20) | ①:−18 ②:−8 | $-2+\dfrac{20}{18}=-\dfrac89$ / $-2+\dfrac{20}{8}=\dfrac12$ | $\dfrac{25}{18}$ | 20 | $S=\dfrac{125}{9}$ |
| Q(3,5) | ①:12 ②:2 | $3-\dfrac{5}{12}=\dfrac{31}{12}$ / $3-\dfrac52=\dfrac12$ | $\dfrac{25}{12}$ | 5 | $T=\dfrac{125}{24}$ |
(面積)2つの放物線で囲まれた部分の面積(空欄ホマミ/ム)
2つの放物線が交わる2点の間でできる、囲まれた部分の面積を求める。
- ホマミ/ム:①と②で囲まれた部分の面積(分子3桁・分母1桁の既約分数)
2つの放物線の差は $y_2-y_1=-2x^2+2x+12=-2(x+2)(x-3)$。「$-\dfrac{1}{6}$公式」(放物線と直線で囲まれた面積)をそのまま使います。

第2問:放物線の型
| 項目 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 係数 | 頂点形・交点を通る直線 | 頂点形で①を決め、$y_1-ky_2$ で $x^2$ を消して直線と比べる |
| 交点 | 2次方程式 | 差を取って因数分解。直線に代入して y を出す |
| S/T | 接線と x 切片 | 傾き=微分。x 切片 $x_0-\dfrac{y_0}{\text{傾き}}$ から底辺を出す |
| 面積 | $\dfrac16$ 公式 | 差の式の $x^2$ の係数の絶対値 × $(\beta-\alpha)^3\div6$ |
🩺【自己診断】第2問で手が止まった人への処方箋
- 係数直線の条件が使えない → 交点では $y_1=y_2$。$x^2$ が消える組み合わせの式を作って直線と比べる
- 交点2次方程式が解けない → 差を取って $x^2-x-6=0$ のように整理してから因数分解
- S/Tx 切片が出ない → 接線の式 $y-y_0=s(x-x_0)$ で $y=0$ とおき $x=x_0-\dfrac{y_0}{s}$
- 面積公式の係数を間違える → 差の式 $-2(x+2)(x-3)$ の $2$ を使う
第3問 直交する3辺をもつ四面体 ── 座標軸にして垂線の足を求める
頂点Oで3本の辺が互いに垂直な四面体OABCについて、辺の長さ、Oから平面ABCへの垂線の足Hの位置ベクトル、さらに線分の比を答える問題です。OA・OB・OC を座標軸とみなすと、すべて座標で計算できます。
(辺)3辺の長さ(空欄メ・モ・ヤユ・ヨ・ラリ)
頂点Oで3辺が垂直な四面体。底面の3辺の長さが与えられている。OA, OB, OC の長さを、根号を含む最も簡単な形で答える。
- メ・モ:OA=メ√モ
- ヤユ:OB=√ヤユ
- ヨ・ラリ:OC=ヨ√ラリ
$\triangle\mathrm{OAB},\ \triangle\mathrm{OBC},\ \triangle\mathrm{OCA}$ はそれぞれ直角三角形なので、三平方の定理から
3式を足すと $2(p^2+q^2+r^2)=308$ なので $p^2+q^2+r^2=154$。各式を引いて $p^2=54,\ q^2=10,\ r^2=90$。
(OH)垂線の足Hの位置ベクトル(空欄ル・レロ・ワ・ヲあ)
点Oから平面ABCに垂線OHを下ろしたとき、Hの位置を $\overrightarrow{\mathrm{OA}},\overrightarrow{\mathrm{OB}},\overrightarrow{\mathrm{OC}}$ で表す。分母を共通にして、分子の係数3つを答える。
- ル・レロ・ワ:OH を OA, OB, OC の1次結合で表したときの係数の分子
- ヲあ:共通の分母(2桁)
O を原点、OA・OB・OC を $x,y,z$ 軸にとると $\mathrm{A}(p,0,0),\ \mathrm{B}(0,q,0),\ \mathrm{C}(0,0,r)$。平面ABCの方程式は、
この平面の法線ベクトルは $\left(\dfrac1p,\dfrac1q,\dfrac1r\right)$。OH はこれと平行なので $\overrightarrow{\mathrm{OH}}=t\left(\dfrac1p,\dfrac1q,\dfrac1r\right)$ とおけ、H が平面上にあるので
H の座標は $\dfrac{54}{7}\left(\dfrac1p,\dfrac1q,\dfrac1r\right)$。$\overrightarrow{\mathrm{OA}}$ の係数は $x$ 座標÷$p$ $=\dfrac{54}{7p^2}=\dfrac{54}{7\cdot54}=\dfrac17$。同様に OB は $\dfrac{54}{7\cdot10}=\dfrac{27}{35}$、OC は $\dfrac{54}{7\cdot90}=\dfrac3{35}$。
(HI)H から平面OBCへの垂線の長さ(空欄い・う・え)
Hから平面OBCに垂線HIを下ろす。その長さを、根号を含む既約の形で答える。
- い・う・え:HI=い√う/え の形の値
平面OBC は $x=0$($yz$ 平面)なので、HI は H の $x$ 座標そのものです。
(比)線分の比(空欄お/か・き)
垂線の足 I と、直線OIと直線BCの交点Jを考え、線分の長さの比を答える。
- お/か:BJ÷JC(既約分数)
- き:OI÷IJ(整数)
I は H の $x$ 座標を0にした点で $\mathrm{I}\left(0,\ \dfrac{54}{7q},\ \dfrac{54}{7r}\right)$。直線 OI の向きは $\left(\dfrac1q,\dfrac1r\right)$、すなわち $(r,\ q)$ に比例します。
J:J は直線OI上の点 $(0,\ kr,\ kq)$ で、直線 BC:$\dfrac yq+\dfrac zr=1$ 上にあるので $k\left(\dfrac rq+\dfrac qr\right)=1$、$k=\dfrac{qr}{q^2+r^2}$。J の $y$ 座標は $kr=\dfrac{qr^2}{q^2+r^2}=\dfrac{9}{10}q$。
BC 上で B は $y=q$、C は $y=0$。J の $y$ 座標が $\dfrac{9}{10}q$ なので、B から C へ $\dfrac1{10}$ の位置にあり、
OI÷IJ:OI と OJ は同じ向きなので、$y$ 座標の比で長さの比が出ます。I の $y$ 座標は $\dfrac{54}{7q}=\dfrac{54}{7\sqrt{10}}$、J は $\dfrac9{10}\sqrt{10}$。

第3問:四面体の型
| 項目 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 辺 | 三平方×3 | $p^2,q^2,r^2$ の連立。足して引く |
| OH | 垂線の足 | 座標軸にして、法線 $(1/p,1/q,1/r)$ に平行。係数は $\dfrac{1/p^2}{S}$ |
| HI | 平面への距離 | 平面OBC は $x=0$。H の $x$ 座標が HI |
| 比 | 直線と線分の交点 | 直線OIの向きは $(r,q)$。BC との交点を座標で出す |
🩺【自己診断】第3問で手が止まった人への処方箋
- 辺3式が立てられない → 直角三角形が3つあるのを図で確認し、$p^2+q^2$ 等を書く
- OH係数が出ない → 平面の式 $x/p+y/q+z/r=1$ と法線ベクトルを書く。最後に係数の和が1か確かめる
- HI距離が分からない → 平面OBC は $x=0$ なので、H の $x$ 座標を読むだけ
- 比J が出ない → I の向き $(1/q,1/r)$ を使い、直線 BC の方程式に代入する
第4問 三角関数の増減と回転体 ── 微分の因数分解が決め手
$f(x)=\sin x\,(1+\cos x)$($0\le x\le2\pi$)について、最大・最小、グラフと x 軸で囲まれた面積、x 軸の周りの回転体の体積を答える問題です。微分を $(2\cos x-1)(\cos x+1)$ に因数分解できるかで、ほぼ全空欄が決まります。
(最大・最小)最大値と最小値(空欄く〜ち)
関数 f(x) の増減を調べ、最大・最小になる x と、そのときの値を答える。
- く/け:最大になる x(x=く/け π)
- こ・さ・し:最大値(こ√さ/し)
- す/せ:最小になる x(x=す/せ π)
- そ・た・ち:最小値(−そ√た/ち)
$\cos x+1\ge0$ なので、$f'$ の符号は $2\cos x-1$ で決まります。$\cos x=\dfrac12$ となるのは $x=\dfrac\pi3,\ \dfrac{5\pi}{3}$。
| x | 0〜π/3 | π/3 | π/3〜5π/3 | 5π/3 | 5π/3〜2π |
|---|---|---|---|---|---|
| $f'(x)$の符号 | + | 0 | − | 0 | + |
| $f(x)$ | 増加 | 極大 | 減少 | 極小 | 増加 |
両端 $x=0,2\pi$ で $f=0$ なので、これらがそれぞれ最大・最小です。
(面積)グラフと x 軸で囲まれた面積(空欄つ)
グラフは x 軸の上と下に1つずつ山をつくる。この2つの山をあわせた面積を答える。
- つ:D(グラフと x 軸で囲まれた部分)の面積(1桁の整数)
$f\ge0$ は $0\le x\le\pi$、$f\le0$ は $\pi\le x\le2\pi$。面積は「上の山 + 下の山(絶対値)」です。
下の山も同じ大きさ(グラフが $x=\pi$ に関して点対称)なので、面積は $2+2=4$。
(体積)x 軸の周りの回転体の体積(空欄て/と・な)
D を x 軸の周りに1回転させてできる立体の体積を、π の累乗を含む形で答える。
- て/と:体積の係数(て/と π の2乗)
- な:π の指数
回転体の体積は $V=\pi\displaystyle\int f^2dx$。上の山と下の山は x の範囲が重ならないので、$0\le x\le2\pi$ をまとめて計算できます。

第4問:三角関数の微積分の型
| 項目 | 型 | 着眼点 |
|---|---|---|
| 最大・最小 | 微分→因数分解 | $\cos x$ だけの式にして $(2\cos x-1)(\cos x+1)$。$\cos x+1\ge0$ に注意 |
| 面積 | 符号で区間を分ける | 上の山+下の山(絶対値)。対称性で計算量を半分に |
| 体積 | $\pi\int f^2dx$ | 展開して $\sin^2$, $\sin^2\cos$, $\sin^2\cos^2$ に分け、2倍角で処理 |
🩺【自己診断】第4問で手が止まった人への処方箋
- 最大・最小微分の整理で止まる → $\sin^2x=1-\cos^2x$ で $\cos$ だけの2次式にし、因数分解
- 最大・最小極値の位置が分からない → 符号表を書く。$f'=0$ でも符号が変わらない点は極値でない
- 面積上下の山の扱いで迷う → $f$ の符号で区間を分け、下は絶対値($-f$)で足す
- 体積積分が長い → $f^2$ を3つの項に分け、$\sin^2x\cos^2x$ は2倍角 $\dfrac{\sin^22x}{4}$ に
金沢医科大2026型 そっくり類題セット
(全4大問・解答解説つき)
2026年度の本番と同じ4大問・同じ小問構成で、数値と設定を変えたTMPSオリジナル問題です。式を先に作って使い切る力と、計算の正確さの練習に使ってください。
印刷して本番と同じように60分で解けます。解答・解説はこのページの下に掲載しています。
※ 金沢医科大学の入試問題ではありません。本文・設問・人物・団体(架空)はすべてTMPS医学館が作成したオリジナルで、出典のある引用ではありません。
3個のさいころP,Q,Rを同時に投げ,出た目をそれぞれ $a,\ b,\ c$ とする。これらの値に対して,定積分 $J=\displaystyle\int_{0}^{a}\{(b+3)x^2-3c\}\,dx$ を考える。
▶ 第1問 の答えと解説を見る
第1問 の答えと解説
- $J=\dfrac{(b+3)a^3}{3}-3ac=\dfrac{a}{3}\{(b+3)a^2-9c\}$。
- 最大は $a,\ b$ を最大に,$c$ を最小にして $(a,b,c)=(6,6,1)$:$J=2\,(9\cdot36-9)=630$。
- 最小は $a=2,\ b=1,\ c=6$ のとき:$J=\dfrac23(4\cdot4-54)=-\dfrac{76}{3}$($a$ が大きいと正の項が勝つので,$a$ は小さめを全部試す)。
- $J=18$ は $a\{(b+3)a^2-9c\}=54$。$a$ は54の約数。
- $a=2$:$4(b+3)-9c=27$ より $(b,c)=(6,1)$ の1通り。$a=3$:$b+3-c=2$ より $c=b+1$ で $b=1,\dots,5$ の5通り。$a=1,\ 6$ は成り立たない。
- 合計6通りなので $\dfrac{6}{216}=\dfrac{1}{36}$。
- $J=0$ ⇔ $(b+3)a^2=9c$。
- $a=1$:$(b,c)=(6,1)$。$a=2$:$4(b+3)=9c$ より $(b,c)=(6,4)$。$a=3$:$b+3=c$ より $(b,c)=(1,4),(2,5),(3,6)$。$a\ge4$ は成り立たない。
- 合計5通りで $\dfrac{5}{216}$。
- $J<0$ ⇔ $(b+3)a^2<9c$。$a$ ごとに数える。
- $a=1$:$b+3<9c$。$c=1$ なら $b\le5$ の5通り,$c\ge2$ なら $b$ は何でもよく $5\times6=30$ 通り,計35。$a=2$:$4(b+3)<9c$ を $c=2,\dots,6$ で数えて $1+3+5+6+6=21$。$a=3$:$b+3<c$ で $(b,c)=(1,5),(1,6),(2,6)$ の3通り。$a\ge4$ は0。
- 合計 $35+21+3=59$ 通りで $\dfrac{59}{216}$。
$a,\ b,\ c,\ d$ を定数とする。2つの放物線 $y=2x^2+ax+b$ ……①,$y=x^2+cx+d$ ……② について,①の頂点が $(1,\ -4)$ で,①と②の2つの交点を通る直線の方程式が $2x+y-10=0$ で表されるとする。
次に,Pにおける①,②の接線をそれぞれ $l_1,\ l_2$,Qにおける①,②の接線をそれぞれ $m_1,\ m_2$ とする。$l_1,\ l_2$ と $x$ 軸で囲まれた三角形の面積を $S$,$m_1,\ m_2$ と $x$ 軸で囲まれた三角形の面積を $T$ とするとき,$\dfrac{S}{T}=\dfrac{\boxed{\text{フ}}}{\boxed{\text{ヘ}}}$ である。
また,①と②で囲まれた部分の面積は $\dfrac{\boxed{\text{ホマミ}}}{\boxed{\text{ム}}}$ である。
▶ 第2問 の答えと解説を見る
第2問 の答えと解説
- ①は $y=2(x-1)^2-4=2x^2-4x-2$ なので $a=-4,\ b=-2$。
- 2つの交点では $y_1=y_2$。$y=2y_2-y_1$ は $x^2$ の項が消えて直線になり,$y=(2c+4)x+2d+2$。これが $y=-2x+10$ なので $c=-3,\ d=4$。
- $2x^2-4x-2=x^2-3x+4$ より $x^2-x-6=0$,$x=-2,\ 3$。$\mathrm{P}(-2,\ 14)$,$\mathrm{Q}(3,\ 4)$。
- Pでの傾きは①が $-12$,②が $-7$。$x$ 軸との交点は $x=-\dfrac56$ と $x=0$ で,底辺 $\dfrac56$,高さ14より $S=\dfrac{35}{6}$。Qでの傾きは①が8,②が3。交点は $x=\dfrac52$ と $x=\dfrac53$ で,底辺 $\dfrac56$,高さ4より $T=\dfrac53$。$\dfrac ST=\dfrac72$。
- 囲まれた部分の面積は,$y_1-y_2=(x+2)(x-3)$ の係数が1なので $\dfrac{5^3}{6}=\dfrac{125}{6}$。
四面体OABCにおいて,$\mathrm{OA}\perp\mathrm{OB},\ \mathrm{OB}\perp\mathrm{OC},\ \mathrm{OC}\perp\mathrm{OA}$ であり,$\mathrm{AB}=3\sqrt7,\ \mathrm{BC}=5\sqrt3,\ \mathrm{CA}=6\sqrt3$ とする。
Oから平面ABCに垂線OHを下ろすと,$\overrightarrow{\mathrm{OH}}=\dfrac{\boxed{\text{ル}}\overrightarrow{\mathrm{OA}}+\boxed{\text{レロ}}\overrightarrow{\mathrm{OB}}+\boxed{\text{ワ}}\overrightarrow{\mathrm{OC}}}{\boxed{\text{ヲあ}}}$ である。
また,Hから平面OBCに垂線HIを下ろすと,$\mathrm{HI}=\dfrac{\boxed{\text{い}}\sqrt{\boxed{\text{う}}}}{\boxed{\text{え}}}$ である。
次に,直線OIと直線BCの交点をJとする。4本の線分BJ,JC,OI,IJについて,$\dfrac{\mathrm{BJ}}{\mathrm{JC}}=\dfrac{\boxed{\text{お}}}{\boxed{\text{か}}}$,$\dfrac{\mathrm{OI}}{\mathrm{IJ}}=$き である。
▶ 第3問 の答えと解説を見る
第3問 の答えと解説
- $\mathrm{OA}=p,\ \mathrm{OB}=q,\ \mathrm{OC}=r$ とおくと $p^2+q^2=63,\ q^2+r^2=75,\ r^2+p^2=108$。辺々足して $p^2+q^2+r^2=123$ なので $p^2=48,\ q^2=15,\ r^2=60$。$\mathrm{OA}=4\sqrt3,\ \mathrm{OB}=\sqrt{15},\ \mathrm{OC}=2\sqrt{15}$。
- O を原点,OA・OB・OC を座標軸にとると,平面ABCは $\dfrac xp+\dfrac yq+\dfrac zr=1$。垂線の足 H の座標は $\dfrac{1}{S}\left(\dfrac1p,\dfrac1q,\dfrac1r\right)$($S=\dfrac1{p^2}+\dfrac1{q^2}+\dfrac1{r^2}=\dfrac{5}{48}$)。
- $\overrightarrow{\mathrm{OA}}$ の係数は $\dfrac{1/p^2}{S}=\dfrac15$,同様に $\overrightarrow{\mathrm{OB}}$ は $\dfrac{16}{25}$,$\overrightarrow{\mathrm{OC}}$ は $\dfrac4{25}$。よって $\overrightarrow{\mathrm{OH}}=\dfrac{5\overrightarrow{\mathrm{OA}}+16\overrightarrow{\mathrm{OB}}+4\overrightarrow{\mathrm{OC}}}{25}$。
- HI は H の $x$ 座標なので $\dfrac{1/p}{S}=\dfrac{48}{5\cdot4\sqrt3}=\dfrac{4\sqrt3}{5}$。
- I は平面OBC上で H と同じ $(y,z)$。直線OIの方向は $\left(\dfrac1q,\dfrac1r\right)$。BC との交点 J について $\dfrac{\mathrm{BJ}}{\mathrm{JC}}=\dfrac{q^2}{r^2}=\dfrac{15}{60}=\dfrac14$。また $\dfrac{\mathrm{OI}}{\mathrm{OJ}}=\dfrac{1/q^2+1/r^2}{S}=\dfrac45$ なので $\dfrac{\mathrm{OI}}{\mathrm{IJ}}=4$。
関数 $f(x)=\sin2x\,(1+\cos2x)\ \ (0\le x\le\pi)$ について考える。
また,関数 $y=f(x)$ のグラフと $x$ 軸で囲まれた部分を $D$ とするとき,$D$ の面積は つ である。
さらに,$D$ を $x$ 軸の周りに1回転させてできる立体の体積は $\dfrac{\boxed{\text{て}}}{\boxed{\text{と}}}\pi^{\boxed{\text{な}}}$ である。
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第4問 の答えと解説
- $u=2x$($0\le u\le2\pi$)とおくと $f=\sin u\,(1+\cos u)$。$\dfrac{df}{du}=\cos u+\cos^2u-\sin^2u=(2\cos u-1)(\cos u+1)$。
- $\cos u=\dfrac12$ より $u=\dfrac\pi3,\ \dfrac{5\pi}3$。$u=\dfrac\pi3$($x=\dfrac\pi6$)で最大 $\dfrac{\sqrt3}{2}\cdot\dfrac32=\dfrac{3\sqrt3}{4}$,$u=\dfrac{5\pi}3$($x=\dfrac{5\pi}6$)で最小 $-\dfrac{3\sqrt3}{4}$。
- $f\ge0$ は $0\le x\le\dfrac\pi2$,$f\le0$ は $\dfrac\pi2\le x\le\pi$。面積は $\displaystyle\int_0^{\pi}|f|\,dx=\dfrac12\int_0^{2\pi}|\sin u(1+\cos u)|\,du=\dfrac12\times4=2$。
- 体積は $\pi\displaystyle\int_0^{\pi}f^2dx=\dfrac\pi2\int_0^{2\pi}\sin^2u(1+\cos u)^2du=\dfrac\pi2\cdot\dfrac{5\pi}{4}=\dfrac{5}{8}\pi^2$。
※ 類題は、本番の解き方の骨格は残しつつ、数値・設定・関数を変えて作っています。第4問は、角を2倍にして区間を変えたため、微分に合成関数の微分が加わります。全空欄は、スクリプトで確かめてあります。
30秒 得点診断
本番の過去問、またはそっくり類題セットを60分で解いた結果を選んでください。次にやるべきことを表示します。
保護者の方へ:金沢医科大の数学で知っておきたい3つのこと
よくある質問
Q. 金沢医科大学 医学部の数学2026年度(一般選抜 前期)は、どの順番で解くのがよいですか?
TMPSのおすすめは、第1問15分、第2問17分、第3問15分、第4問10分、見直し3分です。第1問は場合分けを丁寧に数えれば全空欄が確実に取れます。第4問は計算量が少ないので、時間が余ったら先に取ってもかまいません。どの大問も空欄が前から順に埋まる誘導なので、前半を落とさないことが大切です。
Q. 問題文が載っていなくても、どんな問題か分かりますか?
分かります。著作権に配慮して問題本文・図は掲載していませんが、各大問の最初に「どういう問題か」として、設定・何を答えるか・解答欄の形をTMPSの言葉で説明しています。
Q. 解答の形式(マーク式)で気をつけることは?
2026年度は全4大問が空欄に数字や符号を入れるマーク式で、分数は既約分数、根号の中は最小の自然数で答える指示がありました。計算が合っても約分や根号の整理を忘れると0点なので、最後に「既約か」「根号の中が最小か」を必ず確認します。
Q. そっくり類題セットとは何ですか?
2026年度と同じ4大問・同じ空欄の数と形式で、数値・設定を変えたTMPSオリジナル問題です。本文・設問はすべて新しく作ったもので、全問の答え・解説をこのページに掲載し、本番形式の問題冊子PDFも無料で配布しています。
Q. 解説に誤りを見つけたらどうすればいいですか?
公式LINEからお知らせください。確認のうえ修正し、更新日を記載します。
問題等で誤りを発見された場合、修正しますので、TMPS医学館までLINEを下さい。
受験生・指導者の皆様からのご指摘を真摯に受け止め、最も信頼できる過去問解説・類題ライブラリーとして随時アップデートいたします。
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